出口のない中国経済の崩壊!日本は消費増税再延期? 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■9/2放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
[大幅下落した日経平均株価など、世界同時株安を示すボード(8月24日午後4時32分、東京都中央区)]
中国経済の崩壊現象、2つの特徴とは?
日本への影響は?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
[大幅下落した日経平均株価など、世界同時株安を示すボード(8月24日午後4時32分、東京都中央区)]
中国経済の崩壊現象、2つの特徴とは?
日本への影響は?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝は中国経済についてですが、まあ色んな見方があるみたいですけど、実際はどういう状況だというふうに、これ見ればいいんですか」
青山繁晴
「うーん。あの、いま色んな見方があるとおっしゃったんですけれども、実はマーケット、の、本当の反応、あるいは、エコノミストとか経済学者とか、まあいわば、違うことを話して、それが、すみません、こういう言い方で申し訳ないけど商売になる、そういう人じゃなくて…」
櫻井浩二
「はあ、はあ」
青山繁晴
「えー、政府の経済当局者、あるいは金融当局者ですね、僕がいま言った政府っていうのは、僕が接触してるので言えば、日本、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、それから韓国、こういう反応で言いますと、みんな同じです」
櫻井浩二
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「違った見方があるわけじゃない」
櫻井浩二
「はい、はい、はい」
青山繁晴
「えー、というのが、実は、ネガティブに一致してて、これ出口がないと」
櫻井浩二
「ああ〜、やっぱりそうですか、はぁ〜」
青山繁晴
「ええ。で、マーケット、特に株式市場ってのは常に先を見るものですけれども、この、先ほどのニュースにもありましたとおり、日本でもアメリカでも、まあ世界でも、株の暴落、株安が止まらないっていうのがですね、先が全くないんですよ、出口がない状態になってるんですね」
[大幅下落した日経平均株価など、世界同時株安を示すボード(8月24日午後4時32分、東京都中央区)]
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、この中国ショック、あるいは、実態から言うと、中国経済の崩壊現象っていうのは、まあもう一度言いますと、2つ特徴があって、その特徴について、違う話を僕は聞いたことがない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「1つは、金融の問題ではなくて、実体経済そのものが、崩れかけていると」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、つまり、物を作っても売れない、あるいは、物をもう作れなくなってる。だから工場はどんどん実は閉鎖に追い込まれてる」
本庄麻里子
「うん」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「いままでは高級マンション作っちゃって、売り手がないんで廃墟になるっていう、いわば姿だけは世界に報道されましたけど」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「それどころか、けっこう安い物を作って、この程度なら売れるんじゃないかっていう工場でも、もうどんどん閉鎖に追い込まれてて」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「失業者が、要するに統計で出てきませんから中国は。本当は、街にあふれてると」
櫻井浩二
「はぁ、そうですか」
青山繁晴
「そういう実体経済の問題であるということと、それから、1年先、あるいは5年先、10年先考えても、出口がないと」
櫻井浩二
「そうなんですか」
青山繁晴
「この2つ。実体経済の崩壊であるということと、出口が全くないという、この2つの特徴なんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、えー、今日は根幹から考えますとね、逆に中国経済いままでどうしてこんなに良かったのかというと、っていうか、あんなに良かったのかというと、ま、特に、前政権、胡錦濤国家主席と温家宝総理の、10年間で、日本を追い越す経済力を持ったわけですね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「でもその経済力というのは、全部、下請け工場だったんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「はい。つまり、安い人件費、その、安い労働力が、もう、いくらでもあったですね。中国は人口、実態は14億をはるかに超えてますから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「国連に届けてるのが13億でも本当は、僕の長い付き合いの国連の人口問題専門家によると、本当は14億8000万ぐらいいるらしいと」
本庄麻里子
「ふーーーん」
櫻井浩二
「ああ〜、そうなんですか」
青山繁晴
「つまり、公表分よりも、日本を足しても、ドイツを足して、それでようやく(笑)、ぐらいかなと」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「つまり、労働力があとからあとから来るということが、中国経済の、下請け工場であることを支えてきたんですけど、ご承知のとおりその人件費が大変上がっていまして」
櫻井浩二
「そうですね、ええ」
青山繁晴
「ところが、技術力自体は、労働者の技術力も、実は労働者のモラルも、ほとんど向上してないので」
櫻井浩二・本庄麻里子
「う〜ん」
青山繁晴
「そこに、外国の資本が日本も含めて、お願いする理由がないんですよ」
本庄麻里子
「うーん」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほどなるほど」
青山繁晴
