「アンカー」日本の農業をダメにする役人と戸別所得補償制度
■10/13放送「アンカー」 未来はあるのか?ニッポン農業 緊急生激論
水曜日の「アンカー」です。
普段は青山繁晴さんが出演されているのですが、1コ前のエントリーで書いたように、この日はお休み。
代わりにやっていたのが、日本の農業を考える企画でした。
この企画がなかなか良い内容で、読者様から「起こしてほしい」というリクエストもいただきましたので、起こすことにしました。
戦う農業経営者・岡本重明さんがスタジオに生出演。
岡本さんは農業生産法人・有限会社新鮮組を経営されており、「農協との『30年戦争』」という著書も出されています。
但し、今回は完全起こしではありません。
岡本さんの発言の部分はほぼ完全に再現していますが、他の出演者の発言は要約をしています。
画像は例によってデジカメでテレビ画面を撮影しました。粗くてすみません。
内容紹介ここから____________________________
農家をダメにする?所得補償の落とし穴…
水曜日の「アンカー」です。
普段は青山繁晴さんが出演されているのですが、1コ前のエントリーで書いたように、この日はお休み。
代わりにやっていたのが、日本の農業を考える企画でした。
この企画がなかなか良い内容で、読者様から「起こしてほしい」というリクエストもいただきましたので、起こすことにしました。
戦う農業経営者・岡本重明さんがスタジオに生出演。
岡本さんは農業生産法人・有限会社新鮮組を経営されており、「農協との『30年戦争』」という著書も出されています。
但し、今回は完全起こしではありません。
岡本さんの発言の部分はほぼ完全に再現していますが、他の出演者の発言は要約をしています。
画像は例によってデジカメでテレビ画面を撮影しました。粗くてすみません。
内容紹介ここから____________________________
(岡安譲キャスターからまず概要紹介)
この季節になると新米が出回るが、今年はこんな異変が起こっている。
新米が古米よりも安いという逆転現象。
理由のひとつは供給過剰、つまり消費予測より米が多く獲れてしまったために、こういう現象が。
新米が安いのは消費者側には嬉しい話だが、喜んでばかりもいられない。
その理由は、コメ価格の下落で税金投入が増えるから。
民主党の政策による戸別所得補償制度というものがある。
減反などに応じたコメ農家に対し、生産コストよりも実際のコメ価格が下回った場合、差額として10アールあたり一律15,000円が支給される。
但し、もしコメ価格が下がってしまった場合は、赤字の分もプラスαで税金が投入される。
つまり、コメ価格が下がってしまうと、15,000円よりも多くの税金が投入されることになる。
よって、財源がどのぐらい必要なのかが分からない。
…………………………VTR開始…………………………
愛知県の渥美半島、ここに戦う農業経営者がいます。
農業生産法人・有限会社新選組の岡本重明さん。
岡本さんは高校卒業後、家業を継いで以来、農業一筋に30年。
今では、水田20ヘクタール、大根など野菜の畑を5ヘクタール所有し、さらに近隣農家の水田耕作80ヘクタールを請け負っています。
しかも、米作りにかける日数は1年間にわずか3カ月半だけ。
あえてそれ以上は手間をかけず、徹底的にコスト削減することで、戸別補償などの補助金がなくても、採算がとれていると言います。
「日本の農家は儲からんと言うけどホント?農家はしたたかだよ。儲からんわけがない」
岡本さんは独自の農業経営を続けるために、2001年に農協を脱退。
その戦いの歴史を去年、1冊の本にまとめました(「農協との『30年戦争』」)。
日本の農業について、言いたいことが山ほどあると言います。
「嘘ばっかり言ってんだよ。日本の農業は弱い?だから守れ?嘘ばっかり言うなと。守ってるのは農業じゃない。役人の利権を守ってるだけなんだよ。そのことを理解してもらいたい」
…………………………VTR終了…………………………
(以下、名前の明記していない部分の発言は全て岡本さんの発言)
■岡本さんの主張(1)「戸別所得補償」なんていらない!
(私は)戸別所得補償の申請はしておりません。全然必要ない。だって、自分の経営でしょ?自分の経営のものを、他から補填してもらわなければ成り立たないってことは、会社としては倒産ですよ。
(山本浩之:それでやっていけるんですか?)
ちゃんと、社員の給料は延滞しておりません。秘訣は徹底的なコストダウン。お米作りは人件費はほとんど必要ないんですよ。稲作に関しては全て機械化なんですよ。機械の稼働率を高めることがコストの削減なんですよ。それをただ徹底的に行ってるだけ。
(岡安譲:具体的に機械化はどういう部分を?)
1から10までです。田植えから刈り取り、収穫、乾燥まで全てですよね。肥料はお米はそんなに要らない。もう日本の技術革新すごくて、例えば有機米とか作ろうと思うと、虫に食べられてたっていう格好で生産者も甘んじてる。今、私どもの入れてる機械は、全て玄米の段階で汚いもの、虫にかじられたものを排除、選別する。白米はお米屋さんがやってたけど、玄米はなかなかなかったけれども、それがすごくリーズナブルな価格に下がって、だから日本の農業支えてる産業界、ものすごい技術持ってるんで、それをうまく順番に自己資金で導入しながら進めてくれば、もうお米の補助金とか全然不要。
(岡安譲:岡本さんからコストは下げられるんだとお話がありましたが、戸別所得補償によって、その意識が欠落するんですか?)
