竹島の日〜韓国に利する日本政府の態度
 フィオリーナの以心伝心さん主催の「竹島プロジェクト」ですが、この度めでたく韓国メディアが釣れたそうです。おめでとうございます(≧∇≦)
 私も参加させていただいてたんですが(ほんの気持ち程度<(_ _)>)、我が事のように嬉しく思います。

 あと、♪すいか泥棒さん主催の「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」。
 takeshima dokdo dokto tokdo tokto
 こちらは「釣れる」ところまでは行かなかったかもしれませんが、以下の記事など見ますとしっかり成果はあったように思います。

【韓国】 Google検索、「竹島(Takeshima)」表記1年間で10倍に急増[02/22]
1 :蚯蚓φ ★ :2006/02/23(木) 00:12:47 ID:???

日本島根県が竹島の日を制定してから1年の間に竹島と表記したウェブサイトが10倍以上に増えたことが調査で分かった。Google.comで‘Takeshima’を検索した結果、2004年7月には 2万 3200個に過ぎなかったのが、去る22日現在 23万 8000個まで増えた。

独島と竹島が一緒に表示されたウェブサイトも同じ時期に10倍近く増えた。同じ検索サイトで‘Takeshima+tokdo’で検索した結果 2004年 7月に 622個で、去る 22日現在2万 4600個に増えた。

Google.comは関連性が高いサイトだけ検索して重複率が低い。地図検索は除いたが独島ではない竹島という他の島と人名なども含まれている。しかしこれを勘案しても1年の間に10倍に急増したことは注目される。

VANKコリアのパク・キデさんはこれと関連、日本ネチズンたちが竹島知らせるために積極的攻勢に出たことが竹島表記サイト急増の原因と解いた。同氏は「最近、竹島の日を迎え、日本ネチズンたちの間で自分のブログはもちろん、知っているウェブサイトごとに竹島の日を紹介する運動を広げている。」と紹介した。また「インターネットの検索能力が向上して、より多くのウェブサイトを検索することができるようになり、ブログなど1人メディア活動が活発だから」とも分析した。
(以下略)

 このように各ブログさん&ネット住民の皆さんがタッグを組んで盛り上げた初めての「竹島の日」でしたが、日本全体を見るとやっぱりいまいち盛り上がらなかったようです(T^T)。これはもう何年もかけて地道に浸透させていくしかないのかもしれません。

 ただ、韓国までもがいまいち盛り上がらなかったというのは意外でした。条例が決まった去年春のあの騒ぎが嘘のようです。
 ↓これは2/19付の韓国の新聞の記事なんですが……

<ワールドエッセー>「竹島の日」1周年、がらんとした島根県行事(中央日報)
 島根県の条例制定による「竹島(独島の日本名)の日」が今月22日で1周年を迎える。この1年間、島根県は独島(ドクト)問題を日本社会全体の問題に浮上させるため絶えず努めてきた。中央政府に数回にわたって書状を送り、自治体首長らにも支援を訴えた。
 同条例の制定で韓日間の外交関係が冷え込んだが、島根県は「世論が同問題を大きく受け入れ、むしろ十分な広報効果を得た」とし、歓迎する雰囲気だった。そして22日の1周年行事が、これまでの努力を誇示できる場になる、と確信していた。そのため、同県は22日、松江市で開催する記念式典と「竹島を考えるフォーラム」に、外務省・北東アジア課と水産庁・国際課関係者の出席を要請していた。
 広報向け映像をテレビで放送するなど雰囲気作りにも全力を挙げている。だが、こうした「希望」は水の泡となる見込みだ。ひとまず、外務省・水産庁など政府省庁の関係者らが、一斉に不参加を通報した。現在の雰囲気では、中央政府関係者は一人も出席しないものと見られる。はなはだしきは地方区の国会議員5人も出席しない予定らしい。
 外務省関係者は「行事出席が適切ではない、と判断した」と話した。他の関係者は「(同県が)雰囲気作りに熱心だが、現在の韓日関係をきちんと把握できずにいるもようだ」という反応を見せた。一言で、日本の中央政府や政治家らは冷え込んでいる韓日関係を刺激したくない、との立場。
 こうした状況で、韓国政府やマスコミが、島根県の1周年行事を際し世論を刺激したり両国間の争いを助長したりしては困る。本音はどうであれ、日本政府や政治家らさえ背を向けている行事に、われわれが飛び込んで盛り上がらせるべき理由は全くない。島根県の「がらんとした県内行事」として放っておくのが上策だろう。

