「アンカー」普天間問題 キャンプ・シュワブ陸上案の深層
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■2/24放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
今日の主役は長島防衛政務官と国民新党の下地政調会長。
キャンプ・シュワブ陸上案は「自民と同じ」結果を生みかねないと青山さん。何が「自民と同じ」なのか?
番組終盤のニュースを短く伝えるコーナーで、国会及び政局(自民党が審議拒否を続けてることなど)について取り上げられましたが、そこのスタジオのやりとりも完全起こしをしておきました。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、えー、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのようなお話を」
青山繁晴
「はい。あの、この1週間は実はもう、もちろんオリンピックも盛り上がってるし、それから今のトヨタの問題(注:アメリカ議会の公聴会があった)も、あの、ほんとに世界の問題になってるんですけどね。もう一つ、あの、皆さんご承知だと思いますけど、この1週間の大きな動きってのは、普天間に関する動きだったですね。で、あの、先週のこの番組でですね、あの、国民新党が出してきたキャンプ・シュワブの地上案と、今まであの、普通の国民の方、あんまり耳慣れない案が急に出てきて、これは実は国民新党じゃなくて、ほんとは民主党の中で練られた案なんだということを申しました。で、この1週間はそのキャンプ・シュワブの陸上案の話をこうめぐって報道があふれたんですが、全体的に報道はとにかくその、大臣が好きなことを、あの、色んな大臣が好きなことを言ってて、その、閣内が乱れてるって話ばっかりだったんですよ。しかしそれはね、あの、このテレビ番組であえてはっきり申しますが、もうそうやって発言が色々違ってたら、乱れてる、閣内は不一致だって、もうはっきり言うとワンパターンで、判を押したように同じようなこと報道してるんですが、実態は違います。で、その実態が違うことを正した上で、その、何がほんとの解決なのかを今日皆さんと一緒に考えたいんですが、今日の最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「はぁ、『きれい事はやめよう』と」
青山繁晴
「はい。これはまさしくその、この1週間の特にメディアの報道ぶり、1週間だけじゃなくて、沖縄問題についてメディアの報道ぶりがワンパターンだけじゃなくて、ほんとはきれい事しか言ってないと。だから、沖縄県民の本当の悩みが私たち、あの、普通の、普通のじゃない、ごめんなさい、本土の国民に伝わらないところがあるというのを、皆さん、一緒に考えたいんです」
山本浩之
「では、詳しい話はコマーシャルを挟んでお願いしたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
沖縄の普天間基地移設問題が先週から慌ただしさを増している。
金曜日、自衛隊機で沖縄を訪れた平野官房長官は、翌日(20日)沖縄県の仲井真知事と会談。
そこで飛び出したのは…。
沖縄県 仲井真弘多知事
「私も県外移設がベストだと…」
平野博文 官房長官
「常にベストを求めていきますが、やっぱり、えー、ベターになるかもしれません」
県内移設もあり得るととれる平野官房長官の発言。
そのベターな案とは何なのか。
国民新党 亀井静香代表
「名護市の米軍のキャンプの中にある場所ですね、えー、そこへというのも一つのこれは選択肢ではないだろうかという…」
それは国民新党が提示した普天間基地を、辺野古沿岸ではなく、アメリカ軍、キャンプ・シュワブの中に移設するという陸上案。
一躍、有力候補として浮上したが、県外・国外移設を掲げる社民党はすぐさま反対の声を挙げている。
社民党 福島瑞穂党首
「なぜここで陸上案が出てきたのかと、私はそう思います」
さらに沖縄県議会は今日、普天間基地の国外・県外移設を求める意見書を全会一致で可決。
ベターな案でまとめようにも、依然ハードルは高い。
鳩山内閣は期限となる5月末までに、沖縄もアメリカも納得する結論が見出せるのか?
鳩山首相(衆院予算委員会(おととい22日))
「努力すれば必ず解は見つかる。(VTR中略)この問題を5月末までに必ず決着をさせる」
…………………………VTR終了…………………………
★選択的夫婦別姓法案もお忘れなく!署名用紙とチラシ配布中。
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■2/24放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
普天間問題の深層と政権危機…青山ズバリ
今日の主役は長島防衛政務官と国民新党の下地政調会長。
キャンプ・シュワブ陸上案は「自民と同じ」結果を生みかねないと青山さん。何が「自民と同じ」なのか?
番組終盤のニュースを短く伝えるコーナーで、国会及び政局(自民党が審議拒否を続けてることなど)について取り上げられましたが、そこのスタジオのやりとりも完全起こしをしておきました。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、えー、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのようなお話を」
青山繁晴
「はい。あの、この1週間は実はもう、もちろんオリンピックも盛り上がってるし、それから今のトヨタの問題(注:アメリカ議会の公聴会があった)も、あの、ほんとに世界の問題になってるんですけどね。もう一つ、あの、皆さんご承知だと思いますけど、この1週間の大きな動きってのは、普天間に関する動きだったですね。で、あの、先週のこの番組でですね、あの、国民新党が出してきたキャンプ・シュワブの地上案と、今まであの、普通の国民の方、あんまり耳慣れない案が急に出てきて、これは実は国民新党じゃなくて、ほんとは民主党の中で練られた案なんだということを申しました。で、この1週間はそのキャンプ・シュワブの陸上案の話をこうめぐって報道があふれたんですが、全体的に報道はとにかくその、大臣が好きなことを、あの、色んな大臣が好きなことを言ってて、その、閣内が乱れてるって話ばっかりだったんですよ。しかしそれはね、あの、このテレビ番組であえてはっきり申しますが、もうそうやって発言が色々違ってたら、乱れてる、閣内は不一致だって、もうはっきり言うとワンパターンで、判を押したように同じようなこと報道してるんですが、実態は違います。で、その実態が違うことを正した上で、その、何がほんとの解決なのかを今日皆さんと一緒に考えたいんですが、今日の最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「はぁ、『きれい事はやめよう』と」
青山繁晴
「はい。これはまさしくその、この1週間の特にメディアの報道ぶり、1週間だけじゃなくて、沖縄問題についてメディアの報道ぶりがワンパターンだけじゃなくて、ほんとはきれい事しか言ってないと。だから、沖縄県民の本当の悩みが私たち、あの、普通の、普通のじゃない、ごめんなさい、本土の国民に伝わらないところがあるというのを、皆さん、一緒に考えたいんです」
山本浩之
「では、詳しい話はコマーシャルを挟んでお願いしたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
沖縄の普天間基地移設問題が先週から慌ただしさを増している。
金曜日、自衛隊機で沖縄を訪れた平野官房長官は、翌日(20日)沖縄県の仲井真知事と会談。
そこで飛び出したのは…。
沖縄県 仲井真弘多知事
「私も県外移設がベストだと…」
平野博文 官房長官
「常にベストを求めていきますが、やっぱり、えー、ベターになるかもしれません」
県内移設もあり得るととれる平野官房長官の発言。
そのベターな案とは何なのか。
国民新党 亀井静香代表
「名護市の米軍のキャンプの中にある場所ですね、えー、そこへというのも一つのこれは選択肢ではないだろうかという…」
それは国民新党が提示した普天間基地を、辺野古沿岸ではなく、アメリカ軍、キャンプ・シュワブの中に移設するという陸上案。
一躍、有力候補として浮上したが、県外・国外移設を掲げる社民党はすぐさま反対の声を挙げている。
社民党 福島瑞穂党首
「なぜここで陸上案が出てきたのかと、私はそう思います」
さらに沖縄県議会は今日、普天間基地の国外・県外移設を求める意見書を全会一致で可決。
ベターな案でまとめようにも、依然ハードルは高い。
鳩山内閣は期限となる5月末までに、沖縄もアメリカも納得する結論が見出せるのか?
