「アンカー」イージス艦衝突の真相と中国毒入り餃子問題
■2/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
イージス艦衝突事件、あと中国毒入りギョーザ事件についても解説されています。
今回の「あたご」とは別の艦長の言葉が出てきます。重たいです。
話の流れ上、コーナー前のニュースのところから起こしています。
細かい相づちやツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
まずはイージス艦衝突事故についてのニュース報道。
・石破防衛相、海保の了解ない航海長事情聴取は「適切でなかった」
・「あたご」艦長、行方不明の吉清さん親子の家族を訪ね謝罪
・「記憶があいまいだ」事故のイージス艦長が会見
……などのニュースが伝えられた後、スタジオのやりとり。
山本浩之
「まずは室井さんにお伺いしましょう。ま、今日のこの会見を今、見ました。どのような思いですか?」
室井佑月
「あの、艦長は『全体の士気は下がってない』とか言って、結局それって同じ、あの、防衛省の人間に対して謝罪してるみたいな感じですよね。でも本当に謝まんなきゃいけないのは漁師の親子に対してだし、だいたい自衛隊ってもともと国民の命を守るのが一番の仕事なわけでしょう。それを、あの、反対のことをしてしまったっていう、そこに関するお詫びがあんまり伝わってこないわ。仲間に関して迷惑をかけちゃったって言ってるような気しかしなかった」
山本浩之
「なるほど。青山さんはいかがでしょうか?」
青山繁晴
「うん、あの、まずありのままのこと言いますけど、昨日、石破茂大臣に電話をしまして、艦長が国民の前に顔を出さないっていうのは全くおかしいじゃないかと。だから国民に対して記者会見をして、責任を明らかにすべきだってことを申しまして。で、ま、それが影響したかどうか僕は全然わかりませんけれど、いずれにしろ今日の会見になったわけですね。えー、僕が電話する前におそらく決まってたでしょう。その会見を見てね、今、やっぱり愕然としますよ。会見の全体を見てないからね、その、あんまり責めたくはないけれど、でも今、責任の部分が出たじゃないですか。艦長はどんな小さな船でも大きな船でも、民間も軍艦も関係なく、艦長が全責任を負うんです、船で起きることは。それを何か一般論のような責任論で話されたっていうのは、非常に官僚的な話であって、魂が入ってないですよ」
室井佑月
「だって9日間、何やってたの?この人」
青山繁晴
「あ、それはね、それは公平に言うと、艦長は僕の聞いてる限りでは、艦長室に幽閉状態になってたと。それは艦長が出たくないから引きこもってたんじゃないですよ。そこはその、フェアに言わなきゃいけない」
山本浩之
「今、責任感って話が出ましたけれども、今日、この、9日目ですが、艦長がやっと公の場に出てきたけれども喋れない。その、本人が喋りたくても、たとえばそれは防衛省であったり、自衛隊のもう少し上層部の方から何か圧力がかかって、これ以上のことは喋るな、あるいは責任についてはこれ以上は触れるなっていうようなことは言われてるってことは、これは私の推測ですけども考えられませんか?」
室井佑月
「あったかもね。だって情報がどんどんその、最初に、一発目に出てきた情報と食い違ったりしたでしょ。発見した時間とか。嘘つくためにみんなでこう、何て言うのかな、あの、なるたけ悪く思われないようにっていうのがミエミエだったよね」
青山繁晴
「あのね、あの、これだけ、その、防衛省の出す情報がね、あるいは石破防衛大臣の国会答弁、二転三転してますから、当然今、室井さんが言ったような疑問、隠蔽工作やってるんじゃないかという疑問は出て当然です。但しですね、これもフェアに申しますけど、艦長に物を言うな、それから艦長室にいなさいと、これ、基本的に捜査してる海上保安庁からの要請が第一だからです。ね。これは諸国の海軍とは違うんです。諸国の海軍は軍法会議があって、その、軍の中でまず軍事機密も含みながら裁きますから、その、アメリカ軍でもどこでも、イギリス海軍でも事故はありましたけれど、艦長まず出てきて喋るわけです。しかし日本は刑法によって、海上保安庁が捜査してるから、喋ってくれるなということを海保ははっきり言いましたからね。それ僕、確認してますから。だからそこはフェアに言わないといけないです」
イージス艦衝突新事実と海自の深い闇を青山がズバリ
イージス艦衝突事件、あと中国毒入りギョーザ事件についても解説されています。
今回の「あたご」とは別の艦長の言葉が出てきます。重たいです。
話の流れ上、コーナー前のニュースのところから起こしています。
細かい相づちやツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
まずはイージス艦衝突事故についてのニュース報道。
・石破防衛相、海保の了解ない航海長事情聴取は「適切でなかった」
・「あたご」艦長、行方不明の吉清さん親子の家族を訪ね謝罪
・「記憶があいまいだ」事故のイージス艦長が会見
……などのニュースが伝えられた後、スタジオのやりとり。
山本浩之
「まずは室井さんにお伺いしましょう。ま、今日のこの会見を今、見ました。どのような思いですか?」
室井佑月
「あの、艦長は『全体の士気は下がってない』とか言って、結局それって同じ、あの、防衛省の人間に対して謝罪してるみたいな感じですよね。でも本当に謝まんなきゃいけないのは漁師の親子に対してだし、だいたい自衛隊ってもともと国民の命を守るのが一番の仕事なわけでしょう。それを、あの、反対のことをしてしまったっていう、そこに関するお詫びがあんまり伝わってこないわ。仲間に関して迷惑をかけちゃったって言ってるような気しかしなかった」
山本浩之
「なるほど。青山さんはいかがでしょうか?」
青山繁晴
「うん、あの、まずありのままのこと言いますけど、昨日、石破茂大臣に電話をしまして、艦長が国民の前に顔を出さないっていうのは全くおかしいじゃないかと。だから国民に対して記者会見をして、責任を明らかにすべきだってことを申しまして。で、ま、それが影響したかどうか僕は全然わかりませんけれど、いずれにしろ今日の会見になったわけですね。えー、僕が電話する前におそらく決まってたでしょう。その会見を見てね、今、やっぱり愕然としますよ。会見の全体を見てないからね、その、あんまり責めたくはないけれど、でも今、責任の部分が出たじゃないですか。艦長はどんな小さな船でも大きな船でも、民間も軍艦も関係なく、艦長が全責任を負うんです、船で起きることは。それを何か一般論のような責任論で話されたっていうのは、非常に官僚的な話であって、魂が入ってないですよ」
室井佑月
「だって9日間、何やってたの?この人」
青山繁晴
「あ、それはね、それは公平に言うと、艦長は僕の聞いてる限りでは、艦長室に幽閉状態になってたと。それは艦長が出たくないから引きこもってたんじゃないですよ。そこはその、フェアに言わなきゃいけない」
山本浩之
「今、責任感って話が出ましたけれども、今日、この、9日目ですが、艦長がやっと公の場に出てきたけれども喋れない。その、本人が喋りたくても、たとえばそれは防衛省であったり、自衛隊のもう少し上層部の方から何か圧力がかかって、これ以上のことは喋るな、あるいは責任についてはこれ以上は触れるなっていうようなことは言われてるってことは、これは私の推測ですけども考えられませんか?」
室井佑月
「あったかもね。だって情報がどんどんその、最初に、一発目に出てきた情報と食い違ったりしたでしょ。発見した時間とか。嘘つくためにみんなでこう、何て言うのかな、あの、なるたけ悪く思われないようにっていうのがミエミエだったよね」
青山繁晴
「あのね、あの、これだけ、その、防衛省の出す情報がね、あるいは石破防衛大臣の国会答弁、二転三転してますから、当然今、室井さんが言ったような疑問、隠蔽工作やってるんじゃないかという疑問は出て当然です。但しですね、これもフェアに申しますけど、艦長に物を言うな、それから艦長室にいなさいと、これ、基本的に捜査してる海上保安庁からの要請が第一だからです。ね。これは諸国の海軍とは違うんです。諸国の海軍は軍法会議があって、その、軍の中でまず軍事機密も含みながら裁きますから、その、アメリカ軍でもどこでも、イギリス海軍でも事故はありましたけれど、艦長まず出てきて喋るわけです。しかし日本は刑法によって、海上保安庁が捜査してるから、喋ってくれるなということを海保ははっきり言いましたからね。それ僕、確認してますから。だからそこはフェアに言わないといけないです」
室井佑月
「じゃあ海上保安庁が抑えてたの?」
青山繁晴
「海上保安庁が抑えてた」
室井佑月
「海上保安庁がどう答えるかっていうのを考えてたんじゃないの?みんなで」
青山繁晴
「あのね、あの、じゃあこの件ちょっとはっきりさせたいんですけどね。その、誰か、僕ら一般市民が交通事故を起こしますね。一般市民っていうか、たとえば会社の営業マンがその、営業中に交通事故を起こしたとするじゃないですか。で、その時にたとえば同乗者がいましたと。あの、航海長は一種、同乗者みたいなもんですよね」
山本浩之
「ま、状況をよく知る人間ですよね」
青山繁晴
「あの、航海長がヘリで市ヶ谷に行って大臣らと会ったと思うって、さっき国会答弁してたでしょ、その件。ね。そうすると、たとえばこの同乗者について、その営業してる会社の社長が、どんな事故だったんだと当然聞きますよね。内部で調べますよね。で、これは当然法律で認められていることで、冬柴国土交通大臣もね、その防衛省、自衛隊の内部調査権はあるとはっきり言ってるわけですね。だけど私は不快だと言ってるわけですね。しかし不快、冬柴さんの不快問題なんてどうでもいいんであって、その、それぞれに問題があるわけです。つまり、その、僕は海上保安庁が悪いって言ってるんじゃなくて、海上保安庁は刑法で裁く以上はそう言わざるをえないし、それから防衛省、自衛隊の最大の問題はですね、海上保安庁に堂々とね、これ内部調査もしなきゃいけないし、法律で認められてるから、こうやって内部で調べますっていうことをちゃんと通告してやらなかった。石破さんも含めて。その問題は重大ですけれども、艦長が9日間艦長室にいたことについては、それは海上自衛隊が、お前そこに籠もってろと圧力かけた事実は、少なくとも僕がたくさんの関係者に聞いた限りではなくて、むしろ海上保安庁からよけいなこと言わせないで下さいと、会見も避けて下さいと言われたってことはあるんです」
山本浩之
「なるほど。それはフェアに言うとそういうことなんですね、事実は。ただ、その、今お話しになった、その事故当日に、午前10時に、しかも怪我人がいるからっていう、言ってみれば嘘をついて、そして航海長をあの、自衛隊のヘリコプターで呼んで……」
青山繁晴
「ええ、とんでもないです」
山本浩之
「防衛大臣以下4人が聞いた、そういった事実もそうだし、2分前に発見したのか12分前に発見したのか、それを確認した時間、まだ未確認だったとはいえ、そういう情報を得ているということも言わなかった。一番大事な部分だと思うんです、このあたりは。そういったことを、ま、野党は隠蔽だから辞任と言うけれども、僕はこの番組で昨日も言いましたけど、だから辞任ということじゃないと思うんですよ。だから辞任ということじゃないと思うけれども、このままだったら防衛省そのものが、私たち国民からしたら全く信用できない機関のままで……」