はい。先ほど言ったように、自分の経営なんですよ。自分の経営でやって、これで商売やっていくんだと、企業がですよね。その時に自分の作ったもののコストと、マーケットでいくらで売れるのかっていうことの中で、自分が行く。その時にこう、当然もう僕らは、米1俵60キロが1万円になるだろうと、今のままだと。そこで自分が食べていくためにはどのようなコスト削減なんだっていうことを、ひとつじゃだめなんですよね、地域の水の管理とか、掟とか、さまざまな部分がある。そこで非常に戦いが起こるんだけれども、それに進んで行けばコストは下げられる。
(須田慎一郎:大規模農業をやってるからこそ、機械化が進んでコストが下げれるのでは?)
採算ラインで言うと、個人農家の方が採算ラインが低いですよ。零細農家って日本で言うけど、日本の農家って世界から見たら零細農家なんですよ。でも、その中で勝っていくためにどうしたらいいのかを考えていく。だから僕は、自分がビジネスで見てるから、補助金っていうものがあるっていうことだったらアホでもできる。
(山本浩之:耕作面積に余裕のある農家と、山間部でやってる農家とでは、コストも変わってくるのでは?)
農作物は適地適作なんですよ。日本の農家が、例えば米が作れる地域、作れない地域、先ほど大規模と言いましたが、私どもの地域は畑はすごいですよ。田んぼは一枚、平均が8.9アール。10アールを切ってるんですよ。それもすごく交通の悪い所で私は利益を出してる。出すように努力してる。
(岡安譲:補助金狙いの“コメ農家”が増えるっていう、これは実感されますか?)
はい。大規模に農業集約しようと思うと、利益が出ないから、農家、地主さんが田んぼをどんどん預けてくるんですよね。それで規模拡大に向かってきた。ところが戸別補償になると、僕らが払う地代、年貢ですよね、よりも、新設の方が儲かるからといって、にわかの、農家の肩書きだけども、他に行って、にわかで作っていくから、集約してたのがまた分散するっていうことが、ま、私どもの地域は少ないですけれども、日本全国でかなり始まってますよね。
(岡安譲:戸別所得補償があるから、あまり真面目にやらない農家も増えてくるということ?)
真面目にやる、やらないと言ったら語弊があるんだけど、要は利益が取れなくても、ビジネスライクに、自分が使ったコストと売りに対しての利益が取れなくても、補填があるから、補填を目当てにした農業やる人たちが増えてきてるんです。(補填は)もうやめてくれと、いい加減にしろと。
(村西利恵:天候によって獲れる量が左右される。農家にとって補填があるのは安心では?)
天候によって補償があるっていうのは、私どもの地域はあまり影響ないが、確かに、東北の人はありますけどね、過去に。それは農業をやってると、もう想定なんですよ。もうそこまで読んだ上で経営しなければ無理。
(須田慎一郎:農家はどんどん高齢化が進んでいる。すると自分たちでできないから、岡本さんのような農業法人に任せたり、第三者継承をするなど、どんどん世代交代が進んで行きかかっていた。ところが、この補助金が出ることによって、継承というのが進んで行かなくなって、とにかく高齢者でも少しやってればお金が出てくるということで、大きくブレーキがかかってる部分がある?)
はい。おっしゃるとおりです。
(岡安譲:減反政策についてどう思われますか?)
愚の骨頂。もうバカとしか言いようがない。先ほど言ったように、お米の生産コストというのは、機械の償却代金なんですよ。田んぼを生産の工場と見て下さい。田んぼもひとつの工場。水も工場。機械も工場。それをただ運転してる人間が必要なだけだという産業なんですよ。減反にするっていうのは、工場として見た時に、施設は全部揃ってるのに稼働率を落とせっていうことなんですよ。だから競争力ということを、僕はもう、たぶん役人との根本的な違いはどこかというと、僕の競争力は国際競争力なんですよ。それを見た時に、徹底的に生産して、攻めるためには、コスト削減なんですよ。
■岡本さんの主張(2)日本農業は輸出産業になる!
農産物の価値観って何かというと、安全なんですよ。それで、私は日本の農家、みんなの技術を信頼してる。これだけの技術持ってる農民ってのは世界にいませんよ。それで、官僚のこと悪く言いますけど、これだけ日本の隅々までインフラを整えてる国もない。まして、この国ほどきれいで安全な自然環境を持ってる国はない。世界ナンバー1の技術を持ってる農民が、世界に誇れる環境を持ってる国から、安全というものを具体的なファクトを持って、作り上げた農産物を、自由に海外に輸出できるという体制を構築したら、日本の農家は確実に勝てる。現場が勝てる。だから僕は、(農業が)弱いっていうのは、アホな役人等の刷り込みや。
(山本浩之:輸出産業になるのは賛成なんですが、輸出をすることになると、いま歯止めをかけてる輸入も認めなければいけなくなりますよね。たとえば中国やアメリカなどで、日本のササニシキとかそういったものを実験的に栽培したことがあったじゃないですか。そういったものが上手く行けば、耕作面積は圧倒的に向こうの方が広いが、それでも勝てますか?)
