「アンカー」麻生降ろしの裏側&民主も政権誕生でもアキレス腱
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■6/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
自民党批判(麻生降ろしを画策してる連中&麻生さんの脇の甘さ)がメインで、後半は民主党批判というか、民主党が政権を取った場合の心配(外国人参政権の話も)。ま、一言で言うと自民党もひどいが民主党もひどいと。でも最後に麻生政権の実績のお話も一つ。
あと、17日は今国会2度目の党首討論が開かれましたが、それについての青山さんのコメントも最後に要約で付けました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■党首討論 民主・鳩山代表、郵政問題追及 麻生首相「政府介入は最小限に」と反論(FNN6/17)
■鳩山前総務相の辞任めぐり、自民党議員から説明求める声 「大政奉還」求める声も(FNN6/16)
……など、政治関連のニュースを伝えた後……
山本浩之
「はい。えーまあ、自民党内からも厳しい麻生降ろしの声って言いますか、批判の声が相次いでいますけれども、どういう風にお聞きになりましたか」
青山繁晴
「まあ、現職総理の目の前でね、その、与党の若手議員(古川禎久議員)がまあ、あの、面罵するような批判するというのはもちろん、この今の麻生政権の衰退を物語ってるんですけど、まあでも、まあ広く言えばね、それが言える国、民主主義の国っていうことになると思うんですよ。但しですよ、その、大政奉還っていう言葉は、ああいう使い方するっていうのは、僕はこれちょっと個人的意見ですけど許せないですけどね。鳩山邦夫さんは(古川議員が)歴史に詳しいからとおっしゃってたけど、歴史に詳しいならですよ、大政奉還ていうのは皆さんご承知の通りね、徳川家の政治を朝廷にお戻しするってことですから。この、この今のこの体たらくの政治でね、この、この朝廷に戻したその歴史のほんとに重大な場面のことを、こんなに軽々にたとえていいんですか、これ。こういう軽薄な言葉遣いで政治やられるとですね、政治がおかしくなっちゃいますよ。政治は言葉ですから」
山本浩之
「麻生総理もおっしゃってましたけど、どこに奉還するんだって言ってましたね」
青山繁晴
「ええ。いや、だから麻生総理はそれをもっとはっきり言ったほうがいいわけですよ、それだったら」
山本浩之
「確かにそうですね」
青山繁晴
「民主党に行くってことを奉還って言ってるわけでしょ?」
山本浩之
「ええ、それは少なくとも間違いですからね、言葉の上でも」
青山繁晴
「そんな奇怪な発言ないですよ。何か胸張ってね、面白い発言してるんだって感じで、あの、おっしゃってましたがね、おかしいですよ、これは」
山本浩之
「なるほど。で、このあと“ニュースDEズバリ”のコーナーでもですね、政局の行方について青山さんに解説をしていただきますが」
青山繁晴
「はい。あの、今のそのニュースにも関連しますけどね。ついこないだまで、えー、まあこれだけ政治がいろいろ、ま、情けない混乱の仕方をしてても、それでもいちおう麻生総理と鳩山由紀夫代表で総選挙やるんだなってことは、やっと有権者の胸の中にストーンと落ちてきたのに、この日本郵政の社長人事っていう、いわばたった一つのことでですね、もう分かんなくなってきてるわけですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「分かんなくなってきてるというよりは、その、今のニュースでも分かる通り、もう麻生さんで総選挙はどうもできないっていうか、自民党がやらせない雰囲気なんだなというの、分かりますよね。その上で今日の皆さんにお示しする最初のキーワードは、あえてこれです(フリップ出す)
山本浩之
「『罠にはめられた』」
村西利恵
「罠……」
青山繁晴
「はい。これ、はめられた人は麻生総理です。で、はめたのは自由民主党そのもの。要するに自民党の中から麻生さんを罠にはめてる。しかし、はめられた麻生さんが可哀相って話じゃないんですよ。一国の総理ですから。はめられたこと自体が総理の資質を疑わせるものですが、これはあんまりにもこれ、ある意味こう水面下だけでやってる話だから、もう今日はもう全部皆さんにお示ししたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「日本郵政の人事問題をめぐって、麻生総理は盟友の鳩山総務大臣の首を切ってまで事態の収拾を図ろうとした。しかし目下それは裏目に出てると。で、このような状況を招いたのはどういうことなのかと。青山さんの一つ目のキーワードは、麻生総理が『罠にはめられた』んだと。罠にはめたのは自由民主党。どういうことなんでしょうか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今のヤマヒロさんのお話にもありましたけど、足元の自民党が麻生総理に罠を仕掛けると。これあの、逆に言うとですよ、その、仕掛けざるをえないほど、この麻生さんでは総選挙戦えないっていう、まあ危機感が自由民主党の中にもう深く広く広がっているということですよね。で、いったいどうしてそうなったのか。もちろんこの、ここに出てる日本郵政の問題なんですけど、何が一番、日本郵政の社長人事で結局問題だったのか、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「鳩山前総務大臣が退任会見で、麻生総理から2月頃送られてきた後任人事リストの存在を暴露しました」
青山繁晴