青山繁晴
「そうです。全くその通りで、さっき言った通り、海上保安庁に正々堂々と同時に、国民に対しても正々堂々と、こういう内部調査をいたしますから、航海長からこういう話聞くと言わなきゃいけないのに、怪我人を輸送するためのヘリを使うなんて、とんでもないじゃないですか、それ。それは僕は怒り、禁じえないですよ、それは。全く同じ意見だし、もう一つ言うと、世界のどこの民主的な国の軍隊でも、軍隊というのはやっぱり恐ろしいところがあって、基本的に情報は隠そう隠そうと、仲間内で隠そうとしますから、だから防衛大臣は切り裂いていかなきゃいけないわけです。だからその、石破さんのような専門知識持ってる人間が頑張らなきゃいけないけど、その石破さんがこのヘリの輸送問題でこんなミソつけちゃだめですよ」
山本浩之
「だめですよねー。さ、今日は水曜日です。その青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーはこの後、控えてるんですけれども、青山さん、今日はどういう話題を……」
青山繁晴
「はい。まず今日はこのキーワードから見て下さい(フリップ出す)」
<キーワード>
真実だけが外されている
山本浩之
「『真実だけが外されている』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、実は今のイージスの問題でもですね、今もいろんな問題出たんですが、そもそも事故はどうして起きたのか。さっき漁民の側の方がおっしゃってたように、その、原因こそが大事なんですが、そこの真実が外されて、はっきり言うと、報道もされてると僕は思います。それからもう一つ、毒ギョーザについても、その後どうなったのかみんな思われてるでしょう。それも真実が外されてる。今日はあえて二つのことをお話ししたいと思います」
山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルの後は青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今日の“ニュースDEズバリ”は、先ほど青山さんがおっしゃいました、報道されていない事実について解説してもらいますと、私が言うのも恥ずかしいんですけどね。報道する立場の人間が」
青山繁晴
「いや、僕も同じです、それは」
山本浩之
「えー、イージス艦事故とそれから冷凍ギョーザ中毒事件についてなんですが、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。えっとまず一言申しておきたいんですが、実は2週間ちょっと、インドシナ半島を回ってきまして、で、それの目的の一つは、鳥インフルエンザが人インフルエンザに変わって、日本でも下手をすると2カ月の間に200万人死ぬかもしれないという予測が出てることについて調べてきたと。で、ほんとは今週それやりたかったんですけど、僕が日本にいない間に、このイージスの事故は起きるし、三浦事件もあるし、それからさらにギョーザ問題どうなったかってことがあるんで、今週はそこをやって、インフルエンザの問題は来週以降にやろうと思います。で、まず毒ギョーザの方なんですね。で、あの、おそらく視聴者の方々も、イージスとか三浦事件とかいろいろあるけれども、国民の食の安全の問題、いったいどうなったんだと思われてると思うんですね。ちょっと一点だけおさらいしたいんです」
村西利恵
「3週間前にこのコーナーでお伝えしたことですね。『中国政府はすでに容疑者たちを拘束』という情報を、青山さんがお話ししていただきました」
青山繁晴
「はい。えー、2月6日の水曜日にこのように申しました。えー、容疑者たち、すなわち数人から十数人ぐらいを拘束してるという話だったんですが、それは僕、この後、僕、海外に出たんですけども、海外から連絡取ってる時にもこの情報っていうのは、実はもう確認されました。確認されて、この、いったん多めに拘束した容疑者を今、4人から6人ぐらいに容疑濃厚ということで絞ってるらしいと」
一同
「おおー」
青山繁晴
「水面下ではそうなのに表には何も出てこないなと思われる方、多いと思うんですが、実は表でも動きがありましたね。これです」
村西利恵
「あ、これ、トウカセンさん、来日されてましたけど」
青山繁晴
「あの、中国の対日政策、日本に対する政策の実質的な最高責任者ですね、トウカセンさん。このトウカセンさんが来日して、この、来日の目的っていうのは誰でもわかるように、この4月に、桜の花が咲く頃に中国の国家主席の胡錦濤さんが来るんで、その準備ということなんですけどね。その胡錦濤さんを4月に迎えるためには、その、毒ギョーザ問題はどうすんのかという問題が当然あります。で、表の世界でトウカセンさんが日本の福田総理やあるいは高村外相にどう言ったかというと、こういうふうに言ったんですね」
村西利恵
「『一日も早い真相究明を希望している』」
青山繁晴
「はい。これじゃ何のことかわからないですね」
山本浩之
「よくは言いますよね、こういう……」
青山繁晴
「何のことかわからないんですが、電話で政府関係者、複数の人に聞くと、実はトウカセンさんは二つのことを本当は言ってます」
村西利恵
「それがこちら。『国家主席の来日スケジュールは変えたくない、変えない』。そして『小さな解決』をこれ、望んでいるということですか?」
青山繁晴
「うん、まずこの一番目はわかりますね。つまり胡錦濤さんを無事来日させるためには、毒ギョーザ事件にケリをつけなきゃいけないという意思を中国政府、中国の最高首脳の一人として、初めて日本側の総理や外務大臣に示したと。ま、これ自体、実は重大な意味があります。その上で、これフェアに言いますが、あくまで日本側の受け止めですよ、これ、トウカセンさんに、あなた小さな解決って言葉使いましたか?って僕は確認できないので、あくまで日本側の受け止め。トウカセンさん日本語できます。時々不可思議な日本語が混じる人でもあるんですけどね(笑)。もう一回言いますが、日本側の受け止めとしては、こういう言葉をトウカセンさんが日本側に出した。で、これね、村西さんもこれ『小さな解決』って、『小さな解決』って何だかわからないでしょ。で、これを日本側はどう噛み砕いて解釈してるかというと、これです」
村西利恵
「『小さな影響にとどまるような解決』」
青山繁晴
「つまり日中関係について影響が小さいような、もっと有り体に言うと、胡錦濤さんが大手を振って来日できるようなそういう解決にしたい、ないしは、するってことだから、要はこの事件はフェアに扱われるというよりも、もう政治的に扱われるということをはっきり日本側に言って、僕がものすごく今情けない気持ちなのは、イージスだけじゃなくてこの件も情けないと思うのは、その時に日本側から、福田総理も高村外相も、『いやいや、フェアにやって下さい』と、『容疑者拘束したっていう情報がありますね、その容疑者を容疑者ならちゃんと出しましょうよ』ということを言った気配が、僕が聞いた限りでは全くない」
村西利恵
「ないんですか」
青山繁晴
「フンフンと聞いてたようにしか、僕は聞こえません」
村西利恵
「要は『よろしくね』って言われたってことですよね」
青山繁晴
「政治的にやりますから、まあ、はっきり言うと、こっちの(中国の)判断に任せて下さいと。もう一つ、日本政府の人は、これは胡錦濤さんが国家主席が判断するんじゃなくて、トウカセンさんが判断してしまうっていうようにも聞こえたと。つまりこちら側は総理もどうしようこうしようやってるのに、向こうは国家主席がこれに判断を下さなくて、その下のトウカセンさんでやっちゃうと。これ自体が中国と日本の関係がこうなってる(中国が上で日本が下)ってことを、中国としては日本に印象づけてるってことなんですね。で、この先どうなるかは僕にはまだわかりません。但し、桜の花の咲く頃に胡錦濤さん来るっていう、いわばお尻が切られてる、後ろが定まってる話だから、やがてこの件、中国は中国側からこういう解決でどうでしょうかってことを出してくると思いますから、その時に総理や外務大臣がだらしなくても、日本国民がそれを受け入れるかどうかは別問題で、私たち国民全体の食の安全に関わることですから、今日、その話をどうしても早めに皆さんに聞いてほしかったんです。はい。次が話が変わって、イージスの方に行きたいと思います」
村西利恵
「この事故については真相を解説していただけるということなんですが」
青山繁晴
「はい。で、この事故、さっきの普通のニュースのところでも、僕、かなりこう大きな声を出しちゃいましたけど、それはやっぱりその、悲痛な思いがあるからであって、この、まず『あたご』っていうその船の意味っていうのは、ほんとは日本の防衛にとっては生命線なんですよ。というのは、その、イージス艦っていうのは、イージス艦一隻でたとえば普通の国の海軍だったら太刀打ちできないくらいの大きな能力を持ってて、特にこの『あたご』は世界のイージス艦の中でも、アメリカ海軍のイージス艦よりもさらに大きな最新鋭艦で、それがちっちゃな漁船を見つけられないで、漁民二人に大きな災いを与えたということは信じがたいことだったから、実は僕は帰国してからすごく怒ってですね、いろんな方に電話したんですが、今日はその中で二人のことをお話ししたいんです。一人は海上自衛隊の現在のある艦長さん」
山本浩之
「現職?」
青山繁晴
「現職の艦長です。ある別な重要な船に乗ってる艦長さん。それからもう一人はさっき言いましたけど、石破防衛大臣。この二人の話をしたいんですが、まずその現職の艦長に言ったのはですね、僕は『あなたも同じ艦長ならわかるはずですよね。船の全責任は艦長が担ってるのに、なぜ舩渡健艦長は出てこないのか』と。『国民に対してどうして出てこないのか』と。『もちろん日本に軍法会議はないから、その海上保安庁の抑えがあるのはわかってるけれども、それだったらちゃんと国土交通省と交渉して、国民に説明しなきゃいけないから、その会見させて下さいとお願いすべきじゃないか、そんな努力まともにしてないだろう』と言いました。そしたらその現職の艦長はどう言ったかというと、こう言ったんです」
村西利恵
「『舩渡艦長は逮捕されるべき』」
青山繁晴
「はい。えー、彼は僕が、いや、僕も同感です、舩渡さんはこれは逮捕されなきゃいけないと思ってますが、この別の艦長がいきなり言ったのは、『青山さん、あなたはたぶん悲痛な思いで言ってるんだけど、私たちも悲痛な思いで、この舩渡艦長は一番筆頭の艦長だけど、すぐに逮捕されるべきです』というふうに言ったわけです。そしてその言った理由をですね、彼は詳しく話してくれたんですが、それがこの二つです」
村西利恵
「一つが『見張り員』、そしてもう一つが『自動操舵』」
青山繁晴