金玄基(キム・ヒョンギ)特派員 <luckyman@joongang.co.kr>
2006.02.19 18:15:59

 ご覧のように「竹島の日」が目前だというのにかなり冷静。って言うか、「島根県がやってるだけで日本政府はスルー。ヘタに我々が騒いで盛り上がらせてやることはない」なんてのたまってるわけで、かなりムカツク(-.-#)

 だけどこれが2/22付の朝鮮日報になると、ちょこっと焦りが見えてくる。
 「実」だけで「名」がない状況(「名実共に韓国の領土」と国際社会に胸を張って主張できない状況)だってことは、韓国人自身が一番よくわかってるんでしょうね。

【ルポ】島根県の「竹島の日」…政治問題化する独島(朝鮮日報)
 20日、松江市の島根県庁舍前で独島(ドクト)の日本名称「竹島」という文字をようやく見つけた。
 「戻って来い竹島!竹島は日本固有の領土…」電光掲示板にスローガンが流れたものの、いたって人影は少ない。意外だったのは、市のメイン・ストリートでは同じ内容のプラカードが見当たらなかったこと。
 現総務課の石原よしきさんは「(外国人観光客が出入りする)観光地ですから」と話す。同日朝、松江中央駅のテレビモニターからは、たまたま韓流を象徴する『冬のソナタ』の主題曲が流れた。
 このような風景を見ながら、「いわゆる“竹島の日”は何事もなく無事終わっていくのか」と考えるのは、しょせん韓国人のものさしに過ぎない。住民の和田としゆきさんは「数日前、家に竹島問題について特集した冊子が送られてきた」と話した。
(中略)
 島根県が研究会設立に投入した予算は1200万円。中央政府(外務省)が「竹島問題対策」の名目で策定した2006年度予算は昨年の3倍の1100万円。予算だけを比べてみても、島根県がどれ程投入し、目標に向かって一歩一歩前進しているかがわかる。
 竹島問題研究会の下條正男座長(拓殖大学教授)は「竹島の日」の目標を「啓発」と定義した。
 下條座長は「竹島は北方領土問題のように日本の力強い外交カード」としながら、「竹島に対する国民の幅広い問題意識を形成するのが重要」と説いた。
 中央政府が定めた「北方領土の日」のように「竹島の日」を全国規模の行事として育むための作業というのだ。
 このような目標は一部が主張する「漁業問題」の水準を完全に逸脱している。
 「竹島問題とは、島根県の漁民たちが竹島近海で漁をする韓国漁船のため操業できないとして始めた局地的騒動」というのが日本の知識人の一般的視点であり、韓国の外交界や一部学界の基本的認識もこれに似通っている。
 しかし、地域の政界に詳しいパク・ヒテク韓国民団常任顧問は慎重に「(竹島問題は)経済だけではなく、政治問題」と語った。「地域漁民だけの問題だったら、条例制定までいかなかっただろう」というのだ。
 匿名希望の島根県議会関係者は「知事も地方議員も“中央”の(影響が作用する)政治勢力に引かれ、ここまでやって来た」としながら、「竹島領有権の主張は、もはや地域的解法(漁業解法)で解決できる案件ではない」とした。
 島根県が22日に開催する「竹島の日の集い」と「竹島を考えるフォーラム」も漁業問題ではなく、領有権を主張する内容だ。下條座長は「竹島は(日本の政府が主導する)北方領土水準に向け躍進している」と主張した。
松江=ソン・ウジョン特派員
朝鮮日報
>su@chosun.com

 匿名希望の島根県議会関係者曰く「知事も地方議員も“中央”の政治勢力に引かれ、ここまでやって来た」?“中央”が動かないから自治体(島根県)が立ち上がったんですが?

