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安保法制反対派は国連脱退や日米安保破棄を考えてるのか? 青山繁晴「インサイト・コラム」

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■7/15放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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 前回の記事で佐藤正久さんの解説を紹介した時、「いまの国会での安保議論が、実態や本質といかにかけ離れた応酬になっているかが、よく分かります」と書きましたが、今回の青山さんの解説もまさにそうかも。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「安倍政権が、安全保障関連法案の採決、今日することを決めましたけれども(注:この日午後12時25分頃、衆院平和安全法制特別委員会で可決)、青山さんはこれどう見ていますか」

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青山繁晴
「はい。えー、賛成・反対、いろいろあるともちろん思いますけれども、国会でもだから揉めてるわけですけれども」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
「今朝お話ししたいのは、それを超えて、あるいは賛成・反対以前に、この不毛の国会審議からむしろ、真っ直ぐ、ど真ん中から見たら、あるいは子供の目線で見たら、おかしいですよねという、素朴な疑問が浮かび上がってると思うんですね」

櫻井浩二
「うーん、はい、はい、はい」

青山繁晴
「で、おっしゃったように、今日衆議院の特別委員会で採決になって、このあと、明日はおそらく本会議、そして参議院に送られますね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、参議院は、もう死語になってますけど、良識の府と言われたんですから、そこでもう一度、審議をきちんとしてもらうためにも、その、もう一度言いますね、立場の違いを乗り越えて、むしろ真っ直ぐ見えてくる、素朴な疑問ってのを一緒に考えたいんです」

櫻井浩二
「はい、はい」

青山繁晴
「たとえば、ひとつの例をまず挙げますと、この衆議院の、審議の中で、参考人という人たちが、証言しましたね」

櫻井浩二
「はい」

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青山繁晴
「えー、その中で、内閣法制局長官を務めた、宮崎礼壹(れいいち)さんという法政大学の、今の教授の方が、このようにおっしゃいました。集団的自衛権というのは、他国防衛ですと。これ正しいですか?」

櫻井浩二
「他国防衛ですか? はぁ〜、うーん」

青山繁晴
他国防衛って言うなら、なぜ集団的自衛権って言うんですか?

櫻井浩二
「そうですよね、ええ(笑)」

青山繁晴
「これ、むしろ、ああだこうだと、つかみ合いのケンカしてるような国会議員じゃなくて、国会に見学に来てる小学生が聞いたらですね、じゃあ集団的自衛権じゃなくて、集団的他国防衛権と」

櫻井浩二
「自衛じゃないですもんね(笑)」

青山繁晴
「そうでしょう?(笑)」

櫻井浩二
「はい、はい(笑)」

青山繁晴
「これどう考えてもおかしいわけですよね」

櫻井浩二
「はい、そうですね。うーん」

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青山繁晴
「で、この根っこを尋ねると、国連憲章ってものがあります。で、国連憲章に、この自衛権についてどう書いてあるかというと、自衛権というのは、個別的自衛権、つまり自分だけで守るっていう自衛権と、集団的自衛権、みんなで守るというのと、2つありますと」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、2つとも、自衛権と認めますってことが国連憲章に、明記されているんですね」

櫻井浩二
「はい、ありますね、ええ」

青山繁晴
「で、これは実は、そこまでは言われることはあっても、ほんとはこれ、国連に加盟してる国の、義務としても書いてあるんですよ?」

櫻井浩二
「ああ〜、あ、義務…」

青山繁晴
「なぜかというと、同じ国連憲章の中に、えー、過去、戦争になったことを反省した上で、何か紛争が起きたら、この、呼びかけるだけじゃなくて、現実として力で抑えて、平和を守らなきゃいけないと。だから国連に加盟した国は、空軍の待機部隊を持って、世界のどこで紛争があっても飛べる、飛んでいけるようにしなさいと。そう明記されてるんですね」

櫻井浩二
「はい、はい」

青山繁晴
「この空軍の待機部隊持ってる国っていうのは、実はごく少ないですけれども、しかし、この日本のように、まず、自衛権というのは、個別的と、集団的とで分かれてしまって、で、日本は、どっちかだけをやっても良くて、今までは個別的だけやってたから、今、認められないと言ってるっていうならば、これは国連の加盟国としての資格がないんですよ」

櫻井浩二
「ああ〜…」

青山繁晴
「で、しかも、アメリカを除くと、日本は、国連に一番お金出してるんですよ?」

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櫻井浩二
「はい、はい」

青山繁晴
「お金ってのはみんな、このリスナーの方々も、私たちも含めた、国民のお金なんですよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「じゃあ、これ、えー、少なくとも、この、安保法制をやる理由がないと、おっしゃってる方は、この国連脱退ということを、そもそも考えてるんでしょうか

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「それから、この集団的自衛権っていうのは、今、新たにこの内閣でやろうとしてることで、反対だっていう声もたくさん聞くんですけれども、今現在、日米安全保障っていうのは、これ個別的自衛権ですか?