「これはしかし当然予想できることであって、経済が大きくなっていけば、分け前も増えるから、その労働者の賃金もそれ上がっていくと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これは中国共産党も、特に温家宝総理などは、経済通でしたし、いまの政権で言うと、習近平さんはあんまり経済に明るくないと思われるけれども、李克強首相が、西側でも、一時期信頼されてるほどの、経済通でしたから」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「賃金が上がるなんてのは、誰でも分かるわけですからね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「じゃあそれが、どうして、分かるはずのことが行き詰まってるかというと、本来こうやって賃金上がっていって下請けができなくなると、もう自分の技術力で、下請けじゃなくて自分で世界に売れる物を作って」
櫻井浩二
「ああ、ああ」
青山繁晴
「つまり、付加価値の高い物を作って、経済の脱皮を図るっていうのが、当然の、経済の成長なわけですけど」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「実は中国はそれができないんですよ」
櫻井浩二
「できないんですか?」
青山繁晴
「なぜかというとですね、たとえば中国の企業のことを公司(コンス)って言いますよね。公の司って書いて」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これ英語に訳すと、Enterprise、日本語だと企業ってなって、普通みんな会社だと思うわけですけど、実は名前は公司でも実態は全部、実質、国有企業なんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「これを、まあ、ん、ちょっと難しい、かな、言葉でいうと、民間の、産業資本が全く育ってないってことなんです」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁはぁ」
青山繁晴
「で、これはですね、日本の明治維新と対照的で、日本の明治維新はなぜ成功したかというと、まあ財閥、というふうに批判されるけども、三菱、三井、住友っていうふうに、国を動かすような、大きな民間の産業資本が育ったから、日本は明治維新に成功したんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「ところが、中国は共産党の支配下にあって、実質、国有企業で、その企業っていうものが共産党や軍と癒着してますから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「だから、これもちょっと難しい言葉ですけど、企業ガバナンスがない、つまり企業が、正当に経営されてて、おかしな点があったら、たとえば株主総会で追及されて、企業が良くなるっていうことが、ほとんどないわけですよ」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「つまり癒着して、いまの幹部がお金入ってくるから、意欲的な技術開発をリスク取ってやるってことが全然起きてないから」
櫻井浩二
「ははぁ〜」
青山繁晴
「だからもう下請けもできないのに、新しい、商品を作ったりすることは、できない、それが、あの、ほとんど全部だっていうことなんですよね」
櫻井浩二
「ふ〜〜ん」
青山繁晴
「しかも世界ってのは予言しててですね、たとえば来年、リオデジャネイロでオリンピックやりますけど、リオデジャネイロは、治安が最も悪い都市です、僕の専門のひとつは危機管理ですけど」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「じゃあ何でそこでオリンピックやるのかと。それから、たとえば、ローマ法王が、いまアルゼンチン人なんですよね。史上初めて中南米の人になってる」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「こういうのって実は世界が予言してて、次の下請け工場は中南米なんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
本庄麻里子
「ふーん」
青山繁晴
「で、あの広いラテンアメリカ全部が、だんだん賃金上がっていくまでに、10年や20年は軽くかかりますよね」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ…」
青山繁晴
「で、それが終わったら、次はアフリカなんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほど。はい」
青山繁晴
「したがって、世界中の、ま、賃金がいくらか上がっていってですね、楽観的に言えば。中国にまた仕事が戻ってくるなんていうのは、下手したら100年先なわけで」
櫻井浩二・本庄麻里子
「ああ〜」
青山繁晴
「で、それはつまり出口がないってことになりますね」
櫻井浩二
「ああ〜、そういうことなんですね、なるほどなるほど」
青山繁晴
「そうすると、いや、もう、その100年先を待ってるんじゃなくて、いまあり方を変えて、その、癒着してるのをやめて民間企業をほんとに育てましょうってことになったら何が起きるかというと、現在の共産党王朝、これ王朝って言ってるんですよ、世界中でね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「要するに王朝みたいなもんだと」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「まあ普通にいえば共産党政権、それが倒れるしかないんですよ」
櫻井浩二
「まあそういうことですねぇ、うーん」
青山繁晴
「つまり、一国二制度ってきれいな言葉で言って、日本の評論家の中のたくさんの人が、それは素晴らしいんだって言ってきたけど、実はそれはウソで、塗り固めてただけで、政治は独裁、経済は日本よりもっと資本主義で格差社会だと」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「ということを変えない限りは、実は、この中国の現状、変えられない。しかし、共産党王朝がいつか変わっていく、あるいは倒れていくにしてもそれは、大変な混乱を引き起こしますね、おそらく」
櫻井浩二
「う〜〜〜ん」
青山繁晴
「そうするとつまり、リーマンショックどころじゃない、世界市場の大事件がいま起きつつあるんで」
