「アンカー」邦夫氏離党の裏側 『密会』に隠された真実
■3/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
鳩山邦夫さんの自民党離党。その「暴走」には実は隠された真実が……。
コーナー前に、キャンベル国務次官補の訪日キャンセルと普天間問題について、青山さんの解説がありました。まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■米・キャンベル国務次官補、訪日中止について「普天間問題は関係ない」(FNN3/16)
■米・キャンベル国務次官補、日米外相会談が3月末に行われることを明らかに(FNN3/17)
(日本の事情とは関係ないと言うキャンベル次官補だが、じゃあ理由は?)
いや、間違いなく普天間です。まず、今回キャンセルしたが、今月末にカナダで外相会談がありますからって、これ全然説明になってない。カナダでG8があるから、日米外相会談あるに決まってる。キャンベルさんは外相じゃなく国務次官補だから、これ全然話が違うこと言ってるというのは、キャンベルさんは親日家で日本の事情もよく分かってるから、これで気がついてねって意味なんですよ。
実はキャンベルさんはオバマ政権の中で数少ない親日派、ほんとに日本好きな人なんですが、クビが危ない。もういつ解任されてもおかしくない。普天間問題でお前何やってんだとすごく追及されてて、今回もこれ予定通り訪日して、結局またキャンプ・シュワブ陸上案に加えて、ホワイト・ビーチだ、徳之島だと、またぐちゃぐちゃの話聞かされると、アメリカに帰ってから、お前、子供の使いかと、下手するとそこでクビ切られるから、これはもうキャンセルせざるをえなかったっていうのが事実。
従って、鳩山総理が「キャンベルさんのことは私どもの範疇じゃない」って、何て無責任なことを言うのか。あなたの責任のひとつですよ、それはもちろん。そして、そういう言い方は、キャンベルさんのような親日派をがっかりさせるわけですよ。鳩山さんと日本国はまた違うんだけど、交渉するのは鳩山政権だけど、もうほんとにオバマ政権の中で親日を名乗る人はいなくなってしまう。単なるキャンセルの問題じゃない。
(大丈夫なんですかね。3月末にはもう候補地も挙げて、4月にはオバマさんと会うんでしょう?)
オバマさんと会うといっても、オバマさんは下手すると「はい、こんにちは」だけで終わるかもしれない(普天間が議題に上らず終わる)。いずれにしろ、この番組で何度もやったキャンプ・シュワブ陸上案と、ホワイト・ビーチを埋め立てて長い滑走路造って一部は鹿児島県に持っていきましょうってことをセットにしてやるっていうのは、もうはっきり言うと変える時間がない。従って、これで押し切る時に、せめて前は沖縄県内やむをえないという立場だった仲井真知事をどうやって説得するかっていう国内問題に変わってることもあって、それもキャンベルさんがキャンセルした理由のひとつ。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
邦夫氏に誰がつく?波乱の政界・現職閣僚が首相に重大進言…青山がズバリ!
鳩山邦夫さんの自民党離党。その「暴走」には実は隠された真実が……。
コーナー前に、キャンベル国務次官補の訪日キャンセルと普天間問題について、青山さんの解説がありました。まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■米・キャンベル国務次官補、訪日中止について「普天間問題は関係ない」(FNN3/16)
■米・キャンベル国務次官補、日米外相会談が3月末に行われることを明らかに(FNN3/17)
(日本の事情とは関係ないと言うキャンベル次官補だが、じゃあ理由は?)
いや、間違いなく普天間です。まず、今回キャンセルしたが、今月末にカナダで外相会談がありますからって、これ全然説明になってない。カナダでG8があるから、日米外相会談あるに決まってる。キャンベルさんは外相じゃなく国務次官補だから、これ全然話が違うこと言ってるというのは、キャンベルさんは親日家で日本の事情もよく分かってるから、これで気がついてねって意味なんですよ。
実はキャンベルさんはオバマ政権の中で数少ない親日派、ほんとに日本好きな人なんですが、クビが危ない。もういつ解任されてもおかしくない。普天間問題でお前何やってんだとすごく追及されてて、今回もこれ予定通り訪日して、結局またキャンプ・シュワブ陸上案に加えて、ホワイト・ビーチだ、徳之島だと、またぐちゃぐちゃの話聞かされると、アメリカに帰ってから、お前、子供の使いかと、下手するとそこでクビ切られるから、これはもうキャンセルせざるをえなかったっていうのが事実。
従って、鳩山総理が「キャンベルさんのことは私どもの範疇じゃない」って、何て無責任なことを言うのか。あなたの責任のひとつですよ、それはもちろん。そして、そういう言い方は、キャンベルさんのような親日派をがっかりさせるわけですよ。鳩山さんと日本国はまた違うんだけど、交渉するのは鳩山政権だけど、もうほんとにオバマ政権の中で親日を名乗る人はいなくなってしまう。単なるキャンセルの問題じゃない。
(大丈夫なんですかね。3月末にはもう候補地も挙げて、4月にはオバマさんと会うんでしょう?)
オバマさんと会うといっても、オバマさんは下手すると「はい、こんにちは」だけで終わるかもしれない(普天間が議題に上らず終わる)。いずれにしろ、この番組で何度もやったキャンプ・シュワブ陸上案と、ホワイト・ビーチを埋め立てて長い滑走路造って一部は鹿児島県に持っていきましょうってことをセットにしてやるっていうのは、もうはっきり言うと変える時間がない。従って、これで押し切る時に、せめて前は沖縄県内やむをえないという立場だった仲井真知事をどうやって説得するかっていう国内問題に変わってることもあって、それもキャンベルさんがキャンセルした理由のひとつ。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
■鳩山邦夫氏自民党離党 舛添前厚労相、周辺に連携する考えがないことを明言(FNN3/17)
山本浩之
「(ニュースVTR明け)んー、これを見る限り、早くもピンチっていう感じなんですけれども、このあとの青山さんのコーナーでも、今日はこの動きについて詳しく解説をしていただけると」
青山繁晴
「はい。あの、たった今の生の動きですから、この件やりたいんですけどね。あの、今のVTR見ていただくと、見た方どなたも、もうとにかく鳩山邦夫さんひとりがケチョンケチョンで、その、しかも視聴者・国民の方よく分からないでしょう?鳩山邦夫さんってけっこう面白い個性ではあっても、でも、その、暴発したりフライングしたりするには何かの理由があるはずだと」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「何もなくて突然、暴発するわけはないと。何かあるなと皆さん思われてると思うんですよ。で、その何かあるな感覚は実に正しいと思います。そして今日のキーワードはこれです」
山本浩之
「『嘘つくな』」
青山繁晴
「はい。これははっきり言うと、舛添さん、与謝野さんに向けても僕は今、これ嘘つくなと」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「あの、申していて、ま、ちょっと邦夫さんにも、鳩山邦夫さんにも、これ申してます。というのは、その、政治家ってのは内密のことは内密でやらないとダメなんだなって分かってて言ってますけど、邦夫さん自身も全部明らかにしてない。実は邦夫さんがこの自民党の離党届を出す前に、えー、今月の初めに実は重大な密会がありました。与謝野さんも舛添さんもそこに出てます。えー、そのことを、もう具体的事実踏まえて、今日はお話しして、その事実踏まえながら、皆さんと一緒に考えたいんですけど、考えたいこと実はもう1個ありましてね。鳩山邦夫さんが、私は平成の坂本龍馬だっておっしゃって、これみんな、あの、非常にあの、いや、それはちょっと変なんじゃないかと、気分悪いなっていうのあると思うんですよ。で、それがどうして、それは違うんじゃないかと、その、みんなが思うのか。その根っこのところをですね、この機会にちょっと一緒に考えてみたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、鳩山邦夫元総務大臣の突然の離党、えー、今日はこの離党騒動について青山さんに解説していただきたいと思います。えー、今月初めの密会という言葉も気になりますね。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。ま、ここに、あの、本物の坂本龍馬がいらっしゃって、これはもう、今はもうほんとに国民の英雄になってますよね。それにひきかえ、この、平成の龍馬を名乗った途端にもうボロクソ、ケチョンケチョンに言われてるわけですけど、あの、もちろん鳩山邦夫さんを擁護するつもりは全くないし、あの、これフライングで暴発であるのは間違いないんですよ。しかし、隠された事実がある。それをちゃんと邦夫さん本人も表に出して国民に問うべきだと思います。今日のコーナーはまずそういう趣旨なんですが、あの、こういう裏に隠れた真相を考える時も、いつも申してますけども、表に出てることに実はヒントがすでにあるんですよね。で、実は今回は邦夫さんの、鳩山邦夫さんの言葉にヒントがあります。じゃあまず邦夫さんの言葉、見ていただけますか」