鳩山首相(衆院予算委員会(おととい22日))
「努力すれば必ず解は見つかる。(VTR中略)この問題を5月末までに必ず決着をさせる」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、5月末までに結論を出すと明言している普天間の移設問題なんですが、水面下ではその候補地をアメリカにすでに打診しているという報道などもあります。実際のところ、現在この問題はどういう状況にあるのか、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさんがおっしゃった通り、実際のところはどうなんだということを知るためには、当然ここに書いてある通り、交渉の舞台裏というのを見ていかなきゃいけないんですよね。ところがですよ、あの、今回はいきなりあの、これほんとは水面下で何かあったなっていうのが分かっちゃうんですよね。で、あの、それ今から申しますが、このコーナーはその、視聴者の方々、国民の方々が、普通にニュース見てて、あれ?ここは本当はばれてるなと、真実が漏れ出てるなっていうことをニュース見ながらその、感じるようになっていただきたいなっていうのが僕の願いなんですね。で、その上でですね、さっき皆さん、あの、VTRで見ていただいた、あの、会談の模様、ちょっともう一回出して下さい」
村西利恵
「沖縄県の仲井真知事と平野官房長官の会談の内容ですが、知事は『私も県外移設がベストだと思う。ベストの方向へぜひ政府にお願いしているつもりでいる』。それに対して平野官房長官は『常にベストを求めていくが、ベターになるかもしれない。それが政治だとご理解いただいた上で、判断をしてもらわなければならない』と」
青山繁晴
「はい。これあの、仲井真知事がですよ、沖縄県の仲井真知事が、県外に普天間の基地を移すのがベストだと言って、そして官房長官の平野さんが、ベストは求めていきたいけれども、ベターだと。ベターになるかもしれないとおっしゃってる。これは、誰でも分かりますよね。これはつまり、ああ、政府側は県内の移転なんだと、いうことを言ってるんだなと分かりますよね。で、あの、いわばニュースの見方に関していうとですよ、普通こういう中身にあの、直接関わる話はですよ、カメラが出てから話すじゃないですか。普通はあの、知事室、あれ、知事応接室ですけれど、そこで挨拶してるところだけカメラが入って、音声も入ってですよ、で、はい、それが出てからですよ、僕も記者時代そうでしたが、こういう中身の話、踏み込んで、あとは後略(あとりゃく)で、あとで記者発表でそれを知らせるわけです。ところが音を録らして、絵を撮らしてるでしょ。だからこれは、はっきり言うとお二人が演技なさってるらしいってことが分かるわけですよ」
村西利恵
「演技ですか」
青山繁晴
「ええ。ということは、演技やるからには、演技の前に色々下準備がありましたねってことが分かるわけですね。で、これはもっぱら平野さんの方の、官房長官の方の、いわば隠密行動があります。で、まずそれ一つを見て下さい」
村西利恵
「平野官房長官の隠密行動、1つめは、沖縄訪問の際、移設候補地5カ所を空から視察していた」
青山繁晴
「はい。これあの、さっき見ていただいたとこに出てましたけど、この、沖縄に平野さんが行って、仲井真知事と会談したのは今からまだ4日前の、2月20日ですよね。で、実は平野さんは当日に行ったんじゃなくて、前日の2月19日に、えー、この自衛隊機で行ったんですけれど。(19日の平野さんを乗せた自衛隊機が那覇に着陸したVTRが出る)これ今、あの、沖縄に着くところなんですが。ところがですよ、ちょっと皆さん、これ地図見ていただくとですね」
青山繁晴
「えー、この埼玉県の航空自衛隊の入間基地から飛んで行ってですよ、で、えー、こうやってその、沖縄の那覇まで行ってるわけですけれども、これ、普通に民間機で例えば羽田から行くとですよ、その、普通に飛んで行って一定のルートに飛ぶだけなんですよね。ところが自衛隊機を使うと何ができるかというと、事前にその届さえしておけばですよ、その、どこでもこうやって見ながら、こう行くことができるわけですね。で、現実にあの、過去の例えば防衛庁長官で、そのようにやって、僕も一緒に乗ってたことあります。で、今回5カ所を見たっていうことなんですけど、1カ所がこの沖縄本島にあるんですね、これは(地図が)ちっちゃくて出てませんけど、キャンプ・シュワブ、つまり名護市にある海兵隊の基地。その上が1カ所。それからその前に、鹿児島の徳之島。それからあと3カ所も実は県外の所を見たらしいんですね。ということは、どういうことかと言うと、その、移設の候補地5カ所を見たっていうことなんですが、それが本当はこれ予め申しておきますが、5カ所候補地があるんじゃなくて、本当は1カ所中心があって、で、そのあとの数カ所はですよ、それにセットになってる話なんですよ。これあの、今からもっと具体的に話していきますけどね。で、もう一つ、その、隠密行動について言うとこれなんです」
村西利恵
「隠密行動の2つめは、報道された会談とは別に、その日の早朝、非公開で会談し、その中でキャンプ・シュワブ陸上案も説明していたと」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「はい。これですね、あの、まず2月の19日にさっきの自衛隊機で平野さんは沖縄に入りました。官房長官はですね。そして仲井真知事と会談したのは翌日の20日の午前中だったんですよ。で、その、会談自体も午前中で、午後にはもう東京帰っちゃったわけですけど、その午前中よりもっと早い、つまり誰も気がつかない、メディアもまだ動き出してないとても早い時間帯に、2人だけで会ってるんです(一同ざわざわ)。これは実は政府内、あるいは県庁の中でも知ってる人は少ないんですが、事実です。で、その時に、平野官房長官がキャンプ・シュワブの陸上案、これあとで説明しますけどね、詳しく。このキャンプ・シュワブの陸上案というのを知事に話してるわけです。ここですでに、あれ?ってことありますよね。つまりキャンプ・シュワブの陸上案っていうのは、この1週間ずっと世の中を騒がせましたが、それは政府案じゃなくて、民主党案じゃなくて、国民新党案のはずですね」
一同
「はい(同意)」
青山繁晴
「それを官房長官が説明した上で、そして、えー、その前に飛行機で5カ所飛んでたってのは、さっき言ったことはですよ、キャンプ・シュワブの陸上案が実は中心で、で、そこだけじゃ沖縄県民が怒ってしまうから、一部を徳之島にばらけたり、そういうばらける候補地を見て行って、その話を平野さんは仲井真知事にして、そのあと、その、カメラやその、マイクも入る会談で、まず仲井真知事は県長として、今までと同じこと言ったんですね。県外移設がベストなんですと。しかし仲井真知事ご自身が名護の市長選挙までは、その、名護市に移設するのはやむをえないっていう立場だったわけですよね。だから仲井真さんとしては、別に何もスタンス変えてないとも言えるわけです。それに対して平野さんがベターだと言ったってことは、実はあの会談、あの、いわばビデオが証拠になって、その、県長と政府の間でキャンプ・シュワブの話がこうやって、ベターなんだなということがいちおう話されたねと、いう仕掛けになってるわけですよ」
一同
「はぁはぁ」
青山繁晴
「あの、もう一回言いますが、仲井真知事に何か責任が新たにふりかかるわけではないっていうのも、これ、肝心なことになってるわけですね。そしてその上で、当然、キャンプ・シュワブ陸上案っていうのをちゃんと見なきゃいけないんですが、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「はい。もう一度確認しておくと、国民新党の下地政調会長が提案した、キャンプ・シュワブの陸上の部分に滑走路を造るという案ですね」
青山繁晴
「はい。これね、1週間さんざん報道されましたから、もう分かってる方も多いと思いますけど、まずそのキャンプ・シュワブってちょっと馴染みのない名前だと思うんですけど、キャンプってのは海兵隊の基地のことですけれども、ま、基地のことですけど、シュワブっていうのは沖縄戦で亡くなった、アメリカ軍の海兵隊の当時の兵士の名前なんですね。勲章受けてるんで、彼の名前を付けて、あの、海兵隊の基地がここにもあるわけですね。ほんとはキャンプ・名護って言ってもいいわけです。で、ここに住宅がありますから、これあの、キャンプ・シュワブですけど、住宅がありますから、ここに滑走路を造られると周りの住民の方々は普天間と同じように騒音被害とか、あるいは墜落のリスクを受けるから、それでこの沿岸部に出てですよ、そしてここにそれも騒音を避けるように、離発着をあの、滑走路を変える、V字滑走路までやったわけですよ。で、これをその、陸上にやっぱり戻して造りましょうと。どうしてかっていうと、この、こっちの案(現行案)は、いわば市長選挙でも否定されたからってことになってるわけですよ。それからジュゴンがいて、その、環境に影響与えるからってなってるわけですね。ところがこれはほんとはキャンプ・シュワブの陸上部にも希少動物がいたりするわけです。だから今まで駄目だったんです。どうしてこれが甦ったかというとですよ、実は大きな、人の動きがありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「民主党の長島防衛政務官から矢印が出ていますが、どういうことですか?」
