「アンカー」ガス田合意の裏側&北のテロ支援国家指定解除へ
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■6/25放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
テレビ欄は上記のようになってましたが、実際は「ガス田」と「テロ支援国家指定解除」の2本立てです。
コーナー直前に「アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定を明日にも解除」のニュースが取り上げられましたので、まずはそこでの各人のやりとりから起こしました。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「懸念されていた通り、拉致問題に具体的な進展がないまま制裁が解かれることになります。アメリカは明日にも北朝鮮のテロ支援国家指定解除に乗り出します」
村西利恵
「アメリカ政府は北朝鮮が明日にも行う核計画の申告をもって、指定解除の手続きを行います。拉致問題解決への大きな切り札を失う日本ですが、日本政府は容認する考えを示しました」
…………………………VTR開始…………………………
(ニュースVTRはカット。以下のニュース記事などご参照下さい。
・北朝鮮 26日テロ指定解除着手 米、核申告受け即日
・対北テロ指定解除方針 首相『核進展なら歓迎』)
福田首相
「核の問題が解決する方向に進むのであれば、歓迎すべきことですよ」
「そういうこと(拉致問題)は大事だと再三、双方で(日米で)話し合ってきてるわけですね。全く意見の食い違いはありません」
「核と拉致、両方解決するためにも日米関係が大事だと申し上げてるんです。分かった?分かった?」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「(室井に)分かった?(一同笑)分かんないですよね、あの説明だと。何でこういうことになっちゃうんでしょうね」
室井佑月
「日本としては、拉致問題も解決されてないのにテロ国家指定解除なんて北朝鮮にされたら大変なわけじゃない?で、こないだの『アンカー』で青山さんが、6カ国協議が行われる前に足踏み(足並み?)をみんな揃えなきゃいけないと言ったけど、それにどんな意味があるのかって思っちゃうのね。私は、日本の意見はこうだっていうふうに出したら、その落としどころっていうのをまとめて、ちょっとずつ自分、日本の国の、その国のためになることだと思うの。だからこの国の外交って、ただ子供の使いみたいにさ、言われただけお金を出す、あと言われたらそういうふうにするってさ、それじゃあさ、ちっとも私たちが思ってる外交ってことじゃないんじゃないのか?っていう気がする」
山本浩之
「おっしゃる通りですね。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「あのね、今、室井さんが外交になってないんじゃないかって言ったでしょ。ところがプロの外務官僚たちはね、自分たちだけがリアルな外交をやってるんだと思い込んでるわけですよ。だけど外交って言ったって人のやることですからね、室井さんのその生活感覚と同じでね、ふつう交渉する時にお互い最初に大きなこと言って落としどころ探るというのは、外交でも同じなんですよ。さっき室井さんが言ったことをちょっと補足するとね、僕は前の『アンカー』で申したのは、6カ国協議で足を揃えたいと、自分だけこれするのは嫌だと福田さんがそう思ってて、あるいは日本政府の外務官僚たちはそう思ってて、で、僕はその考え方に反対なわけです。だからあえて言うと室井さんと同じで、孤立してもいいじゃないかと。孤立したらよけい自分の意見はっきり目立つんだから、はっきり言って、その後に落としどころ探るっていうのは当然のことなんですよね。で、その上でね、今回テロ国家の指定解除に進む前に、明日北朝鮮の核申告ってあるわけですよね。で、核の申告っていうと何かこう言葉として分かりにくいけど、要はその6カ国協議なるものにね、メンバーである北朝鮮が、自分はこうやって核兵器を開発してきましたというのを正直に報告すると、それが本来の核申告ですね。ところがですね、今VTRにもあったと思いますが、明日出される報告書には肝心の核兵器は入ってないわけですよ。核兵器の材料になるプルトニウムをどうやって作りましたか、何キロ作りましたか、それも本当は実態よりも少なめに報告すると。それがもうバレバレでね。しかも明後日にはですよ、わざわざCNNを北朝鮮に入れてですね、材料を作ってきたところの、今まで何度もやりましたね、寧辺(ヨンビョン)の原子炉の上にある冷却塔っていうね、施設の一部をバーンと爆破するって、それを映すと。で、そんなものを今さら爆破してもですね、もう原材料は十分作っちゃったからね、核兵器を作れたんで、全く意味のない演出にね、たとえば誇りあるはずのアメリカのメディアまで乗っけられるという、これはほんとに恐るべき事態になってるんですが、それでちょっと皆さんにね、これを見ていただきたいんです」(フリップ出す)
山本浩之
「『日本には脅威が膨らむ』」
青山繁晴
「ええ。ここに書きました通りね、今回の申告は核兵器抜きということになると、かえって日本には、これ福田さんは『核廃絶に向けて前進するならけっこうなことじゃないですか』『分かった?』って言ってたけど、あんたこそ分かったのか?って。ね。我が総理に向かってあんたと言っちゃいけませんけど、福田総理、あなたこそ分かってるんですか?日本には脅威が膨らむんですよ。というのもですね、僕の話もう一度思い出していただくとね、一昨年の夏から秋にかけて、つまり2006年のたとえば10月に核実験やりましたね。で、そこで北朝鮮は今回報告するはずだった核兵器を作ったんですが、たとえば僕の握り拳を核爆弾だとする。しかしこれはここにあるだけじゃ意味がないわけですよね。しかし北朝鮮の飛行機なんぞ、すぐにアメリカ空軍に撃ち落とされちゃうから、飛行機じゃなくて、違う運搬手段持たなきゃいけない」
青山繁晴
「だから2006年10月の3カ月前に、2006年の7月に、皆さん覚えてますよね。夜明けから始まった7発の弾道ミサイルの発射実験があったじゃないですか。そしてね、今これ残念ながら出てる絵(VTR)ね、この絵が間違いなんですよ。別に関テレだけじゃなくて日本のテレビはこればっかりやってますけどね。これテポドン1号っていうんですが、そもそももっと昔のやつなんですけど、これ見たら分かるでしょ。2段式になってたでしょ。で、あの7発のうち1発だけね、この2段式…」
青山繁晴
「ちょっと僕の手、映して下さい。1発だけ2段式になってたやつがあるんですが、これ2段式、どうしてかというと遠くまで飛ばすためです。で、この1発だけがアメリカに向けたやつだった。これテポドン2号なんです。さっきの絵はテポドン1号なんですけど、未だにあの2006年7月の弾道ミサイルの発射を私たちの国のメディアはテポドン2号と呼んでるんですが、テポドン2号はどうでもいいんです。どうしてか。そのテポドン2号は2段式で最初、下からこう出て飛んでるでしょ?2段目が切り離されて上のここの燃料タンクがこう出て、飛んでる2段目が切り離されて、上のここの燃料タンクが燃えてさらに遠くへ飛んでいくんですが、日本海から拾ったらですね、この切り離した後のこっちの(上の)燃えるはずのここが、燃料タンクは空だったんです。北朝鮮が1滴も入れてなかった。すなわちアメリカに対して、『我々はこういうロケットを作れるけど、アメリカ様、あなたには撃ちません』と。燃料タンクは空ですと見せたんです」
山本浩之
「意思表示だと」
青山繁晴
「はい。そういうメッセージだからアメリカの態度が変わっていって、問題は私たち日本にとっては7発撃ったうちの残りの6発は日本や韓国をターゲットにしたもっと短いやつなんです。それはものすごく性能が上がったわけです。で、今回の核申告っていうのは、その日本に撃ち込めるミサイルの上に載っける核爆弾も不問に付す、このミサイルも不問に付すと。だから要は日本にはこの脅威が膨らんだままになるということが、今回の核申告なわけですね」
山本浩之
「だけど福田総理はこの申告を認めるって言ってるんです」
室井佑月
「歓迎するとまで言ってる」
青山繁晴
「さらにね、これ福田さんのこういう歓迎姿勢というのは、世界に対しても影響があるっていうのは、実はこれなんです」(フリップの2項目めを開ける)
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■6/25放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
尖閣諸島の領有権問題は…ガス田共同開発合意の裏側を青山がズバリ
テレビ欄は上記のようになってましたが、実際は「ガス田」と「テロ支援国家指定解除」の2本立てです。
コーナー直前に「アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定を明日にも解除」のニュースが取り上げられましたので、まずはそこでの各人のやりとりから起こしました。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「懸念されていた通り、拉致問題に具体的な進展がないまま制裁が解かれることになります。アメリカは明日にも北朝鮮のテロ支援国家指定解除に乗り出します」
村西利恵
「アメリカ政府は北朝鮮が明日にも行う核計画の申告をもって、指定解除の手続きを行います。拉致問題解決への大きな切り札を失う日本ですが、日本政府は容認する考えを示しました」
…………………………VTR開始…………………………
(ニュースVTRはカット。以下のニュース記事などご参照下さい。
・北朝鮮 26日テロ指定解除着手 米、核申告受け即日
・対北テロ指定解除方針 首相『核進展なら歓迎』)
福田首相
「核の問題が解決する方向に進むのであれば、歓迎すべきことですよ」
「そういうこと(拉致問題)は大事だと再三、双方で(日米で)話し合ってきてるわけですね。全く意見の食い違いはありません」
「核と拉致、両方解決するためにも日米関係が大事だと申し上げてるんです。分かった?分かった?」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「(室井に)分かった?(一同笑)分かんないですよね、あの説明だと。何でこういうことになっちゃうんでしょうね」