 下條正男拓殖大学教授(日本では「下条」表記が多い)の発言もおかしくない?「竹島は北方領土問題のように日本の力強い外交カード」?どこが??「北方領土水準に向け躍進している」?どこが??
 朝鮮日報が下條教授の発言を誇張して書いてるの?いや、もしかしたらこれは、韓国を煽って国際司法の場に引きずり出すための下條教授の作戦?(だとしたらGJかも)

 とにかくこの記事から私が感じたことは、「これ以上日本は問題を大きくしてほしくない」=「問題が大きくなったら自分たちが不利になる」という韓国側の焦りでした。

 日本の新聞はと言うと、大手紙で今日、竹島を扱ったのは読売と産経のみでした。

2/22付読売社説:[竹島の日]「主権の問題を県まかせにするな」
 きょうは島根県が条例で定めた初めての「竹島の日」だ。
 条例制定は竹島問題について国民世論の啓発を図るのが目的だ。知事も参加して竹島を考える集会などが開かれる。
 だが、日本の主権にかかわる領土問題で国民に理解を求めることは県まかせでなく、本来、政府が行うべきものだ。
(中略)
 韓国側は昨年3月、一般国民に竹島への観光ツアーを認めた。4月には韓国国会で「竹島の持続可能な利用に関する法律」を成立させた。実効支配強化へ既成事実を積み重ねている。
 日本政府は、そのつど抗議してきたが、韓国は「妄言」などと拒絶している。日本側が抗議以上に踏み込まないのは、韓国を刺激するのは得策ではない、との判断もあるからだろう。だからといって、国民に竹島の領有権への理解を求めることまでおろそかにしてはならない。
(以下略)

2/22付産経社説:竹島の日 固有の領土を銘記したい
(前略)
 島根県と姉妹提携していた慶尚北道が同県との交流を中断したのをはじめ、他の自治体との姉妹提携も次々と中止や延期を通告された。韓国政府は、竹島を日本領とした教科書記述の削除まで求めてきた。今年は、一転して静観する意向のようだ。
 韓国が竹島の国際問題化を恐れているからだといわれる。その一方で、竹島観光ツアーを解禁したり、韓国国会の国防委員会が竹島を視察するなど、着々と既成事実化を図っている。この韓国の静観ペースに日本が合わせていたのでは、竹島が日本に返ってくる日はますます遠のく。
(中略)
 戦後、独立した韓国の李承晩政権は竹島を韓国領とする「李ライン」を一方的に設定した。これに対し、日本は何度も抗議し、国際司法裁判所に提訴することを提案したが、韓国はこれを拒否し、不法占拠を続けている。韓国が国際社会で重要な位置を占めるためにも、日本の提案に応じ、公正な第三者の判断を仰ぐべきである。

 このように読売と産経では主張や分析はかなりの部分で一致しています。
 「独島(竹島)が国際問題化するのは困る。だけど日本に釘は刺しておきたい」、それが韓国側の本音なのは間違いありません。
 今日は韓国から来日したプロ市民の抗議があったり、ソウルの日本大使館付近で例によってデモもありましたがかなり小規模なものでしたし、韓国政府も定例会見で「遺憾の意」を述べただけだし、韓国メディアもさほど盛り上がっていないようです。

 韓国と言えばその場の勢いで火病って自爆してくれるパターンが多かったんですが、このように今回に限ってはかなり冷静に見えます。
 日本政府は今頃「あ〜大きな騒ぎにならなくて良かった」と胸をなで下ろしているんでしょうが、それ自体、もう韓国のペースに乗ってしまってるんですよね。

 私に言わせれば、「日本はもっと韓国を刺激しろ。火病らせろ。そうしたら国際社会の目もこの問題に向いてくる。やがて韓国は国際社会の場で弁明せずにいられない立場に追い込まれる。そうしたら日本が優勢になる!」ですわ。

 さて。
 2/20から2/22までの3日間、産経朝刊社会面に【荒波に思う〜2・22「竹島の日」を前に】というコラムが載っていました。竹島に関わりの深い3人の思いを伝えるコラムです。記事執筆は3日間とも松江支局の松本学氏。
 それぞれ引用させていただきます。

◆2/20付【荒波に思う〜2・22「竹島の日」を前に(上)】
「最後の漁」から半世紀
隠岐の漁師・八幡尚義さん(79)


(前略)
 戦後、韓国は日本海に一本の線を引き、竹島を自国領と主張した。昭和二十七年の「李承晩ライン」である。しかし、八幡さんはこのとき、竹島問題がこれほどもつれるとは、予想もしていなかった。
 「私らは、竹島は日本の領土だちゅう感覚しかなかったもんでね。いずれは戻ってくる、そういう気持ちやったです」
 それほど竹島は生活に密着した場所だった。
 李ライン設定から二年後、八幡さんはベテラン漁師ら十人と一緒に、初めて竹島へ出向いた。隠岐諸島から約十二時間。巡視船五隻の護衛を受けての出漁だった。
 「アワビにサザエ…。そりゃあ豊かな漁場やった。一番多くとったのはワカメだったねえ。いつも目にしているやつの倍くらいの長さがあった」
 二十九年五月のこの日を最後に、島根の漁業者による竹島での操業は行われていない。

