「アンカー」逮捕許諾請求を警戒する小沢氏&普天間問題の今後
★「竹島プロジェクト2010」進行中。詳細は「さくら日和」さんもしくは拙ブログ1/23付を(共に画像配布中)。
★外国人地方参政権付与法案を阻止しましょう。抗議・応援・要請先テンプレはこちら。
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■1/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
ネットのテレビ欄は上記のようになってましたが、新聞紙上に掲載された内容はこうでした。【特捜部に切り札は?小沢氏資金捜査の行方と普天間の運命…青山がズバリ!】。新聞の方が実際の放送内容に近かったです。
コーナー前に、平野官房長官の「名護市長選挙の結果を斟酌しなければならない理由はない」発言の波紋、政治とカネの問題をめぐる国会論争での公明党の思惑について青山さんの解説がありました。まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■普天間基地移設問題 平野官房長官、法的措置による決着の可能性に言及(FNN1/27)
■普天間基地移設問題 平野官房長官「地元の理解を得るのは必須だ」と釈明(FNN1/27)
■普天間移設問題 鳩山首相、「地元の頭ごなしに決定するつもりない」と強調(FNN1/27)
■陸山会土地購入事件 水谷建設元幹部「現金入り紙袋をテーブルの下でこっそり渡した」(FNN1/27)
■参院予算委 「政治とカネ」の問題で大荒れ 自民党は新戦略で鳩山内閣を「攻撃」(FNN1/27)
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
●名護市長選結果を受けての普天間移設問題での平野官房長官の発言
平野官房長官の話を聞いていて一番痛切に思うのは、火を着けた人が火がドンドン大きくなってしまったら急に慌てたように見える。火とは沖縄県民の期待感。普天間や移設先として日米が合意していた辺野古、名護市あたりを歩いてみると、市長選で破れた側は推進派と呼ばれたが、大喜びで推進してたのではなく苦渋の選択。地域の振興も含めて、補助金ほしいってことも含めて苦しんで選んでいた。それが去年の政権交代があってから、県外・海外に出せるようなニュアンスのことを総理も官房長官もおっしゃったから。
(そう言って総選挙に勝ったわけですからね)
そうです。それで選挙(名護市長選)が終わったら、地元の合意を斟酌する必要はないと。いったん言葉に出したものはあとで言葉言い換えたってダメなので、それは皆びっくりしたわけですよ。但し同時に言えるのは、平野さんが言いたかったことは実は本来は国際社会の常識。というのは、国の安全保障に関わる施設はそれぞれ地元で簡単に喜ばれるわけがない、世界のどこの国でも。地元の人たちと話し合いするが、最終的には国が地元だけじゃなくて国益全体、国際社会とのバランスを考えて決めますというのが世界の常識。ところが政権交代以降今まで一度もそれを言ってなくて、名護市長選で結果が出たら突然それを持ち出したからおかしなことになる。要は政権の腰が定まっていない。何が本当の今の政権の理念なのかということが、心棒がぐらぐらになっている。
平野さんばかりに今は非難が集中しているが、平野さんとしてはいちおう政府与党で作った沖縄基地問題検討委員会の委員長になって、お金使って現地まで行ったから、いちおう泥を被るつもりで行った。ところがそれを受けた鳩山さんが、やっぱり地元の合意は必要と言いつつ「ゼロベース」と言う。「ゼロベース」ということは辺野古沖が残ってるんじゃないかとなるから、やっぱり一番責任ある、罪が重いのは鳩山総理。総理の中に2つ矛盾したものが入ってしまってる。すると平野さんもおそらく誰を信じて動いていいか分からないということにもなる。
(政権としてこの問題についてはどういう手順で話を進めて、発足後3カ月間、何もできなかった政権だが、いちおう12月からは話し合いを進めるんだと。で、その委員会を設けて、5月末というのは今日の予算委員会でも必ずやると鳩山総理はおっしゃったが、この市長選の結果を受けてきちんとどういう形でやるかというのは、いつまでも「ゼロベース」では誰をも納得させられない)
納得させられないし、本当は鳩山総理は実は言い方を微妙に変えてるところがあって、本来は5月末までの解決、合意というのは、アメリカ含めて関係者がみんな合意するってことを合意だと言うんだという意味のことをおっしゃったじゃないか。そうするともう辺野古はないはずですね。だから「ゼロベース」じゃないんですね。その矛盾にご自分で気がつかれない人っていうのが総理でいいのかなと。脱税問題も含めて個人的意見だが、改めて痛感せざるをえない。
●政治とカネをめぐる国会論争〜公明党の思惑
(国会で公明党の山口代表から、最後の10分に満たない時間で鳩山総理の母親からの資金提供について追及があったが)
山口さんの鳩山総理に対する追及は時間は長くなかったが、なかなか厳しかった。だから思わず鳩山総理がもう質問終わってるのに「ちょっと待って下さい、付け加えたい」と言って、「私が知らないと言ってるのは言い訳じゃない、弁解じゃない、知らなかったんだから知らないって言ってるんだ」と答弁してびっくりした。
但し山口さんの質問にはもうひとつ別の意味がある。というのは、明日(1/28)何があるか。09年の第二次補正予算が明日の参議院本会議でおそらく成立する。それが与党だけじゃなく公明党も賛成して成立する。補正予算とはいえ予算は国政の根幹そのものだから、これ今まで「アンカー」で何度も指摘してきた「民公連携」が実は実質始まっている。しかもこれから3月の本予算の正否に向けて大きな政治的な盛り上がりが来るわけだから、その時に公明党としてはこの補正予算成立させたスタンスを、そのままとるのかどうかを民主党に問いたいということもある。だから小沢さんについてはもう山口さんは追及しなかった。鳩山さんには徹底的に厳しく行くというのは、鳩山さんをたとえば脱税問題その他で切って、新しい総理になったら公明党としては組みやすいという、つまり公明党のこの厳しい質問もあって、政治とカネの関係をきれいにした上で、公明党としては本予算でも組むんだという道筋を作る質問という意味が非常にあったように思う。
(そういうメッセージが隠されている?)
国民にというよりは、永田町内部に向けてのレーザー発射みたいな感じだった。国会だから政治的は当たり前とはいえ、他のメディアももうちょっと、予算案に公明党が賛成していることをしっかり報じるべきではないかと思った。当たり前みたいに数行書いてるだけ。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「今日の青山さんのこのコーナーなんですけれども、どういうテーマで」
青山繁晴
「はい。まあ、あの、最近いわゆる内政問題にずっと触れざるをえない状況が続いてるんですけれども、あの、つい最近もその、鳩山政権のまさしく命運をもう直接左右することがこの週末に立て続けにありましたよね。えー、土曜日に民主党幹事長の小沢さんが任意とはいえ検察庁に事情聴取されて、で、日曜日には普天間問題で名護市長選挙があって反対派の市長が誕生したと。で、この2つを踏まえてですね、この土日を踏まえて、じゃあこれからどうなるのか。もうほんとにあの、僕自身も含めて皆さんの関心事だと思うんですけど、それを今日お話ししたいんですが、最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『断崖のふたり』」
青山繁晴
「はい。これあの、断崖絶壁の1週間から10日間ぐらいが続いて、そこに2人立ってると。で、この2人はまずはですね、小沢さんとそれから検事総長の樋渡さんだと思います。小沢さんと検事総長が今、断崖絶壁、どちらが転がり落ちるのか、下に落ちるかまだ分からない、その厳しいぎりぎりの状況をまずは皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい、ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先週土曜日、鳩山総理大臣が現れたのは栃木県。
夏の参議院選挙をにらみ、週末の地方行脚をスタートさせた。
栃木名産とちおとめをほおばり満面の笑みと思いきや、内心はそれどころではなかったに違いない。
この週末、政権の命運を大きく左右する2つのヤマ場が控えていたのだから。
<1月23日(土)小沢幹事長を事情聴取>
事情聴取の1週間前の民主党大会で、検察への敵意を剥き出しにした小沢幹事長。
民主党 小沢幹事長
「(権力の行使の仕方について)全面的にきちんと対決してまいりたい」
鳩山総理がイチゴをほおばっていた頃に行われた東京地検特捜部の事情聴取のあとは一転。
【25日 定例会見】
小沢幹事長
「捜査が、あのー、公正さを欠くようなことをしているとは思っておりません」
と、検察批判を封印。
代表者の責任もあるとした上で、幹事長を続投する考えを示した。
<1月24日(日)沖縄・名護市長選 移設反対派が当選>
名護市長に当選した稲嶺進氏
「責任の重さがですね、えー、痛感するというような、こういう思いですね、心境ですね」
普天間基地の移設先とされた辺野古を抱える名護市の市長選挙では、反対派の稲嶺氏が当選。
辺野古への移設は困難となり、移設先探しは文字通り「ゼロベース」からとなる。
政治とカネ、アメリカ軍基地の移設問題。
来年度予算の審議を前に大きなヤマ場を迎えた鳩山政権。
この先どうなっていくのか。青山がズバリ解説します。
…………………………VTR終了…………………………
