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橋下引退会見に異論!12月の市長選挙に出るべきだ! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■5/20放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
橋下市長が大阪都構想住民投票の「敗北」を受け、政界引退の意思を明らかにしました。
識者やコメンテーター、それに大阪市民の意見を見ていますと、引退に肯定的な見方、否定的な見方、両方あるようですが、青山さんは否定的な見方をされています。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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■5/20放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
橋下市長が大阪都構想住民投票の「敗北」を受け、政界引退の意思を明らかにしました。
識者やコメンテーター、それに大阪市民の意見を見ていますと、引退に肯定的な見方、否定的な見方、両方あるようですが、青山さんは否定的な見方をされています。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝は政界引退を表明しました、大阪市の橋下市長についての話ですね」
青山繁晴
「うーん。そうなんです。で、あの、今日、実はテレビ東京っていうところの報道局から、あの、お話ししますので…」
櫻井浩二
「あ、そうなんですね」
青山繁晴
「ちょっといろんな音が入るかもしれませんが」
櫻井浩二
「はい」
[5月17日深夜、松井一郎大阪府知事(大阪維新の会幹事長)とともに記者会見に臨んだ橋下市長(大阪維新の会代表)]
青山繁晴
「あの、橋下徹さん、の、いわば引退会見になっちゃいましたよね。住民投票のあとの記者会見が」
櫻井浩二
「そうでしたね、はい」
青山繁晴
「で、僕に寄せられた、視聴者や、その、読者の反応も、とても潔い会見だったと、いうお声が多くて、それはよく分かるんです。で、ひとつには橋下徹さん、多少の個人的付き合いもありますけれども、ま、自分を演出するってのがとても上手な人で」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですね」
青山繁晴
「ま、それは政治家としても実は必要な資質であり、タレントとしても、実はプラスになる話なんですけれども。ま、上手に演出されてたけれども、橋下徹さんに申し訳ない、それから、潔い会見と思われた方に申し訳ないけど、僕は非常に強い異論があってですね」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか、はい」
青山繁晴
「あの、まず今回の住民投票の結果を考えていただくと、橋下さんも負けは負けだと強調されて、これで終わったと、言われてますが、まずそこがちょっと待って下さいの話で」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「あの、皆さんご存知のとおり、反対賛成合わせて140万通ぐらいあるわけですよね。いや、140万票ぐらいあるわけですよね。で、その差が、ご存知のとおり、1万ちょっとですね」
櫻井浩二
「そうでしたね〜」
青山繁晴
「ということは1%もなくて、ま、0.7%とかそれぐらい、0.7とか8とかそのぐらいしかないですね。これは実は決着が付いたんじゃなくて、何と大阪市民が、真っ二つに分断されたっていうことですね」
櫻井浩二
「うーん、まあそうですね、はい」
青山繁晴
「はい。で、しかもですよ、12月に、もう、市長選挙が必ず来るわけです。で、橋下徹さんは、この大阪都構想のために市長選、やり直したりしましたけれども、他の市長が当選したならそこから任期が新しく始まるんですけども、元の市長が、出直し市長選挙でも当選しちゃったから、この12月上旬に、任期が切れて、そこで市長選やるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ということは目の前ですよね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「ということは、この大阪市民が真っ二つに割れた状態になったんですから、逆に、橋下徹さんとしてはいわば謙虚に、反対派の方々の反対なさった理由、投票が終わったんではっきりしてますよね」
櫻井浩二
「はい」
[ちなみにこのグラフに関してはネットで「おかしいのでは?」と話題になりました。あくまでイメージ画像として見て下さい]
青山繁晴
「たとえば、若い人は比較的賛成が多かったのに、高齢の方に反対が多かった。それはひとつにはたとえば今まで無料パスで、無料パスでバスに乗れてたのが、ひょっとして、その大阪市がなくなっちゃったらそのパスがないんじゃないかとか」
櫻井浩二
「ふんふんふん」
青山繁晴
「それから、やっぱり、高齢の方はさまざまな苦労を経ておられるから、600億円以上も、その、大阪都をつくるのに、最初にコストがかかってしまうと、果たしてそれ取り返せるのかって心配を、やっぱり若い人よりする。で、さらに、まああえて言うと、その、元を取れるまでに何十年もかかっちゃったら、要するにご自分にとっては利益がないと」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁはぁ、なるほど」
