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「アンカー」王道を歩む安倍政権!折れてきた中韓&安倍総理は8・15靖国参拝は考えていない&猪木議員の“拉致発言”から読み解く北の本音

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■8/7放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

内憂外患拉致事件の解決目指す、安倍外交の危機は国内にあり…青山がズバリ

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 前半のキーワードは『王道』。
 報道はされていませんが、『王道』を歩む安倍政権の政策は、支那に対しても韓国に対しても効果を上げ始めています。また、安倍総理は8月15日の靖国参拝はもともと考えていないそうで、その理由についても『王道』の視点から解説。
 後半のキーワードは『ほんものの闘魂』。
 訪朝したアントニオ猪木議員が帰国後、会見をしました。拉致事件に関する発言から北朝鮮の本音を読み解きます。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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 内容紹介ここから____________________________
 
山本浩之
「さ、そして、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思いますが青山さん、今週はどういうお話でしょうか」

青山繁晴
「ええ。えー、今週という日はですね、ま、来週の、8月15日、えー、僕は、ずっと敗戦の日って呼んでますけど、一般的には終戦記念日と言われてる日に向けて、えー、例えば安倍総理が靖国神社に、参拝なさるのか、しないのかと、いうようなことを、国内外で話題にされてたり、えー、まあ来週に向けて、その、安倍政権全体が、こう問われてる感じなんですけれども、ただ、客観的に言って、その、国内外で、安倍政権は戦うべきものとは実は戦ってるところもあってですね」

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「で、それはあの、経済についてもそうですけれども、今日はその、靖國神社の参拝も含めてですね、来週にかけてどうなるかと、いうことも含めて、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『王道』」

青山繁晴
「はい。えー、例えば、第2次安倍政権も、福島原子力災害に対しての取り組みが遅かったり、たくさんの問題点抱えてますけれど、例えば靖国問題であったり、それから中国・韓国との外交関係であったり、ちょっと意外なぐらい、意外なぐらいって言ったら失礼だと思いますけど、今までの日本政治と比べると、明らかに王道を歩んでるところがあって、それが、全くいま報道されてないけれども、効果を上げ始めていて、そのことを、公平に、具体的に、皆さんと一緒に検証したいと思います」

山本浩之
「分かりました。それでは、コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「最初のキーワードは、『王道』でした。安倍政権が国内外の問題にどう向き合っているのか。さっそく詳しく解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。えー、第2次安倍政権は、10月頃に、本格的な秋の臨時国会を開くわけですね。で、今月と9月は、ま、それに備えて、安倍政権がどういう準備をするのかと、いうことなんですね。で、それを、いわば議論するために、昨日の早朝から、先ほどまでかけて、政府中枢の人に、例えば昨日の朝ですと、都内で、じっくりお会いしたり、先ほどまでは、いろんな方と電話したり、いたしました。えー、そこで一番話題になったのはですね、実はこのここに出てる靖国参拝よりも、やっぱりこっちの方なんですね。それは何かというと、内閣改造、あるいは党人事、やるのかやらないのか。はい。結論はもうはっきりしてます。これです」

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村西利恵
「総理側近によると、『内閣改造は、なくなった』

山本浩之
「へえー」

青山繁晴
「はい。なくなりました」

村西利恵
「なくなった…」

青山繁晴
「なくなったっていうのは、あくまでその10月の臨時国会前に、やる改造はないって意味です。いつまでもやらないわけじゃない。安倍政権もいつまでもあるわけじゃないですし。だけど、もう自民党の中は沸き立ってたわけですよ」

一同
「うーん」

村西利恵
「自分を大臣にしてほしいっていう方は、いっぱいいらっしゃるでしょうしね」

青山繁晴
「いやー、青山ちゃん(笑)、あの、10月以降、俺もいよいよ閣僚として、国会臨めるからっていうことを言った人がいて(一同笑)」

村西利恵
「そうなんですか(笑)」

山本浩之
「それはちょっとかっこ悪いですね(笑)」

青山繁晴
「あの、素朴な言葉で、僕は嫌いじゃないんだけど、まあ、そんな呑気な人はもうなるべく、内閣からも、国会からもいなくなってほしいと思いまして、そういうこと言いましたら、大変、あの、ガッカリされましたが。別に根拠なく言ってんじゃなくて、これもう(プロジェクターに)1人しか首相側近って書いてないけど、政治家も、それから政治家じゃない人も含めて、つまり官僚、それからインテリジェンスの人なんかも全部含めて、もう見事に一致してて、安倍総理からの指示として、秋の臨時国会前の改造やりません。なぜかというと、12月にできたんだと、この第2次安倍政権は。1年も経ってない大臣を、なぜ替えなきゃいけないのかと、こと言ったんで、ガッカリした人たちは、ああ、じゃあ1年経ったら(一同笑)、つまり、今年の年末とか、来年の1月ぐらいになったらあるのかなと。それはあるかもしれませんよ。でも僕の個人的意見も、これ正直言って安倍総理にも、電話で申しましたけれどずっと前に。1年も経ってない、内閣を替える理由は、ありませんと、いうことを申しました。で、その上でですね、いや僕の意見は関係ないですけれども、安倍さん実際にそういうことをおっしゃった。秋の臨時国会までやったりしませんと。その本当の意図は、これです」