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■1/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
秘密裏に現職閣僚が開いた会合・基地&土地購入で何を話した?青山がズバリ
ネットのテレビ欄は上記のようになってましたが、新聞紙上に掲載された内容はこうでした。【特捜部に切り札は?小沢氏資金捜査の行方と普天間の運命…青山がズバリ!】。新聞の方が実際の放送内容に近かったです。
コーナー前に、平野官房長官の「名護市長選挙の結果を斟酌しなければならない理由はない」発言の波紋、政治とカネの問題をめぐる国会論争での公明党の思惑について青山さんの解説がありました。まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■普天間基地移設問題 平野官房長官、法的措置による決着の可能性に言及(FNN1/27)
■普天間基地移設問題 平野官房長官「地元の理解を得るのは必須だ」と釈明(FNN1/27)
■普天間移設問題 鳩山首相、「地元の頭ごなしに決定するつもりない」と強調(FNN1/27)
■陸山会土地購入事件 水谷建設元幹部「現金入り紙袋をテーブルの下でこっそり渡した」(FNN1/27)
■参院予算委 「政治とカネ」の問題で大荒れ 自民党は新戦略で鳩山内閣を「攻撃」(FNN1/27)
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
●名護市長選結果を受けての普天間移設問題での平野官房長官の発言
平野官房長官の話を聞いていて一番痛切に思うのは、火を着けた人が火がドンドン大きくなってしまったら急に慌てたように見える。火とは沖縄県民の期待感。普天間や移設先として日米が合意していた辺野古、名護市あたりを歩いてみると、市長選で破れた側は推進派と呼ばれたが、大喜びで推進してたのではなく苦渋の選択。地域の振興も含めて、補助金ほしいってことも含めて苦しんで選んでいた。それが去年の政権交代があってから、県外・海外に出せるようなニュアンスのことを総理も官房長官もおっしゃったから。
(そう言って総選挙に勝ったわけですからね)
そうです。それで選挙(名護市長選)が終わったら、地元の合意を斟酌する必要はないと。いったん言葉に出したものはあとで言葉言い換えたってダメなので、それは皆びっくりしたわけですよ。但し同時に言えるのは、平野さんが言いたかったことは実は本来は国際社会の常識。というのは、国の安全保障に関わる施設はそれぞれ地元で簡単に喜ばれるわけがない、世界のどこの国でも。地元の人たちと話し合いするが、最終的には国が地元だけじゃなくて国益全体、国際社会とのバランスを考えて決めますというのが世界の常識。ところが政権交代以降今まで一度もそれを言ってなくて、名護市長選で結果が出たら突然それを持ち出したからおかしなことになる。要は政権の腰が定まっていない。何が本当の今の政権の理念なのかということが、心棒がぐらぐらになっている。
平野さんばかりに今は非難が集中しているが、平野さんとしてはいちおう政府与党で作った沖縄基地問題検討委員会の委員長になって、お金使って現地まで行ったから、いちおう泥を被るつもりで行った。ところがそれを受けた鳩山さんが、やっぱり地元の合意は必要と言いつつ「ゼロベース」と言う。「ゼロベース」ということは辺野古沖が残ってるんじゃないかとなるから、やっぱり一番責任ある、罪が重いのは鳩山総理。総理の中に2つ矛盾したものが入ってしまってる。すると平野さんもおそらく誰を信じて動いていいか分からないということにもなる。
(政権としてこの問題についてはどういう手順で話を進めて、発足後3カ月間、何もできなかった政権だが、いちおう12月からは話し合いを進めるんだと。で、その委員会を設けて、5月末というのは今日の予算委員会でも必ずやると鳩山総理はおっしゃったが、この市長選の結果を受けてきちんとどういう形でやるかというのは、いつまでも「ゼロベース」では誰をも納得させられない)
納得させられないし、本当は鳩山総理は実は言い方を微妙に変えてるところがあって、本来は5月末までの解決、合意というのは、アメリカ含めて関係者がみんな合意するってことを合意だと言うんだという意味のことをおっしゃったじゃないか。そうするともう辺野古はないはずですね。だから「ゼロベース」じゃないんですね。その矛盾にご自分で気がつかれない人っていうのが総理でいいのかなと。脱税問題も含めて個人的意見だが、改めて痛感せざるをえない。
●政治とカネをめぐる国会論争〜公明党の思惑
(国会で公明党の山口代表から、最後の10分に満たない時間で鳩山総理の母親からの資金提供について追及があったが)
山口さんの鳩山総理に対する追及は時間は長くなかったが、なかなか厳しかった。だから思わず鳩山総理がもう質問終わってるのに「ちょっと待って下さい、付け加えたい」と言って、「私が知らないと言ってるのは言い訳じゃない、弁解じゃない、知らなかったんだから知らないって言ってるんだ」と答弁してびっくりした。
但し山口さんの質問にはもうひとつ別の意味がある。というのは、明日(1/28)何があるか。09年の第二次補正予算が明日の参議院本会議でおそらく成立する。それが与党だけじゃなく公明党も賛成して成立する。補正予算とはいえ予算は国政の根幹そのものだから、これ今まで「アンカー」で何度も指摘してきた「民公連携」が実は実質始まっている。しかもこれから3月の本予算の正否に向けて大きな政治的な盛り上がりが来るわけだから、その時に公明党としてはこの補正予算成立させたスタンスを、そのままとるのかどうかを民主党に問いたいということもある。だから小沢さんについてはもう山口さんは追及しなかった。鳩山さんには徹底的に厳しく行くというのは、鳩山さんをたとえば脱税問題その他で切って、新しい総理になったら公明党としては組みやすいという、つまり公明党のこの厳しい質問もあって、政治とカネの関係をきれいにした上で、公明党としては本予算でも組むんだという道筋を作る質問という意味が非常にあったように思う。
(そういうメッセージが隠されている?)
国民にというよりは、永田町内部に向けてのレーザー発射みたいな感じだった。国会だから政治的は当たり前とはいえ、他のメディアももうちょっと、予算案に公明党が賛成していることをしっかり報じるべきではないかと思った。当たり前みたいに数行書いてるだけ。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「今日の青山さんのこのコーナーなんですけれども、どういうテーマで」
青山繁晴
「はい。まあ、あの、最近いわゆる内政問題にずっと触れざるをえない状況が続いてるんですけれども、あの、つい最近もその、鳩山政権のまさしく命運をもう直接左右することがこの週末に立て続けにありましたよね。えー、土曜日に民主党幹事長の小沢さんが任意とはいえ検察庁に事情聴取されて、で、日曜日には普天間問題で名護市長選挙があって反対派の市長が誕生したと。で、この2つを踏まえてですね、この土日を踏まえて、じゃあこれからどうなるのか。もうほんとにあの、僕自身も含めて皆さんの関心事だと思うんですけど、それを今日お話ししたいんですが、最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『断崖のふたり』」
青山繁晴
「はい。これあの、断崖絶壁の1週間から10日間ぐらいが続いて、そこに2人立ってると。で、この2人はまずはですね、小沢さんとそれから検事総長の樋渡さんだと思います。小沢さんと検事総長が今、断崖絶壁、どちらが転がり落ちるのか、下に落ちるかまだ分からない、その厳しいぎりぎりの状況をまずは皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい、ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先週土曜日、鳩山総理大臣が現れたのは栃木県。
夏の参議院選挙をにらみ、週末の地方行脚をスタートさせた。
栃木名産とちおとめをほおばり満面の笑みと思いきや、内心はそれどころではなかったに違いない。
この週末、政権の命運を大きく左右する2つのヤマ場が控えていたのだから。
<1月23日(土)小沢幹事長を事情聴取>
事情聴取の1週間前の民主党大会で、検察への敵意を剥き出しにした小沢幹事長。
民主党 小沢幹事長
「(権力の行使の仕方について)全面的にきちんと対決してまいりたい」
鳩山総理がイチゴをほおばっていた頃に行われた東京地検特捜部の事情聴取のあとは一転。
【25日 定例会見】
小沢幹事長
「捜査が、あのー、公正さを欠くようなことをしているとは思っておりません」
と、検察批判を封印。
代表者の責任もあるとした上で、幹事長を続投する考えを示した。
<1月24日(日)沖縄・名護市長選 移設反対派が当選>
名護市長に当選した稲嶺進氏
「責任の重さがですね、えー、痛感するというような、こういう思いですね、心境ですね」
普天間基地の移設先とされた辺野古を抱える名護市の市長選挙では、反対派の稲嶺氏が当選。
辺野古への移設は困難となり、移設先探しは文字通り「ゼロベース」からとなる。
政治とカネ、アメリカ軍基地の移設問題。
来年度予算の審議を前に大きなヤマ場を迎えた鳩山政権。