勝てます。私は中国で農場もやってます。現地でいちばん苦労するのは、向こうの農民たちやワーカーの人たちの、まず教育なんですよ。もうね、100年かけて、あの国とかいろんな国が、農民というレベルに対しての教育をやらない限り、日本の今の我々の技術にはついてこれない。私は日本の農家を信頼しきってる。だから逆にいうと、俺が作る米、野菜を持って戦わせに行く環境を役人に作ってくれと。
(須田慎一郎:輸出産業になるって主張した人は、最近出てきた発想ではなく、もともと農政に詳しい人は昔から言っていて、例えば亡くなられた松岡さんが安倍政権で農水大臣だった時、海外、特に中国のマーケットに売り込みに行った。輸出競争力は十分にあると思うが、全部が全部そうではない。自由化して勝ち組の人たちはハッピーになっても、そうじゃない人たちは農業をあきらめざるをえなくなる可能性も高いですよね?)
はっきり言わせてもらえれば、もう日本の農業つぶれてるんですよ。つぶれてなければ、こんな政府がやってる補助金なんて不要。つぶれてるからどんどん点滴入れてるわけでしょ?だからつぶれてるんですよ。
だったら輸入自由化が反対だ、で、オレンジ(が輸入自由化された後)、日本のみかん、どうなりました? 3年前からですよ、東南アジアの主要国に行けば、日本のみかんと全く同じ形だけどもパサパサで食べられないようなものが、日本では高価なマンゴーよりも(東南アジアではみかんが)非常に高く売れている。なぜ、そのようなマーケットが、アジアの経済成長が見えてくる時に、日本のみかんを輸出っていう方向に持っていくようなことを、農業に関わってる役人とか、既得利権団体の人たちは動こうとしなかったのか。僕はそれで、日本の仲間が真剣にやってる技術のある人たちが、どんどんと追い込まれていくことに怒りを感じている。
(山本浩之:農業は日本の基幹産業なのに、私たち消費者はあまり詳しく分かっていない)
(島村洋子:私はカクテルに興味があって、外国人のバーテンダーと喋った時に、ゆずとか、こんな素敵なライムはないのに、どうして入ってこないんだろう、日本にしかないんじゃないかなと。ああいうのほしがってる人たちがいるが、ルートがないのか…)
私、はっきりこう今、感じてるのは、姑息な手段を使って、この農産物(はこうする)とか、こんなことやらずに、もういっそのことFTA(自由貿易協定)なんですよ。そうしたら日本の、もう完全クオリティーで戦えるんですよ。変な制限かけていくから、変な圧力かかってダメになると。だから日本の農家を僕は信頼しきってるから言えるんですよ。守れ守れって口で言ったって、戦う場がなくてどうやって日本の農家守ってやるの? 戦いに行く場所さえ作ってやれば、日本の農家は自分で戦って勝ちますよ。僕はそれだけ日本の農民を信頼しきってる。
(須田慎一郎:バランスだと思う。弱者に対してのある程度の補償、バックアップをしていく必要はあるのでは?)
私は弱者は日本にはないと思ってます。適地適作で、要は既得利権の団体で今までの流通経路しか考えてないから、それしか作らない分だけれども、既得利権なしに様々な日本には会社がある。それぞれの商社が、自分の得意な国に得意な作物を持って作って売っていくという格好で、農家が自由に販路を、作ってくれるパートナーと組んでいける体制を組みさえすれば、山間地でなければできない、僕は、平地ではできない作物あるんですよ、それで輸出をするってことは国内での物流が減る、それによって、生産量はあっても物流のコントロールによって価格の維持ができていくんですよ。ですから、今のまんまでつぶれるとか、そんな陳腐な議論、僕はしたくない。農家は知恵があります。それを出荷先を制限してるからおかしい。だからFTAによって、日本にはさまざまな優秀な商社がいっぱいあるんで、その人たちが自由に農家と手を組んで、海外に攻めていくっていう。だから既得利権の解体と、農水省の役人たちの天下り先をつぶしていけば終わり。
■岡本さんの主張(3)自由競争が農家を強くする
(山本浩之:そんなに今、縛られてしまってるんですか?)
具体的には言いませんけど、私が自分の米を出荷しよう、輸出しようと思うと、ものすごい縛りがある。野菜を出荷しようと思っても、様々な役人の許認可が必要。アホくさくて、もうね、もうほんとに、あの役人のバカのお陰で戦えないんだもん。
(山本浩之:輸出したいと手を挙げてもなかなか通らない?)
手を挙げるんじゃなくて、具体的に出そうと思っても無理。だからいっそのことFTAにしたら、役人が干渉できないじゃない。既得利権が干渉できないじゃない。そういう既得利権つぶせ、じゃないんですよ。既得利権で強いんだったら、新規に参入した人たちももっと農家に対して利益を求める動きをする。農家が競争できるっていうことは、扱う業者も全て競争になるんです。その競争の中で初めて日本の農業が成長できる。
それと、僕は何で農業輸出をこれだけ言うかというと、経済がどうのこうのってみんな言ってるけど、車も電器も流行り物がある。売れる時も売れない時もある。農産物で輸出の国を作っていければ、毎日消化されて、安定的な経済の基盤が構築できるんですよ。その日本の農業での経済輸出基盤を作った中で、余裕があれば、素晴らしい技術持ってる工業とか何かが、国内の消費から余力を持って攻めていけるでしょう。目先のことばっかりで役人が動いたり政治家が動くから、アホになるんだよ。
(山本浩之:これだけ長い文化があって培われたノウハウのある米というものを、ベースにすればいいんですよね、日本の産業の。今日は岡本さん、言いたいことの何パーセント言えましたか?)
