「アンカー」横田早紀江さん電話出演(付:額賀宴席同席問題)
■11/21放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
横田めぐみさんの母・早紀江さんが電話で生出演。
また、拉致問題“進展”に向け水面下で行われているという、日米中北によるすり合わせとは?
コーナーの直前に関連ニュースが伝えられましたので、そこから起こします。
細かい相づちはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は“元祖たか”さんがUPして下さった映像(最後のリンク集参照)から、キャプチャさせていただきました。
各画像をクリックすると、新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
拉致問題どうなる?日米首脳会談で何が…国際情勢の真相を青山がズバリ
横田めぐみさんの母・早紀江さんが電話で生出演。
また、拉致問題“進展”に向け水面下で行われているという、日米中北によるすり合わせとは?
コーナーの直前に関連ニュースが伝えられましたので、そこから起こします。
細かい相づちはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
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山本浩之
「家族を奪われた苦しみはいつまで続くのか。自民党の委員会に出席した拉致被害者家族会の心配は、アメリカの動きです」
村西利恵
「拉致被害者家族会のメンバーは今日、自民党の特命委員会に出席し、アメリカが進めるとされる北朝鮮のテロ支援国家の指定解除について、反対する決議を行うよう求めました」
…………………………VTR開始…………………………
拉致被害者家族会の飯塚繁雄さんと増元照明さんは今日、自民党の拉致問題対策特命委員会に出席し、先日アメリカの政府高官らと会談した内容を報告しました。
その上で、アメリカが北朝鮮のテロ支援国家の指定を解除する動きを見せていることについて、衆参両院の拉致特別委員会で解除に反対する決議を出すように要請しました。
これに対し、自民党の中川昭一元政調会長は、超党派の議員連盟と連携しながら検討し、アメリカ議会の議員らを通じて、解除阻止の流れを強める考えを示しました。
田口八重子さんの兄 飯塚繁雄さん
「解除されれば、何回も言いますけれども、我々の家族が永遠に葬られてしまうんではないかという強い危惧、懸念を持ってますと。[VTR中略]向こう(アメリカ)に、日本の国として全体がこう、取り組んでんだという意気込みを示していただきたいと」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「はい、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーは、ズバリこの拉致問題について取り上げられるということを聞いておりますけれど」
青山繁晴
「はい。今、話題になってた、テロ国家の指定をアメリカが外すんじゃないかという、このタイミングで福田さんがアメリカに行きましたよね。だけど何も出てこない。で、どうなってんだろうってことで、日米の関係者に聞きましたら、実は水面下で大きな動きがあるから表面には出てこないんだと、逆に。という話があったので、今日はこれを皆さんとやりたいです」(フリップ出す)
山本浩之
「『生で聞こう 偉大な母の声』……」
青山繁晴
「はい。テロ国家の指定解除っていうのはまさしくブッシュ大統領が決めることであって、そのブッシュ大統領に『偉大な母』と呼ばれた人がこの日本にいます。皆さんご存知の横田めぐみちゃんのお母さんの横田早紀江さんです。で、今日はこの後、直接早紀江さんと電話でお話をしながら、いっしょに考えたいと思うんですね。で、皆さんあの、11月15日に、こないだ、横田めぐみちゃんが拉致をされて30周年になりました。そのことも含めてお聞きしたいと思います」
山本浩之
「それでは拉致問題のその水面下の動きもあわせて、解説お願いしたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
あの日から30年の時が流れた。
横田滋さん、早紀江さんにとってその年月はどれほど重いものだったのだろう。
めぐみさんの行方がわからなくなったのは、今から30年前、1977年11月15日のことだった。
30年を迎えた先週、新潟で開かれた集会で、二人はその思いを語った。
横田早紀江さん(今月15日の集会)
「ほんとに怒りを感じてます。もう涙が出なくなってしまったんです」
前日14日に75歳の誕生日を迎えた滋さんは、これを機に10年間続けてきた家族会の代表を辞任する考えだという。
その節目の日、拉致被害者家族会のメンバーはアメリカでヒル国務次官補と会談、北朝鮮へのテロ支援国家指定解除を見送るよう要請した。
しかしヒル国務次官補は解除を進める考えを示し、「判断するのは大統領だ」と明確な回答を避けた。
そして翌日の日米首脳会談に家族の望みが託された。
ブッシュ大統領(現地時間今月16日)
「私達は拉致被害者と家族を置き去りにすることはしない」
会談後、こう語ったブッシュ大統領。
しかし、注目されたテロ支援国家指定解除に福田総理からは言及がなかったと伝えられ、家族会には失望が広がった。
拉致被害者家族会 飯塚繁雄 副代表
「これがもし解除されてしまったらですね、我々の愛しい家族が永久に葬られてしまうと」
今後、福田政権の下、拉致問題はどうなっていくのか。
そして横田めぐみさんの拉致から30年を迎えた今、家族が求め続ける解決への手がかりは?
今日は横田さんご夫妻に心境を伺い、拉致の行方を解説します。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「はい。北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するかどうか、最終的な判断は大統領だとヒル次官補は言った。だけど、その大統領との会談の席で、福田総理は言及しなかったと報じられてますよね」
室井佑月
「すごいびっくりしちゃった。何しに行ったのかわからないし、福田さんの考えが全然わからない」
山本浩之
「飯塚副代表の、その、『指定を解除されてしまったら、永久に葬り去られてしまう』っていうの、いたたまれない気持ちだと思うんですけれども、今日は拉致問題について水面下の動きも合わせて、解説をお願いしたいと思います。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。まず先ほどお話ししました通り、今日は横田早紀江さんに電話に出ていただいて、今の状況、心のままに率直にお話ししたいと思いますね。今、電話もうつながってます?……つながってますね」
村西利恵
「横田めぐみさんのお母さん、早紀江さんとお電話がつながっていますね」
青山繁晴
「えー、早紀江さん、青山繁晴です」
横田早紀江
「どうも、よろしくお願いいたします」
青山繁晴
「はい、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございます」
横田早紀江
「こちらこそありがとうございます」
青山繁晴
「あの、お忙しくされてること、よく理解してます。それなのに電話でありがとうございます」
横田早紀江
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
青山繁晴
「あの、まずお聞きしたいんですけどね。去年の4月29日のことでした、ブッシュ大統領が早紀江さんと会いまして、で、僕はこれ、アメリカの関係者からも何度も聞いたんですけれども、大統領は早紀江さんの様子や言葉にすごく感動してですね、これはみんなの偉大な母親だと、その、めぐみちゃんのことだけじゃなくて、他の息子たちや娘たちのことも心配してた偉大な母だというふうに大統領は言って、涙ぐんだということも聞いてるんですが、その時の心強かった思いとですね、今回、福田さんが行った時の大統領の様子が、ひょっとしたらちょっと違ってきてるんじゃないかということを、その、テロ国家の指定の解除も含めて正直思うんですが、そこは早紀江さんとしてはどうお考えでしょうか」
横田早紀江
「そうですね。その、雰囲気というのは、やはり私の場合は、ま、あまりこう、今までワシントンに何度も行きましたけれども、今回の、皆さん行かれたのと同じような形で行ったわけですけど、こないだのブッシュさんの話はやはり、一人の被害者の母親としてという立場でお会いしてますので、そういう意味ではちょっとまた本質が違ったかもしれませんけども、内面的にはもうみんな同じ思いでなさっていると思いますけれど」
