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動かない小泉厚労部会長と野党の追及が緩い理由(外国人労働者の受け入れ拡大法案)…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■11/12放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」

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 前回(先々週)に続き、外国人労働者の受け入れ拡大法案(入管法改正案)が主なテーマです。

 途中で出てくる法務部会でのやりとりについては、前回の番組書き起こしもご参照。
 法案に関して都合の悪い内容は一切報道しないメディア。
 政府側と全てグルになっている、それこそNHKも朝日も産経も…。

 後半は、徴用工判決、沖縄の玉城知事。
 こちらも必読です。
 
※元動画はこちら(11月13日午前0時現在)。URLが変更される(修正版がUPされる)こともあります。その場合は、DHCシアターの再生リストから、たどって下さい。但し、アーカイブは2週間の公開です。
※この書き起こしは要旨であり、一字一句この通りではありません。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。



 内容紹介ここから____________________________

(★)オープニング

※青山さんが腰痛に。
 予算委員会で「悪い椅子」に当たったのが原因だとか。
 逆療法でトレーニングやったらちょっと良くなったと。
 でも昨日、独立講演会で5時間近く立ちっぱなしでやったら、今朝はもう身動き取れないとのこと。
 お大事に…(T_T)


(1)入管法13日審議入りで合意 与野党

 まあ虎ノ門ニュース、生で見て下さる方も、後で見て下さる方も、意識の高い方が多いんで、(法案の)一定の中身はもうご存知だと思うんですよね。
 ただこういうニュースってね、パッと聞いて、あるいはパッと読んで、中身分かんないでしょ。

 これあえてもう一回読みますとね、「入管難民法などの改正案では、一定の技能が必要な業務に就く特定技能1号と、熟練技能が必要な業務に就く特定技能の在留資格が新設される」、これ分かります?
 分かんないよね。
 で、法案読むともっと分かんないように書いてあるんですけど。

 簡単に言うと、1号って言ってるのは、もう1号2号って言い方も、前からあるんですけど、どうかなと思いますけれども、人間ですからね。
 僕らが海外行ってね、仮に仕事するとして、日本人労働者ってまず言われたいですか?
 で、次は1号、2号に分けられるって、ちょっとこの感覚もおかしいと思うんだけども。

 分かりやすく言うとですね、1号というのは要は単純労働を受け入れるって事なんですよ。
 逆に言うとこれまでは高度技能って言ってて、ま、高度技能もこなれてない日本語ですけど、要するに大学の先生とかね、あるいは例えば、ま、ケント(ギルバート)さんのように、テレビ・ラジオで見事な解説をなさったりね、DJをしたり、つまり大学の先生とか弁護士とか、堅い職業だけじゃなくて、柔らかい文化にも貢献できる、でも誰でもできるわけじゃない。
 そういう人たちを受け入れるって事になっていたっていうか、なっているんですよね、今現在。

 単純労働って言う方もこれも僕はちょっと受け入れがたいんだけど、じゃあその大学の先生や弁護士や、ラジオ・テレビでしゃべる人が高級で、例えば稲作をなさったり、地下鉄の工事する人は高級じゃないのかって。
 こういうおかしなところをまず本当は根っこも考えないといけないんですが。

 いちおうまあ単純労働っていう言葉、今まで使われてきたから、その言葉をあえて使えばですね、さっきの裏返しで言うと、じゃあ誰でもできるのか。
 地下鉄の工事は健康でないとできないですよね。
 それから例えば稲作も腰を屈めて、しかも丹念に丁寧に、いわば単調、単純じゃなくて単調な仕事に耐える強い心身がないとできないですよね。

 だからそもそも仕事をこうやって切り分けること自体にもやや問題があるんだけど、いずれにしても、たくさんの人がやってる仕事をあえて、まあ単純労働って言葉に置き換えるとすると、それを認めるとですね、要するに日本の国民の仕事を奪ってでも、もうどんどん人が入ってきてしまうから、それしないで、まあやっぱり誰もが大学で教えられるわけじゃないから、大学で教えられる人とか、あるいはどこの国でも法曹資格、相当、司法試験は難しいのは世界共通のことですよね。

 だからそういう人だと当然、数が限られるから、日本は移民は受け入れないけれども、それから難民の認定もきちんとルールに則って、バーッと労働力を期待してドイツみたいに受け入れるって事をしないというのが今までの政策だったわけですよ。
 それをまあ全部ひっくり返すみたいな大転換の法案で、もう一回言いますが、難しい言い方をしてるけど、一定の技能っていうのが、実はそれまで単純労働と言ってきたやつを言い換えてるだけですよね。

 もう一回言うと、1号はたくさんの、まあはっきり言うと、働いてくれるならどんな人でも受け入れるっていう意味。
 で、2号っていうのは、これもっと分かんないこと書いてあるけれども、熟練技能が必要な業務に就く特定技能…って言ってるけど、これは要するに事実上の永住権なんですよ。

(居島一平:そうですよねぇ…。家族も呼び寄せることが…)

 だから今の制度とごちゃ混ぜにして使おうと。
 それも政府ははっきり説明してないんですよ?
 でもおそらくごちゃまぜにして使うと、技能実習っていう名目で今、5年間、実際技能実習もやってるけれども、実質低賃金で使われる技能実習生が多くて。
 だからなんと7000人が行方、分かんなくなったりしてるわけですよね。

 で、その5年間とこの新しい1号って言ってるやつね、つまり広くみんなができる仕事の5年間合わせて、10年間やって、ずいぶんこう、何て言いますかね、ある新聞には現場監督のことを言うんだって一面トップで書いてたけど、要するに分かんないから、そうやってみんなでああじゃないか、こうじゃないかって新聞に出てる状態でね。
 例えば現場監督ができるようになりましたと、同じ建築現場でも現場監督できるようになりました、日本語も10年いる間にずいぶんこなれてきました、そういう人達は永住とは言ってないけど、要するにずっと在留資格を更新できるから、永住ってことなんですよ。

 もう一回言うと、これはだから、いわゆる単純労働を受け入れるという大転換と、それから永住権を事実上認める、今までと違って広く認めるわけだから、要するに移民につながると、いうことはもう明々白々なわけです。
 それを色んな言葉で置き換えてるだけですよね。