室井佑月
「日本としては、拉致問題も解決されてないのにテロ国家指定解除なんて北朝鮮にされたら大変なわけじゃない?で、こないだの『アンカー』で青山さんが、6カ国協議が行われる前に足踏み(足並み?)をみんな揃えなきゃいけないと言ったけど、それにどんな意味があるのかって思っちゃうのね。私は、日本の意見はこうだっていうふうに出したら、その落としどころっていうのをまとめて、ちょっとずつ自分、日本の国の、その国のためになることだと思うの。だからこの国の外交って、ただ子供の使いみたいにさ、言われただけお金を出す、あと言われたらそういうふうにするってさ、それじゃあさ、ちっとも私たちが思ってる外交ってことじゃないんじゃないのか?っていう気がする」
山本浩之
「おっしゃる通りですね。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「あのね、今、室井さんが外交になってないんじゃないかって言ったでしょ。ところがプロの外務官僚たちはね、自分たちだけがリアルな外交をやってるんだと思い込んでるわけですよ。だけど外交って言ったって人のやることですからね、室井さんのその生活感覚と同じでね、ふつう交渉する時にお互い最初に大きなこと言って落としどころ探るというのは、外交でも同じなんですよ。さっき室井さんが言ったことをちょっと補足するとね、僕は前の『アンカー』で申したのは、6カ国協議で足を揃えたいと、自分だけこれするのは嫌だと福田さんがそう思ってて、あるいは日本政府の外務官僚たちはそう思ってて、で、僕はその考え方に反対なわけです。だからあえて言うと室井さんと同じで、孤立してもいいじゃないかと。孤立したらよけい自分の意見はっきり目立つんだから、はっきり言って、その後に落としどころ探るっていうのは当然のことなんですよね。で、その上でね、今回テロ国家の指定解除に進む前に、明日北朝鮮の核申告ってあるわけですよね。で、核の申告っていうと何かこう言葉として分かりにくいけど、要はその6カ国協議なるものにね、メンバーである北朝鮮が、自分はこうやって核兵器を開発してきましたというのを正直に報告すると、それが本来の核申告ですね。ところがですね、今VTRにもあったと思いますが、明日出される報告書には肝心の核兵器は入ってないわけですよ。核兵器の材料になるプルトニウムをどうやって作りましたか、何キロ作りましたか、それも本当は実態よりも少なめに報告すると。それがもうバレバレでね。しかも明後日にはですよ、わざわざCNNを北朝鮮に入れてですね、材料を作ってきたところの、今まで何度もやりましたね、寧辺(ヨンビョン)の原子炉の上にある冷却塔っていうね、施設の一部をバーンと爆破するって、それを映すと。で、そんなものを今さら爆破してもですね、もう原材料は十分作っちゃったからね、核兵器を作れたんで、全く意味のない演出にね、たとえば誇りあるはずのアメリカのメディアまで乗っけられるという、これはほんとに恐るべき事態になってるんですが、それでちょっと皆さんにね、これを見ていただきたいんです」(フリップ出す)
山本浩之
「『日本には脅威が膨らむ』」
青山繁晴
「ええ。ここに書きました通りね、今回の申告は核兵器抜きということになると、かえって日本には、これ福田さんは『核廃絶に向けて前進するならけっこうなことじゃないですか』『分かった?』って言ってたけど、あんたこそ分かったのか?って。ね。我が総理に向かってあんたと言っちゃいけませんけど、福田総理、あなたこそ分かってるんですか?日本には脅威が膨らむんですよ。というのもですね、僕の話もう一度思い出していただくとね、一昨年の夏から秋にかけて、つまり2006年のたとえば10月に核実験やりましたね。で、そこで北朝鮮は今回報告するはずだった核兵器を作ったんですが、たとえば僕の握り拳を核爆弾だとする。しかしこれはここにあるだけじゃ意味がないわけですよね。しかし北朝鮮の飛行機なんぞ、すぐにアメリカ空軍に撃ち落とされちゃうから、飛行機じゃなくて、違う運搬手段持たなきゃいけない」
青山繁晴
「だから2006年10月の3カ月前に、2006年の7月に、皆さん覚えてますよね。夜明けから始まった7発の弾道ミサイルの発射実験があったじゃないですか。そしてね、今これ残念ながら出てる絵(VTR)ね、この絵が間違いなんですよ。別に関テレだけじゃなくて日本のテレビはこればっかりやってますけどね。これテポドン1号っていうんですが、そもそももっと昔のやつなんですけど、これ見たら分かるでしょ。2段式になってたでしょ。で、あの7発のうち1発だけね、この2段式…」
青山繁晴
「ちょっと僕の手、映して下さい。1発だけ2段式になってたやつがあるんですが、これ2段式、どうしてかというと遠くまで飛ばすためです。で、この1発だけがアメリカに向けたやつだった。これテポドン2号なんです。さっきの絵はテポドン1号なんですけど、未だにあの2006年7月の弾道ミサイルの発射を私たちの国のメディアはテポドン2号と呼んでるんですが、テポドン2号はどうでもいいんです。どうしてか。そのテポドン2号は2段式で最初、下からこう出て飛んでるでしょ?2段目が切り離されて上のここの燃料タンクがこう出て、飛んでる2段目が切り離されて、上のここの燃料タンクが燃えてさらに遠くへ飛んでいくんですが、日本海から拾ったらですね、この切り離した後のこっちの(上の)燃えるはずのここが、燃料タンクは空だったんです。北朝鮮が1滴も入れてなかった。すなわちアメリカに対して、『我々はこういうロケットを作れるけど、アメリカ様、あなたには撃ちません』と。燃料タンクは空ですと見せたんです」
山本浩之
「意思表示だと」
青山繁晴
「はい。そういうメッセージだからアメリカの態度が変わっていって、問題は私たち日本にとっては7発撃ったうちの残りの6発は日本や韓国をターゲットにしたもっと短いやつなんです。それはものすごく性能が上がったわけです。で、今回の核申告っていうのは、その日本に撃ち込めるミサイルの上に載っける核爆弾も不問に付す、このミサイルも不問に付すと。だから要は日本にはこの脅威が膨らんだままになるということが、今回の核申告なわけですね」
山本浩之
「だけど福田総理はこの申告を認めるって言ってるんです」
室井佑月
「歓迎するとまで言ってる」
青山繁晴
「さらにね、これ福田さんのこういう歓迎姿勢というのは、世界に対しても影響があるっていうのは、実はこれなんです」(フリップの2項目めを開ける)
山本浩之
「『イスラエルが年内にもイランを空爆』」
青山繁晴
「はい。これね、難しい話じゃないんです。これね、地図を見ていただければね、一発で分かるんですね。これ地中海があってですね、これイスラエルで、これイランなんですね。で、イスラエルとイランはいわば本気で対立してますが、今までイランが北からミサイルを買っても距離が1300kmだったから、ここに1560kmって書いてあるでしょ、だからイスラエルになかなか届かないわけです。ところがさっき言いました、一昨年の7月に北朝鮮が実験した本当のミサイル、それノドンと言いますけど、日本をターゲットにしたそのミサイルの方は改良されて、1800kmになってるわけです。だから十分、これからイランは、北朝鮮はもうビジネスも事実上許されるみたいなもんだから、イランが北朝鮮からこれから本格的に買っていったら、撃たれるから、実はこれ僕は戯れ言言ってるんじゃなくて、イスラエル空軍はすでに演習したんです。この空爆をして、イランの原子炉その他を自力で叩きつぶす、すなわちアメリカがもう頼りにならないから、自分で叩きつぶす演習をすでに行いました。だからここに書いてるその年内にっていうのは決して誇張じゃなくて、もちろんアメリカは止めにかかるし、いろんなことあると思います。けれどさっき皆さんが疑問に思った福田首相、世界第二位の大国の日本のこの姿勢が、実は中東にとんでもない戦争を引き起こす可能性もあるということをね、私たちはいっしょに今、考えたいんです」
山本浩之
「そういうことですよね〜。そこでその北朝鮮の核申告を今度は受けてですね、アメリカがテロ支援国家指定解除、これはもう明日にもその手続きに入るというふうに言われてますけれども、その影響などについて、この後の青山さんのコーナーで解説をしていただけるということですね」
青山繁晴
「はい。でね、最近の福田内閣、皆さんご覧になってるとね、ま、福田さんは実は自分では外交が得意だと思ってるんですね。得意だと思ってるから、次々最近外交で変化が起きて、たとえば拉致問題についても北朝鮮が再調査やって前進したから、制裁一部解除しますとやったり、ね。それからたとえば東シナ海のガス田で合意を中国としたり、それから今回もアメリカの変化を容認したり、福田さん、次々外交で手を打ってるでしょう?それが実はこういう結果を招きます」(フリップ出す)
山本浩之
「『日本の手足を縛る』」
青山繁晴
「はい。で、これについてたとえば東シナ海のガス田開発の合意や、あるいは拉致問題や、あるいは北朝鮮の核っていうのは一見違うことに見えるけども、そこで根っこでつながってて、全部日本の手足を縛ることになるというお話をこの後、具体的に致したいと思います」
山本浩之
「では、いったんコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先月、中国の国家主席として10年ぶりに来日した胡錦濤国家主席。
日中首脳会談では懸案だった東シナ海のガス田問題で、福田総理が解決のめどが立ったと述べた。
あれから1カ月余り。
先週ついにガス田問題が決着し、高村外務大臣と甘利経済産業大臣が合意内容を発表。
日本が共同開発を求めてきた4つのガス田のうち、最大の対立点でありこれまで中国が単独開発をしてきた「白樺(しらかば)」には日本が出資、それに応じた権益を得ることになった。
また「翌檜(あすなろ)」の南側海域では、日中中間線をまたいで共同開発されるという。
根本的問題である境界線画定を棚上げにした今回の合意は、中国側が大きな政治決断をした形となった。
高村正彦外務相
「中国側で中国側がすでに開発しているところに、日本法人が一定の資本参加をするということを勝ち取ったと」
一方、中国は中間線を認めない立場を強調。
中国外務省 姜瑜 副報道局長
「春暁(日本名:白樺)ガス田は、中国の主権の範囲内で共同開発とは関係ありません」
うーん、どうもわかりにくい東シナ海ガス田問題。
得をするのは日本?それとも中国?