村西利恵
「おとといの会見での発言ですが、『日本一頭の良い政治家 与謝野馨、国民の人気が一番高い 舛添要一。鳩山邦夫という坂本龍馬が、2人を結びつけることができれば最高だ』と語っておられます」
青山繁晴
「はい。これ、まぁあの、今、村西利恵ちゃんが言ったらあんまりそう聞こえないかもしれないけど、邦夫さんが言った時に、また例によって軽いこと言ってるなという印象、皆さんにあったと思うんですよ(一同クスクス)。それで例えばあの、現政権側の国交大臣の前原さんがね、まず、自分は坂本龍馬好きだから、その、自分を龍馬と言ったのは不愉快だとおっしゃって」
村西利恵
「はっきりおっしゃってました」
青山繁晴
「しかもあの、こういう、その、自民党の古い人たちを薩摩や長州に置き換えるのもよくないということを、前原さんおっしゃっててですね。あの、僕はこの前原さんの発言はけっこう感情的な発言だと思うんですね。別に感情的でもいいんですけど。あの、もうちょっとこう、あの、深く見てほしいなっていうのは正直あります。というのは、これあの、こう見ていただくと、与謝野さんは日本一頭が良い政治家、ね、ま、持ち上げてんだけど、同時に、本人がそう思ってるよって意味ですよね。ね。そして舛添さん、国民の人気が一番高いってのは、世論調査やったらいつも、次の総理にふさわしい人は舛添さんが20何パーセントでいつもトップ」
村西利恵
「数字高いですね」
青山繁晴
「だから本人、このご本人がそれ意識してるのも有名なわけでよ。だからこれ何気なく言ってるようでいて、実はこの2人はお互いが自分こそトップだと思ってて、一緒にやれないんですと。で、この2人がどっちかが譲ってくれて、どっちかをトップにしないと、新党なんてできないということを実は言ってるんで」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「だから私は、その、こうやって今たまたま、これ(パネル示して)違う方向向いてるけど、これを結びつけるためには、あの、龍馬を目指したいんだという意味なんで。えー、ということは、この2人のそういう事情を、邦夫さんがまざまざと目撃する機会があったっていうことなんです」
村西利恵
「それが今月第1週に『密会』が行われていたということなんです」
青山繁晴
「はい。ええ、だからこれ、あの、3月最初の週ですよね、今、3月の第3週目ですから、だから先々週にまだ会ったばっかりなんですが、じゃあその、どなたがこの鳩山邦夫さんとお会いになったか、これ飯を食いながらなんですけども、はい、出していただけますか」
村西利恵
「そのメンバーは舛添さん、与謝野さん、それから国民新党最高顧問の綿貫さん、そして前衆議院議員の堀内さん、この5人だと」
一同
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「これ、まずね、あの、この、皆さんから見て左半分を見てほしいんですけど、だから、この当事者がもろにいてですよ、そしてこの邦夫さんがいて、そしてその中身は、僕ももちろん全部知ってるわけじゃありませんよ、しかし、えー、概ね聞いてるところによればですね、まず、このお2人(舛添・与謝野)は政策が、特に経済政策で全然違うんですよね。えー、この与謝野さんの方は財政再建が先ですと、国の借金減らしましょうと。そしてこの舛添さんの方は、いわゆる上げ潮派、僕この言葉あんまり好きじゃありませんが、その、国がどんどんむしろ積極的にお金を出してでも、景気を良くして法人税を増やせばいいんだと。ま、すごく乱暴なまとめ方ですけど、いちおうそういう違いがあって、その、政策でまず一致させなきゃいけないのに、ろくに政策の話にならなかったと」
一同
「はあー」
青山繁晴
「そしてもう1点は、さっき言いました通り、お互いに自分こそが、えー、新党作る場合はトップになるんだし、ということは総理候補は自分だっていうことでも、折り合わなかったというよりは、その、胸をこう開いて話すような雰囲気にならなかったと、いうことで、邦夫さんはこのままじゃダメだと、その、考えたということなんですが、それに加えてこのお2人(綿貫・堀内)、あの、いずれも、ま、普通の国民の感覚から行くと、わりと地味な人、年齢も高いし、に見えるかもしれません。しかし、これなかなか意味深な参加者なんですね。というのは、まずこの綿貫民輔さん見ていただくと、元、あの、衆議院の議長までされた方ですが、この国民新党の最高顧問って書いてるように、亀井静香さんと一緒に郵政民営化反対ってことで国民新党立ち上げた人ですよね。従って、これ実はこの綿貫さん、綿貫さんは神主さんでもともと欲の少ない人ですが、要は自分を売り込みに来たんじゃなくて、当然年齢も高いし、亀井静香さんの代理人で来てるわけですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「ということは、与党の一角からここに加わってるわけですね。単なる自民党割るって話だけじゃなくて、与党がここに絡んできてるって、これ重大な話なんですね」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「で、さらにこの堀内光雄さん、これはもっと皆さんご存知ないかもしれませんけど、堀内さんは、えー、実はこの人はこの前の衆院選で負けまして、年齢的に言ってもう、あの、実質的に引退なわけですけど、大事なことは未だに派閥の幹部をされてて、その派閥はどこの派閥かというと、これ谷垣さんの派閥なんですよ。自由民主党の古賀派ですね。ちなみに古賀派って古賀さんが会長で、この、今(画面に)映ってる谷垣さんは代表世話人で、その真ん中にいる、いわばナンバー2の名誉会長がこの堀内さんなんですね。ということは、いいですか皆さん、この3人(邦夫、舛添、与謝野)だけじゃなくて、与党の方からも来てる上に、その、新党なんてけしからんって怒り狂ってる谷垣さんの足元から1人参加してるってことで」
山本浩之
「そうですね、ええ」
青山繁晴
「これは実にその、単なる密会だけじゃなくて、非常に重大な会合だったということなんですね。だから邦夫さんがちょっと興奮するのも僕は無理はないと思うんですが」
山本浩之
「はあ、なるほど」
青山繁晴
「さらにこれに加えて、実はこういうメンバー全体と深く絡んでる意外な人がいるんです。久しぶりですが、岡安ちゃん、誰でしょう?」
岡安譲
「これはちょっとピンと来てしまいました。小沢一郎さんですか」
青山繁晴
「おお、素晴らしい」
山本浩之
「えー、すごい」
青山繁晴
「打ち合わせなしですよ。打ち合わせなしですが、その通りで、はい、出して下さい」
村西利恵
「えー(驚き)」
青山繁晴
「ここにちょっと卒業アルバムの……(笑)」
村西利恵
「休んだ人みたいになってますけど(一同笑)」
青山繁晴
「休んだ人みたいに出てきましたが、でも皆さん、小沢さんてわりと、ね、横向いてる人だけど、こっち見てるでしょ。ま、それは単なる…(笑)」
村西利恵
「偶然です、はい」
山本浩之
「いや、それは、配置の問題ですから、それは(一同笑)」
青山繁晴
「実はですね、この方々とそれぞれなかなか深いご縁があるんですね」
村西利恵
「接点がある方とない方がいるように見えるんですが」
青山繁晴
「ええ、あの、村西さんの言う通りでね、この与謝野さんが小沢さんと実は親しいってのは有名な話ですね」
村西利恵
