青山氏の拉致事件レポート&眞悟さんついに逮捕
 関西テレビ「2時ワクッ!」、月曜は青山繁晴氏がレギュラー出演。
 今日は有本恵子さん拉致事件の特集をやってました。
 概要をざっとですが書き起こしておきます。
(有本恵子さん拉致事件の詳細はこちら(電脳補完録さん)をご覧下さい)

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青山氏
「私と恵子ちゃんとは偶然にも同じ幼稚園出身なんです。恵子ちゃんは私より7歳年下。今は横田めぐみさんがシンボルになっているが、もともとは有本恵子さんがシンボル的存在だった。最初に実名出した。また実行犯もわかってる」

 VTRスタート。

 神戸長田教会(旧長田幼稚園)を訪ねる青山氏。ここは有本恵子さんが卒園した幼稚園。青山氏も卒園生。幼稚園の佇まいは昔と何も変わっていない。
 その後、青山氏は有本恵子さんの実家へ。ご両親と対面。部屋には恵子さんの写真や、支援者から贈られた千羽鶴などが。

有本嘉代子さん(恵子さんの母)
「恵子は大人しい子でした。人の後ろに隠れてるような子」

青山氏
「初めて親に逆らったのがイギリス留学だったわけですね」

 恵子さんから「仕事が見つかる 帰国遅れる」という電報が届いた。その後消息を絶つ。
 5年後、北海道に住む石岡亨さんの親御さんから有本家に電話が入る。「息子から手紙が来た。有本さんの名前がある」と。有本恵子さんと松木薫さんと3人で平壌で元気に暮らしているという内容だった。

有本嘉代子さん
「最初は、『生きてた、よかった』と思いました」

 有本さんに手紙のコピーを見せてもらう青山氏。手紙は不思議な点ばかり。
 ポーランドの切手が貼ってある。紙がなかったらしく保険証書に文字を書いている。写真も貼って。

青山氏
「字から伝わってくるものが凄まじい。『日本の皆さん助けてくれ』と。これはみんな見るべきだと思う。何気ないように見える封筒の宛先にすら、それを感じる。日本に向けて一生懸命書いている。僕らに『助けてくれ』と恵子ちゃんが言っている。貼られている写真は20歳の頃と面変わりしているが、一生懸命元気な姿を見せようと笑顔を作っている。ショックを受けた」

 1987年金賢姫が日本人教師に言及。日本人拉致は間違いないと。
 北朝鮮で娘が生きていると知った一本の電話。が、ここから長い苦難の道が始まった。

<社会党>

有本嘉代子さん
「石岡さんが電話してきて第一声に言われたのは、『社会党の議員さんを知りませんか。北朝鮮と太いパイプあるのは社会党だけだから』と。石岡さんはその日のうちに北海道の社会党に行ったらしいです。というのは、午前に石岡さんからその電話があって、午後に北海道の社会党からうちに電話があったんです。『石岡さんから電話があったでしょ。絶対にこのことは口外しないで下さい』と言われました

青山氏
「それは朝鮮労働党じゃなくて日本社会党が言ってきたと。信じられないことですね。……今日は本当の話をしましょうね。遠慮せずに(笑)」

<警察庁>

有本嘉代子さん
「その後、安倍晋太郎さんの事務所の飯塚秘書に相談したら、警察庁に連れてったげると。それで警察で1時間、一部始終の話をしました。が、『外国で起こったことだから警察ではどうすることもできない』と。それで飯塚秘書が、外務省に連れてったげると、ずっと回ってくれました」

青山氏
「警察は外務省に連絡もせずにそう言ったと」

<外務省>

有本嘉代子さん
外務省の人が出てきて、『国交がないから』と言われて、それでもう引っ込まれてしまった。5分ぐらいしか会わなかったです

青山氏
「お父さん、税金返せと思ったでしょ?(笑)」
(苦笑する明弘さん。ちなみに今回、明弘さんはほとんど喋らず)

 手紙に対する疑問が解きほぐされたのはだいぶ後のこと。

有本嘉代子さん
「子供の写真がどうもわからなくて、松木さんの小さい頃の写真だと思ってたんです。でも何で松木さんだけ子供時代の写真なんだろう?と。肌身離さず持ってたのかな?と。あとになってわかったのは、恵子と石岡さんが結婚してて、二人の子供だったんですね」

青山氏
「間違いなく二人と子供さんは健在であると」

 VTR終わり。以下スタジオトーク。

山本浩之(関西テレビアナ)
「今まで知らなかった部分、報道されなかった部分がいっぱいあって驚いた」

青山氏
「ちょっと(今は?)話せないですけどね。私もある程度のこと知ってましたが、お父さん・お母さんの話を聞くと、もっといろいろわかった。例えば外務省のこと。たぶん対応に出てきたのは課長か課長補佐だと思うが、僕らと同じ日本国民、庶民がどんな扱いを受けたか。手紙が来てから17年。お二人は社会党の土井たか子事務所に行って、やっぱり『そんなこと言わない方がいい』と言われてるんです。取り返すために私たちが何をすればいいかを含めて、来週また見ていただこうと思います。お父さん・お母さん、本当のことを喋ってくれてますから」

