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孤立ロシアが日本を頼って北方領土問題を動かす?! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■6/17放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
プーチン大統領はああ見えて実は相当焦っているらしい。
北方領土問題の具体的解決策(中身の良し悪しはともかく)をロシア側から初めて出してきたそうで、日本にとってはチャンス!?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
プーチン大統領はああ見えて実は相当焦っているらしい。
北方領土問題の具体的解決策(中身の良し悪しはともかく)をロシア側から初めて出してきたそうで、日本にとってはチャンス!?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝は日本とロシアの関係についての話題ですね」
青山繁晴
「ええ、そうなんです。で、まず、今日はテレビ東京の報道部の、机をちょっとお借りしてお話してますんで」
櫻井浩二
「そうですか」
青山繁晴
「あの、何となく緊張感のあるざわめきも(笑)、そちらに伝わるかと思うんですけども」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、それで、あの、プーチン大統領が、日本にぜひ来たいと。それも年内に必ず来たいってことを、言ってきてまして。で、このニュース、こう、ちらちら出たりするんで、この、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ問題、クリミア問題で、孤立してるはずだけれども、どういう背景があるのかなと、関心持ってる方が、多いと思います」
櫻井浩二
「そうですね。狙いは何なのか…」
青山繁晴
「で、ですね、あの、まず、プーチンさんの来日希望はどれぐらい強いかというと、先日(5月19日)、ロシアの下院議長の、ナルイシキンさんっていう方が日本に来たんですね。で、これ下院議長ですから、ま、偉い人なんですが、日本でほとんどニュースになりませんでした」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ところが、実はこれは非常に重大な訪日であって、このナルイシキンさんっていうのは単に議会の人っていうだけじゃなくて、プーチン大統領の側近中の側近なんですね」
櫻井浩二
「ほぅ〜。はい」
青山繁晴
「で、このナルイシキンさんが、口頭ではありますが、プーチン大統領のメッセージを持ってきた。で、そのメッセージっていうのは、このクリミア・ウクライナ問題に関連して、欧米がやってる制裁、日本も一部それに加わってるんですけど、それをやめてくれ、やめてくれたらすぐにでもプーチン大統領は、日本に来て、北方領土の話もすると」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「いうことなんですね。で、これ実はですね、その日本の制裁っていうのは、ほとんど意味がない制裁なんです。というのは、たとえば、この、クリミアを、事実上ロシア領にしたりですね、あるいはウクライナに、実質的にロシア軍を入れたり、こういうことに関係した人は、つまり、制裁、罰を与えますよっていう日本の制裁なんですけれども、それが誰なのかを、明らかにしてないっていうよりは決めてないわけですね」
[2014年3月初め、ロシア軍による掌握が進んでいた頃のクリミア半島]
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「だから実際は別に解除されなくてもロシアはちっとも困らないんですね。アメリカやヨーロッパの制裁は実際ロシアを苦しめてますけれど」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それなのになぜそれを持ち出すかというと、実は、日本で知られてない、プーチン大統領の大変困った状況があるんですね」
櫻井浩二
「ほぅ〜、そうですか」
青山繁晴
「といいますのはプーチン大統領は非常に強いイメージで、で、したがって、クリミア半島を実質ロシアのものにしてしまったし、それからウクライナの東の方に、えー、ま、親ロシア派勢力と報道されてますが、実際、国際社会から見たら実質、ロシア軍が入ってる、ように見えますね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、こうやって、強さを発揮してるように見えて、本当はプーチン大統領はむしろ苦しんでいて、なぜかというとですね、いま申しましたとおり、プーチン大統領、ロシアがいくら否定しても、実質ロシア軍が動いてると」
櫻井浩二
「はぁー」
青山繁晴
「ロシア軍が動いてるのに、ウクライナ軍相手に全く勝てない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、つまりアメリカ軍はもう出て行ってませんし、それからヨーロッパ、口では厳しく非難し、それから経済制裁も、ロシアに科してますけれども、NATO軍は出てくるわけじゃないですよね」
櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ。そうですね」
青山繁晴
「だから、実質的には、ウクライナ軍と、ロシア軍と、ロシア軍のいわば影響下にある民兵、それの戦闘が繰り返されてるわけですけれども、実はこの戦闘が全然こう、ロシアにとって上手く行かないわけですね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、プーチン大統領っていうのは、誰に代わって登場したかっていうのをもう一度思い出していただくと、エリツィン大統領って人がいましたよね」
櫻井浩二
「はい、そうですね」
青山繁晴