「囲碁仲間…」
青山繁晴
「ええ、囲碁仲間でも有名だし、その、囲碁はいわば国民にこうですよと言ってるだけで、もっともっと深い利害関係があると普通は言われてるわけですね。今、囲碁の姿(与謝野vs小沢の囲碁対局の映像)も映ってますけれど。だから、その、与謝野さんが言うその新党構想ってのは小沢さんが絡んでるんじゃないかって、疑念というか疑惑は、自民党の中ですでに語られてるんですが、他の方々も、たとえば邦夫さんはもともと田中角栄さんの秘書をしてた関係で、小沢さんと昔から知ってて、たとえば、その、財界人などによるとですよ、えー、邦夫さんはまだ時々小沢さんとこっそり会ってるという話もあるんですね。そしてさらに、この綿貫さんと堀内さんと小沢さんの共通点って、実は慶應大学出身で、その大学が同じってこともあってですよ、まあ政界で慶應が比較的少ないこともあって、実は仲が良くて、あの、ゴルフ会談をやってるというように、小沢さん、小沢さん非常に敵が多いですけど、この中に実はその、小沢さんの敵はいないわけですね。どっちかって言うと、つながってる人ばっかりなんです。そしてじゃあ、1人残ってるじゃないかと、あの、いうことになるでしょうが、この残ってる舛添さんこそ、実はほんとは小沢さんとの関係が一番深いんじゃないかと言われてます、政界の奥深くでは。それはどうしてかというと、ちょっともう11年前になるんですが、ちょっとこれ見て下さい」
村西利恵
「1999年の東京都知事選で、舛添さんを小沢さんが支援したと」
青山繁晴
「はい。これあの、そう言われると思い出す人いると思うんです、思い出す方多いと思うんですね。これ見ていただくとですよ、これ、この時の都知事選って何があったかというと、再選目指すと思った青島幸男さん、えー、もう亡くなりましたけど、青島幸男さんが突然、再選には出ないと言って」
山本浩之
「そうでしたね」
青山繁晴
「急に混戦になってですね、その、鳩山邦夫さんとか、この舛添さんとか手を挙げて、一番最後に手を挙げたのが石原慎太郎さんだったんですね。で、石原慎太郎さんが圧勝したんですが、しかし無所属で出た舛添さんも、この、えっと、一番が慎太郎さんで、二番が鳩山邦夫さんだったんですが、80数万票とってこの舛添さんは邦夫さんにすごく近づいたわけです。で、無所属で、ま、知名度はもちろんあったけど、その、無所属でそれだけやれたのは、実は、当時自由党です、小沢さんはですね、自民党飛び出して、それから民主党に行く前の、自由党段階の小沢さんが側面協力してたっていう話は実は当時から言われてきたわけですね。今も表にはほとんどこの話出てませんが。従って舛添さんと小沢さんも実はなかなか、その、つながってるってことが言われてて、そうすると3月初めのその5人が会った、その、密会の後ろに、小沢さんがいる可能性は実はありありとあって、だからこそ邦夫さんも、その、さっき(ニュースVTRで)俺は何でも喋っちゃうからと言いながら、あの密会の件だけは何も言ってないじゃないですか。もうあの、極端にいわばその、重大な件があるからずーっと抑えてるということにもなるわけですね。そしてこれをその、今、その自民党内部ではこういうふうに言ってますね。はい、出して下さい」
村西利恵
「自民党の石破政調会長は、今日の会見で『何のための離党なのか分からない』と語っています」
青山繁晴
「はい。えっと、これはまあ例えば理念がないとかそういうこともおっしゃってんだけど、実はその、石破さん、ま、自民党の中のキーパーソンですよね。えー、次の、谷垣さんのあとの総理(総裁?)候補かもしれません。その石破さんが本心、あえて人の本心のことに踏み込んでいって申し訳ないけど、石破さんは本当はこう思ってます。はい」
村西利恵
「参院選前の新党ではなく、参院選後の合従連衡(がっしょうれんこう)をにらんだ動きだと」
青山繁晴
「はい。あの、もちろん僕は当事者に複数取材した上で、石破さんのこれが本心ですとあえて申してるんですけれども。要するに鳩山邦夫さんにとっては、参議院選挙前にあわてて新党を作るって話のつもりだったと。で、邦夫さんはそういう意味で政治家に向いてないかもしれない。つまり目の前のことにすごく興奮してしまう。よく言えば純粋、悪く言えばその、甘ちゃんで単純だってことになる。ところが例えば石破さんから見ても、いや、そうじゃなくて、本当のあの、密会の意味というのは、参院選までは今のいわば態勢で、もう雪崩を打って行ってしまって、実は小沢さんにとってもその方が都合がいいわけですよね。だってそれが大きく変わるとなったら、小沢さん幹事長辞めなきゃいけなくなるから。そうじゃなくて、今のままとにかく参議院選挙をやって、その結果として、例えば意外に自民党が負けなかったり、民主党が意外に負けたりすると、今、小沢さんは公明党との連携進めてますが、それだけじゃ足りない、その時にその、自民党の一部とも組まなきゃいけないから、こういう人たちと密会を」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「まず、そこに小沢さんはそこにいないけれども、その、小沢さんの意もそこに現れるような、その、密会を仕組んだんじゃないかっていうのが、この、例えば石破さんだったり、その、自民党の中のはっきり言うと、わりあい目が見えてるっていうか、先を見通してる人、あるいは情報の多い人がそう考えてるんじゃないかということなんですね。で、そして、その上で、えー、皆さんに考えていただきたいのは…」
山本浩之
「ちょっとひとつ聞いていいですか」
青山繁晴
「はい、どうぞ」
山本浩之
「つまり、だからこういう状況になって、今、あの、密会の話が出ましたよね。だから合従連衡のはずなのに、そのための布石のはずだと思ってる人が多いのに、鳩山邦夫さんはそこで勘違いしちゃったというか、先走っちゃったということになるんですね」
青山繁晴
「はい。その上でですね、あの、いわばその、証拠となるもうひとつの重大な、その、密会の事実があるんです」
山本浩之
「もうひとつ」
青山繁晴
「はい。それをちょっと出していただけますか」
村西利恵
「それが、参議院選挙後の『自民つぶし』なのか。自民党総裁派閥の幹部と小沢さんが密会していたと」
青山繁晴
「はい。これは、今言った3月初めのその5人の密会のあとに、会ったと思われますけれども」
村西利恵
「総裁派閥の」
青山繁晴
「そしてこれは、つまり小沢さんが直接、自民党の人と会ってるんです。で、総裁派閥ってことは谷垣さんの派閥ですね。つまり古賀派です。そしてこれ、これは申し訳ないですけど、名前出すことできません。えー、これは情報を提供した人との約束で、ようやくこの話を出してますから、その名前は出せませんが、皆さん、こんなに若くないです。えー、こんなシルエットの人ではありません。えー、もちろん超ベテランの政治家です。派閥の幹部って書いてますから。ちなみに髪の毛はあります(一同笑)」
山本浩之
「ちょっと、いつも、そこは関係ない…(怒り笑)」
青山繁晴
「申せませんが、申せませんが、ここで何が話し合われたかということも実は重大なことで、はい、出していただけますか」
村西利恵
「『あなたと連携したい』と言ったと。そうすると小沢さんは『何人連れてこれるんだ?』」
山本浩之
「えー(驚き)」
青山繁晴
「はい。実はね、僕は一番…」
村西利恵
「具体的な話ですね」
青山繁晴
「一番最初にこの小沢さんとの密会の話聞いた時には、この言葉はこうじゃなくて、民主党と合流したいっていう言葉だったんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、僕はいくら何でもその、自民党の総裁派閥の幹部がそこまで直接的なこと言うはずがないと思って、いろいろ確認していったら、これも最終確認かどうかは僕も分かりませんが、いや、その丸く連携したいと言っただけなんだと。自民党の側は。自民党のその総裁派閥の幹部は。ところが小沢さんの方からズバッと切り込んで、で、何人連れてこれるんだ?というふうに言ったと。で、これは、その、何を意味してるかというと、その、ひとつはその、小沢さんの焦りを意味してるというふうに解釈してる今の閣僚の人もいます」
一同
「はあー」
青山繁晴