100%と言いたいけれども…(笑)。先ほど須田様に言われたように、(農家の)弱いところどうのこうの、たぶん疑問持つ方おられると思う。俺らどうなるんだと。ここでは言えない部分の、弱いところにおいても、どのようなやり方って、私のアイデアは山ほどあります。各地域、地域の。いつでもご相談に来ていただければ。
____________________________内容紹介ここまで
岡本さん、すごくキャラ立ちしてました(≧∇≦)
「アホ」「バカ」とか、やや言葉がきついため、ヤマヒロさんはその都度焦ってらっしゃいましたが(^_^;
でも、関西の視聴者には、はっきりしててちょうど良い感じだったのでは?
私は農業のことはさっぱりなので、岡本さんの主張をどこまで信じてよいのかどうか分かりませんでしたが、ただ、日本の農業政策はやはりこのままではダメだな、ということだけは分かりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■「お気楽くっくり」更新済
救出劇がきっかけで知ったチリの国民性。
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも→
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
★コメント(投稿)を下さる方へ
初めてコメント下さる方は、お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
この季節になると新米が出回るが、今年はこんな異変が起こっている。
新米が古米よりも安いという逆転現象。
理由のひとつは供給過剰、つまり消費予測より米が多く獲れてしまったために、こういう現象が。
新米が安いのは消費者側には嬉しい話だが、喜んでばかりもいられない。
その理由は、コメ価格の下落で税金投入が増えるから。
民主党の政策による戸別所得補償制度というものがある。
減反などに応じたコメ農家に対し、生産コストよりも実際のコメ価格が下回った場合、差額として10アールあたり一律15,000円が支給される。
但し、もしコメ価格が下がってしまった場合は、赤字の分もプラスαで税金が投入される。
つまり、コメ価格が下がってしまうと、15,000円よりも多くの税金が投入されることになる。
よって、財源がどのぐらい必要なのかが分からない。
…………………………VTR開始…………………………
愛知県の渥美半島、ここに戦う農業経営者がいます。
農業生産法人・有限会社新選組の岡本重明さん。
岡本さんは高校卒業後、家業を継いで以来、農業一筋に30年。
今では、水田20ヘクタール、大根など野菜の畑を5ヘクタール所有し、さらに近隣農家の水田耕作80ヘクタールを請け負っています。
しかも、米作りにかける日数は1年間にわずか3カ月半だけ。
あえてそれ以上は手間をかけず、徹底的にコスト削減することで、戸別補償などの補助金がなくても、採算がとれていると言います。
「日本の農家は儲からんと言うけどホント?農家はしたたかだよ。儲からんわけがない」
岡本さんは独自の農業経営を続けるために、2001年に農協を脱退。
その戦いの歴史を去年、1冊の本にまとめました(「農協との『30年戦争』」)。
日本の農業について、言いたいことが山ほどあると言います。
「嘘ばっかり言ってんだよ。日本の農業は弱い?だから守れ?嘘ばっかり言うなと。守ってるのは農業じゃない。役人の利権を守ってるだけなんだよ。そのことを理解してもらいたい」
…………………………VTR終了…………………………
(以下、名前の明記していない部分の発言は全て岡本さんの発言)
■岡本さんの主張(1)「戸別所得補償」なんていらない!
(私は)戸別所得補償の申請はしておりません。全然必要ない。だって、自分の経営でしょ?自分の経営のものを、他から補填してもらわなければ成り立たないってことは、会社としては倒産ですよ。
(山本浩之:それでやっていけるんですか?)
ちゃんと、社員の給料は延滞しておりません。秘訣は徹底的なコストダウン。お米作りは人件費はほとんど必要ないんですよ。稲作に関しては全て機械化なんですよ。機械の稼働率を高めることがコストの削減なんですよ。それをただ徹底的に行ってるだけ。
(岡安譲:具体的に機械化はどういう部分を?)
1から10までです。田植えから刈り取り、収穫、乾燥まで全てですよね。肥料はお米はそんなに要らない。もう日本の技術革新すごくて、例えば有機米とか作ろうと思うと、虫に食べられてたっていう格好で生産者も甘んじてる。今、私どもの入れてる機械は、全て玄米の段階で汚いもの、虫にかじられたものを排除、選別する。白米はお米屋さんがやってたけど、玄米はなかなかなかったけれども、それがすごくリーズナブルな価格に下がって、だから日本の農業支えてる産業界、ものすごい技術持ってるんで、それをうまく順番に自己資金で導入しながら進めてくれば、もうお米の補助金とか全然不要。
(岡安譲:岡本さんからコストは下げられるんだとお話がありましたが、戸別所得補償によって、その意識が欠落するんですか?)
はい。先ほど言ったように、自分の経営なんですよ。自分の経営でやって、これで商売やっていくんだと、企業がですよね。その時に自分の作ったもののコストと、マーケットでいくらで売れるのかっていうことの中で、自分が行く。その時にこう、当然もう僕らは、米1俵60キロが1万円になるだろうと、今のままだと。そこで自分が食べていくためにはどのようなコスト削減なんだっていうことを、ひとつじゃだめなんですよね、地域の水の管理とか、掟とか、さまざまな部分がある。そこで非常に戦いが起こるんだけれども、それに進んで行けばコストは下げられる。
(須田慎一郎:大規模農業をやってるからこそ、機械化が進んでコストが下げれるのでは?)