青山繁晴
「はい。これあの、あえて全部実名で出してるわけですけど、まずその、防衛政務官の長島昭久さん、僕まあ長い付き合いなんですけれども、ひとことで言うと、彼が今、普天間問題の一番大事なアドバイザーになってんですよ」
村西利恵
「アドバイザー」
青山繁晴
「政務官、防衛の政務官っていう立場ですから、防衛大臣がいて、副大臣がいて、政務官、3人目ってなってるけども、本当は大臣の北沢さんや、それから省は違うけど岡田外務大臣や、あるいは官房長官に対しても、この普天間問題についてはアドバイスする立場になってます。それどうしてかというと、実はアメリカはこの民主党政権に今、非常に強い不信感を持ってます。えー、オバマ大統領以下。で、その中で実は長島さんだけがいわば残ったパイプになってんです。で、僕もアメリカ側にこれ客観的に確認しましたが、あの、国防総省も国務省もこの長島さんに対しては、信頼感が強いんです。あの、それはどうしてかというと、いや、どうしてかというとの前にですね、その実例を1個言いますとね、これ名前はもう言いませんけれど、その、鳩山首相のアドバイザーがワシントンに行かれたら、その、全然政府の高官と会うことができなかった。この長島さんが行ったらですよ、アポしてないのに、国防総省や国務省で偉い人がどんどん出てくるんで、長島さんびっくりしたってことある」
一同
「へぇー」
青山繁晴
「で、長島さんは沖縄の現実も踏まえて正直なことを言う上に、英語で直接やりとりができるってこともあってですね、アメリカ側と折衝した結果、実はそのキャンプ・シュワブの陸上案だったら可能性がある。どうしてかってことはあとから説明しますが、それを感じて、これしかないと思ったから、岡田さん、北沢さん、平野さんにそれぞれこれを打診して、その、官房長官まで含めてですね、えー、ま、やむをえないかなっていう方向になってるわけです。鳩山総理はまだ、あの、鳩山総理はちゃんと報告受けてないからまだ決定とは言えないけど、そういう方向になってるんです。で、長島さんがなぜこれしかないかなと思うようになったかというと、それがこれです」
村西利恵
「つまりこのキャンプ・シュワブ陸上案というのは長島案だったということなんですが、そのポイントは、嘉手納統合とセット。嘉手納基地の騒音も減る。そして海兵隊のヘリが騒音の少ない機種に更新されるということ」
青山繁晴
「はい。これはですね、あの、沖縄の那覇に近い方に嘉手納っていうね、F15って戦闘爆撃機がいる基地があることは、皆さん、承知の方多いと思うんですね。で、普天間を距離も近いし、そこに統合してしまえって案も前からあったんですよ。だけど、それは嘉手納の人にとったらよけいに騒音が増えるわけですから、あるいはリスクが増えるわけだから、受け入れられないってことになってた。ところがですよ、これ実は長島さんだけが確認できた事実があってですね。実は嘉手納にいるF15を青森県の三沢基地に持っていく。そしてそのためには、今、三沢基地にいるF16っていうアメリカ空軍の戦闘機がどっかに行かなきゃいけないんですが、これは僕もちょっとびっくりしたんですが、長島さんの人脈で、アメリカ国防総省の空軍からですよ、実は三沢にいるF16を本土まで戻すと、いうことをやがてやりますっていう、実はね、あの、証言を得たわけです」
一同
「はぁー」
青山繁晴
「ということはですよ、玉突きができてね、その、嘉手納にいるF15を三沢に持って行って、三沢のF16は本土に帰るわけですから、嘉手納が少し空くわけですね。だからその、普天間(嘉手納?)を統合しても、騒音が増えることにならないですし、もっと減らすことができるっていうのは実はこれも国防総省からちゃんと彼が情報得たのは、今のうるさいヘリにかわって少し音がましなオスプレイっていう、これ見たら分かるように、ヘリコプターってここに(上部を示して)、ここ回転するでしょ」
一同
「はぁはぁ」
青山繁晴
「これが翼のところにあってですよ、で、普通に飛ぶ時はこれはまっすぐ前で回るやつなんですね。色々問題点も指摘されますが、でもいちおう騒音は少ないってことになってるわけです。で、今、あの(VTRが)出ましたね。で、こういうセットだから長島さんは実は、あー、自分のルートを使って、たとえばアメリカ国防総省のグレッグソンっていう大事な人がいるんですが、えー、この人はどうして大事かというと、沖縄にいたことがあって、海兵隊の中将もやってて、沖縄米軍のトップまでやった。で、この人がOKしたわけじゃありませんよ。しかし、いちおう聞く耳を持って聞いてる初めての案になってるわけです。ところが皆さんね、これを民主党が自分の案として出すことはできないんですよ。まず社民党が、とんでもないってことになります。それから、しかも鳩山総理がその、党の代表だった時に、去年の夏の総選挙の時に沖縄に行って、県外か国外ですと約束したから、民主党、ごめんなさい、社民党や国民新党の議員が沖縄で当選してるんでね。言えないわけですよ。言えないから誰に頼んだかというと、この人なんです」
村西利恵
「ここで出てくるのが国民新党ということですか」
青山繁晴
「はい。そして、国民新党だけが大事なんじゃなくて、この下地さんていう方ね。あの、今まではもう無名に近かったけど、連立与党に入ってから、このお顔よくテレビで皆さんご覧になってるでしょ。この下地さん、大事なことは沖縄選出なんです。沖縄一区ですね。そしてこの下地さんは実はご自分でもはっきり申されてますが、もと建設会社の副社長だったわけです。で、下地さんは地元の沖縄や、あるいはご自分のブログで強調されてるのは、沖縄の現実というのは、本当はあの、基地の予算やあるいは公共事業、基地をめぐる公共事業によってかなり支えられてきたって現実がありますと、それを真っ直ぐ見なきゃいけないってことを言ってるわけです。従って下地さんがそのキャンプ・シュワブの陸上案を言うってことはですよ、要するに普天間の基地移設って大きな公共事業を県外に持って行かれて、沖縄のその、いわばその工事がなくなっちゃうんじゃなくて、ね、その、もちろんその、基地はいずれ移転しなきゃいけないから、下地さんは15年っていうね、その、時間制限を付けてんですよ。ね。限定的な措置だと言ってるけれども、しかし本音として示してるのはこういうことですね」
村西利恵
「沖縄の本音は、地元に大型公共工事がないということ」
青山繁晴
「はい。これは公共工事やりたいから、基地がそのままいればいいと下地さん、まさか言ってるんじゃなくてですよ、もしもその普天間の工事、沖縄県内でやらないんだったら、別な経済振興策が沖縄に必要なはずなのに、それがないままじゃないかということを地元では、皆さん、きれい事じゃなくて、はっきり地元で下地さん発言してるから、いわば民主党政権としては下地さんにお願いをして、その、はっきり言ってもらおうと。つまり、色んな問題はあるけれども、そういうこと全部総合すると、沿岸じゃなくて陸上部に何とか移転させてくれないかと。しかしその代わり、一部を徳之島に持って行ったり、嘉手納に持って行ったり、色んなあの、工夫をしますからっていうことなんですよ。で、その上でですね、これもニュースの見方なんですけれども、何かバラバラ、バラバラで閣内不一致とメディアが報じてる発言が、ほんとは大きな意味がある。はい、それがこれです」
村西利恵
「平野官房長官と沖縄県の仲井真知事が会談したのと同じ日、北沢防衛大臣は岩国市で市長と会談しましたが、その中の発言で『移設案を2月中にまとめる。複数の案で交渉する形になるかもしれない』と明言しています」
青山繁晴
「はい。この複数の案で交渉する形ってのはいわば当然のことなんですけれどね。キャンプ・シュワブに、陸上案に決まったわけじゃないから。だけど僕のびっくりしたのはですよ、2月20日の段階でね、今月中にって、えっ、あと数日しかないじゃないかと」
村西利恵
「大丈夫ですかと」
青山繁晴