青山繁晴
「いうようなことが、高齢の方に反対が多かった理由ってのはもうかなりはっきりしてるわけですよ。じゃあですね、本来ならこれで引退って話じゃなくて、この12月の市長選挙、普通に出てですね、で、その時に改めて、反対派の方々の理由に対して、市長選を通じてお答えすれば、この市長選挙はもともと行わなきゃいけないものですから、余分なコストもかかりませんね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、逆に、今これ、ご本人は引退して、えー、たとえば菅官房長官は、常に退路を断ってきたと、持ち上げましたけども、退路、断ってますか?」
櫻井浩二
「うーん」
[「たかじんのそこまで言って委員会」東京裁判編より]
青山繁晴
「橋下徹さん、これで、まあ大変、いわば、地位も上がってですね、タレント弁護士に戻れば、今の大阪市長って、給料1500万ぐらいしかありませんけれども、はるかに多額の給料出るだろう、給料じゃなくて、収入があるだろうし」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「それから大阪っていうのは、ご存知の(やしき)たかじんさんが亡くなり、それから島田紳助さんもたとえば今のところは引退なさってたり、してですね、新たなタレント求めてる。そこにスッとはまる話ですよね」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「しかし、残された大阪市民どうなるかというと、真っ二つに分断されたまま、そしてさらに、先ほども言いました、その、大阪市長選挙の、やり直しなどで、この5年間、あの、いわばかかりっきりのようにたくさんコストもかかってきたんですね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「で、やっぱりそのコストを全然回収しないまま、ご本人は政治家としては確かに潔く退路を断たれたけれども、しかし、新しい人生がおそらくは待ってるわけですよね」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、それやこれやを全部考えると、やっぱり、その、いくら、見た感じの笑顔が素敵であってもですね、ここで引退っていうんじゃなくて、実は決着ついたとは言いがたい、小差なんで、その、小差にこだわって、いわば、その、自分のために、続けるんじゃなくて、この分断されたままってのは良くないので、市長選挙で普通にもう一度、みんなで一緒に考えませんかと。で、その時に逆に、たとえば、今回、自民・公明・民主・共産、まで既成政党が全部、いわば、本来主張が違うはずが、大阪都構想を潰すため、橋下徹さんを倒すために、団結したわけですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、そうすると、その、12月に大阪市長選挙をやる時に、当然、政党側には責任が生じますね」
櫻井浩二
「はぁ〜、はい」
青山繁晴
「えー、つまりその、大阪都をやらないんだったら、二重行政があることはもう、事実なんですから、どうやって解消するかってことを、その、市長候補がちゃんと掲げなきゃいけない。それから二重行政だけではなくて、その、橋下市政、いろんな、反対、指摘はあってもですね、既得権益をとにかくリスクを取ってでも打破しようとした、じゃあそれにどうやって、今回反対に回った政党は応えるのかっていうことをですね、市長選挙で訴える。そうするとちゃんと話が噛み合ってですよ、その、もう一度言いますが、ごく普通の市長選挙が、白けた選挙になるんじゃなくて、その、もう一度みんなで冷静に考えましょうと、いう機会になる。で、その機会を作るのは、その、今回こぞって反対した、自公民共っていう政党にもありますけど、やっぱり第1当事者は橋下徹さん、ご自身ですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、橋下徹さん、その、実際にお会いするとですね、まあ、あの、いきなり余談言いますけど、酒のほんとに強い、いい酒を飲む、ナイスガイで、あの、いわば大阪都構想をやるために、強面を、さっき申しましたとおり、演じてきた面もあると思うんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はぁ、そうですか」
青山繁晴
「実は2人で、酒の飲み比べをして」
櫻井浩二
「はい(笑)」
青山繁晴
「えー、大阪市長と僕で、日本酒を、3升飲んじゃってですね」
櫻井浩二・本庄麻里子
「ええ〜っ!(笑)」
櫻井浩二
「すごいですね」
青山繁晴
「ええ、ひとり頭、1升半になって、しかも最終的に僕は潰れて、彼は平然としてたというね(笑)」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ…、すごいですね〜」
青山繁晴
「で、酒飲んで何か自慢話をしたり、どうのこうのじゃなくて、あくまでも、いわば淡々と、自分はほんとはこういうことをやりたい、リスクを取って、踏ん張っていきたいんですっていうことを、話す人なんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「だから、その、今回の会見で終わって、自分は、ま、違う世界に行く、あの会見の中でもね、その、テレビ局からのオファーの話が、って質問されたら、全然ないって言いながら、いや、もし来たら、ちゃんとお金もらいますよと。今まで知事・市長の、7年余りは、もうもらわずにやってきたんだからってことをおっしゃって、まあ、実は上手に、テレビ界に戻るってことも言ってるわけですよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「それはやっぱり、徹さんに申し訳ないけど、都合が良すぎますよ」