「この二つの問題、まずね、この見張り員の問題っていうのはですね、この、僕は帰国して改めて感じたんですけど、この件について日本の報道は艦橋、ブリッジにいた見張り員の自衛官たちがちゃんと見てなかったんじゃないかと、あるいは海上保安庁の捜査自体も確かにそこに集中してて、だからメディアの報道もそうなってるんですが、この、僕が電話した別の艦長が言ったのは、『見張りの自衛官に責任はありません』と。『そもそもそういう階級の低い自衛官に責任を持ってこようとすること自体が間違ってる上に』、上に、実は『青山さんわかってますよね。イージス艦にとって、その、ブリッジ、見張り員の意味が違います』とね。どう意味が違うのか、それ、またモニタに出して下さい」
村西利恵
「『イージス艦はすべて見えている』として、イージス艦、これ全体の写真が出てきました」
青山繁晴
「はい。で、ここをね、ちょっとここを大きくしてくれますか。はい。大きくしていただくとですね、これ艦橋、ブリッジって所ですね。これ、あの、窓でその、見張りの士官たちが並んで、ここに当直士官、真ん中にいるはずですね。で、これはたとえば琵琶湖の周遊船でも同じですね。船にはみんなこうやってブリッジがついてるでしょ。だからイージス艦もこういうブリッジはありますが、本当はイージス艦の目はここじゃないんです。イージス艦の目がここだったら、これイージス艦と呼べないんですよ。どういうことかというと、イージス艦の目はほんとはここにあります」
青山繁晴
「いいですか、このね、どでかい、これ、本当は位置も大きさも違いますよ。正確ではありません。あえて不正確にしてるんですけども、要するに全く窓がない部屋が、その、真ん中にあって、これを戦闘指揮所、英語だとCICと呼んでます。で、これ、あの、防衛庁長官の特別の許可がないと入れない軍事機密の塊ですが、僕は許可を得て今までに7、8回入ってます。演習中にも入ってます。で、この戦闘指揮所、ここで何をしてるかというとですね、ここに、ごめんなさい、ちょっと予定と違うけど、もう一回前の絵に戻して下さい」
青山繁晴
「ここに、この、八角形のものがついてますね。岡安さん、これ何ですか?」
岡安譲
「えっ。……楯?」
青山繁晴
「楯。楯っていうのは面白い答でなかなかいい答だけど、これが実はイージス艦のレーダーなんです。レーダーって普通ぐるぐる回ってるやつ、ここにも回ってるやつがあります、回ってるやつはあるんですが、イージス艦の本当のレーダーっていうのはこれ、フェイズドアレイレーダーっていうんですが、これがどんなに夜が暗くても360度、死角なしに全部見えるっていうレーダーなんです。それに他の今までの通常型のレーダーも組み合わせ、あるいはブリッジから直接人間が見てる目も組み合わせ、それからこの水面下にソナーも下ろして水中も見て、要するに、もう一回さっきの絵を出して下さい」
青山繁晴
「要するに、この戦闘指揮所にこう、実際にスクリーンがあってですね、360度に見えるこのスクリーンがあって、そこで全部、真っ暗な海の全て見えてるから、すなわち漁船は必ず見えてるんです。見張り員がその、緑の火とか赤の火とか、どっちに見たというのははっきり言うと、その、本筋の話じゃなくて、必ずここ(戦闘指揮所)で見てるから、2分前、12分前も本当は本質的な問題じゃなくて、漁船が、あるいはその漁船団がここにいるってことは、イージス艦は100%間違いなく見てるわけです。だからさっきの別の艦長は、ここにいる見張りの人に責任を持っていくのは全くおかしいと言ってるわけです。ね。で、こうやって全部の情報を統轄してるのはもちろん艦長ですから、艦長が最大の問題ってことになるわけです。じゃあ何で衝突したのかってことになりますね。思い出して下さい。さっき艦長が、別な艦長が言ったのは、見張り員の問題にするなっていうことと、自動操舵、これは今まで報道されましたから皆さんご存知ですね。このぶつかったイージス艦『あたご』は、衝突の1分前まで自動操縦を使ってて、さあヤバイってなって最後に手動に切り替えたけども、間に合わなくて当たったってことになってますね。この自動操縦を使ったってこと自体、僕はびっくりしたんですが、別の艦長もこう言いました」
村西利恵
「『自動操舵は使わないはずだった』」
青山繁晴
「はい。今ちょっと操縦と言っちゃいましたが、正確に言うと操舵ですね。自動操舵っていうのは本来こういう戦闘艦、軍艦にはありえないことなんです。世界の海軍にとっても非常識です。というのは戦闘艦、軍艦っていうのはたくさんの人間が乗ってます。たくさんの人間で交替にやりますから、つまり必ず必要な人間は起きてますから、自動操縦にする意味がないわけです」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それは民間の船でね、タンカーとかそういうのは人間が足りないから、安全な所では自動操縦するけれども、本来こういうものはつけるはずがない。じゃあどうしてつけたんだって、その別な艦長に聞いたらですね、『青山さん、これははっきり言うと、この船を造る時にね、日本のメーカーで造る時に、こういうのあったら便利ですよと言われて、そのまま、そうですかとつけちゃったんですよ』と」
山本浩之
「便利?ああ、オプションみたいなもんですか、じゃあ」
青山繁晴
「オプション、便利なオプション。だから車のね、あの、そんなのあるじゃないですか。その、オートクルーズって。そのようなもんでつけちゃったんですよ。僕、その話自体、改めて驚きましたが、しかしその艦長が言ったのはね、『つけたけれども使わないはずだった』と。『まさか使う艦長がいるとは私は夢にも思わなかった。私の艦では一度も使ったことがない』と」
一同
「へえーー(驚き)」
村西利恵
「それぐらいありえないことなんですね」
青山繁晴
「ありえない」
山本浩之
「航行っていうのはつまり、手動で行うものなんですね」
青山繁晴
「絶対手動だと。この人は一回もそんなもの使ったことがないと。それなのに一番トップの『あたご』の艦長、舩渡健さんがそれを使ったっていうのは、『私は膝が震えるほどにですよ、愕然としますよ』と。それだもんで、この艦長は実は問い合わせをした。ね。それは友だちいっぱいいるわけだから、問い合わせをしたら、いったいその時の状況の、これ、真相、真相はどうだったかというとですね、ハワイでミサイル迎撃実験って重大な任務をやりました。やって、さあハワイから日本に帰っていく。その時に順風満帆、天気がずっと良くて、どんどんどんどん船が進んでいった。東京湾に入る頃には、2月20日の午前9時頃、つまり衝突事故の空白の午前9時頃に着けばいいというゆるい話だったから、もう速度10ノットに落として、自動操縦にして、だから艦長も寝てたんですと。もう要するにオフ・デューティーに入ってしまった。要するにそういうサラリーマンのような、つまりさっき言った、その、軍艦に自動操縦ありえないっていうのは、常に緊張してなきゃいけない。なのに普通のサラリーマンのように」
山本浩之
「もう気分的には開放されてた」
青山繁晴
「気分的には開放されてた状態にあったから、自動操縦に、えー、自動操舵、ごめんなさい、さっきから操縦と言ってるけど正しくは操舵です。『自動操舵になったままであり、それをあたかも見張りが不十分だったかのような話にするっていうのは、我が海上自衛隊の責任体制はいったいどうなってんでしょうか』と、彼は言ったわけです。そしてその上でね、今日のフリップは……これをお見せしたいんです(フリップ出す)」
<キーワード>
艦長の血の涙
村西利恵
「ズバリキーワードは『艦長の血の涙』」
青山繁晴
「この艦長は『あたご』の舩渡艦長の涙じゃありません。これは今言った別な艦長の血の涙、悔し涙というものを、後でお話ししたいと思います」
村西利恵
「このキーワードからCMの後も真相を話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、防衛が専門の青山さんだから聞ける話が続いていると思います。えー、先ほどのキーワードは『艦長の血の涙』でした。お話の続き、お願いします」
青山繁晴
「えー、この別の艦長っていうのは、その、『あたご』の舩渡艦長と階級も同じ一等海佐、国際的に言うと海軍大佐になるわけですね。彼、ふだん船に乗ってるわけですから、僕は帰国してすぐ電話した時に通じないと思ってかけたんですが、偶然船を下りてぱっとつながったわけですね。で、彼は『船下りる時に嫌な予感しましたよ』と。『これ下りたらきっと青山さんから「あたご」の件で電話がかかるだろうと思ってた』と、最初はそういう話をして、で、僕はその、艦長、なぜ出てこないとガーッと怒り出して、それで今の話になってからですね」
山本浩之
「なぜ出てこないというのは、舩渡艦長がなぜ公の場に出てこないってことですね」
青山繁晴
「はい。で、今言ったような話になって、で、長時間の電話になってるうちに、だんだん彼の声が変わってきて、その、要するに涙声になっていったわけですよ。それで僕は内心ちらっと、お前泣くのか、情けないと言おうとしたら、その時彼が言ったのはね、『青山さん、これはもう中国と北朝鮮が本当に喜んでる話であって、このだらしなさ』、まず海上自衛隊は、その、さっき室井さんも言った通り、その、日本国民を守ってるはずのこの人たちが実は、下の階級の人間に責任を押し付けようとする雰囲気があったり、それから東京湾に入ってきた時にオートパイロットにして、艦長が寝てる緩い組織だっていうこと、もう明々白々に見せつけたようなもので、その、会見したり、あるいはその、大臣の答弁も混乱したりしてる間に、どんどんどんどん国民からも海上自衛隊や防衛省が離れていき、結局はこの、中国や北朝鮮という人たちを、中国は別に日本と敵対してるわけじゃないですよ、しかし北朝鮮は日本国民を誘拐したままですから。いずれにしろ『海上自衛隊として考えなきゃいけない相手を喜ばせてる、それを自分たちがやってるってことは本当に血も涙も……思いなんです』ということを言ったわけです。で、僕はそれを、電話切った後にですね、さっき言いました通り、石破茂防衛大臣に電話をして、その、石破さんも苦労されてるのはわかるけれども、なぜその、自分の職を賭して冬柴国土交通大臣にかけあって、その、舩渡艦長をすぐ国民の前に出して、ありのままに、その、どうして説明させないのかと。で、その時に日本の海上自衛隊は、海軍力としては実は世界第二位。ということはアメリカ海軍が上にいるわけですから、世界実質第一位と言われながら、実はその組織の在り方やあるいは法律の整備が極めて不十分で、海軍力なのに海軍じゃない、つまり責任をどこまで持って良いのか、どこまでが自分たちのその、死を賭した、命を懸けた責任なのかっていうのがあいまいのまま、これは僕は国民が悪いって言ってるんじゃなくて、海上自衛官自身がそういう体質に甘えて育って、もう艦長になったらそれでOKとしてる人たちが多い。さっきの記者会見でも、皆さんわかったと思いますが、非常に官僚的な答え方でした。僕さっき憤激した通りですね。で、それを含めた血と涙だと思うんです。だからその、漁民の方の生活にこのような大きな打撃を与えた以上はですね、さっき漁民の方の代表の方がおっしゃってた通り、その、原因の究明を最後までやって、その、東京湾の安全を保つだけじゃなくて、その、海上自衛隊はどうしてこんな組織になってしまったのかっていう根っこを、これ、考えるきっかけにはどうしてもしたいと思うんです」