「というのは、小沢さん、もともとは参議院選挙で圧勝して、それで自民党を潰すつもりだったと。ところが自分のお金の問題と、鳩山総理のお金の問題で、参議院選挙で勝てないかもしれないと。しかし自民党を潰すって目的を果たしたいから、もう勝てない時に備えて、たとえばあの、自民党の総裁派閥の足元から何人か連れてきて、その、参議院選挙のあとにこそ自民党を潰そうというふうに戦術が変わったんじゃないかということなんですね。で、あの、これだけでも、ま、ある意味非常にドラマチックって、ドラマチックっていう言葉で言うのは良くないでしょうね。その、日本政治にとって非常に重大な深刻な動きが進んでるってことであり、同時にその、国民から見えてる与野党の違いと、また違うことが進んでしまってるってことなんですね。それに加えて、もうひとつ実は話を複雑にする重要な人物がいて、それはこの人です」
村西利恵
「それは石原慎太郎東京都知事。意外なお顔が出てまいりましたが、今後の政局にどう絡んでくるのか、CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、意外なというか、驚くべき話ってのはたくさんあるって、まあ、今までの時点で大変驚いてるんですけれども、そこにまた石原都知事の名前が出てきました。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、都知事の石原さんが、その、かつての勢いはどこへやら、今は非常に苦しんでるってことは皆さんご承知だと思いますね。東京オリンピックの誘致も失敗したし、それから新銀行東京ってのも上手くいってないし。それから今、たった今すごく重大な問題が起きてます。それはこれですね。出して下さい」
村西利恵
「石原都知事が直面している問題、それは築地市場移転の問題で、都議会の民主党の反対で頓挫する見通しだと」
青山繁晴
「はい。これ、あの、築地市場って、まあ世界最大級のマーケット市場で、その、別に東京だけじゃなくて、この大阪の市場と並んで、ま、日本の胃袋のひとつですね。で、これをその、ま、手狭になったっていう理由などで、その、石原さんがリーダーシップをとって、豊洲って所に移転しようってことになってですね。ところがその、豊洲、僕も実は何度も何度も行ってるんです。(VTR出る)これは、ま、築地ですけどね。えー、この市場と、それから豊洲、僕は両方とも何度も行って見てるんですが、その、今、映ってるすぐ近くに、これは豊洲です、その通りなんですが、ここに実は前、東京ガスの施設があって、そのために実は土壌が汚染されてるってことはもうこれははっきりしてるわけですよ。で、築地市場の方々は、もうこぞってこれに、ま、中にはそりゃ賛成の人もいるかもしれませんが、でも市場全体としてはこれ強く反対してるわけです。で、ところがそこにゆりかもめが通ってて、そこに市場前って、駅まで造っちゃってるんですね。もう移転する前に。ところがそれがもう頓挫する見通しになっていて。で、従ってここに何が隠されてるかというと、こういうことがあり得る。はい」
村西利恵
「今年中にも都知事選の可能性が」
一同
「おー」
青山繁晴
「はい。これいきなりジャンプしてますけど、でも皆さんジャンプしててもきっとお分かりになりますね。あの、石原慎太郎都知事の性格って皆さんご承知の通り、ま、今日出てきた人、プライドの高い人多いですよ、舛添さんとか与謝野さんとか多いけど、慎太郎さんこそ元祖プライドマンみたいな感じの人ですよね。それがオリンピック失敗し、そしてその、たとえば広告代理店との関係不明朗じゃないかって追及されたり、新銀行東京も追及され、そしてこの最後のこの大きなプロジェクトもこれダメとなると、今までそんなことはなかったけど、知事が抗議辞任すると。私の意図をちゃんと分かってくれないって、抗議辞任する可能性があってですよ。で、まぁそうしなくても来年の4月には任期が来て、えー、来年、2011年の4月には都知事選があるんですけど、それにもう4選目には出ないだけじゃなくて、いきなり辞めちゃうんじゃないかってことが非常に強く言われてて、そうするとそれをチャンスとして出ようかなと窺ってる人がいて、それは、今日、異例ですが、岡安ちゃん、もう一回、それは、その中で一番大事な人は誰でしょうか?」
岡安譲
「それはやっぱり、さっき出てきた舛添さんじゃないかなと思いますね」
青山繁晴
「はい。今日は、打ち合わせないんですが全部正解で(笑)」
岡安譲
「ありがとうございます」
青山繁晴
「その通りで、はい、出していただけますか」
村西利恵
「リベンジするということですか」
青山繁晴
「はい、そうです。99年にその、第3位で負けた、舛添さんの人生で、僕もまあTVタックルなどで舛添さんのお人柄をそれなりに存じ上げてますが、まあ挫折というのはあの一回だけでしょう。その、介護とか、ちっちゃい頃の苦労とかたくさんされてて苦労人ですけどね、でもやっぱり東大出てから挫折したのはその一回だけだから、リベンジ、実はこの石原慎太郎さんもかつて美濃部さんに負けたリベンジで、あの、第1位になったわけですね。で、実はその、舛添さんが本当は邦夫さんが考えてるような総理総裁に急になろうとしてるんじゃなくて、いったん都知事になってから考えてんじゃないかっていう、実は証拠があるんです。それも表のニュースから実は分かることで、皆さん去年の8月の総選挙を思い出していただくと、総選挙が近づいて自民党が負けそうだというので、もう自民党挙げて舛添さんに、今の参議院議員から衆議院に変わって下さいと言われて、衆議院に変わってたら必ず当選するはずが、断りましたよね。そして参議院から総理になる可能性ってのは実は非常に少ないわけです。今、舛添さんの顔(画像)出てますけど。ということは、去年、参議院にあくまで留まって、衆議院に転身しなかったっていうことは、まずは総理を目指すんじゃなくて、違う目的があるというのが、本当はいわば世の中に現れた瞬間だったわけですね。で、ということはですよ、実はその邦夫さんがあの、これを全部理解してるかどうかは分かりませんが、少なくとも舛添さんの様子からして、あれ?この人は新党、新党って言ってるけど、そうやって知名度、知名度を上げてほんとは都知事選に出るつもりじゃないかっていうのは、邦夫さんも東京の人ですから、もともとの選挙区はあの、東京ですし、生まれもそうですから、分からないわけじゃない。とすると、鳩山邦夫さんなりに考えたら、これだけバラバラになってるんだから、自分が平成の坂本龍馬になるしかないと」
山本浩之
「そっちへ行っちゃったわけですね」
青山繁晴
「いうように思ったわけです。だから今、ケチョンケチョンに、ただただ、その、馬鹿げた行動だと、暴発だと、はぐれ鳥だと言われてるけれども、はぐれ鳩って言われるけども、本当はこういう人たちにちゃんと理由があるじゃないですかと」
山本浩之
「なるほどー」
青山繁晴
「そういうことは嘘つかないでちゃんと国民に見せて下さいっていうことなんです。で、それに加えてですね、あの、今日お話ししたかった最後のことはですよ、この坂本龍馬っていうふうに言われて、みんなが非常に嫌な感じがする、それどうしてか」
青山繁晴
「ちょっと今、僕も実はものすごく敬愛してるんですが、例えばこのお2人が出てますけど、ほんとは幕末に国のために亡くなった志士の方々ってものすごく、名もない人も含めて多かったんですね。それが今と何が違うかというのは、僕、大きく分けて2つだと思ってるわけです。1つは、この龍馬さんやあるいは高杉晋作さんの、だけじゃなくて、みんなに共通してたのは、理念がものすごくはっきりしてて、それは例えば尊皇攘夷あるいは尊皇開国とかいろいろ分かれたけれども、要はアメリカのペリー艦隊が来てから、えー、アメリカ、イギリス、フランスのような、その、帝国主義の列強がやって来て、それから国を守るためには、幕府が中心となってその、藩でたくさん分かれてる国じゃなくて、統一しなきゃいけないと。で、その時に天皇陛下にも、その、力を借りて、その、それが尊皇って言葉であって、要するにその、侵されない日本を作るっていう理念がはっきりあったということが、まず違うんですね。しかし、じゃあ私たちの今の理念は政治家に作ってもらうんですか。ほんとは僕たち自身がまずこの国をどうするか、理念を、国民が主人公ですから打ち立てるべきで、今日一番最初のニュースの子供虐待(大阪府堺市で母親が生後2ヶ月の我が子を虐待死させた)、あれがこういうことと関係ないかというと、いやいや、すごく深い関係があって、もし僕らが納得できた理念があったならば、例えば子供育てる時に地域の協力ももっとあるはずだし、この子は泣くだけだと思ってるお母さんも、この子がいずれこういう人(坂本龍馬や高杉晋作)になってくれるって目標があったら、違うはずなんですよ。それからもうひとつ、これ最後に申しますが、実は、この龍馬さんは31歳で亡くなり、それから高杉晋作に至っては28歳で亡くなってますが、これちっとも後悔ないと思いますよ。どうして後悔がないかというと、新しい政権、新政府を作って、そこで偉くなろうという気が全くなかったからですよ」