 翌月、韓国は竹島に海岸警備隊を派遣した。実効支配は強まり、昭和四十年に日韓基本条約、日韓漁業協定が結ばれるまで、三百隻以上の日本漁船が拿捕された。
 隠岐からは多くの漁民が領有権確立を求め政府へ陳情に出向いた。八幡さんの父、才太郎さん(故人)は直接、当時の福田赳夫首相に手紙を出したが返事はなかったという。
 竹島問題に解決の糸口が見えないまま、あの日一緒に出漁した十人は鬼籍に入った。最も若手だった八幡さんも今年四月には八十歳になる。

 「条例ができて、竹島への関心は高まってきちょる。でも、(島に行けないという現実は)変わってない。李ラインが引かれた時分、日本がもう少し強硬に出ないといけんかったんやないか」
 『かえれ島と海』の看板が掲げられた久見漁港の岸壁。子供のころ、水揚げされたオットセイと遊んだ日を今も思い出す。
 「もう一度、竹島で漁をしてみたい。オットセイなんかがいる海をのぞいてみたいねえ」
 八幡さんは北西の方角に目をやり、つぶやいた。

 アワビ、サザエ、アシカ、オットセイ……、竹島近海は本当に豊かな海なんですね。
 
※参考リンク
 島根県サイト>フォトしねまNo.161>証言〜漁業関係者の思い
 八幡さんの他、韓国に拿捕され収容所や刑務所に入れられた漁師の方々の証言も。

◆2/21付【荒波に思う〜2・22「竹島の日」を前に(中)】
近さゆえ…懸け橋も苦悩
民団島根県本部常任顧問・朴煕澤さん(84)


(前略)
 朴さんは、県と慶尚北道の交流の立役者といえる。終戦直後から島根で暮らし、県内の事情にも通じており、平成元年の姉妹提携の際には両知事の間を取り持った。
 「この十五年のスポーツ、文化の交流は非常に充実したものでした。互いの国を行き来した小中学生は二千人を超えます。そんな子供たちがもう大人になっている。大きな財産ですよ」
 それだけに今回の交流断絶は「残念至極。みじめな思いすらします」と慨嘆する。
 県は慶尚北道に、交流再開を繰り返し呼びかけているが、改善の兆しは見えていない。慶尚北道は今月も書簡で、「関係回復のためには、『竹島の日』の記念行事が中止されなくてはならない」と訴えてきた。
 「韓国のマスコミは(竹島問題には)神経質です。慶尚北道の知事も動きがとれない。(島根県の呼びかけに)乗れば、知事は失職します」
 朴さんは、行政レベルの交流再開を、当面は難しいとみている。

 「韓国人で、独島(竹島の韓国名)を領土でないと思っている人は一人もいません」
 独島。穏やかな口ぶりの朴さんが、唯一、語気を強めたのがこの言葉だった。
 譲れない思い。主張は主張としてぶつけ合いながら、手を携えていくことはできないのか。
 朴さんは、「隣国ゆえの相克は当然ある。近いがゆえの摩擦ですね。しかし、『相克』が『憎しみ』に変わっては取り返しがつかない」と力を込める。
 「日韓は体制を同じくする“準同盟国”です。まして韓国は、分断国家として北朝鮮の問題も抱えている。日韓の関係は大事にしていかなくてはならない」

(中略)
 「行政がこういう状態にあるからこそ、民間交流で『懸け橋』の役割を果たしたい」と朴さんは言う。
 「相克」か「憎しみ」か−。
 「われわれは祖先を同じくしている。根っこは一緒なんです」
 朴さんの言葉は、日本人に、そして祖国の同胞たちにも向けられている。

 立場が立場だけに韓国の代弁になっても仕方ないんだろうけど、それにしても……。
 「『相克』が『憎しみ』に変わっては取り返しがつかない」?だったら韓国がまず反日教育や反日政策をやめることです。
 また大変申し訳ないですが、「根っこは一緒」なんて言ってほしくないです。