 最低限言えることはね、僕が今言ったようなことを、まずはっきり言わないと。
 それを安倍総理が移民じゃないとずっと、移民政策は取らないとおっしゃってるし、それから予算委員会で、これ審議入りって言ってるから皆さんまたちょっと混乱するかもしれないけど、まず予算委員会ってやったんですよ、衆議院でも参議院でも。
 予算委員会っていうのは、国の予算を執行する、つまり私たちの税金をどうやって使うかということは国の全部に関わるから、予算委員会は何でも聞いていいから、この入管法改正の問題も当然出たわけですよね。

 その時に安倍総理は移民じゃないってことを繰り返しおっしゃり、それから山下法務大臣は、まあはっきり言うとこの法案、がらんどうなんで、国会の中の椅子みたいに歪んでるから、で、法務大臣は頭いいから余計にもう、苦行難行の答弁になってて。
 聞けば聞くほど、僕は予算委員ですから、ずっとメモ取りながら聞いてるわけですが。
 今度席替えがあってですね、前より比較的テレビに映る…、映りたくないんで…。

(中略。議員はみんなテレビに映りたがるという話)

 これは単純労働って言葉を使いたくないけども、どういう仕事でも受け入れるっていうことなんですよ。
 それから移民って言葉じゃなくても、移民を受け入れることなんですと。
 その上でどうするかって審議しないと、本物の審議になるはずがないじゃないですか。

 だからこれ審議入りって書いてあるのは、予算委員会終わって今度は専門の法務委員会で審議するっていう意味なんですが、これがまた僕はおかしいと思っててですね。
 それは今までもご説明したからご記憶の方も多いと思いますが、もう一回言うとですね。

 自由民主党が与党の場合、つまり現在、全ての法案は必ず部会でまず審議されるわけです。
 これは国会ではなくて、一政党の部会。
 今回、法務部会でやってるわけですよ。
 部会を通過すると、今度は総務会ってあるわけですね。
 これ終わったらようやく閣議決定

 逆に言うと、党内手続きを経ないと、閣議で法案を決定できないんですよ。
 閣議決定すると、ここで局面が変わって、国会に出てくるわけですよね。
 国会に出てきたら、それぞれの専門の委員会があるわけですよ。
 例えば今回だったら法務委員会。
 だから今日のこのニュースは法務委員会の、まず衆議院で審議に入りますよってことなんですが。

 実はこの前に、もうひとつ委員会が普通は待ち構えていて、これが予算委員会ですよね。
 その後が法務委員会ですよね。
 で、審議して採決して、もし通ると、あるいは法案修正した上で行くかもしれない、僕は修正すべきだと思いますが、通ると、今度は本会議に出てくるわけですよね。
 で、これが衆議院本会議で通ると、今度は参議院にやってきて、また同じ手順を踏むってことになるわけで。
 逆に言うと、部会が、いの一番の入り口なんですよね。

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 おかしいと言ってるのは、僕この手続きはおかしいと思ってなくて、この手続きは僕は評価してるわけですよ。
 だからこの部会での審議を、自慢とかそんなことじゃなくて、みんなに部会の様子が、紙も含めて示されたのは間違いなく(虎ノ門ニュースが)初めてだと思いますよ、この(議員になって)2年3カ月がね。
 で、これは自由民主党の一番良い面のひとつなんですよ。
 とにかく朝8時にみんなが揃うっていうのは、けっこうなことですよね。
 だって深夜まで普通、議員は働いてますから。

 だからこの部会で揉むっていうのは大事なんですが、ガス抜きっていう批判がよくあるんですよ。
 部会で言ってるだけで、あとは部会長一任じゃないかと。
 最後は確かにね、今回も部会長一任になったわけです、法務部会で。
 但しですね、この2年3カ月、4カ月でよく分かったのは、部会長に一任するっていうのは、部会で出た意見を、組み入れて、変更して出すんですよ。

 それができる場合とできない場合がありますよ?
 どうやって左右されるかというと、まず部会長の力量です。
 部会長の持ってる度胸とも言える。
 やっぱり保身に走ると、もう原案通りと。
 でも本当に国に志を持ってる人だったら、やっぱり部会で出た意見は、正しい面もあったからそれを入れて、総務会に上げるってことが、現実に何度もありました。

 で、この総務会に上がると、ベテラン議員で主に構成されてるから、これは、ま、重いって、だんだん重くなるとも言えるわけですよね。
 もちろん本会議の決定が一番重いから。

 この法務部会っていうのは10月22日の月曜日から26日の金曜日まで連続5日間やったわけですよ。
 これはっきり言うと、はた迷惑な話なんですよ。
 なんでかと言うとね、その途中に例えば国防部会とかね、例ですけど、僕の専門分野の安全保障調査会とかあるから、バッティングするわけですよ、当然。

 逆に言うと、普通、法務部会を5日連続でやったりするはずがないわけですよ。
 ところがそれをあえてやって、しかもおかしいのはですね、ちょっと立ち止まって考えていただくとね、提案したいんですけど、今後、安倍内閣の残り3年間で、こういう、何て言いますか、苦しい問題いっぱい出てきますから、必ず立ち止まって考えてほしいんですよ。
 それは本当は総理も含めてですね。

 立ち止まって考えていただくと、この話って法務部会ですか?
 そんなわけないでしょう?
 これまず労働問題でしょう?
 人手が足りないって言ってるんでしょ?
 本当にその前に人口減があるから、まずその人口減考えると、法務省、何の関係あるんですか?
 人口減って、子供を産む数が、あるいは比率が少なくなってるってことであって、ここに法務省が介入したら、とんでもない話でしょう?

 だからまず人口問題があって、これは逆に言うと内閣全体とも言えるけども、人口が減ったおかげで労働力が足りないと。
 特に中小企業は人がなかなか来てくれないから苦しんでると。
 これ明らかに労働問題だから、元は労働省、今は厚生労働省じゃないですか。
 じゃあ何で厚生労働部会じゃないんですか?