一同
「うん」
青山繁晴
「だから何の悔いもない。ところが今の政治家を見てたら、皆さん誰でも、ま、申し訳ないけど邦夫さんも含めて、その、新しい党作ったら偉くなりたい、新政府になったらやっぱり大臣になりたい、総理になりたいって欲が見えてしまうから、みんながしらけるんだと思うんですよ。で、その時に、これも、もうこれが一番最後の話ですが、僕ら選挙のことを考えると、必勝って書いた鉢巻きした政治家が、私を助けて下さいと言ったら拍手するじゃないですか。私を助ける、それ誰ですか。こういう人(龍馬ら)が私を助けてくれって言いましたか。そうじゃなくて、政治家は自分を捨てて国を助けるのが仕事だから、やがて近づく参議院選挙は僕らも頭を切り換えて、僕たち有権者こそが頭を切り換えて、私を助けて下さいって政治家は選ばない、そういう選挙に変えることが、僕は、一番正しい道かもしれないと。これはあくまで問題提起ですけども、今日はそれをお話ししたかったんです」
山本浩之
「いや、正におっしゃる通りだと思います。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
コーナー終わって引き続きニュースなどを挟んだ後、番組(5時台)のエンディングでこのようなやりとりがありました。
ヤマヒロさんが、まず「今と幕末の状況とは全く違うけれども、じゃあ周りを見渡して誰が志士なんだろうって思ったら、今の政界にはいない。でもこっち見たらいるんですよね」と言って、青山さんの方を見たんです。そして「青山さんはそういうタイプ…」と。
青山さん、どう返すのかな?と思ったら、「いや、普通の国民にいっぱいいると思いますよ。だからそういう人、どんどん選挙出て下さい」。
……そう来たか〜(^_^;
そういや私、例えば櫻井よしこさんに対しては「外務大臣になってほしい」とか時々思ったりするんですが、青山さんにはそんなふうにイメージを重ね合わせたことって一度もないんです。
何でだろう?と、今、ちょっと考えてみました。
で、出た結論というのは……、青山さんってすごく人に優しくて、情にもろくて、ナイーブな感性の持ち主だから、政治家向きではないんじゃないかと。いい意味で。
もちろん私の個人的な印象ですよ。でもとにかく私はそういうふうに感じてるから、「立候補してほしい」とかこれまで一度も思ったことないんだろうなぁと(--)(__)
青山さんご本人はどう考えてらっしゃるんでしょうね。機会があったら一度伺ってみたいです。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
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山本浩之
「(ニュースVTR明け)んー、これを見る限り、早くもピンチっていう感じなんですけれども、このあとの青山さんのコーナーでも、今日はこの動きについて詳しく解説をしていただけると」
青山繁晴
「はい。あの、たった今の生の動きですから、この件やりたいんですけどね。あの、今のVTR見ていただくと、見た方どなたも、もうとにかく鳩山邦夫さんひとりがケチョンケチョンで、その、しかも視聴者・国民の方よく分からないでしょう?鳩山邦夫さんってけっこう面白い個性ではあっても、でも、その、暴発したりフライングしたりするには何かの理由があるはずだと」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「何もなくて突然、暴発するわけはないと。何かあるなと皆さん思われてると思うんですよ。で、その何かあるな感覚は実に正しいと思います。そして今日のキーワードはこれです」
山本浩之
「『嘘つくな』」
青山繁晴
「はい。これははっきり言うと、舛添さん、与謝野さんに向けても僕は今、これ嘘つくなと」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「あの、申していて、ま、ちょっと邦夫さんにも、鳩山邦夫さんにも、これ申してます。というのは、その、政治家ってのは内密のことは内密でやらないとダメなんだなって分かってて言ってますけど、邦夫さん自身も全部明らかにしてない。実は邦夫さんがこの自民党の離党届を出す前に、えー、今月の初めに実は重大な密会がありました。与謝野さんも舛添さんもそこに出てます。えー、そのことを、もう具体的事実踏まえて、今日はお話しして、その事実踏まえながら、皆さんと一緒に考えたいんですけど、考えたいこと実はもう1個ありましてね。鳩山邦夫さんが、私は平成の坂本龍馬だっておっしゃって、これみんな、あの、非常にあの、いや、それはちょっと変なんじゃないかと、気分悪いなっていうのあると思うんですよ。で、それがどうして、それは違うんじゃないかと、その、みんなが思うのか。その根っこのところをですね、この機会にちょっと一緒に考えてみたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、鳩山邦夫元総務大臣の突然の離党、えー、今日はこの離党騒動について青山さんに解説していただきたいと思います。えー、今月初めの密会という言葉も気になりますね。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。ま、ここに、あの、本物の坂本龍馬がいらっしゃって、これはもう、今はもうほんとに国民の英雄になってますよね。それにひきかえ、この、平成の龍馬を名乗った途端にもうボロクソ、ケチョンケチョンに言われてるわけですけど、あの、もちろん鳩山邦夫さんを擁護するつもりは全くないし、あの、これフライングで暴発であるのは間違いないんですよ。しかし、隠された事実がある。それをちゃんと邦夫さん本人も表に出して国民に問うべきだと思います。今日のコーナーはまずそういう趣旨なんですが、あの、こういう裏に隠れた真相を考える時も、いつも申してますけども、表に出てることに実はヒントがすでにあるんですよね。で、実は今回は邦夫さんの、鳩山邦夫さんの言葉にヒントがあります。じゃあまず邦夫さんの言葉、見ていただけますか」
村西利恵
「おとといの会見での発言ですが、『日本一頭の良い政治家 与謝野馨、国民の人気が一番高い 舛添要一。鳩山邦夫という坂本龍馬が、2人を結びつけることができれば最高だ』と語っておられます」
青山繁晴
「はい。これ、まぁあの、今、村西利恵ちゃんが言ったらあんまりそう聞こえないかもしれないけど、邦夫さんが言った時に、また例によって軽いこと言ってるなという印象、皆さんにあったと思うんですよ(一同クスクス)。それで例えばあの、現政権側の国交大臣の前原さんがね、まず、自分は坂本龍馬好きだから、その、自分を龍馬と言ったのは不愉快だとおっしゃって」
村西利恵
「はっきりおっしゃってました」
青山繁晴
「しかもあの、こういう、その、自民党の古い人たちを薩摩や長州に置き換えるのもよくないということを、前原さんおっしゃっててですね。あの、僕はこの前原さんの発言はけっこう感情的な発言だと思うんですね。別に感情的でもいいんですけど。あの、もうちょっとこう、あの、深く見てほしいなっていうのは正直あります。というのは、これあの、こう見ていただくと、与謝野さんは日本一頭が良い政治家、ね、ま、持ち上げてんだけど、同時に、本人がそう思ってるよって意味ですよね。ね。そして舛添さん、国民の人気が一番高いってのは、世論調査やったらいつも、次の総理にふさわしい人は舛添さんが20何パーセントでいつもトップ」
村西利恵
「数字高いですね」
青山繁晴
「だから本人、このご本人がそれ意識してるのも有名なわけでよ。だからこれ何気なく言ってるようでいて、実はこの2人はお互いが自分こそトップだと思ってて、一緒にやれないんですと。で、この2人がどっちかが譲ってくれて、どっちかをトップにしないと、新党なんてできないということを実は言ってるんで」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「だから私は、その、こうやって今たまたま、これ(パネル示して)違う方向向いてるけど、これを結びつけるためには、あの、龍馬を目指したいんだという意味なんで。えー、ということは、この2人のそういう事情を、邦夫さんがまざまざと目撃する機会があったっていうことなんです」