「はい。これ実は、ま、日本郵政のこの社長人事の問題ってのは、ほんとは根っこのところは、たとえば、かんぽの宿の売却にあたった西川社長は正しかったのか、正しくなかったのかっていうね、ほんとはいわばその中身の問題だったわけですよね」
一同
「はい」
青山繁晴
「だからその裏にあるものをちゃんと情報公開しなさいっていうこともあったはずなのに、もうこの件でね、話がこう、もう全然変わっちゃったんですよ。というのは、この鳩山邦夫総務大臣を事実上麻生さんが切った時に、会見で鳩山邦夫さんからですね、実は麻生さんから2月頃にちゃんと後任の人の名前までリストアップしたメモを渡されて、あの、やってくれと言われたんだと。つまり麻生さんは西川さんを切るつもりだったと。そうやってその、いわばハシゴをかけてですよ、その鳩山邦夫さんはそのハシゴ登っていって、さあ、わあわあやってたら、気がついたら麻生さんはハシゴ持ったままどっかに行っちゃってたと。これあの、世の中の人は誰でもこのハシゴ外すっていうのはね、その、自分たちの仕事の世界でもよく起きることだから、これをトップにやられたらかなわんってみんな思うわけですよ。で、これがその、一般の国民にとって、あの、かんぽの宿もそうだけど、一番分かりやすい、これはちょっとおかしいんじゃないかって話になってしまったわけですね。で、しかもこれに対して麻生総理が最初何とおっしゃったかっていうと、まああの記者団のぶら下がりって取材ではありますけれどね、ま、正式な場ではないという気持ちなのかもしれないけど、実質的には正式な場ですよ。そこでノーコメント、ノーコメントと言われたわけですよ。ノーコメントってこれ、ごまかすのかって話になってたら、次にはこう言われたわけですよね。はい」
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■6/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
党首討論麻生vs鳩山が再び対決・麻生降ろしが再燃か?“鳩の乱”民主党にも新火種か?青山ズバリ
自民党批判(麻生降ろしを画策してる連中&麻生さんの脇の甘さ)がメインで、後半は民主党批判というか、民主党が政権を取った場合の心配(外国人参政権の話も)。ま、一言で言うと自民党もひどいが民主党もひどいと。でも最後に麻生政権の実績のお話も一つ。
あと、17日は今国会2度目の党首討論が開かれましたが、それについての青山さんのコメントも最後に要約で付けました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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内容紹介ここから____________________________
■党首討論 民主・鳩山代表、郵政問題追及 麻生首相「政府介入は最小限に」と反論(FNN6/17)
■鳩山前総務相の辞任めぐり、自民党議員から説明求める声 「大政奉還」求める声も(FNN6/16)
……など、政治関連のニュースを伝えた後……
山本浩之
「はい。えーまあ、自民党内からも厳しい麻生降ろしの声って言いますか、批判の声が相次いでいますけれども、どういう風にお聞きになりましたか」
青山繁晴
「まあ、現職総理の目の前でね、その、与党の若手議員(古川禎久議員)がまあ、あの、面罵するような批判するというのはもちろん、この今の麻生政権の衰退を物語ってるんですけど、まあでも、まあ広く言えばね、それが言える国、民主主義の国っていうことになると思うんですよ。但しですよ、その、大政奉還っていう言葉は、ああいう使い方するっていうのは、僕はこれちょっと個人的意見ですけど許せないですけどね。鳩山邦夫さんは(古川議員が)歴史に詳しいからとおっしゃってたけど、歴史に詳しいならですよ、大政奉還ていうのは皆さんご承知の通りね、徳川家の政治を朝廷にお戻しするってことですから。この、この今のこの体たらくの政治でね、この、この朝廷に戻したその歴史のほんとに重大な場面のことを、こんなに軽々にたとえていいんですか、これ。こういう軽薄な言葉遣いで政治やられるとですね、政治がおかしくなっちゃいますよ。政治は言葉ですから」
山本浩之
「麻生総理もおっしゃってましたけど、どこに奉還するんだって言ってましたね」
青山繁晴
「ええ。いや、だから麻生総理はそれをもっとはっきり言ったほうがいいわけですよ、それだったら」
山本浩之
「確かにそうですね」
青山繁晴
「民主党に行くってことを奉還って言ってるわけでしょ?」
山本浩之
「ええ、それは少なくとも間違いですからね、言葉の上でも」
青山繁晴
「そんな奇怪な発言ないですよ。何か胸張ってね、面白い発言してるんだって感じで、あの、おっしゃってましたがね、おかしいですよ、これは」
山本浩之
「なるほど。で、このあと“ニュースDEズバリ”のコーナーでもですね、政局の行方について青山さんに解説をしていただきますが」
青山繁晴
「はい。あの、今のそのニュースにも関連しますけどね。ついこないだまで、えー、まあこれだけ政治がいろいろ、ま、情けない混乱の仕方をしてても、それでもいちおう麻生総理と鳩山由紀夫代表で総選挙やるんだなってことは、やっと有権者の胸の中にストーンと落ちてきたのに、この日本郵政の社長人事っていう、いわばたった一つのことでですね、もう分かんなくなってきてるわけですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「分かんなくなってきてるというよりは、その、今のニュースでも分かる通り、もう麻生さんで総選挙はどうもできないっていうか、自民党がやらせない雰囲気なんだなというの、分かりますよね。その上で今日の皆さんにお示しする最初のキーワードは、あえてこれです(フリップ出す)