山本浩之
「それは変わるんですか。どうやれば変わるんでしょうね、だけど」
青山繁晴
「あの、これは僕の持論ですけれども、日本は2000年の長い歴史を持ってますけど、国民主権下で国民軍というものを持ったことがないですから」
山本浩之
「ないですね」
青山繁晴
「それを僕は考えるべきだと思ってます。で、今の自衛官はたとえば全員辞める、それでもけっこうだと僕は思ってます。但しこれは僕のもちろん持論ですけどもね、はい」
山本浩之
「それで、ま、対策はあるんでしょうけど、なかなかまあ合意は得られにくいですよね。その、にわかに」
青山繁晴
「あのね、やりにくい合意で、努力することが大事じゃないですか」
山本浩之
「いや、それが、それがあの、正しいとか間違ってるとかじゃなくって、今日そういうふうな話の方向、それはそういう話をする人もいるけれども、あの、そういうことを嫌がる人もいて、で、あの、今回のイージス艦で今一番大事なのは、まだ二人が行方不明になったままだっていうことと、それから防衛省、防衛省っていう所が今の体質のまま、石破茂さんっていう一番トップにいる人が、海上自衛隊も、いわゆる自衛隊制服組をコントロールできないという状況にあるんじゃないかっていう」
室井佑月
「はい、はい(挙手)。だから私もおんなじ意見です。私はあの、石破さんの所の報告がもっと、やっぱり遅いのですごく驚いちゃって、国民が選んだ政治家が管理できるぐらいに、実はもう縮小すべきなんじゃないかと思う。こんなにお金……」
青山繁晴
「いや、縮小したら管理できるっていうのは、それはそもそも僕は間違ってると思うしね」
室井佑月
「でも増長してることに問題があるんじゃないかと思って、その、防衛省っていうのが省になって増長してるところに、自分たちだけのルールっていう、そういう何か、ところに問題がある……」
青山繁晴
「省になって増長してるっていうのは、はっきり言うと内局の官僚たちであって、自衛隊は防衛省になっても変わらず自衛隊のままですよ。日本軍になったわけじゃないから。少なくともはっきり言うと、僕は利害関係ないフェアな立場で見てるとね、室井さんが言ってる増長っていうのは意味はわかるけど、それはもう一回言うけれども、内局のいわゆる文官の官僚たちの話であって、自衛官の方が防衛省になって何か利益得たか、全然ないですよ。だからそこは僕は違うと思う」
山本浩之
「一点確認したいのは、シビリアンコントロールっていうのが、ちょっときちんとできてない状況っていうのが……」
青山繁晴
「シビリアンコントロールをね、内局の役人がコントロールすると勘違いしてる人が、防衛省の中にも山ほどいるから問題なんです。シビリアンっていうのは私たちが直接選んだ政治家のことを言うわけですよ」
一同
「ええ(同意)」
青山繁晴
「だから石破さんね、ほんとは僕は辞めるべきだと言いたいですよ。どうしてかというと、さっきのね、ヘリの問題があるから。だけど石破さんがとりあえず、あの、前の汚職事件でね、守屋事件で打ち上げたのはね、その、守屋さんの言ったことと関係あって、制服組と文官をごちゃ混ぜにしましょうって。今分けているのが間違ってるというのをやり始めた初めての人だから、その責任だけは果たしてからお辞めにやったらどうですかと、僕は思います」
山本浩之
「それは同感ですね。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
中国毒ギョーザ事件にしてもイージス艦衝突事故にしても、まるで危機管理がなってなくて、我が国のぬるさを国際社会に喧伝してるようにしか見えず、情けない限りです。
イージス艦の問題については、青山さんの解説はとてもわかりやすかったと思うのですが、テレビなど見てますといろんな人がいろんな解説をしていて、軍事に疎い私は実のところいったい誰の言を信じてよいかわからない状態です(T^T)
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
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「じゃあ海上保安庁が抑えてたの?」
青山繁晴
「海上保安庁が抑えてた」
室井佑月
「海上保安庁がどう答えるかっていうのを考えてたんじゃないの?みんなで」
青山繁晴
「あのね、あの、じゃあこの件ちょっとはっきりさせたいんですけどね。その、誰か、僕ら一般市民が交通事故を起こしますね。一般市民っていうか、たとえば会社の営業マンがその、営業中に交通事故を起こしたとするじゃないですか。で、その時にたとえば同乗者がいましたと。あの、航海長は一種、同乗者みたいなもんですよね」
山本浩之
「ま、状況をよく知る人間ですよね」
青山繁晴
「あの、航海長がヘリで市ヶ谷に行って大臣らと会ったと思うって、さっき国会答弁してたでしょ、その件。ね。そうすると、たとえばこの同乗者について、その営業してる会社の社長が、どんな事故だったんだと当然聞きますよね。内部で調べますよね。で、これは当然法律で認められていることで、冬柴国土交通大臣もね、その防衛省、自衛隊の内部調査権はあるとはっきり言ってるわけですね。だけど私は不快だと言ってるわけですね。しかし不快、冬柴さんの不快問題なんてどうでもいいんであって、その、それぞれに問題があるわけです。つまり、その、僕は海上保安庁が悪いって言ってるんじゃなくて、海上保安庁は刑法で裁く以上はそう言わざるをえないし、それから防衛省、自衛隊の最大の問題はですね、海上保安庁に堂々とね、これ内部調査もしなきゃいけないし、法律で認められてるから、こうやって内部で調べますっていうことをちゃんと通告してやらなかった。石破さんも含めて。その問題は重大ですけれども、艦長が9日間艦長室にいたことについては、それは海上自衛隊が、お前そこに籠もってろと圧力かけた事実は、少なくとも僕がたくさんの関係者に聞いた限りではなくて、むしろ海上保安庁からよけいなこと言わせないで下さいと、会見も避けて下さいと言われたってことはあるんです」
山本浩之
「なるほど。それはフェアに言うとそういうことなんですね、事実は。ただ、その、今お話しになった、その事故当日に、午前10時に、しかも怪我人がいるからっていう、言ってみれば嘘をついて、そして航海長をあの、自衛隊のヘリコプターで呼んで……」
青山繁晴
「ええ、とんでもないです」
山本浩之
「防衛大臣以下4人が聞いた、そういった事実もそうだし、2分前に発見したのか12分前に発見したのか、それを確認した時間、まだ未確認だったとはいえ、そういう情報を得ているということも言わなかった。一番大事な部分だと思うんです、このあたりは。そういったことを、ま、野党は隠蔽だから辞任と言うけれども、僕はこの番組で昨日も言いましたけど、だから辞任ということじゃないと思うんですよ。だから辞任ということじゃないと思うけれども、このままだったら防衛省そのものが、私たち国民からしたら全く信用できない機関のままで……」
青山繁晴
「そうです。全くその通りで、さっき言った通り、海上保安庁に正々堂々と同時に、国民に対しても正々堂々と、こういう内部調査をいたしますから、航海長からこういう話聞くと言わなきゃいけないのに、怪我人を輸送するためのヘリを使うなんて、とんでもないじゃないですか、それ。それは僕は怒り、禁じえないですよ、それは。全く同じ意見だし、もう一つ言うと、世界のどこの民主的な国の軍隊でも、軍隊というのはやっぱり恐ろしいところがあって、基本的に情報は隠そう隠そうと、仲間内で隠そうとしますから、だから防衛大臣は切り裂いていかなきゃいけないわけです。だからその、石破さんのような専門知識持ってる人間が頑張らなきゃいけないけど、その石破さんがこのヘリの輸送問題でこんなミソつけちゃだめですよ」
山本浩之
「だめですよねー。さ、今日は水曜日です。その青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーはこの後、控えてるんですけれども、青山さん、今日はどういう話題を……」
青山繁晴
「はい。まず今日はこのキーワードから見て下さい(フリップ出す)」
<キーワード>
真実だけが外されている
山本浩之
「『真実だけが外されている』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、実は今のイージスの問題でもですね、今もいろんな問題出たんですが、そもそも事故はどうして起きたのか。さっき漁民の側の方がおっしゃってたように、その、原因こそが大事なんですが、そこの真実が外されて、はっきり言うと、報道もされてると僕は思います。それからもう一つ、毒ギョーザについても、その後どうなったのかみんな思われてるでしょう。それも真実が外されてる。今日はあえて二つのことをお話ししたいと思います」
山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルの後は青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今日の“ニュースDEズバリ”は、先ほど青山さんがおっしゃいました、報道されていない事実について解説してもらいますと、私が言うのも恥ずかしいんですけどね。報道する立場の人間が」
青山繁晴
「いや、僕も同じです、それは」
山本浩之
「えー、イージス艦事故とそれから冷凍ギョーザ中毒事件についてなんですが、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。えっとまず一言申しておきたいんですが、実は2週間ちょっと、インドシナ半島を回ってきまして、で、それの目的の一つは、鳥インフルエンザが人インフルエンザに変わって、日本でも下手をすると2カ月の間に200万人死ぬかもしれないという予測が出てることについて調べてきたと。で、ほんとは今週それやりたかったんですけど、僕が日本にいない間に、このイージスの事故は起きるし、三浦事件もあるし、それからさらにギョーザ問題どうなったかってことがあるんで、今週はそこをやって、インフルエンザの問題は来週以降にやろうと思います。で、まず毒ギョーザの方なんですね。で、あの、おそらく視聴者の方々も、イージスとか三浦事件とかいろいろあるけれども、国民の食の安全の問題、いったいどうなったんだと思われてると思うんですね。ちょっと一点だけおさらいしたいんです」
村西利恵
「3週間前にこのコーナーでお伝えしたことですね。『中国政府はすでに容疑者たちを拘束』という情報を、青山さんがお話ししていただきました」
青山繁晴
「はい。えー、2月6日の水曜日にこのように申しました。えー、容疑者たち、すなわち数人から十数人ぐらいを拘束してるという話だったんですが、それは僕、この後、僕、海外に出たんですけども、海外から連絡取ってる時にもこの情報っていうのは、実はもう確認されました。確認されて、この、いったん多めに拘束した容疑者を今、4人から6人ぐらいに容疑濃厚ということで絞ってるらしいと」
一同
「おおー」
青山繁晴
「水面下ではそうなのに表には何も出てこないなと思われる方、多いと思うんですが、実は表でも動きがありましたね。これです」