 それからさらにですね、外国人の方がやって来られて、その時に大量に来られた方々で、当然病気になったり怪我なさったりする方も必ず出ますよね。
 その時に社会保険、あるいは社会保障をどうするかっていうのは、例えば健康保険法で言うと、外国から人が来るなんて全然予想してないですよ。
 だって敗戦後3年後に作られた法律ですよ。
 大黒柱がほとんど死んでて、その上でどうやってその残されたご家族の病気や怪我をどうするかっていうことで始まった法律で、大改正してないわけですから。
 ということは、それは厚生問題でしょ?
 今の厚生労働省でしょ?
 だからこれ、まんま厚労部会のはずじゃないですか。

 だから労働問題や社会保障どうしますかってことが、決まって初めて、じゃあそのルール通り外国人が来られてるのか、それからもうお帰りいただく期間に例えばなったとすると、どうやってスムーズに帰っていただくか。
 出入国を管理するだけでしょ、法務省は。
 だから入管法ってそういう意味ですよ?
 入国管理(及び)難民認定法って法律ですから。
 だからこれは入り口と出口だけで、中身は厚生労働部会じゃないですか。
 何で開かないんですか。

 それを僕は10月21日の月曜日の法務部会のキックオフから、それを言ったわけですよ。
 最低でも合同部会開くべきだと。
 その合同部会は本当は、あるいは外務省とか、だから外交部会、それから他にも治安の問題があるから、警察庁が入れるような部会にもすべきだし、当然、合同部会開くべきだと。
 ところが厚生労働部会、小泉進次郎部会長をはじめ、全く動きがないわけですよ。

 それで、僕は実は水面下でたくさん回りますから、そうすると人の言うことがバラバラなわけですよ。
 いや、法務部会長が自分が開きたいと言ってるんだとか、いや小泉さんがね、てんてんてん(…)って言い方とかね、もう雲の中みたいな話なんですよ。
 でも要は、肝心要の厚労部会はついに、10月22日から26日まで1度も開かれてないわけですよ。
 これ、全然メディアは報じませんよね。

 でも現場ではものすごく、僕だけじゃなくて、皆さんが、特に厚生労働部会に属してるお医者様出身の議員などがですね、法務部会にちゃんとお出でになって、何度も、厚労部会を開くべきですと。
 だいたい厚労部会でタスクフォースとかワーキングチームがあって、もしかして外国人の方が増えたらどうするんだっていうのを議論してきたのに、それ何で活かさないのかと。

 これ実は、以下は僕の個人的見解ですよ?
 僕の見解ではですね、その厚労部会で議論して、現役のお医者様を含めた専門的な議論をしたところ、こんなの来年4月1日に全然間に合わないわけですよ。
 全然間に合いません。
 僕も自分で厚生労働省に中に入っていって、実は厚労省にも法務省にも、特に法務省は多いですけど、はっきり言ってシンパがいますから、長年付き合ってる人もいるし、確認したらですね、厚生労働省はどんなに急いでもこの秋から1年半かかると。

 すると厚生労働部会開くとですよ、当然、ちょっと待って下さいと。
 厚生労働部会の中の専門家会合でね、やってるじゃないですかと。
 間に合わないじゃないですか、4月1日の施行できないじゃないですかと、いうのが出るから、やらないと。

 だからガス抜きどころか、逆に言うと、昨日独立講演会で何度も申し上げたんですが、ネガティブなことこそ、とっかかりなんですよ。
 例えば受験に失敗した方が人生のとっかかりなんですよ。
 受験に一度も失敗しない、試験に一度も失敗しない財務官僚が、消費増税で、アベノミクスも日本経済もダメにしようとしてるわけですよ。

 僕は失敗の方が多いですが、でも本当に失敗に力をいただいてる。
 それを考えたら、何もこう、やばいことはやらないっていうのもおかしいし、さっきの話を逆に言うと、ガス抜きじゃなくて、ガス抜きだけで済むんだったら、厚労部会、絶対やりますよ。
 そうでなくて、その議論が総務会に影響し、総務会で何か出たら閣議決定に影響するから、それやりたくないわけですよ。

 部会長のお考えなのか、僕は小泉さんを庇って言ってるんじゃなくて、実際どれだけ調べてもついによく分かんなかった。
 つまり、そこはもう曖昧にされてるわけですよ。
 このへん非常に上手ですよね。
 僕はこういう上手さはよくないと思う。
 小泉さんの将来にとってもよくないと思う。
 こういうところこそ、分かりやすくないと。
 手続きこそ、分かりやすくないと。
 手続きが、民主主義なので。

 だから部会を皆さんにもお話ししてるわけで。
 あえて言うと、だから部会の資料に秘密って書いてないわけでしょ。
 それは自由民主党の、いわば矜持ですよ。
 あれ秘密って書いてあったら、僕はここで一切言えないわけですから。
 だからガス抜きじゃなくて、部会での議論やっぱり大事なんですよ。

 実は法務部会は、本来の予定では10月22日の月曜日に始めて連続5日間やって、26日金曜日は時間延びてもいいから、そこで部会長一任を取り付けるはずが、長谷川岳部会長の、これは僕は立派な決断だったと思いますが、見送ったんですよ。
 でもそれは逆に言うとですね、週末に徹底的な働きかけが行われるわけですよ、政府中枢から各議員に。
 それが僕には一切ないんですよ。
 それはそうですよ、月曜日の虎ノ門ニュースで、週末にこういう電話があったーっ!って。
 向こうからこれは内緒でって(言われても)断りますから。
 内緒にできませんと。

 だから全く僕には来ないのに、金曜日の夜中から始まったのは、電話受けた人から僕にかかってくるわけです。
 青山さん、私はムニャムニャさんに法務部会に出るなって言われましたと。
 あるいは、出るんだったら賛成論を言えと。
 さすがに賛成論は言えないと言ったら、じゃあ出るなと言われましたと。
 特に、副大臣政務官として、こないだの内閣改造で政府側に入った人に、徹底的にそれが行われたわけですよ。

 これ僕はね、いい悪いで言ってないんですよ。
 こんなの当然、絶対あると思ってましたよ。
 ただ僕の予想外だったのは、そうやって電話を受けてきた人の多くが、僕にわざわざ電話してこられる(笑)。
 僕の方から問い合わせは一切してません。
 そういうことはしない。

