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中国・四川大地震で感じたこと

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 半日でエントリー3本UP。
 「くっくりさん大丈夫?」。いえいえ、心配ご無用。
 いつもは「面倒くさい」ってんで1本に無理やり詰め込んでたのを、3本に分けてUPしただけです(^_^;


 5月12日に発生した中国の四川大地震について。
 すでに多くのブログさんがまとめ記事などUPされてるようですし、私の方は雑感程度でざざっと<(_ _)>
 
 まず、今回の地震で亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表し、被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。


 中国政府は初動が遅れましたね。
 日本もたとえば阪神・淡路大震災の際は初動がかなり遅れましたから、あまりえらそうにも言えないんですが、逆に言えば、せっかく隣の国にそういう教訓があるわけですから、お手本にすればよかったのに。

 ま、向こうの立場で考えれば、全体主義の国ですし、チベット問題を抱えていたり北京五輪も控えてるわけで、すんなりと動けない事情はあるのでしょうが、でも被災者から見たら、国民の命より政治が優先されるなんて、たまったものではありませんよね。

 特に「中国共産党の指導部が、国内のメディアに対して被災者の救出の特に感動的な様子を積極的に報道するよう求めていた」ってニュースを見た時は、やっぱりこういう国なんだなと強い不快感に襲われました
NHK5/14。リンク切れの際は2ちゃんねるにコピペあり)。

 中国のネットでは政府の対応について批判の書き込みも多くなされているそうですが、当局はそういった書き込みは直ちに削除し、閲覧不能にするなど、当局と民衆との間で激しい攻防がくり広げられているそうです(読売5/15)。

 海外メディアについては、3月のチベット蜂起の時などに比べたら、かなり現地に入れてはいるようですが、それでもやはり規制はされているらしいですね。

 日本のテレビニュースを見ていると、現地レポで急に回線がダウンするシーンに時々遭遇します。もちろん通信事情が悪いから本当にダウンしたケースがほとんどでしょうが、ひょっとして当局が「まずい」ってんで切ったケースなんかもあったりしませんかね?考えすぎ?

 また、中共は「転んでもただでは起きない」とばかりに、この地震をむしろ、チベット問題はじめ国際社会から浴びせられている批判を薄めるというか、そういうチャンスと捉えているような面が随所に見られて、何だか嫌な感じです。
 私たちの違和感とは裏腹に、それが功を奏したのか、欧米メディアはミャンマーのひどい対応と比較する形ではあるものの、中国をおおむね称賛しているようです(産経5/16)。
 そりゃミャンマーと比べたらねぇ……。


 あと、日本の緊急援助隊について。
 中国政府は受け入れをいったんは拒否したんですよね。「受け入れ体制ができてない」云々言ってましたが、それ以上にメンツの問題があったのでしょう。
 その後は一転、受け入れを決定しましたが、被災地で想像をはるかに超えた被害が出ていると分かり、もうメンツだの何だの言ってられなくなったのでしょう。「国際協調」を内外にアピールするって狙いももちろんあったんでしょうけども。

 とにかく海外の援助隊としては初めて日本の援助隊が被災地に入ったわけですが、その前日の15日、中国外務省は定例会見で、「中国政府と人民は、日本の力強い支援に非常に感激している」と、感謝の意を表明したそうです(産経(共同)5/15)。

 中国が日本に感謝の意とな。まあ珍しいこともあるもんですね。
 感謝したからって、もちろん中共は日本に向けてるミサイルを撤去するわけじゃないんですけどね。
 ……なんてしょーもないツッコミはさておき、果たしてこのことは「中国の人民」には伝えられているんだろうか?てな疑問が頭をもたげてきたわけです。

 胡錦濤は来日時に友好ムードをアピールしたものの、ギョーザ問題でも他の問題でも日本にとって進展はほとんど見られなかったわけですよ。
 今回の「日本の支援に感激」発言も、そんな日本人の対中感情を和らげる狙いで言ってるだけじゃないの?と。

 ところが5月16日の「報道ステーション」を見たところ、中国中央テレビは日本からの援助隊が到着したことをちゃんと伝えているようです。それも、くり返し伝えていると。

 それならそれで、中国って国にとことん懐疑的な私は、じゃあ新たな疑問というか不安が沸いてくるわけです。日本の援助隊が現地で罵声を浴びせられたりしてないか?と。

 いや、反日感情とかそんなんじゃないです。被災者にそんな余裕などないでしょう。
 問題は日本の援助隊が到着した時点で、生き埋めになっている人の生存率が急激に下がる「発生後72時間」をとうに過ぎていたことです。