櫻井浩二
「うーん、そう、そうですよね、確かにね、はい」

青山繁晴
日米安全保障条約っていうのは、完璧に集団的自衛権に基づいて、行われてる、結ばれてる条約であって、だから少なくとも、この集団的自衛権ってことを、決めたり考えたりすること自体がけしからんと言うんであれば、まず、さっき言ったとおり、国連は当然脱退しなきゃいけないし、それから、集団的自衛権に基づく日米安全保障条約は、これは破棄しなきゃいけないんで」

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櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「ということは、日本が完全に孤立して、自分だけで守るっていうことですよね。国連の手も借りないと

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そうすると、今、防衛費は、5兆円弱ですけれども、(それで)済むわけないですよね」

櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ、ええ」

青山繁晴
「で、場合によっては核武装もしなきゃいけないですよね。周りみんな核兵器持ってるんですから」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そうすると、ま、どう考えても20兆円以上の防衛費が必要になるんですが、それをどうやってひねり出すんですか?

櫻井浩二
「うーーーん」

青山繁晴
「で、これ、何を言ってるかというと、野党の悪口言ってるんじゃなくて、なぜ与党側も、安倍総理自身がこういう話をしないんですか?

櫻井浩二
「うーん、確かにそうですね。しないですね」

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青山繁晴
「で、今、たとえばテレビメディアが、安倍さんの出演を断ってたりする現実、実際にあるってこと僕は確認しましたが、しかし、それと同時に、その、もともと、国会審議っていうのは国会中継もしてるわけですから、公共放送を中心に。じゃ、そこでこういう疑問を投げかけて、その土俵の上で論議してもらうと、私たち国民の側も、実は敗戦後70年間ずっとほったらかしにしておいた素朴な疑問ってのはあるんだなと、いうことがようやく分かりますよね」

櫻井浩二
「はい、はい」

青山繁晴
「で、したがって、この参議院に移ってからは、その総理も野党も、こういうまともな審議をしてほしいし、それから実は国会議員、あるいは総理大臣や閣僚のせいにするんじゃなくて、私たち自身が、この、今までそういうことを、自らの問題として考えたことはあるのかっていうことを、僕も含めて、胸に手を当てて考えるべきだと思うんです」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「たとえば、この、こういう新しい法律つくる必要ないっていう主張であれば、要は今までどおりでいいってことですよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
今までどおりで、国民、守られましたか?

櫻井浩二
「うーーーん」

青山繁晴
「私や櫻井さんは守られたかもしれないけど、横田めぐみちゃんや有本恵子さんをはじめとする、100人を超える恐れのある拉致被害者というのは、守られたんですか?

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櫻井浩二
「うーん、守られてないですね」

青山繁晴
「日本国憲法のもとで、たとえば、陸海空軍は持たないと書いてなくて、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しないと書いてあるから、全部裸でなきゃいけないってはっきり書いてあるんですよね」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「で、その憲法のもとで無理に自衛隊をつくってるから、自衛隊法って法律に何が書いてあるかというと、これだけはしてもいいよってことだけ書いてあるわけです」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「たとえば大きな爆撃機が来たとして、RKB毎日(放送局)の上に来たとして、これは相当やばい状況だから、閣議開いて、えー、全員閣僚が賛成してくれたら初めて防衛出動が閣議決定できて、そうしたら築城(ついき)の基地から戦闘機が出てきて、この爆撃機を追っ払ってくれると。そういう、これだけはしてもいいよリスト、が、自衛隊法に並んでいて。たとえば新潟の海岸で、横田めぐみさんっていう一人の、13歳の少女が誘拐される時に、そこに自衛官が、制服を着てない休暇中にいたら、これは、それを助けていいって書いてありませんから、しちゃいけないんですよね」

櫻井浩二
「はい」

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[画像出典:マンガ「家族愛」〜拉致問題を絶対に忘れない〜【新潟JC】

青山繁晴
「しかも奪われたと分かってても、取り返しに行っていいってことは法律に書いてありませんから、これできないんですよね」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「だから、拉致事件の交渉も進まないんですね」

櫻井浩二
「うーーん」

青山繁晴
世界中の防衛力は、逆に、これだけはしちゃいけないってことが法律で定めてあるんですね」

櫻井浩二
「ああー」

青山繁晴
「捕虜になった人を、それ以上、あの、攻撃してはいけませんというふうに。どうして日本はこうなってるかというと、根っこの憲法があるからですね」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「この問題も、私たち、自らの問題として、後半国会で考えるべきだと思います」

櫻井浩二
「はい。分かりました。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 これ書いてる今はまだ夕方です。
 今夜のニュース、特に報ステとかNEWS23とか、もう発狂したように安倍政権批判をくり広げるのでしょうね。

 明日は衆院本会議で採決、その後は参議院に舞台が移りますが、衆議院と同じ堂々巡りの議論になるのを避ける意味でも、今日青山さんが話されたことなどもテーマにしてほしいですね。


★以下、今日のツイートより。


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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
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