山本浩之
「『罠にはめられた』」
村西利恵
「罠……」
青山繁晴
「はい。これ、はめられた人は麻生総理です。で、はめたのは自由民主党そのもの。要するに自民党の中から麻生さんを罠にはめてる。しかし、はめられた麻生さんが可哀相って話じゃないんですよ。一国の総理ですから。はめられたこと自体が総理の資質を疑わせるものですが、これはあんまりにもこれ、ある意味こう水面下だけでやってる話だから、もう今日はもう全部皆さんにお示ししたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「日本郵政の人事問題をめぐって、麻生総理は盟友の鳩山総務大臣の首を切ってまで事態の収拾を図ろうとした。しかし目下それは裏目に出てると。で、このような状況を招いたのはどういうことなのかと。青山さんの一つ目のキーワードは、麻生総理が『罠にはめられた』んだと。罠にはめたのは自由民主党。どういうことなんでしょうか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今のヤマヒロさんのお話にもありましたけど、足元の自民党が麻生総理に罠を仕掛けると。これあの、逆に言うとですよ、その、仕掛けざるをえないほど、この麻生さんでは総選挙戦えないっていう、まあ危機感が自由民主党の中にもう深く広く広がっているということですよね。で、いったいどうしてそうなったのか。もちろんこの、ここに出てる日本郵政の問題なんですけど、何が一番、日本郵政の社長人事で結局問題だったのか、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「鳩山前総務大臣が退任会見で、麻生総理から2月頃送られてきた後任人事リストの存在を暴露しました」
青山繁晴
「はい。これ実は、ま、日本郵政のこの社長人事の問題ってのは、ほんとは根っこのところは、たとえば、かんぽの宿の売却にあたった西川社長は正しかったのか、正しくなかったのかっていうね、ほんとはいわばその中身の問題だったわけですよね」
一同
「はい」
青山繁晴
「だからその裏にあるものをちゃんと情報公開しなさいっていうこともあったはずなのに、もうこの件でね、話がこう、もう全然変わっちゃったんですよ。というのは、この鳩山邦夫総務大臣を事実上麻生さんが切った時に、会見で鳩山邦夫さんからですね、実は麻生さんから2月頃にちゃんと後任の人の名前までリストアップしたメモを渡されて、あの、やってくれと言われたんだと。つまり麻生さんは西川さんを切るつもりだったと。そうやってその、いわばハシゴをかけてですよ、その鳩山邦夫さんはそのハシゴ登っていって、さあ、わあわあやってたら、気がついたら麻生さんはハシゴ持ったままどっかに行っちゃってたと。これあの、世の中の人は誰でもこのハシゴ外すっていうのはね、その、自分たちの仕事の世界でもよく起きることだから、これをトップにやられたらかなわんってみんな思うわけですよ。で、これがその、一般の国民にとって、あの、かんぽの宿もそうだけど、一番分かりやすい、これはちょっとおかしいんじゃないかって話になってしまったわけですね。で、しかもこれに対して麻生総理が最初何とおっしゃったかっていうと、まああの記者団のぶら下がりって取材ではありますけれどね、ま、正式な場ではないという気持ちなのかもしれないけど、実質的には正式な場ですよ。そこでノーコメント、ノーコメントと言われたわけですよ。ノーコメントってこれ、ごまかすのかって話になってたら、次にはこう言われたわけですよね。はい」
村西利恵
「昨日の記者会見ですね。『手紙の内容を暴露するのはおかしい』」
青山繁晴
「はい。まあね、その、ノーコメントを貫かれても困るんですけどね、ちゃんと国民に説明してほしいから。それがまた貫けないで、こういわば膝を屈するようにですよ」
村西利恵
「認めてしまったというか」
青山繁晴
「ええ。これ要するに手紙って、要するにメモ渡しましたよと言ってるのと同じだから、もうこれがやっぱり致命傷になっていったということなんですよね。で、あの、これが今、背景になってるわけですけども、これを背景にして、まあ実は、まあ毎週そうですけどね、あの、昨日の夕方から今朝早くにかけて、ずっといろんな人と電話でやりとりするわけですよ。昨日から今朝にかけてはもう政治家ばっかりで、もういい加減、政治家の声聞くのは僕は正直嫌になっちゃいましたけども(一同笑)、すみませんね、今日はもう日本政治にかなり頭に来てるので(一同笑)。それで結果ね、こういうことが僕にとって一番ショックだったんですけど、こういう言葉が出てきたんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「『辞めない麻生総理をいかに辞めさせ、いかに次を選び、いかに選挙を遅らせるか』」
青山繁晴
「ええ。(シルエット示して)これね、まああの、もっとお歳です、ほんとはね」
村西利恵
「青山さん、元気ないですね、ほんとに…」
青山繁晴
「ええ、ええ、そうですね。もと主要閣僚ですから、今も大事な地位にいてですよ、日本の政治を率いてた一人ですよね、率いてきた、今も率いているうちの一人が、総理がその、辞める気はないんだと。ね。ほんとはもっと罵倒してるんですよ。自分の置かれた状況分かってないんだと。それをいかに辞めさせて、で、いかにこれ、次を選びって、これ、まともに見えるけども、要するに総選挙対策だけの、かっこいい、その国民受けするかもしれない、国民をほんとに馬鹿にしないでいただきたいですよ。ね。それを選んでね、で、その上で、どれぐらい選挙を遅らせるか、このポイントは3つなんだ、青山くん、って話なんですよ。そうですねぇ、あの、そのようなことなんですかなんて、そんな聞けますか?これね。ほんと携帯電話でですね(苦笑)、それ何をおっしゃってんですかっていう話にね、だから今日、僕、声枯れてるんですけどね」