 おかげで、この週末の入り口あたり、時差の関係でアメリカの情報の稼ぎ時で、とても大事な時間帯なんですけど、それはもう全部パーで、もうとにかくこの件で電話を受けてたわけですが、みんな同じ話なんですよ。
 要するに僕に全部かぶせてるわけですよね。
 青山先生よろしくお願いしますと言って。
 お前はどうしたんだよと本当は言いたいけど(笑)、別に言いたくもないけど、でもね、信頼関係続いてるなと、(自民党有志の)焼き鳥会議から始まった信頼関係が続いてるなと思ったし。
 まあ政府側に入って、政府の批判するっていうのは、確かにそれやっちゃうと滅茶苦茶になっちゃうから、党議拘束と同じで。
 党議拘束も色んなご意見あるでしょうが、僕の信念は変わりません。

 その上で僕が考えてたのは、26日金曜日に、厚労部会も開かれないまま、見送りになった時に、あ、これは月曜日に厚労部会、絶対朝開くぞと。
 要するに週末の間にね、10月29日月曜日の法務部会では絶対に上げろと。
 そうでないと、これ(今国会で法案を通す段取り)が全部崩れるからと。
 だって臨時国会って延長2回できるんですが、年末年始ってお尻が切られてるから。
 しかも予算案を編成しないといけないから。
 だから2回延長したって12月31日までにできないから、ギューッと詰まってるわけですよ。
 だいたい総理が海外出張行かれるしね。
 それ考えると絶対10月29日だと思った。

 で、そのために考えたのは、これまず部会の段階で法案修正は、こう水面下回っていくと、絶対やるつもりないなと。
 で、これも逆手にとってですね、じゃあ総務会の冒頭でやってもらうと。
 総務会の冒頭で、たとえば1号2号の見直しとか、そんなんはとてもじゃないけども、総務会のメンバーの方々を見ても無理だから、僕が考えたのは、とりあえずこれは見直し規定を入れるべきだと。

 これさっき言った通り、法案、がらんどうなんですよ。
 がらんどうなのに、野党の追及は予算委員会で全然緩いわけ。
 これ、なんでか分かります?
 それは業界からのお願い、あるいは政治献金。
 それは加計の件を考えたって分かるじゃないですか。
 国民民主党代表の玉木さんが、獣医師を増やすなっていう団体から100万円の献金を受け取ってるわけですから。
 だからこんなの自由民主党だけに行ってるはずがないんですよ。
 それもうバレバレですよ、予算委員会で。

 だからちょうど片山さつき大臣っていうね、格好の標的がいるから。
 看板の問題とか、それから口利き疑惑とか、そういうことをやって、こういう認可法の問題になると急に奥歯に物が挟まってるっていうか、奥歯が抜けてるんじゃないかみたいな、ふにゃらふにゃらで。
 一見、けしからんじゃないか!みたいな言い方をするんだけど、中身カスカスなんですよ。
 だから、がらんどうの法案をカスカスの審議してるわけですよ。
 もう呆れ果てるわけですよ、僕は。
 それでも基本的に私はヤジらないので、ずっと本当は怒りに震えながらメモ取ってるわけですよ。

(居島:働きかけを受けてる議員さんから青山さんにお電話が行くっていうのは、何か、懺悔を聞かれてる神父さんみたいな心境ですか?)

 あんた、何て的確なこと言うの。

(一同:爆笑)

(中略。電話の話で余談)

 これはですね、カスカスだってことも逆手にとれる。
 ということは、この辺(予算委、法務委)だけじゃなくてですね、全体を通じて、内閣の、じゃあ具体的にこれどうするかとか、それから事実上の移民だと、青山の野郎も言ったけども、何とかそうじゃないってことを実証しなきゃいけないと。
 さすがにそういう神経あるから。
 そこは中国・韓国、韓国も入れて申し訳ございませんが、ロシア・北朝鮮とは違うところで、そういうところはさすがにあるので。
 だからそういうことをずっとやっていくんですよ、臨時国会の間。
 これはほとんど水面下になりますが。

 とりあえず僕は、事実上の修正の入り口としては、見直し規定だと。
 何でかって言うとですね、カスカスだから色んな方針を、内閣で決めて動かしていきますよね。
 そうすると、動いたり動かなかったり、どっと入ってくるかと思ったらちょっとしか入ってこなかったり。
 それから不法就労がしばらくの間、あっという間に増えたり、そういうことが実際に起きてくる。
 そうすると見直し規定を入れてると、その見直しの時にそういう問題を掘り起こせるから。

 で、あえて言うと、その時に僕は新党にいたんじゃ話になんないわけですよ。
 そんなの犬の遠吠え。
 自分の保身にはなりますよ?
 かっこよく、自由民主党を飛び出して新党作ったんだって。
 でもそんなのは自由民主党にとったら、もっけの幸いっていうか、痛くも痒くも何ともないですよ。
 内部にいたらずっと部会で、見直し規定があるだろう!見直しの時期じゃないか!ってやられるでしょ?

 これ以上は水面下の話だからあまり言いたくないけど、本当は1年やって見直しぐらいにしとかないと後悔残すんですが、それはとても無理だろうって、1年で見直しって、あんたそれ今やってることの否定だよって。
 これ冗談抜きでね、最初僕は半年にしたらどうですかって。
 相当、怒りと何やらを買いましたが。
 交渉、交渉の名に値しませんが水面下で色々やった時に、5年見直しだと言うから、5年はとてもじゃないけどと。
 それで3年見直しになりました。

 それももう部会から総務会に上がったほとんど瞬間に、法律の正式な附則として、3年見直しを入れると。
 あくまで総務会の意見ですが、間違いなくそうなっていくだろうと。
 総務会で決まってるのに盛り込まれなかったら、また大ごとですけれども、基本的には盛り込まれる方向で。
 で、3年の間っていうのはもちろんリスクいっぱいで、外国の方々にとっても私たち日本国にとってもリスクいっぱいで。
 一番根本的なリスクっていうのは、その3年の間に、今ですらね、人口を増やそうとする試みがなされてないでしょ。

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 やられてない試みが2つあるわけですよ。
 1つは、人口そのものですよね。
 2つめは、日本人の就労なんですよ。
 この2つとも努力がなされてないから、やってるふりはしてるけども、やってないから、この法案が基本的に僕は問題があると言ってるので。

 まず人口について言うとですね、少子化っていう、ほんとは全然こなれてない日本語ですが、少子化担当大臣って皆さんご存知でしょ。
 作られてからずいぶん年月経つけど、何か仕事をした少子化担当大臣って記憶にあります?
 しかも少子化担当大臣ってなぜか女性が多いんですよね。
 これ女性の責任問題なんですか?