◆2/22付【荒波に思う〜2・22「竹島の日」を前に(下)】
日本政府の意思問う日
領土問題アナリスト・浜口和久さん(37)


 「島根県隠岐の島町竹島官有無番地」。これが本籍地である。
 「竹島というのは、北方領土に比べると認知度が低い。自分の本籍をここに置くことが、日本の領土だというアピールにつながると思ったんです」
 著書や講演で、竹島をはじめとする領土問題の早期決着を訴える、松江市在住の領土問題アナリスト・浜口和久さん(37)。平成十六年三月に竹島に本籍を移した浜口さんを、韓国メディアは批判を込めて「ミスター独島」と呼ぶ。

 陸上自衛隊をへて、政治家秘書に転身。民主党事務局にいた十三年、党本部の要請で島根に移り、同党から国政選挙に三回出馬した。
 政治の世界を志したきっかけは防衛大学在学中に起きた湾岸戦争だった。「自衛隊が海外に行けば戦前と同じ暴走をしかねない」と主張する政治家に、「有事の際、どう指揮するつもりなのか」と疑問を抱いた。
 国の主権とは何か。その問いかけの先に、領土問題があった。

 竹島、尖閣諸島、北方領土…。
 浜口さんは今、関係者らが個別に解決を訴えてきたこれらの領土問題について、包括的に取り組む民間組織の設立準備に追われている。来月には東京都議らとともに世話人会を開く。
 「竹島問題があるということすら知らない国民もいました。しかし、条例ができてから一年で、ずいぶん広く知られるようになったと思います」
 講演や集会で全国を飛び回っての実感という。しかし、浜口さんはこう言った後、すぐに「でも…」と付け加えた。
 「政府は依然、動いていない。領土問題に対して、国は冷たい。本当に冷たいですよ」

 小泉純一郎首相は今月七日の北方領土返還要求全国大会を欠席した。島根県が二十二日の「竹島の日」記念式典に招待した外務省、水産庁も、ともに出席を見送った。
 「領土問題は本来、国が取り組むべき課題。政府が動かないから、やむをえず地方自治体がやっている。『竹島の日』条例は韓国に向けたものというより、むしろ日本政府への発信なんです」

 こうした思いは、条例を提案した県議たちにも共通している。
 条例案が審議された昨年三月の県議会総務委員会では、「韓国が独島(竹島の韓国名)の切手を出しても、政府は『遺憾の意』を示すだけじゃないか」と、国の姿勢への不満の声が噴出した。韓国を刺激することを避け、竹島問題を棚上げし続けてきた政府へのいらだちが、条例制定の背景にある。

 島根県が設置した「竹島問題研究会」の座長を務める下条正男・拓殖大学教授(日本史)も、「長年、日本が韓国に反論してこなかったことが問題だ。客観的な事実を伝え、誤解を解き明かしていくことが、真の日韓親善につながる」と指摘する。
 島根県は、職員定数を千人削減する計画を立てている一方で、来年度の組織改編では総務課に「竹島担当スタッフ」を新設することを決めた。
 地方のささやかな取り組みに、国はこれから先、どう応えていくのだろう。

 最後の浜口和久さんの回は全文引用しちゃいました(^_^;
 ちなみに正しくは「濱口」さんらしいのですが、産経は「浜口」さん表記になってたので、そのまま引用しました。

※参考リンク
 濱口和久の「国を憂い・国を想う」
 濱口さんのブログです。竹島以外の問題にも取り組んでおられます。


・・・・・・細切れぼやき・・・・・・


「マンガ嫌韓流2」発売!

 午前中、近所の中規模な本屋さんをのぞいたところ、5冊ほど目立つところに平積みされてました。
 でも買わなかった。アマゾンで予約しちゃったんですもん(T^T)
 思えば昨年夏、最初の「マンガ嫌韓流」が出た時も、私は発売日に本屋さんで指加えて見てたんです。今回は予約せずに近所で買おうかなとも思ったんですが、やはりアマゾンランキングに貢献したくて……。

 産経朝刊2面に「マンガ嫌韓流2」と「マンガ嫌韓流」の広告が大きめに出てました。前回の「マンガ嫌韓流」の時は産経ですら広告掲載拒否してたのにね(これはちょっとショックだった。後に広告載せましたが)。
 皆さんが購読されてる新聞はどうでした?広告載ってましたか?