この先どうなっていくのか。青山がズバリ解説します。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「今もっとも注目されているのは民主党・小沢幹事長の疑惑の行方、それから普天間基地の移設問題、この解決策だというふうに思うんですけれども、えー、最初に青山さんが掲げたキーワードは『断崖のふたり』でした。さっそく陸山会事件の行方からお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、皆さん今これ見ていただいてる通り、小沢さんの事件と普天間の問題、それぞれ実はやがて大きな問題になるだろうということは言われてたわけですけれどね。で、今あの、ヤマ場を迎える、ヤマ場を迎えるってもう耳にタコできたような常套句なんで、あの、そんなに緊迫した感じしないかもしれませんが、これほんとに緊迫してるひとつの理由はですね、ま、もうお尻が切られてるんですね。後ろが決まってて、この事件は実は3月で時効になります。だからぎりぎりの状況。それから普天間の問題は、鳩山総理ご自身がおっしゃった5月末までの合意というのがあって、もうほんとに目の前にもう期限が迫ってる話なんですね。で、今ヤマヒロさんから最初に言ってくれた通り小沢さんの件からやりたいんですが、まず一番今、印象的な言葉っていうのはこれでしょう」
村西利恵
「はい。おとといの定例会見での発言です。検察に対して低姿勢ともとれるようなもので、『私は、捜査が公正さを欠くようなことをしているとは思っておりません。公平・公正な捜査に、今までもそのつもりだったが、今後も協力していく』」
青山繁晴
「はい。これあの、小沢さんどっちかって言うと、元のペースに戻ってるのは当たり前だろうという含みでね、さっき会見で言われてましたが、この言葉を当たり前と思う人はいないですよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だってこのわずか9日前の16日の民主党大会っていうね、非常に公的な場で小沢さん叫んだじゃないですか。その、自分の周辺に対して強制捜査を及ぼすっていうのは日本の民主主義を暗澹とさせると。将来、日本の民主主義の将来は暗澹たるものになると小沢さん、そういうようにおっしゃった。わずか9日あとにですよ、10日もしないうちに、私はその、検察の捜査が公正を欠くとは思ってないんだと。これ一体どうしたんだと」
村西利恵
「何があったんでしょう」
青山繁晴
「はい。で、これはですね、やっぱりその当事者に聞く主義から言ったら、これは検察に聞くよりもやっぱり小沢さんの側に聞くべきだと思いましたから、当然あの、まあ僕はその、小沢さんの側近議員たちとも長い付き合いです。当たり前です、政治記者でしたからね。そういう複数の方々に聞くと、非常に強い言葉が返ってきました」
村西利恵
「この『低姿勢』の理由を小沢氏周辺に聞くと、逮捕許諾請求を警戒している」
青山繁晴
「はい。これ文字通り警戒であって、検察がこう出てくるということを小沢さんの側が確実に掴んでるわけではないけれども、しかし警戒するに値するような情報もどうもあるようですね、小沢さんの側に。で、この逮捕許諾請求、これこう何となくガチガチって漢字が並んでますが別に難しい話じゃなくてですね、その、現職の国会議員は国会開会中に限り本来は逮捕されない、不逮捕特権というのがあると。で、どうしても逮捕しなきゃいけない時には、その、属する院、この場合小沢さんは衆議院ですね、衆議院に対して逮捕を認めろという請求をしなきゃいけないんですね。で、これを警戒するというのはもちろん大変な事態です。但し過去にもちろん前例はあります。今その、たった今ですね、検察は不当捜査をやってるんだと、国策捜査なんだとすごく声高におっしゃってる、たとえば鈴木宗男さんは、この逮捕許諾請求が検察によってなされて衆議院がそれを可決して、そして逮捕されたってことあるわけですね。いわばその、小沢さんもすぐ回りで経験してきたことなんです。で、小沢さんがこれを、小沢さん側がこれを警戒しているとすれば、じゃあ検察の本音はどうなのかってこと当然聞かなきゃいけないですから、検察の側に聞きました。まず見て下さい」
村西利恵
「検察幹部の見解によると、『苦しい…。共犯の立証には大久保容疑者の供述が不可欠』」
青山繁晴
「はい。でね、これあの、正確に言おうと思うんですが、まずその、これ検察庁の、実際に上層部の当局者ですね。で、この人はあの、僕、正直に申しますが、すごく信頼してます、基本的に。どうしてかというと、まず私心(わたくしごころ)がなくて、それから小沢さんが憎いとか、その、小沢さんに特別な感情持ってるってほんとになくて、それ誰に対しても。鳩山さんに対してもなくてですね、常にニュートラルに見てると。それがあの、長年の付き合いで僕としては確認できてますから、その、真っ先にこの人にその、聞いたんです。聞いたと言ってもですよ、何度も何度も当然電話しなきゃいけないし、この『アンカー』で言った通り、それはお互いの正義のぶつかり合いなんですね。お互いの主張をぶつけ合って、その結果、最後に出てくる言葉を聞くしかないんですが、苦しいと。苦しいと。ちょっと僕の今の声帯みたいですけどね(講演で声帯を潰した旨、番組冒頭に説明があった)。苦しいという、こういうことを言ったのはこの人初めてですね、長い付き合いですけどね。そして苦しいと言って、どう苦しいかはもちろんそんな簡単に言ってくれないんですが、こうはおっしゃったんですよ。その、共犯の立証には、これ言葉通りなんです、共犯の立証には大久保、ま、彼は大久保さんと言いましたね、大久保さん、ま、大久保容疑者の供述が不可欠なんですと言ったんですよ。で、それ以上は言いません。それ以上は言わないから、こっちからこう考えなきゃいけない。考えなきゃいけない時に、これ意外な言葉なんですね。というのは、今3人逮捕されてるわけですけど、もうメディアの関心はほとんど石川さんに集中してるわけですね」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「というのは、これ元はみんなその、秘書さんであって、小沢さんの。で、大久保さんは石川さんや池田さんの先輩ですけど、でも石川さんは現職の衆議院議員なんですね。あの中川昭一さんを破って出てきた石川代議士なわけですよ。で、石川さんは、小沢さんが関与した、ま、関与したって言い方はしてないようですけども、小沢さんにも報告しましたと。了承も得てるってことを供述したようだってこと言われてて、ここに関心が集中してるのに石川さんのことは全然この検察当局者は言わずに、大久保さんのことだけ言ったんですよ。で、これはどうしてなのかなと思ったから、もうちょっとこうニュートラルじゃない人、つまりその、小沢さんを絶対やるんだっていう、こう固まってる立場の人に聞いたらですね、それは、それはこうですよと。はい、出して下さい」
村西利恵
「会計責任者の大久保容疑者の供述が不可欠」
一同
「ああー」
青山繁晴
「はい。これはもう、まあ淡々とした事実をその人も言ってるだけですけども、要するに皆さん、この番組であの、小沢さんのところの政治資金収支報告書も見てもらいましたよね。現物をね、現物のコピーを。すると、会計責任者はあくまで大久保さんなんですよ。で、その、たとえば石川さんもその当時はですね、その、会計の事務担当者なんですよ。そうすると事務担当者がいろいろ言ってもですよ、会計責任者が言ってないと、その、小沢さんも関わったっていう、その、証拠をちゃんと立てることができないっていう意味なんですね」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、さっきの逮捕許諾請求っていうのはもう1つ重要な点があって、手持ちの証拠を、検察は衆議院に見せなきゃいけないんですよ。で、今回の場合は民主党の方々にそれ、特に見せなきゃいけないわけですよね。民主党が多いから。で、その見せる時に、この会計責任者の大久保さんがその、ほとんど供述してない状況では、これは苦しいっていうことなんですよ。で、もう1つですね、この言葉の中でとても大事なのは、共犯の立証、と言われたんですよ。ということはですよ、これすなわち小沢さんをすでにその、共同謀議した、つまり政治資金収支報告書に虚偽記載をして、それがその、悪意をもって、悪質性のある犯罪だとして、それをその共犯として、あるいはひょっとしたら主犯としてやった、その、特に、ま、最低でも共犯だということで、方向で調べてるってことが、これは彼らがそうはっきり言ったんじゃありませんよ、言いません、そんなことは。だけどこっちからまともに考えると、それを示唆してるっていうことになるわけですね。で、その上でですね、こういう苦しさがありながらも、客観的に見ると逮捕許諾請求は、全部の情報を総合勘案すると、可能性ゼロではない。ゼロではない。どうしてかというと、これがあるからです」
村西利恵
「はい。この、土地資金、土地を購入した資金4億円の原資についての小沢さんの説明を見ていくと、まず最初に土地の購入が問題となった2007年2月には『私を支援する方々からの寄付金』という説明があったわけです。しかし去年の12月には『銀行からの融資だ』という発言があり、しかしまた今月23日になって『自宅を売却した金と家族名義の口座から引き出した金』なんだと。ま、説明が二転三転しているわけですよね」
青山繁晴
「はい。見事にころころ変わってんですが、これ最初はどうしてこういうように小沢さん、あの、おっしゃったかというとですよ、これは寄付金って要するに政治献金のことですね。この時に何が問題になったかというと、さっきVTRにあった通り、その、政治資金管理団体、政治資金を使って、えー、その団体が不動産購入するってことはつまりそこに政党助成金、私たちの税金が入ってるんじゃないかってこと大変問題にされたんで、いや、入ってないよと。有志の方の献金だけなんだと。その時はその時に合わせて説明されたわけですよ。ところがそのあと、銀行から借りたんだに変わり、今度は、要するに自分の全くのお金なんだとおっしゃったんですが、皆さんあの、ここまでの段階でですね、すでに私たちの庶民の生活でおかしいと思うことあるでしょ。つまりたとえばお子さんがいてですよ、そのお子さんが1つのことに対して話がどんどん変わっていくというのは、それは親だったら、僕も人の親ですけど、この子は嘘ついてんじゃないかと思って、その、厳しく聞くしかなくなるって、そういうことなんですよ。厳しくなくなる(厳しく聞くしかなくなる?)っていうのがたとえば捜査の世界では逮捕ってことになるわけですよね」