「エリツィン大統領、エリツィンさんっていうのは、ま、ソ連が崩壊するきっかけを作って、そしてそのあと、えー、ロシア共和国の大統領だったのが、その、ソ連に代わるロシア連邦の大統領になったんですけれども、しかし、その、もとのソ連に戻すつもりは全くなかったわけです」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、それが、まあソ連共産党の生き残りのような、ま、いわば、ロシアの中の極右勢力とぶつかったりして、そして結局エリツィンさんは酒に溺れていって」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「そしてあとを託す人っていうのは、実はその、極右勢力も含めて、強いソ連を復活させるんじゃないかと、いわれたプーチンさん、なぜかというとプーチンさんは、旧ソ連のKGBっていう情報機関の出身で、で、そのKGBは実は名前だけ変えて今も生き残っていて」
櫻井浩二
「ほう」
青山繁晴
「で、そのトップも務めて、で、エリツィンさんに対して実は右翼の方から、その、クーデター計画もあったんですけれども、それを事前に握りつぶしたのが、プーチンさんだったんですね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、それでエリツィンさんも自分が辞める時に、いわばもうプーチンさんに預けるしかなくなったんですけど、その代わりプーチンさんは、その時代に、すでに、重荷を背負ったわけです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それは、大きくて強かったソ連をもう一度取り戻せと、いうことであって」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「その中には、領土を回復しろっていう、まあ、無茶な話もあるわけですね」
[2014年3月5日放送「アンカー」]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、したがってプーチンさんが何かの野心に駆られて、あるいは独裁者で、自分の意思だけで、クリミアに進出したり、あるいはウクライナにも手を伸ばしたりっていうのは、実は誤解であって」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「本当はプーチンさんも追いつめられながら、やむをえず軍を動かしてるってのが実態なんですね」
櫻井浩二
「ふ〜〜ん」
青山繁晴
「で、しかし実際に、ロシアが得てるものっていうのは、欧米からの経済制裁だけであって、クリミア半島ってのは本当は電気・ガス・水道も自分で供給できない。したがって、ロシアが、それまでのウクライナに代わって、これも与えなきゃいけないから、ロシアもお金がないのに、その財政負担ばっかり増えるわけですよ」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「それで世界中で味方をプーチンさん探そうとして、それ乗っかってくれたのは中国だけなんですね」
[2015年5月9日、モスクワ・赤の広場で行われた対独戦勝70周年式典]
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「ところが、中国自身も、実は経済が立ちゆかなくなって、で、まあ、その、経済から目をそらせるためにも南シナ海で強い行動に出たりしていって」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、ロシアとしては、中国と組んでも、あまりメリットがない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「そうすると残るのは、ほんとに日本しかないわけです」
[2014年2月8日、日露首脳会談。この前日に安倍総理はソチ五輪開会式に出席]
櫻井浩二
「ははぁ〜、はい」
青山繁晴
「で、しかも安倍さんは、北方領土問題を自分の政権のうちに解決して、ロシアと平和条約結びますと、公約してますね」
櫻井浩二
「うん、はい」
青山繁晴
「で、したがって、先ほどのナルイシキン下院議長、の訪問っていうのはですね、その北方領土の解決策も持ってきてるわけですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「で、これはもちろん公にされてませんし、今後も公にされることはないと思いますが、その中身というのは、日本が返還要求してる北方四島のうち、歯舞・色丹の二島だけ返しますと」
櫻井浩二
「はぁ」
青山繁晴
「で、これは完全に日本に返しますと」
櫻井浩二
「はい、はい」
[2014年2月12日放送「アンカー」]
青山繁晴
「ということは、そこで国境線を引く、つまり確定させて、ということは国後・択捉の大きな島2つは返ってこないんですけれども、その国後・択捉については、しかし日本とロシアが共同で経済開発できるようにすると」
櫻井浩二
「はあ〜」
青山繁晴
「日本にとっても充分メリットがあるようにすると」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「したがって元の島民の方々も、一部であっても、戻れるようにすると。まあロシア側からしたら、ものすごい妥協だと、考えているプランを、秘かにプーチン大統領が、いわば直接的に安倍さんに示してるわけですね」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「で、今年後半、この、プーチン大統領を受け入れる、かもしれないことについて、つまり、日本訪問受け入れるかもしれないことについてアメリカは水面下で、許さないぞと言ってきてるわけですけど」
櫻井浩二
「へぇ〜」
青山繁晴