※参考リンク
 酔夢ing Voiceさん2/21付:「マンガ嫌韓流2」を読む。
 西村幸祐さんがさっそくレビューを!


【WBC】イチロー、韓国を挑発?…その真意は(朝鮮日報)
 WBC日本代表チームの主将であり看板打者のイチロー(シアトル)が韓国を数段下と評価する露骨な発言をした。
 イチローは今月21日、福岡ヤフードームで訓練を終えた後、「今度のWBCで、戦った相手が“向こう30年は日本に手は出せないな”という感じで勝ちたいと思う」と大言壮語した。このような発言が22日付けのスポーツ報知紙やスポーツ日本誌などの新聞を通じて報道された。
 直接名指しこそしなかったものの、今度のWBCアジアラウンドの相手国が韓国、台湾、中国であることから、事実上、韓国に向けての発言と受取られる。日本代表チームの戦力がアジアNo.1であるという自信とともに、韓国や台湾などが日本を克服するには役不足だという考えを表明したものだ。
(以下略)

 はああ?自信過剰なんじゃないですか?(いつものことだが)
 私もイチローのこの発言はテレビで見たけど、そんなふうには思いませんでしたよ。だいたい「事実上、韓国に向けての発言」だなんて、台湾に対して失礼なんじゃないですか?台湾も近年非常に力をつけてますよ。


<中国首相>首相靖国参拝を改めて批判 二階経産相と会談で
(前略)
 二階氏は温首相との会談で「日本は日中友好・未来志向の精神にのっとって、日中の経済関係などの成功に全力で協力する」と答えた。これに対し、温首相は08年の北京五輪や10年の上海万博などへの日本企業の参加を歓迎する意向を表明し、歴史問題による日中関係の冷却化を経済分野に波及させるべきでないとの考えを示した。またガス田問題について「東シナ海を『平和の海』とし、係争を棚上げして協力することが重要だ」と強調した。
(以下略)

 1/15付産経の記事をプレイバック。
 二階俊博経済産業相は十四日、東シナ海のガス田開発について、「国内には試掘をやったらいいと、元気のよい発言をする人もいるが、私はその道は取らない。中国側と粘り強く交渉しなければならない」と述べ、試掘に慎重な考えを示した。
 和歌山県日高町で開かれた、住民との意見交換会「一日経済産業省」で発言した。
 二階氏は「(中国側と)いきなり衝突しようとしても、ことは解決しない。双方がお互いのためになるように考えながら進めるのが話し合いの基本」などとし、今後も中国側と協議を進めていく考えを明らかにした。
(以下略)

※ガス田問題に関するまとめ

 1/14の二階。
 「中国側と粘り強く交渉しなければならない」「双方がお互いのためになるように考えながら進める」=「私は何もしません」
    ↓
 2/22の二階。
 「日本は日中友好・未来志向の精神にのっとって、日中の経済関係などの成功に全力で協力する」=「私は何もしません」
    ↓
 それに対して温首相。
 「東シナ海を『平和の海』とし、係争を棚上げして協力することが重要だ」=「それでいい。お前は何もするな」

 ……なぜ小泉首相は二階なんかを経済産業相にしたの?未だに謎。


ライブドア「送金メール」問題、前原代表の追及は不発=党首討論

 前原代表は、国政調査権とセットでなければ「にぎりつぶされる」と発言したそうですが、その心配には及ばないのでは?
 だって国民はみんな非常に興味を持ってこの問題の成り行きを見てますから。自民党がにぎりつぶすなんてことは国民が絶対に許しませんよ。だから民主党は安心して証拠を出して下さい(^_^;

 あと今日は堀江前社長らが再逮捕、熊谷代表取締役も逮捕されたんですよね。全くもう。別の日にやってよ。「竹島の日」がさらに目立たなくなったじゃないですか(T^T)