青山繁晴
「あの、早紀江さんとしては、ブッシュ大統領の気持ちにやっぱり信頼を置きたいということでしょうか」
横田早紀江
「あ、そうですね。やはりアメリカはだいたい、その、人権と自由をほんとに大切にする国ですから、それはもう、あの、ほんとにブッシュさんご自身もそういうように思ってらっしゃると思ってますし、ただ北朝鮮という国がほんとに難しい国だし、そしてそこが核を持ったということで、ほんとに世界に脅威を与えてますんでね。そういうことをやっぱりまず、核ということはほんとにあの、どこの国にとっても大事なことですから、これがなくなるように、使わなくていいようにというふうにするためには、もう本当に一生懸命にあの、苦心して外交をなさってるんだろうと思ってるんですけれども」
青山繁晴
「いや、正直言って、今、早紀江さんが核のことをね、去年の10月の核実験のことを出されたんで、僕は正直すごいなと思いました。すなわち拉致のことだけじゃなくてですね、北朝鮮がこうやって核で脅して……」
横田早紀江
「そうです」
青山繁晴
「拉致問題も葬り去ろうとしていて、アメリカと言えどもそれに影響されてると」
横田早紀江
「そうですね。それほど大変な国があるということですよね。だからあの、私たちは拉致で、拉致問題で、被害者の子供たちのことで本当に大変なんですけれども、そういうふうなことを平然とやって、また麻薬もそうですし、偽ドルもそうですし、不審船もミサイルも、あらゆることをやってますよね。そういう全てのこと、全部ひっくるめて、テロのような問題ですね」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「で、そのことを平然とやり続けてる国に対して、やっぱり何とかしなきゃという思いはあると思うんですよ、アメリカはね。ま、どこの国もそうなんですけどね。やっぱりそれとまあ、私たちは核だけじゃなくて、あの、拉致問題はもう、一人の人間の命がまだ今でも脅かされてるわけで、今現在、脅かされてるわけですから」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「30年間も苦しんでいる人をまず助けるということは、もうほんとに大事なテロとの戦いなんですからってことで、両方いっしょにお願いしますというふうに、一生懸命言ってるわけです」
青山繁晴
「あの、大統領を今も信頼されるとしてですね、それだからこそブッシュ大統領に福田総理はもっとはっきりと日本国民の立場で言うべきだったんじゃないかと、みんなが思ってると思うんですが」
横田早紀江
「そうですね。私もね、それは思うんですが、今日、産経新聞にちょっと載ってる中で、日米関係筋によると、その、実際にはですね、大統領は指定解除の条件として拉致問題の進展を揚げていたって書いてあるんですね(筆者注:産経新聞11/21付朝刊を参照)。で、あの、何から何まで全部あからさまに話されない中で、やっぱりあの、いろんなことを話されてるだろうと。ほんとにまじめに一生懸命に話されているだろうと私は信じてるんですけど、お二人とも」
青山繁晴
「ええ、その、テロ国家の指定をもし解除する場合は、日本国民の拉致問題での進展も条件になるというのは、それは大統領言ったと。それは僕も聞いてます」
横田早紀江
「ええ、まあ、福田さんがね、どこまでおっしゃったかという、そこの中の、ほんとにお二人の話というのは、出ている部分と出ていない部分があると思うんですよね。だから、そこらへんはほんとに、全然わからない状況でこう話しても、私たちわかりませんので、どこらへんまでのことはやっぱり話されたかというのは、あの、やっぱり真剣に本当に一生懸命に話されたっていうことは聞いてますので、だからそのへんのところは、どう言ったからどうだとかいうことでなくて、違った言葉でおっしゃってたのかもしれないし、ちょっとわかりませんけどもね。ま、信じて、私たち信じないと。あの、裏切られることも今まで多かったですけども、やっぱり信じて、一生懸命こちらもがんばって押していかないと、もう力がなくなってしまいますよね」
青山繁晴
「早紀江さん、あの、今のことに関連してですね。昨日、その、首相官邸っていうか内閣府に行かれてですね、私たちも信頼している中山恭子首相補佐官から、この、事実こうでしたっていう説明を受けられたように聞いてるんですが、説明受けられましたですか」
横田早紀江
「はい、それはですね、あの、福田首相がどのような言葉でどのようにブッシュさんにおっしゃったとか、というようなことはおっしゃいませんけれども、ま、福田さんとお話なさったんですね、中山さん、お帰りになってから。その結果、もう本当に一生懸命に真剣に話し合われたということはお聞きしています」
青山繁晴
「中山恭子さんも、その、具体的な首脳会談の中身は、ま、教えてくれなかったってことですか」
横田早紀江
「お聞きになっているのか、いらっしゃらないのか、それもちょっとわかりませんけども、ただ、真剣に、本当に真剣に話されたんですということは、おっしゃってましたけど」
青山繁晴
「あの、ちょっと、私がその、日米双方から聞いてる情報といいますか、100%正しいかどうか僕もわかりませんけれども、今朝までに聞いたお話を早紀江さんにあえて今お話したいんですけどね。実はその、日米首脳会談で大きな動きがなかったように見えるのは、実は水面下で日本とアメリカと、それから中国と北朝鮮がかなりすり合わせをしてて」
横田早紀江
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「その、テロ国家の指定解除の前に、進展がなきゃいけないわけですね」
横田早紀江
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「その進展の中身について、まず北朝鮮の側からですね、2つどうも条件が出てるようで」
横田早紀江
「はあー……(驚き)」
青山繁晴
「1つが、これ、拉致問題と全然違うんですけども、例のよど号ハイジャックの」
横田早紀江
「よど号、はいはい」
青山繁晴
「犯人たちを、早紀江さんもご存知の通り、これをやっぱり全員送還すると。日本に返すと」
横田早紀江
「ああー」
青山繁晴
「それからもう1つは、北朝鮮の言い分によると、新しい調査ということで、すなわち小泉さんが2002年と2004年に訪朝した後に、新たに2人、政府が拉致被害者として認定しましたね」
横田早紀江
「はい、はい」
青山繁晴
「その人々については、その、解決済みじゃなくて、調査を新たにやると」
横田早紀江
「はああー」
青山繁晴
「それを条件にして、その、アメリカにまずテロ国家指定の解除をさせるということで。これ、あの、誤解のなきように。日本政府がそれでOKしたという話じゃないんですけども」
横田早紀江
「ああ、そうですね。お話だけですね、そういうような」
青山繁晴
「すり合わせをしてるということを聞いてるんですが」
横田早紀江
「ああ、そうですか。私はそれは初めてお聞きしましたけれども」
青山繁晴
「もしこれが進むとしたら、早紀江さんとしてはどのようにお考えでしょうか」
横田早紀江
「そうですね、やっぱり私たちはもう初めから拉致問題全てのことを、みんないっしょに解決しなきゃいけないという方針でやってきてますので、一部のそういう勝手に行った人が、ま、向こうに、同じ北朝鮮に行ったにしても」
青山繁晴
「よど号ですね」
横田早紀江
「勝手に行った人が帰ってきたからとか、新しい人が何人帰ってきたとか、だからその、死亡した人は全部もうこれで終わりですって、そういうことは許されませんし、やっぱりその、死亡したその通知書にしても、ニセ遺骨にしてもですね、全く違ったものを出してきてるわけで」
青山繁晴
「はい、その通りで……」
横田早紀江
「その、あらゆることに対して、こちら側が質問をしてるわけですよね。疑問を呈して、もう前から出してるんですよね。それに対して何の一つも誠実な返答がないわけですから」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「そういうことをさせていていいのかと、国際的に一致した意見でやっていただきたいと、私は思ってるんです。いつも言うようですけども」
青山繁晴
「はい。早紀江さんはじめとする家族会の方々、あるいは救う会の活動見てますとね、ほんとはとってもこう、気持ちを抑えて、抑制してやっておられると思うんですよ」