 それでここから先は一段と反論が多いと思いますが、昨日独立講演会でも申しましたが、昔、結婚適齢期と言われた世代にこだわる必要ないんですよ。
 これ逆に言うと人口増やしやすい時代に入ってて、つまり昔だったら例えば40代で子供を産むなんていうのは、リスクが多い。
 今もリスクはないとは言えないけれども、本当に医学が発達して、かなり安全に産むことができるようになってますよね。
 だから若い世代と言い切る必要はない。
 要は、結婚なさって、お子達を設ける、そういう日本国民には優遇をお送りするということが僕は必要だと思います。

 その時に、あえて言うとですね、賃金が、例えばそういう人達に高くつくとか上がるとかいうことは考えられないんですよ。 
 どうしてかと言うと、これは前から言ってますが、これ例えば経済評論家の方々と僕は意見違うんですけど…。

(中略。困った英国人の話など)

 世界がいかに小さいかってことは、人件費の安い工場を世界にどんどん造っていけるんですよ。
 しかも人の移動だけじゃなくて作った物を、安く、例えば農産物でも鮮度を失わずに、世界のどこでも大げさに言うと、どこでも出していける時代になってるから、工場をどこでも造れるんですよ。

 だからこれからはですね、もう中国は人件費高くなってるから、南米大陸にどんどん造っていくわけですよ。
 それを見るためにもアルゼンチン無理でも行ったわけです。
 今、金利高で苦しんでても、やがてはそうなんですよ。
 南米全部で人件費が安かったのに上がってくるまでには、まあ何十年おそらくかかる。
 南米終わったら次、アフリカ大陸。

 それ考えたら、今後少なくとも50年は、安い安い人件費を探していくから、よっぽど付加価値の付いた特殊な製品でない限りは、物の値段上げられないんですよ。
 だから日銀の言ってる物価2%がなかなか実現しない根幹はそこにもあってですね。
 ということは、賃金もそうは上げられないんですよ。

 だから結婚なさってお子達を産む日本国民を優遇しようとしてもその面では無理だから、結局は例えばイタリアでもね、農園を与えるとか妙な政策を打ち出してますが、それは税って言った瞬間に負担が増える人が怒るから、衆愚政治まで行かなくても、もう言えないから、子供3人目産まれたら農園あげますになってるわけですよ。

 日本に戻して言うとですね、これ税しかない。
 しかも、普通考えるとやっぱり60歳で結婚なさってお子様を産む人よりも、やっぱり30前後とか20代後半で産む人が多いでしょ。
 ってことは税の負担を他で担おうとすると、それより下の世代は無理じゃないですか。
 ということは僕を典型に、上の世代しかないんですよ。

 上の世代の税負担を重くして、例えばお子様が産まれる度に、所得税をはじめ税の負担が軽くなっていくとすると、こっち(上の世代の負担)は重くなっていく。
 でもこういう世代が一番選挙に行く。
 そういう投票が特に自由民主党を支えてる。
 だからそんなことは間違っても言えない。
 だから結局、少子化担当大臣がいても何の手も打てない。

(中略。かつての教え子達がアラサーになったが、経済的不安で結婚できないという話)

 (懐妊した)次男の嫁は義理の親が僕だから安心して産むんですと(10月26日金曜日の法務部会で)言ったんです、あえて。
 僕は別にお金持ちじゃないけれども、しかし何か困った時は助けることはできますよ。
 つまりこういうのを本人の自助努力だけじゃなくて、あるいは社会として支えるのが人口減対策であって、少子化対策であって。
 (それを)やってないじゃないですか。
 日本国民の人口を増やすことをしないで、それを外国人で埋めようっていうのは、恥だって言ったんですよ。

 すると珍妙な反論もあってですね。
 大東亜戦争でアジア解放のために戦ったんだから、アジアの方々に国に来てもらって支え合うのは保守の考え方だっていう発言もあってですね。

(居島:えっ?(笑))

 僕もっと正確に覚えてるけど、言った方が発言された方がいいと思うからこれ以上言いませんが、まあ、ある意味感心して聞いてましたよ、僕は。
 まあそれはその人の主張としておっしゃればいいけど、それを保守と言うのはどうかなと。

 これはですね、保守というのは別に、例えば日本だけの概念とかなんちゃらじゃなくて、守るべきものを守り、変えるべきは変えるっていう事なんですよ、単に。
 守るべきものって何ですか?
 これ国民国家なんですから、日本国民に決まってるじゃないですか。

 これは外国国民が外国籍のまま働くことを言ってるんじゃないんですよ。
 僕は普通、日本人って言わないでしょ、日本国民って言ってるでしょ。
 だから帰化されてれば日本国民ですね。
 これはまたこれで嫌がらせする人いるんですよ、僕に対してね。
 違います、それは。
 日本国籍取ってられたら、何をおっしゃってても日本国民ですよ。

 それも含めて国民国家たるものは、国連加盟国193カ国全ての国、あるいは国連に入ってない国まで含めると、国家というものは240ぐらいあるんですが、全部、守るべきものは国民なんですよ。
 当たり前なんです、それは。
 だから日本人を増やさないで、それを外国人で補おうとする時に、アジアの方だろうが、中国も入るけれども、補うことは、それは順番が違うっていうのは、保守も偽リベラルも、右も左もへったくれもそんなもの関係ないんですよ。
 だからまずこれ(少子化対策)をやるのが先でしょうと。

 しかも当面の人手不足で言うとですね、だからこれはオープンになったから言いますとね、2日目に業界ヒアリングあったんですよ、10月23日火曜日にね。
 その時は部会長の判断でしょうが、ドア開けたままでメディア全部入ってるわけですよ。
 全部入ったままオープンな状態で、僕が介護業界の代表の方にお聞きしたのはですね、僕は青山千春博士のお母様から始まり介護し、自分の実の母も介護し、それだけじゃなくて情報収集が仕事で元記者ですから、本当に入ってきました、僕は介護業界の中に、奥深くに、法務部会出る前に、議論する前に、当たり前ですよ。