村西利恵
「ちょっと訂正させて下さい。ここ(23月とパネルに表記されている)23日ですね。失礼いたしました」
山本浩之
「その話で言いますとね、あの、青山さんね、たとえばそうやって僕たちがこう会見とか説明とか、その時々によって全く違うもんだということはもう分かるわけですよ。そうすると土曜日の、事情聴取を受けたあとの会見、それから月曜日の、この月曜日の幹事長の定例会見、あのカメラの前にあるいは記者の前でまとまって話を聞くことの少ない小沢さんが出てきた、もう千載一遇のチャンスじゃないですか。そこでですよ、ゼネコンからの金の流れっていうのはそれはもちろん関心がありますけれども、それと同時にこの4億円の原資のこの変遷ですよね、これについては一番質問したい、一番聞きたい、その上でカメラの前で小沢さん、どんな表情でどう言うんだろうって注目してるのに、それに関する質問があんまり出ないんですよ」
青山繁晴
「ええ。あの、あんまり出ない上にですよ、いちおうあの、説明が変わってますねって聞いて、で、小沢さんが、いや、自分としては変わってないと言ったら、そうですかで終わるんですね(笑)」
山本浩之
「軽くいなされてるわけですね。これ大事な問題ですよね」
青山繁晴
「ええ。これはね、あの、ま、僕の後輩の記者たちなんで、あの、言うのは辛いですけど、ほんとにあの、取材力、あるいはあの、何て言うか、相手に向かってまっすぐ正面からぶつかる力が衰えてますよね。それで、たとえば司会に仕切られすぎなんですよ。一人一問っていうふうに言われてるでしょ」
山本浩之
「ええ、ええ、そうなんですよね」
青山繁晴
「だからその、変わってるじゃないですかって言って、いや、変わってないって言われて、そうですかって終わってるわけですよ。具体的に変わってるじゃないですかと、1つずつ言って下さいってことを1人がバンバンバンとその、突き付けていかなきゃいけない、それ正義をまさしくぶつけなきゃいけないんですが、それがほんとに衰えてるってことはあると思います」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「はい。ま、あの、それは極めて遺憾なことです。あの、国民の知る権利の内容に関わりますからね。で、その上でですね、あの、ちょっと話戻りますが、いいですか、戻りますと、これ、こうやって二転三転してると、実は小沢さんが自分で自分の首をこうやって締めてるってことはもう起きてるわけですね。実はいくつも起きてんですけど、一番最近のでいうとこれなんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「生前贈与と脱税の疑い」
一同
「うーん」
青山繁晴
「はい。つまりその、ご自分のお金を家族の口座に移したんだってことおっしゃってるわけですから、これ普通に考えると生前贈与にあたるわけです。但しですよ、これがその、すぐに脱税に結びつくかどうかっていうのは、その家族が自分たちに贈られたんだってことを理解してなきゃいけません。ね。その、それがどうかは分かりませんが、検察としてはですよ、こういうことも含めて、こう明らかにこうやってその、嘘を言われると、本来はあの、国会開会中であっても逮捕許諾請求をせざるをえないってこと行くわけですよ。しかしですね、今までのことをもう一度あえて整理しますとね、こういうことなんですよ」
村西利恵
「はい。検察内部の判断では、当初、逮捕許諾請求は選択肢になかった」
青山繁晴
「はい。これはもうあの、僕断定して書いてますが、ほんとになかったです。あの、何度僕はその、これをぶつけてみても、いや、ありませんと。どうしてか。今のその民主党、絶対多数の衆議院でこれが可決される可能性は低いと。そして否決されたら、樋渡検事総長はまさしく即辞任ですと。で、僕はそれが気になるんですかと言ったら、違いますと相手は怒ってね、その、もちろん重大な問題だけど、そうじゃなくて、その、検事総長が辞めて終わり、検察困るって話じゃなくて、日本の憲政史に汚点を残すと」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「どうしてか。国会議員はなぜ逮捕されないかというと、たとえば公害問題を追及してる議員が権力の圧力で冤罪でやられたりしないようにということで、これがあの、定められてるのに、個人のお金の問題でこんなことが否決されてしまったら、検察がっていうよりこの国の制度そのもの、民主主義そのものがおかしくなると思って、だからこれはしないんですって言ってたわけですよ。で、ところがですよ、次にこれが起きた。はい」
村西利恵
「しかし任意の事情聴取で明らかな嘘があった」
青山繁晴
「はい。嘘が出てしまったんで、従ってこうなると。はい、出して下さい」
村西利恵
「逮捕虚偽請求もオプションのひとつに入ったと」
青山繁晴
「はい。あくまでも今、オプションのひとつなんですね。オプションのひとつだけども、それが小沢さんの側に伝わって、さっきの小沢さんの意外な記者会見での、いわばその歩み寄り姿勢になってるわけですね。しかし今、現状どうなってるかというと、こういうことなんですね」
村西利恵
「しかし『大久保容疑者の供述がない』という反対意見がある」
青山繁晴
「はい。で、だからこれはさっき言いました、その、ニュートラルな人から見たら、今のところ反対せざるをえないと、その、つまりたとえば大久保さんについて何を調べてるかというと、料理屋で接待、東京・向島の料亭で接待を受けた、これはもう大久保さんは認めたんですよ。どうしてかというと、料亭に記録が残ってますから。ね。こうやってどんどんどんどん攻めていってるけど、何せ大久保さんは去年の3月の西松事件で、小沢さんと十分相談した上で全部こう突っぱねてきてるわけですから、そこが非常にガードが固い。で、そして、この大久保さんやあるいは石川さん、池田さん、みんな逮捕された人たち、2月4日まで交流期限、延ばしたけど2月4日までなんですよ。だからあと8日間ですか、ね。そしてその上に3月に時効が来るわけですから、もうその、断崖絶壁をですね、小沢さんも検事総長も歩いてるってのが今の状況なんですね。で、今の状況を踏まえてもなお言えるのは、しかし小沢さんが逮捕されなくても、たとえば在宅起訴になったりすれば、それは鳩山さんの責任問題にも、その鳩山さんの今までの言い方、特に、どうぞ戦って下さいってことを未だに撤回してませんし、これ鳩山さんの去就、辞めるかどうかにつながらざるをえないだろうと思うんですね。で、その上で鳩山さんにはもうひとつ、鳩山さんの今後、総理でいられるかどうかに、を、左右することありますね。はい、それ、これです」
村西利恵
「普天間基地の移設問題」
青山繁晴
「はい。で、ここに新しい稲嶺さんの、稲嶺市長の顔が映ってますけど、実はこの普天間の問題、これからどうなる、まさしくどうなる、これからどうなる、5月までの間にどうなるか、そこにひとりキーパーソンがいらっしゃる。それがこの方です」
村西利恵
「それが大阪府の橋下知事」
青山繁晴
「はい。どうして大阪の橋下さんがキーパーソンのひとりにこれからなっていくかというと、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『わたしたちの生き方』。沖縄の普天間基地の移設先は一体どこになるのか。CMのあと解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、2つめのキーワードが『わたしたちの生き方』と。そして基地問題のキーパーソンは大阪府の橋下徹知事だということで、ま、このテレビをご覧の方は、ん?とピンと来られてる方もいらっしゃるかもしれませんけれど、さっそく市長選の結果を踏まえて、普天間基地の移設問題をお願いします」
青山繁晴
「はい、あの、今ヤマヒロさんが的確に市長選の結果を踏まえてとおっしゃった通りですね、あの、名護の市長選で反対派が当選した以上は、もう当初案の辺野古沖っていうのは難しいと、言いながら平野さんの発言があったりしたんですね。しかしこれはあの、皆さん思い出していただくとですよ、去年の12月の段階でその、民主党政権の外交防衛政務三役の中のひとりが、アメリカにもう辺野古沖は無理ですってこと伝達したと、断定でこの番組で申しましたよね。で、実はその時にその、アメリカ側はその外交防衛政務三役のそのひとりのことは、未だにけっこう信頼してるんですよ。だいぶ信頼感をいろんな人失いましたけどね、鳩山総理以下。この人は信頼されてるんで、アメリカもそれけっこう分かったわけです。というのはアメリカはやっぱり日本の事情をよく分かってて、その反対派の動きをその、実力でもう何でもいいから排除するわけにはいかない国だってこと知ってるわけですよね。そしてこの辺野古沖ってその、海上工事が必ずあって、で、この基地反対勢力の強い沖縄で、しかも今のような状況になってしまうと、えー、その、海上工事に反対派の方が船をいっぱい出した場合に、海上保安庁の巡視船か、下手をすると海上自衛隊の護衛艦を出さなきゃいけないことも想定しなきゃいけない。陸は警視庁、いや、ごめんなさい、警察の機動隊で済んでもですね、海の場合そうなると。この政権でそんな工事ができるわけがないというのがもう分かってるから、もうこの、実は市長選の結果に関わらず、辺野古沖案っての、もうすでに実はなかったわけです。で、辺野古沖案がもうないということになると、じゃあ新しいとことして考えられるのはどこか。はい、一気にポンと出して下さい」