「ね。びっくりしたわけですよ。で、だから北沢さん、あんな勝手なこと言ってって新聞に書かれたんですが、ほんとはさっきの矢印で見ていただいた通り、北沢さんはその、長島さんプラスその、防衛省の制服組を含めて、たくさんの情報が入っているから、もうキャンプ・シュワブ陸上案を軸にして、あとは徳之島とかいろんな県外も少し含めてばらすしかないと思ってるから、そのあとの米軍との交渉とか、地元の説得とか、その方がむしろ大きいから、さっさと正直に言ってしまえと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「もうこれで行くんだってこと言ってしまって、3、4、5(月)を全部交渉に使えっていうのが、本当の意味なんですよ」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「これが本当のこの1週間のニュースなわけです。ところがですよ、その上で、じゃああの、これは僕の意見として申しますが、僕はこのキャンプ・シュワブ陸上案に賛成かというと、実は賛成できません。それどうしてかというと、今日のもう一つのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「2つめのキーワードは、『自民と同じ』。基地問題の行方について、気になるキーワードです。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「これまでのお話の中で、基地の移設先案ってのは、水面下でかなり固まっているんだなってことがよく分かりました。だけど青山さんはそれは賛成できないと。キーワードは『自民と同じ』。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今日の前半でお話しした話っていうのは当然ながら、いつもと同じですけれども、閣内の複数の閣僚や、それからもう一つの当事者であるアメリカの国防総省、国務省に確認した上で今日、前半の事実をお話ししたんです。その上で、もう長島さんが苦労して考えてきた案であるってこと確信しましたから、今日、実は長島さんに直接お電話をして、で、長島さんに、この案、僕は賛成できないと。あなたの苦労は分かるけれども賛成できないと申しました。えー、その理由はこれです」
村西利恵
「自民党政権と同じになりかねない。つまり、移設先案を閣議決定しても工事は始まらない恐れ」
一同
「うーん」
青山繁晴
「はい。これあの、まあはっきり言うと、自民党もですね、今、普天間が動かないといって、その、居丈高に批判できる立場にないと思うんですよ。つまり、日米合意は確かにできた。それからさっきのV字滑走路までちゃんとプランができたのに、そのあと実際には工事進めることできなかったじゃないですか。で、それは自民党の責任であると同時に、この政権交代せっかくしたのに、結局同じことになるんではないんですかと、今日、長島さんに申したんです。というのは、あなたが苦労した案を中心に閣議決定まで何とかできても、そのあと工事を進めるためには、たとえば名護の市長の反対をどうするんですかと。名護の市長は当選後、すぐにですよ、東京に行って、陸上案も駄目ですよってこと言ってるわけですよ。で、これが市長選挙の前にやることであればね、ずるずるあとにずらさないで、まだ分かるんですが」
村西利恵
「確かに」
青山繁晴
「その、今回になると結局その、名護の市長の反対なんかがあるから工事は始められない。結局、普天間はそのままってことになりかねないんじゃないかってことを僕は申しました。あの、長島さんってのは、お顔にも表れてるけれども、非常に、なかなか謙虚な人で、僕、日本の政治家にはちょっと、あ、ちょっと言い過ぎかな、ほめすぎかもしれませんけど、謙虚な人だと思います。だからあの、アメリカもまだ信用してるんだと思いますが、謙虚に、その意見はよく分かりましたと。だから、何よりも、アメリカよりも、沖縄県民がもうとりあえずしばらくはしょうがないのかと思うように、自分はもう体を砕いて、心を砕いて努力しますってことは言われました。で、その調整努力自体は僕は評価しますが、実は民主党内で、この普天間について大きな頭痛のタネになってることが残念ながらあるんです。それがこれです」
村西利恵
「『小沢幹事長の5月訪米が頭痛のタネ』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、5月ですから、ちょうど普天間のもう最終段階の時に訪米されると小沢さんがおっしゃってるわけですね。で、しかもその時に単なる訪米じゃなくて、あの、去年の12月に胡錦濤、中国の胡錦濤国家主席と会ったのと同じような形にしてくれと、新人議員連れてって、オバマさんと握手したり写真を撮らしてくれ、時間もたっぷりくれって言われてて、これ、あの、もう一回、今日最終的に確認しましたが、アメリカ側はホワイトハウスも国務省も含めて、そんなの、とんでもないって話になってるわけですよ。しかし、その、アメリカの中でたとえばキャンベルさんって人がいて、その、自分の地位も危ないから、この、これを実現したいと、これキャンベルさんに言った話ですからね。だからどうする話になってるかっていうと、ちょっと滑稽なんですけれども、たとえばエマニエルさんっていう大統領補佐官がいて、その部屋に時々オバマさんこうやって、ポケットに手突っ込んで、プラッとこうね、相談したりするそうなんですよ。そのエマニエルさんと小沢さんが会談してて、そこにオバマさんがプラッとこうやって来て、あ、小沢さんがいるのねって言って、2、3分話するなんてことをね、解決策にしようかって話をしてて」
山本浩之
「へえーーー(一同苦笑)」
青山繁晴
「その滑稽さも含めてですよ、これは自民党じゃなくて民主党の中の声として、閣僚も含めて、複数の閣僚も含めてですね、要するに二元外交になってしまって、アメリカはどっち向けばいいんだって、またなるから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それが心配だと。だからさっきのフィギュアスケートじゃないですけど(注:青山氏は番組冒頭の五輪・女子フィギュアのニュースで、浅田真央とキム・ヨナの演技について、自分の欲に傾くと失敗して大きなことができないが、そうではなく純粋に頑張ってるから良い結果を生むという趣旨の話をしていた)自分のことを、自分の欲で動くと、あの、せっかく何か現実的なことが起きようとしても、こうやっておかしくなる恐れがあるんですよ。で、これは僕は最終的には小沢さんだけの話だと思わない。はっきり申しますが、『アンカー』で何度も申した通り、脱税した総理は身を処すべき、はっきり言うと辞めるべきなんであって、その、総理が身を処すことによって、小沢さんもご自分の決意が僕はできるんじゃないかと思うんです。だから5月訪米云々の前の、この、あの、4月になってから鳩山さんがどんな決断されるのかが、日米関係の今後を左右すると思ってます」
山本浩之
「なるほど。それに関連してるかどうかは、ま、別なんですけれども、ちょっと一つお聞きしたいのは、今、予算審議ストップせずにそのまま行ってますよね。で、自民党が参加せず、ま、このあとのニュースも出てきますけれどもね、で、その民主党の中で、その、ま、この前の長崎県知事選挙の結果を受けて、小沢さんの責任の取り方っていうのは、ま、少しずつですけども出てます。ただ大きな声にはまだなってません。このあたりっていうのは、民主党の中でもどういうふうに捉えてるんだろうと…」
青山繁晴
「あの、民主党の中で小沢さんに批判的な人が、こうテーブルひっくり返すように小沢さん辞めさすって、僕、無理だと思います。はっきり言ってそんな力はない。あの、幸か不幸か、今の民主党の中の現実は小沢さんご自身と、それから鳩山さん自らが決断する以外には、身の処し方ってないって思います」
山本浩之
「なるほど。えー、いったんコマーシャルです」
(いったんCM)
■衆院予算委で公聴会 子ども手当、消費税など(時事2/24)
など、国会や政局について伝えたあと……
山本浩之
「これは青山さん、先ほどのその、青山さんのコーナーの中で、私は、ま、思わず質問してしまったんですけど、その、ま、小沢さんの5月の訪米などについても民主党内でも頭を悩ましてると。で、この政治とカネの問題についても、あの、自民党のこの取ってる手法がいいのか悪いのかを別にしてですね、これ話はあとで聞きますけれども、その、民主党の中からですね、はっきり言って今日の有識者でも、その、今後どうするのかとか、そういう話じゃなくって、私たち国民はその前に、実際に、小沢さん、国会に出てきてきちんと喋りなさいよと。それはあの、脱税総理も合わせてですよ、この件について、政治とカネの問題についてきちんと話し合ってから、その、次の問題ですよね、今日国会で言ってたことっていうのは。そういうことで民主党ってのはいいのかなっていうふうに、思いが、ま、あるんですよね。ま、それも合わせて、まあ自民党のその今回の手法、青山さんの思われるところ聞きたいんですけどもね」