 そしてびっくりしたのは、とにかく男性は40の声を聞くと、介護福祉士という正社員で現場に入ってる人はともかくとして、いわゆるヘルパーさんとか、事実上派遣で働いてる方は40の声聞くと、まだこんなに元気なのに…、40になるともう巨大な壁が立ちはだかるって証言した人がいっぱいいて。

 僕は経営側にも聞いたんですよ、本当ですかって。
 それは青山さん、2人のお母さんの介護してるから知ってるでしょと。
 いや、40って十分体力ありますよと。
 すると本音の本音は、ちょっとでも時間給を上げるのはやっぱり嫌だと。
 やっぱり外国人だと上げる必要ないっていうのを、言った人もいた。
 但し介護の現場によって様々です、民間企業ですから、経営者の考え方もあるから。
 でも現実として40の声を聞くと、働けなくなる派遣の介護の現場の方いらっしゃるんですよ。
 昨日独立講演会でもそういう声が上がりました。

 それから女性は比較的優遇されるんですよ、細かいケアができると。
 ところが結婚されて子供産んで、子育て終わって戻ろうとすると、なかなか戻れないってことはずっと起きるわけですよ。
 これをオープンの場で聞いたら、介護業界の人のお答えは、「え、そんな人もいるんですか」と。

 僕はそれ以上言わなかったけれども、一番のメインイベントはね、建設業界の方が、介護の現場も人手不足が言われてるけど、もっと前から言われたのは建設現場ですよ、かつて3Kって言われたようにね。
 建設業界の代表の方が人手不足ってことは指摘なさりながらも、この法案には3つ問題があると言われたわけですよ。

 1つ目は、やっと日本人の賃金を少し上げられるかなって状況になってきました、そこに明らかに安い賃金のために外国の方々に来ていただくと、日本人の賃金上がらないですよと。

 2つ目、建築の現場にはリスクもありますと。
 そこでいざという時に日本語のコミュニケーションが不十分だと、みんなの命に関わりますと。

 3つ目、仕事は減りますと。
 東京オリンピック・パラリンピックが終わった後のこと、それからAI、機械化のこと、それも全部含めておっしゃったんでしょうが、理由はおっしゃらなかったけど、仕事は減りますと。
 その時に余った外国人どうするんですかと。
 不法就労の問題もさらに広がりますよと。

 これ思い出して下さい、僕の話。
 その部会だけドアが開けたままになってたんですよ、なぜか。
 おそらく業界から悲鳴が出ると。
 人手不足で困ってるんだと。
 青山は何言ってるんだ、邪魔するのかと。
 それをメディアに見せつけるつもりで開けてたんです。
 すると予想外に建設業界の方がそれをおっしゃったんです。

 それプラス、ある意味もっと深刻な話は、メディアいたんですよ?
 NHKも産経も朝日も共同通信もみんないたんですよ。
 一言も報じなかったですよね、これ。
 
 しかし本当はですね、部会のオープンの場でその発言が出たら、よけいにあと、建設業界のその代表の方が言ってですね、その時間制約の中でおっしゃったことをもう一回丁寧に取材して、じゃあ日本語のコミュニケーションが今どうなってるのかとか、あるいは賃金が本当に上がりだす証拠は出てるのかとか、じゃあ外国人は安く雇われてんのかとか、仕事が減るっていうのはどういう見通しなのか、今じゃあ建設現場の機械化あるいは一部AIが入ろうとしてるがどうなってるか調べて、1ページの紙面にするのは当たり前じゃないですか。
 そんなのありましたか?

 だから全部グルになってる。
 消費増税ともつながってて、なんせ新聞各紙は自分たちだけは高級な仕事だから、他の仕事は公共財じゃないみたいなこと言って、自分達だけは増税から外してもらうと。
 だから財務省をはじめ、政府の方針に全部ひれ伏してるのが新聞じゃないですか、実際は。
 そういうのが全部現れるわけですよ。

 もうひとつ問題があって、記者は一体何物かということですよ。
 会社がどう言おうと書くべき記事は書き、少なくともデスクに上げてバトルをしないと。
 僕は内部に知り合いいますから、内部にバトルがないっていうのもよく分かってるわけですよ。

(以下省略。現役記者当時の体験など)


(2)山下法相「法改正で外国人受け入れ可能に」

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 実はこの記事の最後の方に、こう書いてあるんですよね。
 「山下大臣は、年内に総合的な対応策を取りまとめると話し…」云々。
 これ何を意味するかと言うと、ここにニュースの尻尾が出てて、「年内に総合的な対策」、これ大臣自身が、この法案はがらんどうですと、中身は年内にこれから詰めるんですと、つまり言ってるわけですよ。

 だから、自分がいい格好するんじゃなくて、本会議で反対票を投じればそれでいいわけじゃなくて、僕が反対票投じたって何も変わりませんから、中身を詰めるところに関与していくっていうのが、部会を含めて、必要になるんですよね。
 それをみんなで一緒にこれからも考えていきたいと思います。


(★)お知らせ

※「青山繁晴のまいにち哲学」2018/11/9発売されました!

 タイトルがこうなので、書店が扱いに困って、「哲学書」コーナーに置かれてるとか…(^_^;
 ネット上では「実用品」扱いになっているとか…(^_^;

※「まいにち哲学」サイン会
 11月15日(木) 18:30〜(開場18:00)
 八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリー
 定員100名
 問い合わせ先 八重洲ブックセンター八重洲本店 TEL 03-3281-1811

※「ぼくらの死生観 英霊の渇く島に問う」絶賛発売中!