採算ラインで言うと、個人農家の方が採算ラインが低いですよ。零細農家って日本で言うけど、日本の農家って世界から見たら零細農家なんですよ。でも、その中で勝っていくためにどうしたらいいのかを考えていく。だから僕は、自分がビジネスで見てるから、補助金っていうものがあるっていうことだったらアホでもできる。
(山本浩之:耕作面積に余裕のある農家と、山間部でやってる農家とでは、コストも変わってくるのでは?)
農作物は適地適作なんですよ。日本の農家が、例えば米が作れる地域、作れない地域、先ほど大規模と言いましたが、私どもの地域は畑はすごいですよ。田んぼは一枚、平均が8.9アール。10アールを切ってるんですよ。それもすごく交通の悪い所で私は利益を出してる。出すように努力してる。
(岡安譲:補助金狙いの“コメ農家”が増えるっていう、これは実感されますか?)
はい。大規模に農業集約しようと思うと、利益が出ないから、農家、地主さんが田んぼをどんどん預けてくるんですよね。それで規模拡大に向かってきた。ところが戸別補償になると、僕らが払う地代、年貢ですよね、よりも、新設の方が儲かるからといって、にわかの、農家の肩書きだけども、他に行って、にわかで作っていくから、集約してたのがまた分散するっていうことが、ま、私どもの地域は少ないですけれども、日本全国でかなり始まってますよね。
(岡安譲:戸別所得補償があるから、あまり真面目にやらない農家も増えてくるということ?)
真面目にやる、やらないと言ったら語弊があるんだけど、要は利益が取れなくても、ビジネスライクに、自分が使ったコストと売りに対しての利益が取れなくても、補填があるから、補填を目当てにした農業やる人たちが増えてきてるんです。(補填は)もうやめてくれと、いい加減にしろと。
(村西利恵:天候によって獲れる量が左右される。農家にとって補填があるのは安心では?)
天候によって補償があるっていうのは、私どもの地域はあまり影響ないが、確かに、東北の人はありますけどね、過去に。それは農業をやってると、もう想定なんですよ。もうそこまで読んだ上で経営しなければ無理。
(須田慎一郎:農家はどんどん高齢化が進んでいる。すると自分たちでできないから、岡本さんのような農業法人に任せたり、第三者継承をするなど、どんどん世代交代が進んで行きかかっていた。ところが、この補助金が出ることによって、継承というのが進んで行かなくなって、とにかく高齢者でも少しやってればお金が出てくるということで、大きくブレーキがかかってる部分がある?)
はい。おっしゃるとおりです。
(岡安譲:減反政策についてどう思われますか?)
愚の骨頂。もうバカとしか言いようがない。先ほど言ったように、お米の生産コストというのは、機械の償却代金なんですよ。田んぼを生産の工場と見て下さい。田んぼもひとつの工場。水も工場。機械も工場。それをただ運転してる人間が必要なだけだという産業なんですよ。減反にするっていうのは、工場として見た時に、施設は全部揃ってるのに稼働率を落とせっていうことなんですよ。だから競争力ということを、僕はもう、たぶん役人との根本的な違いはどこかというと、僕の競争力は国際競争力なんですよ。それを見た時に、徹底的に生産して、攻めるためには、コスト削減なんですよ。
■岡本さんの主張(2)日本農業は輸出産業になる!
農産物の価値観って何かというと、安全なんですよ。それで、私は日本の農家、みんなの技術を信頼してる。これだけの技術持ってる農民ってのは世界にいませんよ。それで、官僚のこと悪く言いますけど、これだけ日本の隅々までインフラを整えてる国もない。まして、この国ほどきれいで安全な自然環境を持ってる国はない。世界ナンバー1の技術を持ってる農民が、世界に誇れる環境を持ってる国から、安全というものを具体的なファクトを持って、作り上げた農産物を、自由に海外に輸出できるという体制を構築したら、日本の農家は確実に勝てる。現場が勝てる。だから僕は、(農業が)弱いっていうのは、アホな役人等の刷り込みや。
(山本浩之:輸出産業になるのは賛成なんですが、輸出をすることになると、いま歯止めをかけてる輸入も認めなければいけなくなりますよね。たとえば中国やアメリカなどで、日本のササニシキとかそういったものを実験的に栽培したことがあったじゃないですか。そういったものが上手く行けば、耕作面積は圧倒的に向こうの方が広いが、それでも勝てますか?)
勝てます。私は中国で農場もやってます。現地でいちばん苦労するのは、向こうの農民たちやワーカーの人たちの、まず教育なんですよ。もうね、100年かけて、あの国とかいろんな国が、農民というレベルに対しての教育をやらない限り、日本の今の我々の技術にはついてこれない。私は日本の農家を信頼しきってる。だから逆にいうと、俺が作る米、野菜を持って戦わせに行く環境を役人に作ってくれと。
(須田慎一郎:輸出産業になるって主張した人は、最近出てきた発想ではなく、もともと農政に詳しい人は昔から言っていて、例えば亡くなられた松岡さんが安倍政権で農水大臣だった時、海外、特に中国のマーケットに売り込みに行った。輸出競争力は十分にあると思うが、全部が全部そうではない。自由化して勝ち組の人たちはハッピーになっても、そうじゃない人たちは農業をあきらめざるをえなくなる可能性も高いですよね?)