「今の安倍外交の特徴というのは、このアメリカに逆らってでも、プーチンさんの今年後半の訪日を、総理の考えとしては受け入れるつもりなんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これはアメリカの力が衰えたっていうこともあり、それからこないだのアメリカの演説で安倍さんが、アメリカの支持を得たと。するとある程度、ま、フリーハンドまで行かなくても、今までのようにアメリカから押さえつけられた外交じゃなくて」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「えー、安倍さんの、実は周囲に漏らしてる言葉を直接紹介しますとね。日本には北方領土があるんだと。だから、アメリカ・ヨーロッパとは、立場が、ロシアに対して違うんだっていうことを、繰り返し言ってて、えー、まさしく、これは安倍外交どうこうっていうよりは、私たち主権者、日本人が、日本国民、有権者が、北方領土どうするのかと。で、僕は実はこれ賛成できないんですよ。歯舞・色丹ってのはとっても小さな島で、それだけ返還されて、北方領土問題、これで終わりになってしまいますから」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「実は賛成できないんですが、初めて具体的な、解決策を、ロシア側から出してきたってことにもなりますから、今年後半、安保法制の行方や原発の再稼働と並んで、実は北方領土問題ってのがとても大きなテーマになるということを、皆さんにも知っていただきたいと思って、それが今日の問題提起です」
櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか。ありがとうございました」
青山繁晴
「はい、ありがとうございました」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
ツイート
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____________________________内容紹介ここまで
2014年3月5日放送「アンカー」で青山さんはすでに、ウクライナ・クリミア情勢について「北方領土交渉に関しては明らかに天が与えたもうたチャンス」と言われてました。
そのチャンスがようやく形になって、動き出そうとしてるんでしょうか。
でも歯舞・色丹だけっていう選択肢は私も賛成できないです。
火事場泥棒に何で譲歩せなあかんねん(-.-#)って思う。
かと言って、正論言うだけではいつまで経っても動きませんし…。
やはりまずはテーブルに着くことが必要かなぁと…。
日本の世論も分かれるだろうし、すごく難しい問題だと思います。
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
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アニメ「めぐみ」配信中。
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「そうですね。狙いは何なのか…」
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「で、ですね、あの、まず、プーチンさんの来日希望はどれぐらい強いかというと、先日(5月19日)、ロシアの下院議長の、ナルイシキンさんっていう方が日本に来たんですね。で、これ下院議長ですから、ま、偉い人なんですが、日本でほとんどニュースになりませんでした」
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「ところが、実はこれは非常に重大な訪日であって、このナルイシキンさんっていうのは単に議会の人っていうだけじゃなくて、プーチン大統領の側近中の側近なんですね」
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「で、このナルイシキンさんが、口頭ではありますが、プーチン大統領のメッセージを持ってきた。で、そのメッセージっていうのは、このクリミア・ウクライナ問題に関連して、欧米がやってる制裁、日本も一部それに加わってるんですけど、それをやめてくれ、やめてくれたらすぐにでもプーチン大統領は、日本に来て、北方領土の話もすると」
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「といいますのはプーチン大統領は非常に強いイメージで、で、したがって、クリミア半島を実質ロシアのものにしてしまったし、それからウクライナの東の方に、えー、ま、親ロシア派勢力と報道されてますが、実際、国際社会から見たら実質、ロシア軍が入ってる、ように見えますね」
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「ええ、ええ」
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「で、こうやって、強さを発揮してるように見えて、本当はプーチン大統領はむしろ苦しんでいて、なぜかというとですね、いま申しましたとおり、プーチン大統領、ロシアがいくら否定しても、実質ロシア軍が動いてると」
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「はぁー」
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「ロシア軍が動いてるのに、ウクライナ軍相手に全く勝てない」
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「えー、つまりアメリカ軍はもう出て行ってませんし、それからヨーロッパ、口では厳しく非難し、それから経済制裁も、ロシアに科してますけれども、NATO軍は出てくるわけじゃないですよね」
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「だから、実質的には、ウクライナ軍と、ロシア軍と、ロシア軍のいわば影響下にある民兵、それの戦闘が繰り返されてるわけですけれども、実はこの戦闘が全然こう、ロシアにとって上手く行かないわけですね」