青山繁晴
「あの、政調会長の石破さんがね、ボールは与党側にあるとおっしゃったのは、ま、石破さん十分考えておっしゃってるんですけど、その、ボールが仮に鳩山総理の手の中にあっても、それは鳩山さんはボール投げないですよ。つまり応じるわけがないんですよ。これどうしてかというと、今ヤマヒロさんがおっしゃったようにですね、政治とカネっていうことは実は深刻な問題で、犯罪に関わる問題ですよね。検察庁も小沢さん不起訴処分にしましたが、嫌疑なかったと言ったんじゃなくて、あの、証拠が集まりきれなかったと言ってるわけですよ。つまり嫌疑は、嫌疑自体はあったと言ってるのと同じですからね」
山本浩之
「ええ。あの、不起訴と言っても嫌疑不十分なんですよね」
青山繁晴
「いや、あの、証拠…」
山本浩之
「あ、ごめんなさい…」
青山繁晴
「そうです。嫌疑と証拠が不十分…」
山本浩之
「そうですね、嫌疑が不十分なんですよね」
青山繁晴
「はい。それ、だから小沢さんが言ってる、私は全く正しかったって言ってるのとは実はズレがあってですよ、それだったら普通はこの国会審議自体が止まるはずなんですよ。で、どうして止まらないかというと、これは実は公明党が民主党に協力してるから予算審議が粛々と進んで、今の有識者の意見を聞く場も出来るわけですよ。で、自民党はそれを見てるのに、なぜいきなり自分だけ審議拒否したかというと、長崎の県知事選挙でその、自公協力で勝ったから、あの、僕は自民党の人に実際に聞いてびっくりしたんですが、審議拒否したら公明党は数日間だけでも一緒に拒否してくれるんじゃないかと思ったって言うんですよ。そんなわけがないんですよ。小沢さんは公明党側とすごく摺り合わせて、この連携を実は作ってるわけですから。だから本当にあの、自由民主党は自分が野党になったことを未だに理解してない。で、その与野党対立よりもって言うけれども、その、国会の場で、与野党がちゃんと噛み合って議論してくれることが、僕らの議会制民主主義なんですから、自民党がこの体たらくでですよ、ボールが向こう側にあるってだけで済む話じゃないですよ。自民党がまず野党としてしっかりすることがですね、国会が機能を果たす条件になると思います」
山本浩之
「あの、国民、有権者は、与党も、それから野党も、しっかりとこう見てるというふうに思います」
____________________________内容紹介ここまで
公明党と言えば、今日はこんなニュースもありましたね。
青山さんが前々から言ってた「民公政権」が、どんどん現実味を帯びてきてるような……。
■鳩山首相、公明・山口代表と会談 「政治とカネ」協議機関設置を前向きに検討する姿勢(FNN2/24)
■JR不採用:与党と公明が解決案 230人雇用要請へ(毎日2/24)
皆さん、今週も東京地方検察庁に応援メールを!小沢氏の逃げ得を許すな!
・お問い合わせコーナー(メールフォーム)
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/tokyo/08_support.html
・電話:03-3592-5611(代表)
「日本解体法案」への抗議・要請もお忘れなく!
民主党政権になってからほんと気の休まる暇がないですね(T^T)
★外国人地方参政権付与法案を阻止しましょう。
抗議・応援・要請先テンプレはこちら。情報交換の場として掲示板もご利用下さい。
★選択的夫婦別姓法案を阻止しましょう。
署名用紙とチラシ配布中。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
■「お気楽くっくり」更新済
今年もR-1観ました。
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「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
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「ま、5月末までに結論を出すと明言している普天間の移設問題なんですが、水面下ではその候補地をアメリカにすでに打診しているという報道などもあります。実際のところ、現在この問題はどういう状況にあるのか、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさんがおっしゃった通り、実際のところはどうなんだということを知るためには、当然ここに書いてある通り、交渉の舞台裏というのを見ていかなきゃいけないんですよね。ところがですよ、あの、今回はいきなりあの、これほんとは水面下で何かあったなっていうのが分かっちゃうんですよね。で、あの、それ今から申しますが、このコーナーはその、視聴者の方々、国民の方々が、普通にニュース見てて、あれ?ここは本当はばれてるなと、真実が漏れ出てるなっていうことをニュース見ながらその、感じるようになっていただきたいなっていうのが僕の願いなんですね。で、その上でですね、さっき皆さん、あの、VTRで見ていただいた、あの、会談の模様、ちょっともう一回出して下さい」
村西利恵
「沖縄県の仲井真知事と平野官房長官の会談の内容ですが、知事は『私も県外移設がベストだと思う。ベストの方向へぜひ政府にお願いしているつもりでいる』。それに対して平野官房長官は『常にベストを求めていくが、ベターになるかもしれない。それが政治だとご理解いただいた上で、判断をしてもらわなければならない』と」
青山繁晴
「はい。これあの、仲井真知事がですよ、沖縄県の仲井真知事が、県外に普天間の基地を移すのがベストだと言って、そして官房長官の平野さんが、ベストは求めていきたいけれども、ベターだと。ベターになるかもしれないとおっしゃってる。これは、誰でも分かりますよね。これはつまり、ああ、政府側は県内の移転なんだと、いうことを言ってるんだなと分かりますよね。で、あの、いわばニュースの見方に関していうとですよ、普通こういう中身にあの、直接関わる話はですよ、カメラが出てから話すじゃないですか。普通はあの、知事室、あれ、知事応接室ですけれど、そこで挨拶してるところだけカメラが入って、音声も入ってですよ、で、はい、それが出てからですよ、僕も記者時代そうでしたが、こういう中身の話、踏み込んで、あとは後略(あとりゃく)で、あとで記者発表でそれを知らせるわけです。ところが音を録らして、絵を撮らしてるでしょ。だからこれは、はっきり言うとお二人が演技なさってるらしいってことが分かるわけですよ」
村西利恵
「演技ですか」
青山繁晴
「ええ。ということは、演技やるからには、演技の前に色々下準備がありましたねってことが分かるわけですね。で、これはもっぱら平野さんの方の、官房長官の方の、いわば隠密行動があります。で、まずそれ一つを見て下さい」
村西利恵
「平野官房長官の隠密行動、1つめは、沖縄訪問の際、移設候補地5カ所を空から視察していた」
青山繁晴
「はい。これあの、さっき見ていただいたとこに出てましたけど、この、沖縄に平野さんが行って、仲井真知事と会談したのは今からまだ4日前の、2月20日ですよね。で、実は平野さんは当日に行ったんじゃなくて、前日の2月19日に、えー、この自衛隊機で行ったんですけれど。(19日の平野さんを乗せた自衛隊機が那覇に着陸したVTRが出る)これ今、あの、沖縄に着くところなんですが。ところがですよ、ちょっと皆さん、これ地図見ていただくとですね」
青山繁晴
「えー、この埼玉県の航空自衛隊の入間基地から飛んで行ってですよ、で、えー、こうやってその、沖縄の那覇まで行ってるわけですけれども、これ、普通に民間機で例えば羽田から行くとですよ、その、普通に飛んで行って一定のルートに飛ぶだけなんですよね。ところが自衛隊機を使うと何ができるかというと、事前にその届さえしておけばですよ、その、どこでもこうやって見ながら、こう行くことができるわけですね。で、現実にあの、過去の例えば防衛庁長官で、そのようにやって、僕も一緒に乗ってたことあります。で、今回5カ所を見たっていうことなんですけど、1カ所がこの沖縄本島にあるんですね、これは(地図が)ちっちゃくて出てませんけど、キャンプ・シュワブ、つまり名護市にある海兵隊の基地。その上が1カ所。それからその前に、鹿児島の徳之島。それからあと3カ所も実は県外の所を見たらしいんですね。ということは、どういうことかと言うと、その、移設の候補地5カ所を見たっていうことなんですが、それが本当はこれ予め申しておきますが、5カ所候補地があるんじゃなくて、本当は1カ所中心があって、で、そのあとの数カ所はですよ、それにセットになってる話なんですよ。これあの、今からもっと具体的に話していきますけどね。で、もう一つ、その、隠密行動について言うとこれなんです」