横田早紀江
「ああ(笑)、もうそうしないと身体がもちませんからね。あんまり、何て言うか、嘆いてばかりいては、とてもここまで続けられませんので」
青山繁晴
「でも今、お話ししててもですね、あの、遠く、この大阪と遠い電話でつないでるんですけど、気持ちがこうぴったり合うようで」
横田早紀江
「はい、ありがとうございます」
青山繁晴
「僕とだけ合うんじゃなくて、このテレビを見てる国民みんなと合ってますから(涙ぐむ)」
横田早紀江
「あ、ありがとうございます」
青山繁晴
「あの、こちらのことも信じていただいてですね、テレビ番組だからお話を聞いたんじゃなくて、私たちみんなの問題だからお聞きしましたので」
横田早紀江
「あ、ありがとうございます。ほんとに国民の方がみなさん応援して下さっているので、感謝しております」
青山繁晴
「ありがとうございました」
横田早紀江
「ありがとうございました。失礼いたします」
(電話終了)
青山繁晴
「(深々と一礼。再び涙ぐんでいる)えーっと、あの、やっぱり、横田早紀江さんは横田滋さんと並んでですね、拉致問題のシンボルにもなってるので、福田さんに対しても今、非常に気を遣ってね、決して批判しないように言われてました。だからこの後は、その、日本、アメリカ、それから北朝鮮、中国の間ですり合わせをしようとしてる、その中身について、その、横田ご夫妻が、ま、抑制して言えないことも含めて、はっきりと皆さんにお話ししたいと思います」
村西利恵
「CMの後、詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、この拉致問題に関する4カ国の水面下の合意と、今後どのように進展するのか、引き続き、青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさんから合意って言葉出たんですが、水面下でもまだ合意してるわけじゃなくて」
山本浩之
「あ、すり合わせって話ですね」
青山繁晴
「すり合わせをしてる最中。ほっとけば合意に行っちゃうんじゃないかと。国民が反対なら反対と言わないと、という話です。その中身、もうズバリ……」
村西利恵
「先ほどおっしゃっていました2つの条件ですね。出していただきましょう」
青山繁晴
「より詳しく出ます、はい」
村西利恵
「こちら、『よど号犯を送還すること』、それから、『拉致被害者の新しい調査をすること』」
青山繁晴
「はい。これまず、このよど号っていうのは、1970年3月のハイジャックの話であって、さっき横田早紀江さんがおっしゃった通り、自分で勝手に北朝鮮に行った連中を今さら返してもらったってですね、何なのかということであって、しかし、ところがこれがアメリカにとってはですね、テロ国家の指定を解除する重要な条件に前からなってるんですよ。つまりその、犯人たちを匿ってるままだとテロ支援国家だと。犯人を無事に主権国家の日本に返したら理屈が通るというのをね、アメリカそういうことにすごくこだわるから。実はこれって日本にとってはどうでもいいのに」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「アメリカにとっては大事な条件になっちゃってるわけですね。それから次が、次がこれ、日本にとって非常に重大なことで、これ『新調査』と。新しい調査というところが一番の大きな問題であって。今までね、再調査するとかしないとかの話をしてきたでしょう?再調査、つまり再び調査するってことは、北朝鮮がもう解決済みだって言ってるのをやめて、横田めぐみちゃんや、それから神戸の有本恵子ちゃんとか、つまり小泉さんが2002年に北朝鮮に行った時に、この8人みんな死にましたと。車が通ってもいないのに交通事故だとかね、練炭使っていないのに練炭中毒で死んだとか、洪水で流されたんだとか、それ、でたらめなことを言ってたのを、もういっぺん調べ直すのが再調査だったのに、これ、新調査と言ってるのは意味があって、小泉さんが2回、北朝鮮に行きましたね。2回めは2004年5月です。その後に日本政府が新たに拉致被害者として認定したのはお二人だけなんですよ。1人は神戸の田中実さんという男性。もう1人はこの番組でもやりましたけれども、鳥取の松本京子さんという女性。ま、はっきり言うと、さっき僕も、あまりにもむごいので横田早紀江さんに言えなかったですけれど(少し涙ぐむ)、要するにその、2人だけ調査してですよ、それでめぐみちゃんとか恵子ちゃんを、要するに亡き者にするという話に近いわけですよ、これやるとしたら。しかも手が込んでて、今朝、その、この件に関わってる、もうはっきり申しますが、政府関係者が僕に言ったのは、ただの新調査じゃなくて、すでにモンゴルにそういう方々を出していて、出していると見られて、調査した結果、その、モンゴルなど外国にいることがわかった、そこまでだけ北朝鮮がやって、北朝鮮を経由しないで、モンゴルならモンゴルから日本に直接返して、それでわーっと、まあ美談話もなんかあって大騒ぎになって、めぐみちゃんとか恵子ちゃんの話がまぎれるという」
村西利恵
「そこまでシナリオができてるんですか」
青山繁晴
「はい。それでね、さらに僕、驚いたのはですね、実はこの、その2人についてだけ新調査をやって、それからよど号をくっつけるって話はね、何と小泉政権の末期にすでに出てたそうです」
山本浩之
「出てたっていうのは、打診を受けてたという?」
青山繁晴
「ええ。北朝鮮が水面下で小泉官邸に打診をした。その時は、しかしね、新調査の対象者の名前とかは全然なかったけど、ま、よど号が中心だった、ね。で、小泉さんは実は多少迷ったようですが、受けなかった。ところが安倍政権になってから、はっきりと、その、松本さんと田中さんという2人の名前まで入れて、安倍さんのところにほとんどストレートに上がるような形で打診があって、安倍さんがそれを一蹴した。蹴って、それでつぶれた話だった」
山本浩之
「ま、安倍さん自身はこの問題については、横田早紀江さんと同じ思いですよね。全員いっしょにという思いでしたからね」
青山繁晴
「そう、問題はですね、安倍政権もうつぶれちゃいましたから、今の福田政権どうなのかということについて、僕に電話で話してる日本政府の関係者がですよ、つまり今の福田政権の内部の人間でしょ、その人がね、『青山さん、要は福田さんは足下を見られてなめられてるから、もう一度この話が出てきたんだよ』と。『しかもね、それが中国まで巻き込んで、さらにもちろんアメリカも巻き込んでね、その、すり合わせをしてるから、日米首脳会談でもろくな話をせずに帰ってきたんだよ』と。但し、いや、但しの前にですね、1つ、前に皆さんに見てほしいのは、これ、日本側に実は窓口と思われる人がいて、この人なんです」
村西利恵
「森元総理……」
青山繁晴
「はい。これ、窓口っていうの、これ、ま、森さんの名誉のためにも言うと、森さんがこれをいいと思ってやってるというわけではないですよ。しかしさっき言った、その、安倍政権や小泉政権の時も、実は森さんが窓口になってたそうです。ですから今回も森さんが、とにかく森さんの賛否は別として窓口になってて。森さんは福田さんといかに近いか、同じ派閥、福田さんのボスだってことは国民みんなが知ってる通りですね。そして、その、最後に皆さんにわかっていただきたいのは、その、福田さんが、さっき僕、合意したわけじゃないと言ったのはですね、福田さんはある意味、はっきり言うと、ずるくてですね、国民の様子を見てて、国民の中に少しでも、その、受け入れる雰囲気があったならば、じゃあそれこそ福田さんの好きな言葉で、『あうんの呼吸』で、森さんに『あうんの呼吸』で伝えて、森さんが今まで2回も3回もこの件でやってるんだから、話を進めて行って、テロ国家の指定解除があっても、いや、その後に2人帰ってくるというようなことで、わーっとなってしまうということがありえると。だから最後は、この番組でいつも申して、同じこと言って申し訳ありませんけれども、内閣総理大臣が最後を決めるんじゃなくて、私たちの、国民の側がこれを認めるのか認めないのかっていうのが、私たちの勝負どころであって、さっきの横田早紀江さんの思いにも応えることだと僕は思います」
山本浩之
「そういう意味でも、この番組でもずっと言い続けてるように、あの、全員いっしょなんだという気持ちで」
青山繁晴
「その通りです。さっき早紀江さん言ってましたね」
山本浩之
「同じ気持ちでいなきゃいけないと思うんですけど、その、福田さんの、その足下を見られてるっていうのはですね、その、いかにその、世論を気にしてるとはいえ、日米首脳会談という絶好のチャンスですよね。で、そうそうないですよね」
青山繁晴