 もちろんそれは日本のせいではありません。ですが、「遅すぎた」「もう少し早く来てくれれば」という声が住民から挙がっているなんてニュースを見ますと(日刊スポーツ5/16)、まさか「遅れたのは日本がモタモタしてたから」なんて思われてるんじゃなかろうな?と。
 だって中国政府がいったん日本の申し出を断ったことなんて、彼らは知る由もないわけだから(たとえ報道されてたとしてもライフラインが寸断されてるから知る由がない)。


 まあとにかく、阪神・淡路大震災では私も本当に怖い思いをしたわけで。
 って、私自身は本棚が倒れた程度でケガはなかったんですが、友人知人で被災した人をたくさん見てきましたから。

 だから今回の地震で家族を亡くした人、家を失った人、未だ生き埋めになってる人、そういった映像をテレビで見てますと、やはり民族を超えて人間として「何とかしてあげてよ!」と思うわけです。

 特に震源地のアバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ブンはさんずいに文)県のように、チベット人など少数民族が多くを占める被災地の映像を見ていると、「何とかしてあげてよ!」感はさらに強くなるのです。


 5/15付エントリーの最後に、私は「テレビなどがやってる中国の地震や中国の地震やミャンマーのサイクロンの被災地緊急募金は、ちゃんと被災者に届くのか?と考えると、募金を躊躇してしまう」と書きました。

 この件でご意見寄せて下さった皆さん、ありがとうございました。やはり少なからず皆さん、同じように感じてらっしゃるみたいですね。
 完全に被災者に届く募金っていうの、もしあったとしても一民間人が突き止めるのは至難の業でしょうからね。本当に悩んでしまいますわ(T^T)


※関連ニュース
中国中央テレビの女性記者、地震現場リポートでっち上げ?でネット“炎上”(産経5/16)
異例の「検閲なし」 新華社、災害報道で独走(産経5/16)
四川大地震の影響で空前の献血・募金ブーム(産経5/16)
「水道汚染」「米国の兵器」…四川大地震、ネット上にデマが氾濫(産経5/16)
嫌中・反日バトルに異変、地震記事で目立つ応援と感謝(中国情報局5/16)
中国四川大地震で振り込め詐欺が横行 当局が注意喚起(産経5/15)


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東アジア | comments (27) | trackbacks (0)

Comments

>ちゃんと被災者に届くのか?と考えると、募金を躊躇してしまう

4年前の事ですら↓ですからねぇ。

被災支援金の99%流用 中国陝西省
http://www.47news.jp/CN/200601/CN2006011301003578.html

二の足を踏んでしまいますな。
“困った時はお互い様”なんですが、
そういうのを利用するクズは少なからず
居ますんで。
(支那だけじゃなくて、日本にも居ますけども)
ひろぽん | 2008/05/17 04:08 AM
もし今回の四川大地震で本当に被災された方々の為になる募金がしたいのならダライラマ法王日本代表部事務所か日本赤十字社あたりにするべきでしょうね。
困った人を少しでも助けたいと願う人間としてのささやかな良心さえも無に帰すのがシナクオリティですから十分に吟味してからでも決して遅くはないと思います。
ニートネスニート | 2008/05/17 03:26 PM
 「中国共産党の指導部が、国内のメディアに対して被災者の救出の特に感動的な様子を積極的に報道するよう求めていた」
中国らしいですね。不買運動でみせた愛国心は排撃であって怒りを主体とした感情ですから、そのままの状態で、四川大地震で救助が果々しく進まないと怒り爆発ですから、「感動的な様子」、怒りから悲しみ・団結を訴える愛国心に変化させてそこら辺で感情を着地させようとしていると思います。国内でも諸問題を抱えていますし、怒りがそれらの起爆剤になる恐れがありますから。

 日本の人的支援受け入れについて。
驚きました。猫の手も借りたいほど結構厳しい状況でしょうか。

 四川省の総人口8500万人、直接被害を被った方1000万人。即時性を求められる人命救助、更にネットワーク構築を行うにも絶対数が多すぎます。
震災の激しさの濃淡を表すハザードマップのようなものを作成してほしいです。限られた人員・能力に応じて効率的なアプローチが出来るのですが。福島さんの見解と同じく、中国はまだ現場の把握が出来ていないのではないでしょうか。
 状況を見るに、怒りや焦りをみせる救助現場、奪い合い・略奪に暴動、飛び交うデマ等、事態を掌握しきれず難儀していると思います。また、山越え谷越えヒーコラこいて一番乗りしました、英雄ですと、ブン川の人口10万人以上、裏読みすると細々とした補給線しかありませんという事ですか。
 72時間をとうに越えていますし、奇跡的救助というプロパガンダの使用期限も過ぎるでしょう。更に、被災者の忍耐にも限界があります。
災害の規模大なる事、体制・ネットワークの不備、もう中国だけではどうしようもないでしょうね。