山本浩之
「そうしますと、昨日のあたりからですね、ま、さっきVTRにもありましたように、信任投票しろとかですね、そういう声が公然ともう出てきてるじゃないですか」
青山繁晴
「公然とっていうかね…」
山本浩之
「もう一国会議員でも出てると、そこ主要閣僚、元主要閣僚…」
青山繁晴
「そうです。いや、だからVTRに出てくるのは、若手が出てきてね、ああいう言い方するでしょ。あれ振り付けられてるわけですよ」
一同
「ああー」
山本浩之
「じゃあそういうことなんですね」
青山繁晴
「総裁選をやれってほんとは言わなきゃいけない、信任投票ってことで、まずお前たちが、その、最前線でね、その場を作れって言われてるわけですよ、親分たちから言われて」
山本浩之
「いや、あの、糸を引いてる人が必ずいるわけですね」
青山繁晴
「その通りです。糸引き政治なんですよ、あくまでもね。それ自体も僕はおかしいと思うんですが、ま、いちおうね、あの、これが自民党の主流になってる以上はですよ、あの、これに合わせて日程がどうなってるかやっぱり僕たち客観的に見たいと思います。はい、出して下さい」
村西利恵
「はい。7月の政治日程をご覧下さい。重要な地方選挙が控えていまして、5月には静岡県知事の選挙、そして12日には東京都議会議員選挙があります。その間にも、8日にはG8サミット、そして28日には国会の会期末を控えています」
青山繁晴
「今ね、村西さんが重要な地方選挙と言ってくれて、まあ、その通りなんですよ。あの、地方分権は憲法にも謳われてるしね。地方選挙は大事なんですが、でも国政ではないんですよ。だから一番はやっぱり今、国政の話してんだから、本当は静岡県知事選挙や東京都議選じゃなくてですよ、当然このサミットでどうしますかと、日本の存在感を打ち出すのにね。もうサミットやめようって話になってんですよ。アメリカと中国に○○○○(聞き取れず)しましょうって話になってる時にやるのに、ね。これよりも、知事選挙とか都議選挙のほうが大事ってこと自体が奇怪な話ではあるんですが。そしてですね、この、今その、自由民主党の中にですね、まあ夕べから今朝にかけてほんとにたくさんの人に電話してると、あるいは電話かかってくるのを受けてるとですね、グループがいっぱいあるんですよ。もうご自分の小選挙区の事情に合わせて、たくさんグループができてて」
一同
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、あの、あえて言うと、その中に最強硬派がいてですね、その最強硬派はね、一般には都議選でどうのこうのと言われてるけど、いや、この県知事選が問題なんだと。それでこの静岡県知事選挙っていうのはですね、これ、まああの、一種異常な選挙になってて、民主党が割れてんですよ。民主党の候補が割れててですよ、その、川勝さんっていわば有名な文化人の方と、それから参議院議員と両方出たいと、出ることになってて。で、自民党は一人だから普通、自民党勝つはずなんですよ。ところがですね、その、最強硬派によると、いや、自民党幹部がこっそりやった調査によると、自民党は負けるんだと」
村西利恵
「えっ」
青山繁晴
「自民党は負ける、民主党が分裂してても自民党の知事候補が負ける、これは総理が悪いからだという理屈をつけてですよ、こう、させようとしてるわけです。はい、出して下さい」
村西利恵
「翌日には『麻生総理が総裁選前倒しを提案?』。ハテナが付いてますね」
青山繁晴
「いや、ハテナっていうのは、その、最強硬派が言ってるだけであって、麻生さんがそれほんとにやるかどうか分かんないっていう意味のハテナなんですよね。しかし皆さんね、これ麻生首相が辞意表明っていうならまだ分かるじゃないですか。ね。しかし自分で、自分で、自分を首にするかもしれない総裁選前倒しを提案て、わけ分かんないんですが、ま、これがあの、いわば仕掛けの一つであってね、これ何を云ってるかというと、静岡県知事選挙に負けるでしょ、仮に負けたとするじゃないですか、まだ分かりませんけどね。それで細田幹事長が会談して、その時に麻生さんから、いや、よく考えたら、つまり県知事選と関係なく、よく考えたら自分は9月30日に任期切れが来るんだと」
村西利恵
「総裁の、はい」
青山繁晴
「この下のほうに(表の28日より下のほうに)あるわけですよね。自民党総裁の任期切れが来る。そのままで総選挙に臨むのはおかしいと思うから、だからいっぺん総選挙をやりましょうってことを提案すると」
村西利恵
「総裁選を…」
青山繁晴
「はい。ごめんなさい。総裁選を。ごめんなさいね、間違えました。総裁選を前倒しでやろうと。総理自体、総理総裁自体が提案して、自分も出るかもしれないと(一同笑)いう話をすると」
村西利恵
「自分も出る?」
青山繁晴
「あのね、皆さん今、スタジオの中、笑って、きっと視聴者の方も笑ってらっしゃると思いますよ。僕も情けない限りですが、電話に出てるね、立派な閣僚も経験した人がですよ、それがミソだと力説するわけですよ。だからその、麻生さんは辞める気、今ないんですよ。ないんだけれども、これだったら呑むかもしれないってことで、一生懸命、幹事長に水面下でこれをやってるんだって話なんですよ」
一同
「はあー」
青山繁晴
「でね、僕はそれはあんまりと言えばあんまりな話じゃないですかと言ったら、その最強硬派じゃないもっともっと広い範囲の人たちは、次に考えてるのはこれなわけですよ。はい、出していただけますか」
村西利恵
「『東京都議会選挙の翌日に麻生総理が事実上の辞意表明?』」