[5月18日午前、大阪市の所属長会議に臨む橋下市長]
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「ずっと何年も先に市長選挙したら別だけど、今年の年末に、もう市長選挙やんなきゃいけないんですよ?」
櫻井浩二
「しかもあれですもんね、住民投票にもね、けっこうな税金が投入されてるんですね、今回の」
青山繁晴
「そのとおりです。このままだったら、5年間の時間と、その、膨大なコスト、全部、大阪市民の税金でやってきたんですから。無駄金に終わってしまわないように、もう一度、市長選挙に立候補することを、僕は考えていただきたいと思うし、それを促すのは、僕でも、誰でもなく、メディアでもなく、有権者の方々ですから。まああの、福岡での放送であってもですね、それ二重行政うんぬんってのは全国に、全国の大都市に当てはまることですから、そういう意味でも有権者からの問題提起がもう一度、あるべきだと思うんです」
櫻井浩二
「そうですねぇ。はい、ありがとうございました」
青山繁晴
「はい、ありがとうございました」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
大阪では橋下さんに続けてほしいという市民も多いようですが、本人がもう燃え尽きたっていうか、「最後の審判が下された」と思っているようだし、少なくとも大阪ではもう政治家としてはやる気はなさそうですね。
青山さんのご意見にも一理あるけれども、橋下さんが仮に12月の市長選に出たら、かえって「二分」が再燃する可能性が高いような気もします。
逆に言えば、橋下さん抜きの維新を支持する人自体がガクッと減るだろうし、そうなればほっといても守旧派(自民)が盛り返すから、もう「二分」という状態はなくなっていくだろうと。
もちろん、これは良い「二分」解消方法では全くありませんが(T_T)
あと、橋下市長が去って、都構想をめぐる対立の構図が解消されることにより、たとえば産経夕刊コラム 2015.5.20 13:07は、大阪市営地下鉄の民営化が実現する可能性を指摘しています(大阪の産経はもともと維新には厳しい論調でした)。
とはいえ、維新が力を失うことで、昔の悪い面がまた一気に出てきてしまうのではないかという懸念もたくさんあるわけです。
大阪市の職員や労組は職場が存続されてホッとしている一方、府側にはさっそく今後の大阪市との関係を危惧する声も出ていました(産経 2015.5.18 12:22)。
それにしても12月の市長選どうなるんでしょう…。
多くの市民は現時点ではまだそこまで考えられない状態だと思いますが、昔みたいな、市役所が市長(市長候補)の選挙支援をするような体制に逆戻りしないことを、願うばかりです。
↓2011年11月の大阪市長選、平松市長(当時)の出陣式。
↓当時の構図。画像クリックで拡大
★WiLL7月号は5月26日発売。青山さんの連載は沖縄第2弾(たぶん)。
※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
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「あ、そうなんですね」
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「ちょっといろんな音が入るかもしれませんが」
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「はい」
[5月17日深夜、松井一郎大阪府知事(大阪維新の会幹事長)とともに記者会見に臨んだ橋下市長(大阪維新の会代表)]
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「あの、橋下徹さん、の、いわば引退会見になっちゃいましたよね。住民投票のあとの記者会見が」
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「ああ〜、そうですね」
青山繁晴
「ま、それは政治家としても実は必要な資質であり、タレントとしても、実はプラスになる話なんですけれども。ま、上手に演出されてたけれども、橋下徹さんに申し訳ない、それから、潔い会見と思われた方に申し訳ないけど、僕は非常に強い異論があってですね」
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「ああ〜、そうですか、はい」
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櫻井浩二
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青山繁晴
「あの、皆さんご存知のとおり、反対賛成合わせて140万通ぐらいあるわけですよね。いや、140万票ぐらいあるわけですよね。で、その差が、ご存知のとおり、1万ちょっとですね」
櫻井浩二
「そうでしたね〜」
青山繁晴
「ということは1%もなくて、ま、0.7%とかそれぐらい、0.7とか8とかそのぐらいしかないですね。これは実は決着が付いたんじゃなくて、何と大阪市民が、真っ二つに分断されたっていうことですね」