村西利恵
「はい、候補として名前が上がった所の一部を地図でご覧いただいています」
青山繁晴
「はい。これドンと出てんですが、一番遠くから見て下さい。これグアムですね。つまり海外移転ってやつですね。で、これ実は本当は何年か前にアメリカの内部で検討したことはあります。カート・キャンベルさんというね、今あの、政権の幹部になってますけど、その人なんかを中心に検討したことはあるんですよ。ところがもう今はないんです。どうしてかというとね、皆さん最近のアメリカと中国の関係を考えて下さい。その、オバマさんが中国へ行った時まではですね、アジア歴訪で行った時までは、とにかく中国の経済が頼みだからってことで人権の問題も何にも言わなかった。で、そのあとにですね、オバマ政権の内部でいろんな議論があって、あの、経済で中国と仲良くしなきゃいけないからこそ、安全保障や人権ではむしろはっきり姿勢を示すべきだっていうふうに変わったから、今、グーグルっていう企業がその、中国の検閲を許さないって言ったら、あの親中派のヒラリー国務長官までがその、中国の検閲を認めないってことを言って正面から喧嘩をし、そしてこの(地図示して)、このへんに台湾があるわけですけど、台湾にアメリカが武器を売ると、ね。ミサイルを売るということまで決めたと。そういう関係にあるわけですよ。そうすると今、この沖縄本島にあるその海兵隊部隊、いざとなったら一番最初に前方展開、前に出ていく部隊をこの遠い、だからこれ、この地図を作ってもらったんですが、こんな遠い所に下げるってことはもうないんですよ。ということはこの海外案はもうダメなんですね。で、そうすると残ってるのは国内ですが、国内ですが、その、一部の人はその沖縄県内の違う所、たとえばこの下地島、これ僕も行ってみたんですけどね、これ今あの、訓練とかにしか使ってない長い滑走路があってですよ」
青山繁晴
「今、映ってますね、あの、僕もこの滑走路の所に行ってみたんですけど、これはあの、場合によってはね、いや、もちろん金はたくさんかかりますよ、しかしその、海兵隊基地を作れるかもしれません、技術的には。しかしですよ、今の沖縄県内の様子でですよ、この、沖縄県内の人がどこに行ってもその、沖縄県内でいいよって今、認めるわけがない」
村西利恵
「とてもそうは思いませんね、はい」
青山繁晴
「人々だけじゃなくて、そこの首長の方々が、いや、あの、県内だけでもOKですと言うわけがないわけですよ。だからここに出てるその、嘉手納基地への統合もなければ、下地島とかも難しいってことになるわけですね。で、そうすると残ってる選択肢はもうこれだけなんですよ。はい、出して下さい」
村西利恵
「はい。沖縄県外で自治体の首長が『議論に応じる』と言う所」
青山繁晴
「はい。で、えー、日本国内で沖縄以外の県、つまり僕たちの46都道府県のどれか、ね、そして最低限ですね、そこの自治体の首長が議論にだけは応じてもよいと、ね、で、こういう人がどれだけいるかと、すみません、さっきの地図もう一回戻せますか。ちょっと無理なこと言うようですが」
青山繁晴
「あ、素早く戻りましたね。この中にたとえば鹿児島県の徳之島があってですよ、これ、今日急に注目されて、つまり、えー、朝日新聞ですか、朝日新聞だけに朝出たから、今日の予算委員会でも聞かれたりね、あるいは総理のぶら下がり取材で聞かれたりしたんですよ。ところがですよ、僕もこれはもうはっきり申しますが、防衛省、外務省両方に確認してみたらですよ、いや、青山さん、これはもうはっきりしてるんだと。その、徳之島に総理に近い議員が行ったのは事実ですけど、この徳之島って実は3町あるんですけど、3町の町長そろってですよ、平野官房長官に会って下さいって言ったら、嫌だって言って断られたんだと」
一同
「ほうー」
青山繁晴
「要するに首長がダメだから、この徳之島ももうダメなんですよってことなんですよ。そしてたとえばこの岩国でも、その岩国市長は、これ岩国に今、海兵隊基地があるんですが、そこにさらに普天間を載っけるようなことできませんと言ってるし、もうとにかく全部首長がダメなんですよ。そうすると、さっきのやつにもう1回戻ってくれますか」
青山繁晴
「戻ってもらうとですよ、その、自治体の首長の中で今出てた、あの、候補地と一般に言われてるところの首長で議論に応じてもよいっていうのは1人しかいないから、こうなるわけです。はい、出して下さい」
村西利恵
「残るのは関西空港だけと」
青山繁晴
「はい。で、これは橋下さんが残るのは関空だけだと言ったわけじゃありませんよ。しかし皆さん思い出していただくと、発端は去年の11月30日でしたね。あの、この橋下知事がその、もし政府の側からその、提起があったら議論には応じてもよいと言われて、で、その時にその、沖縄のことを私たちは真剣に、私たち自身で引き受けることを考えるべきだとおっしゃったんですね。で、そのあとですよ、当然その、怒りの声も挙がります。それから関空の地元のたとえば泉佐野あたりの首長からもほんとに怒りの声とか挙がったし、その、大阪付近もいきなり、大阪府民の方々も海兵隊がもし来るって言われて、そうですかって、いらっしゃいって言う人はいないから、当然あの、大揉めになりましたから、橋下さんいろんな批判も受けました。で、その、ちょっと慎重になったような気配もあったけど、でも議論はしませんかと、みんなでしませんかっていうスタンスはぶれてないと思うんですよ。で、その証拠に一番最近の発言、最新の発言こうですね。ちょっと見て下さい」
村西利恵
「今日ですね、橋下知事は会見で基地問題について語っています。VTRでご覧下さい」
青山繁晴
「はい。今日の発言」
…………………………VTR開始…………………………
大阪府 橋下徹知事
「(名護市民の)意見はもちろんこれは聞きますけれども、お聞きしますけれども、やっぱり国防、安全保障の問題はやっぱりこれは最後は国が判断しなければいけないわけで」
記者
「関空がひとつの候補に入ってきた場合の態度は、知事は変わってないと」
橋下徹知事
「そうです。(VTR中略)沖縄の方の負担を軽減すべきだというのは、これは政治家としての僕の政治的な信条ですから。(VTR中略)政府から要請があれば、それは僕はきちんとテーブルについて、あの、色々協議したいと思ってますけども」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「はい。で、あの、念のためですね、誤解しないでいただきたいのは、たとえば僕もその、普天間を関空に持ってくるのがいいと思ってるわけじゃありません。そうじゃなくてですね、この、橋下さんは色々言われるけれども、この人の今この問題についての真意はね、たとえば橋下さんはこうも言われてます。その、私たちは沖縄戦について学校教育でほとんど学ばなかったと、教えてもらわなかったと。ところが沖縄の現地に行ったら、この、沖縄県民の尊い犠牲によって私たちの本土が守られたと。それを考えたら、今、沖縄の負担を私たち自身が軽くしようと考えるのは正しいんじゃないかと言われてて。この番組でも沖縄の白梅の塔のことやりましたけれども、考え方が通じるものがあって、実は僕自身も、僕、東京に住んでますけど、僕の住んでる所に実は少し土地もあるとこなので、で、僕のところに移ってほしいとずっと言ってるわけですよ。但しこれ独裁になってはいけないくて、当然、東京都民のその、過半数の合意がなきゃいけません。ね。その、自分だけがいいかっこして言うんじゃなくて、しかし私たちの生き方として、その、沖縄の負担を私たちが引き受ける、他人の問題じゃないという姿勢について言えば、この橋下さんの問題提起ってのは非常に重要だと思うんですよ。しかし当然、橋下さんリアリストですから、その、もしこれが来た場合ですね、その、訓練の一部なのか施設なのかは別にしてですね、来たらその、たとえば関空の活性化にもつながるっていうその、リアルな判断もおそらくあると思います。そして逆に政権側から見たらですよ、何とあれだけたくさん候補地があって、しかもあれ移設先として考えられる候補だけ、つまりあの、訓練の移転だけとかですね、あるいはヘリをちょっと一部載っけるだけ、そんなんじゃなくて、移設先として言ってもあれだけあるのに、首長がとにかく議論に応じるって言ってるのは橋下さんだけだから、政権にとってはとても大事っていうことになるわけですよ。しかしそれだけにね、一番最後に言いますと、これ出せますか、もう時間がない?」
村西利恵
「現職閣僚は『3月に鳩山総理が予算成立と引きかえに辞任すれば、すべての問題はクリアに』と」
青山繁晴
「はい、誤解なきように。現職閣僚が倒閣運動をしてるんじゃなくて、そうではありませんけど、その現職閣僚、これ複数の方ですが、支える議員たちがですね、もし鳩山さんが予算成立と引きかえに交代して新首相になってたら、さっきの橋下さんに声かけることもやりやすくなるんじゃないかということが、現実の水面下の動きとしてはあります」
山本浩之
「はい、分かりました。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
名護市長選挙と絡めて外国人地方参政権問題に触れてくれるかも(普天間移設のような国政に関わる問題を抱える地方に外国人が集団で住民登録を行えば、首長選挙や議会選挙でキャスティングボートを握る可能性がある)……と期待したんですが、残念ながらその話はありませんでした。
いつも時間が足りなさそうな青山さんのコーナーですが、この日はいつにも増して時間がなかったようです。
皆さん、今週も東京地方検察庁に応援メールを!