そこで今日はガス田合意の本当の意味をズバリ解説。
福田政権が国民に明かさない日本のピンチに迫ります。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「まあ、あれだけもめていた東シナ海のガス田問題なんですけど、室井さん、共同開発するっていうことで、日本政府は非常に満足げでしたね」
室井佑月
「出資して結局その採れたガスを買うっていうわけでしょう?で、一番大事なさ、うちとこの海で採れたんじゃないのかっていう問題、棚上げなわけじゃない?(一同同意)。そしたらやっぱりさ、うまくいってるみたいに報道されてるけど、ただ中国との話し合いの場に日本の代表がいたっていうだけなんじゃないの?」
山本浩之
「そうですよね〜。で、この共同開発の問題が拉致、それから核にまでつながっているということなんですけれども、それではさっそく青山さん、今日の解説お願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんが改めて言われた通り、今日はそのガス田の問題だけやるんじゃなくてですね、ガス田の問題と拉致や核はつながってるというところまで行きたいと思います。で、まず東シナ海のガス田のことなんですけれども、日中が合意したと。その合意の中に実は重大な問題がいくつもあるんです。はい、それまず出して下さい」
村西利恵
「青山さんの指摘する日中合意の問題点、まずこの3つをご覧いただきます。『白樺』ガス田に日本も出資して権益を配分することになったこと。それから『樫(かし)』『楠(くすのき)』のガス田は継続協議になったこと。さらには日中の境界線の確定が棚上げされたこと」
青山繁晴
「これね、このニュースをある程度見てる国民、視聴者の方はね、『あれ?問題点っていうけど、要はその日中合意の大半の柱が全部入ってるじゃないか』と思われたと思うんですが、それ実に健全な感覚なんですよ。まずね、この『白樺』のガス田、今度こっち、地図の方を皆さん見て下さいね。これ台湾ですが、これ私たちの領土の尖閣諸島、で、これが沖縄本島で、このへんが日本列島、そしてここが中国大陸です。そしてこの日中中間線、これ国際的に認められた中国と日本の海の境界線ですけど、ちょうどその境界線のあたりで中国だけが、つまり日本は全然やったことないです、中国だけがおよそ30年間も海底油田と海底ガス田の開発をやってきたんですね。で、その一番南が『白樺』です。中国名では向こうは勝手に、中国は『春暁』って呼んでますけれどね。で、これまでは中国だけが開発してきたのに、高村さんが言ったように、日本がお金を出して共同開発という形にしますと。ね。そして日本はお金を出した分、これは共同開発になるんだから、その分はこの『白樺』から出てくる、あるいは今までに出たガスはその分だけ日本が受け取ると。これさっき室井さんも言った、それ、ま、新聞・テレビもそう言ってるわけですよ。だけどちょっと待って下さい。ね。何を待つかというとですね、これガスですから、どうやって運ぶんですか?と」
村西利恵
「あ、日本まで?」
青山繁晴
「はい。で、これあの、今からちょっと地図出してくれますか?中国はこの『白樺』、『樫』も『白樺』とつながっちゃってるんですけど、すでにガスのパイプライン引いてます。これ僕、海上自衛隊機に乗って、うちの研究員といっしょに現地に行って確認しました。もうパイプラインが実際にはこのように引かれてるわけですね。ところがこの地図見ていただいても分かるんですけど、要は日本側には何もないわけですよ。一番近い沖縄ともパイプライン全くつながってないし、パイプラインどころか今まで何もしたことないんですから。本土とも全然つながってない。そうすると皆さん、誰が考えても分かるでしょう。ここ(ガス田)から出てきたものを日本はどうやって受け取るんですか?と。ね。それを僕もエネルギー・安全保障の専門家ですけど、やっぱり皆さんと同じようにおかしいと思うから、今回の合意に関わった官僚も含めて、はっきり言うと経済産業省や資源エネルギー庁やそういう官僚たちに加えて、それから民間の大きな石油会社の役員たち、前からよく知ってる人たちに会ったり電話したり、『これどうやって日本は受け取るんですか?』と聞いたら、『いや、青山さんそれはわかってるでしょ?』と。『つまり受け取れないって意味ですか?』って聞いたら、『そうですよ』と」
一同
「えーーー」
青山繁晴
「それで『じゃあどうするんですか?』と。また言われたんですよ。これもう一回言いますが、官から民からもほとんど同じこと言われたんですよ。『青山さん、分かって聞くんでしょ?』とね。『それはもうこれしかないよ』と。僕が言ったのは『え?つまりこれですか?』と言ったんです。出して下さい」
村西利恵
「『白樺』のガスを日本に運べないので中国に売る」
山本浩之
「何じゃそら!」(一同驚き)
青山繁晴
「皆さんね、これ、ややこしいようでややこしくないんですよ。たとえば…」
山本浩之
「パイプライン引くんじゃないんですか?」
青山繁晴
「あのね、それはまた大事なところでね、さっき地図見ていただいたと思いますけど、それからさっき問題点って言いましたけど、これ全体を開発するならね、つまり『白樺』だけじゃなくて、その上の『樫』とか『楠』とかさらに『翌檜』とか、東シナ海の大きな地域を全体でやるならね、日本はパイプラインを敷くこともできますよ。民間もペイするから。だけど実際はですね、『白樺』だけですよね。さっき皆さん見たでしょう?『樫』『楠』は棚上げ、それからさっきちょっと出しませんでしたけど、『翌檜』については水面下で近い韓国からいろいろ言ってきてるんで、これも実はもう棚上げになったんです。『白樺』だけなんで、日本はまともな資本主義国ですから、そんなもんペイしないから、パイプライン引けないんですよ。で、もっとはっきり言うと引くつもりの会社なんかありません。ないから要するに中国に売るんだと。中国に売るってどういう意味かというとですね、あえてちょっと数字出して言うとですね、日本がいったいその『白樺』にいくらお金出すのかって、誰もまだ分かりません。ね。誰も分かりませんけど、まあ民間の石油会社と話してて、まあたとえば500億円、但しこの500億円は頭に留めないでほしい、これは仮の数字ですよ。だけどいちおう500億円をじゃあ日本が共同出資ってことで中国側に渡すじゃないですか。500億円、ね。そして500億円分のガスを受け取るはずが、『いや、日本は実は自分の国に持って行かれる手段がないから、これ困るんです。中国、引き取ってくれませんか?』と言うと。すると中国は『え、それは本来日本に渡したもんでしょ。自分で処理しなさいよ』と。室井さんが言ったような交渉があってですね、中国側は『日本がそんなに困るんだったら、すごく安かったら引き取りましょう』と」
一同
「えーーーー」(ブーイング)
青山繁晴
「『安かったらってどれぐらいなの?』と僕は石油会社に聞いたら、『それは青山さん、常識的に言ってね、30年間日本は何もしないでね、中国はね、国際ルールに違反したと言いながらもやってきたんだから、それは10分の1でしょう』と。だからたとえば500億とするとその10分の1の50億で中国に売ると。何のことはない、差し引き500億マイナス50億の450億円を、金額はたとえばだけど、日本は私たちの税金も加えてね、民間のお金もあると思うんだけど、加えて中国に渡した結果、何にも残らないわけです」
一同
「はぁーー」
村西利恵
「でもそれ、さっき得意げに『勝ち取ったんだ』って会見されてましたよ?」
青山繁晴
「それだったら高村さん、自分でパイプライン引かなきゃいけないですよ。ね。高村さんはおそらく外務大臣だからそんなことまで知らないって言いたいんでしょう。ね。だけど隣にいた甘利経済産業大臣、そんなこと一言も言ってないじゃないですか。そんなの引けないもの。ね。そしてしかも中国はきっちりこういうこと言ってるんですよ」
村西利恵
「はい。これ中国外務省の姜瑜副報道局長ですけど、『白樺ガス田は、中国の主権の範囲内で共同開発とは関係ありません。線引き問題は、中国側は中間線を認めないという立場に変わりはありません』」
青山繁晴
「さっきVTRにもちゃんとありましたよね。それでこれに対してね、日本は今どういう姿勢なのか。ね。それ例によってアメリカ、イギリス、今回の場合僕はフランスも含めて、国際社会はどう見てるか聞きました。その反応はこうなんです」
村西利恵
「『日本政府は直接には反論せず』」
青山繁晴
「はい。つまりね、この副報道局長がこういう発言した時には、日本政府は注目してたんです。で、その後ね、中国の武大偉という外務次官がね、『日本は交渉の中で中国の主権を認めますと明言した』と言ったんです。それに対してはね、さすがに町村官房長官が『いやいや、交渉の中で日本は認めたわけじゃない。日中の合意の中には、日中双方の法的な立場、法的な地位を尊重するっていう言葉があるんだから、今までと変わりない』って言ったんです。そして日本政府はそれで説明したつもりになってるけど、当然国際社会はそうじゃなくて、『ここまで中国がはっきり言ってるじゃないか』と。その交渉の中でどう言ったじゃなくて、要するに今回の合意に対して中国は主権を持ってるんだと。ね。で、日本の言う、あるいは国際社会が認めるはずの中間線というのは認めないということに変わりはないと言ってるのに、日本政府はそれには直接反論しなかったと。この事実は重いよということであり、そしてですね、この先ですね、やっぱり国民の怒りもだんだん高まってるから、ひょっとしたら福田政権は自分が得意だと思った外交で倒れるかもしれませんよ。ね。で、もしも新しい政権がやがてできたとするじゃないですか。いつか。そりゃいつかは代わりますよ、政権はね。で、その時に日本の国っていうのは正しい振り子を描くから。すごく中国寄りの福田政権だから、今は。少し中国にも厳しいことを言える政権がおそらく出るでしょう。出る可能性あります、ちゃんとね。いわばそこ希望なんだけど。その新しい政権がね、さっき言った『楠』とか『樫』とか『白樺』以外のところにもちゃんとやりますと。ね。そしたら中国は、『いやいや、これは日本の主張、中間線は認めない』って言い出すと。すると日本は当然、今まで言ってきたように、我々はフェアなこと主張してるだけだから、『国際司法裁判所に持ち込みましょう』と言うと。ね。いわば安心して言うわけですよ。どうして安心かというと、今まで中国は『いや、それはやめて下さい』と。ね。国際司法裁判所でまともな裁判やったら中国は負けるから、中国の主張ははっきり言って間違ってるので、国際法から見て、国連海洋条約から見て間違ってるので、こう言ってくれるだろうと思ったらですね。おそらくはこれは実は官僚のトップに近い人から僕に言われたんですけど、僕も同じ意見なんですよ。『青山さん、これはやっぱりすごい話だよね』と。『新しい政権がそうやって国際司法裁判所に言おうと、持っていこうとしたら、中国が突然態度変えて、ああそうですか、国際司法裁判所に持っていきましょうと態度変更、大転換があるんじゃないか』。どうしてか。さっき言った『中国の主権は変わらない、この中間線は認めない、ここは中国の主権なんだと言ったことを、日本は直接反論しなかったじゃないか。しなかったでしょう?』と。その重い事実は残ってしまって、この『樫』とか『楠』とかあるいは『翌檜』とか、この全体を開発しようとした時に、それが重くのしかかって、つまり日本が今まで大前提にしてきた、私たちはフェアな民主国家ですから、国際司法裁判所にさえ持っていけば大丈夫と思ってたのが、実はこの福田政権のこのガス田の合意によって、すでにガラガラと崩されつつあるという重大なことなんです」
山本浩之
「そうか〜。外交っていうのはそういうもんなんですね」
室井佑月