櫻井浩二
「うーん、まあそうですね、はい」
青山繁晴
「はい。で、しかもですよ、12月に、もう、市長選挙が必ず来るわけです。で、橋下徹さんは、この大阪都構想のために市長選、やり直したりしましたけれども、他の市長が当選したならそこから任期が新しく始まるんですけども、元の市長が、出直し市長選挙でも当選しちゃったから、この12月上旬に、任期が切れて、そこで市長選やるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ということは目の前ですよね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「ということは、この大阪市民が真っ二つに割れた状態になったんですから、逆に、橋下徹さんとしてはいわば謙虚に、反対派の方々の反対なさった理由、投票が終わったんではっきりしてますよね」
櫻井浩二
「はい」
[ちなみにこのグラフに関してはネットで「おかしいのでは?」と話題になりました。あくまでイメージ画像として見て下さい]
青山繁晴
「たとえば、若い人は比較的賛成が多かったのに、高齢の方に反対が多かった。それはひとつにはたとえば今まで無料パスで、無料パスでバスに乗れてたのが、ひょっとして、その大阪市がなくなっちゃったらそのパスがないんじゃないかとか」
櫻井浩二
「ふんふんふん」
青山繁晴
「それから、やっぱり、高齢の方はさまざまな苦労を経ておられるから、600億円以上も、その、大阪都をつくるのに、最初にコストがかかってしまうと、果たしてそれ取り返せるのかって心配を、やっぱり若い人よりする。で、さらに、まああえて言うと、その、元を取れるまでに何十年もかかっちゃったら、要するにご自分にとっては利益がないと」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁはぁ、なるほど」
青山繁晴
「いうようなことが、高齢の方に反対が多かった理由ってのはもうかなりはっきりしてるわけですよ。じゃあですね、本来ならこれで引退って話じゃなくて、この12月の市長選挙、普通に出てですね、で、その時に改めて、反対派の方々の理由に対して、市長選を通じてお答えすれば、この市長選挙はもともと行わなきゃいけないものですから、余分なコストもかかりませんね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、逆に、今これ、ご本人は引退して、えー、たとえば菅官房長官は、常に退路を断ってきたと、持ち上げましたけども、退路、断ってますか?」
櫻井浩二
「うーん」
[「たかじんのそこまで言って委員会」東京裁判編より]
青山繁晴
「橋下徹さん、これで、まあ大変、いわば、地位も上がってですね、タレント弁護士に戻れば、今の大阪市長って、給料1500万ぐらいしかありませんけれども、はるかに多額の給料出るだろう、給料じゃなくて、収入があるだろうし」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「それから大阪っていうのは、ご存知の(やしき)たかじんさんが亡くなり、それから島田紳助さんもたとえば今のところは引退なさってたり、してですね、新たなタレント求めてる。そこにスッとはまる話ですよね」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「しかし、残された大阪市民どうなるかというと、真っ二つに分断されたまま、そしてさらに、先ほども言いました、その、大阪市長選挙の、やり直しなどで、この5年間、あの、いわばかかりっきりのようにたくさんコストもかかってきたんですね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「で、やっぱりそのコストを全然回収しないまま、ご本人は政治家としては確かに潔く退路を断たれたけれども、しかし、新しい人生がおそらくは待ってるわけですよね」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、それやこれやを全部考えると、やっぱり、その、いくら、見た感じの笑顔が素敵であってもですね、ここで引退っていうんじゃなくて、実は決着ついたとは言いがたい、小差なんで、その、小差にこだわって、いわば、その、自分のために、続けるんじゃなくて、この分断されたままってのは良くないので、市長選挙で普通にもう一度、みんなで一緒に考えませんかと。で、その時に逆に、たとえば、今回、自民・公明・民主・共産、まで既成政党が全部、いわば、本来主張が違うはずが、大阪都構想を潰すため、橋下徹さんを倒すために、団結したわけですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、そうすると、その、12月に大阪市長選挙をやる時に、当然、政党側には責任が生じますね」
櫻井浩二
「はぁ〜、はい」
青山繁晴