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「で、プーチン大統領っていうのは、誰に代わって登場したかっていうのをもう一度思い出していただくと、エリツィン大統領って人がいましたよね」
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「エリツィン大統領、エリツィンさんっていうのは、ま、ソ連が崩壊するきっかけを作って、そしてそのあと、えー、ロシア共和国の大統領だったのが、その、ソ連に代わるロシア連邦の大統領になったんですけれども、しかし、その、もとのソ連に戻すつもりは全くなかったわけです」
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「ええ、ええ」
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「う〜ん」
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「そしてあとを託す人っていうのは、実はその、極右勢力も含めて、強いソ連を復活させるんじゃないかと、いわれたプーチンさん、なぜかというとプーチンさんは、旧ソ連のKGBっていう情報機関の出身で、で、そのKGBは実は名前だけ変えて今も生き残っていて」
櫻井浩二
「ほう」
青山繁晴
「で、そのトップも務めて、で、エリツィンさんに対して実は右翼の方から、その、クーデター計画もあったんですけれども、それを事前に握りつぶしたのが、プーチンさんだったんですね」
櫻井浩二
「はい、はい」
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「で、それでエリツィンさんも自分が辞める時に、いわばもうプーチンさんに預けるしかなくなったんですけど、その代わりプーチンさんは、その時代に、すでに、重荷を背負ったわけです」
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「はい」
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「それは、大きくて強かったソ連をもう一度取り戻せと、いうことであって」
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「その中には、領土を回復しろっていう、まあ、無茶な話もあるわけですね」
[2014年3月5日放送「アンカー」]
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「はい」
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「で、したがってプーチンさんが何かの野心に駆られて、あるいは独裁者で、自分の意思だけで、クリミアに進出したり、あるいはウクライナにも手を伸ばしたりっていうのは、実は誤解であって」
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「本当はプーチンさんも追いつめられながら、やむをえず軍を動かしてるってのが実態なんですね」
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「で、しかし実際に、ロシアが得てるものっていうのは、欧米からの経済制裁だけであって、クリミア半島ってのは本当は電気・ガス・水道も自分で供給できない。したがって、ロシアが、それまでのウクライナに代わって、これも与えなきゃいけないから、ロシアもお金がないのに、その財政負担ばっかり増えるわけですよ」
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「はい、はい」
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[2015年5月9日、モスクワ・赤の広場で行われた対独戦勝70周年式典]
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「ところが、中国自身も、実は経済が立ちゆかなくなって、で、まあ、その、経済から目をそらせるためにも南シナ海で強い行動に出たりしていって」
櫻井浩二
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青山繁晴
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[2014年2月8日、日露首脳会談。この前日に安倍総理はソチ五輪開会式に出席]
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「で、これはもちろん公にされてませんし、今後も公にされることはないと思いますが、その中身というのは、日本が返還要求してる北方四島のうち、歯舞・色丹の二島だけ返しますと」
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「で、これは完全に日本に返しますと」
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「はい、はい」
[2014年2月12日放送「アンカー」]
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「ということは、そこで国境線を引く、つまり確定させて、ということは国後・択捉の大きな島2つは返ってこないんですけれども、その国後・択捉については、しかし日本とロシアが共同で経済開発できるようにすると」
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「日本にとっても充分メリットがあるようにすると」
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