「だから日本の外交官とか政府の人間とかが、今まで自分の任期中は面倒くさいからってさ、境界線のことをほったらかしにしてたのがいけないんじゃないの?やっぱり」
青山繁晴
「それもその通りで、だからその、これからどうやって闘うかっていうことをまた最後に考えますけれども、そしてね、しかしもう一つね、さっき申した通り、東シナ海のガス田のことだけじゃないのは、福田政権が最近行ったことによってね、実は日本人にとってある意味もっと大事なね、私たちと同じ庶民が誘拐されてる拉致事件をどうするかってことについても、実はこれが起きようとしてると」(フリップ出す)
村西利恵
「はい。『拉致事件が消される』。このテロ支援国家指定解除の動きを明日に控えて、青山さんがこのキーワードを出されました。CMの後、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、ガス田開発合意の裏側にはそういうことが隠されていたのかと、えー、政府はそれ分かってて合意したのかなと思うと腹立たしい思いですけれども、もう一つ、アメリカによる北朝鮮のテロ支援国家指定解除ですね、その手続きが明日にも着手されるということなんですが、それによってじゃあ今度は拉致事件がどうなっていくのか。引き続き青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんがいみじくもね、アメリカによるテロ支援国家の指定解除、その通り正確に言われたんですが、これ実は、もちろん解除はアメリカがやるんだけど、準備したのは日本なんですよ。ね。皆さん、難しい話じゃないんですよ。ついこないだね、福田政権は、いや、北朝鮮が良くなったんですと。解決済みというのをやめてね、再調査に応じるようになってね、前進したから、日本は一生懸命今までやってきた制裁を一部解除するんです、と言ったじゃないですか。そしたらアメリカも当然、解除できるってことだから。だから実はアメリカの指定解除なんだけど、用意したのはこの方、福田総理が実は用意したわけですよ。ね。だからこれも福田外交のなせる技なんですけども、じゃあこのテロ支援国家の指定解除というのはどういうことなのかというのをね、改めてちょこっと考えていただくと、まずこれはヤマヒロさんの言った通り、もともとはアメリカの国内法でやってるだけのことですね。アメリカの国内法でまずイランとか、それからシリアとか、スーダンとかキューバとか、そして北朝鮮、この5カ国をテロリストを支援したり、あるいは国家としてテロをやってる、けしからんならず者の国なんだということをアメリカの国内法で指定してるんですが、そのアメリカの国内法に基づいて解除する時の条件というのがはっきりしてるわけです。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「はい。それは『最近6カ月はテロを行っておらず、これから二度としないと誓う』こと。そうすると『解除』」
青山繁晴
「はい。ということは、前はテロをやってても、ね、前はテロを確かにやってたからテロ国家に指定したけど、最近半年やってなくて、それから、これから二度としないと誓えば、この誓いが確実だったら解除するって言うんでしょう?そして拉致事件について言うとですね、私たちは拉致事件は終わってない。それどうしてかというとですね、たとえばこの神戸の有本恵子ちゃんであれ、あるいは新潟の横田めぐみちゃんであれ、誘拐されて、拉致拉致って言うとよく分かんない、要するに誘拐ですから。誘拐されて誘拐犯のところに未だに監禁状態にあって、私たちのこの祖国に帰れない、だから誘拐事件はずっと続いてるわけですね。続いてるのに、皆さんこれ見て下さい。アメリカの指定解除ってことは、最近はテロをやってませんと。ね。それからこれからやらない。特に今、最近6カ月はテロをやってないってことは、私たちの言ってる誘拐事件が続いてるんじゃなくて、実はこういうことになるわけです」
村西利恵
「『今は拉致事件とは言えない』」
青山繁晴
「はい。これどういうことかと言うと、具体的に言うとですね、たとえば横田めぐみちゃんで言うと、最初は13歳のバトミントンのラケットを持った女の子が明らかに誘拐されて、ぶん殴られてズタ袋に入れられて、海を運ばれて北朝鮮に連れて行かれました。で、北朝鮮もひょっとしたらその誘拐の事実自体認めるかもしれない。そもそも2002年9月に金正日さんは拉致事件というのはあったと認めたわけですから。しかしその後は横田めぐみちゃんはもうみんな知ってる通り、韓国人の拉致被害者と結婚し、キム・ウンギョンちゃんないしキム・ヘギョンちゃんね、同じ人間ですが、かわいい子も産み、今は自分の意思で北朝鮮にいるんだと言い出しかねない。あるいはそれを拉致問題解決のテコにする気配があって、だからたとえばヤマタクさんは福田さんの訪朝を用意してて、1人か2人返すかもしれないっていうのを、『私は確かに最初は誘拐されたけど、あとは自分の意思でこの北朝鮮』、共和国って言ってますけど、『共和国の理念にも共鳴して、いました』と言う人を日本に返すかもしれない。ね。つまりテロ国家の指定解除というのは、実はそういう重大な意味があるわけです。ね。そしてこのアメリカに対して、たとえば今日ね、家族会のトップの飯塚繁雄さんたちがね、あるいは増元照明さんがアメリカ大使館などを回って、これやめてくれと言ったんですよ。その時応対に出てきたのはメザーフさんって公使で、このメザーフ公使というのは実はアメリカ国務省の日本政策、アジア政策をほんとは仕切ってる人で、実は僕の盟友の一人なんですよ。で、このメザーフさんは実は日本語もできるから、その飯塚さんや増元さんに対して『いやいや、我々は拉致事件を忘れたわけじゃない』と、彼はそう言ったんです。彼の本音なんですが、しかし一方でですね、彼、国務省でしょう。たとえばアメリカにもう一つ、国防総省あるじゃないですか。その人と僕は最近電話で言い合ったらね、僕はすごい怒ったわけですよ。こういうふうに(『今は拉致事件とは言えない』に)なっちゃうから、『アメリカは今、進行中の誘拐事件を認めるのか』と電話で激しく詰め寄ったら相手も怒ってね、こう言ったんですよ」
村西利恵
「『そんなに拉致被害者が大事なら、なぜ日本は自分で助けに行かないのか?』」
青山繁晴
「はい。これ言われてね、いや、僕はそれでへこんだわけじゃないけれども、これがアメリカの本音なんですよ。そんなに日本国民、拉致被害者が大事、青山さんもみんなも言うんだったら、なぜ自分で行かないんだと。いや、僕は自分で行きますと実は言ってるわけです、本音を言うと。ね。日本にはそういう部隊もいますから、彼らと話し合ってもいるけど、もちろんしかし僕も違法行為はできないから、憲法をはじめとした日本の法制度によって今は行けませんということを説明した。そしたらアメリカは、『いや、それは日本の問題でしょう?日本で解決して下さい。アメリカ国民が一人でも誘拐されてるなら日本といっしょに我々も行きますよ。しかし全部日本国民でしょ。自分で何で助けに行かないんですか?』と言うわけです。ね。じゃあこの話はこれで終わりなのか。日本は絶望で終わりなのか。違います。そうじゃなくて、そもそもなぜ北朝鮮はテロ国家の指定が嫌なのか。どうして解除してほしいのか。アメリカにそんな怖いこと言われたら困る、そんな話じゃない。現実はこれだけなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「『世界銀行からお金を借りられない』」
青山繁晴
「アメリカがテロ国家指定してる限りは、この世界銀行、ワールドバンクからお金を一銭も借りられないので、世の中(北朝鮮の中)を良くできないんですよ。この世界銀行ってね、日本でなじみないようでいてね、本当はたとえば東海道新幹線、東名高速、そしてここ大阪の関西電力の黒四ダム、みんな世界銀行からかつて日本もお金を借りて造ったんですよ。だからそれがないと北朝鮮は立て直しができない。そのためにテロ支援国家の指定を解除してくれと言ってるわけですよ。そしてアメリカは解除するんでしょう?じゃあね、皆さんこの世界銀行って今、日本の関係、ご存知な方多いと思うんですよ。出資国の第一位は確かにアメリカだけど、第二位はどこですか?日本です。日本が第二位なんですよ。国連の分担金と同じように日本が二番目にお金出してるんですよ。だから日本が自分の国内法、アメリカと同じように、ね、テロ国家指定とか名前は何でもいいですよ、要するに日本国民誘拐してる国はテロをやってる国なんだという法律を作ってですね、日本が指定して、そのテロ国家に対してお金を貸し出すなんて言うんだったら、我々は世界銀行から出資金を引き上げると言ったら、世界銀行崩壊なんですよ。アメリカだけでできませんよ。だからアメリカがここまで頼りにならないことが分かり、そしてたとえばアメリカ国防総省、かつて日本に戦争で勝ったアメリカの軍人たちがそんなに言うんだったら、『日本、自分でやれ』と言ってるってことは、もうアメリカの言いなりにならなくてもOKだってことじゃないですか。自分たちの法律整備、自分たちの力でもって、別に戦争しろっていうんじゃなくて、『日本国民を誘拐している国にカネを出すような世界銀行になるんだったら、我々は引き上げる』、それだけで結構なんですよ。こうやって実は日本はむしろこれを手がかりに、これをきっかけにして、自国民はアメリカに助けてもらう、アメリカが解除したら大変だっていうんじゃなくて、アメリカが頼りにならないんだったら、冷静に自分たちでやるという国に自立する、僕は最大のチャンスが来たと思ってます」
山本浩之
「なるほど。室井さん、いかがですか?」
室井佑月
「どうかなー。そういうふうになってもらいたいと思うけど、他の国の顔色見ながら、世界銀行でもホイホイ日本はカネ貸しちゃったりしてね」
青山繁晴
「今までそうだったんです。いや、だからこそ室井さんがさっき言ったようなね、外交というのはホイホイと相手の話に乗るんじゃなくて、言うべきこと、言うってことを室井さん言ったでしょ?その感覚はみんなに広がっていってるっていうのは、やっぱり希望だと思います、僕は」
山本浩之
「確かに政府だけじゃなくてね。日本ってその国民全体がね、やっぱりそういうところ感覚としてあるんですよ」
青山繁晴
「そうです。だからね、外交は政府がやるっていう感覚をもうやめましょう」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「外交は僕たちでやるんですよ。政府はその代行をするだけですから」
山本浩之
「頭を切り換えなきゃいけないと思います。そして、えー、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでしたが、青山さん、実は今回ですね、ま、今日の日中ガス田の開発などについてのお話があったんですけれども、ご覧のように『日中の興亡』という本をお出しになりました。で、これを読めば、ま、このコーナーでお話になっている日中関係の、もっとまた深い部分までご理解できるかなというふうに思います。報道番組ですからプレゼントはありませんよ(笑)。本屋さんで買って下さい(一同笑)。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
25日夜、福田首相がブッシュ大統領と電話会談。北朝鮮の核問題、拉致問題について話したそうです(産経6/25)。
こないだからそうだけど、福田さんが何を言っても何をやっても、もはや「アリバイ作り」にしか見えない(-.-#)
青山繁晴さんの新刊「日中の興亡」、実は私はまだ購入できていません。今日(6/25)、地元の本屋さんを3軒回りましたが(うち2軒はけっこう大きいんですが)、見当たりませんでした。
アマゾンは現在、3〜4日待ちだそうです。売れているのか、もともと発行部数が少ないのか、どっちなんでしょう?