村西利恵
「それが今月第1週に『密会』が行われていたということなんです」
青山繁晴
「はい。ええ、だからこれ、あの、3月最初の週ですよね、今、3月の第3週目ですから、だから先々週にまだ会ったばっかりなんですが、じゃあその、どなたがこの鳩山邦夫さんとお会いになったか、これ飯を食いながらなんですけども、はい、出していただけますか」
村西利恵
「そのメンバーは舛添さん、与謝野さん、それから国民新党最高顧問の綿貫さん、そして前衆議院議員の堀内さん、この5人だと」
一同
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「これ、まずね、あの、この、皆さんから見て左半分を見てほしいんですけど、だから、この当事者がもろにいてですよ、そしてこの邦夫さんがいて、そしてその中身は、僕ももちろん全部知ってるわけじゃありませんよ、しかし、えー、概ね聞いてるところによればですね、まず、このお2人(舛添・与謝野)は政策が、特に経済政策で全然違うんですよね。えー、この与謝野さんの方は財政再建が先ですと、国の借金減らしましょうと。そしてこの舛添さんの方は、いわゆる上げ潮派、僕この言葉あんまり好きじゃありませんが、その、国がどんどんむしろ積極的にお金を出してでも、景気を良くして法人税を増やせばいいんだと。ま、すごく乱暴なまとめ方ですけど、いちおうそういう違いがあって、その、政策でまず一致させなきゃいけないのに、ろくに政策の話にならなかったと」
一同
「はあー」
青山繁晴
「そしてもう1点は、さっき言いました通り、お互いに自分こそが、えー、新党作る場合はトップになるんだし、ということは総理候補は自分だっていうことでも、折り合わなかったというよりは、その、胸をこう開いて話すような雰囲気にならなかったと、いうことで、邦夫さんはこのままじゃダメだと、その、考えたということなんですが、それに加えてこのお2人(綿貫・堀内)、あの、いずれも、ま、普通の国民の感覚から行くと、わりと地味な人、年齢も高いし、に見えるかもしれません。しかし、これなかなか意味深な参加者なんですね。というのは、まずこの綿貫民輔さん見ていただくと、元、あの、衆議院の議長までされた方ですが、この国民新党の最高顧問って書いてるように、亀井静香さんと一緒に郵政民営化反対ってことで国民新党立ち上げた人ですよね。従って、これ実はこの綿貫さん、綿貫さんは神主さんでもともと欲の少ない人ですが、要は自分を売り込みに来たんじゃなくて、当然年齢も高いし、亀井静香さんの代理人で来てるわけですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「ということは、与党の一角からここに加わってるわけですね。単なる自民党割るって話だけじゃなくて、与党がここに絡んできてるって、これ重大な話なんですね」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「で、さらにこの堀内光雄さん、これはもっと皆さんご存知ないかもしれませんけど、堀内さんは、えー、実はこの人はこの前の衆院選で負けまして、年齢的に言ってもう、あの、実質的に引退なわけですけど、大事なことは未だに派閥の幹部をされてて、その派閥はどこの派閥かというと、これ谷垣さんの派閥なんですよ。自由民主党の古賀派ですね。ちなみに古賀派って古賀さんが会長で、この、今(画面に)映ってる谷垣さんは代表世話人で、その真ん中にいる、いわばナンバー2の名誉会長がこの堀内さんなんですね。ということは、いいですか皆さん、この3人(邦夫、舛添、与謝野)だけじゃなくて、与党の方からも来てる上に、その、新党なんてけしからんって怒り狂ってる谷垣さんの足元から1人参加してるってことで」
山本浩之
「そうですね、ええ」
青山繁晴
「これは実にその、単なる密会だけじゃなくて、非常に重大な会合だったということなんですね。だから邦夫さんがちょっと興奮するのも僕は無理はないと思うんですが」
山本浩之
「はあ、なるほど」
青山繁晴
「さらにこれに加えて、実はこういうメンバー全体と深く絡んでる意外な人がいるんです。久しぶりですが、岡安ちゃん、誰でしょう?」
岡安譲
「これはちょっとピンと来てしまいました。小沢一郎さんですか」
青山繁晴
「おお、素晴らしい」
山本浩之
「えー、すごい」
青山繁晴
「打ち合わせなしですよ。打ち合わせなしですが、その通りで、はい、出して下さい」
村西利恵
「えー(驚き)」
青山繁晴
「ここにちょっと卒業アルバムの……(笑)」
村西利恵
「休んだ人みたいになってますけど(一同笑)」
青山繁晴
「休んだ人みたいに出てきましたが、でも皆さん、小沢さんてわりと、ね、横向いてる人だけど、こっち見てるでしょ。ま、それは単なる…(笑)」
村西利恵
「偶然です、はい」
山本浩之
「いや、それは、配置の問題ですから、それは(一同笑)」
青山繁晴
「実はですね、この方々とそれぞれなかなか深いご縁があるんですね」
村西利恵
「接点がある方とない方がいるように見えるんですが」
青山繁晴
「ええ、あの、村西さんの言う通りでね、この与謝野さんが小沢さんと実は親しいってのは有名な話ですね」
村西利恵
「囲碁仲間…」
青山繁晴
「ええ、囲碁仲間でも有名だし、その、囲碁はいわば国民にこうですよと言ってるだけで、もっともっと深い利害関係があると普通は言われてるわけですね。今、囲碁の姿(与謝野vs小沢の囲碁対局の映像)も映ってますけれど。だから、その、与謝野さんが言うその新党構想ってのは小沢さんが絡んでるんじゃないかって、疑念というか疑惑は、自民党の中ですでに語られてるんですが、他の方々も、たとえば邦夫さんはもともと田中角栄さんの秘書をしてた関係で、小沢さんと昔から知ってて、たとえば、その、財界人などによるとですよ、えー、邦夫さんはまだ時々小沢さんとこっそり会ってるという話もあるんですね。そしてさらに、この綿貫さんと堀内さんと小沢さんの共通点って、実は慶應大学出身で、その大学が同じってこともあってですよ、まあ政界で慶應が比較的少ないこともあって、実は仲が良くて、あの、ゴルフ会談をやってるというように、小沢さん、小沢さん非常に敵が多いですけど、この中に実はその、小沢さんの敵はいないわけですね。どっちかって言うと、つながってる人ばっかりなんです。そしてじゃあ、1人残ってるじゃないかと、あの、いうことになるでしょうが、この残ってる舛添さんこそ、実はほんとは小沢さんとの関係が一番深いんじゃないかと言われてます、政界の奥深くでは。それはどうしてかというと、ちょっともう11年前になるんですが、ちょっとこれ見て下さい」
村西利恵
「1999年の東京都知事選で、舛添さんを小沢さんが支援したと」
青山繁晴
「はい。これあの、そう言われると思い出す人いると思うんです、思い出す方多いと思うんですね。これ見ていただくとですよ、これ、この時の都知事選って何があったかというと、再選目指すと思った青島幸男さん、えー、もう亡くなりましたけど、青島幸男さんが突然、再選には出ないと言って」
山本浩之
「そうでしたね」
青山繁晴
「急に混戦になってですね、その、鳩山邦夫さんとか、この舛添さんとか手を挙げて、一番最後に手を挙げたのが石原慎太郎さんだったんですね。で、石原慎太郎さんが圧勝したんですが、しかし無所属で出た舛添さんも、この、えっと、一番が慎太郎さんで、二番が鳩山邦夫さんだったんですが、80数万票とってこの舛添さんは邦夫さんにすごく近づいたわけです。で、無所属で、ま、知名度はもちろんあったけど、その、無所属でそれだけやれたのは、実は、当時自由党です、小沢さんはですね、自民党飛び出して、それから民主党に行く前の、自由党段階の小沢さんが側面協力してたっていう話は実は当時から言われてきたわけですね。今も表にはほとんどこの話出てませんが。従って舛添さんと小沢さんも実はなかなか、その、つながってるってことが言われてて、そうすると3月初めのその5人が会った、その、密会の後ろに、小沢さんがいる可能性は実はありありとあって、だからこそ邦夫さんも、その、さっき(ニュースVTRで)俺は何でも喋っちゃうからと言いながら、あの密会の件だけは何も言ってないじゃないですか。もうあの、極端にいわばその、重大な件があるからずーっと抑えてるということにもなるわけですね。そしてこれをその、今、その自民党内部ではこういうふうに言ってますね。はい、出して下さい」