青山繁晴
「はい、皆さん、これが今日最初のキーワードで出した罠なんですよ」
村西利恵
「罠ですか」
青山繁晴
「これ、まずね、もう一回言いますが変でしょ?何で東京都議会選挙で、仮に自民党が負けて、その、民主党が第一党になってしまっても、何で国政のトップが辞めなきゃいけないんですか?」
村西利恵
「確かにそうですね」
青山繁晴
「もうあの、昨日あたりからテレビニュースね、その、はっきり言うとNHKも含めて、もう都議選のあと辞めるんじゃないか、辞めるんじゃないか、7月13日はXデーじゃないかって話ばっかりやってるじゃないですか。ちょっと待って下さいよと。僕、東京都民ですけどね、東京都議選てね、その、うちの近所のドブ板どうしますかレベルの、ね。これ悪いって話じゃないですよ。身近な僕たちの都民の生活の選挙であって、はっきり言うと、大事だけども国政じゃないんですよ」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「それで総理が辞めるはずない。ところがですよ、ここで辞めさせないと、辞めさせたい人たちはもうあとがないんですよ。もう9月10日に、えー、衆議院議員の任期切れが来ちゃうから、もうこれしか機会はないから、これをいえばね、フレームアップ、でっち上げしなきゃいけないわけですよ。大きいように見せるように。で、どうしたかというと、麻生さんに耳元で、まあ実際にね、政治家こうやって(ゼスチャー)、麻生さんに耳元で囁いた奴がいるんだよと。つまり普段から麻生さんに連絡取れる大物たちが囁いた。あなたね、東京で強いんでしょと。秋葉原行ったら、わあわあ若者が集まってね、盛り上がるでしょ、麻生人気は東京ではすごいんだよと。だから都議選全部回ってね、細かく回って都議選で逆転、勝ったらね、今、絵(VTR)が出てますけど、いっぺんに情勢は変わってね、やっぱり麻生で、その、総選挙やろうになるんだと。だから都議選回ったらどうですかと言われて、まあ麻生さんは脇が甘いっていうか、罠にはまってそうやって回ってですよ、しかも振り付けられた通りにね、その、都議選は一地方選挙じゃなくて国政選挙、総選挙につながってるって、さっきあの白い服着ておっしゃってた、あの場面でそうおっしゃったわけです」
村西利恵
「自身で、はい」
青山繁晴
「だから自分で都議選に負けたら辞めなきゃいけないっていうことをね、もうこれ、足をこう固められていってるわけですよ」
一同
「はあー」
岡安譲
「言わされたも同然なんだ」
青山繁晴
「で、こんなのは昔からね、保守政治の中でいっぱいやってきたことですが、麻生さん長いこと議員やってらっしゃって、これに気がつかないで都議選に行くってこと自体がね、あの、実に残念な話なんですが」
山本浩之
「周りにそういうブレーンっていうか、いないんですかね。それについて…」
青山繁晴
「もともと麻生さんは実は友達が比較的少なかったこともありますよ。それで、ま、その話はあとでもう一回出てくるんです。あの、何とか麻生さんに救いの道を考えてる人が一人います。ね。で、だからその人の話はまたあとでするとしてですよ、その、最終的にこれ麻生さんが事実上の辞意表明、つまりこれも総裁選を前倒ししようって話かもしれませんが、もうちょっと踏みこんで、麻生さんは出ないんじゃないかって話になる。たとえばですよ、まだ分かりませんが、それをいわば最後に言い渡す人はこの人じゃないかと。はい」
村西利恵
「最後に引導を渡すのは、森元総理」
一同
「へえー」
青山繁晴
「これね、あの、このコーナーの、ま、ポイントの一つで、ニュースの見方なんですけどね。この森さんて、ちょっと前までは、麻生降ろし、けしからん!と言ってたじゃないですか」
村西利恵
「おっしゃってました」
青山繁晴
「それが、麻生降ろしがありますが、って言う記者をこうギャーッとかきわけて車に乗ってたでしょ。最近とんと音沙汰がないわけですよ。ね。で、森さんが麻生さんに罠を仕掛けたとか、足を引っ張ってるまでは分かりません、正直。だからそこまで言いませんが、しかし少なくとも、最後には森さんがちゃんと引導を渡してくれると仕掛けができてるから、だからたとえばあんた都議選応援しろとか、そういうふうに言える奴が、何人も出てくるんだってことなんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「ということは、これは麻生さんにとっては、あの、非常に苦しい状況になってて、たとえばもう森さんは助けてくれないんじゃないかということなんですよね。だから全体で見ると、麻生さんが総理をできる可能性は非常に少なくなっていて、ということは、麻生総理に代わる、さっき言ったその、次を選ぶっていうために、また総裁選をですね(苦笑)」
岡安譲
「ねえ」
青山繁晴
「もうデジャブーね。もう前に見た光景…(一同ざわざわ)。その、また総裁選って話になるんですが、その総裁選にじゃあ誰が出るっていう話を聞いてたら、あの、僕はまたびっくりしたのはですね、実はヒントがあって、その、青山ちゃんの常識と違うこといろいろ起きるんだって言われたんで、実はですね、ちょっとこれはあんまり踏みこんで言っちゃいけないのかなあ。だけど、麻生内閣の現職閣僚の方にね、どんどん電話したんですよ。現職の方々に。で、どれが、誰がどうとは言えませんよ、もちろん。しかしね、結果こうなりました」
村西利恵
「(一同笑)出馬への意欲を周辺に漏らしているのは、鳩山さん、与謝野さん、舛添さん、石破さん、野田さん、甘利さん、小池さん、石原伸晃さん」
青山繁晴