「小沢幹事長とのチキンレースに負けるな!」
・お問い合わせコーナー(メールフォーム)
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/tokyo/08_support.html
・電話:03-3592-5611(代表)
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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「今もっとも注目されているのは民主党・小沢幹事長の疑惑の行方、それから普天間基地の移設問題、この解決策だというふうに思うんですけれども、えー、最初に青山さんが掲げたキーワードは『断崖のふたり』でした。さっそく陸山会事件の行方からお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、皆さん今これ見ていただいてる通り、小沢さんの事件と普天間の問題、それぞれ実はやがて大きな問題になるだろうということは言われてたわけですけれどね。で、今あの、ヤマ場を迎える、ヤマ場を迎えるってもう耳にタコできたような常套句なんで、あの、そんなに緊迫した感じしないかもしれませんが、これほんとに緊迫してるひとつの理由はですね、ま、もうお尻が切られてるんですね。後ろが決まってて、この事件は実は3月で時効になります。だからぎりぎりの状況。それから普天間の問題は、鳩山総理ご自身がおっしゃった5月末までの合意というのがあって、もうほんとに目の前にもう期限が迫ってる話なんですね。で、今ヤマヒロさんから最初に言ってくれた通り小沢さんの件からやりたいんですが、まず一番今、印象的な言葉っていうのはこれでしょう」
村西利恵
「はい。おとといの定例会見での発言です。検察に対して低姿勢ともとれるようなもので、『私は、捜査が公正さを欠くようなことをしているとは思っておりません。公平・公正な捜査に、今までもそのつもりだったが、今後も協力していく』」
青山繁晴
「はい。これあの、小沢さんどっちかって言うと、元のペースに戻ってるのは当たり前だろうという含みでね、さっき会見で言われてましたが、この言葉を当たり前と思う人はいないですよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だってこのわずか9日前の16日の民主党大会っていうね、非常に公的な場で小沢さん叫んだじゃないですか。その、自分の周辺に対して強制捜査を及ぼすっていうのは日本の民主主義を暗澹とさせると。将来、日本の民主主義の将来は暗澹たるものになると小沢さん、そういうようにおっしゃった。わずか9日あとにですよ、10日もしないうちに、私はその、検察の捜査が公正を欠くとは思ってないんだと。これ一体どうしたんだと」
村西利恵
「何があったんでしょう」
青山繁晴
「はい。で、これはですね、やっぱりその当事者に聞く主義から言ったら、これは検察に聞くよりもやっぱり小沢さんの側に聞くべきだと思いましたから、当然あの、まあ僕はその、小沢さんの側近議員たちとも長い付き合いです。当たり前です、政治記者でしたからね。そういう複数の方々に聞くと、非常に強い言葉が返ってきました」
村西利恵
「この『低姿勢』の理由を小沢氏周辺に聞くと、逮捕許諾請求を警戒している」
青山繁晴
「はい。これ文字通り警戒であって、検察がこう出てくるということを小沢さんの側が確実に掴んでるわけではないけれども、しかし警戒するに値するような情報もどうもあるようですね、小沢さんの側に。で、この逮捕許諾請求、これこう何となくガチガチって漢字が並んでますが別に難しい話じゃなくてですね、その、現職の国会議員は国会開会中に限り本来は逮捕されない、不逮捕特権というのがあると。で、どうしても逮捕しなきゃいけない時には、その、属する院、この場合小沢さんは衆議院ですね、衆議院に対して逮捕を認めろという請求をしなきゃいけないんですね。で、これを警戒するというのはもちろん大変な事態です。但し過去にもちろん前例はあります。今その、たった今ですね、検察は不当捜査をやってるんだと、国策捜査なんだとすごく声高におっしゃってる、たとえば鈴木宗男さんは、この逮捕許諾請求が検察によってなされて衆議院がそれを可決して、そして逮捕されたってことあるわけですね。いわばその、小沢さんもすぐ回りで経験してきたことなんです。で、小沢さんがこれを、小沢さん側がこれを警戒しているとすれば、じゃあ検察の本音はどうなのかってこと当然聞かなきゃいけないですから、検察の側に聞きました。まず見て下さい」
村西利恵
「検察幹部の見解によると、『苦しい…。共犯の立証には大久保容疑者の供述が不可欠』」
青山繁晴
「はい。でね、これあの、正確に言おうと思うんですが、まずその、これ検察庁の、実際に上層部の当局者ですね。で、この人はあの、僕、正直に申しますが、すごく信頼してます、基本的に。どうしてかというと、まず私心(わたくしごころ)がなくて、それから小沢さんが憎いとか、その、小沢さんに特別な感情持ってるってほんとになくて、それ誰に対しても。鳩山さんに対してもなくてですね、常にニュートラルに見てると。それがあの、長年の付き合いで僕としては確認できてますから、その、真っ先にこの人にその、聞いたんです。聞いたと言ってもですよ、何度も何度も当然電話しなきゃいけないし、この『アンカー』で言った通り、それはお互いの正義のぶつかり合いなんですね。お互いの主張をぶつけ合って、その結果、最後に出てくる言葉を聞くしかないんですが、苦しいと。苦しいと。ちょっと僕の今の声帯みたいですけどね(講演で声帯を潰した旨、番組冒頭に説明があった)。苦しいという、こういうことを言ったのはこの人初めてですね、長い付き合いですけどね。そして苦しいと言って、どう苦しいかはもちろんそんな簡単に言ってくれないんですが、こうはおっしゃったんですよ。その、共犯の立証には、これ言葉通りなんです、共犯の立証には大久保、ま、彼は大久保さんと言いましたね、大久保さん、ま、大久保容疑者の供述が不可欠なんですと言ったんですよ。で、それ以上は言いません。それ以上は言わないから、こっちからこう考えなきゃいけない。考えなきゃいけない時に、これ意外な言葉なんですね。というのは、今3人逮捕されてるわけですけど、もうメディアの関心はほとんど石川さんに集中してるわけですね」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「というのは、これ元はみんなその、秘書さんであって、小沢さんの。で、大久保さんは石川さんや池田さんの先輩ですけど、でも石川さんは現職の衆議院議員なんですね。あの中川昭一さんを破って出てきた石川代議士なわけですよ。で、石川さんは、小沢さんが関与した、ま、関与したって言い方はしてないようですけども、小沢さんにも報告しましたと。了承も得てるってことを供述したようだってこと言われてて、ここに関心が集中してるのに石川さんのことは全然この検察当局者は言わずに、大久保さんのことだけ言ったんですよ。で、これはどうしてなのかなと思ったから、もうちょっとこうニュートラルじゃない人、つまりその、小沢さんを絶対やるんだっていう、こう固まってる立場の人に聞いたらですね、それは、それはこうですよと。はい、出して下さい」
村西利恵
「会計責任者の大久保容疑者の供述が不可欠」
一同
「ああー」
青山繁晴
「はい。これはもう、まあ淡々とした事実をその人も言ってるだけですけども、要するに皆さん、この番組であの、小沢さんのところの政治資金収支報告書も見てもらいましたよね。現物をね、現物のコピーを。すると、会計責任者はあくまで大久保さんなんですよ。で、その、たとえば石川さんもその当時はですね、その、会計の事務担当者なんですよ。そうすると事務担当者がいろいろ言ってもですよ、会計責任者が言ってないと、その、小沢さんも関わったっていう、その、証拠をちゃんと立てることができないっていう意味なんですね」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、さっきの逮捕許諾請求っていうのはもう1つ重要な点があって、手持ちの証拠を、検察は衆議院に見せなきゃいけないんですよ。で、今回の場合は民主党の方々にそれ、特に見せなきゃいけないわけですよね。民主党が多いから。で、その見せる時に、この会計責任者の大久保さんがその、ほとんど供述してない状況では、これは苦しいっていうことなんですよ。で、もう1つですね、この言葉の中でとても大事なのは、共犯の立証、と言われたんですよ。ということはですよ、これすなわち小沢さんをすでにその、共同謀議した、つまり政治資金収支報告書に虚偽記載をして、それがその、悪意をもって、悪質性のある犯罪だとして、それをその共犯として、あるいはひょっとしたら主犯としてやった、その、特に、ま、最低でも共犯だということで、方向で調べてるってことが、これは彼らがそうはっきり言ったんじゃありませんよ、言いません、そんなことは。だけどこっちからまともに考えると、それを示唆してるっていうことになるわけですね。で、その上でですね、こういう苦しさがありながらも、客観的に見ると逮捕許諾請求は、全部の情報を総合勘案すると、可能性ゼロではない。ゼロではない。どうしてかというと、これがあるからです」
村西利恵
「はい。この、土地資金、土地を購入した資金4億円の原資についての小沢さんの説明を見ていくと、まず最初に土地の購入が問題となった2007年2月には『私を支援する方々からの寄付金』という説明があったわけです。しかし去年の12月には『銀行からの融資だ』という発言があり、しかしまた今月23日になって『自宅を売却した金と家族名義の口座から引き出した金』なんだと。ま、説明が二転三転しているわけですよね」
青山繁晴