村西利恵
「自民党の石破政調会長は、今日の会見で『何のための離党なのか分からない』と語っています」
青山繁晴
「はい。えっと、これはまあ例えば理念がないとかそういうこともおっしゃってんだけど、実はその、石破さん、ま、自民党の中のキーパーソンですよね。えー、次の、谷垣さんのあとの総理(総裁?)候補かもしれません。その石破さんが本心、あえて人の本心のことに踏み込んでいって申し訳ないけど、石破さんは本当はこう思ってます。はい」
村西利恵
「参院選前の新党ではなく、参院選後の合従連衡(がっしょうれんこう)をにらんだ動きだと」
青山繁晴
「はい。あの、もちろん僕は当事者に複数取材した上で、石破さんのこれが本心ですとあえて申してるんですけれども。要するに鳩山邦夫さんにとっては、参議院選挙前にあわてて新党を作るって話のつもりだったと。で、邦夫さんはそういう意味で政治家に向いてないかもしれない。つまり目の前のことにすごく興奮してしまう。よく言えば純粋、悪く言えばその、甘ちゃんで単純だってことになる。ところが例えば石破さんから見ても、いや、そうじゃなくて、本当のあの、密会の意味というのは、参院選までは今のいわば態勢で、もう雪崩を打って行ってしまって、実は小沢さんにとってもその方が都合がいいわけですよね。だってそれが大きく変わるとなったら、小沢さん幹事長辞めなきゃいけなくなるから。そうじゃなくて、今のままとにかく参議院選挙をやって、その結果として、例えば意外に自民党が負けなかったり、民主党が意外に負けたりすると、今、小沢さんは公明党との連携進めてますが、それだけじゃ足りない、その時にその、自民党の一部とも組まなきゃいけないから、こういう人たちと密会を」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「まず、そこに小沢さんはそこにいないけれども、その、小沢さんの意もそこに現れるような、その、密会を仕組んだんじゃないかっていうのが、この、例えば石破さんだったり、その、自民党の中のはっきり言うと、わりあい目が見えてるっていうか、先を見通してる人、あるいは情報の多い人がそう考えてるんじゃないかということなんですね。で、そして、その上で、えー、皆さんに考えていただきたいのは…」
山本浩之
「ちょっとひとつ聞いていいですか」
青山繁晴
「はい、どうぞ」
山本浩之
「つまり、だからこういう状況になって、今、あの、密会の話が出ましたよね。だから合従連衡のはずなのに、そのための布石のはずだと思ってる人が多いのに、鳩山邦夫さんはそこで勘違いしちゃったというか、先走っちゃったということになるんですね」
青山繁晴
「はい。その上でですね、あの、いわばその、証拠となるもうひとつの重大な、その、密会の事実があるんです」
山本浩之
「もうひとつ」
青山繁晴
「はい。それをちょっと出していただけますか」
村西利恵
「それが、参議院選挙後の『自民つぶし』なのか。自民党総裁派閥の幹部と小沢さんが密会していたと」
青山繁晴
「はい。これは、今言った3月初めのその5人の密会のあとに、会ったと思われますけれども」
村西利恵
「総裁派閥の」
青山繁晴
「そしてこれは、つまり小沢さんが直接、自民党の人と会ってるんです。で、総裁派閥ってことは谷垣さんの派閥ですね。つまり古賀派です。そしてこれ、これは申し訳ないですけど、名前出すことできません。えー、これは情報を提供した人との約束で、ようやくこの話を出してますから、その名前は出せませんが、皆さん、こんなに若くないです。えー、こんなシルエットの人ではありません。えー、もちろん超ベテランの政治家です。派閥の幹部って書いてますから。ちなみに髪の毛はあります(一同笑)」
山本浩之
「ちょっと、いつも、そこは関係ない…(怒り笑)」
青山繁晴
「申せませんが、申せませんが、ここで何が話し合われたかということも実は重大なことで、はい、出していただけますか」
村西利恵
「『あなたと連携したい』と言ったと。そうすると小沢さんは『何人連れてこれるんだ?』」
山本浩之
「えー(驚き)」
青山繁晴
「はい。実はね、僕は一番…」
村西利恵
「具体的な話ですね」
青山繁晴
「一番最初にこの小沢さんとの密会の話聞いた時には、この言葉はこうじゃなくて、民主党と合流したいっていう言葉だったんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、僕はいくら何でもその、自民党の総裁派閥の幹部がそこまで直接的なこと言うはずがないと思って、いろいろ確認していったら、これも最終確認かどうかは僕も分かりませんが、いや、その丸く連携したいと言っただけなんだと。自民党の側は。自民党のその総裁派閥の幹部は。ところが小沢さんの方からズバッと切り込んで、で、何人連れてこれるんだ?というふうに言ったと。で、これは、その、何を意味してるかというと、その、ひとつはその、小沢さんの焦りを意味してるというふうに解釈してる今の閣僚の人もいます」
一同
「はあー」
青山繁晴
「というのは、小沢さん、もともとは参議院選挙で圧勝して、それで自民党を潰すつもりだったと。ところが自分のお金の問題と、鳩山総理のお金の問題で、参議院選挙で勝てないかもしれないと。しかし自民党を潰すって目的を果たしたいから、もう勝てない時に備えて、たとえばあの、自民党の総裁派閥の足元から何人か連れてきて、その、参議院選挙のあとにこそ自民党を潰そうというふうに戦術が変わったんじゃないかということなんですね。で、あの、これだけでも、ま、ある意味非常にドラマチックって、ドラマチックっていう言葉で言うのは良くないでしょうね。その、日本政治にとって非常に重大な深刻な動きが進んでるってことであり、同時にその、国民から見えてる与野党の違いと、また違うことが進んでしまってるってことなんですね。それに加えて、もうひとつ実は話を複雑にする重要な人物がいて、それはこの人です」
村西利恵
「それは石原慎太郎東京都知事。意外なお顔が出てまいりましたが、今後の政局にどう絡んでくるのか、CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、意外なというか、驚くべき話ってのはたくさんあるって、まあ、今までの時点で大変驚いてるんですけれども、そこにまた石原都知事の名前が出てきました。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、都知事の石原さんが、その、かつての勢いはどこへやら、今は非常に苦しんでるってことは皆さんご承知だと思いますね。東京オリンピックの誘致も失敗したし、それから新銀行東京ってのも上手くいってないし。それから今、たった今すごく重大な問題が起きてます。それはこれですね。出して下さい」
村西利恵
「石原都知事が直面している問題、それは築地市場移転の問題で、都議会の民主党の反対で頓挫する見通しだと」
青山繁晴
「はい。これ、あの、築地市場って、まあ世界最大級のマーケット市場で、その、別に東京だけじゃなくて、この大阪の市場と並んで、ま、日本の胃袋のひとつですね。で、これをその、ま、手狭になったっていう理由などで、その、石原さんがリーダーシップをとって、豊洲って所に移転しようってことになってですね。ところがその、豊洲、僕も実は何度も何度も行ってるんです。(VTR出る)これは、ま、築地ですけどね。えー、この市場と、それから豊洲、僕は両方とも何度も行って見てるんですが、その、今、映ってるすぐ近くに、これは豊洲です、その通りなんですが、ここに実は前、東京ガスの施設があって、そのために実は土壌が汚染されてるってことはもうこれははっきりしてるわけですよ。で、築地市場の方々は、もうこぞってこれに、ま、中にはそりゃ賛成の人もいるかもしれませんが、でも市場全体としてはこれ強く反対してるわけです。で、ところがそこにゆりかもめが通ってて、そこに市場前って、駅まで造っちゃってるんですね。もう移転する前に。ところがそれがもう頓挫する見通しになっていて。で、従ってここに何が隠されてるかというと、こういうことがあり得る。はい」
村西利恵
「今年中にも都知事選の可能性が」
一同
「おー」
青山繁晴