「はい。で、まずですね、ここでいわば線を引かなきゃいけないんですね(小池&石原と、それ以外の人たち)。これ、ま、あの、辞めたばっかりの邦夫さんも含めてね、鳩山邦夫さんも含めて、これ要するに閣僚ですよ。内閣を支えてる閣僚たちですね。それプラスアルファ、このお二人(小池&石原)がいらっしゃるってことであってね、しかもそれぞれちゃんと理由があるわけですよ。で、たとえばね、この与謝野さん、ま、与謝野さんが実は前からいろいろ動いてるってことは、この『アンカー』で何度も言いましたが、要するに次の総選挙で民主党は政権交代とね、いう4文字入れるじゃないですか。で、いわばその、今の国民のその、民主党に風を送ってるのも、まあ政権交代、とにかくいっぺんやって、民主党にいっぺんやらしてみようって空気が強いからですよ。ところが自由民主党のほうはね、たとえばこの石原伸晃さんとか小池百合子さんが仮に出て、あの、少しは若返ってもですよ、その、掲げるものがないんですよね」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「で、もし自民党が掲げるとしたら、時間はないけど、岡安さん、何ですか?」
岡安譲
「え?経済再建とか、財政建て直し…」
山本浩之
「人心一新じゃないの?」
青山繁晴
「人心一新できません、これ」
山本浩之
「いやいや、ま、できないけど…(一同笑)…まあそういう、組み替えるだけで、こういろいろ変わるんじゃないですか」
青山繁晴
「はい。ま、それは分かりますが、岡安さんの言ったその経済再建、ないし景気回復、それっきゃないわけですよね。政権交代ってのはやっぱりすごい魅力あるじゃないですか。この際いっぺん変えてみたらどうだっていう、それ普通の国民が思うのは分かりますが、これに対抗するにはちょうど景気が底を打って上がるところだから、これ上がってるのをこのまま上げましょうってことで与謝野にしたいと。で、これを誰が推してるかというと、要するに自分の選挙区で、その、40代半ば以上の、40代、50代、60代、そういうね、特に40代、50代の景気を一番心配してるような人たちの票がほしいっていう人は、与謝野さんなんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「ね。それでたとえば、この野田さんはどうしてこう、いらっしゃるかというとね、この野田さんに期待する人たちはですよ、自分の小選挙区で実は女性票こそ分かれ目なんだと。たとえば相手のこう民主党の候補が女性だったりすると。ま、森元首相も今、あの、女性候補が民主党から立ってますけれどね、あの選挙区で。そういうようにほしいと、ね」
山本浩之
「それは何となく分かりますね」
青山繁晴
「はい。それでたとえば民主党との連携を期待する人は、この邦夫さんになってほしいと(ヤマヒロ笑)。で、こうやってですね、それぞれいらっしゃってですね。で、この中で実際に出る可能性がさらに強いのは、この舛添さん、与謝野さん、えー、鳩山邦夫さん、石破さん、ま、この4人はだいたい出るんじゃないかと。それでもう一回言いますよ、この中でご本人と直接話してる人も複数います。今、携帯電話で。で、あの、この複数の方、いずれも僕に、ああ、出ますよとおっしゃったんです」
一同
「ええー(ざわざわ)」
村西利恵
「そんなはっきりと…」
青山繁晴
「ええ。出ますよって、あの、大臣、あの、申し訳ないけど、総選挙じゃなくて、念のため言いますが、総選挙じゃなくて総裁選ですよと。ああ、だから総裁選だよ、当たり前じゃないのそんなの、って言われたわけですよ」
山本浩之
「(上の青山さんの言葉にかぶって)もう、そうシフトしてるんですか…」
青山繁晴
「つまり麻生内閣の足元でそうなってると。だから麻生総理自身はまだほんとに辞める気ないそうですけど、足元の内閣がこんな状況になってるって、そんな政権、今まで見たことがないわけですよ。で、その上でね、今、話に出てない人が一人だけいるでしょ、ここにね」
一同
「甘利さん」
青山繁晴
「ご存知じゃない人もいるかもしれませんが、この甘利さんは、いわばこの内閣で唯一残った麻生総理の側近なんですよ。ね。で、この、あの、甘利さんは実はこの中の方と立場が違ってて、これはっきり言うと、ここにちょっと顔出してくれますか(パネル、右のほうに麻生総理の顔が出る)」
青山繁晴
「麻生さん。つまり、麻生さんから禅譲される場合、この甘利さんが出てくると」
一同
「ああー」
青山繁晴
「禅譲といっても昔の禅譲と違って、今の総理が指名しても、全然それで決まりにならないですが、要するに総裁選に出る資格は出るということで、ここに甘利さんがいるわけですね。そして、あの、時間は厳しくてもこれ言わなきゃいけないんですが、麻生さんの大逆転っていうのを、これやったらできるよってことをアドバイス、実はしてる人がいて、それは安倍晋三元総理なんですよ。で、安倍さんはいわばあの、麻生さんへの最後の友情としてね、麻生さん、あなた追い込まれてると。しかし、あなたがどうしてもね、度胸を決めてやりたいなら、今週の金曜日までに、今日水曜日でしょ、だから水木金、この3日間の間に内閣改造をやるんだと」
一同
「えっ」
青山繁晴
「で、内閣改造でね、たとえばこの、もう意欲満々のね、この舛添さんを幹事長にしてしまえと。それから小池百合子さんを外務大臣にしてしまえと。そうやってまああの、ウルトラオールスターの内閣を無理無理でも作って、で、それ、いきなりもう解散しろと。で、この安倍さんのアドバイスっていうのは、これ逆に考えると、それができなかったら(先ほどの総裁選に意欲示してる人たちのパネル示して)要はこうなっちゃうってことなんです」
村西利恵
「それしか手はないと」
青山繁晴
「はい。で、なおかつね、麻生さん自身はこうなった時に、自分が出るかもしれないという、その、まあ前の福田さん…」
山本浩之
「えっ、総裁選に出るかもしれない?」