「はい。見事にころころ変わってんですが、これ最初はどうしてこういうように小沢さん、あの、おっしゃったかというとですよ、これは寄付金って要するに政治献金のことですね。この時に何が問題になったかというと、さっきVTRにあった通り、その、政治資金管理団体、政治資金を使って、えー、その団体が不動産購入するってことはつまりそこに政党助成金、私たちの税金が入ってるんじゃないかってこと大変問題にされたんで、いや、入ってないよと。有志の方の献金だけなんだと。その時はその時に合わせて説明されたわけですよ。ところがそのあと、銀行から借りたんだに変わり、今度は、要するに自分の全くのお金なんだとおっしゃったんですが、皆さんあの、ここまでの段階でですね、すでに私たちの庶民の生活でおかしいと思うことあるでしょ。つまりたとえばお子さんがいてですよ、そのお子さんが1つのことに対して話がどんどん変わっていくというのは、それは親だったら、僕も人の親ですけど、この子は嘘ついてんじゃないかと思って、その、厳しく聞くしかなくなるって、そういうことなんですよ。厳しくなくなる(厳しく聞くしかなくなる?)っていうのがたとえば捜査の世界では逮捕ってことになるわけですよね」
村西利恵
「ちょっと訂正させて下さい。ここ(23月とパネルに表記されている)23日ですね。失礼いたしました」
山本浩之
「その話で言いますとね、あの、青山さんね、たとえばそうやって僕たちがこう会見とか説明とか、その時々によって全く違うもんだということはもう分かるわけですよ。そうすると土曜日の、事情聴取を受けたあとの会見、それから月曜日の、この月曜日の幹事長の定例会見、あのカメラの前にあるいは記者の前でまとまって話を聞くことの少ない小沢さんが出てきた、もう千載一遇のチャンスじゃないですか。そこでですよ、ゼネコンからの金の流れっていうのはそれはもちろん関心がありますけれども、それと同時にこの4億円の原資のこの変遷ですよね、これについては一番質問したい、一番聞きたい、その上でカメラの前で小沢さん、どんな表情でどう言うんだろうって注目してるのに、それに関する質問があんまり出ないんですよ」
青山繁晴
「ええ。あの、あんまり出ない上にですよ、いちおうあの、説明が変わってますねって聞いて、で、小沢さんが、いや、自分としては変わってないと言ったら、そうですかで終わるんですね(笑)」
山本浩之
「軽くいなされてるわけですね。これ大事な問題ですよね」
青山繁晴
「ええ。これはね、あの、ま、僕の後輩の記者たちなんで、あの、言うのは辛いですけど、ほんとにあの、取材力、あるいはあの、何て言うか、相手に向かってまっすぐ正面からぶつかる力が衰えてますよね。それで、たとえば司会に仕切られすぎなんですよ。一人一問っていうふうに言われてるでしょ」
山本浩之
「ええ、ええ、そうなんですよね」
青山繁晴
「だからその、変わってるじゃないですかって言って、いや、変わってないって言われて、そうですかって終わってるわけですよ。具体的に変わってるじゃないですかと、1つずつ言って下さいってことを1人がバンバンバンとその、突き付けていかなきゃいけない、それ正義をまさしくぶつけなきゃいけないんですが、それがほんとに衰えてるってことはあると思います」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「はい。ま、あの、それは極めて遺憾なことです。あの、国民の知る権利の内容に関わりますからね。で、その上でですね、あの、ちょっと話戻りますが、いいですか、戻りますと、これ、こうやって二転三転してると、実は小沢さんが自分で自分の首をこうやって締めてるってことはもう起きてるわけですね。実はいくつも起きてんですけど、一番最近のでいうとこれなんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「生前贈与と脱税の疑い」
一同
「うーん」
青山繁晴
「はい。つまりその、ご自分のお金を家族の口座に移したんだってことおっしゃってるわけですから、これ普通に考えると生前贈与にあたるわけです。但しですよ、これがその、すぐに脱税に結びつくかどうかっていうのは、その家族が自分たちに贈られたんだってことを理解してなきゃいけません。ね。その、それがどうかは分かりませんが、検察としてはですよ、こういうことも含めて、こう明らかにこうやってその、嘘を言われると、本来はあの、国会開会中であっても逮捕許諾請求をせざるをえないってこと行くわけですよ。しかしですね、今までのことをもう一度あえて整理しますとね、こういうことなんですよ」
村西利恵
「はい。検察内部の判断では、当初、逮捕許諾請求は選択肢になかった」
青山繁晴
「はい。これはもうあの、僕断定して書いてますが、ほんとになかったです。あの、何度僕はその、これをぶつけてみても、いや、ありませんと。どうしてか。今のその民主党、絶対多数の衆議院でこれが可決される可能性は低いと。そして否決されたら、樋渡検事総長はまさしく即辞任ですと。で、僕はそれが気になるんですかと言ったら、違いますと相手は怒ってね、その、もちろん重大な問題だけど、そうじゃなくて、その、検事総長が辞めて終わり、検察困るって話じゃなくて、日本の憲政史に汚点を残すと」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「どうしてか。国会議員はなぜ逮捕されないかというと、たとえば公害問題を追及してる議員が権力の圧力で冤罪でやられたりしないようにということで、これがあの、定められてるのに、個人のお金の問題でこんなことが否決されてしまったら、検察がっていうよりこの国の制度そのもの、民主主義そのものがおかしくなると思って、だからこれはしないんですって言ってたわけですよ。で、ところがですよ、次にこれが起きた。はい」
村西利恵
「しかし任意の事情聴取で明らかな嘘があった」
青山繁晴
「はい。嘘が出てしまったんで、従ってこうなると。はい、出して下さい」
村西利恵
「逮捕虚偽請求もオプションのひとつに入ったと」
青山繁晴
「はい。あくまでも今、オプションのひとつなんですね。オプションのひとつだけども、それが小沢さんの側に伝わって、さっきの小沢さんの意外な記者会見での、いわばその歩み寄り姿勢になってるわけですね。しかし今、現状どうなってるかというと、こういうことなんですね」
村西利恵
「しかし『大久保容疑者の供述がない』という反対意見がある」
青山繁晴
「はい。で、だからこれはさっき言いました、その、ニュートラルな人から見たら、今のところ反対せざるをえないと、その、つまりたとえば大久保さんについて何を調べてるかというと、料理屋で接待、東京・向島の料亭で接待を受けた、これはもう大久保さんは認めたんですよ。どうしてかというと、料亭に記録が残ってますから。ね。こうやってどんどんどんどん攻めていってるけど、何せ大久保さんは去年の3月の西松事件で、小沢さんと十分相談した上で全部こう突っぱねてきてるわけですから、そこが非常にガードが固い。で、そして、この大久保さんやあるいは石川さん、池田さん、みんな逮捕された人たち、2月4日まで交流期限、延ばしたけど2月4日までなんですよ。だからあと8日間ですか、ね。そしてその上に3月に時効が来るわけですから、もうその、断崖絶壁をですね、小沢さんも検事総長も歩いてるってのが今の状況なんですね。で、今の状況を踏まえてもなお言えるのは、しかし小沢さんが逮捕されなくても、たとえば在宅起訴になったりすれば、それは鳩山さんの責任問題にも、その鳩山さんの今までの言い方、特に、どうぞ戦って下さいってことを未だに撤回してませんし、これ鳩山さんの去就、辞めるかどうかにつながらざるをえないだろうと思うんですね。で、その上で鳩山さんにはもうひとつ、鳩山さんの今後、総理でいられるかどうかに、を、左右することありますね。はい、それ、これです」
村西利恵
「普天間基地の移設問題」
青山繁晴
「はい。で、ここに新しい稲嶺さんの、稲嶺市長の顔が映ってますけど、実はこの普天間の問題、これからどうなる、まさしくどうなる、これからどうなる、5月までの間にどうなるか、そこにひとりキーパーソンがいらっしゃる。それがこの方です」
村西利恵
「それが大阪府の橋下知事」
青山繁晴
「はい。どうして大阪の橋下さんがキーパーソンのひとりにこれからなっていくかというと、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『わたしたちの生き方』。沖縄の普天間基地の移設先は一体どこになるのか。CMのあと解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、2つめのキーワードが『わたしたちの生き方』と。そして基地問題のキーパーソンは大阪府の橋下徹知事だということで、ま、このテレビをご覧の方は、ん?とピンと来られてる方もいらっしゃるかもしれませんけれど、さっそく市長選の結果を踏まえて、普天間基地の移設問題をお願いします」
青山繁晴
「はい、あの、今ヤマヒロさんが的確に市長選の結果を踏まえてとおっしゃった通りですね、あの、名護の市長選で反対派が当選した以上は、もう当初案の辺野古沖っていうのは難しいと、言いながら平野さんの発言があったりしたんですね。しかしこれはあの、皆さん思い出していただくとですよ、去年の12月の段階でその、民主党政権の外交防衛政務三役の中のひとりが、アメリカにもう辺野古沖は無理ですってこと伝達したと、断定でこの番組で申しましたよね。で、実はその時にその、アメリカ側はその外交防衛政務三役のそのひとりのことは、未だにけっこう信頼してるんですよ。だいぶ信頼感をいろんな人失いましたけどね、鳩山総理以下。この人は信頼されてるんで、アメリカもそれけっこう分かったわけです。というのはアメリカはやっぱり日本の事情をよく分かってて、その反対派の動きをその、実力でもう何でもいいから排除するわけにはいかない国だってこと知ってるわけですよね。そしてこの辺野古沖ってその、海上工事が必ずあって、で、この基地反対勢力の強い沖縄で、しかも今のような状況になってしまうと、えー、その、海上工事に反対派の方が船をいっぱい出した場合に、海上保安庁の巡視船か、下手をすると海上自衛隊の護衛艦を出さなきゃいけないことも想定しなきゃいけない。陸は警視庁、いや、ごめんなさい、警察の機動隊で済んでもですね、海の場合そうなると。この政権でそんな工事ができるわけがないというのがもう分かってるから、もうこの、実は市長選の結果に関わらず、辺野古沖案っての、もうすでに実はなかったわけです。で、辺野古沖案がもうないということになると、じゃあ新しいとことして考えられるのはどこか。はい、一気にポンと出して下さい」