この週末にでも大きな本屋さんに行ってみることにします。
※拉致被害者を見捨てるな!抗議のメールはこちらへ
首相官邸 ご意見募集ページ
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
こちらからどうぞ。
※参考リンク
ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
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「『イスラエルが年内にもイランを空爆』」
青山繁晴
「はい。これね、難しい話じゃないんです。これね、地図を見ていただければね、一発で分かるんですね。これ地中海があってですね、これイスラエルで、これイランなんですね。で、イスラエルとイランはいわば本気で対立してますが、今までイランが北からミサイルを買っても距離が1300kmだったから、ここに1560kmって書いてあるでしょ、だからイスラエルになかなか届かないわけです。ところがさっき言いました、一昨年の7月に北朝鮮が実験した本当のミサイル、それノドンと言いますけど、日本をターゲットにしたそのミサイルの方は改良されて、1800kmになってるわけです。だから十分、これからイランは、北朝鮮はもうビジネスも事実上許されるみたいなもんだから、イランが北朝鮮からこれから本格的に買っていったら、撃たれるから、実はこれ僕は戯れ言言ってるんじゃなくて、イスラエル空軍はすでに演習したんです。この空爆をして、イランの原子炉その他を自力で叩きつぶす、すなわちアメリカがもう頼りにならないから、自分で叩きつぶす演習をすでに行いました。だからここに書いてるその年内にっていうのは決して誇張じゃなくて、もちろんアメリカは止めにかかるし、いろんなことあると思います。けれどさっき皆さんが疑問に思った福田首相、世界第二位の大国の日本のこの姿勢が、実は中東にとんでもない戦争を引き起こす可能性もあるということをね、私たちはいっしょに今、考えたいんです」
山本浩之
「そういうことですよね〜。そこでその北朝鮮の核申告を今度は受けてですね、アメリカがテロ支援国家指定解除、これはもう明日にもその手続きに入るというふうに言われてますけれども、その影響などについて、この後の青山さんのコーナーで解説をしていただけるということですね」
青山繁晴
「はい。でね、最近の福田内閣、皆さんご覧になってるとね、ま、福田さんは実は自分では外交が得意だと思ってるんですね。得意だと思ってるから、次々最近外交で変化が起きて、たとえば拉致問題についても北朝鮮が再調査やって前進したから、制裁一部解除しますとやったり、ね。それからたとえば東シナ海のガス田で合意を中国としたり、それから今回もアメリカの変化を容認したり、福田さん、次々外交で手を打ってるでしょう?それが実はこういう結果を招きます」(フリップ出す)
<キーワード>
日本の手足を縛る
山本浩之
「『日本の手足を縛る』」
青山繁晴
「はい。で、これについてたとえば東シナ海のガス田開発の合意や、あるいは拉致問題や、あるいは北朝鮮の核っていうのは一見違うことに見えるけども、そこで根っこでつながってて、全部日本の手足を縛ることになるというお話をこの後、具体的に致したいと思います」
山本浩之
「では、いったんコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先月、中国の国家主席として10年ぶりに来日した胡錦濤国家主席。
日中首脳会談では懸案だった東シナ海のガス田問題で、福田総理が解決のめどが立ったと述べた。
あれから1カ月余り。
先週ついにガス田問題が決着し、高村外務大臣と甘利経済産業大臣が合意内容を発表。
日本が共同開発を求めてきた4つのガス田のうち、最大の対立点でありこれまで中国が単独開発をしてきた「白樺(しらかば)」には日本が出資、それに応じた権益を得ることになった。
また「翌檜(あすなろ)」の南側海域では、日中中間線をまたいで共同開発されるという。
根本的問題である境界線画定を棚上げにした今回の合意は、中国側が大きな政治決断をした形となった。
高村正彦外務相
「中国側で中国側がすでに開発しているところに、日本法人が一定の資本参加をするということを勝ち取ったと」
一方、中国は中間線を認めない立場を強調。
中国外務省 姜瑜 副報道局長
「春暁(日本名:白樺)ガス田は、中国の主権の範囲内で共同開発とは関係ありません」
うーん、どうもわかりにくい東シナ海ガス田問題。
得をするのは日本?それとも中国?
そこで今日はガス田合意の本当の意味をズバリ解説。
福田政権が国民に明かさない日本のピンチに迫ります。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「まあ、あれだけもめていた東シナ海のガス田問題なんですけど、室井さん、共同開発するっていうことで、日本政府は非常に満足げでしたね」
室井佑月
「出資して結局その採れたガスを買うっていうわけでしょう?で、一番大事なさ、うちとこの海で採れたんじゃないのかっていう問題、棚上げなわけじゃない?(一同同意)。そしたらやっぱりさ、うまくいってるみたいに報道されてるけど、ただ中国との話し合いの場に日本の代表がいたっていうだけなんじゃないの?」
山本浩之
「そうですよね〜。で、この共同開発の問題が拉致、それから核にまでつながっているということなんですけれども、それではさっそく青山さん、今日の解説お願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんが改めて言われた通り、今日はそのガス田の問題だけやるんじゃなくてですね、ガス田の問題と拉致や核はつながってるというところまで行きたいと思います。で、まず東シナ海のガス田のことなんですけれども、日中が合意したと。その合意の中に実は重大な問題がいくつもあるんです。はい、それまず出して下さい」
村西利恵
「青山さんの指摘する日中合意の問題点、まずこの3つをご覧いただきます。『白樺』ガス田に日本も出資して権益を配分することになったこと。それから『樫(かし)』『楠(くすのき)』のガス田は継続協議になったこと。さらには日中の境界線の確定が棚上げされたこと」
青山繁晴
「これね、このニュースをある程度見てる国民、視聴者の方はね、『あれ?問題点っていうけど、要はその日中合意の大半の柱が全部入ってるじゃないか』と思われたと思うんですが、それ実に健全な感覚なんですよ。まずね、この『白樺』のガス田、今度こっち、地図の方を皆さん見て下さいね。これ台湾ですが、これ私たちの領土の尖閣諸島、で、これが沖縄本島で、このへんが日本列島、そしてここが中国大陸です。そしてこの日中中間線、これ国際的に認められた中国と日本の海の境界線ですけど、ちょうどその境界線のあたりで中国だけが、つまり日本は全然やったことないです、中国だけがおよそ30年間も海底油田と海底ガス田の開発をやってきたんですね。で、その一番南が『白樺』です。中国名では向こうは勝手に、中国は『春暁』って呼んでますけれどね。で、これまでは中国だけが開発してきたのに、高村さんが言ったように、日本がお金を出して共同開発という形にしますと。ね。そして日本はお金を出した分、これは共同開発になるんだから、その分はこの『白樺』から出てくる、あるいは今までに出たガスはその分だけ日本が受け取ると。これさっき室井さんも言った、それ、ま、新聞・テレビもそう言ってるわけですよ。だけどちょっと待って下さい。ね。何を待つかというとですね、これガスですから、どうやって運ぶんですか?と」
村西利恵
「あ、日本まで?」
青山繁晴
「はい。で、これあの、今からちょっと地図出してくれますか?中国はこの『白樺』、『樫』も『白樺』とつながっちゃってるんですけど、すでにガスのパイプライン引いてます。これ僕、海上自衛隊機に乗って、うちの研究員といっしょに現地に行って確認しました。もうパイプラインが実際にはこのように引かれてるわけですね。ところがこの地図見ていただいても分かるんですけど、要は日本側には何もないわけですよ。一番近い沖縄ともパイプライン全くつながってないし、パイプラインどころか今まで何もしたことないんですから。本土とも全然つながってない。そうすると皆さん、誰が考えても分かるでしょう。ここ(ガス田)から出てきたものを日本はどうやって受け取るんですか?と。ね。それを僕もエネルギー・安全保障の専門家ですけど、やっぱり皆さんと同じようにおかしいと思うから、今回の合意に関わった官僚も含めて、はっきり言うと経済産業省や資源エネルギー庁やそういう官僚たちに加えて、それから民間の大きな石油会社の役員たち、前からよく知ってる人たちに会ったり電話したり、『これどうやって日本は受け取るんですか?』と聞いたら、『いや、青山さんそれはわかってるでしょ?』と。『つまり受け取れないって意味ですか?』って聞いたら、『そうですよ』と」
一同
「えーーー」
青山繁晴
「それで『じゃあどうするんですか?』と。また言われたんですよ。これもう一回言いますが、官から民からもほとんど同じこと言われたんですよ。『青山さん、分かって聞くんでしょ?』とね。『それはもうこれしかないよ』と。僕が言ったのは『え?つまりこれですか?』と言ったんです。出して下さい」
村西利恵
「『白樺』のガスを日本に運べないので中国に売る」
山本浩之
「何じゃそら!」(一同驚き)
青山繁晴
「皆さんね、これ、ややこしいようでややこしくないんですよ。たとえば…」
山本浩之
「パイプライン引くんじゃないんですか?」
青山繁晴