櫻井浩二
「はあ〜」
青山繁晴
「その気配を、株式市場は、いわば先進的に、先を行って受け止めてるから暴落が止まらないんですよね」
櫻井浩二
「はぁ、ははぁ〜」
青山繁晴
「で、これで影響が出るのは、その株価の話だけじゃなくて、たとえばアメリカは予定してた利上げは、当面できなくなってますよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「じゃあ日本はどうなのか。実は日本は、全部がマイナスとは限らなくて、つまり日本はこれでおそらく、消費増税ができなくなるんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、消費増税ができなくなる…」
青山繁晴
「2017年4月に、何があっても、景気を考えなく、消費増税しますと安倍総理はおっしゃいましたが」
櫻井浩二
「言いましたね、はい」
青山繁晴
「こないだ安倍総理は私に、これは東京のラジオ番組の生放送でおっしゃったのが、安倍総理にスタジオ来ていただいたんですが、消費増税、僕は凍結すべきだってことを安倍さんに打ち合わせなしで迫りましたら、安倍さんは、いや、公約してるからってことをおっしゃった上で、でも海外で大きな要因があったら話は別だとおっしゃったんですよ」
※7月23日 ニッポン放送「ザ・ボイス そこまで言うか!」8:30頃〜
本庄麻里子
「うーーん」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「もうこの時すでに安倍さんには、日本のインテリジェンス、機密情報で、中国経済が危ないって入ってましたから、だからリーマンショックの再来って話じゃなくて、中国のことを指さしてるんで」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「実は消費増税、やってはいけない、また、デフレ、云々の話になりますから、ま、そういう意味ではプラスの点も、少しはあるってことです」
櫻井浩二
「ははぁ〜」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「なるほど。はい。ありがとうございました」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
消費増税が延期になったら、私のような者にはありがたいことですが…。
でも、仮に延期になったとしても、それって日本経済もかなり逼迫した状況に陥ってるってことですよね。
想像するとちょっと恐ろしい…(T_T)
東シナ海や南シナ海での侵略行為、チベットやウイグルでの弾圧、その他諸々…。
もう中国共産党なんか滅べばいいのにと、時々思います。
が、滅びたら滅びたで、経済も含めてまた別の問題が起きるであろうということは、素人なりに予想もできるわけで…。
それでもやっぱり、いまの中共が支配する中国のままでいいとは絶対に思いませんが…。
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
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アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
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「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝は中国経済についてですが、まあ色んな見方があるみたいですけど、実際はどういう状況だというふうに、これ見ればいいんですか」
青山繁晴
「うーん。あの、いま色んな見方があるとおっしゃったんですけれども、実はマーケット、の、本当の反応、あるいは、エコノミストとか経済学者とか、まあいわば、違うことを話して、それが、すみません、こういう言い方で申し訳ないけど商売になる、そういう人じゃなくて…」
櫻井浩二
「はあ、はあ」
青山繁晴
「えー、政府の経済当局者、あるいは金融当局者ですね、僕がいま言った政府っていうのは、僕が接触してるので言えば、日本、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、それから韓国、こういう反応で言いますと、みんな同じです」
櫻井浩二
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「違った見方があるわけじゃない」
櫻井浩二
「はい、はい、はい」
青山繁晴
「えー、というのが、実は、ネガティブに一致してて、これ出口がないと」
櫻井浩二
「ああ〜、やっぱりそうですか、はぁ〜」
青山繁晴
「ええ。で、マーケット、特に株式市場ってのは常に先を見るものですけれども、この、先ほどのニュースにもありましたとおり、日本でもアメリカでも、まあ世界でも、株の暴落、株安が止まらないっていうのがですね、先が全くないんですよ、出口がない状態になってるんですね」
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櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、この中国ショック、あるいは、実態から言うと、中国経済の崩壊現象っていうのは、まあもう一度言いますと、2つ特徴があって、その特徴について、違う話を僕は聞いたことがない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「1つは、金融の問題ではなくて、実体経済そのものが、崩れかけていると」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、つまり、物を作っても売れない、あるいは、物をもう作れなくなってる。だから工場はどんどん実は閉鎖に追い込まれてる」
本庄麻里子
「うん」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「いままでは高級マンション作っちゃって、売り手がないんで廃墟になるっていう、いわば姿だけは世界に報道されましたけど」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「それどころか、けっこう安い物を作って、この程度なら売れるんじゃないかっていう工場でも、もうどんどん閉鎖に追い込まれてて」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「失業者が、要するに統計で出てきませんから中国は。本当は、街にあふれてると」