拙エントリー2/19付:また高金素梅か!〜高砂義勇兵慰霊碑が撤去の危機の続報

 続報というか、メルマガ「台湾の声」より、台湾研究フォーラム会長・永山英樹氏による現地レポのご紹介です。これはすごい。現地の様子が手に取るようにわかります。

 中国人化教育のせいで、日本人より高砂義勇隊を知らなかった台湾人。

 「義勇隊は日本に強制連行され、苦しめられた」が「義勇隊員の心は理解する。しかし祀り方に問題がある」へ。高金素梅のダブルスタンダード。

 高砂義勇隊英霊記念碑のあるウライ郷公所(役場)には外省人団体による非難攻撃の電話が鳴りやまず。

 記念碑に土地を提供した台北県は、許可をしたのは民進党の蘇県長時代のことであり、現在の周県長(外省人)の 責任ではないことを強調しつつ、記念碑を撤去させる方針を発表。
 その後、台北県は撤去の理由を「案出」し、「記念協会による建碑申請に不備あり」と言い出し、記念協会に「一週間以内(2月24日まで)に記念碑を撤去せよ」との公文書を発行。

 2/18の『中国時報』の論評。「戦争記念碑とは犠牲者を哀悼するもの。かつて彼らを殺した殖民地国からの寄付金で建てた記念碑など、殖民地統治者よりももっと冷血だ」と、日本人の善意を徹底的に踏みにじった。

 ただ実際には統一派の報道も両論併記。高砂義勇隊に関する正確な戦史も詳述。かつてのような事実無根のヒステリックな反日記事だけでは、国民には簡単に通用しなくなっているのだろう。そのあたりは中国や韓国などとは異なっている。

 心無い者に泥で汚された歌碑を黙々と磨く台湾人を、中国から渡って来た元中国兵らしき年輩の二人(愛国団体か何かに動員されたらしい)が大声でからかっていた。私(永山英樹氏)が一緒になって拭ったところ、外省人は挑撥してきた。理性のかけらも感じられない。中国でよく見かける「愚民」と何ら変りはなかった。

 台北県長の周は冷酷な反日憎悪感情の持ち主。日本人の陳情を無視した上に、「戦争の悲劇を齎した日本は謝罪と賠償を行うべきだ」。ちなみに8日の序幕式には、周も県長として招待状を受け、出席の返事を出していたのだが、直前になって取り止めた。
 周は記念協会に対し、「一週間以内に撤去しろ。さもなければ強制撤去だ」と指示。もはや陳情などを行っても、取り付く島はない。

 ……その他諸々、大変詳細なレポです。ちょっと長いですが、ぜひ全文読んで下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

!!男系維持に同意される皆さん、ぜひご協力下さい!!
◇男系維持の方法はある!国会議員やメディアにお知らせしましょう◇
皇室伝統バナー●皇室の伝統と歴史を守ろう。男系維持する方法あります。●
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メールアドレス帳は「スパイ防止法案上程」「人権擁護法案阻止」「外国人参政権阻止」「北朝鮮への経済制裁要望」等にも是非ご活用下さい。


※自民党内閣部会による皇室典範勉強会が今週半ばスタートします(もう始まってるんでしょうか?今日現在それらしきニュースはありませんが)。
 2/15付時事通信によると、甘利明政調会長代理は今後の選択肢について
  (1)女性・女系天皇を容認
  (2)旧宮家を皇族復帰させ、男系維持
  (3)女性天皇だけを当面認めて、女系はさらに検討
の3通りしかないと指摘。勉強会では、男系維持案も含めて幅広く検討する考えを示したとのこと。
 男系維持派の皆さん、内閣部会メンバーの方々に意見を届けましょう。
 メンバーの氏名とメアド(あるいはHP)一覧はこちらにあります。


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Posted by くっくり 02:14 | 北東アジア | comments (9) | trackback (3)
コメント
竹島問題に日本政府は本当に腰が重いですね。北方領土問題にもほとんど無関心な印象を受けます。これは地方自治体の方々が頑張るしかないのかな・・・。国が積極的に関与しないと解決しない問題ですよね。
私個人的には、韓国との民間レベルでの友好関係や交流事業を停止してでも、この問題は解決しなければいけない問題だと思います。うわべだけで友好、友好と言っていても、その裏側で対立や憎しみの感情があるならそれは真の友好ではないです。とかく日本人は何でも穏やかに過ごせたらと思う民族的性質を持っています。それはいいことでもあり良くないところでもあると思います。時と場合によっては、強気にならなくてはいけない場面もあるので、特に政府にはそういう気持ちを持っていただかないといけませんね。
Posted by かついち | URL | 06/02/23 08:41 | Vgs1Kucc