「あのね、それはまた大事なところでね、さっき地図見ていただいたと思いますけど、それからさっき問題点って言いましたけど、これ全体を開発するならね、つまり『白樺』だけじゃなくて、その上の『樫』とか『楠』とかさらに『翌檜』とか、東シナ海の大きな地域を全体でやるならね、日本はパイプラインを敷くこともできますよ。民間もペイするから。だけど実際はですね、『白樺』だけですよね。さっき皆さん見たでしょう?『樫』『楠』は棚上げ、それからさっきちょっと出しませんでしたけど、『翌檜』については水面下で近い韓国からいろいろ言ってきてるんで、これも実はもう棚上げになったんです。『白樺』だけなんで、日本はまともな資本主義国ですから、そんなもんペイしないから、パイプライン引けないんですよ。で、もっとはっきり言うと引くつもりの会社なんかありません。ないから要するに中国に売るんだと。中国に売るってどういう意味かというとですね、あえてちょっと数字出して言うとですね、日本がいったいその『白樺』にいくらお金出すのかって、誰もまだ分かりません。ね。誰も分かりませんけど、まあ民間の石油会社と話してて、まあたとえば500億円、但しこの500億円は頭に留めないでほしい、これは仮の数字ですよ。だけどいちおう500億円をじゃあ日本が共同出資ってことで中国側に渡すじゃないですか。500億円、ね。そして500億円分のガスを受け取るはずが、『いや、日本は実は自分の国に持って行かれる手段がないから、これ困るんです。中国、引き取ってくれませんか?』と言うと。すると中国は『え、それは本来日本に渡したもんでしょ。自分で処理しなさいよ』と。室井さんが言ったような交渉があってですね、中国側は『日本がそんなに困るんだったら、すごく安かったら引き取りましょう』と」
一同
「えーーーー」(ブーイング)
青山繁晴
「『安かったらってどれぐらいなの?』と僕は石油会社に聞いたら、『それは青山さん、常識的に言ってね、30年間日本は何もしないでね、中国はね、国際ルールに違反したと言いながらもやってきたんだから、それは10分の1でしょう』と。だからたとえば500億とするとその10分の1の50億で中国に売ると。何のことはない、差し引き500億マイナス50億の450億円を、金額はたとえばだけど、日本は私たちの税金も加えてね、民間のお金もあると思うんだけど、加えて中国に渡した結果、何にも残らないわけです」
一同
「はぁーー」
村西利恵
「でもそれ、さっき得意げに『勝ち取ったんだ』って会見されてましたよ?」
青山繁晴
「それだったら高村さん、自分でパイプライン引かなきゃいけないですよ。ね。高村さんはおそらく外務大臣だからそんなことまで知らないって言いたいんでしょう。ね。だけど隣にいた甘利経済産業大臣、そんなこと一言も言ってないじゃないですか。そんなの引けないもの。ね。そしてしかも中国はきっちりこういうこと言ってるんですよ」
村西利恵
「はい。これ中国外務省の姜瑜副報道局長ですけど、『白樺ガス田は、中国の主権の範囲内で共同開発とは関係ありません。線引き問題は、中国側は中間線を認めないという立場に変わりはありません』」
青山繁晴
「さっきVTRにもちゃんとありましたよね。それでこれに対してね、日本は今どういう姿勢なのか。ね。それ例によってアメリカ、イギリス、今回の場合僕はフランスも含めて、国際社会はどう見てるか聞きました。その反応はこうなんです」
村西利恵
「『日本政府は直接には反論せず』」
青山繁晴
「はい。つまりね、この副報道局長がこういう発言した時には、日本政府は注目してたんです。で、その後ね、中国の武大偉という外務次官がね、『日本は交渉の中で中国の主権を認めますと明言した』と言ったんです。それに対してはね、さすがに町村官房長官が『いやいや、交渉の中で日本は認めたわけじゃない。日中の合意の中には、日中双方の法的な立場、法的な地位を尊重するっていう言葉があるんだから、今までと変わりない』って言ったんです。そして日本政府はそれで説明したつもりになってるけど、当然国際社会はそうじゃなくて、『ここまで中国がはっきり言ってるじゃないか』と。その交渉の中でどう言ったじゃなくて、要するに今回の合意に対して中国は主権を持ってるんだと。ね。で、日本の言う、あるいは国際社会が認めるはずの中間線というのは認めないということに変わりはないと言ってるのに、日本政府はそれには直接反論しなかったと。この事実は重いよということであり、そしてですね、この先ですね、やっぱり国民の怒りもだんだん高まってるから、ひょっとしたら福田政権は自分が得意だと思った外交で倒れるかもしれませんよ。ね。で、もしも新しい政権がやがてできたとするじゃないですか。いつか。そりゃいつかは代わりますよ、政権はね。で、その時に日本の国っていうのは正しい振り子を描くから。すごく中国寄りの福田政権だから、今は。少し中国にも厳しいことを言える政権がおそらく出るでしょう。出る可能性あります、ちゃんとね。いわばそこ希望なんだけど。その新しい政権がね、さっき言った『楠』とか『樫』とか『白樺』以外のところにもちゃんとやりますと。ね。そしたら中国は、『いやいや、これは日本の主張、中間線は認めない』って言い出すと。すると日本は当然、今まで言ってきたように、我々はフェアなこと主張してるだけだから、『国際司法裁判所に持ち込みましょう』と言うと。ね。いわば安心して言うわけですよ。どうして安心かというと、今まで中国は『いや、それはやめて下さい』と。ね。国際司法裁判所でまともな裁判やったら中国は負けるから、中国の主張ははっきり言って間違ってるので、国際法から見て、国連海洋条約から見て間違ってるので、こう言ってくれるだろうと思ったらですね。おそらくはこれは実は官僚のトップに近い人から僕に言われたんですけど、僕も同じ意見なんですよ。『青山さん、これはやっぱりすごい話だよね』と。『新しい政権がそうやって国際司法裁判所に言おうと、持っていこうとしたら、中国が突然態度変えて、ああそうですか、国際司法裁判所に持っていきましょうと態度変更、大転換があるんじゃないか』。どうしてか。さっき言った『中国の主権は変わらない、この中間線は認めない、ここは中国の主権なんだと言ったことを、日本は直接反論しなかったじゃないか。しなかったでしょう?』と。その重い事実は残ってしまって、この『樫』とか『楠』とかあるいは『翌檜』とか、この全体を開発しようとした時に、それが重くのしかかって、つまり日本が今まで大前提にしてきた、私たちはフェアな民主国家ですから、国際司法裁判所にさえ持っていけば大丈夫と思ってたのが、実はこの福田政権のこのガス田の合意によって、すでにガラガラと崩されつつあるという重大なことなんです」
山本浩之
「そうか〜。外交っていうのはそういうもんなんですね」
室井佑月
「だから日本の外交官とか政府の人間とかが、今まで自分の任期中は面倒くさいからってさ、境界線のことをほったらかしにしてたのがいけないんじゃないの?やっぱり」
青山繁晴
「それもその通りで、だからその、これからどうやって闘うかっていうことをまた最後に考えますけれども、そしてね、しかしもう一つね、さっき申した通り、東シナ海のガス田のことだけじゃないのは、福田政権が最近行ったことによってね、実は日本人にとってある意味もっと大事なね、私たちと同じ庶民が誘拐されてる拉致事件をどうするかってことについても、実はこれが起きようとしてると」(フリップ出す)
<キーワード>
拉致事件が消される
村西利恵
「はい。『拉致事件が消される』。このテロ支援国家指定解除の動きを明日に控えて、青山さんがこのキーワードを出されました。CMの後、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、ガス田開発合意の裏側にはそういうことが隠されていたのかと、えー、政府はそれ分かってて合意したのかなと思うと腹立たしい思いですけれども、もう一つ、アメリカによる北朝鮮のテロ支援国家指定解除ですね、その手続きが明日にも着手されるということなんですが、それによってじゃあ今度は拉致事件がどうなっていくのか。引き続き青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんがいみじくもね、アメリカによるテロ支援国家の指定解除、その通り正確に言われたんですが、これ実は、もちろん解除はアメリカがやるんだけど、準備したのは日本なんですよ。ね。皆さん、難しい話じゃないんですよ。ついこないだね、福田政権は、いや、北朝鮮が良くなったんですと。解決済みというのをやめてね、再調査に応じるようになってね、前進したから、日本は一生懸命今までやってきた制裁を一部解除するんです、と言ったじゃないですか。そしたらアメリカも当然、解除できるってことだから。だから実はアメリカの指定解除なんだけど、用意したのはこの方、福田総理が実は用意したわけですよ。ね。だからこれも福田外交のなせる技なんですけども、じゃあこのテロ支援国家の指定解除というのはどういうことなのかというのをね、改めてちょこっと考えていただくと、まずこれはヤマヒロさんの言った通り、もともとはアメリカの国内法でやってるだけのことですね。アメリカの国内法でまずイランとか、それからシリアとか、スーダンとかキューバとか、そして北朝鮮、この5カ国をテロリストを支援したり、あるいは国家としてテロをやってる、けしからんならず者の国なんだということをアメリカの国内法で指定してるんですが、そのアメリカの国内法に基づいて解除する時の条件というのがはっきりしてるわけです。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「はい。それは『最近6カ月はテロを行っておらず、これから二度としないと誓う』こと。そうすると『解除』」
青山繁晴
「はい。ということは、前はテロをやってても、ね、前はテロを確かにやってたからテロ国家に指定したけど、最近半年やってなくて、それから、これから二度としないと誓えば、この誓いが確実だったら解除するって言うんでしょう?そして拉致事件について言うとですね、私たちは拉致事件は終わってない。それどうしてかというとですね、たとえばこの神戸の有本恵子ちゃんであれ、あるいは新潟の横田めぐみちゃんであれ、誘拐されて、拉致拉致って言うとよく分かんない、要するに誘拐ですから。誘拐されて誘拐犯のところに未だに監禁状態にあって、私たちのこの祖国に帰れない、だから誘拐事件はずっと続いてるわけですね。続いてるのに、皆さんこれ見て下さい。アメリカの指定解除ってことは、最近はテロをやってませんと。ね。それからこれからやらない。特に今、最近6カ月はテロをやってないってことは、私たちの言ってる誘拐事件が続いてるんじゃなくて、実はこういうことになるわけです」
村西利恵
「『今は拉致事件とは言えない』」
青山繁晴