櫻井浩二
「はぁ、そうですか」
青山繁晴
「そういう実体経済の問題であるということと、それから、1年先、あるいは5年先、10年先考えても、出口がないと」
櫻井浩二
「そうなんですか」
青山繁晴
「この2つ。実体経済の崩壊であるということと、出口が全くないという、この2つの特徴なんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、えー、今日は根幹から考えますとね、逆に中国経済いままでどうしてこんなに良かったのかというと、っていうか、あんなに良かったのかというと、ま、特に、前政権、胡錦濤国家主席と温家宝総理の、10年間で、日本を追い越す経済力を持ったわけですね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「でもその経済力というのは、全部、下請け工場だったんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「はい。つまり、安い人件費、その、安い労働力が、もう、いくらでもあったですね。中国は人口、実態は14億をはるかに超えてますから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「国連に届けてるのが13億でも本当は、僕の長い付き合いの国連の人口問題専門家によると、本当は14億8000万ぐらいいるらしいと」
本庄麻里子
「ふーーーん」
櫻井浩二
「ああ〜、そうなんですか」
青山繁晴
「つまり、公表分よりも、日本を足しても、ドイツを足して、それでようやく(笑)、ぐらいかなと」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「つまり、労働力があとからあとから来るということが、中国経済の、下請け工場であることを支えてきたんですけど、ご承知のとおりその人件費が大変上がっていまして」
櫻井浩二
「そうですね、ええ」
青山繁晴
「ところが、技術力自体は、労働者の技術力も、実は労働者のモラルも、ほとんど向上してないので」
櫻井浩二・本庄麻里子
「う〜ん」
青山繁晴
「そこに、外国の資本が日本も含めて、お願いする理由がないんですよ」
本庄麻里子
「うーん」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほどなるほど」
青山繁晴
「これはしかし当然予想できることであって、経済が大きくなっていけば、分け前も増えるから、その労働者の賃金もそれ上がっていくと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これは中国共産党も、特に温家宝総理などは、経済通でしたし、いまの政権で言うと、習近平さんはあんまり経済に明るくないと思われるけれども、李克強首相が、西側でも、一時期信頼されてるほどの、経済通でしたから」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「賃金が上がるなんてのは、誰でも分かるわけですからね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「じゃあそれが、どうして、分かるはずのことが行き詰まってるかというと、本来こうやって賃金上がっていって下請けができなくなると、もう自分の技術力で、下請けじゃなくて自分で世界に売れる物を作って」
櫻井浩二
「ああ、ああ」
青山繁晴
「つまり、付加価値の高い物を作って、経済の脱皮を図るっていうのが、当然の、経済の成長なわけですけど」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「実は中国はそれができないんですよ」
櫻井浩二
「できないんですか?」
青山繁晴
「なぜかというとですね、たとえば中国の企業のことを公司(コンス)って言いますよね。公の司って書いて」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これ英語に訳すと、Enterprise、日本語だと企業ってなって、普通みんな会社だと思うわけですけど、実は名前は公司でも実態は全部、実質、国有企業なんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「これを、まあ、ん、ちょっと難しい、かな、言葉でいうと、民間の、産業資本が全く育ってないってことなんです」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁはぁ」
青山繁晴
「で、これはですね、日本の明治維新と対照的で、日本の明治維新はなぜ成功したかというと、まあ財閥、というふうに批判されるけども、三菱、三井、住友っていうふうに、国を動かすような、大きな民間の産業資本が育ったから、日本は明治維新に成功したんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「ところが、中国は共産党の支配下にあって、実質、国有企業で、その企業っていうものが共産党や軍と癒着してますから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「だから、これもちょっと難しい言葉ですけど、企業ガバナンスがない、つまり企業が、正当に経営されてて、おかしな点があったら、たとえば株主総会で追及されて、企業が良くなるっていうことが、ほとんどないわけですよ」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「つまり癒着して、いまの幹部がお金入ってくるから、意欲的な技術開発をリスク取ってやるってことが全然起きてないから」
櫻井浩二
「ははぁ〜」
青山繁晴
「だからもう下請けもできないのに、新しい、商品を作ったりすることは、できない、それが、あの、ほとんど全部だっていうことなんですよね」
櫻井浩二
「ふ〜〜ん」
青山繁晴