※第84回 独立講演会
 12月24日(月・祝) 受付13:00〜 開演14:30
 アクロス福岡 地下2階イベントホール
 募集期間は11月30日(金)正午まで
 詳細は独立総合研究所HPまたは青山繁晴さんのブログを

※表層型メタンハイドレート学習教室(青山千春博士)
 in 青少年のための化学の祭典 新潟県・上越大会
 11月17日(土)・18日(日)
 ①10:00 ②13:00 ③15:00
 上越科学館 教養資料室(新潟県上越市)
 問い合わせ先 新潟県産業労働観光部 産業振興課 TEL 025-280-5257(事前)
 上越科学館 TEL 025-544-2122(当日)


(★)トラ撮り! コーナー

(この項全て、超ざっくり起こし)

★厚生労働部会

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 10月29日(月)午前にやっと厚生労働部会が初めて開かれた。
 中身もほぼ予想した通りで、国会議員の反対論をもっと聞いて下さいって決議は決めるけれども、法案は原案のまま。

 右2つのテーブル列が国会議員、左は官僚。
 小泉進次郎部会長が、「この列(青山さんの列)から」と手を挙げた人をあてていった。
 僕も手を挙げてたのに飛ばされた。
 「私、ずっと手を挙げてますけど!」と言ったら、小泉部会長はさすがで、ニコニコ柔らかく、「みんなずっと手を挙げてるんですよ」。

 見事な切り返しだが、僕の言ってることには答えてない。
 そういう問題じゃない。
 小泉さんを庇うわけじゃないが、たまたま見えなかったこともあるのかなと思いたい。
 たまたま忘れたのかもしれません。

 やっと当たって、言ったのは、特に社会保障体制に問題があると。
 4月1日にはそもそも間に合わない状態で外国の方々を受け入れると、国際社会の信任を失いますという趣旨のことを申し上げた。


★法務部会

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 10月29日(火)午後。
 「国家百年の計を誤ってはいけない」と言ったら、バーッと拍手が。
 反対論・慎重論が非常に多いということ。

 財務省に近い議員が、「骨太の方針でもともと決まってる。今さらこの法案に楯突くのはおかしい」と。
 そんなの言ったら、部会の否定じゃないですか。
 骨太の方針は粗い方針だから、それを法案になった時に…、だいたい骨太の方針と法案の区別付かないのかと言った。
 この段階になるとみんなむき出しになる。

 本当は前週の段階から、業界ヒアリング終わった翌日に、ある部会長、既得権益の部会長が出てこられて、僕のすぐ横で、「せっかく外国人労働者を受け入れる法案が出てきたのに、自民党はそれを潰すのか!みんな怒ってるぞ!選挙に負けるぞ!」。
 僕がずーっと見てると、「その上で、ゆっくり議論した方がいい」と言われたから、僕は大拍手して、「部会長、僕と同じ意見ですね」と言ったんです(笑)。
 最後の部会では、「私は業界に頼まれて来たんです」という発言がちゃんとあった。
 「業界から、これ必ず通せと言われてるんですよ」。
 あなたは国民の代表なのか、業界の利益代表なのか。
 まあ、よくぞ言ったりですよ。

 誰とは言わないが、この中の(首脳陣席の)一人、閣僚経験者が僕のところにわざわざ来られて、「青山さん、あなたの言ってることは絶対正しい。私は立場上言えないけど。だから今後も、3年後の見直しもよくやれたけど、今後も頑張って下さい」。
 総理官邸の中枢の人からも、わざわざお話があって、「青山さんの言ってることは絶対正しい。今後もやってよ」。
 「先生、官邸にいるんだから、自分で言ったらどうですか」と言ったら、「俺は立場上言えない」。

 そういう人達の立場も勘案しながら、法案をよりマシにしていくしかないんですよ。
 もうとにかく業界の声を裏切ったら選挙できないと思ってる人が多いのと、現にできない人もいるからですね。


★外交部会(総理訪中前)

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 岸田外交部会長になって、改革が。
 副部会長6人で、僕や小野田紀美さんら。
 席決められてて、つまり、あまり発言するなということ。
 幹部団の一員だから。

 が、私は今後も発言しますと言った上で、総理訪中に当たって3つ言いたいことがあると。
(1)日中通貨スワップ反対
(2)一帯一路協力表明反対
(3)パンダ反対

 メタンハイドレートに付いてる予算は、1つの大学に300万とかなのに、パンダって…。


★女性局の新体制の発会式

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 何で僕が男一人ポツンと座ってるかというと…
 三原じゅん子参議院議員(画像:マイク持ってる女性)が来て、モーター議連の有力メンバーだから、またレースに出ろって話かなと思ったら、そうじゃなくて蓋を開けたら、いきなり女性局の事務局長になった。
 男性で初めて。

 但し、事前に何の話もなく、役員が決まりましたって紙が回ってきて、事務局長・青山繁晴と書いてある。
 三原さんが挨拶でおっしゃったのは、「青山さんが女性局のイベントに行くと、全国のおばちゃんがお出でになる」と(笑)。
 やっぱりちゃんと「女性」って言ってほしいですよね(笑)。


★外交部会(総理訪中後)

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(省略)


★保守の会

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(省略)
 

★サイバーセキュリティ議員連盟総会

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(省略)
 

★独立講演会(11月11日)

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(省略)


(3)菅氏が反論 徴用工判決は国際法違反

 いろいろ揺らいでる安倍政権だけど、この韓国の奇妙な動きについては、今のところは毅然とした姿勢をとってますよね。
 その上で、メディアに出てこないことを申しますと…。

 突然、駐日韓国大使館の公使の方がお会いしたいと言ってこられてですね。
 それで僕は理由を聞かないで会うことできません、何のご用事ですかと、秘書さんを通じて問い合わせたら、外交副部会長になられたのでと。
 いちおうそういう理屈があるから来てもらって、最初、どういうご用事ですかと聞いたら、外交副部会長になられたからとまたおっしゃるんで、外交副部会長は前からですと。
 今さら就任挨拶ってのは奇妙な話で。
 本当はこの判決について、根回しをやりたくて来たんですね?と。
 その上で、この話はオフレコですかって聞いたら、いや違いますとおっしゃったから、今も申し上げてるんですが。

 この公使の方ですね、まず冒頭、強制連行された徴用工の判決について、日本の植民地支配の時代に云々とおっしゃったから、そういう話を全部お聞きした上で、それはそもそも認識が違いますと。
 まずこれは徴用工じゃありません。
 これは部会でも何度も僕はずっと主張してきましたが、徴用工って言葉も日本が安直に使っちゃいけません。
 そもそも植民地支配とも違います。
 日韓併合は西洋の植民地支配と全く違います。

 で、この公使の方に、日本語おできになるんで、本当は知日派だと、だから苦しい立場だというふうに考えつつ、僕は申し上げたのは、例えば国家総動員法っていうのは、朝鮮半島から労働力を日本に連れてくるためでは全くありません。
 そもそも日本国内の、総力戦に備えた動きであって、朝鮮半島から来ていただいたのは、もう昭和19年の後半に入ってからであって。
 総動員法によって徴用されたって、全く事実に反しますと。