 「感動的な様子」
日本に続き、ロシア・韓国・シンガポールが人的支援をするそうで(欧米は?)。
人民解放軍だけでなく、各国の支援を受けて一丸となって国難にあたり、きわめて厳しい状況の中で、我等は良くやりました、「感動的な様子」路線で行くなら、最終段階でそういう落としどころ・退き際が想定されます。
 宣伝するのも宜しいですけど、救助・対策の進捗具合という実体と、「感動的な様子」というイメージ、それが大きく乖離してしまうと、結果として怒りや不満が沸々と生じるでしょう。
 実体、瓦礫に埋まっている方々の救助・被災者が食糧を口にする、そういった面に注力していかないと、宣伝も空虚なものになります。中国はノウハウが不足しているなら、外国に教授された方が良いでしょう。
カイワレ | 2008/05/17 03:27 PM
救助活動の内容によっては、中国政府に対する民の不満の圧がこっちに来そうな気がします。
日本の支援受け入れがスケープゴート要員にならないことを祈るばかり。
nono | 2008/05/17 03:41 PM
「歴史を直視し、未来に向かう」という文句は、ただちにあの言葉を連想させる。南京大虐殺記念館に掲げられた「歴史をかがみとし、未来に目を向ける」という標語である。昨年末にリニューアルされた同記念館を訪れて唖然(あぜん)とした。最近では中国側の一部研究者から疑問視されている日本軍の30万人虐殺説は、34万人説へと増えており、虐殺を描いた怪しげな絵画や写真が所狭しと並べられている。驚いたのは新資料館の2階の展示であり、日本の明治以降の近代史がそのままアジアへの「侵略・虐殺史」であると、徹底した反日プロパガンダをやっている。展示の冒頭には、サーベルをさげた明治天皇の肖像画まで掲げられ、侵略者の親玉扱いである。中国国内のこうした状況を放っておいて、歴史をどう「直視」せよというのか。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/145325/
  | 2008/05/17 05:28 PM
ガイシュツですね↑
| 2008/05/17 06:04 PM
募金は難しいですね。
私は前科があるとわかった組織にはしていませんから。
その他 | 2008/05/17 08:34 PM
中国国内の募金でさえこんな感じですよ。
http://jp.youtube.com/watch?v=eflhEuSwKl8
くろわっさん | 2008/05/17 09:19 PM
私は募金なんか一切するつもりはありません。支那政府が、例えば膨大な軍事費のほんのかけらを使えば良いだけのことですから。
また募金を募っている団体がどうするか分かりませんから。
日本政府も支援するなら人的支援や「物」を送るべきです。
金を送っても何に使われるか分かりません。
Naga | 2008/05/17 10:31 PM
巨大台風の被害甚大な ミャンマー 救援隊 受け入れ拒否に 国際非難、高まると、
    何回も放送 NHKその他テレビ
 
2008年の今現在も ジェノサイド実行し、犠牲者と 亡命指導者を 非難する中国
実態、事実の 調査、 取材拒否に 世界のジャーリスト 厳しく批判すると 
  一回も放送 無い NHKその他テレビ

チベット人を 多数殺害し 弾圧する 中国 残虐行為、チベットへの入国拒否、
救助活動の妨害に アムネスティ等、世界の人権団体 強く非難、 やめる事を強く要求と 一回も放送 無い NHKその他テレビ


四川大地震おきた チャンス A級材料出来た チベット人虐殺 そんなの関係ない  ジェノサイド 集団殺人 そんなの あった ? 忘れましょう なかったんですよ 
中国 たいへんですねと 地震関連の同じ画面、長々うつし 温家宝さん一生懸命ですよ 
同情しましょう 応援しましょう ホントは 良い政府なんですよー と