村西利恵
「あ、これ、トウカセンさん、来日されてましたけど」
青山繁晴
「あの、中国の対日政策、日本に対する政策の実質的な最高責任者ですね、トウカセンさん。このトウカセンさんが来日して、この、来日の目的っていうのは誰でもわかるように、この4月に、桜の花が咲く頃に中国の国家主席の胡錦濤さんが来るんで、その準備ということなんですけどね。その胡錦濤さんを4月に迎えるためには、その、毒ギョーザ問題はどうすんのかという問題が当然あります。で、表の世界でトウカセンさんが日本の福田総理やあるいは高村外相にどう言ったかというと、こういうふうに言ったんですね」
村西利恵
「『一日も早い真相究明を希望している』」
青山繁晴
「はい。これじゃ何のことかわからないですね」
山本浩之
「よくは言いますよね、こういう……」
青山繁晴
「何のことかわからないんですが、電話で政府関係者、複数の人に聞くと、実はトウカセンさんは二つのことを本当は言ってます」
村西利恵
「それがこちら。『国家主席の来日スケジュールは変えたくない、変えない』。そして『小さな解決』をこれ、望んでいるということですか?」
青山繁晴
「うん、まずこの一番目はわかりますね。つまり胡錦濤さんを無事来日させるためには、毒ギョーザ事件にケリをつけなきゃいけないという意思を中国政府、中国の最高首脳の一人として、初めて日本側の総理や外務大臣に示したと。ま、これ自体、実は重大な意味があります。その上で、これフェアに言いますが、あくまで日本側の受け止めですよ、これ、トウカセンさんに、あなた小さな解決って言葉使いましたか?って僕は確認できないので、あくまで日本側の受け止め。トウカセンさん日本語できます。時々不可思議な日本語が混じる人でもあるんですけどね(笑)。もう一回言いますが、日本側の受け止めとしては、こういう言葉をトウカセンさんが日本側に出した。で、これね、村西さんもこれ『小さな解決』って、『小さな解決』って何だかわからないでしょ。で、これを日本側はどう噛み砕いて解釈してるかというと、これです」
村西利恵
「『小さな影響にとどまるような解決』」
青山繁晴
「つまり日中関係について影響が小さいような、もっと有り体に言うと、胡錦濤さんが大手を振って来日できるようなそういう解決にしたい、ないしは、するってことだから、要はこの事件はフェアに扱われるというよりも、もう政治的に扱われるということをはっきり日本側に言って、僕がものすごく今情けない気持ちなのは、イージスだけじゃなくてこの件も情けないと思うのは、その時に日本側から、福田総理も高村外相も、『いやいや、フェアにやって下さい』と、『容疑者拘束したっていう情報がありますね、その容疑者を容疑者ならちゃんと出しましょうよ』ということを言った気配が、僕が聞いた限りでは全くない」
村西利恵
「ないんですか」
青山繁晴
「フンフンと聞いてたようにしか、僕は聞こえません」
村西利恵
「要は『よろしくね』って言われたってことですよね」
青山繁晴
「政治的にやりますから、まあ、はっきり言うと、こっちの(中国の)判断に任せて下さいと。もう一つ、日本政府の人は、これは胡錦濤さんが国家主席が判断するんじゃなくて、トウカセンさんが判断してしまうっていうようにも聞こえたと。つまりこちら側は総理もどうしようこうしようやってるのに、向こうは国家主席がこれに判断を下さなくて、その下のトウカセンさんでやっちゃうと。これ自体が中国と日本の関係がこうなってる(中国が上で日本が下)ってことを、中国としては日本に印象づけてるってことなんですね。で、この先どうなるかは僕にはまだわかりません。但し、桜の花の咲く頃に胡錦濤さん来るっていう、いわばお尻が切られてる、後ろが定まってる話だから、やがてこの件、中国は中国側からこういう解決でどうでしょうかってことを出してくると思いますから、その時に総理や外務大臣がだらしなくても、日本国民がそれを受け入れるかどうかは別問題で、私たち国民全体の食の安全に関わることですから、今日、その話をどうしても早めに皆さんに聞いてほしかったんです。はい。次が話が変わって、イージスの方に行きたいと思います」
村西利恵
「この事故については真相を解説していただけるということなんですが」
青山繁晴
「はい。で、この事故、さっきの普通のニュースのところでも、僕、かなりこう大きな声を出しちゃいましたけど、それはやっぱりその、悲痛な思いがあるからであって、この、まず『あたご』っていうその船の意味っていうのは、ほんとは日本の防衛にとっては生命線なんですよ。というのは、その、イージス艦っていうのは、イージス艦一隻でたとえば普通の国の海軍だったら太刀打ちできないくらいの大きな能力を持ってて、特にこの『あたご』は世界のイージス艦の中でも、アメリカ海軍のイージス艦よりもさらに大きな最新鋭艦で、それがちっちゃな漁船を見つけられないで、漁民二人に大きな災いを与えたということは信じがたいことだったから、実は僕は帰国してからすごく怒ってですね、いろんな方に電話したんですが、今日はその中で二人のことをお話ししたいんです。一人は海上自衛隊の現在のある艦長さん」
山本浩之
「現職?」
青山繁晴
「現職の艦長です。ある別な重要な船に乗ってる艦長さん。それからもう一人はさっき言いましたけど、石破防衛大臣。この二人の話をしたいんですが、まずその現職の艦長に言ったのはですね、僕は『あなたも同じ艦長ならわかるはずですよね。船の全責任は艦長が担ってるのに、なぜ舩渡健艦長は出てこないのか』と。『国民に対してどうして出てこないのか』と。『もちろん日本に軍法会議はないから、その海上保安庁の抑えがあるのはわかってるけれども、それだったらちゃんと国土交通省と交渉して、国民に説明しなきゃいけないから、その会見させて下さいとお願いすべきじゃないか、そんな努力まともにしてないだろう』と言いました。そしたらその現職の艦長はどう言ったかというと、こう言ったんです」
村西利恵
「『舩渡艦長は逮捕されるべき』」
青山繁晴
「はい。えー、彼は僕が、いや、僕も同感です、舩渡さんはこれは逮捕されなきゃいけないと思ってますが、この別の艦長がいきなり言ったのは、『青山さん、あなたはたぶん悲痛な思いで言ってるんだけど、私たちも悲痛な思いで、この舩渡艦長は一番筆頭の艦長だけど、すぐに逮捕されるべきです』というふうに言ったわけです。そしてその言った理由をですね、彼は詳しく話してくれたんですが、それがこの二つです」
村西利恵
「一つが『見張り員』、そしてもう一つが『自動操舵』」
青山繁晴
「この二つの問題、まずね、この見張り員の問題っていうのはですね、この、僕は帰国して改めて感じたんですけど、この件について日本の報道は艦橋、ブリッジにいた見張り員の自衛官たちがちゃんと見てなかったんじゃないかと、あるいは海上保安庁の捜査自体も確かにそこに集中してて、だからメディアの報道もそうなってるんですが、この、僕が電話した別の艦長が言ったのは、『見張りの自衛官に責任はありません』と。『そもそもそういう階級の低い自衛官に責任を持ってこようとすること自体が間違ってる上に』、上に、実は『青山さんわかってますよね。イージス艦にとって、その、ブリッジ、見張り員の意味が違います』とね。どう意味が違うのか、それ、またモニタに出して下さい」
村西利恵
「『イージス艦はすべて見えている』として、イージス艦、これ全体の写真が出てきました」
青山繁晴
「はい。で、ここをね、ちょっとここを大きくしてくれますか。はい。大きくしていただくとですね、これ艦橋、ブリッジって所ですね。これ、あの、窓でその、見張りの士官たちが並んで、ここに当直士官、真ん中にいるはずですね。で、これはたとえば琵琶湖の周遊船でも同じですね。船にはみんなこうやってブリッジがついてるでしょ。だからイージス艦もこういうブリッジはありますが、本当はイージス艦の目はここじゃないんです。イージス艦の目がここだったら、これイージス艦と呼べないんですよ。どういうことかというと、イージス艦の目はほんとはここにあります」
青山繁晴
「いいですか、このね、どでかい、これ、本当は位置も大きさも違いますよ。正確ではありません。あえて不正確にしてるんですけども、要するに全く窓がない部屋が、その、真ん中にあって、これを戦闘指揮所、英語だとCICと呼んでます。で、これ、あの、防衛庁長官の特別の許可がないと入れない軍事機密の塊ですが、僕は許可を得て今までに7、8回入ってます。演習中にも入ってます。で、この戦闘指揮所、ここで何をしてるかというとですね、ここに、ごめんなさい、ちょっと予定と違うけど、もう一回前の絵に戻して下さい」
青山繁晴
「ここに、この、八角形のものがついてますね。岡安さん、これ何ですか?」
岡安譲
「えっ。……楯?」
青山繁晴
「楯。楯っていうのは面白い答でなかなかいい答だけど、これが実はイージス艦のレーダーなんです。レーダーって普通ぐるぐる回ってるやつ、ここにも回ってるやつがあります、回ってるやつはあるんですが、イージス艦の本当のレーダーっていうのはこれ、フェイズドアレイレーダーっていうんですが、これがどんなに夜が暗くても360度、死角なしに全部見えるっていうレーダーなんです。それに他の今までの通常型のレーダーも組み合わせ、あるいはブリッジから直接人間が見てる目も組み合わせ、それからこの水面下にソナーも下ろして水中も見て、要するに、もう一回さっきの絵を出して下さい」
青山繁晴
「要するに、この戦闘指揮所にこう、実際にスクリーンがあってですね、360度に見えるこのスクリーンがあって、そこで全部、真っ暗な海の全て見えてるから、すなわち漁船は必ず見えてるんです。見張り員がその、緑の火とか赤の火とか、どっちに見たというのははっきり言うと、その、本筋の話じゃなくて、必ずここ(戦闘指揮所)で見てるから、2分前、12分前も本当は本質的な問題じゃなくて、漁船が、あるいはその漁船団がここにいるってことは、イージス艦は100%間違いなく見てるわけです。だからさっきの別の艦長は、ここにいる見張りの人に責任を持っていくのは全くおかしいと言ってるわけです。ね。で、こうやって全部の情報を統轄してるのはもちろん艦長ですから、艦長が最大の問題ってことになるわけです。じゃあ何で衝突したのかってことになりますね。思い出して下さい。さっき艦長が、別な艦長が言ったのは、見張り員の問題にするなっていうことと、自動操舵、これは今まで報道されましたから皆さんご存知ですね。このぶつかったイージス艦『あたご』は、衝突の1分前まで自動操縦を使ってて、さあヤバイってなって最後に手動に切り替えたけども、間に合わなくて当たったってことになってますね。この自動操縦を使ったってこと自体、僕はびっくりしたんですが、別の艦長もこう言いました」
村西利恵
「『自動操舵は使わないはずだった』」
青山繁晴