 それから僕は世界を歩いてるんで、例えば東京帝国大学や京都帝国大学と同じ帝国大学を、朝鮮半島に作りっていうような植民地支配が、西洋にありましたかと。
 オックスフォードやケンブリッジがインドに作られましたかと、いう話をしたら、公使から、いや、そういうことがあっても、被害者の立場からっておっしゃるから、それはどんなことにも良いこと悪いことがあって、日韓併合の時代が全部良かったとは僕も申してないけれども、しかし悪いことだけを強調されると、それがこういう判決にも繋がってることは間違いないですから。
 そういう意味では、その基本的な考え方を汲み取っていただかないと無理ですと。

 それからもうひとつ申し上げたのは、文在寅大統領ははっきり言うとどうしようもないですと。
 どうしようもないです、それは。
 学生運動の時代から北朝鮮に支援を受けてんですから。
 これオープンの場で言ってますから、当然問題発言ですが。

 でも韓国では国務院総理(註:国務総理?)と言ってるんですが、これ首相のことですが、(李洛淵)首相は実は知日派なんですよ。
 だから首相から、1965年の日韓請求権協定と、その基本の日韓基本条約を守ることは変わりありませんと、発言なさるべきですと言ったら、この公使の方はですね、なるほどという感じがあったんですが、残念ながらむしろその翌日に、(李洛淵)首相から強硬発言が出ましたよね。

 だから安倍政権、安倍総理も菅官房長官も現在の姿勢を、河野外務大臣とともに貫いていってほしいと思います。
 国際司法裁判所の提訴も含めてですね。


(4)沖縄知事 米国へ出発 辺野古移設反対訴え

 これ翁長知事が散々やられて、アメリカで反論されて、逆反論できなかった事実を、この番組でもお話しましたよね。
 つまり国家間で決めたことを、自治体からそれ違うって言われても、アメリカとしては受け取りようがないと。
 だから玉城新知事は翁長路線を引き継ぐとおっしゃったから、こういうことをおやりになるんでしょうが、恥の上塗りは本当におやめになった方がいいと思いますよ。
 国家間の約束自体を自治体で動かすことができるようになったら、もう世界めちゃくちゃですから。


(5)辺野古移設の沖縄県民投票 2月で調整

 これ自己矛盾に、玉城新知事、頭のいい人なのにお気づきにならないのかなと。
 これどうしてかと言うとですね、玉城さんが選ばれたのは、県知事選挙ですよね、市長選挙じゃなくて。
 だから、もう県民投票やってるじゃないですか。
 県知事選挙で、残念ながら佐喜真候補の側からはあまり明言がなかったのは事実ですけれども、玉城知事は逆に辺野古移設絶対反対ってことを訴えて、ほとんどそれだけで当選なさってんだから。

 もう一回言いますが、県全体の選挙ですよ?
 何で県民投票をやるんですか。
 だから自己矛盾っていうのは、じゃあ、知事選挙の結果を自分で疑ってる?

(居島:ああー)

 県民投票っていう、実は法的拘束力も何もないものを、多額のお金を使ってやらないと、知事選挙の民意が確認できない?
 こんな奇天烈な話があるのかなと。
 だからもう逆に言うと、いかに打つ手がないかということなんですよね。

 それで今は本部(もとぶ)という港からね、土砂の積み出しができなくなってて、色々、他の、被災してるから、その工事がなかなか他にもあってできないんだっていう理屈はついてるけど、本当は県が許可を出さないからですよね。
 これってちょっともう、まあ方法論だけ見ても、やっぱり首かしげます、これはね。
 今後の沖縄はこれでまた4年間費やすのかと。
 で、その間ずっと中国の観光客頼みになっていくのがもっともっと深くなって。

(居島:経済的依存がね)

 中華人民共和国になる前から、チャイナっていうのは実は武力は弱いので、だから間接支配が非常に上手なんですよね。
 だから沖縄に対しても明らかに間接支配を狙ってるから、観光客漬けで、観光客頼みの沖縄県経済になったら、共産党ですから、行くなって言ったら誰も行けないので、一瞬で沖縄経済が葬られることになりかねない。

 これは安倍政権にも大きな責任があって、前から申してる通り、沖縄近海の海は海底資源が豊富なので、それを実用化することによって沖縄経済充実させるしかないんですよ。
 まるで沖縄県政がこの辺野古の問題だけになってるっていうのは、本当に不幸なことですよね。


(6)中間選挙「完璧な勝利に近い」 トランプ氏
(7)米朝首脳会談「来年早々」 トランプ氏
(8)インド太平洋に6兆円 米支援表明へ
(9)米中 南シナ海・台湾問題で応酬
(10)尖閣周辺に中国船 6日連続
(11)大相撲 稀勢の里は黒星発進
(12)テニス 錦織がフェデラーに快勝

(以上省略)




 ____________________________内容紹介ここまで


 外国人労働者の受け入れ拡大法案について、閣僚経験者だけでなく、総理官邸の中枢の人までもが「青山さんが絶対正しい」「頑張って」。
 やっぱりこれ止めなきゃダメでしょう。

 ちょっとだけ明るい材料もあります。
 10月末〜11月初めの世論調査では、法案に対して「賛成」が上回っていたのが、直近のNHKの世論調査では「反対」が上回りました。
 今国会で成立させるべきかについては、「成立させるべき」はわずか9%。
 国会質疑などをメディアが連日取り上げたことで、「この法案はヤバイのでは」という感覚が国民にも浸透してきたのかもしれません。

 私も何も外国人を全く受け入れるなとは言いません。
 実際もう来られてますし。
 ただ、物には順序というものがあります。
 今回の法案はその順序が完全に逆でしょう。
 社会保障制度などの受け入れ体制が整っていないのに、拙速はやめて下さいということです。

 志を同じくされる皆様、引き続き関係各所にお声を届けて下さい。
 法案そのものを阻止するのは難しくても、少しでもマシな内容になるように…。


○首相官邸
 http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
 https://www.jimin.jp/voice/
○衆議院 法務委員会 委員名簿(平成30年10月24日現在)
 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0030.htm
○参議院 法務委員会 委員名簿(平成30年10月24日現在)
 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0065.htm
皆様お住まいの選挙区の議員さんにもお声がけを!


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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





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