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安保法制で60日ルール使わず、内閣改造、消費増税など今後の政局は? 青山繁晴「インサイト・コラム」

「ぼくらの祖国」新書版が8月7日発売されました★

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■8/12放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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[昨年の夏休み、岸信介元総理のお墓参りをする安倍総理]

 安保法案の行方、その後の内閣改造、消費増税など、お盆明け以降の気になる政局を青山さんが解説。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「安倍総理も束の間の夏休みで、山梨の別荘に行ったみたいですが、お盆休み以降の政局は、どうなりそうですか?」

青山繁晴
「はい。今日はそのお話を、まさしくしたいしたいんですけれども。実は今日もテレビ東京の生放送終わった直後に、報道部の一角をお借りしてますから」

櫻井浩二
「ああ、そうですか」

青山繁晴
「ちょっとざわざわすると思いますけど、そこはお許しいただいて」

櫻井浩二
「はい」

150812-01abeYasumi.jpg
[昨年の夏休み、岸信介元総理のお墓参りをする安倍総理]

青山繁晴
「えー、いまおっしゃったとおり、まあ安倍さん、河口湖の別荘に行ってはいるんですけれども、まあ休みのようでいて休みではないですね」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「その、敗戦の日もありますし」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
「沖縄との水面下の協議も続いていきますし」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

0:30
青山繁晴
「で、まず、お盆明け、一番最初に政権やろうとしてるのが、当然ながら、安保法制案の、成立なんですね」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「これ、えー、実は政権側と、最近いろいろ議論をいたしました」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「その結果、もうはっきり、政権の意志が伝わってきたのは、いわゆる60日ルールは使わないってことです

櫻井浩二
「あ、使わないんですか?」

150812-02sangiin.jpg

青山繁晴
「はい。60日ルールっていうのは、参議院に行った法案、つまり衆議院を通過して参議院に行った法案、を、参議院が2カ月以上、もう採決できなかったら、衆議院に戻して、再可決、それで成立ができるというルールなんですけれども、これ使わないと」

櫻井浩二
「ほう〜」

青山繁晴
「どうしてかというと、それ使うと、要するに参議院の存在価値が、問われるっていうかもう、なくなっちゃいますから」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そういうことはしない。で、ということはどうなるかというと、いまの民主党や共産党の姿勢ですと、採決に応じない可能性が強いですから、いわゆる強行採決になると」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「但し僕は、これあの、どちらの立場に立つんじゃなくて、強行採決って呼び方は、メディアが簡単に使うのはちょっとおかしいと思ってるんです」

櫻井浩二
「ふんふん、はい」

青山繁晴
「これは本来、日本の国会は、国会の会期が切ってありますから、どっかで採決しなきゃいけないわけですから、賛成・反対問わず、採決には踏み切らなきゃいけないんで、そうしないといつまでも何も決められませんから」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「だからこれは正しくは強行採決というより、与党に、与党単独による採決って意味ですね」

櫻井浩二
「ああ〜、はい」

青山繁晴
「でもそれを、9月10日頃に実は行う腹づもりを、政権側は固めてます

櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」

青山繁晴
「で、9月10日ですから、9月末の国会の、会期末まで、けっこう余裕を見て、この与党による単独採決をあえてやって、そして本会議で通すということになります」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、え〜、ま、これは政権の描く絵にすぎませんけれども、それが無事に実行されると、国会がいよいよ終わって、そして国会終わったらすぐ10月ですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、国会終わっても、当然、秋の臨時国会ってのやらなきゃいけない。で、その時期は、まだこれからですけれども、まあ早ければ10月の後半から11月にかけて、秋の臨時国会になる。その間にですね、内閣改造を行う。これももう、事実上確定です

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櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」

青山繁晴
「はい。で、内閣の改造、自民党の役員人事っていうことになりますが、えー、これは実は、ある程度の規模になると思います」

櫻井浩二
「ああ〜、そうなんですね」

青山繁晴
「で、実は僕は個人的に、だいたいどの内閣でも、内閣改造の話が持ち上がると、記者時代も現在も、改造反対ですって言うことが多いんです。というのは、改造して良くなった例はほとんどなくてですね」

櫻井浩二・本庄麻里子
「う〜ん」

青山繁晴
「えー、改造したために内閣の力が落ちていくっていうことが多いですから」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「それはその内閣にとってどうっていうより国益に反することが多いから