はっきり言わせてもらえれば、もう日本の農業つぶれてるんですよ。つぶれてなければ、こんな政府がやってる補助金なんて不要。つぶれてるからどんどん点滴入れてるわけでしょ?だからつぶれてるんですよ。
だったら輸入自由化が反対だ、で、オレンジ(が輸入自由化された後)、日本のみかん、どうなりました? 3年前からですよ、東南アジアの主要国に行けば、日本のみかんと全く同じ形だけどもパサパサで食べられないようなものが、日本では高価なマンゴーよりも(東南アジアではみかんが)非常に高く売れている。なぜ、そのようなマーケットが、アジアの経済成長が見えてくる時に、日本のみかんを輸出っていう方向に持っていくようなことを、農業に関わってる役人とか、既得利権団体の人たちは動こうとしなかったのか。僕はそれで、日本の仲間が真剣にやってる技術のある人たちが、どんどんと追い込まれていくことに怒りを感じている。
(山本浩之:農業は日本の基幹産業なのに、私たち消費者はあまり詳しく分かっていない)
(島村洋子:私はカクテルに興味があって、外国人のバーテンダーと喋った時に、ゆずとか、こんな素敵なライムはないのに、どうして入ってこないんだろう、日本にしかないんじゃないかなと。ああいうのほしがってる人たちがいるが、ルートがないのか…)
私、はっきりこう今、感じてるのは、姑息な手段を使って、この農産物(はこうする)とか、こんなことやらずに、もういっそのことFTA(自由貿易協定)なんですよ。そうしたら日本の、もう完全クオリティーで戦えるんですよ。変な制限かけていくから、変な圧力かかってダメになると。だから日本の農家を僕は信頼しきってるから言えるんですよ。守れ守れって口で言ったって、戦う場がなくてどうやって日本の農家守ってやるの? 戦いに行く場所さえ作ってやれば、日本の農家は自分で戦って勝ちますよ。僕はそれだけ日本の農民を信頼しきってる。
(須田慎一郎:バランスだと思う。弱者に対してのある程度の補償、バックアップをしていく必要はあるのでは?)
私は弱者は日本にはないと思ってます。適地適作で、要は既得利権の団体で今までの流通経路しか考えてないから、それしか作らない分だけれども、既得利権なしに様々な日本には会社がある。それぞれの商社が、自分の得意な国に得意な作物を持って作って売っていくという格好で、農家が自由に販路を、作ってくれるパートナーと組んでいける体制を組みさえすれば、山間地でなければできない、僕は、平地ではできない作物あるんですよ、それで輸出をするってことは国内での物流が減る、それによって、生産量はあっても物流のコントロールによって価格の維持ができていくんですよ。ですから、今のまんまでつぶれるとか、そんな陳腐な議論、僕はしたくない。農家は知恵があります。それを出荷先を制限してるからおかしい。だからFTAによって、日本にはさまざまな優秀な商社がいっぱいあるんで、その人たちが自由に農家と手を組んで、海外に攻めていくっていう。だから既得利権の解体と、農水省の役人たちの天下り先をつぶしていけば終わり。
■岡本さんの主張(3)自由競争が農家を強くする
(山本浩之:そんなに今、縛られてしまってるんですか?)
具体的には言いませんけど、私が自分の米を出荷しよう、輸出しようと思うと、ものすごい縛りがある。野菜を出荷しようと思っても、様々な役人の許認可が必要。アホくさくて、もうね、もうほんとに、あの役人のバカのお陰で戦えないんだもん。
(山本浩之:輸出したいと手を挙げてもなかなか通らない?)
手を挙げるんじゃなくて、具体的に出そうと思っても無理。だからいっそのことFTAにしたら、役人が干渉できないじゃない。既得利権が干渉できないじゃない。そういう既得利権つぶせ、じゃないんですよ。既得利権で強いんだったら、新規に参入した人たちももっと農家に対して利益を求める動きをする。農家が競争できるっていうことは、扱う業者も全て競争になるんです。その競争の中で初めて日本の農業が成長できる。
それと、僕は何で農業輸出をこれだけ言うかというと、経済がどうのこうのってみんな言ってるけど、車も電器も流行り物がある。売れる時も売れない時もある。農産物で輸出の国を作っていければ、毎日消化されて、安定的な経済の基盤が構築できるんですよ。その日本の農業での経済輸出基盤を作った中で、余裕があれば、素晴らしい技術持ってる工業とか何かが、国内の消費から余力を持って攻めていけるでしょう。目先のことばっかりで役人が動いたり政治家が動くから、アホになるんだよ。
(山本浩之:これだけ長い文化があって培われたノウハウのある米というものを、ベースにすればいいんですよね、日本の産業の。今日は岡本さん、言いたいことの何パーセント言えましたか?)
100%と言いたいけれども…(笑)。先ほど須田様に言われたように、(農家の)弱いところどうのこうの、たぶん疑問持つ方おられると思う。俺らどうなるんだと。ここでは言えない部分の、弱いところにおいても、どのようなやり方って、私のアイデアは山ほどあります。各地域、地域の。いつでもご相談に来ていただければ。
____________________________内容紹介ここまで
岡本さん、すごくキャラ立ちしてました(≧∇≦)
「アホ」「バカ」とか、やや言葉がきついため、ヤマヒロさんはその都度焦ってらっしゃいましたが(^_^;
でも、関西の視聴者には、はっきりしててちょうど良い感じだったのでは?