「それはね、あの、福田さんだけを責めるわけにいかないと思うのは、たとえば自由民主党の中でね、選挙から選ばれてきた選挙区の代表の政治家の中に、『北朝鮮の開発に乗り遅れるな』とかね」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「その、『ウランとかレアメタルの開発に乗り遅れるな』と言ってる人、いるじゃないですか。で、全然進展しない。ね。その、小泉さんが家族を取り返した後は、小泉さんも進展させなかった、安倍さんは全然進展させられなかった、福田はするだろうという、そういうプレッシャーがかかるから、その、どうしてもこういう福田さんは足下見られることになるわけですよ」
山本浩之
「はあー。ただ、室井さん、どう思います?」
室井佑月
「すごいショック。だって日米首脳会談だってね、北朝鮮と仲良くするなって言いに行ったと思うじゃない。だけどそんな何か、すり合わせってさ、結果を言えばさ、さっきのその話ができあがったストーリー進めていくとしたら、そんなの許されることじゃないと思う」
青山繁晴
「いや、僕、室井さんの感覚はやっぱりすごい健全な感覚だと思うのはね、首脳会談と言ってる以上は、福田さんが全責任背負ってね、『おい、大統領、おまえどうしてくれるんだ』と言うのが本来の姿だと室井さんは言いたいでしょ。ところが水面下ですり合わせってことは、福田さん、ほんとは手を下してないわけじゃないですか。森さんとかね、あるいは外務官僚とかね、それから自民党の一部の政治家とかにやらせるってことでしょ。それが僕は大きな問題だと思います」
山本浩之
「政治家も動いてるでしょうし、今、名前が出た、その、外務官僚、官僚ってのはつまり事務方で、政治家が決めたことを実行すればいいわけですよね。それっていうのは、政治家が信念があるかどうかだと思うんですよね」
青山繁晴
「そうです。いや、外務省の中にもね、こういうやり方は反対だって人は実はいますから。政治家がしっかりしてればね、そういう人はちゃんと手を上げるわけですよ」
室井佑月
「でも福田さんじゃだめなんじゃない?世論の反応を見てって思ってるんでしょ?」
青山繁晴
「いや、だから逆に言うと、福田さんは世論の顔色見る人なんだから、国民が『とんでもない』と」
村西利恵
「私たちが声を上げて……」
青山繁晴
「だからこうやって報道する意味があるわけですよ。ほんとは裏で何やってんのかをみんなに知ってもらって、みんなに反対の声を上げてもらう。政府にとっては、福田さんにとっては都合が悪いでしょうが、それが私たちメディアの役割だと思う」
山本浩之
「あの、この“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、これからも何度もこの問題についてはお願いしていきたいと思います。青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
拉致問題について相当思い入れのある青山さん。今回も少し涙ぐんでらっしゃいました。私も起こしててグッと来るものがありました(T^T)
でも、「すり合わせ」の件はどうなんだろうかと。この時期にこんな不確実な話をしても、かえって横田早紀江さんの心労を増やすだけではないか?とちょっと気になってしまいました。
もっとも青山さんのことですから、たぶん「こういう話もあるので、どうか気をつけて下さい」という忠告のような意味合いで、あえてお話しされたのかもしれませんが。
ところで、守屋前防衛事務次官が証人喚問で、山田洋行の元専務の宮崎容疑者との宴席に額賀財務大臣が同席したと証言したことについて波紋が広がっていますが(産経11/21)、最後にこの問題について、今日の「アンカー」における青山さんのコメントを紹介しておきます。
以上です。今日もスクロールお疲れさまでした<(_ _)>
※参考リンク
ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
※映像ご提供
国風(“元祖たか”さんのサイト)
いつもお世話になっています。UPありがとうございます。
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
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「家族を奪われた苦しみはいつまで続くのか。自民党の委員会に出席した拉致被害者家族会の心配は、アメリカの動きです」
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拉致被害者家族会の飯塚繁雄さんと増元照明さんは今日、自民党の拉致問題対策特命委員会に出席し、先日アメリカの政府高官らと会談した内容を報告しました。
その上で、アメリカが北朝鮮のテロ支援国家の指定を解除する動きを見せていることについて、衆参両院の拉致特別委員会で解除に反対する決議を出すように要請しました。
これに対し、自民党の中川昭一元政調会長は、超党派の議員連盟と連携しながら検討し、アメリカ議会の議員らを通じて、解除阻止の流れを強める考えを示しました。
田口八重子さんの兄 飯塚繁雄さん
「解除されれば、何回も言いますけれども、我々の家族が永遠に葬られてしまうんではないかという強い危惧、懸念を持ってますと。[VTR中略]向こう(アメリカ)に、日本の国として全体がこう、取り組んでんだという意気込みを示していただきたいと」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「はい、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーは、ズバリこの拉致問題について取り上げられるということを聞いておりますけれど」
青山繁晴
「はい。今、話題になってた、テロ国家の指定をアメリカが外すんじゃないかという、このタイミングで福田さんがアメリカに行きましたよね。だけど何も出てこない。で、どうなってんだろうってことで、日米の関係者に聞きましたら、実は水面下で大きな動きがあるから表面には出てこないんだと、逆に。という話があったので、今日はこれを皆さんとやりたいです」(フリップ出す)
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生で聞こう 偉大な母の声
山本浩之
「『生で聞こう 偉大な母の声』……」
青山繁晴
「はい。テロ国家の指定解除っていうのはまさしくブッシュ大統領が決めることであって、そのブッシュ大統領に『偉大な母』と呼ばれた人がこの日本にいます。皆さんご存知の横田めぐみちゃんのお母さんの横田早紀江さんです。で、今日はこの後、直接早紀江さんと電話でお話をしながら、いっしょに考えたいと思うんですね。で、皆さんあの、11月15日に、こないだ、横田めぐみちゃんが拉致をされて30周年になりました。そのことも含めてお聞きしたいと思います」
山本浩之
「それでは拉致問題のその水面下の動きもあわせて、解説お願いしたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
あの日から30年の時が流れた。
横田滋さん、早紀江さんにとってその年月はどれほど重いものだったのだろう。
めぐみさんの行方がわからなくなったのは、今から30年前、1977年11月15日のことだった。
30年を迎えた先週、新潟で開かれた集会で、二人はその思いを語った。
横田早紀江さん(今月15日の集会)
「ほんとに怒りを感じてます。もう涙が出なくなってしまったんです」
前日14日に75歳の誕生日を迎えた滋さんは、これを機に10年間続けてきた家族会の代表を辞任する考えだという。
その節目の日、拉致被害者家族会のメンバーはアメリカでヒル国務次官補と会談、北朝鮮へのテロ支援国家指定解除を見送るよう要請した。
しかしヒル国務次官補は解除を進める考えを示し、「判断するのは大統領だ」と明確な回答を避けた。
そして翌日の日米首脳会談に家族の望みが託された。
ブッシュ大統領(現地時間今月16日)
「私達は拉致被害者と家族を置き去りにすることはしない」
会談後、こう語ったブッシュ大統領。
しかし、注目されたテロ支援国家指定解除に福田総理からは言及がなかったと伝えられ、家族会には失望が広がった。
拉致被害者家族会 飯塚繁雄 副代表
「これがもし解除されてしまったらですね、我々の愛しい家族が永久に葬られてしまうと」
今後、福田政権の下、拉致問題はどうなっていくのか。
そして横田めぐみさんの拉致から30年を迎えた今、家族が求め続ける解決への手がかりは?