「しかも世界ってのは予言しててですね、たとえば来年、リオデジャネイロでオリンピックやりますけど、リオデジャネイロは、治安が最も悪い都市です、僕の専門のひとつは危機管理ですけど」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「じゃあ何でそこでオリンピックやるのかと。それから、たとえば、ローマ法王が、いまアルゼンチン人なんですよね。史上初めて中南米の人になってる」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「こういうのって実は世界が予言してて、次の下請け工場は中南米なんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
本庄麻里子
「ふーん」
青山繁晴
「で、あの広いラテンアメリカ全部が、だんだん賃金上がっていくまでに、10年や20年は軽くかかりますよね」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ…」
青山繁晴
「で、それが終わったら、次はアフリカなんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほど。はい」
青山繁晴
「したがって、世界中の、ま、賃金がいくらか上がっていってですね、楽観的に言えば。中国にまた仕事が戻ってくるなんていうのは、下手したら100年先なわけで」
櫻井浩二・本庄麻里子
「ああ〜」
青山繁晴
「で、それはつまり出口がないってことになりますね」
櫻井浩二
「ああ〜、そういうことなんですね、なるほどなるほど」
青山繁晴
「そうすると、いや、もう、その100年先を待ってるんじゃなくて、いまあり方を変えて、その、癒着してるのをやめて民間企業をほんとに育てましょうってことになったら何が起きるかというと、現在の共産党王朝、これ王朝って言ってるんですよ、世界中でね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「要するに王朝みたいなもんだと」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「まあ普通にいえば共産党政権、それが倒れるしかないんですよ」
櫻井浩二
「まあそういうことですねぇ、うーん」
青山繁晴
「つまり、一国二制度ってきれいな言葉で言って、日本の評論家の中のたくさんの人が、それは素晴らしいんだって言ってきたけど、実はそれはウソで、塗り固めてただけで、政治は独裁、経済は日本よりもっと資本主義で格差社会だと」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「ということを変えない限りは、実は、この中国の現状、変えられない。しかし、共産党王朝がいつか変わっていく、あるいは倒れていくにしてもそれは、大変な混乱を引き起こしますね、おそらく」
櫻井浩二
「う〜〜〜ん」
青山繁晴
「そうするとつまり、リーマンショックどころじゃない、世界市場の大事件がいま起きつつあるんで」
櫻井浩二
「はあ〜」
青山繁晴
「その気配を、株式市場は、いわば先進的に、先を行って受け止めてるから暴落が止まらないんですよね」
櫻井浩二
「はぁ、ははぁ〜」
青山繁晴
「で、これで影響が出るのは、その株価の話だけじゃなくて、たとえばアメリカは予定してた利上げは、当面できなくなってますよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「じゃあ日本はどうなのか。実は日本は、全部がマイナスとは限らなくて、つまり日本はこれでおそらく、消費増税ができなくなるんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、消費増税ができなくなる…」
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「2017年4月に、何があっても、景気を考えなく、消費増税しますと安倍総理はおっしゃいましたが」
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「言いましたね、はい」
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「こないだ安倍総理は私に、これは東京のラジオ番組の生放送でおっしゃったのが、安倍総理にスタジオ来ていただいたんですが、消費増税、僕は凍結すべきだってことを安倍さんに打ち合わせなしで迫りましたら、安倍さんは、いや、公約してるからってことをおっしゃった上で、でも海外で大きな要因があったら話は別だとおっしゃったんですよ」
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本庄麻里子
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「もうこの時すでに安倍さんには、日本のインテリジェンス、機密情報で、中国経済が危ないって入ってましたから、だからリーマンショックの再来って話じゃなくて、中国のことを指さしてるんで」
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「実は消費増税、やってはいけない、また、デフレ、云々の話になりますから、ま、そういう意味ではプラスの点も、少しはあるってことです」
櫻井浩二
「ははぁ〜」
青山繁晴
「はい」
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「なるほど。はい。ありがとうございました」
青山繁晴
「はい」
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「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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消費増税が延期になったら、私のような者にはありがたいことですが…。
でも、仮に延期になったとしても、それって日本経済もかなり逼迫した状況に陥ってるってことですよね。
想像するとちょっと恐ろしい…(T_T)
東シナ海や南シナ海での侵略行為、チベットやウイグルでの弾圧、その他諸々…。
もう中国共産党なんか滅べばいいのにと、時々思います。
が、滅びたら滅びたで、経済も含めてまた別の問題が起きるであろうということは、素人なりに予想もできるわけで…。
それでもやっぱり、いまの中共が支配する中国のままでいいとは絶対に思いませんが…。
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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