「はい。今ちょっと操縦と言っちゃいましたが、正確に言うと操舵ですね。自動操舵っていうのは本来こういう戦闘艦、軍艦にはありえないことなんです。世界の海軍にとっても非常識です。というのは戦闘艦、軍艦っていうのはたくさんの人間が乗ってます。たくさんの人間で交替にやりますから、つまり必ず必要な人間は起きてますから、自動操縦にする意味がないわけです」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それは民間の船でね、タンカーとかそういうのは人間が足りないから、安全な所では自動操縦するけれども、本来こういうものはつけるはずがない。じゃあどうしてつけたんだって、その別な艦長に聞いたらですね、『青山さん、これははっきり言うと、この船を造る時にね、日本のメーカーで造る時に、こういうのあったら便利ですよと言われて、そのまま、そうですかとつけちゃったんですよ』と」
山本浩之
「便利?ああ、オプションみたいなもんですか、じゃあ」
青山繁晴
「オプション、便利なオプション。だから車のね、あの、そんなのあるじゃないですか。その、オートクルーズって。そのようなもんでつけちゃったんですよ。僕、その話自体、改めて驚きましたが、しかしその艦長が言ったのはね、『つけたけれども使わないはずだった』と。『まさか使う艦長がいるとは私は夢にも思わなかった。私の艦では一度も使ったことがない』と」
一同
「へえーー(驚き)」
村西利恵
「それぐらいありえないことなんですね」
青山繁晴
「ありえない」
山本浩之
「航行っていうのはつまり、手動で行うものなんですね」
青山繁晴
「絶対手動だと。この人は一回もそんなもの使ったことがないと。それなのに一番トップの『あたご』の艦長、舩渡健さんがそれを使ったっていうのは、『私は膝が震えるほどにですよ、愕然としますよ』と。それだもんで、この艦長は実は問い合わせをした。ね。それは友だちいっぱいいるわけだから、問い合わせをしたら、いったいその時の状況の、これ、真相、真相はどうだったかというとですね、ハワイでミサイル迎撃実験って重大な任務をやりました。やって、さあハワイから日本に帰っていく。その時に順風満帆、天気がずっと良くて、どんどんどんどん船が進んでいった。東京湾に入る頃には、2月20日の午前9時頃、つまり衝突事故の空白の午前9時頃に着けばいいというゆるい話だったから、もう速度10ノットに落として、自動操縦にして、だから艦長も寝てたんですと。もう要するにオフ・デューティーに入ってしまった。要するにそういうサラリーマンのような、つまりさっき言った、その、軍艦に自動操縦ありえないっていうのは、常に緊張してなきゃいけない。なのに普通のサラリーマンのように」
山本浩之
「もう気分的には開放されてた」
青山繁晴
「気分的には開放されてた状態にあったから、自動操縦に、えー、自動操舵、ごめんなさい、さっきから操縦と言ってるけど正しくは操舵です。『自動操舵になったままであり、それをあたかも見張りが不十分だったかのような話にするっていうのは、我が海上自衛隊の責任体制はいったいどうなってんでしょうか』と、彼は言ったわけです。そしてその上でね、今日のフリップは……これをお見せしたいんです(フリップ出す)」
<キーワード>
艦長の血の涙
村西利恵
「ズバリキーワードは『艦長の血の涙』」
青山繁晴
「この艦長は『あたご』の舩渡艦長の涙じゃありません。これは今言った別な艦長の血の涙、悔し涙というものを、後でお話ししたいと思います」
村西利恵
「このキーワードからCMの後も真相を話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、防衛が専門の青山さんだから聞ける話が続いていると思います。えー、先ほどのキーワードは『艦長の血の涙』でした。お話の続き、お願いします」
青山繁晴
「えー、この別の艦長っていうのは、その、『あたご』の舩渡艦長と階級も同じ一等海佐、国際的に言うと海軍大佐になるわけですね。彼、ふだん船に乗ってるわけですから、僕は帰国してすぐ電話した時に通じないと思ってかけたんですが、偶然船を下りてぱっとつながったわけですね。で、彼は『船下りる時に嫌な予感しましたよ』と。『これ下りたらきっと青山さんから「あたご」の件で電話がかかるだろうと思ってた』と、最初はそういう話をして、で、僕はその、艦長、なぜ出てこないとガーッと怒り出して、それで今の話になってからですね」
山本浩之
「なぜ出てこないというのは、舩渡艦長がなぜ公の場に出てこないってことですね」
青山繁晴
「はい。で、今言ったような話になって、で、長時間の電話になってるうちに、だんだん彼の声が変わってきて、その、要するに涙声になっていったわけですよ。それで僕は内心ちらっと、お前泣くのか、情けないと言おうとしたら、その時彼が言ったのはね、『青山さん、これはもう中国と北朝鮮が本当に喜んでる話であって、このだらしなさ』、まず海上自衛隊は、その、さっき室井さんも言った通り、その、日本国民を守ってるはずのこの人たちが実は、下の階級の人間に責任を押し付けようとする雰囲気があったり、それから東京湾に入ってきた時にオートパイロットにして、艦長が寝てる緩い組織だっていうこと、もう明々白々に見せつけたようなもので、その、会見したり、あるいはその、大臣の答弁も混乱したりしてる間に、どんどんどんどん国民からも海上自衛隊や防衛省が離れていき、結局はこの、中国や北朝鮮という人たちを、中国は別に日本と敵対してるわけじゃないですよ、しかし北朝鮮は日本国民を誘拐したままですから。いずれにしろ『海上自衛隊として考えなきゃいけない相手を喜ばせてる、それを自分たちがやってるってことは本当に血も涙も……思いなんです』ということを言ったわけです。で、僕はそれを、電話切った後にですね、さっき言いました通り、石破茂防衛大臣に電話をして、その、石破さんも苦労されてるのはわかるけれども、なぜその、自分の職を賭して冬柴国土交通大臣にかけあって、その、舩渡艦長をすぐ国民の前に出して、ありのままに、その、どうして説明させないのかと。で、その時に日本の海上自衛隊は、海軍力としては実は世界第二位。ということはアメリカ海軍が上にいるわけですから、世界実質第一位と言われながら、実はその組織の在り方やあるいは法律の整備が極めて不十分で、海軍力なのに海軍じゃない、つまり責任をどこまで持って良いのか、どこまでが自分たちのその、死を賭した、命を懸けた責任なのかっていうのがあいまいのまま、これは僕は国民が悪いって言ってるんじゃなくて、海上自衛官自身がそういう体質に甘えて育って、もう艦長になったらそれでOKとしてる人たちが多い。さっきの記者会見でも、皆さんわかったと思いますが、非常に官僚的な答え方でした。僕さっき憤激した通りですね。で、それを含めた血と涙だと思うんです。だからその、漁民の方の生活にこのような大きな打撃を与えた以上はですね、さっき漁民の方の代表の方がおっしゃってた通り、その、原因の究明を最後までやって、その、東京湾の安全を保つだけじゃなくて、その、海上自衛隊はどうしてこんな組織になってしまったのかっていう根っこを、これ、考えるきっかけにはどうしてもしたいと思うんです」
山本浩之
「それは変わるんですか。どうやれば変わるんでしょうね、だけど」
青山繁晴
「あの、これは僕の持論ですけれども、日本は2000年の長い歴史を持ってますけど、国民主権下で国民軍というものを持ったことがないですから」
山本浩之
「ないですね」
青山繁晴
「それを僕は考えるべきだと思ってます。で、今の自衛官はたとえば全員辞める、それでもけっこうだと僕は思ってます。但しこれは僕のもちろん持論ですけどもね、はい」
山本浩之
「それで、ま、対策はあるんでしょうけど、なかなかまあ合意は得られにくいですよね。その、にわかに」
青山繁晴
「あのね、やりにくい合意で、努力することが大事じゃないですか」
山本浩之
「いや、それが、それがあの、正しいとか間違ってるとかじゃなくって、今日そういうふうな話の方向、それはそういう話をする人もいるけれども、あの、そういうことを嫌がる人もいて、で、あの、今回のイージス艦で今一番大事なのは、まだ二人が行方不明になったままだっていうことと、それから防衛省、防衛省っていう所が今の体質のまま、石破茂さんっていう一番トップにいる人が、海上自衛隊も、いわゆる自衛隊制服組をコントロールできないという状況にあるんじゃないかっていう」
室井佑月
「はい、はい(挙手)。だから私もおんなじ意見です。私はあの、石破さんの所の報告がもっと、やっぱり遅いのですごく驚いちゃって、国民が選んだ政治家が管理できるぐらいに、実はもう縮小すべきなんじゃないかと思う。こんなにお金……」
青山繁晴
「いや、縮小したら管理できるっていうのは、それはそもそも僕は間違ってると思うしね」
室井佑月
「でも増長してることに問題があるんじゃないかと思って、その、防衛省っていうのが省になって増長してるところに、自分たちだけのルールっていう、そういう何か、ところに問題がある……」
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「省になって増長してるっていうのは、はっきり言うと内局の官僚たちであって、自衛隊は防衛省になっても変わらず自衛隊のままですよ。日本軍になったわけじゃないから。少なくともはっきり言うと、僕は利害関係ないフェアな立場で見てるとね、室井さんが言ってる増長っていうのは意味はわかるけど、それはもう一回言うけれども、内局のいわゆる文官の官僚たちの話であって、自衛官の方が防衛省になって何か利益得たか、全然ないですよ。だからそこは僕は違うと思う」
山本浩之
「一点確認したいのは、シビリアンコントロールっていうのが、ちょっときちんとできてない状況っていうのが……」
青山繁晴
「シビリアンコントロールをね、内局の役人がコントロールすると勘違いしてる人が、防衛省の中にも山ほどいるから問題なんです。シビリアンっていうのは私たちが直接選んだ政治家のことを言うわけですよ」
一同
「ええ(同意)」
青山繁晴
「だから石破さんね、ほんとは僕は辞めるべきだと言いたいですよ。どうしてかというと、さっきのね、ヘリの問題があるから。だけど石破さんがとりあえず、あの、前の汚職事件でね、守屋事件で打ち上げたのはね、その、守屋さんの言ったことと関係あって、制服組と文官をごちゃ混ぜにしましょうって。今分けているのが間違ってるというのをやり始めた初めての人だから、その責任だけは果たしてからお辞めにやったらどうですかと、僕は思います」
山本浩之
「それは同感ですね。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”でした」
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イージス艦の問題については、青山さんの解説はとてもわかりやすかったと思うのですが、テレビなど見てますといろんな人がいろんな解説をしていて、軍事に疎い私は実のところいったい誰の言を信じてよいかわからない状態です(T^T)
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Comments
当直士官であった航海長をヘリで呼び付けたのは、調査権の行使だったか隠蔽目的だったかは、防衛省の公表内容から明らか。
当直士官は、レーダー情報・見張り情報、全てを自分自身が確認していた筈なのに、現実の省公表内容は誤魔化し目的だった。
誤魔化し目的のためにヘリを使ってるわけだけど、我々の税金を目的外使用する体質は、全官庁共通か?