今日は横田さんご夫妻に心境を伺い、拉致の行方を解説します。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「はい。北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するかどうか、最終的な判断は大統領だとヒル次官補は言った。だけど、その大統領との会談の席で、福田総理は言及しなかったと報じられてますよね」
室井佑月
「すごいびっくりしちゃった。何しに行ったのかわからないし、福田さんの考えが全然わからない」
山本浩之
「飯塚副代表の、その、『指定を解除されてしまったら、永久に葬り去られてしまう』っていうの、いたたまれない気持ちだと思うんですけれども、今日は拉致問題について水面下の動きも合わせて、解説をお願いしたいと思います。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。まず先ほどお話ししました通り、今日は横田早紀江さんに電話に出ていただいて、今の状況、心のままに率直にお話ししたいと思いますね。今、電話もうつながってます?……つながってますね」
村西利恵
「横田めぐみさんのお母さん、早紀江さんとお電話がつながっていますね」
青山繁晴
「えー、早紀江さん、青山繁晴です」
横田早紀江
「どうも、よろしくお願いいたします」
青山繁晴
「はい、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございます」
横田早紀江
「こちらこそありがとうございます」
青山繁晴
「あの、お忙しくされてること、よく理解してます。それなのに電話でありがとうございます」
横田早紀江
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
青山繁晴
「あの、まずお聞きしたいんですけどね。去年の4月29日のことでした、ブッシュ大統領が早紀江さんと会いまして、で、僕はこれ、アメリカの関係者からも何度も聞いたんですけれども、大統領は早紀江さんの様子や言葉にすごく感動してですね、これはみんなの偉大な母親だと、その、めぐみちゃんのことだけじゃなくて、他の息子たちや娘たちのことも心配してた偉大な母だというふうに大統領は言って、涙ぐんだということも聞いてるんですが、その時の心強かった思いとですね、今回、福田さんが行った時の大統領の様子が、ひょっとしたらちょっと違ってきてるんじゃないかということを、その、テロ国家の指定の解除も含めて正直思うんですが、そこは早紀江さんとしてはどうお考えでしょうか」
横田早紀江
「そうですね。その、雰囲気というのは、やはり私の場合は、ま、あまりこう、今までワシントンに何度も行きましたけれども、今回の、皆さん行かれたのと同じような形で行ったわけですけど、こないだのブッシュさんの話はやはり、一人の被害者の母親としてという立場でお会いしてますので、そういう意味ではちょっとまた本質が違ったかもしれませんけども、内面的にはもうみんな同じ思いでなさっていると思いますけれど」
青山繁晴
「あの、早紀江さんとしては、ブッシュ大統領の気持ちにやっぱり信頼を置きたいということでしょうか」
横田早紀江
「あ、そうですね。やはりアメリカはだいたい、その、人権と自由をほんとに大切にする国ですから、それはもう、あの、ほんとにブッシュさんご自身もそういうように思ってらっしゃると思ってますし、ただ北朝鮮という国がほんとに難しい国だし、そしてそこが核を持ったということで、ほんとに世界に脅威を与えてますんでね。そういうことをやっぱりまず、核ということはほんとにあの、どこの国にとっても大事なことですから、これがなくなるように、使わなくていいようにというふうにするためには、もう本当に一生懸命にあの、苦心して外交をなさってるんだろうと思ってるんですけれども」
青山繁晴
「いや、正直言って、今、早紀江さんが核のことをね、去年の10月の核実験のことを出されたんで、僕は正直すごいなと思いました。すなわち拉致のことだけじゃなくてですね、北朝鮮がこうやって核で脅して……」
横田早紀江
「そうです」
青山繁晴
「拉致問題も葬り去ろうとしていて、アメリカと言えどもそれに影響されてると」
横田早紀江
「そうですね。それほど大変な国があるということですよね。だからあの、私たちは拉致で、拉致問題で、被害者の子供たちのことで本当に大変なんですけれども、そういうふうなことを平然とやって、また麻薬もそうですし、偽ドルもそうですし、不審船もミサイルも、あらゆることをやってますよね。そういう全てのこと、全部ひっくるめて、テロのような問題ですね」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「で、そのことを平然とやり続けてる国に対して、やっぱり何とかしなきゃという思いはあると思うんですよ、アメリカはね。ま、どこの国もそうなんですけどね。やっぱりそれとまあ、私たちは核だけじゃなくて、あの、拉致問題はもう、一人の人間の命がまだ今でも脅かされてるわけで、今現在、脅かされてるわけですから」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「30年間も苦しんでいる人をまず助けるということは、もうほんとに大事なテロとの戦いなんですからってことで、両方いっしょにお願いしますというふうに、一生懸命言ってるわけです」
青山繁晴
「あの、大統領を今も信頼されるとしてですね、それだからこそブッシュ大統領に福田総理はもっとはっきりと日本国民の立場で言うべきだったんじゃないかと、みんなが思ってると思うんですが」
横田早紀江
「そうですね。私もね、それは思うんですが、今日、産経新聞にちょっと載ってる中で、日米関係筋によると、その、実際にはですね、大統領は指定解除の条件として拉致問題の進展を揚げていたって書いてあるんですね(筆者注:産経新聞11/21付朝刊を参照)。で、あの、何から何まで全部あからさまに話されない中で、やっぱりあの、いろんなことを話されてるだろうと。ほんとにまじめに一生懸命に話されているだろうと私は信じてるんですけど、お二人とも」
青山繁晴
「ええ、その、テロ国家の指定をもし解除する場合は、日本国民の拉致問題での進展も条件になるというのは、それは大統領言ったと。それは僕も聞いてます」
横田早紀江
「ええ、まあ、福田さんがね、どこまでおっしゃったかという、そこの中の、ほんとにお二人の話というのは、出ている部分と出ていない部分があると思うんですよね。だから、そこらへんはほんとに、全然わからない状況でこう話しても、私たちわかりませんので、どこらへんまでのことはやっぱり話されたかというのは、あの、やっぱり真剣に本当に一生懸命に話されたっていうことは聞いてますので、だからそのへんのところは、どう言ったからどうだとかいうことでなくて、違った言葉でおっしゃってたのかもしれないし、ちょっとわかりませんけどもね。ま、信じて、私たち信じないと。あの、裏切られることも今まで多かったですけども、やっぱり信じて、一生懸命こちらもがんばって押していかないと、もう力がなくなってしまいますよね」
青山繁晴
「早紀江さん、あの、今のことに関連してですね。昨日、その、首相官邸っていうか内閣府に行かれてですね、私たちも信頼している中山恭子首相補佐官から、この、事実こうでしたっていう説明を受けられたように聞いてるんですが、説明受けられましたですか」
横田早紀江
「はい、それはですね、あの、福田首相がどのような言葉でどのようにブッシュさんにおっしゃったとか、というようなことはおっしゃいませんけれども、ま、福田さんとお話なさったんですね、中山さん、お帰りになってから。その結果、もう本当に一生懸命に真剣に話し合われたということはお聞きしています」
青山繁晴
「中山恭子さんも、その、具体的な首脳会談の中身は、ま、教えてくれなかったってことですか」
横田早紀江
「お聞きになっているのか、いらっしゃらないのか、それもちょっとわかりませんけども、ただ、真剣に、本当に真剣に話されたんですということは、おっしゃってましたけど」
青山繁晴