「はい。これどういうことかと言うと、具体的に言うとですね、たとえば横田めぐみちゃんで言うと、最初は13歳のバトミントンのラケットを持った女の子が明らかに誘拐されて、ぶん殴られてズタ袋に入れられて、海を運ばれて北朝鮮に連れて行かれました。で、北朝鮮もひょっとしたらその誘拐の事実自体認めるかもしれない。そもそも2002年9月に金正日さんは拉致事件というのはあったと認めたわけですから。しかしその後は横田めぐみちゃんはもうみんな知ってる通り、韓国人の拉致被害者と結婚し、キム・ウンギョンちゃんないしキム・ヘギョンちゃんね、同じ人間ですが、かわいい子も産み、今は自分の意思で北朝鮮にいるんだと言い出しかねない。あるいはそれを拉致問題解決のテコにする気配があって、だからたとえばヤマタクさんは福田さんの訪朝を用意してて、1人か2人返すかもしれないっていうのを、『私は確かに最初は誘拐されたけど、あとは自分の意思でこの北朝鮮』、共和国って言ってますけど、『共和国の理念にも共鳴して、いました』と言う人を日本に返すかもしれない。ね。つまりテロ国家の指定解除というのは、実はそういう重大な意味があるわけです。ね。そしてこのアメリカに対して、たとえば今日ね、家族会のトップの飯塚繁雄さんたちがね、あるいは増元照明さんがアメリカ大使館などを回って、これやめてくれと言ったんですよ。その時応対に出てきたのはメザーフさんって公使で、このメザーフ公使というのは実はアメリカ国務省の日本政策、アジア政策をほんとは仕切ってる人で、実は僕の盟友の一人なんですよ。で、このメザーフさんは実は日本語もできるから、その飯塚さんや増元さんに対して『いやいや、我々は拉致事件を忘れたわけじゃない』と、彼はそう言ったんです。彼の本音なんですが、しかし一方でですね、彼、国務省でしょう。たとえばアメリカにもう一つ、国防総省あるじゃないですか。その人と僕は最近電話で言い合ったらね、僕はすごい怒ったわけですよ。こういうふうに(『今は拉致事件とは言えない』に)なっちゃうから、『アメリカは今、進行中の誘拐事件を認めるのか』と電話で激しく詰め寄ったら相手も怒ってね、こう言ったんですよ」
村西利恵
「『そんなに拉致被害者が大事なら、なぜ日本は自分で助けに行かないのか?』」
青山繁晴
「はい。これ言われてね、いや、僕はそれでへこんだわけじゃないけれども、これがアメリカの本音なんですよ。そんなに日本国民、拉致被害者が大事、青山さんもみんなも言うんだったら、なぜ自分で行かないんだと。いや、僕は自分で行きますと実は言ってるわけです、本音を言うと。ね。日本にはそういう部隊もいますから、彼らと話し合ってもいるけど、もちろんしかし僕も違法行為はできないから、憲法をはじめとした日本の法制度によって今は行けませんということを説明した。そしたらアメリカは、『いや、それは日本の問題でしょう?日本で解決して下さい。アメリカ国民が一人でも誘拐されてるなら日本といっしょに我々も行きますよ。しかし全部日本国民でしょ。自分で何で助けに行かないんですか?』と言うわけです。ね。じゃあこの話はこれで終わりなのか。日本は絶望で終わりなのか。違います。そうじゃなくて、そもそもなぜ北朝鮮はテロ国家の指定が嫌なのか。どうして解除してほしいのか。アメリカにそんな怖いこと言われたら困る、そんな話じゃない。現実はこれだけなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「『世界銀行からお金を借りられない』」
青山繁晴
「アメリカがテロ国家指定してる限りは、この世界銀行、ワールドバンクからお金を一銭も借りられないので、世の中(北朝鮮の中)を良くできないんですよ。この世界銀行ってね、日本でなじみないようでいてね、本当はたとえば東海道新幹線、東名高速、そしてここ大阪の関西電力の黒四ダム、みんな世界銀行からかつて日本もお金を借りて造ったんですよ。だからそれがないと北朝鮮は立て直しができない。そのためにテロ支援国家の指定を解除してくれと言ってるわけですよ。そしてアメリカは解除するんでしょう?じゃあね、皆さんこの世界銀行って今、日本の関係、ご存知な方多いと思うんですよ。出資国の第一位は確かにアメリカだけど、第二位はどこですか?日本です。日本が第二位なんですよ。国連の分担金と同じように日本が二番目にお金出してるんですよ。だから日本が自分の国内法、アメリカと同じように、ね、テロ国家指定とか名前は何でもいいですよ、要するに日本国民誘拐してる国はテロをやってる国なんだという法律を作ってですね、日本が指定して、そのテロ国家に対してお金を貸し出すなんて言うんだったら、我々は世界銀行から出資金を引き上げると言ったら、世界銀行崩壊なんですよ。アメリカだけでできませんよ。だからアメリカがここまで頼りにならないことが分かり、そしてたとえばアメリカ国防総省、かつて日本に戦争で勝ったアメリカの軍人たちがそんなに言うんだったら、『日本、自分でやれ』と言ってるってことは、もうアメリカの言いなりにならなくてもOKだってことじゃないですか。自分たちの法律整備、自分たちの力でもって、別に戦争しろっていうんじゃなくて、『日本国民を誘拐している国にカネを出すような世界銀行になるんだったら、我々は引き上げる』、それだけで結構なんですよ。こうやって実は日本はむしろこれを手がかりに、これをきっかけにして、自国民はアメリカに助けてもらう、アメリカが解除したら大変だっていうんじゃなくて、アメリカが頼りにならないんだったら、冷静に自分たちでやるという国に自立する、僕は最大のチャンスが来たと思ってます」
山本浩之
「なるほど。室井さん、いかがですか?」
室井佑月
「どうかなー。そういうふうになってもらいたいと思うけど、他の国の顔色見ながら、世界銀行でもホイホイ日本はカネ貸しちゃったりしてね」
青山繁晴
「今までそうだったんです。いや、だからこそ室井さんがさっき言ったようなね、外交というのはホイホイと相手の話に乗るんじゃなくて、言うべきこと、言うってことを室井さん言ったでしょ?その感覚はみんなに広がっていってるっていうのは、やっぱり希望だと思います、僕は」
山本浩之
「確かに政府だけじゃなくてね。日本ってその国民全体がね、やっぱりそういうところ感覚としてあるんですよ」
青山繁晴
「そうです。だからね、外交は政府がやるっていう感覚をもうやめましょう」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「外交は僕たちでやるんですよ。政府はその代行をするだけですから」
山本浩之
「頭を切り換えなきゃいけないと思います。そして、えー、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでしたが、青山さん、実は今回ですね、ま、今日の日中ガス田の開発などについてのお話があったんですけれども、ご覧のように『日中の興亡』という本をお出しになりました。で、これを読めば、ま、このコーナーでお話になっている日中関係の、もっとまた深い部分までご理解できるかなというふうに思います。報道番組ですからプレゼントはありませんよ(笑)。本屋さんで買って下さい(一同笑)。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
25日夜、福田首相がブッシュ大統領と電話会談。北朝鮮の核問題、拉致問題について話したそうです(産経6/25)。
こないだからそうだけど、福田さんが何を言っても何をやっても、もはや「アリバイ作り」にしか見えない(-.-#)
青山繁晴さんの新刊「日中の興亡」、実は私はまだ購入できていません。今日(6/25)、地元の本屋さんを3軒回りましたが(うち2軒はけっこう大きいんですが)、見当たりませんでした。
アマゾンは現在、3〜4日待ちだそうです。売れているのか、もともと発行部数が少ないのか、どっちなんでしょう?
この週末にでも大きな本屋さんに行ってみることにします。
※拉致被害者を見捨てるな!抗議のメールはこちらへ
首相官邸 ご意見募集ページ
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
こちらからどうぞ。
※参考リンク
ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
青山さんに直接コメントが送れます。
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Comments
すばやい書き出しですね!
このニュースを聞いた私も少しびっくりです。
共同開発でお金を払うのは福田総理らしい判断と思っていましたが、買ったガスをどうするか決めていないということに驚きを隠せません。多分、青山氏の言うことが本当のことだろう。
もうこれは貢ぎもの以外の何ものでもありません。
むかし、アメリカの一州になりたいと言っていた官僚がいましたが、中国の一部になりたいと考える官僚もいるということでしょうか?
いずれにしろ、公務員改革が最重要課題だということを痛感した青山氏のアンカーでした。
日本の外交の下手なところ、例えば他国の顔色を窺うなんてところは、なんかもう松岡洋右の国際連盟脱退の後遺症なんじゃないかと思います。
あれで日本は孤立し戦争へと向かっていった。
何故なら、日本が外交で者を申そうものなら、朝日とかの馬鹿メディアが必ず第2次世界大戦を引っ張ってきて批判したりしませんか?
何かあれば安倍総理のときのように「メディア総叩き」状態にもっていかれ政権運営ができなくなります。
問題はメディアです。メディアとわれわれ一般市民の温度差が激しすぎます。
その中である外務官僚、ある政治家が頑張っても結局負けてしまう。
今回の中国のガス田についても、もっと強硬的に言うべきことは言うという態度だったとしても、結局足を引っ張るメディアが総叩きしていたんじゃないでしょうか。
拉致問題然り・・・もう絶望的な気分です。
メディアを正常な状態にも度差なければせっかく頑張る人がいても徒労に終わってしまいます。
でも私達が一体どうすれば、この異常なメディアを変えられるんでしょう。
絶望的な気分です。
[誤]
>何故なら、日本が外交で者を申そうものなら、朝日とかの馬鹿メディアが必ず第2次世界大戦を引っ張ってきて批判したりしませんか?
[正]
なぜなら、日本が外交で者を申そうものなら、朝日とかの馬鹿メディアが必ずこの件を取り上げ第2次世界大戦下の日本について批判したりしませんか?