「別の艦長」証言って、泣かれて同情する青山さんは好きだが、「中国と北朝鮮が本当に喜んでる話」なら、いざという時までにネジ締め直しておけば、敵側油断情報に過ぎない。それを泣いて悔しがるのは、今の面子に拘るだけのエセ涙。
自動操舵で東京湾に入るって、事故は東京湾じゃないし、いくらなんでも船だらけ東京湾でそんな非常識な船乗りはいない。
「別の艦長」は自動操舵を使わせなかったって、その「思い込み」を間違いとまでは言わないけど、360度船影を見ることもないだろう外洋で、操舵手が常時舵を握り、船位測定毎に海流等で流された分を手動転舵してたんだったら、そりゃ燃費に響くだろ。
緊張感を持って航海当直させることと、自動操舵させないこととは、何の関係もない。
見張りとレーダーで魚船団影を確認しながら、自動操舵のまま漫然と当直していた艦橋・CICの士官の行動が艦長の怠慢に基づくものだったのか否かも判らぬ段階で、同職海佐官からも艦長批判が出るなんて、海自に自浄能力は無いかもねぇ。
社民の辻元議員って、国の枠を無くしたいとか言ってた奴じゃなかったか?
そんな奴に「それで国を守れるのか?」って言われて、マトモな防衛省職員だったら憤死してるよ。
海自に対する敬意があるから、漁船側のミスをカバー出来た筈のイージスの無能と、防衛省の旧軍体質を批判しているので、その点は誤解無きよう願います。
この前のたかじんでも、いい加減軍事評論家・神浦氏(嫌いじゃない)の、7000トンの船が急制動掛けたらどうなるという馬鹿げた解説にゲストは納得してたようだし、その後シンボウさんが「衝突予防法からいったら、Uターンして左回頭した漁船は間違い」ってのは、法適用前の事前回避判断という常識を知らない解説でしかないように、・・・字面をただ追うのではなく、自分の頭で考えるのが、何より大事。
福原氏にほぼ同意。
但しここで云うより青山氏に直接メールしたほうがいい。ここに書いても本人は読まない。他の番組で同じ事を云い始める前に伝えてやった方がいい。
私も、くっくりさんと同様に、軍事に疎くていったい誰の言を信じてよいかわからない状態なのですが…。正直それより、反日売国勢力がこれを奇貨として騒いでいるのが、本当にムカツク。予想通り過ぎて、全く意外性がない。日本の「盾」がこんな事故を起こしてるんだから、そりゃぁ中国や北朝鮮も喜ぶだろうなぁ。
個人的には、青山さんの従来からの主張である、軍法会議の必要性に関する所見の方をもっと聞きたかった。(既存マスゴミでは、海上保安庁が捜査しいる点をスルーしているんですが、誰かツッコんでくれよ!)
文字おこしお疲れさまです。
青山さんの解説で1点間違っている箇所があるのですが、岡安さんが「楯?」と称したイージス艦のレーダー(フェイズドアレイレーダー)は、通常航海中では使用されません。レーダーの出力が強力過ぎて、周辺に電波障害を発生させるためです。通常航海では、併設されている民間船舶と同等品の航海用レーダーが使用されています。
http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_aa78.html
そして、その航海用レーダーで衝突12分前に漁船を捉えていたことは報道の通りかと思いますので、「全て見えて」いたかはさておき、必要なものは見えていたと思います。なお、事件の詳細については、海保の捜査を待たねば判断しかねるところです。
また、自動操舵装置については、番組中「世界の海軍にとっても非常識」と紹介されていますが、省力化の観点からあっても良い(単純にまっすぐ進むだけでも手動では付きっきりの微調整が必要ですし、舵輪廻せば直ぐに手動に切り替わりますし)という見解と、自動操舵に頼ると警戒心が損なわれるという意見と、そもそも回避行動を指示できなかった当直体制に問題があるんじゃないかという指摘があります。しかし、これまた海保の捜査(以下略。
あと、本当に他国の戦闘艦に自動操舵装置がないのか調べてみたところ、以下の艦艇で自動操舵装置の存在が確認できました。
イギリス23型フリゲイト マンモス(HMS Monmouth F-235)
http://d.hatena.ne.jp/Blueforce/20071025
ニュージーランドANZAC級フリゲイト テ・マナ(HMNZS Te Mana F111)
http://homepage.mac.com/izunton/BlueforceFiles/temana.html
取り急ぎググって発見できたのがこの2例ですが、他にも採用例があるかもしれません。
くっくりさん同様、自分も疎いのですが、福原さんの
>故の主因は当初から述べている通り、漁船側にある。
これ、原因追及しなきゃいけないのにだれもさわらない。
触ると、非人間的な批判を受ける空気ができてる気がします。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080228-OYT1T00253.htm?from=navr
唐家センのいう『小さな影響にとどまるような解決』とは、『日本に全責任を押しつけて手打ち』または『両者意見食い違いの末、うやむや』というところでしょうか?フフン首相の平素の対応を見ていると前者をごり押しされそうな気がしますorz
ちなみに、我が家でも毒入り冷凍食品(ニッキートレーディング)が見つかりました(汗。家族の好みの問題で長らく調理せずに保存していたため、食べずに済みました。
>個人的には、青山さんの従来からの主張である、軍法会議の必要性に関する所見の方をもっと聞きたかった。(既存マスゴミでは、海上保安庁が捜査しいる点をスルーしているんですが、誰かツッコんでくれよ!)