青山繁晴
「はい。あの、まだ可能性否定できません」
山本浩之
「そうですかー」
青山繁晴
「そこが前の福田さんや安倍さんとやっぱり違うところなんですね。で、その上でですよ、まあ自民党はひどいことになってるなあと、その、自民党はもう駄目だなあと僕はそう思いますよ。そう思いますが、でもね、もう一つ、皆さんに今日お話ししなきゃいけないのは、このことです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『すべて壊れる』。いったいどういうことなんでしょうか。CMのあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「まあ今、永田町がすごいことになってるのは分かりましたけれども、2つめのキーワードが『すべて壊れる』ということでしたね。どういう内容なんでしょうか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、全て壊れるっていうのは、あの、非常にネガティブ、否定的な言葉に聞こえると思うんですけど、僕はね、むしろね、救いを見出してるんですよ。この、いったんもう、これ行き詰まった政治が一度壊れたほうが、僕たちにはほんとの希望をつかめるかもしれないと思うんですが、でもこれも情緒的に言ってるんじゃなくてですね、ま、政権交代いっぺん見てみたい、かつての細川政権の時のように、その、一度その、自民党じゃない政権を待望したいって、それ僕よく分かるんですね。ところがその、この民主党の内部の方々、あの、夕べも電話した中の民主党議員は口を揃えて言ってましたが、心配な点がもうすでに2つあるんですね。ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「民主政権にもアキレス腱。1、郵便割引制度の悪用事件。そして、2、民主政権の政策実行」
青山繁晴
「はい。これ、ま、民主党を中心とした政権になった場合という意味ですね。あの、単独ではおそらく、っていうかもうすでに社民党との連携、連立、国民新党との連立言ってますからね。民主党を中心にした政権になった場合も、この、今、障害者のための郵便割引制度を悪用して、ま、偽の障害者団体がその、しっかりそれを、ま、不正な利得を手にしていたって事件ありますね。で、この事件については、すでにもう民主党議員の名前とか、とにかく民主党の現職の議員が関係してるんだっていうのは、もうどんどん報道されてますよね。それでこれ、普通だったら、もうあの、特にそのうちの一人は容疑が固まってる話もあって、あの、強制捜査に踏み切るかもしれませんが、でもこれやっぱりね、総選挙の前にね、西松事件は今のところ、その小沢さんの秘書だけを逮捕しててね、で、この事件も検察、これ大阪地検ですけど、検察がやってて、また民主党だけになるとね、いくら何でもそれはね、その、捜査の内情がどうであっても偏りすぎだから、ま、分かりませんが、基本的には僕の今受けてる印象では、総選挙終わってからこの政治家の強制捜査に行こうかって感じに見えるんですね。ということは逆に言うとですよ、政権できましたと、さあみんな希望を持って踏み出して、内閣も出発をしたら、いきなりこれで政権の中から、その、国会議員への捜査が、いや、国会議員で捜査を受ける人が出てしまうかもしれないってなるわけですね」
村西利恵
「打撃ですね」
青山繁晴
「大打撃ですよ。それから次にね、これ、もっと根本的な問題で、民主党が政権取った場合、たとえば鳩山由紀夫さんとか、あるいは元代表の前原さんのような、いわば民主党の中心人物がずっと、外国人、日本にいる外国人の方々にも地方の参政権を与えましょうってこと主張されてて。で、今までは野党ですから、その、党内にどんな反対があっても、まあその、いろいろ意見がある、で終わってたわけですけど、これ政権取ったってことで法案化しようとすると、それ間違いなく民主党を飛び出す人がやっぱり出てきます。あの、たとえばあえて名前言えば、長島昭久さんとかですね。僕は長島さんに直接、あなた民主党が政権取って、外国人地方参政権の法案出してきたらどうすんの?と。ああ、やっぱりもう居られないですよってこともおっしゃってた」
村西利恵
「ああ…」
青山繁晴
「今日、今現在どう言うか分かりませんよ。しかし、いずれにしても、その政策を与党として実行したら、そういう問題が出てくる。それから今の話にも多少関係しますけれども、特にその、自衛隊の活用、国際貢献どうするかになった時に、社民党との連立政権組むわけですから、これまたこの、分裂気味になってしまって」
山本浩之
「確かに」
青山繁晴
「要するに、民主党政権が無事に行けるかなあっていう話になるわけですよ。しかし、これはあの、民主党が政権取った時に、じゃあ自民党はね、むしろそれで、あの、次のチャンス狙って、いえば落ち着くのかというと、いや、全然そんなことはなくて、こうなるわけですね。はい、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「『郵政に始まり郵政に終わる。そして…』」
青山繁晴