この福田政権に対する報道メディアの批判批評、追究心のヌルさは何なんだろう。
利権に群がる政治家・官僚に売国奴が出るのはまだ理解(同意ではなく)出来るとしても、民間の報道メディアが売国奴になるその理由がどうしても分からない。
相手が中国だからでしょう。
マスコミの中国利権と言ってもいい。近々で言えば、北京五輪報道で締め出し喰ったらたまらんから、真実を報道出来ない。
ニューステなんて、ガス田の解決について加藤が、「中国が大幅に譲歩した結果」ってベタほめだったからね。さすがの古館ですらそれは違うと思うと言ってましたけどね。
文化大革命からの後遺症なんでしょう。
青山さんのコーナーも、関テレだから出来るんです。「あるある」問題で今までのスタンスでは生き残れないと悟ったから。
その関テレでも他では中国に結構気を使ってるからね。
相手が中国だからでしょう。
マスコミの中国利権と言ってもいい。近々で言えば、北京五輪報道で締め出し喰ったらたまらんから、真実を報道出来ない。
報ステなんて、ガス田の解決について加藤が、「中国が大幅に譲歩した結果」ってベタほめだったからね。さすがの古館ですらそれは違うと思うと言ってましたけどね。
文化大革命からの後遺症なんでしょう。
青山さんのコーナーも、関テレだから出来るんです。「あるある」問題で今までのスタンスでは生き残れないと悟ったから。
その関テレでも他では中国に結構気を使ってるからね。
先日『とくだね』を見ていたら、安倍内閣と福田内閣を見比べて「同じ期間で安倍内閣では閣僚が3人も辞めていたんですが、福田内閣では誰も辞めてないんですよ〜 どうしてでしょうね?」なんて空々しく言ってました。
見ていた家族全員で「よく言うよマスコミが足引っ張ったくせに!」とか「くだらない事を大きな話にして辞めさせたのは自分達でしょ」と叫んでしまいました。
マスコミが売国だと分かってみていればいいのですが、知らずに見ていて「福田内閣の方が評価できる」などと視聴者に勘違いさせる報道方法には本当に怒り心頭です。
日本も行き着くところまで来てしまったと脱力感を感じてしまいます。アメリカさえ頼っていればいいというスタンスで続いていた外交は転換期に来ているのかもしれません。
『そんなに拉致被害者が大事なら、なぜ日本は自分で助けに行かないのか?』
この言葉、現在の日本のすべてを語っているような気がしてなりません。日本の真の自立を願ってやみません。
はじめてコメントさせていただきます。
いつもテキストに落としていただいて本当に感謝しています。
また、みなさんのコメントを読むと国民はしっかり考えているのだなと思い安心できます。
いや、安心していました。
ゆきたんさんがメディアのひどさに関してほぼ同意見なのですが、一点だけ私は異なる意見を持っています。
メディアと一般市民の温度差は、多数という意味でほとんど無いように思えます。
むしろ、政治に興味を持って知識を得ている方々が少数派なのです。
それを私は参議院議員選挙で思い知らされました。
阿部内閣の大敗は、メディアが意図的に阿部首相を陥れるかのような報道をおこなった事が大きな要因ですが、それでも「国民はわかっているはず」と私は信じていました。
ところが現実は異なり、メディアが意図した通りに国民の大多数が動いていました。
なぜそうなったのかというと、やはり国民に国や政治を考える土壌がまったくないのだと思います。
考える力がないから一次メディアの発信していることを盲目的に信じているのはないでしょうか。
これは戦後の教育に問題があり、戦後レジームの脱却を行えなかったことが本当に悔やまれます。
福田内閣が終わるとき、政界再編がなければ民主党が政権を取るかもしれません。
今後を考えると、ゆきたんさんと同じく絶望的な気分です。
青山さんの阻止策も含めて、我々市民が実際の抗議行動を起こさないといけない時期だと思います。
ネットブログでも活用してでも、政府に注文していかなきゃ、このままでは、日本が心配、子供達の将来が不安です。
今・これからどおするのか?
過去のことが有るからでなく、未来の為にどうするのか、市民をバカにするな、国民は黙ってないぞ!を示したいです。そんな風に思ってる方多いのじゃないかな!
政府に物申すページを作って頂き、抗議文を作り賛同する方からのコメントを載せて、市民の声の集計して、掲載しませんか!
本当に、市民が知らない事が多すぎ。
そして、社説は、その社の公式見解という位置づけであることを考えると…
毎日と朝日が中国共産党の意向を受けた瓜二つの社説
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/ce90afcd7449b19d7edcd740d33bc8ba
>日本の知性を代表する朝日新聞と毎日新聞の論説委員が中国の王毅大使の
>会見をほぼそのまま「社説」にしてしまったらしい。普段からやっている
>事だから今更とは思うのですが、朝日新聞や毎日新聞は中国政府の広報機関紙
>として購読者から金を取って毎日配達しているのだ。
>
>どうせなら中国の王毅大使の会見として記事にしたらと思うのですが、
>懇談会と言う形で朝日や毎日や読売新聞など特定な新聞社と毎月定例懇談会を
>行なっているらしい。読売がなぜ靖国参拝反対派に回ったのか不思議だったの
>ですが、これで裏が取れた。中国は特派員の追放から大使の懇談会にまで
>便宜を図ることで日本のマスコミをコントロールしているのだ。
>
>朝日新聞や毎日新聞が中国の広報紙化しているのならば、系列のテレビ局も
>同じような事だろう。テレビの報道番組には系列の新聞記者出身の
>コメンテーターが解説しているが、テレビの放送局は国の許認可で放送法で
>中立公正な報道が要求されていますが、靖国問題や女性天皇問題など
>世論調査結果を何度も流しては世論誘導している。
*おまけ
中国共産党 「日本解放第二期工作要綱」(B)より
http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-54.html
>第2.マスコミ工作
> 大衆の中から自然発生的に沸き上がってきた声を世論と読んだの
>は、遠い昔のことである。次の時代には、新聞、雑誌が世論を作っ
>た。今日では、新聞、雑誌を含め所謂「マスコミ」は、世論造成の
>不可欠の道具に過ぎない。マスコミを支配する集団の意思が世論を
>作り上げるのである。
スイス政府「民間防衛」に学ぶ
http://nokan2000.nobody.jp/switz/
> この本の範囲は、戦時中の避難方法から、占領された後のレジスタンス
>活動方法まで非常に多岐に渡ります。しかし、このサイトではその一部
>「戦争のもう一つの様相(P225〜P272)」を重点的に取り上げてます。
>なぜなら、最近の日本と周辺国(中国、韓国、北朝鮮)の状況が、この本に
>記述されている「敵に武力以外による攻撃を受け、破滅へと導かれる状態」と
>非常に良く似ているためです。私は日本の独立と平和に脅威を感じたため、
>この本の内容を広く読んでもらえるよう、このサイトにまとめました。
甘利の表情が険しいのが気にかかった。真相に気付いているのでは
ないか。
もう半ば暴言じみてしまったがもういい。もう後の教科書で戦後最悪の総理として語り継ぐべきだ。
米国には米国の都合や戦略があって、同盟国だろうが他所の国のことまで気をかけている余裕などないでしょう
戦後ずっと外交や国防を米国に丸投げして、自立するのを怠ってきた日本に腹が立ちます
日米同盟と9条さえあれば平和だと考えてきた日本人が悪いんです
確かに憲法は改正するためのハードルは高いので、法的手続きを経たのでは何十年も経っても改正するのは難しいでしょう
なら、日本国憲法自体の無効宣言で宜しいんじゃありませんかね
外国から強制された憲法は無効でしょう
核武装についても非核三原則なんて奇麗事はやめて、せめてNS(ニュークリア・シェアリング)程度は米国との間で結んで置くべきでしたよ
-------------
6月27日15時より
在大阪アメリカ領事館前にて(梅田;地下鉄、京阪淀屋橋駅北へ200メートル)
「米国の『北朝鮮テロ国家指定』解除」の中止を求めてチョ〜緊急街宣
-------------
周辺の方々是非ご参加ください!
お蔭様で定期的に青山さんの発言を知ることができます。m(__)mペコ
>民間の報道メディアが売国奴になるその理由がどうしても分からない
理由は『電通』を調べなければ分からないと思います。日本政府(主に与党)、アメリカ政府、諜報機関が電通とどういう関係にあるか、電通がメディアにどのように影響力を行使しているか表に出てはきません。
テレビでこの部分に触れようとした人は追放されてしまいます。
青山さんもご存知でしょうが、一般の報道の中では限界があるのでしょう。
日本国民は家畜扱いされている気がします。(-_-;)
7月13日に京都駅前のアバンティで青山さんの本のサイン会があります。
もち私も行ってきます。今日の夕方TELで予約しましたが
まだ受け付けているそうなのでみなさん可能な方は行ってみては?
くわしくは青山さんのブログで
出来ることはあるはずです。
国政に無関心というか、自分に直接関係のある事柄にしか関心が無いというべきか。
外交が国民の利益にどれほど直結しているか、国の将来にどれほど影響があるか、
選挙時に浮動票と呼ばれる人達は恐らく何も考えてないでしょう。
それと官僚の事なかれ主義もなんとかしなければなりません。公務員改革をするのなら
簡単に成果が上がる方法があります。給料をおもいっきり下げればいいのです。
そうすれば本当にやる気のある人だけが残り。国家公務員に至っては真に国想う人だけが
残るでしょう。人件費の削減もできるし一石二鳥ですね。
表向き、貿易はできるようになりましたが、米国への金融アクセス、つまり銀行でのドル取引ができないので、北朝鮮は現金決済しかできません。
そのあたりは、去年のBDA口座凍結解除→BDAとの取引の事実上禁止、のころから変わっていません。
なので、北朝鮮が一番望むであろう世界銀行から融資を引き出すことは、ほとんど不可能に近いと思われます。
とはいえ、アメリカは所詮外国、拉致被害者の救出にメインで頑張らなければいけないのは、あくまで日本政府ですし、外交に関してももっと強硬に自己主張をしないといけないと思います。
自己主張を飲み込み、和を求めてしまうのが、日本人の性格なので、我を通さなければいけないときは意地を張ってでも我を通すべきだと思います。
やはり、自分のことは一から十まで他人が代わりにやってはくれませんので、この機会に「いざとなったらアメリカが助けてくれる」という幻想を捨てる時期が来たと思います。
テロ指定解除しか見ていない
マスコミ報道はまたもや国民を
ミスリードしてるということに
繋がりそうですね。
一度動画を見てみることをお勧めします。
http://thermon.blog82.fc2.com/blog-entry-289.html
さあもんさんのブログ見ましたが、ネタもとは東亜板でしょうか。
指定解除によりフランスは国交正常化しない理由はないと言明しました。レアメタルを目当てに北朝鮮に群がる輩が増えるのは確実です。(日本にもいますね。)
楽観的に解釈したい気持ちは十二分に理解できますが、油断は禁物です。
福田首相の上記の発言、私にはよく分かります。
日本は、アメリカ様の意向には逆らえませんと謂う事ですよね。
アメリカの都合で北朝鮮をテロ支援国家と認定し、今般は、政権としての成果が欲しいからその認定を解除しますだと。こんな自己中な国に何時までも追従していたら本当に亡国の憂き目にあってしまいますよ。>政治屋、害務省のお役人、親米媚米保守の方たち。
青山氏も番組内で言われてましたが、これをきっかけに本当の外交を目指す機運が国内に出てくる事を期待します。
米国が、認定解除しても結局は日本の資金、技術がなければ北朝鮮の経済が復興する事なぞないのですから、本当に埒被害者を取り戻したいのなら、北との交渉余地はいくらでもあります。
元気そうですね!
http://blog.goo.ne.jp/blue-jewel-7/e/d8fe7d8c1bb0a6c234ff5a6cc883a738
上記リンクのとおり、<青い風船デモ>が行われます。
ぜひ、告知にご協力ください。
この時期、家族を励ますためにも、政治を動かすためにも、普通の市民の力が大切です!
よろしくお願いします。