フィオリーナの以心伝心の小林です。

いつもお世話になっております。
特に今回はご協力、本当にありがとうございました。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。m(__)m

by小林少年
Posted by 小林少年 | URL | 06/02/23 12:27 | 5AbxB4QA

日本で竹島上陸ツアーでも組めばいいと思うんだがなあ。銃撃するならしてみろよと腹をくくって。
日本も韓国を国際司法裁判所に引きずり出すために
もっと色々仕掛けないとね。
Posted by 怪JIN | URL | 06/02/23 15:03 | Ds4AL54w

>私個人的には、韓国との民間レベルでの友好関係や交流事業を停止してでも、
>この問題は解決しなければいけない問題だと思います。
>うわべだけで友好、友好と言っていても、
>その裏側で対立や憎しみの感情があるならそれは真の友好ではないです。


かついち さんに禿同!!
Posted by コケ豆 | URL | 06/02/23 15:59 | m.FjZOQ6

竹島の問題に国民の関心が低いのはなぜだろうと
またもや下手な考え休むに似たりで考えてみる

どうも島一つの事と印象付けられているのかと

・過去に日本人が捕まったり殺された
・「島の周辺」に漁業資源が豊富
・K国のやりかたは汚いぞ

過去の拿捕事件や周辺海域の漁場
それとK国のやり方に対する憤慨だけでは
どこかよその事に感じてしまうのかもしれない
それで問題が矮小化されているのかも

領土が変われば領海も変わるし
暫定共同開発海域(だっけ?)には
漁獲資源以外には海底資源とかもあるのでしょうかね?

・日本の領海範囲がこんなに減っちゃうぞ
・逆に韓国の領海が増えて、日本にこんなに近くまで来るぞ
・漁業資源はもとより海底資源(あるのかな?)も手放すぞ

と言う感じに

単に一つの島の事ではなく国土全体に深刻な問題だと
宣伝していくことは出来ないんでしょうかね

(知らない奴はしゃべるなと言われたばかりですが
どうもやはり気になって発言したくなってしまいますね)
Posted by SadMan | URL | 06/02/23 16:42 | 6jRZg1Fk

こんなことを書いている blog がありました。

> 自民党執行部のいやらしさ

> 自民党内各部会での皇室典範問題の議論が、明日の午後2時30分から始まることは、先日書いたとおりですが、部会情報の案内について、通常自民党所属の全国会議員にFAXで同報通信するところが、今回はメールでしか案内をしていなかったことがわかりました。
> 本日、議員会館を回る中でわかったことですが、慎重派・反対派の中には、開催自体を知らなかった議員も多く、党執行部のなんとも巧妙なやり口に、怒りをあらわにする方も少なくありません。...
Posted by 774 | URL | 06/02/23 17:53 | V3fUTD.6

韓国が同意しないから国際司法裁判所に提訴できないというのは本当ですか。告訴するのに被告の同意云々を考慮する必要は無いと思うが。
Posted by JUGEM | URL | 06/02/23 18:34 | /IYYSwbA

>JUGEMさん
残念ながら本当です。国際司法裁判所(International Court of Justice)は、国家間の紛争を解決するために設けられた機関で(そのため提訴するのもされるのも国家のみです。個人に資格はありません)、当事国双方の同意(裁判の判決内容に完全に従うという同意)がない限り審理に入れない決まりになっています(そのため、実はあまり有効に機能していない機関でもあります)。
Posted by まんちゅりあ | URL | 06/02/23 21:03 | LYUDdVa6

日章旗を燃やされ国を侮辱されても、何ら韓国政府に抗議することもなく、ひたすら平穏を装う日本政府が、「国を愛する心」を国民に説く資格があるのでしょうか。
仮に、教育基本法が改正され、愛国心を教える教科書が発行されるなら、ぜひ、「自国政府に冷たく扱われても、敢然と外国政府に立ち向かう一地方団体・島根県の勇気ある行為」を子供たちに教えてもらいたいものです。
Posted by 大漢民国 | URL | 06/02/23 22:33 | wPSebYHw

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Takeshima(dokdo dokto tokdo tokto)is Japanese territories
2/22 February 22 is Takeshima(dokdo dokto tokdo tokto)\'s day. takeshima(dokdo dokto tokdo tokto)is Japanese territories under the International law but,South Korea have been occupying Takeshima(dokdo dokto tokdo tokto) militarily since 1952.1.18. The...
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