「はい。つまりですね、今の自民党の数の多さっていうのは、その、郵政民営化、その、郵政選挙、4年前の選挙でこれ、わーっとこうムードで行ったんですが、その、いわばその、今、郵政で苦しんでるわけですね、日本郵政の社長人事で。苦しんでるわけですが、これ野党に転落したらですよ、もともとの郵政民営化の時にね、おかしいことあったんじゃないか。ね。あの、はっきり言うと小泉さん以下みんな、竹中さんにも全部ね、もう一度疑いの目が行くことがあって、えー、すなわち、たとえば西川さんを社長にしたのは、どういう、あの、勢力が動いたんだってことが、こう分かってきてしまうかもしれない。で、そして、ってここ(パネル)に書いたのは、要するに、次に民主党政権が仮に出来ても、その、民主もそれから野党になった自民党も、それぞれがもう深い壊れ方をしていくということじゃないか。そして、時間はなくなりましたが、最後に一つ言うとですね、僕は今、与党である、責任政党である自由民主党がやるべきなのは、今日お話ししたような政局の争いだけやってんじゃなくて、これは麻生政権がもし終わるならば、もう実際終わろうとしてるんですね、終わるならば、麻生政権はどんな政策をやったか国民にちゃんと説明しなきゃいけない。その中にたとえば、実はこの世界同時不況になって、日本の企業が産業スパイに前よりずっと狙われてるってことが起きててですよ、その、たとえば2007年にデンソー事件ってあって」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「デンソーって日本のハイテクメーカー、そこに務めてた中国人の技術者が、あの、図面をですね、大量にコピーして、それを持って行って、中国に帰っちゃったって事件あったんですよ。日本はその、それを摘発できない国だったんですよ。そのまま放置されてたんですが、この麻生政権は、その、4月にですね、4月の下旬に、この不正競争防止法っていうのを改正して、いや、コピーしただけでも罪になるってことを実現したんですよ」
山本浩之
「はい」
青山繁晴
「これちょうど、小沢さんが辞めんのかどうかで、わーわーなってた頃なんですよ。こういうその、政権が何をやったかってことをちゃんと示した上で、麻生政権の決着をつけないといけないですよ。ただただ、その、政局話だけで終わるんじゃなくて、これが今の自由民主党の方々に、僕、必要だと思ってます。その上で、僕たち有権者の判断する時期が迫ってるということです」
山本浩之
「分かりました。えー、以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
各メディアとも「公正中立」を謳うならば、こんなふうに現政権の功績の部分も報道すべきだと思うし、また、政権交代実現の度合いが色濃くなっているのであればあるほど、野党が政権を取ったら何がどう変わるのかという具体的な部分を、マイナス面も含めてきっちり報道すべきだと思うのですが、全然そういうふうにはなってませんよね(民主党が具体的に打ち出してないという面も大きいのでしょうが)。
というか、今回に限らず、最近はもう政治家もマスコミも揚げ足とりばかりに熱中してるというか、とにかく事の本質から外れたところで騒ぐばかりで、「あんたら本気で国や国民のことを考えてるのか?」と言いたくなります。
最後に、トップニュースで伝えられた党首討論、これについての青山さんの見解の要旨を箇条書きにしておきます(一字一句この通りではないのでご注意)。
●45分間じっくり見てたが、最後の1分が一番印象に残ってしまった。麻生総理が、もう委員長から1分と言われちゃいましたという意味のことを言って、突然、第七艦隊だけで日本は守れるっていうのはおかしいとおっしゃった。これは視聴者、国民ご記憶だと思いますが、小沢さんが民主党代表の時代にその発言をしたと。しかし相手はもう鳩山さんに代わってるわけですから、やっぱりびっくりしたわけですよね。それで麻生さんもこれはもちろん生煮えの話だと分かってるから、今度は外交安保、それから財政問題に絞って党首討論やりたいと。
●そのあと鳩山由紀夫さんのほうは、コンクリートよりも命が大事だっていう政治を民主党はやるんだとおっしゃった。麻生さんの最後の突然の発言もびっくりしたが、鳩山さんのおっしゃる、コンクリートなのか命なのかっていうのもね、そういう政治でいいのかなと。それは要するに公共事業ばかり増やして、社会福祉の費用を、今回の骨太の方針でも2200億も減らすのはおかしいという意味なんでしょうが、それをコンクリートなのか命なのかっていうのは、民主主義にとってはやっぱり危ない部分で、そのような言葉に置き換えてしまう、キャッチフレーズに置き換えてしまうのはどうかなあと。残念ながらどっちが勝ち負けというよりも、双方ともこれで日本の総理が務まるのかなとやっぱり思った。
●最後の1分問題でいうと、どうして日本の国会議員はこの程度の工夫すらできないのかと思うのは、そもそも45分は短すぎる。しかも平日の午後3時から3時45分、誰が見るんでしょう?(ヤマヒロから「テレビ的に言うと見る人の数が少ない時間帯」と補足あり)今日は僕もじっくり見ましたと言ったのは、本当は見れたの初めてで、いつも細切れにしか見れない。だから当然、平日にやりたいんだったら夜やるとか、日曜日に2時間やるとかやってもらえば、最後のさっきの変な1分もなくなれば、キャッチフレーズだけで押し込むのもなくなる。その程度の工夫もできない国会が国民の代表なんておこがましいですよ。
●財源のことについても、鳩山さんが切り返してね、補正予算の半分は随意契約、私たちの感覚では半分ぐらい随意契約だっていうこと最後に言われて、ガクッとなった。感覚なのか?という。感覚のはずないじゃないですか。
青山さんは作家として、言葉を大切にしたいと普段から考えられている方だそうです。
なので、鳩山由紀夫さんの“コンクリートか命か”発言、それから今日最初に紹介した古川議員の“大政奉還”発言、このあたり、言葉を乱雑に扱うのは許せないというお気持ちが批判へとつながったんだろうなと思います。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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