櫻井浩二
「ああ〜、なるほど」

青山繁晴
「安直な改造反対なんですけど、今回は、実は僕も、賛成です

櫻井浩二
「ああ、そうなんですか。何でですか?」

青山繁晴
「はい。えー、これオリンピック問題や、あるいは沖縄問題とか、ずっと引きずってる問題があって、それをこれからどう解決するかが、日本のためになりますから」

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櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「あえて改造に踏み切るべきだと思います」

櫻井浩二
「ああ、はい」

青山繁晴
「で、したがって、もう大臣の交代は、おそらく3人以上になると思います」

櫻井浩二
「ほぅ〜?」

青山繁晴
「で、その中には、ま、場合によって、意外かもしれませんが、沖縄担当大臣も交代となるかもしれないですね」

櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」

青山繁晴
「逆に言うと、留任になりそうなのが、たとえば、財務大臣であったり、麻生さんであったり、それから官房長官の菅さん、それから幹事長の谷垣さん、このあたりは今のところ、動かない見通しの方が強いと思います」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「まあ人事ですからこれから動きますけれど」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「ただ、その上でですね、このお盆明け以降の、政局の本当の課題というのは、これあくまで、経済だと思います

櫻井浩二
「う〜ん、はい」

青山繁晴
「で、これは、総理サイド、政権側にも僕は、最近特に何度も、僭越ながら申してきたんですけれども、そもそも再登板の初期の時期、非常に、支持が高かったのは、えー、アベノミクスで、経済がいくぶん好転して、そして特に異常な円高が修正されて、円安というよりはまともな為替レートになったから」

150812-05abenomix.jpg

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「たとえば日本は観光客で潤い、それから日本の輸出も持ち直しっていうふうに、全体に良い効果を上げてるわけですよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「でもそれは、たとえば日銀と協力して、緩和という名前、つまり異次元の金融緩和って言ったりしましたけど、要は円を増やしたんです」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、多いものは安くなりますから、それによって円が、安くなってくれたわけですけれども」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
そこでずーっと留まってる感がありますよね

櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」

青山繁晴
「で、ひとつには、安保法制案を、国会にかけたからです。で、これは、賛成・反対の立場、もちろん激しくぶつかり合ってるわけですけれども、しかし安倍総理としては再登板の大きな目的が、日本の安全保障を、世界の基準に合わせるってことでしたから」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「これは総理ご自身が、周辺にはっきりおっしゃっていたのは、たとえ内閣支持率がどこまで下がろうとも、この集団的自衛権の、国際基準どおり、国連憲章に書き込んでありますから、加盟国は個別的自衛権と集団的自衛権、両方あるし両方やらなきゃいけないと、いう趣旨が書いてありますから」

櫻井浩二
「うん」

青山繁晴
「これはやるんだと。で、そのためには内閣支持率、下がってもやむを得ない。でも、まあ想像以上のぶつかり合いになってるんですね。それははっきり言うと、総理答弁の責任もあります。総理ご自身の説明も僕は決して、国会できちっと行われてるとは思ってません」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、それやこれやで、何が起きてるかというと、経済は、経済界、働く私たち、働く人々の側に、いわば預けた形になっていて、アベノミクスが日本経済引っ張るっていう場面が、最近、あまり見られませんよね

櫻井浩二
「うーーん、ですね、はい」

青山繁晴
「で、これはもう、いわば、第二次アベノミクスの出番であって

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「それは単に金融緩和とか、あるいは、規制緩和とかの話だけじゃなくてですね。特にアメリカが喜ぶような規制緩和だけやればいいって話はもういい加減、小泉政権がやってたような話は卒業して、はっきりした産業分野をあえて指定をして、その成長を促す。ひとつは、メタンハイドレート、だけではなくてメタンハイドレート熱水鉱床、そういう新資源、を見れば日本は実は隠れた資源大国ですから

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2014年1月29日放送「アンカー」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「それによって、資源産業っていう日本には絶対できないと思われたものを勃興させる

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「特にメタンハイドレートは、日本海側にいいものありますから、日本海の産業振興になる、初めてそれが実現する。それから、TPPが妥結、もしするなら、よけいに農業をお荷物、と国民に誤解させるんじゃなくて」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
(農業を)輸出産業に生まれ変わらせて、雇用を生む、日本の本物の成長の軸にする