村西利恵
「隠密行動の2つめは、報道された会談とは別に、その日の早朝、非公開で会談し、その中でキャンプ・シュワブ陸上案も説明していたと」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「はい。これですね、あの、まず2月の19日にさっきの自衛隊機で平野さんは沖縄に入りました。官房長官はですね。そして仲井真知事と会談したのは翌日の20日の午前中だったんですよ。で、その、会談自体も午前中で、午後にはもう東京帰っちゃったわけですけど、その午前中よりもっと早い、つまり誰も気がつかない、メディアもまだ動き出してないとても早い時間帯に、2人だけで会ってるんです(一同ざわざわ)。これは実は政府内、あるいは県庁の中でも知ってる人は少ないんですが、事実です。で、その時に、平野官房長官がキャンプ・シュワブの陸上案、これあとで説明しますけどね、詳しく。このキャンプ・シュワブの陸上案というのを知事に話してるわけです。ここですでに、あれ?ってことありますよね。つまりキャンプ・シュワブの陸上案っていうのは、この1週間ずっと世の中を騒がせましたが、それは政府案じゃなくて、民主党案じゃなくて、国民新党案のはずですね」
一同
「はい(同意)」
青山繁晴
「それを官房長官が説明した上で、そして、えー、その前に飛行機で5カ所飛んでたってのは、さっき言ったことはですよ、キャンプ・シュワブの陸上案が実は中心で、で、そこだけじゃ沖縄県民が怒ってしまうから、一部を徳之島にばらけたり、そういうばらける候補地を見て行って、その話を平野さんは仲井真知事にして、そのあと、その、カメラやその、マイクも入る会談で、まず仲井真知事は県長として、今までと同じこと言ったんですね。県外移設がベストなんですと。しかし仲井真知事ご自身が名護の市長選挙までは、その、名護市に移設するのはやむをえないっていう立場だったわけですよね。だから仲井真さんとしては、別に何もスタンス変えてないとも言えるわけです。それに対して平野さんがベターだと言ったってことは、実はあの会談、あの、いわばビデオが証拠になって、その、県長と政府の間でキャンプ・シュワブの話がこうやって、ベターなんだなということがいちおう話されたねと、いう仕掛けになってるわけですよ」
一同
「はぁはぁ」
青山繁晴
「あの、もう一回言いますが、仲井真知事に何か責任が新たにふりかかるわけではないっていうのも、これ、肝心なことになってるわけですね。そしてその上で、当然、キャンプ・シュワブ陸上案っていうのをちゃんと見なきゃいけないんですが、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「はい。もう一度確認しておくと、国民新党の下地政調会長が提案した、キャンプ・シュワブの陸上の部分に滑走路を造るという案ですね」
青山繁晴
「はい。これね、1週間さんざん報道されましたから、もう分かってる方も多いと思いますけど、まずそのキャンプ・シュワブってちょっと馴染みのない名前だと思うんですけど、キャンプってのは海兵隊の基地のことですけれども、ま、基地のことですけど、シュワブっていうのは沖縄戦で亡くなった、アメリカ軍の海兵隊の当時の兵士の名前なんですね。勲章受けてるんで、彼の名前を付けて、あの、海兵隊の基地がここにもあるわけですね。ほんとはキャンプ・名護って言ってもいいわけです。で、ここに住宅がありますから、これあの、キャンプ・シュワブですけど、住宅がありますから、ここに滑走路を造られると周りの住民の方々は普天間と同じように騒音被害とか、あるいは墜落のリスクを受けるから、それでこの沿岸部に出てですよ、そしてここにそれも騒音を避けるように、離発着をあの、滑走路を変える、V字滑走路までやったわけですよ。で、これをその、陸上にやっぱり戻して造りましょうと。どうしてかっていうと、この、こっちの案(現行案)は、いわば市長選挙でも否定されたからってことになってるわけですよ。それからジュゴンがいて、その、環境に影響与えるからってなってるわけですね。ところがこれはほんとはキャンプ・シュワブの陸上部にも希少動物がいたりするわけです。だから今まで駄目だったんです。どうしてこれが甦ったかというとですよ、実は大きな、人の動きがありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「民主党の長島防衛政務官から矢印が出ていますが、どういうことですか?」
青山繁晴
「はい。これあの、あえて全部実名で出してるわけですけど、まずその、防衛政務官の長島昭久さん、僕まあ長い付き合いなんですけれども、ひとことで言うと、彼が今、普天間問題の一番大事なアドバイザーになってんですよ」
村西利恵
「アドバイザー」
青山繁晴
「政務官、防衛の政務官っていう立場ですから、防衛大臣がいて、副大臣がいて、政務官、3人目ってなってるけども、本当は大臣の北沢さんや、それから省は違うけど岡田外務大臣や、あるいは官房長官に対しても、この普天間問題についてはアドバイスする立場になってます。それどうしてかというと、実はアメリカはこの民主党政権に今、非常に強い不信感を持ってます。えー、オバマ大統領以下。で、その中で実は長島さんだけがいわば残ったパイプになってんです。で、僕もアメリカ側にこれ客観的に確認しましたが、あの、国防総省も国務省もこの長島さんに対しては、信頼感が強いんです。あの、それはどうしてかというと、いや、どうしてかというとの前にですね、その実例を1個言いますとね、これ名前はもう言いませんけれど、その、鳩山首相のアドバイザーがワシントンに行かれたら、その、全然政府の高官と会うことができなかった。この長島さんが行ったらですよ、アポしてないのに、国防総省や国務省で偉い人がどんどん出てくるんで、長島さんびっくりしたってことある」
一同
「へぇー」
青山繁晴
「で、長島さんは沖縄の現実も踏まえて正直なことを言う上に、英語で直接やりとりができるってこともあってですね、アメリカ側と折衝した結果、実はそのキャンプ・シュワブの陸上案だったら可能性がある。どうしてかってことはあとから説明しますが、それを感じて、これしかないと思ったから、岡田さん、北沢さん、平野さんにそれぞれこれを打診して、その、官房長官まで含めてですね、えー、ま、やむをえないかなっていう方向になってるわけです。鳩山総理はまだ、あの、鳩山総理はちゃんと報告受けてないからまだ決定とは言えないけど、そういう方向になってるんです。で、長島さんがなぜこれしかないかなと思うようになったかというと、それがこれです」
村西利恵
「つまりこのキャンプ・シュワブ陸上案というのは長島案だったということなんですが、そのポイントは、嘉手納統合とセット。嘉手納基地の騒音も減る。そして海兵隊のヘリが騒音の少ない機種に更新されるということ」
青山繁晴
「はい。これはですね、あの、沖縄の那覇に近い方に嘉手納っていうね、F15って戦闘爆撃機がいる基地があることは、皆さん、承知の方多いと思うんですね。で、普天間を距離も近いし、そこに統合してしまえって案も前からあったんですよ。だけど、それは嘉手納の人にとったらよけいに騒音が増えるわけですから、あるいはリスクが増えるわけだから、受け入れられないってことになってた。ところがですよ、これ実は長島さんだけが確認できた事実があってですね。実は嘉手納にいるF15を青森県の三沢基地に持っていく。そしてそのためには、今、三沢基地にいるF16っていうアメリカ空軍の戦闘機がどっかに行かなきゃいけないんですが、これは僕もちょっとびっくりしたんですが、長島さんの人脈で、アメリカ国防総省の空軍からですよ、実は三沢にいるF16を本土まで戻すと、いうことをやがてやりますっていう、実はね、あの、証言を得たわけです」
一同
「はぁー」
青山繁晴
「ということはですよ、玉突きができてね、その、嘉手納にいるF15を三沢に持って行って、三沢のF16は本土に帰るわけですから、嘉手納が少し空くわけですね。だからその、普天間(嘉手納?)を統合しても、騒音が増えることにならないですし、もっと減らすことができるっていうのは実はこれも国防総省からちゃんと彼が情報得たのは、今のうるさいヘリにかわって少し音がましなオスプレイっていう、これ見たら分かるように、ヘリコプターってここに(上部を示して)、ここ回転するでしょ」