私は農業のことはさっぱりなので、岡本さんの主張をどこまで信じてよいのかどうか分かりませんでしたが、ただ、日本の農業政策はやはりこのままではダメだな、ということだけは分かりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■「お気楽くっくり」更新済
救出劇がきっかけで知ったチリの国民性。
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも→
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
★コメント(投稿)を下さる方へ
初めてコメント下さる方は、お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
Comments
アンカー・青山さんが観られない時は、くっくりさんの書き起こしを必ず拝見しています(もちろんそれ以外もです)
今回、青山さんのお休みは残念でしたが、岡本さんのお話もいろいろ考えさせてくださいました
日本の抱えている問題点を、一人ひとりが考えていかないといけないですね
本番も観ていたんですが、読ませていただくことで、改めて考えさせられました
話が飛びますが、尖閣のビデオ公開について、仙谷に一任されたとの事・・・・勇ましいことを言っていた前原さんも、全く頼りにならないです
証拠ビデを勝手に?密かに?消去・処分されてしまうのではないかと危惧しています
前から何だろうこの感じと思ってたんですが、最近の前原さんを見てて確信しました。
いわゆる民主の若手保守と松下政経塾の面々は、幕末の山内容堂なんですよ。
勉強ができて(頭が良くてではない)飲み込みが早いから、平常時では「おっ!」思わせるんですが、
所詮生まれた時から担がれた苦労知らずのお殿様で、土壇場で肚が据わってない。
だから、肝心な所で他の肚が据わった者に結局押し切られる。
(党代表戦、対小沢、対仙谷等々...)
本人は気づいていないかもしれないけれど、無意識に自己保身に走ってしまう。
そして、それが無意識だから権力闘争に負けた自覚がない。
苦労した政治家はなぜかリベラルに走り、苦労知らずは保守に走りがちな今の日本の政治家って何の現れなんでしょうかねえ。
「農協との30年戦争」岡本重明 文春新書 700円
P121
本当に必要な補助金とはやる気のある農家を守るためのもの。。。。
P122
かつて鹿児島県のある地域でこんな出来事があった。
私の友人の青年が「専業農家で頑張る」と、千万近い資金を借りいれて最新鋭の大型農業機械を導入した。周辺の水田は所有者が高齢化しており、いずれ遊休地になる可能性が高い。彼は「オペレーター」と呼ばれる耕作請負で生計を立てる計算だった。
ところが、彼が購入した直後に、本業は公務員の兼業農家が補助金に群がり、彼と同じような大型機械を買った。買うのは勝手だが、大型機械を購入したその公務員らが、遊休地も耕すようになった。。。。
限られた面積の中で、「同業者」がたくさんできたことにより、友人は専業農家だけでは経営が成り立たなくなった。。。。。
兼業農家に悪意はないのだろうが、兼業農家が副業として農業を行った結果、専業農家の経営が圧迫された事例。補助金がなければ、おそらく公務員の兼業農家は借金してまで高価な大型農機具は買わないだろう。。。。。
これも10年ほど前、農薬メーカーの仕事の関係で秋田県内の農家を訪れたときのことだ。梱包されたままの消毒薬散布用のラジコンヘリ、乾燥機などが保管されていたのを目撃した。当時でもラジコンヘリは千万近くした。
その農家の話を聞いて腸が煮えくり返ったことを覚えている。
「後で転売しようと思っています。地域の議員が、補助金をたくさん取ってくれるので、高額な機械が買えます」。。。
こうした米農家がこれまで「米価が安いからもっと高く」と国に要求してきたはずだ。。。。
販売価格を下げても利益の取れる農業の構築のための補助金でなければならない。選挙での集票目的の補助金であってはならないのだ。
この本は、農業経営の中で経験したこと、考え感じたことを書かれていて読みやすい本です。私が思うに、岡本重明氏の本に書かれていることは、「自立自助の農業経営」でしょう。民間の事業であればあたりまえのことですが、今の農業は半官半民で税金を食いつぶす方向に進んでいます。
数年前にトコトンハテナで20ヘクタールで稲作してる農家を取り上げてましたが、年収600万円にしかならないと言ってました。
人を雇ってというと、その位の規模になるのでしょうけど・・・
農業は品目ごとに抱える事情が様々ですから、簡単に「こうすればいい」と言えませんけど、国際的な競争に飲み込まれていくのは時代の流れとしてやむを得ないのかなと。
最寄のスーパーの野菜コーナーで、パプリカは少し前まで韓国産の独壇場だったのですが、今や○○県産・オランダ産と日ごとにめまぐるしく産地表示が変わります。
バナナも以前は安いフィリピン産とエクアドル産の中に突出して高級な台湾産がありましたが、最近はエクアドル・フィリピン産も品質管理の良さを謳ってやや高価格なものが参入し階層化が進みました。
工業製品と同じかそれ以上にその国の消費者のニーズに合った品質と価格を提供できないと、あっという間にシェアを奪われるという感じがしてます。
100年かけて、あの国とかいろんな国が、農民というレベルに対しての教育をやらない限り、日本の今の我々の技術にはついてこれない。
→五十嵐らんさんという、中国で花の栽培を行う会社で働いていたた方が、向こうの農民が農薬をジャブジャブ使うので注意した所、「字が読めないから使用量がわからない」と言われたそうです。
日本の農業と言うとどうしても保護主義とか国の補助金に頼っているとか先細りとか、悪いニュースばかり目立ちますが、すごく自信が出るお話ですね!岡本さんのような方がドンドン出てくると日本の農業も良い方向に激変するかも。
応援クリック!