殺人犯人 中共の 意向受け 日本国民の 洗脳作業の時は今 嬉々として
はたらいてまーす  この為なのよー 電波占領してるのは
   NHKその他テレビ
S20代生 | 2008/05/18 12:32 AM
mixiのフリーチベットコミュでも募金をどうしようかという話があがってました。
募金はしたいけど、中共を太らせるのは嫌ですからね。
活動に直接使ってくれそうなAMDAや国境なき医師団が良いだろうという話が出ています。
私はそれを見る前に、医師の派遣待ちをしているらしい赤十字に募金してきました。
ホントに、きちんと使われますように・・・
noyu | 2008/05/18 03:32 AM
こんにちは!
雑感、またく同じ心境です。
先日までアメリカに1週間ほど旅行していたのですが、ニュースは大統領候補戦は、毎日みたけど、中国の地震やミャンマーのサイクロンのニュースは見なかったです。というか短いか順位が低いせいで、タイミングが悪かったせいかもしれないけど。
あちらは、やはり大統領候補戦が一番のニュースのようです。
とくぽn | 2008/05/18 03:58 AM
75日も経てば「悪いのは日本アル!」と愛国青年というのが騒ぎだすんでしょう。
「長野事件」、「毒餃子事件」などで日本人の対中感情が悪化したことなど中央電視台は報道していませんからね。
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d37589.html

こういう事は平気でやってます

http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d98771.html

少なくとも5月9日以降、中央政府は知りながらオリンピックを優先。この情報を隠蔽したんです。

http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d83561.html

こんなのが一杯あったはずなんですけどね。

我々のした募金がまたおから構造の見た目は立派なビルに化ける。
遣る瀬無いです。
喜多院 | 2008/05/18 08:34 AM
追加です。赤十字の口座案内です

中国大地震の救援金受付について

2008/05/13


日本赤十字社は、5月12日に発生した中国四川省の地震については、多数の被災者が発生しており、国際赤十字と連携して積極的に被災者の救援を行うこととしています。
 このたび、本災害の被災者に対する救援金の受付について以下のとおり実施いたします。


1.救援金名称 「中国大地震救援金」

2.募集期間 
 平成20年5月14日(水)から平成20年6月10日(火)までの約1カ月間

3.救援金受付口座 

 ●郵便振替口座のご案内

 ・口座番号  「00110−2−5606」

 ・加入者名  日本赤十字社

 ・通信欄に「中国大地震」と明記して下さい。
 
※受領証の発行を希望の場合は、その旨を通信欄に記載して下さい。
 ※郵便局窓口での取扱いの場合、振替手数料は免除されます。

http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/1394.html
喜多院 | 2008/05/18 08:39 AM
チベットなどの情報は入ってきませんね。ラジオ自由アジアによると、地震の後も逮捕者が出てるんですが、いったいどうなっているのか。独裁者が考えるのは権力の維持だけでしょ。金正日と同じです。
ななし | 2008/05/18 11:18 PM
現場までの案内が不手際だけでなく、移動に時間がかかってやっとたどり着いても見込みの無い場所ばかりで、 本当に必要とされているところは、軍の面子にかけて行かせないと思われるふしが感じられて仕様が無い。人民 がお気の毒です。せめて医療活動で、貢献できればと祈るばかりです。
sam | 2008/05/19 03:59 PM
その日本の救助隊も実質撤退というニュースが…。冷たい言い方ですが日本に中国の被災者の方の不満がこないことを祈るばかりです。
| 2008/05/19 05:32 PM
冷たくなんかないですよ。僕らには中国の人たちを本当の意味で助けることはできません。中国は中国です。僕らは日本のことをちゃんとやるように政府に迫りましょう。
ななし | 2008/05/19 11:05 PM
初動が遅れたらもっと何千人も助かったとお思いですか?
だとすればそれは大きな間違いです。兵庫県南部地震のとき、死者の92%が地震後14分後に死亡していたことを考えると、いまだに初動がどうのこうのといっているのは、それこそ、92%の死亡者たちの命をもてあそんでいるように思いますよ。
ちぃ | 2008/05/26 09:51 AM
死者は現時点で数字で6万5000人強
もちろん今後まだまだ増えていくでしょう
しかも中国政府発表の数字です
日本人でこの数字を信用する人はいないでしょう
とりあえず6万5000人で計算して8%では5200人です
初動おろそかにしてもかまわないというような意見こそ
私には命をもてあそんでいるように見えます
blacksheep | 2008/05/26 08:50 PM
そんなことは一言も言っていません。
初動がきちんとすればするほどいいのは、誰でもわかることでしょう。そんなことは地震頻発国である日本がわざわざ述べることではありません。世界の目に任せておけばいい。残念ながらblacksheepさんは地震の本当の怖さを知らない。
ちぃ | 2008/05/27 11:53 PM
私が言いたかったのは、「初動をおろそかにしてもよい」ということではなく「災害や被害の情報がうまく伝わっていらば、首相がもっと早く動いていれば犠牲者の多くが助かった」という教訓にすりかわるのはかなり危険な認識だということです。あの震災から13年たった今でも、マスコミ等は間違った認識を持っていることがわかりました。
反論する前に、
『間違いだらけの地震対策』目黒公郎著、『大地震 死んではいけない!』レスキューナウ
ぐらいは読んで勉強しといてくださいね。