一同
「はぁはぁ」
青山繁晴
「これが翼のところにあってですよ、で、普通に飛ぶ時はこれはまっすぐ前で回るやつなんですね。色々問題点も指摘されますが、でもいちおう騒音は少ないってことになってるわけです。で、今、あの(VTRが)出ましたね。で、こういうセットだから長島さんは実は、あー、自分のルートを使って、たとえばアメリカ国防総省のグレッグソンっていう大事な人がいるんですが、えー、この人はどうして大事かというと、沖縄にいたことがあって、海兵隊の中将もやってて、沖縄米軍のトップまでやった。で、この人がOKしたわけじゃありませんよ。しかし、いちおう聞く耳を持って聞いてる初めての案になってるわけです。ところが皆さんね、これを民主党が自分の案として出すことはできないんですよ。まず社民党が、とんでもないってことになります。それから、しかも鳩山総理がその、党の代表だった時に、去年の夏の総選挙の時に沖縄に行って、県外か国外ですと約束したから、民主党、ごめんなさい、社民党や国民新党の議員が沖縄で当選してるんでね。言えないわけですよ。言えないから誰に頼んだかというと、この人なんです」
村西利恵
「ここで出てくるのが国民新党ということですか」
青山繁晴
「はい。そして、国民新党だけが大事なんじゃなくて、この下地さんていう方ね。あの、今まではもう無名に近かったけど、連立与党に入ってから、このお顔よくテレビで皆さんご覧になってるでしょ。この下地さん、大事なことは沖縄選出なんです。沖縄一区ですね。そしてこの下地さんは実はご自分でもはっきり申されてますが、もと建設会社の副社長だったわけです。で、下地さんは地元の沖縄や、あるいはご自分のブログで強調されてるのは、沖縄の現実というのは、本当はあの、基地の予算やあるいは公共事業、基地をめぐる公共事業によってかなり支えられてきたって現実がありますと、それを真っ直ぐ見なきゃいけないってことを言ってるわけです。従って下地さんがそのキャンプ・シュワブの陸上案を言うってことはですよ、要するに普天間の基地移設って大きな公共事業を県外に持って行かれて、沖縄のその、いわばその工事がなくなっちゃうんじゃなくて、ね、その、もちろんその、基地はいずれ移転しなきゃいけないから、下地さんは15年っていうね、その、時間制限を付けてんですよ。ね。限定的な措置だと言ってるけれども、しかし本音として示してるのはこういうことですね」
村西利恵
「沖縄の本音は、地元に大型公共工事がないということ」
青山繁晴
「はい。これは公共工事やりたいから、基地がそのままいればいいと下地さん、まさか言ってるんじゃなくてですよ、もしもその普天間の工事、沖縄県内でやらないんだったら、別な経済振興策が沖縄に必要なはずなのに、それがないままじゃないかということを地元では、皆さん、きれい事じゃなくて、はっきり地元で下地さん発言してるから、いわば民主党政権としては下地さんにお願いをして、その、はっきり言ってもらおうと。つまり、色んな問題はあるけれども、そういうこと全部総合すると、沿岸じゃなくて陸上部に何とか移転させてくれないかと。しかしその代わり、一部を徳之島に持って行ったり、嘉手納に持って行ったり、色んなあの、工夫をしますからっていうことなんですよ。で、その上でですね、これもニュースの見方なんですけれども、何かバラバラ、バラバラで閣内不一致とメディアが報じてる発言が、ほんとは大きな意味がある。はい、それがこれです」
村西利恵
「平野官房長官と沖縄県の仲井真知事が会談したのと同じ日、北沢防衛大臣は岩国市で市長と会談しましたが、その中の発言で『移設案を2月中にまとめる。複数の案で交渉する形になるかもしれない』と明言しています」
青山繁晴
「はい。この複数の案で交渉する形ってのはいわば当然のことなんですけれどね。キャンプ・シュワブに、陸上案に決まったわけじゃないから。だけど僕のびっくりしたのはですよ、2月20日の段階でね、今月中にって、えっ、あと数日しかないじゃないかと」
村西利恵
「大丈夫ですかと」
青山繁晴
「ね。びっくりしたわけですよ。で、だから北沢さん、あんな勝手なこと言ってって新聞に書かれたんですが、ほんとはさっきの矢印で見ていただいた通り、北沢さんはその、長島さんプラスその、防衛省の制服組を含めて、たくさんの情報が入っているから、もうキャンプ・シュワブ陸上案を軸にして、あとは徳之島とかいろんな県外も少し含めてばらすしかないと思ってるから、そのあとの米軍との交渉とか、地元の説得とか、その方がむしろ大きいから、さっさと正直に言ってしまえと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「もうこれで行くんだってこと言ってしまって、3、4、5(月)を全部交渉に使えっていうのが、本当の意味なんですよ」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「これが本当のこの1週間のニュースなわけです。ところがですよ、その上で、じゃああの、これは僕の意見として申しますが、僕はこのキャンプ・シュワブ陸上案に賛成かというと、実は賛成できません。それどうしてかというと、今日のもう一つのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「2つめのキーワードは、『自民と同じ』。基地問題の行方について、気になるキーワードです。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「これまでのお話の中で、基地の移設先案ってのは、水面下でかなり固まっているんだなってことがよく分かりました。だけど青山さんはそれは賛成できないと。キーワードは『自民と同じ』。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今日の前半でお話しした話っていうのは当然ながら、いつもと同じですけれども、閣内の複数の閣僚や、それからもう一つの当事者であるアメリカの国防総省、国務省に確認した上で今日、前半の事実をお話ししたんです。その上で、もう長島さんが苦労して考えてきた案であるってこと確信しましたから、今日、実は長島さんに直接お電話をして、で、長島さんに、この案、僕は賛成できないと。あなたの苦労は分かるけれども賛成できないと申しました。えー、その理由はこれです」
村西利恵
「自民党政権と同じになりかねない。つまり、移設先案を閣議決定しても工事は始まらない恐れ」
一同
「うーん」
青山繁晴
「はい。これあの、まあはっきり言うと、自民党もですね、今、普天間が動かないといって、その、居丈高に批判できる立場にないと思うんですよ。つまり、日米合意は確かにできた。それからさっきのV字滑走路までちゃんとプランができたのに、そのあと実際には工事進めることできなかったじゃないですか。で、それは自民党の責任であると同時に、この政権交代せっかくしたのに、結局同じことになるんではないんですかと、今日、長島さんに申したんです。というのは、あなたが苦労した案を中心に閣議決定まで何とかできても、そのあと工事を進めるためには、たとえば名護の市長の反対をどうするんですかと。名護の市長は当選後、すぐにですよ、東京に行って、陸上案も駄目ですよってこと言ってるわけですよ。で、これが市長選挙の前にやることであればね、ずるずるあとにずらさないで、まだ分かるんですが」
村西利恵
「確かに」
青山繁晴
「その、今回になると結局その、名護の市長の反対なんかがあるから工事は始められない。結局、普天間はそのままってことになりかねないんじゃないかってことを僕は申しました。あの、長島さんってのは、お顔にも表れてるけれども、非常に、なかなか謙虚な人で、僕、日本の政治家にはちょっと、あ、ちょっと言い過ぎかな、ほめすぎかもしれませんけど、謙虚な人だと思います。だからあの、アメリカもまだ信用してるんだと思いますが、謙虚に、その意見はよく分かりましたと。だから、何よりも、アメリカよりも、沖縄県民がもうとりあえずしばらくはしょうがないのかと思うように、自分はもう体を砕いて、心を砕いて努力しますってことは言われました。で、その調整努力自体は僕は評価しますが、実は民主党内で、この普天間について大きな頭痛のタネになってることが残念ながらあるんです。それがこれです」
村西利恵