「はい。これいきなりジャンプしてますけど、でも皆さんジャンプしててもきっとお分かりになりますね。あの、石原慎太郎都知事の性格って皆さんご承知の通り、ま、今日出てきた人、プライドの高い人多いですよ、舛添さんとか与謝野さんとか多いけど、慎太郎さんこそ元祖プライドマンみたいな感じの人ですよね。それがオリンピック失敗し、そしてその、たとえば広告代理店との関係不明朗じゃないかって追及されたり、新銀行東京も追及され、そしてこの最後のこの大きなプロジェクトもこれダメとなると、今までそんなことはなかったけど、知事が抗議辞任すると。私の意図をちゃんと分かってくれないって、抗議辞任する可能性があってですよ。で、まぁそうしなくても来年の4月には任期が来て、えー、来年、2011年の4月には都知事選があるんですけど、それにもう4選目には出ないだけじゃなくて、いきなり辞めちゃうんじゃないかってことが非常に強く言われてて、そうするとそれをチャンスとして出ようかなと窺ってる人がいて、それは、今日、異例ですが、岡安ちゃん、もう一回、それは、その中で一番大事な人は誰でしょうか?」
岡安譲
「それはやっぱり、さっき出てきた舛添さんじゃないかなと思いますね」
青山繁晴
「はい。今日は、打ち合わせないんですが全部正解で(笑)」
岡安譲
「ありがとうございます」
青山繁晴
「その通りで、はい、出していただけますか」
村西利恵
「リベンジするということですか」
青山繁晴
「はい、そうです。99年にその、第3位で負けた、舛添さんの人生で、僕もまあTVタックルなどで舛添さんのお人柄をそれなりに存じ上げてますが、まあ挫折というのはあの一回だけでしょう。その、介護とか、ちっちゃい頃の苦労とかたくさんされてて苦労人ですけどね、でもやっぱり東大出てから挫折したのはその一回だけだから、リベンジ、実はこの石原慎太郎さんもかつて美濃部さんに負けたリベンジで、あの、第1位になったわけですね。で、実はその、舛添さんが本当は邦夫さんが考えてるような総理総裁に急になろうとしてるんじゃなくて、いったん都知事になってから考えてんじゃないかっていう、実は証拠があるんです。それも表のニュースから実は分かることで、皆さん去年の8月の総選挙を思い出していただくと、総選挙が近づいて自民党が負けそうだというので、もう自民党挙げて舛添さんに、今の参議院議員から衆議院に変わって下さいと言われて、衆議院に変わってたら必ず当選するはずが、断りましたよね。そして参議院から総理になる可能性ってのは実は非常に少ないわけです。今、舛添さんの顔(画像)出てますけど。ということは、去年、参議院にあくまで留まって、衆議院に転身しなかったっていうことは、まずは総理を目指すんじゃなくて、違う目的があるというのが、本当はいわば世の中に現れた瞬間だったわけですね。で、ということはですよ、実はその邦夫さんがあの、これを全部理解してるかどうかは分かりませんが、少なくとも舛添さんの様子からして、あれ?この人は新党、新党って言ってるけど、そうやって知名度、知名度を上げてほんとは都知事選に出るつもりじゃないかっていうのは、邦夫さんも東京の人ですから、もともとの選挙区はあの、東京ですし、生まれもそうですから、分からないわけじゃない。とすると、鳩山邦夫さんなりに考えたら、これだけバラバラになってるんだから、自分が平成の坂本龍馬になるしかないと」
山本浩之
「そっちへ行っちゃったわけですね」
青山繁晴
「いうように思ったわけです。だから今、ケチョンケチョンに、ただただ、その、馬鹿げた行動だと、暴発だと、はぐれ鳥だと言われてるけれども、はぐれ鳩って言われるけども、本当はこういう人たちにちゃんと理由があるじゃないですかと」
山本浩之
「なるほどー」
青山繁晴
「そういうことは嘘つかないでちゃんと国民に見せて下さいっていうことなんです。で、それに加えてですね、あの、今日お話ししたかった最後のことはですよ、この坂本龍馬っていうふうに言われて、みんなが非常に嫌な感じがする、それどうしてか」
青山繁晴
「ちょっと今、僕も実はものすごく敬愛してるんですが、例えばこのお2人が出てますけど、ほんとは幕末に国のために亡くなった志士の方々ってものすごく、名もない人も含めて多かったんですね。それが今と何が違うかというのは、僕、大きく分けて2つだと思ってるわけです。1つは、この龍馬さんやあるいは高杉晋作さんの、だけじゃなくて、みんなに共通してたのは、理念がものすごくはっきりしてて、それは例えば尊皇攘夷あるいは尊皇開国とかいろいろ分かれたけれども、要はアメリカのペリー艦隊が来てから、えー、アメリカ、イギリス、フランスのような、その、帝国主義の列強がやって来て、それから国を守るためには、幕府が中心となってその、藩でたくさん分かれてる国じゃなくて、統一しなきゃいけないと。で、その時に天皇陛下にも、その、力を借りて、その、それが尊皇って言葉であって、要するにその、侵されない日本を作るっていう理念がはっきりあったということが、まず違うんですね。しかし、じゃあ私たちの今の理念は政治家に作ってもらうんですか。ほんとは僕たち自身がまずこの国をどうするか、理念を、国民が主人公ですから打ち立てるべきで、今日一番最初のニュースの子供虐待(大阪府堺市で母親が生後2ヶ月の我が子を虐待死させた)、あれがこういうことと関係ないかというと、いやいや、すごく深い関係があって、もし僕らが納得できた理念があったならば、例えば子供育てる時に地域の協力ももっとあるはずだし、この子は泣くだけだと思ってるお母さんも、この子がいずれこういう人(坂本龍馬や高杉晋作)になってくれるって目標があったら、違うはずなんですよ。それからもうひとつ、これ最後に申しますが、実は、この龍馬さんは31歳で亡くなり、それから高杉晋作に至っては28歳で亡くなってますが、これちっとも後悔ないと思いますよ。どうして後悔がないかというと、新しい政権、新政府を作って、そこで偉くなろうという気が全くなかったからですよ」
一同
「うん」
青山繁晴
「だから何の悔いもない。ところが今の政治家を見てたら、皆さん誰でも、ま、申し訳ないけど邦夫さんも含めて、その、新しい党作ったら偉くなりたい、新政府になったらやっぱり大臣になりたい、総理になりたいって欲が見えてしまうから、みんながしらけるんだと思うんですよ。で、その時に、これも、もうこれが一番最後の話ですが、僕ら選挙のことを考えると、必勝って書いた鉢巻きした政治家が、私を助けて下さいと言ったら拍手するじゃないですか。私を助ける、それ誰ですか。こういう人(龍馬ら)が私を助けてくれって言いましたか。そうじゃなくて、政治家は自分を捨てて国を助けるのが仕事だから、やがて近づく参議院選挙は僕らも頭を切り換えて、僕たち有権者こそが頭を切り換えて、私を助けて下さいって政治家は選ばない、そういう選挙に変えることが、僕は、一番正しい道かもしれないと。これはあくまで問題提起ですけども、今日はそれをお話ししたかったんです」
山本浩之
「いや、正におっしゃる通りだと思います。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
コーナー終わって引き続きニュースなどを挟んだ後、番組(5時台)のエンディングでこのようなやりとりがありました。
ヤマヒロさんが、まず「今と幕末の状況とは全く違うけれども、じゃあ周りを見渡して誰が志士なんだろうって思ったら、今の政界にはいない。でもこっち見たらいるんですよね」と言って、青山さんの方を見たんです。そして「青山さんはそういうタイプ…」と。
青山さん、どう返すのかな?と思ったら、「いや、普通の国民にいっぱいいると思いますよ。だからそういう人、どんどん選挙出て下さい」。
……そう来たか〜(^_^;
そういや私、例えば櫻井よしこさんに対しては「外務大臣になってほしい」とか時々思ったりするんですが、青山さんにはそんなふうにイメージを重ね合わせたことって一度もないんです。
何でだろう?と、今、ちょっと考えてみました。
で、出た結論というのは……、青山さんってすごく人に優しくて、情にもろくて、ナイーブな感性の持ち主だから、政治家向きではないんじゃないかと。いい意味で。
もちろん私の個人的な印象ですよ。でもとにかく私はそういうふうに感じてるから、「立候補してほしい」とかこれまで一度も思ったことないんだろうなぁと(--)(__)
青山さんご本人はどう考えてらっしゃるんでしょうね。機会があったら一度伺ってみたいです。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
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