「」
ちぃ | 2008/05/28 12:03 AM
誰でもわかる当たり前のことにあなたが
なぜそんなにむきになるのかわかりません
初動が早ければその分助かる人が多かったのは事実です
私も被災者ですからそれは実体験としてあります
父と兄が近所の人たちと協力して
生き埋め状態の人を何人か助けました
ろくな道具もなかったので助けられなかった人もいて
兄はしばらくそれがトラウマになっていました
「いまだに初動がどうのこうのといっている」と
言われたときは兄のことを思いだして胸が痛くなりました
パーセントでは割り切れない被災者の気持ちも
どうかお察し下さい
blacksheep | 2008/05/28 01:02 AM
では、なぜ耐震補強しようという結論に至らないのでしょう?
建物が崩れなければ死なないのですよ?これは研究結果からも明らかです。建物に関する批判はもっとあとでいいと思うかもしれない。しかし、“済んでしまったこと”を批判している点では変わりありません。本当にあなたのいう5600人を救うのであれば、今ある状況で何をすべきか議論をするべきです。
もっと、都市防災に関していえば建物がもろかったことにもっと批判がいってしかるべきでしょう。よろしいですか、あなた被災者の意見は、とどのつまるところ、生きている人の意見なんです。防災の観点からすれば死んでしまった人の意見も聞かなければなりません。それこそ、92%の命を救うにはどうしたらいいのか?私が一番問題視しているのは、多くのマスコミやブロガーたちが、ここで議論をやめてしまうこと。2週間ほどたてばだんだん、記憶からなくなってしまうこと。
blacksheepさん、震災(=地震による災害)というのは、20年も30年も続くものなんです。これは京都大学の防災研究所の河田氏もそう仰っております。こうしたブログ・記事がいつまで続くでしょう?阪神大震災では、アスベスト問題か絡んでいます。当時は危険な認識がありませんでしたから、解体工事の際、何も対策していません(もっとも崩れて飛散したものが多いけど)。あと、20年足らずしたら、“時限爆弾”が一つ一つ牙をむくでしょう。四川の建物もおそらくアスベストを含むものが多いでしょう。となると、阪神大震災を経験した我々が、というより我々にしか教えてあげられないことはもっと沢山あるはずです。
ちぃ | 2008/05/28 10:31 AM
>blacksheepさん
ちぃさんの書き込みには、私も愕然としました。
ですが、このような、被災者から見れば心ない書き込みは、どこにでもあります。
その都度反論していたらきりがないので、私は無視を決め込んでいます。
理論だけでものを言う人と、被災者と、きっと噛み合うことはないと思います。
どうかこれ以上、心をお痛めになりませんように。
KT | 2008/05/28 01:15 PM
>よろしいですか、あなた被災者の意見は、とどのつまるところ、生きている人の意見なんです。

何?この上から目線
田原総一朗かと思ったwww
のの | 2008/05/28 02:01 PM
自身でも、大いに心を傷つけることをいっているのは自覚しています。防災において、被災者の感情を無視してよいとは決して思いませんし、考慮すべき事項でしょう。しかし、それが防災にあたって阻害してしまうケースなら、破棄する覚悟が必要です。防災にしたって、行政や国家の対策となると、血税が使われるわけです。情だけで動かすわけにはいかないでしょう。論理が必要です。闇雲に対策したところで、後手後手になって国家予算を軽く上回ります。どんな批判をしようとも、震災では“建物被害”が多くの死者を生んでしまった事実に変わりはありません。であるなら、「初動」ではなく「事前の地震対策=地震に強い建物」、市民が「耐震性の強い建物」にしようとするインセンティブを働かすにはどうしたらよいか、それを批判なり、議論するなりさせることのほうが、よっぽど重要事項です。無論、このことが日本で認識されているかどうがはこのコメントを読む限りでも目に見えています。
闇雲に批判、議論したって、効果的な防災はできません。

防災で死者をなるべく減らすことを目的としていながら、一方で生存者の感情という、生存者の特権を優先させようとしてしまうのは、大いなる矛盾に感じます。
事後対策だけでなく、事前対策にも目を向けるべきです。
ちぃ | 2008/05/28 04:02 PM

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