「えー、つまりその、大阪都をやらないんだったら、二重行政があることはもう、事実なんですから、どうやって解消するかってことを、その、市長候補がちゃんと掲げなきゃいけない。それから二重行政だけではなくて、その、橋下市政、いろんな、反対、指摘はあってもですね、既得権益をとにかくリスクを取ってでも打破しようとした、じゃあそれにどうやって、今回反対に回った政党は応えるのかっていうことをですね、市長選挙で訴える。そうするとちゃんと話が噛み合ってですよ、その、もう一度言いますが、ごく普通の市長選挙が、白けた選挙になるんじゃなくて、その、もう一度みんなで冷静に考えましょうと、いう機会になる。で、その機会を作るのは、その、今回こぞって反対した、自公民共っていう政党にもありますけど、やっぱり第1当事者は橋下徹さん、ご自身ですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、橋下徹さん、その、実際にお会いするとですね、まあ、あの、いきなり余談言いますけど、酒のほんとに強い、いい酒を飲む、ナイスガイで、あの、いわば大阪都構想をやるために、強面を、さっき申しましたとおり、演じてきた面もあると思うんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はぁ、そうですか」
青山繁晴
「実は2人で、酒の飲み比べをして」
櫻井浩二
「はい(笑)」
青山繁晴
「えー、大阪市長と僕で、日本酒を、3升飲んじゃってですね」
櫻井浩二・本庄麻里子
「ええ〜っ!(笑)」
櫻井浩二
「すごいですね」
青山繁晴
「ええ、ひとり頭、1升半になって、しかも最終的に僕は潰れて、彼は平然としてたというね(笑)」
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「はぁはぁはぁ…、すごいですね〜」
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「ほぅ〜」
青山繁晴
「だから、その、今回の会見で終わって、自分は、ま、違う世界に行く、あの会見の中でもね、その、テレビ局からのオファーの話が、って質問されたら、全然ないって言いながら、いや、もし来たら、ちゃんとお金もらいますよと。今まで知事・市長の、7年余りは、もうもらわずにやってきたんだからってことをおっしゃって、まあ、実は上手に、テレビ界に戻るってことも言ってるわけですよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「それはやっぱり、徹さんに申し訳ないけど、都合が良すぎますよ」
[5月18日午前、大阪市の所属長会議に臨む橋下市長]
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「ずっと何年も先に市長選挙したら別だけど、今年の年末に、もう市長選挙やんなきゃいけないんですよ?」
櫻井浩二
「しかもあれですもんね、住民投票にもね、けっこうな税金が投入されてるんですね、今回の」
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「そのとおりです。このままだったら、5年間の時間と、その、膨大なコスト、全部、大阪市民の税金でやってきたんですから。無駄金に終わってしまわないように、もう一度、市長選挙に立候補することを、僕は考えていただきたいと思うし、それを促すのは、僕でも、誰でもなく、メディアでもなく、有権者の方々ですから。まああの、福岡での放送であってもですね、それ二重行政うんぬんってのは全国に、全国の大都市に当てはまることですから、そういう意味でも有権者からの問題提起がもう一度、あるべきだと思うんです」
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「そうですねぇ。はい、ありがとうございました」
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大阪では橋下さんに続けてほしいという市民も多いようですが、本人がもう燃え尽きたっていうか、「最後の審判が下された」と思っているようだし、少なくとも大阪ではもう政治家としてはやる気はなさそうですね。
青山さんのご意見にも一理あるけれども、橋下さんが仮に12月の市長選に出たら、かえって「二分」が再燃する可能性が高いような気もします。
逆に言えば、橋下さん抜きの維新を支持する人自体がガクッと減るだろうし、そうなればほっといても守旧派(自民)が盛り返すから、もう「二分」という状態はなくなっていくだろうと。
もちろん、これは良い「二分」解消方法では全くありませんが(T_T)
あと、橋下市長が去って、都構想をめぐる対立の構図が解消されることにより、たとえば産経夕刊コラム 2015.5.20 13:07は、大阪市営地下鉄の民営化が実現する可能性を指摘しています(大阪の産経はもともと維新には厳しい論調でした)。
とはいえ、維新が力を失うことで、昔の悪い面がまた一気に出てきてしまうのではないかという懸念もたくさんあるわけです。
大阪市の職員や労組は職場が存続されてホッとしている一方、府側にはさっそく今後の大阪市との関係を危惧する声も出ていました(産経 2015.5.18 12:22)。
「『府市合わせ』(不幸せ)時代に戻る可能性がある」と指摘するのは、府の幹部。橋下市長、松井一郎知事がトップになる前、市内の街づくりや大規模開発に府が口出しできなかった。市の担当部局の職員と話をすることすらできず、「今の体制でなければ、(JR大阪駅北側の)うめきた開発に府が口出しすることはできなかっただろう」と、今後の府市の関係を危惧する。
それにしても12月の市長選どうなるんでしょう…。
多くの市民は現時点ではまだそこまで考えられない状態だと思いますが、昔みたいな、市役所が市長(市長候補)の選挙支援をするような体制に逆戻りしないことを、願うばかりです。
↓2011年11月の大阪市長選、平松市長(当時)の出陣式。
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