産経新聞が今日ツッコみましたよ〜。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080228/plc0802280956003-n1.htm
> 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、防衛省が、海上保安庁の捜査前にあたごの当直士官だった航海長をヘリコプターで省内に呼び、事故に関する聴取を行っていたことを一部のメディアや政治家が問題視している。だが、組織、とりわけ軍事組織が、早い段階で状況把握することは鉄則である。
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> 医療事故でも、警察当局の捜査とは別に、病院側が担当の医師・看護師らに事情を聴く。隠蔽(いんぺい)するための「口封じ」を目的とした悪質な場合もあるだろうが、通常は組織としての対応・対策を決定するために行われる。例えば、新聞記者が交通事故を起こせば、新聞社のしかるべき幹部が、本人に状況を確認しようと努力するはずだ。
> 航海長への聴取が問題となることは、日本が「普通の国」でないことに起因する。実はこちらの方が格段に深刻だ。海上事故に関して、自衛隊には裁判権が与えられておらず、とりわけ民間との事故では事実上、海保に捜査権を委ねることが慣例化しているからだ。
> だが、軍事法廷を廃止したベルギー軍や、制度は法律上で担保されているものの、現実には軍事法廷が設置されていないドイツ軍など一部の国軍を除き、軍隊における捜査・裁判権の独立は国際的な常識だ。
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> 自民党の伊吹文明幹事長は27日昼の政府・与党協議会で、石破茂防衛相の情報公開の遅れについて「海上保安庁が司法的権限を持って捜査中であることが世の中にわかっていない」と述べた。石破氏を擁護したのだろうが、司法警察が事実上の国軍を取り調べる、国際的にはほぼ考えられない構図を、国民も政治家も奇異に思っていない証左である。
> 憲法に軍事法廷など「特別裁判所」の設置禁止条項がある限り、防衛省・自衛隊は将来にわたり、こうした批判を受け続けるはずだ。しかも、「今回の事件を受けて、拡大されなければならない防衛省・自衛隊の権限は逆にますます、封じられるだろう」(元海上幕僚長)。軍事法廷のない自衛隊は、世界有数の装備を有する「警察」の道を歩み続けるのだろうか…。
わからない。舵を切らなかったイージスに主因があるという見方が強いんじゃないの?警笛も鳴らさなかったというし。私疎いから何も言えないけど…
でも衝突事故だから、何割何割っていうスタンスの報道じゃないと、っていうのはある。
>毒テロ
福田さんといい高村さんといい、恥を知らん人に政治やってほしくないよ。
法的にはそうなんだけども、あのへんの海域は船が多いから、慣習的には「小さいほうの船が舵切って避ける」となってるらしいよ。マスコミは何だかもう全部イージス側が悪いって報道になってるけども。
事故翌日の朝日新聞の記事には、「大型船」を探知した漁船団のフネの間で活発に無線交信がなされ、ほとんどの漁船は「大型船」を回避する行動に出たのに、当の清徳丸だけは全くの沈黙状態でそのまままっすぐ突っ走っていったとあります。この記事からは、吉清さん親子は何らかの事情で周囲を見ておらず、無線も耳に入っていなかったと推測されます。操船も自動でやっていたのでせう。
asahi.com:漁船団、迫る艦船に「危ない」 無線に清徳丸は反応なし - イージス艦衝突
http://www.asahi.com/special/080219/TKY200802200006.html
>>毒
福田氏が首相に就任するとなった時、一番心配されたことが実に判りやすい形で出てきてますね。マスコミは福田氏に優しいのに、支持率は安倍内閣末期より低迷してるというのは、国民もそう易々とダマされはしないということの現れでせう。やはり食い物の恨みは恐いのです(笑)。福田内閣のこの体たらくを、福田氏を首相に担ぎ上げた自民の中の人たちはどう言い訳するんでせうかね。
漁船に爆薬を載せて自爆テロをされたら、漁船でイージス艦を撃沈できるという安上がりのテロが可能だと示したようなものだと思われる。
責任の有無以前に乗組員の怠慢が最大の原因であるのが否めない。
警告しても接近をやめないのでやもえず撃沈しましたというニュースの方が救いがあったような気もする。
漁船の突進を回避できる運動性能をイージスが持っているとも思えないので)、これを防ぐには、近づいてきた漁船に警告して応じなければ「破壊する」しかなく、そんな対応を世間が許すとも思えないんですけどねぇ
[守れるか 日本の農産物(抜粋)]
http://jp.youtube.com/watch?v=4EpR-IKTbG8
↑中国のヤリ方がありえなさ過ぎて、こいつらの存在感が薄くなっていますが、どうぞ忘れないでやって下さい。
例のイチゴの品種泥棒の話です。
情報有り難うございます。感謝です。
流石、産経新聞!!マスゴミとは違いますね。こっち(「軍事法廷のない自衛隊」)の方がより本質的な問題だと思うんですが…。
>わからない。舵を切らなかったイージスに主因があるという見方が強いんじゃないの?警笛も鳴らさなかったというし。 >泉さん
この事件は、一般の海難事故と海自艦が起こした事故の2点に分けて解析した方が良いと思います。
海上衝突予防法云々より、漁船が左舷側から航行して来た場合にも、この事故は起きてしまった筈です。
一般の海難事故責任追及とは別に、漁船側のミスをカバーする能力が、イージスに欠けていた点と、それ以上に防衛省の傲慢・誤魔化し体質を徹底的に叩いた方が良い。
警笛、短5連発したって防衛省が公表しているらしいけど、聞こえなかった筈のない他の漁船が、僚船の安否確認もしないまま漁場に向かったのだし、僚船の不在に気づいて漁を切り上げ、捜索に戻っている漁船の行動を思うと、防衛省の警笛発表はウソ。
>ここで云うより青山氏に直接メールしたほうがいい。>ふくろうさん
青山ファンにウソはないけど、いきなりメールしても説得力が無いですから。
個人的な想像力の範囲で、
艦長の謝罪を家族は一応受け入れたらしい。・・・誠心誠意の謝罪があっても、受け入れられないのが家族の心情と思うと、それなりの誠意は伝わったのでしょう。
「現職艦長なら庇え。」などとは思いませんが、自動操舵なんて事件とは無関係の話を第三者に持ち出し、まだ詳細は不明の・・・艦長については不作為責任追及限度の事件について、「特亜に嗤われる」って、こんなバカ軍人は旧軍にもゴロゴロいましたね。・・・あたご艦長より、こんな艦長が海自にいる方が有害。
もっとお粗末な批判があるのではと思っていましたが、くっくりさん読者はレベルが高いですねぇ。
昭和46年の雫石上空衝突事故のように自衛隊側がぶつけたと誤報を意図的に流す反日新聞社がある限り箝口令は妥当。
報道が二転三転したし情報を安易に信じるのは危険ですね。
日本は科学、化学的捜査にて、
こちらに不備が無い事は確実ですし、ソレを疑う輩は野党にさえいません(多分)
ここで仮に福田総理が毅然とした態度を取ってたら、
中国側も態度を変更してくるんじゃないでしょうか。
確実に中国食品を市場から消すには、
中国に目を覚ましてもらっては困る。
と、無理やり妄想してみたり(w;
ギョーザ事件、
中国側警察は、日本側警察の捜査結果とは逆の(中国側で薬物が混入した可能性は低い)結果を発表しましたね!
日本側の「中国への配慮」を逆に利用されたように感じます。日本側は、「中国で混入した」と断定すればよかったと思います。かの国には「配慮」は通じません。
やはり、「チャイナフリー」、中国製品不買運動しかないようですね。
さて、イージス艦の事故には本当に驚きあきれました。
指揮官のサラリーマン化なんて随分前から言われていました。
”バブル期に下士官になった人たちの質はそれは劣悪である。”
と言うのは常識みたいな話です。
http://kiyotani.at.webry.info/200802/article_14.html
最大の問題は海上自衛隊護衛艦の乗員数は今まで上限を満たした事はありません。
質の悪い乗員でも下士官、指揮官でも使わないといけない。
そういう事情もあるようです。
何せ近海漁業でさえ後継者は中々いないのが実情です。
まぁ、これで胡錦濤来日時に「東アジア共同体」実現のためにフフンは海軍力削減を発表するんでしょう。
この国の野党にしたって言うに事欠いて「あれは酔っぱらい運転だ」と週刊誌ネタで国会で質問したそうです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008022900045&j1
今回の事故は構造的問題ではありますが、これは議論にもならずに終わりになるのでしょうね。
事故の直接原因となった船の動きのことですね。>漁船側のミス(主因)
この件は本当に、どこも突っ込まずに終りそうですよね。
イージス艦にもし俊敏な動きが出来ても、操るのは人だから…今回のようなしまりの無い対応では心許ないですね。報道を見た限りにおいて。
ななしの誰かさん>慣習的には「小さいほうの船が舵切って避ける」となってるらしいよ
情報有難う^^
KWATさんも有難う。
>「イージスに主因があるという見方」は、現段階ではマスコミが勝手に言い募ってるだけだと思いますよ。
心得ました。
>以下の艦艇で自動操舵装置の存在が確認できました。 >カツカツさん
「へ〜、そうだったんですか。」みたいな事があるし、その逆もあるから、ホントに謙虚になれます。
>最大の問題は海上自衛隊護衛艦の乗員数は今まで上限を満たした事はありません。 >喜多院さん
一般的な民間外洋船の当直は、ブリッジに航海士官と操舵手、エンジンコントロールに機関士官と機関員、合計4名で運航しているんじゃなかったですかね。(誤りは指摘下さい。)
あたご艦橋、CICを含むのか判らないけど、10名以上が当直していて、員数不足は言い訳になりませんし、防衛省の歪曲捏造体質は旧軍そのままだと思うと、左翼が主導した歴史認識は誤りだったという事になるのかも。
商船は、ブリッジに航海士・操舵手の2名、必要に応じて船長に応援を頼むことがあります。機関室に機関士等0〜2名です。ただし、狭い水路を航行するときは増員されます。
出入港時は、全員が配置についております。これを「スタンバイ」と言っております。
しかし、人の中枢器官と違い、感染部位も 除去できるし、
個々の細胞、リンパ球に相当する個々人で、アメチャンコチョンの手先等、
また 社会保険庁、国交通省、道路公団など、ネコババ官僚も、
マインド・コントロ官庁、NHKも、外科手術できるんです。
福田内閣、その閣僚石破に、防衛省改革とは、ご冗談が過ぎるよ 青山さん。
アメの手先小泉の郵政売国と競争だよ
機関部はメンテ対応のみで、航海当直は省力化傾向にあるのですね。・・・有難うございました。
もし、講演会ご希望の方がございましたら、是非ご参加頂ければ幸いです。
誠に、突然のご案内で恐縮ですが、ご興味おありの方がございましたら、何卒ご紹介のほどよろしくお願いいたします。
〈記〉
●内 容:今、日本人の食が危ない!
次から次へと発覚する食の問題、とりわけ日本全国を震撼させた中国製毒入りギョウ
ザ事件は日本の将来をも危なくする重大な問題です。 日本の食糧自給率はわずか 40%…
このままでは、いったい日本はどうなってしまうのでしょうか?
上村氏は長きに渡り生の中国を見聞きし、研究を続ける日本有数の中国ウオッチャー。
日本と中国、ホントはどちらが正しいのか? 鋭い分析力で、この問題に提言する。
●タイトル:中国製毒入り餃子事件を考える緊急スペシャルレクチャー
●テーマ:緊急! 毒入り餃子事件と現代中国の社会状況
●講 師:ジャーナリスト(元毎日新聞中国総局長)/獨協大学教授 上村 幸治氏
●日時:2008年3月19日(水) 開場6:15PM 開演6:45PM
●会場:大阪科学技術センター(地下鉄:四ツ橋線本町駅下車28号出口より北へ5分)〒550-0004 大阪市西区靱本町1−8−4
http://www.ostec.or.jp/data/access.html
●料金:一般1500円(当日1800円) ローソンでも発売中!
●主催:NPO法人国際生涯学習文化センター
〒542-0012大阪市中央区谷町9-3-11-318
TEL06-6764-1282 FAX06-6761-5834
e-mail:occ@manapi-world.org
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