「あの、ちょっと、私がその、日米双方から聞いてる情報といいますか、100%正しいかどうか僕もわかりませんけれども、今朝までに聞いたお話を早紀江さんにあえて今お話したいんですけどね。実はその、日米首脳会談で大きな動きがなかったように見えるのは、実は水面下で日本とアメリカと、それから中国と北朝鮮がかなりすり合わせをしてて」
横田早紀江
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「その、テロ国家の指定解除の前に、進展がなきゃいけないわけですね」
横田早紀江
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「その進展の中身について、まず北朝鮮の側からですね、2つどうも条件が出てるようで」
横田早紀江
「はあー……(驚き)」
青山繁晴
「1つが、これ、拉致問題と全然違うんですけども、例のよど号ハイジャックの」
横田早紀江
「よど号、はいはい」
青山繁晴
「犯人たちを、早紀江さんもご存知の通り、これをやっぱり全員送還すると。日本に返すと」
横田早紀江
「ああー」
青山繁晴
「それからもう1つは、北朝鮮の言い分によると、新しい調査ということで、すなわち小泉さんが2002年と2004年に訪朝した後に、新たに2人、政府が拉致被害者として認定しましたね」
横田早紀江
「はい、はい」
青山繁晴
「その人々については、その、解決済みじゃなくて、調査を新たにやると」
横田早紀江
「はああー」
青山繁晴
「それを条件にして、その、アメリカにまずテロ国家指定の解除をさせるということで。これ、あの、誤解のなきように。日本政府がそれでOKしたという話じゃないんですけども」
横田早紀江
「ああ、そうですね。お話だけですね、そういうような」
青山繁晴
「すり合わせをしてるということを聞いてるんですが」
横田早紀江
「ああ、そうですか。私はそれは初めてお聞きしましたけれども」
青山繁晴
「もしこれが進むとしたら、早紀江さんとしてはどのようにお考えでしょうか」
横田早紀江
「そうですね、やっぱり私たちはもう初めから拉致問題全てのことを、みんないっしょに解決しなきゃいけないという方針でやってきてますので、一部のそういう勝手に行った人が、ま、向こうに、同じ北朝鮮に行ったにしても」
青山繁晴
「よど号ですね」
横田早紀江
「勝手に行った人が帰ってきたからとか、新しい人が何人帰ってきたとか、だからその、死亡した人は全部もうこれで終わりですって、そういうことは許されませんし、やっぱりその、死亡したその通知書にしても、ニセ遺骨にしてもですね、全く違ったものを出してきてるわけで」
青山繁晴
「はい、その通りで……」
横田早紀江
「その、あらゆることに対して、こちら側が質問をしてるわけですよね。疑問を呈して、もう前から出してるんですよね。それに対して何の一つも誠実な返答がないわけですから」
青山繁晴
「その通りです」
横田早紀江
「そういうことをさせていていいのかと、国際的に一致した意見でやっていただきたいと、私は思ってるんです。いつも言うようですけども」
青山繁晴
「はい。早紀江さんはじめとする家族会の方々、あるいは救う会の活動見てますとね、ほんとはとってもこう、気持ちを抑えて、抑制してやっておられると思うんですよ」
横田早紀江
「ああ(笑)、もうそうしないと身体がもちませんからね。あんまり、何て言うか、嘆いてばかりいては、とてもここまで続けられませんので」
青山繁晴
「でも今、お話ししててもですね、あの、遠く、この大阪と遠い電話でつないでるんですけど、気持ちがこうぴったり合うようで」
横田早紀江
「はい、ありがとうございます」
青山繁晴
「僕とだけ合うんじゃなくて、このテレビを見てる国民みんなと合ってますから(涙ぐむ)」
横田早紀江
「あ、ありがとうございます」
青山繁晴
「あの、こちらのことも信じていただいてですね、テレビ番組だからお話を聞いたんじゃなくて、私たちみんなの問題だからお聞きしましたので」
横田早紀江
「あ、ありがとうございます。ほんとに国民の方がみなさん応援して下さっているので、感謝しております」
青山繁晴
「ありがとうございました」
横田早紀江
「ありがとうございました。失礼いたします」
(電話終了)
青山繁晴
「(深々と一礼。再び涙ぐんでいる)えーっと、あの、やっぱり、横田早紀江さんは横田滋さんと並んでですね、拉致問題のシンボルにもなってるので、福田さんに対しても今、非常に気を遣ってね、決して批判しないように言われてました。だからこの後は、その、日本、アメリカ、それから北朝鮮、中国の間ですり合わせをしようとしてる、その中身について、その、横田ご夫妻が、ま、抑制して言えないことも含めて、はっきりと皆さんにお話ししたいと思います」
村西利恵
「CMの後、詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、この拉致問題に関する4カ国の水面下の合意と、今後どのように進展するのか、引き続き、青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさんから合意って言葉出たんですが、水面下でもまだ合意してるわけじゃなくて」
山本浩之
「あ、すり合わせって話ですね」
青山繁晴
「すり合わせをしてる最中。ほっとけば合意に行っちゃうんじゃないかと。国民が反対なら反対と言わないと、という話です。その中身、もうズバリ……」
村西利恵
「先ほどおっしゃっていました2つの条件ですね。出していただきましょう」
青山繁晴
「より詳しく出ます、はい」
村西利恵
「こちら、『よど号犯を送還すること』、それから、『拉致被害者の新しい調査をすること』」
青山繁晴
「はい。これまず、このよど号っていうのは、1970年3月のハイジャックの話であって、さっき横田早紀江さんがおっしゃった通り、自分で勝手に北朝鮮に行った連中を今さら返してもらったってですね、何なのかということであって、しかし、ところがこれがアメリカにとってはですね、テロ国家の指定を解除する重要な条件に前からなってるんですよ。つまりその、犯人たちを匿ってるままだとテロ支援国家だと。犯人を無事に主権国家の日本に返したら理屈が通るというのをね、アメリカそういうことにすごくこだわるから。実はこれって日本にとってはどうでもいいのに」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「アメリカにとっては大事な条件になっちゃってるわけですね。それから次が、次がこれ、日本にとって非常に重大なことで、これ『新調査』と。新しい調査というところが一番の大きな問題であって。今までね、再調査するとかしないとかの話をしてきたでしょう?再調査、つまり再び調査するってことは、北朝鮮がもう解決済みだって言ってるのをやめて、横田めぐみちゃんや、それから神戸の有本恵子ちゃんとか、つまり小泉さんが2002年に北朝鮮に行った時に、この8人みんな死にましたと。車が通ってもいないのに交通事故だとかね、練炭使っていないのに練炭中毒で死んだとか、洪水で流されたんだとか、それ、でたらめなことを言ってたのを、もういっぺん調べ直すのが再調査だったのに、これ、新調査と言ってるのは意味があって、小泉さんが2回、北朝鮮に行きましたね。2回めは2004年5月です。その後に日本政府が新たに拉致被害者として認定したのはお二人だけなんですよ。1人は神戸の田中実さんという男性。もう1人はこの番組でもやりましたけれども、鳥取の松本京子さんという女性。ま、はっきり言うと、さっき僕も、あまりにもむごいので横田早紀江さんに言えなかったですけれど(少し涙ぐむ)、要するにその、2人だけ調査してですよ、それでめぐみちゃんとか恵子ちゃんを、要するに亡き者にするという話に近いわけですよ、これやるとしたら。しかも手が込んでて、今朝、その、この件に関わってる、もうはっきり申しますが、政府関係者が僕に言ったのは、ただの新調査じゃなくて、すでにモンゴルにそういう方々を出していて、出していると見られて、調査した結果、その、モンゴルなど外国にいることがわかった、そこまでだけ北朝鮮がやって、北朝鮮を経由しないで、モンゴルならモンゴルから日本に直接返して、それでわーっと、まあ美談話もなんかあって大騒ぎになって、めぐみちゃんとか恵子ちゃんの話がまぎれるという」