村西利恵
「はい、候補として名前が上がった所の一部を地図でご覧いただいています」
青山繁晴
「はい。これドンと出てんですが、一番遠くから見て下さい。これグアムですね。つまり海外移転ってやつですね。で、これ実は本当は何年か前にアメリカの内部で検討したことはあります。カート・キャンベルさんというね、今あの、政権の幹部になってますけど、その人なんかを中心に検討したことはあるんですよ。ところがもう今はないんです。どうしてかというとね、皆さん最近のアメリカと中国の関係を考えて下さい。その、オバマさんが中国へ行った時まではですね、アジア歴訪で行った時までは、とにかく中国の経済が頼みだからってことで人権の問題も何にも言わなかった。で、そのあとにですね、オバマ政権の内部でいろんな議論があって、あの、経済で中国と仲良くしなきゃいけないからこそ、安全保障や人権ではむしろはっきり姿勢を示すべきだっていうふうに変わったから、今、グーグルっていう企業がその、中国の検閲を許さないって言ったら、あの親中派のヒラリー国務長官までがその、中国の検閲を認めないってことを言って正面から喧嘩をし、そしてこの(地図示して)、このへんに台湾があるわけですけど、台湾にアメリカが武器を売ると、ね。ミサイルを売るということまで決めたと。そういう関係にあるわけですよ。そうすると今、この沖縄本島にあるその海兵隊部隊、いざとなったら一番最初に前方展開、前に出ていく部隊をこの遠い、だからこれ、この地図を作ってもらったんですが、こんな遠い所に下げるってことはもうないんですよ。ということはこの海外案はもうダメなんですね。で、そうすると残ってるのは国内ですが、国内ですが、その、一部の人はその沖縄県内の違う所、たとえばこの下地島、これ僕も行ってみたんですけどね、これ今あの、訓練とかにしか使ってない長い滑走路があってですよ」
青山繁晴
「今、映ってますね、あの、僕もこの滑走路の所に行ってみたんですけど、これはあの、場合によってはね、いや、もちろん金はたくさんかかりますよ、しかしその、海兵隊基地を作れるかもしれません、技術的には。しかしですよ、今の沖縄県内の様子でですよ、この、沖縄県内の人がどこに行ってもその、沖縄県内でいいよって今、認めるわけがない」
村西利恵
「とてもそうは思いませんね、はい」
青山繁晴
「人々だけじゃなくて、そこの首長の方々が、いや、あの、県内だけでもOKですと言うわけがないわけですよ。だからここに出てるその、嘉手納基地への統合もなければ、下地島とかも難しいってことになるわけですね。で、そうすると残ってる選択肢はもうこれだけなんですよ。はい、出して下さい」
村西利恵
「はい。沖縄県外で自治体の首長が『議論に応じる』と言う所」
青山繁晴
「はい。で、えー、日本国内で沖縄以外の県、つまり僕たちの46都道府県のどれか、ね、そして最低限ですね、そこの自治体の首長が議論にだけは応じてもよいと、ね、で、こういう人がどれだけいるかと、すみません、さっきの地図もう一回戻せますか。ちょっと無理なこと言うようですが」
青山繁晴
「あ、素早く戻りましたね。この中にたとえば鹿児島県の徳之島があってですよ、これ、今日急に注目されて、つまり、えー、朝日新聞ですか、朝日新聞だけに朝出たから、今日の予算委員会でも聞かれたりね、あるいは総理のぶら下がり取材で聞かれたりしたんですよ。ところがですよ、僕もこれはもうはっきり申しますが、防衛省、外務省両方に確認してみたらですよ、いや、青山さん、これはもうはっきりしてるんだと。その、徳之島に総理に近い議員が行ったのは事実ですけど、この徳之島って実は3町あるんですけど、3町の町長そろってですよ、平野官房長官に会って下さいって言ったら、嫌だって言って断られたんだと」
一同
「ほうー」
青山繁晴
「要するに首長がダメだから、この徳之島ももうダメなんですよってことなんですよ。そしてたとえばこの岩国でも、その岩国市長は、これ岩国に今、海兵隊基地があるんですが、そこにさらに普天間を載っけるようなことできませんと言ってるし、もうとにかく全部首長がダメなんですよ。そうすると、さっきのやつにもう1回戻ってくれますか」
青山繁晴
「戻ってもらうとですよ、その、自治体の首長の中で今出てた、あの、候補地と一般に言われてるところの首長で議論に応じてもよいっていうのは1人しかいないから、こうなるわけです。はい、出して下さい」
村西利恵
「残るのは関西空港だけと」
青山繁晴
「はい。で、これは橋下さんが残るのは関空だけだと言ったわけじゃありませんよ。しかし皆さん思い出していただくと、発端は去年の11月30日でしたね。あの、この橋下知事がその、もし政府の側からその、提起があったら議論には応じてもよいと言われて、で、その時にその、沖縄のことを私たちは真剣に、私たち自身で引き受けることを考えるべきだとおっしゃったんですね。で、そのあとですよ、当然その、怒りの声も挙がります。それから関空の地元のたとえば泉佐野あたりの首長からもほんとに怒りの声とか挙がったし、その、大阪付近もいきなり、大阪府民の方々も海兵隊がもし来るって言われて、そうですかって、いらっしゃいって言う人はいないから、当然あの、大揉めになりましたから、橋下さんいろんな批判も受けました。で、その、ちょっと慎重になったような気配もあったけど、でも議論はしませんかと、みんなでしませんかっていうスタンスはぶれてないと思うんですよ。で、その証拠に一番最近の発言、最新の発言こうですね。ちょっと見て下さい」
村西利恵
「今日ですね、橋下知事は会見で基地問題について語っています。VTRでご覧下さい」
青山繁晴
「はい。今日の発言」
…………………………VTR開始…………………………
大阪府 橋下徹知事
「(名護市民の)意見はもちろんこれは聞きますけれども、お聞きしますけれども、やっぱり国防、安全保障の問題はやっぱりこれは最後は国が判断しなければいけないわけで」
記者
「関空がひとつの候補に入ってきた場合の態度は、知事は変わってないと」
橋下徹知事
「そうです。(VTR中略)沖縄の方の負担を軽減すべきだというのは、これは政治家としての僕の政治的な信条ですから。(VTR中略)政府から要請があれば、それは僕はきちんとテーブルについて、あの、色々協議したいと思ってますけども」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「はい。で、あの、念のためですね、誤解しないでいただきたいのは、たとえば僕もその、普天間を関空に持ってくるのがいいと思ってるわけじゃありません。そうじゃなくてですね、この、橋下さんは色々言われるけれども、この人の今この問題についての真意はね、たとえば橋下さんはこうも言われてます。その、私たちは沖縄戦について学校教育でほとんど学ばなかったと、教えてもらわなかったと。ところが沖縄の現地に行ったら、この、沖縄県民の尊い犠牲によって私たちの本土が守られたと。それを考えたら、今、沖縄の負担を私たち自身が軽くしようと考えるのは正しいんじゃないかと言われてて。この番組でも沖縄の白梅の塔のことやりましたけれども、考え方が通じるものがあって、実は僕自身も、僕、東京に住んでますけど、僕の住んでる所に実は少し土地もあるとこなので、で、僕のところに移ってほしいとずっと言ってるわけですよ。但しこれ独裁になってはいけないくて、当然、東京都民のその、過半数の合意がなきゃいけません。ね。その、自分だけがいいかっこして言うんじゃなくて、しかし私たちの生き方として、その、沖縄の負担を私たちが引き受ける、他人の問題じゃないという姿勢について言えば、この橋下さんの問題提起ってのは非常に重要だと思うんですよ。しかし当然、橋下さんリアリストですから、その、もしこれが来た場合ですね、その、訓練の一部なのか施設なのかは別にしてですね、来たらその、たとえば関空の活性化にもつながるっていうその、リアルな判断もおそらくあると思います。そして逆に政権側から見たらですよ、何とあれだけたくさん候補地があって、しかもあれ移設先として考えられる候補だけ、つまりあの、訓練の移転だけとかですね、あるいはヘリをちょっと一部載っけるだけ、そんなんじゃなくて、移設先として言ってもあれだけあるのに、首長がとにかく議論に応じるって言ってるのは橋下さんだけだから、政権にとってはとても大事っていうことになるわけですよ。しかしそれだけにね、一番最後に言いますと、これ出せますか、もう時間がない?」
村西利恵
「現職閣僚は『3月に鳩山総理が予算成立と引きかえに辞任すれば、すべての問題はクリアに』と」
青山繁晴
「はい、誤解なきように。現職閣僚が倒閣運動をしてるんじゃなくて、そうではありませんけど、その現職閣僚、これ複数の方ですが、支える議員たちがですね、もし鳩山さんが予算成立と引きかえに交代して新首相になってたら、さっきの橋下さんに声かけることもやりやすくなるんじゃないかということが、現実の水面下の動きとしてはあります」
山本浩之
「はい、分かりました。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
名護市長選挙と絡めて外国人地方参政権問題に触れてくれるかも(普天間移設のような国政に関わる問題を抱える地方に外国人が集団で住民登録を行えば、首長選挙や議会選挙でキャスティングボートを握る可能性がある)……と期待したんですが、残念ながらその話はありませんでした。
いつも時間が足りなさそうな青山さんのコーナーですが、この日はいつにも増して時間がなかったようです。
皆さん、今週も東京地方検察庁に応援メールを!
「小沢幹事長とのチキンレースに負けるな!」
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http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/tokyo/08_support.html
・電話:03-3592-5611(代表)
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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