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 この続き(1997年以降の話)は来週やってくれるそうです。関西の皆さんは要チェック。
 拉致解決妨害に貢献した野中広務、河野洋平、中山正暉、朝日新聞、このあたりにも言及してくれると嬉しい。
【追記12/5】続きをUPしました。
青山氏の有本恵子さん拉致事件レポート(後編)


 話は変わりますが、拉致問題と言えばこの人を外すことはできません。
 西村眞悟衆議院議員。今日ついに逮捕されてしまいました。残念です。

西村衆院議員を逮捕 名義貸しの弁護士法違反

 最初は「元職員が西村議員の名を不正使用」といった報道だったし、本人も「全く知らなかった」と言ってたし、元職員が逮捕された当日(先々週の金曜日)の『たかじんのそこまで言って委員会』の録りにも来てたし、私も本気で潔白を信じてたんですけどね。それだけにガッカリしています。
 が、熱烈な支持者さんはもっとショック受けてるでしょうなぁ。

 もう何年も前ですが、支持者らしき方から「私このたび西村さんの選挙区である堺市に住民票を移しました。くっくりさんもいかがですか?」みたいなメールが来て、びっくりしたことがあります。「そこまでやるか〜」と正直かなり引いてしまいました(^_^;
 また別の方々なんですが、「講演会に来ませんか」とか「西村先生と一緒に靖国参拝に行きませんか」てなお誘いのメールをいただいたこともありました。
 皆さん、今頃さぞや落胆してらっしゃることでしょう……。

 それ以上にお気の毒なのは家族会の皆さんです。
 野党とはいえ国会議員でここまで親身になってくれる人は、他にほとんどいなかったと思うから。

 ・西村議員逮捕 「大変なこと」拉致被害者家族会

 犯罪は犯罪でありもはや擁護する余地は全くないんですが、ただ、この人の拉致問題にかける熱意は本物だったと思います。
 『TVタックル』や『たかじんのそこまで言って委員会』などで、隙を見ては何とか話を拉致問題に持っていこうとする、あの意気込みには感服したものです。
 そしてこの夏、炎天下で3日間に渡って行われた北朝鮮への経済制裁を求める座り込み。国会議員の中で3日間とも顔を見せたのはこの人だけでした。

 今のところ議員を辞める気はないとのことですが、ここはもうスパッと辞めて、別の方面から拉致問題に取り組まれた方がいいのではないでしょうか。
 例えば拉致問題にまつわる暴露本出版とか(^_^;。議員の身分では話せなかった裏話とかいろいろあると思うんですが、いかがでしょう。

 横田滋さんは「拉致問題だけでなく日本のことを真剣に考えている数少ない政治家の一人。政治家として信用している。刑事上の責任はどうなるか分からないが、今後も政治家として頑張ってほしい」とおっしゃっているようですが、“容疑者”が政治家の立場で拉致問題に取り組むことは、家族会にとってはかえってマイナスになるのではないでしょうか。

 そうそう、昨日の『たかじんのそこまで言って委員会』で、核武装に議論が及んだ時、三宅久之さんがこんなこと言ってました(例によって大意)。
 「日本が核武装について論議すること自体がカードになる。だから、今寄ってたかって潰そうとしてるけど、西村眞悟のような人に、もっと核武装について喋らせればいいんですよ」

 ちなみに眞悟さんの名前のところは『ピー』扱いになってました。何も伏せ字にしなくても……。
 番組の収録に行った人によれば、事件に関する話題は出たけども、放送はされなかったとのことです(2ちゃんねるソース)。
 逮捕されるかどうか?という微妙な時期だっただけに、局側も扱いに困ったんでしょうね。まあでももう逮捕されましたから、次回は何らかの形で取り上げられるんじゃないでしょうか。

 今日の『ムーブ!』はこんな感じでした。
 宮崎哲弥さんは「本人は違法性の認識があったのかなあ。僕は直前まで会ってて、本人に『お金の流れはどうなってるの?』と聞いたら、『わからん。いま調査中です』と言ってて、本人は認識がなさそうに見えた」。
 勝谷誠彦さんは「西村さんは拉致問題に一生懸命取り組んでいたが、拉致問題の運動そのものまでそのような目で見られてはならない。平沼さんが自民党から離党になったり、西村さんが逮捕されたり、最近いろいろあるが、どうか運動にマイナスにならないようにしてほしい」。
 最後に宮崎さんが「私は西村さんを友人だと思っています。友人として諫言したいのは、潔く議員を辞めることをお願いしたい」とカメラ目線で訴えかけてました。

 また『ちちんぷいぷい』では、解説の石田デスクが「本来は形式犯では逮捕されない。それが逮捕されたということは、示談の中味、例えば鈴木容疑者がゆすりなど悪質なことをしたのでは?」というようなことを言ってました。

 とにかく眞悟さんには事実関係をきちっと明らかにしてもらって、けじめをつけてもらいたいと思います。

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Posted by くっくり 19:08 | 拉致問題 | comments (19) | trackback (5)