村西利恵
「そこまでシナリオができてるんですか」
青山繁晴
「はい。それでね、さらに僕、驚いたのはですね、実はこの、その2人についてだけ新調査をやって、それからよど号をくっつけるって話はね、何と小泉政権の末期にすでに出てたそうです」
山本浩之
「出てたっていうのは、打診を受けてたという?」
青山繁晴
「ええ。北朝鮮が水面下で小泉官邸に打診をした。その時は、しかしね、新調査の対象者の名前とかは全然なかったけど、ま、よど号が中心だった、ね。で、小泉さんは実は多少迷ったようですが、受けなかった。ところが安倍政権になってから、はっきりと、その、松本さんと田中さんという2人の名前まで入れて、安倍さんのところにほとんどストレートに上がるような形で打診があって、安倍さんがそれを一蹴した。蹴って、それでつぶれた話だった」
山本浩之
「ま、安倍さん自身はこの問題については、横田早紀江さんと同じ思いですよね。全員いっしょにという思いでしたからね」
青山繁晴
「そう、問題はですね、安倍政権もうつぶれちゃいましたから、今の福田政権どうなのかということについて、僕に電話で話してる日本政府の関係者がですよ、つまり今の福田政権の内部の人間でしょ、その人がね、『青山さん、要は福田さんは足下を見られてなめられてるから、もう一度この話が出てきたんだよ』と。『しかもね、それが中国まで巻き込んで、さらにもちろんアメリカも巻き込んでね、その、すり合わせをしてるから、日米首脳会談でもろくな話をせずに帰ってきたんだよ』と。但し、いや、但しの前にですね、1つ、前に皆さんに見てほしいのは、これ、日本側に実は窓口と思われる人がいて、この人なんです」
村西利恵
「森元総理……」
青山繁晴
「はい。これ、窓口っていうの、これ、ま、森さんの名誉のためにも言うと、森さんがこれをいいと思ってやってるというわけではないですよ。しかしさっき言った、その、安倍政権や小泉政権の時も、実は森さんが窓口になってたそうです。ですから今回も森さんが、とにかく森さんの賛否は別として窓口になってて。森さんは福田さんといかに近いか、同じ派閥、福田さんのボスだってことは国民みんなが知ってる通りですね。そして、その、最後に皆さんにわかっていただきたいのは、その、福田さんが、さっき僕、合意したわけじゃないと言ったのはですね、福田さんはある意味、はっきり言うと、ずるくてですね、国民の様子を見てて、国民の中に少しでも、その、受け入れる雰囲気があったならば、じゃあそれこそ福田さんの好きな言葉で、『あうんの呼吸』で、森さんに『あうんの呼吸』で伝えて、森さんが今まで2回も3回もこの件でやってるんだから、話を進めて行って、テロ国家の指定解除があっても、いや、その後に2人帰ってくるというようなことで、わーっとなってしまうということがありえると。だから最後は、この番組でいつも申して、同じこと言って申し訳ありませんけれども、内閣総理大臣が最後を決めるんじゃなくて、私たちの、国民の側がこれを認めるのか認めないのかっていうのが、私たちの勝負どころであって、さっきの横田早紀江さんの思いにも応えることだと僕は思います」
山本浩之
「そういう意味でも、この番組でもずっと言い続けてるように、あの、全員いっしょなんだという気持ちで」
青山繁晴
「その通りです。さっき早紀江さん言ってましたね」
山本浩之
「同じ気持ちでいなきゃいけないと思うんですけど、その、福田さんの、その足下を見られてるっていうのはですね、その、いかにその、世論を気にしてるとはいえ、日米首脳会談という絶好のチャンスですよね。で、そうそうないですよね」
青山繁晴
「それはね、あの、福田さんだけを責めるわけにいかないと思うのは、たとえば自由民主党の中でね、選挙から選ばれてきた選挙区の代表の政治家の中に、『北朝鮮の開発に乗り遅れるな』とかね」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「その、『ウランとかレアメタルの開発に乗り遅れるな』と言ってる人、いるじゃないですか。で、全然進展しない。ね。その、小泉さんが家族を取り返した後は、小泉さんも進展させなかった、安倍さんは全然進展させられなかった、福田はするだろうという、そういうプレッシャーがかかるから、その、どうしてもこういう福田さんは足下見られることになるわけですよ」
山本浩之
「はあー。ただ、室井さん、どう思います?」
室井佑月
「すごいショック。だって日米首脳会談だってね、北朝鮮と仲良くするなって言いに行ったと思うじゃない。だけどそんな何か、すり合わせってさ、結果を言えばさ、さっきのその話ができあがったストーリー進めていくとしたら、そんなの許されることじゃないと思う」
青山繁晴
「いや、僕、室井さんの感覚はやっぱりすごい健全な感覚だと思うのはね、首脳会談と言ってる以上は、福田さんが全責任背負ってね、『おい、大統領、おまえどうしてくれるんだ』と言うのが本来の姿だと室井さんは言いたいでしょ。ところが水面下ですり合わせってことは、福田さん、ほんとは手を下してないわけじゃないですか。森さんとかね、あるいは外務官僚とかね、それから自民党の一部の政治家とかにやらせるってことでしょ。それが僕は大きな問題だと思います」
山本浩之
「政治家も動いてるでしょうし、今、名前が出た、その、外務官僚、官僚ってのはつまり事務方で、政治家が決めたことを実行すればいいわけですよね。それっていうのは、政治家が信念があるかどうかだと思うんですよね」
青山繁晴
「そうです。いや、外務省の中にもね、こういうやり方は反対だって人は実はいますから。政治家がしっかりしてればね、そういう人はちゃんと手を上げるわけですよ」
室井佑月
「でも福田さんじゃだめなんじゃない?世論の反応を見てって思ってるんでしょ?」
青山繁晴
「いや、だから逆に言うと、福田さんは世論の顔色見る人なんだから、国民が『とんでもない』と」
村西利恵
「私たちが声を上げて……」
青山繁晴
「だからこうやって報道する意味があるわけですよ。ほんとは裏で何やってんのかをみんなに知ってもらって、みんなに反対の声を上げてもらう。政府にとっては、福田さんにとっては都合が悪いでしょうが、それが私たちメディアの役割だと思う」
山本浩之
「あの、この“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、これからも何度もこの問題についてはお願いしていきたいと思います。青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
拉致問題について相当思い入れのある青山さん。今回も少し涙ぐんでらっしゃいました。私も起こしててグッと来るものがありました(T^T)
でも、「すり合わせ」の件はどうなんだろうかと。この時期にこんな不確実な話をしても、かえって横田早紀江さんの心労を増やすだけではないか?とちょっと気になってしまいました。
もっとも青山さんのことですから、たぶん「こういう話もあるので、どうか気をつけて下さい」という忠告のような意味合いで、あえてお話しされたのかもしれませんが。
ところで、守屋前防衛事務次官が証人喚問で、山田洋行の元専務の宮崎容疑者との宴席に額賀財務大臣が同席したと証言したことについて波紋が広がっていますが(産経11/21)、最後にこの問題について、今日の「アンカー」における青山さんのコメントを紹介しておきます。
「額賀さんが宴席にいたかどうかは本来大きな問題じゃないわけで、誰でも思うのは、守屋問題をはじめとした防衛汚職に政治家が絡んでるのか絡んでないのか。そこと宴席問題が絡まり合ってるわけですよね。
今朝、夜明け頃に捜査側の人と電話でけっこう長時間話しましたが、まず2つ意外なことがあって、1つは政治は与野党問わず、捜査を邪魔しにかかってるんじゃないかと。どういう意味かというと、どうも新テロ特措法の審議も含めて通年国会、つまり再延長して、年が明けてもずっとそのまま国会やってる。で、1月下旬になったら通常国会が始まるわけですから、国会閉じる時がない。そうすると、もし検察が政治家逮捕しようとすると、国家に証拠も全部見せて、難しい言葉ですけど逮捕の許諾請求というやつをしないといけない。非常にやりにくいと。だもんで、うがった見方かもしれないけれども、と、その人は言ってましたが、いろいろやってみせて、国会が邪魔してるように見えると。だからできればいったん閉じてもらって、1月の上旬から中旬にかけて政界ルートやりたいということを、はっきり言ってました。