「『小沢幹事長の5月訪米が頭痛のタネ』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、5月ですから、ちょうど普天間のもう最終段階の時に訪米されると小沢さんがおっしゃってるわけですね。で、しかもその時に単なる訪米じゃなくて、あの、去年の12月に胡錦濤、中国の胡錦濤国家主席と会ったのと同じような形にしてくれと、新人議員連れてって、オバマさんと握手したり写真を撮らしてくれ、時間もたっぷりくれって言われてて、これ、あの、もう一回、今日最終的に確認しましたが、アメリカ側はホワイトハウスも国務省も含めて、そんなの、とんでもないって話になってるわけですよ。しかし、その、アメリカの中でたとえばキャンベルさんって人がいて、その、自分の地位も危ないから、この、これを実現したいと、これキャンベルさんに言った話ですからね。だからどうする話になってるかっていうと、ちょっと滑稽なんですけれども、たとえばエマニエルさんっていう大統領補佐官がいて、その部屋に時々オバマさんこうやって、ポケットに手突っ込んで、プラッとこうね、相談したりするそうなんですよ。そのエマニエルさんと小沢さんが会談してて、そこにオバマさんがプラッとこうやって来て、あ、小沢さんがいるのねって言って、2、3分話するなんてことをね、解決策にしようかって話をしてて」
山本浩之
「へえーーー(一同苦笑)」
青山繁晴
「その滑稽さも含めてですよ、これは自民党じゃなくて民主党の中の声として、閣僚も含めて、複数の閣僚も含めてですね、要するに二元外交になってしまって、アメリカはどっち向けばいいんだって、またなるから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それが心配だと。だからさっきのフィギュアスケートじゃないですけど(注:青山氏は番組冒頭の五輪・女子フィギュアのニュースで、浅田真央とキム・ヨナの演技について、自分の欲に傾くと失敗して大きなことができないが、そうではなく純粋に頑張ってるから良い結果を生むという趣旨の話をしていた)自分のことを、自分の欲で動くと、あの、せっかく何か現実的なことが起きようとしても、こうやっておかしくなる恐れがあるんですよ。で、これは僕は最終的には小沢さんだけの話だと思わない。はっきり申しますが、『アンカー』で何度も申した通り、脱税した総理は身を処すべき、はっきり言うと辞めるべきなんであって、その、総理が身を処すことによって、小沢さんもご自分の決意が僕はできるんじゃないかと思うんです。だから5月訪米云々の前の、この、あの、4月になってから鳩山さんがどんな決断されるのかが、日米関係の今後を左右すると思ってます」
山本浩之
「なるほど。それに関連してるかどうかは、ま、別なんですけれども、ちょっと一つお聞きしたいのは、今、予算審議ストップせずにそのまま行ってますよね。で、自民党が参加せず、ま、このあとのニュースも出てきますけれどもね、で、その民主党の中で、その、ま、この前の長崎県知事選挙の結果を受けて、小沢さんの責任の取り方っていうのは、ま、少しずつですけども出てます。ただ大きな声にはまだなってません。このあたりっていうのは、民主党の中でもどういうふうに捉えてるんだろうと…」
青山繁晴
「あの、民主党の中で小沢さんに批判的な人が、こうテーブルひっくり返すように小沢さん辞めさすって、僕、無理だと思います。はっきり言ってそんな力はない。あの、幸か不幸か、今の民主党の中の現実は小沢さんご自身と、それから鳩山さん自らが決断する以外には、身の処し方ってないって思います」
山本浩之
「なるほど。えー、いったんコマーシャルです」
(いったんCM)
■衆院予算委で公聴会 子ども手当、消費税など(時事2/24)
など、国会や政局について伝えたあと……
山本浩之
「これは青山さん、先ほどのその、青山さんのコーナーの中で、私は、ま、思わず質問してしまったんですけど、その、ま、小沢さんの5月の訪米などについても民主党内でも頭を悩ましてると。で、この政治とカネの問題についても、あの、自民党のこの取ってる手法がいいのか悪いのかを別にしてですね、これ話はあとで聞きますけれども、その、民主党の中からですね、はっきり言って今日の有識者でも、その、今後どうするのかとか、そういう話じゃなくって、私たち国民はその前に、実際に、小沢さん、国会に出てきてきちんと喋りなさいよと。それはあの、脱税総理も合わせてですよ、この件について、政治とカネの問題についてきちんと話し合ってから、その、次の問題ですよね、今日国会で言ってたことっていうのは。そういうことで民主党ってのはいいのかなっていうふうに、思いが、ま、あるんですよね。ま、それも合わせて、まあ自民党のその今回の手法、青山さんの思われるところ聞きたいんですけどもね」
青山繁晴
「あの、政調会長の石破さんがね、ボールは与党側にあるとおっしゃったのは、ま、石破さん十分考えておっしゃってるんですけど、その、ボールが仮に鳩山総理の手の中にあっても、それは鳩山さんはボール投げないですよ。つまり応じるわけがないんですよ。これどうしてかというと、今ヤマヒロさんがおっしゃったようにですね、政治とカネっていうことは実は深刻な問題で、犯罪に関わる問題ですよね。検察庁も小沢さん不起訴処分にしましたが、嫌疑なかったと言ったんじゃなくて、あの、証拠が集まりきれなかったと言ってるわけですよ。つまり嫌疑は、嫌疑自体はあったと言ってるのと同じですからね」
山本浩之
「ええ。あの、不起訴と言っても嫌疑不十分なんですよね」
青山繁晴
「いや、あの、証拠…」
山本浩之
「あ、ごめんなさい…」
青山繁晴
「そうです。嫌疑と証拠が不十分…」
山本浩之
「そうですね、嫌疑が不十分なんですよね」
青山繁晴
「はい。それ、だから小沢さんが言ってる、私は全く正しかったって言ってるのとは実はズレがあってですよ、それだったら普通はこの国会審議自体が止まるはずなんですよ。で、どうして止まらないかというと、これは実は公明党が民主党に協力してるから予算審議が粛々と進んで、今の有識者の意見を聞く場も出来るわけですよ。で、自民党はそれを見てるのに、なぜいきなり自分だけ審議拒否したかというと、長崎の県知事選挙でその、自公協力で勝ったから、あの、僕は自民党の人に実際に聞いてびっくりしたんですが、審議拒否したら公明党は数日間だけでも一緒に拒否してくれるんじゃないかと思ったって言うんですよ。そんなわけがないんですよ。小沢さんは公明党側とすごく摺り合わせて、この連携を実は作ってるわけですから。だから本当にあの、自由民主党は自分が野党になったことを未だに理解してない。で、その与野党対立よりもって言うけれども、その、国会の場で、与野党がちゃんと噛み合って議論してくれることが、僕らの議会制民主主義なんですから、自民党がこの体たらくでですよ、ボールが向こう側にあるってだけで済む話じゃないですよ。自民党がまず野党としてしっかりすることがですね、国会が機能を果たす条件になると思います」
山本浩之
「あの、国民、有権者は、与党も、それから野党も、しっかりとこう見てるというふうに思います」
____________________________内容紹介ここまで
公明党と言えば、今日はこんなニュースもありましたね。
青山さんが前々から言ってた「民公政権」が、どんどん現実味を帯びてきてるような……。
■鳩山首相、公明・山口代表と会談 「政治とカネ」協議機関設置を前向きに検討する姿勢(FNN2/24)
■JR不採用:与党と公明が解決案 230人雇用要請へ(毎日2/24)
皆さん、今週も東京地方検察庁に応援メールを!小沢氏の逃げ得を許すな!
・お問い合わせコーナー(メールフォーム)
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/tokyo/08_support.html
・電話:03-3592-5611(代表)
「日本解体法案」への抗議・要請もお忘れなく!
民主党政権になってからほんと気の休まる暇がないですね(T^T)
★外国人地方参政権付与法案を阻止しましょう。
抗議・応援・要請先テンプレはこちら。情報交換の場として掲示板もご利用下さい。
★選択的夫婦別姓法案を阻止しましょう。
署名用紙とチラシ配布中。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
■「お気楽くっくり」更新済
今年もR-1観ました。
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「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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