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「それから、全自動運転、あるいは電気自動車の進化が激しい自動車について、たとえば水素自動車、700万円するのを、国が200万円ちょっと、補助金出して買ってくれ、でも500数十万ですから高いですよね」

櫻井浩二
「ええ、そうですね」

青山繁晴
「補助金漬けにするんだったら農業の、誤った農業政策の二の舞になりますから」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「そうじゃなくてメーカーの枠を超えて、トヨタもホンダも、そして、経済産業省も、他の民間企業の技術も、合わせた、大きな仕組み、こういうのコンソーシアムって言いますが、それを作って、新しい、全自動運転を軸にした自動車産業を作る。それやこれややりながらですね、今日お別れに申せば、僕が一番提案してるのは、消費増税を凍結しましょうと

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「というのは、安倍総理は再来年の4月には、もう景気がどうなっていようが10%にするとおっしゃいましたが」

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2014年11月19日放送「アンカー」

櫻井浩二
「はい、言いましたね」

青山繁晴
「これを、あえて見直して、また延期するのかということではなくて、あえて、消費税を2桁にするには特別な、体力を、増強させなきゃいけないから、その時間が必要なんで、凍結すると、いうことを、宣言して下さいと、提案してまして

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
これを、政権側が、普通ならパーンとはねつけるはずですけれども、検討してみようってことになってますから

櫻井浩二
「ほぅ〜」

青山繁晴
「これからの国民の考え方や国民の声が非常に大きいと思います」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「はい」

櫻井浩二
「分かりました。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい。ありがとうございました」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 安保法案、普天間移設、五輪問題など政治課題がたくさんあって、私たち国民は消費税増税のことをすっかり忘れてしまってますが、これも大事なことですよね。

 もともと2015年10月に予定していたのを、2017年4月からに延期にしたんですよね。
 一度延期にしたものを、それも「確実に実施する」と言ったものを、さらに延期というのは非常にハードルが高いようにも思いますが…(T_T)


 それはそうと…

 青山さんのブログ見てると、予定がびっしり!
 テレビ出演、サイン会、講演会、新刊の執筆、etc...

 言説を見聞きできる機会が増えるのはありがたいことですが、どうかご自愛ください〜(T_T)

いくつかのこと (訂正あり)(2015-08-11 08:50:08)
▼敗戦の日の8月15日の未明、午前2時ごろから4時ごろまで、ニコニコ生放送に参加します。
 テーマは「靖国神社」です。

▼同じ8月15日には、「虎ノ門ニュース 8時入り」の特別番組も放送されます。
 ぼくと百田尚樹さんとのロング対談や、ぼくの真珠湾ロケ、百田さんのゼロ・ファイターの生き残りのかたがたへのインタビューなどが盛り込まれるはずです。
(中略)

▼論壇誌「新潮45」の9月号(8月18日発売)で「安倍総理はなぜ嫌われるか」という趣旨の特集が組まれるそうです。
 ぼくも「日本の総理とは何者か」というタイトルで寄稿しました。(タイトルは変更されるかもしれません)
 よろしければ手に取ってみてください。

▼同じく論壇誌の「WiLL」(ワック)の連載は今、「祖国の沖縄」というシリーズを続けています。
 今月も、たった今、執筆中です。
 8月26日発売の10月号です。(先に9月号と記したのは間違いです)

▼発刊したばかりの「ぼくらの祖国 新書版」(扶桑社新書、たとえばここ)は、発売4日目の昨日8月10日も紀伊國屋書店だけで実売が50冊を超えました。
 これで発売初日から一日も休まず、50冊超えで、合計200冊を超えました。
 編集者と一緒に驚嘆しています。
 こころから読者に感謝します。

 サイン会が次々決まっています。
 その日程は別エントリーで具体的に記します。

▼「青山繁晴の逆転ガイド その1 真珠湾の巻」(ワニプラス)という新刊を9月に出せるよう努力中です。
 異例中の異例ですが、作成中の表紙カバー案の一例の、その一部だけをアップしておきます。
 色は変わる可能性、充分です。(このまま行くかも知れません)

会えます(2015-08-11 08:50:08)
 明日は、いつもの「虎ノ門ニュース 8時入り」のあと、櫻井よしこさんらと一緒に安保法制案をめぐって記者会見に臨みます。(午後2時から憲政記念館)

 安保法案の記者会見、これは必見ですね!
 でも、報道はちゃんとされるんでしょうか?
 産経や読売以外はスルーしそうな予感…(T_T)


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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

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