もう1つは、これほんとびっくりしたんですが、前に『アンカー』で守屋さんの話しました。守屋さんと当時の小池百合子防衛大臣が大げんかしてた最中に、守屋さんに電話をして、『小池さんが大騒ぎされる裏には、あなたのスキャンダルがあるんじゃないか』と言ったら、僕は何も言ってないのに守屋さんの方から、『次期輸送機、CXに関して私が5000万もらったという話は嘘だからね』と、いきなり言いました。ところがあの話が最近出てる妙な話、守屋さんが4500万という大金を部下の課長に渡して、それがうまく運用できなくて一部しか返ってこなかったのか、それからその課長も更迭されましたね。この話がね、僕に守屋さんが言った5000万と同じかもしれないということを、今朝、捜査側の人に言われて、僕は正直、仰天して、正直、守屋さんと話した時は、ほんとはそれじゃないから、話をそらすために言ったんだろうと思ったんですけど、実はその時点で、その捜査の手がそういうところにも回ってたのかもしれないですね。全部つながってる話で。
だけど、守屋さんはいずれにしろ、この『アンカー』で言ったようにいずれ逮捕されます。おそらくは今月の27日から28日頃、最初の逮捕になるでしょうが、国民が注目してるのはやっぱりその先、政界ルートなので、その意味からも、証人喚問の実現も含めて、捜査側が邪魔されてると思っても、国会はやっぱりやらなきゃいけないでしょうね」
以上です。今日もスクロールお疲れさまでした<(_ _)>
※参考リンク
ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
※映像ご提供
国風(“元祖たか”さんのサイト)
いつもお世話になっています。UPありがとうございます。
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
いっぱいになってきたので、別ページに一覧を作りました。
こちらからどうぞ。
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Comments
次の3点、気になりました。
よど号犯は、「ノーサンキュー」です。
調査は「新調査」であっても、あの国の経験則からすれば、”調査したけれど何も新事実はなかった”になるのでは!?
福田首相、ASEANの会議でミャンマー首脳に「長井さんのビデオ返せ!」と言わなかったとか、こんな人に拉致問題解決が期待できるか不安です。
きっと聞き取りにくい発音だったのでしょう。お詫びを申しつつ、どうか修正していただければ幸いです。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。
関係者さま:
ビデオ確認いたしました。ご指摘の箇所、青山さんはしっかり「1月下旬」とおっしゃっていました。私のミスです。申し訳ありませんでした。訂正しておきました。
指紋のデータベースはかなり蓄積されているはずですから、拉致被害者だけでなく、未解決強姦や窃盗などの見つかりにくい犯罪者もかなりの数で検挙できるかもしれません。
少なくとも依然として検挙率の高い在日犯罪の抑止になるはずです。
仮に、特定失踪者の捜査で集められた指紋の中に在日コリアンのものが見つかれば大騒動になると思いますが、解決に向けて大幅に進展すると思います。
また、こういう可能性があるからこそ、創価の圧力で永住資格者の指紋採取が見送られたのかもしれませんが、個人的には拉致被害者家族の問題を解決するためには在日コリアン全員の指紋採取を義務付けるべきだと思います。
在日が日本の社会で今後も暮らし、日本人との共生を真剣に目指すのであれば、人権を振りかざす前に、参政権を要求するまえに拉致被害者家族問題解決のために指紋採取に積極的に協力すべきだと思います。
在日にとっても悪いことばかりではないはずです。指紋採取で容疑者が1人も見つからなければ、容疑を晴らすことにもつながり、その積極的な態度が在日に対するイメージを大きく変えるはずです。
韓流を捏造するよりも何倍もの効果があるでしょう。
横田早紀江さんを拝見していて、いつも思うことですが、事の本質がよく分かっていらっしゃる方だと、今回のアンカーでも再認識しました。それにしても、早紀江さんにしろ、有本嘉代子さんにしろ、母の愛、親心というのは大きく深く、それ故にこそ哀しみや苦しみも大きく深い。なんと切ないものだろうというのを、感じました。
>でも、「すり合わせ」の件はどうなんだろうかと。この時期にこんな不確実な話をしても、かえって横田早紀江さんの心労を増やすだけではないか?とちょっと気になってしまいました。
くっくりさんらしい、非常に心優しい配慮だと思います。が、恐らく杞憂だろうとも思います。今回の「新調査」は情報としては新しいものですが、愛娘・めぐみさんや他の被害者を見殺しにする策動という点では、これまでのものと本質的に違いがないですから。新しい情報に接した驚きはおありになったでしょうが、この程度で動じる方ではないと(勝手に)思っております。「30年」という月日は想像を絶するほど重いですし、常人には「もう涙が出なくなってしまった」という言葉は出てこないのではないかと。
また、情報(インテリジェンス)には鮮度がありますから、「確実な話」になった時点では取り返しのつかなくなることもあります。くっくりさんご推察のとおり、忠告のような意味合いもあったでしょうね。
ちなみに、冒頭の「自民党の特命委員会」、拉致問題対策特命委員会(中川昭一委員長)については阿比留氏のブログの最新エントリーに取り上げられています。“あの”田原総一朗も出席したようですね。それと、安倍前首相が委員会の顧問に就任するそうです。よかったよかったo(^▽^)o
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/397962/
拉致被害者を返せっつってんだよ!
「奪還せよ!」みたく自衛隊を被害者救出に動かそうと言う政治家はいないのか!(テロリスト〔よど号〕はついでに始末して来る)
ソノウソホントが有ったら「福田(康)が北のテロに遭って暗殺される」と言ってやりたい。
「すり合わせ」の話に関する電話でのやり取りは、少し蛇足のような気もします。ただ、青山さんは、その後に番組で「すり合わせ」の話をするので、横田さんに、事前に「すり合わせ」の話をすることで義理立てしたのでしょう。人の良い青山さんらしい行動です。
それにしても、横田さんは、本当に「日本人の鏡」ですね。
ブッシュ大統領の演説が
will never forget(決して忘れない)
から
will not forget(忘れていない)
に表現が弱められていたそうで。
福田政権になるべく早く終わってもらって、なおかつ民主党や社民党の連立政権なんかさせないようにし、一刻も早く自民保守系政権に戻すにはどうしたらいいんだろうか。
というのは仮に誘拐された被害者が全員帰ってきているのだとしても、犯人が処罰されていない。それどころか未だに誘拐犯のひとりは北朝鮮で英雄扱いだ。彼を逮捕し処刑してそれを北朝鮮国民を含む全世界に発表しなければ誘拐被害者が全員帰ってきてもこの問題は終わらない。この単純な事実を忘れてはならない。
しかしマスコミは安倍さんにはあれだけ「説明責任説明責任」とキチガイのように叫んでいたのになあ。
安倍さん活動再開ということで、ご自身のHPでも動き始めたようです。
「週刊現代(11月18日号)」に対する通告書を公開
http://newtop.s-abe.or.jp/janews/300c9031520a73fe4ee3-1167081865e553f7-300d306b5bfe3059308b901a544a5206516c958b
「安倍晋三発言語録」とかありました。この中にあることば「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」を福田首相にもはっきりと言ってほしい。