さて、最近わたくし事なんですが、母親が療養の為よく温泉に旅行しに行くのですが、
母曰く、温泉客のほとんどは農家の年輩と中年の方々が多いそうです。
年輩の方はまだしも、中年の方はなぜだろうと思って失礼のない様に遠回しに聞いてみると、
政府(行政?)からの補助で働かなくてもお金が有る、また「働かない」とお金が入って来ない。
だから、する事ないから温泉にきてるんだと言われたそうです。
ただし、それを嬉しそうに言っていた訳ではなかったそうです。
日本の農政は、米に始まって米に終わると思うんですが、今(あるいはもっと前から)その米という魔物に縛られて自由な発想が妨げられている気がします。
まず、ほんとうに米をどうするか、コメの特別扱いをいつまで続けるのか、これを先に決めないと前に進まない気がします。
日本の農業をダメにしているのは農協なんだという話を聞いて驚いたことを思い出しました。
やる気のある農家が成功するような仕組みになって欲しいですね。
米の特別扱いは日本の伝統文化として仕方ないかな?と思いますよ
一般的な神社の形は高床式倉庫をモデルとしています
日本人は稲を聖なるものと考え、倉で稲魂を祀っていたところからきたそうです
その他、神道の最も重い罪である「天つ罪」は多くが農耕に関するものです(田のあぜ道を壊す等)
稲作を日本人から簡単に切り離して良いものでしょうか?
しかしそれは、偏向・歪曲報道だった!
画面いっぱいに中国サイトの【日本右翼】の文字を12秒間も
流し続けて印象操作、東京のデモはおまけ程度の扱いで、
しかも参加人数を少なめに発表している。
ttp://www.youtube.com/watch?v=KEqkOkGLocE#t=2m20s
注:動画は削除されるおそれがあるので保存・拡散推奨
>稲作を日本人から簡単に切り離して良いものでしょうか?
いいえ、そうなれば日本のさまざまな伝統が途絶えてしまいます。
ところで、
いわゆるコメ供給安定化の名目の元、その稲作水田を休耕、廃田する今の減反政策に何か矛盾がないんでしょうか?
コメを日本人の精神の中で特別扱いするのには大賛成ですが、それを名目に実際の需要供給バランスを保っていない今の農政の実態はそのままで良いんでしょうか?
>日本人は稲を聖なるものと考え、倉で稲魂を祀っていたところからきたそうです
そうです、稲は穀物としてはバランスが取れ、日本人の命の源であるが故に神聖な物と言う文化は尊重し守るべき物です。
では、その神聖なコメを古米、古々米、あるいは事故米として粗雑に扱う今の農政はコメを神聖な物として扱っていいるのでしょうか?
現状のまま放置すれば、日本の稲作に未来は無いでしょうね
政府の農業政策が正しいとは思わない、合理的改革が必要だと思います
ぼくとしては、稲作の特別扱いに同意してもらえたら十分ですので、このへんで
自由化で問題なのは、
日本の農作物の価値を認めない人がいるということでしょうか。
開発援助の話になりますが、
日本の美味しいお米もカルフォルニア米も米は米だから同じ価格で取引されてしまったり。
かかる費用も手間も段違いなので、とんでもないことです。
そういう不均衡を外交でうまく是正するのが政治家の役目ですが、
それも上手く機能してませんね。
JAは韓国農協ともつながっていそうだし。
あと、農業は適地適作というのももっともです。
稲作が儲かるからといって、機械を使えない土地にもどんどんと田を広げていったのも問題あると思います。
今回の岡本さんに限らず、この国を憂いている人達に共通しているのが「日本人(の力)を信じている」ということですね。麻生さん然り、ノーベル賞受賞のお二人もそうです。国を愛することは人を愛することであり、己のルーツに誇りを抱くことなのでしょう。
それと真逆なのが、仙谷をはじめとする反日思想の売国連中の面々・・・
日本人の日本人による日本人の為の政治。日本人が日本を大好きだと堂々と公言できるようになるまで、私も私に出来ることをしていくたいと存じます。
かねがね、もともと戦後の農地改革に問題があるのでは?と思っています。公平、公正。地主の搾取から小作を守るためとアメリカが行った農地改革ですが、すでにそのころアメリカは大規模農業だったはず。地主の土地を小作に公平に分割し、小規模化すれば国際的な採算ベースにのらなくなるのはわかっていたと思うのです。
愛知にはタワケという言葉があります。バカとかアホと同じ意味ですが、元は田分けだそうです。つまり、全部を長男に継がせず、情に引かれて兄弟に分け与えていくと一族全員が食えなくなるこという言葉です。
タワケですが、気になり調べてみたところ、戯く(たわく)が語源らしいです。田分けは、俗説でみたいです。
http://gogen-allguide.com/ta/tawakemono.html
ごめんなさい。