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村西利恵
「これは、古い自民党に戻さない決断をしたと、いうこと」

青山繁晴
「はい。これも、実は僕は王道のひとつだと思うんですね。一回参院選挙に勝ったからといって、その前の衆院選は政権を作った選挙で、今度は信任投票だったですね。一度信任投票で勝ったからといって、もう古い自民党に戻せと、もう大臣1年やんなくていい、そんなもん何ヶ月でもいいんだと、どんどんどんどん大臣にしてくれって派閥の要求もあると。ね。そういうことには戻しませんよっていう決断、まあ、そういう意思を示したってことですね。でも残念ながら、まだこれで古い自民党に戻らなくなったなんて、とんでもない、そんなこと言えません。えー、自由民主党の、こういう言い方きつすぎるかもしれないけど、腐った部分というのは十分健在なので、既得権益に乗っかった部分は健在なので、もっともっとこういうことを繰り返して行かなきゃいけない。しかし、第2次安倍政権にとって、実はそういう、古い自民党と、戦う内側の、苦しみが、続きながらもですね、報道されてない、明るい材料がひとつ出てきていて、それはこれです」

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村西利恵
「総理側近によると、『最近の中国と韓国は、意外なほど折れてきている』

青山繁晴
「はい。こういう話ほとんどないですよね。あの、依然として言われてるのは、第2次安倍政権はけしからんと。中国包囲網の外交なんかやってるけど、中韓と全然、関係改善できないじゃないかと、あの、おっしゃってる方、たくさんいらっしゃるんですけど、いや、水面下では、僕も確認してますけど、僕というのは、つまり、相手方にも僕なりのルートで聞いてますけれども、意外なほど折れてきてる。その結果、例えば何が、あり得るかというと、これです」

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村西利恵
9月のG20で、“中国の習近平国家主席と安倍総理の立ち話”、が、実現する可能性がでてきた」

青山繁晴
「はい。あくまで立ち話です。ね。あの、G20っていうのは、9月の初旬に、ロシアのサンクトペテルブルグっていう古い都で、G20が行われるんですね。えー、その、普通のサミットと違って中国なんかも参加できる、広げた、一種のサミットが開かれる。その時に習近平国家主席も、安倍総理も必ず、出席なさいますけれども、その時に立ち話という形だけれども、おー、あの、尖閣諸島の国有化があってから初めて、日中のトップの直接対話が、実現する見通し、これは、可能性と書きましたが、今の時点ではかなり高いと、言っていいと思います」

山本浩之
「それは青山さん、あの、いきなり日中首脳会談っていうんではなくって、立ち話って…」

青山繁晴
「ま、立ち話は(笑)、ものは考えようで、首脳会談には違いない…」

山本浩之
「違いないんですけど、座ってやらないんですね?」

青山繁晴
「座ってやる見通しは今のところ逆にないです」

山本浩之
「ああー、そうですか」

青山繁晴
「ありません。はい。それ、どうしてないかというと、実は、これ先に言っときますが、日本側の態度に変化ないからです

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「中国側は、もうはっきりと、その、尖閣諸島は、領土問題だと認めろ、領土問題と認めた上で、一緒に棚上げにしましょう、これないと日中首脳会談できませんと、言ってるってのを、これ異例ですけど、安倍総理が、明言されましたよね」

山本浩之
「はあ、はあ…」

青山繁晴
「で、いわば中国側はそうやって拳振り上げてんだけど、日本はそれに対して全く反応しないので、その、座った会談っていうのは、できないわけです」

山本浩之
「なるほど」

青山繁晴
「ところがですね、その、拳振り上げたと言いながら、実は中国に変化出てるっていうのは、尖閣諸島で具体的な変化もあるんです。はい、ちょっとそれ出して下さい」

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村西利恵
「最近の中国の動きですが、きょう、中国海警局所属の『海警』4隻が、尖閣諸島周辺で領海侵犯しました。そして先月14日には、中国の軍艦5隻が初めて、宗谷海峡を通過し、その後24日になって太平洋上で、Y-8早期警戒機1機と合流するということもありました」

青山繁晴
「はい。あの、こういうのを、ここパッと見ていただくと、え?何も変わってないじゃないと。えー、日本国沖縄県石垣市の、その、海、私たちの領海に、勝手に中国の船が入ってくると、侵犯してくるっていうのは何も変わってないと。それはその通りなんですが、実は、これ、ピーク時からすると、随分減ってきてるんです

村西利恵
「数が」

青山繁晴
「はい。数が減ってきてる。そして同時にですね、実はこの入ってくる船の行動も、前のような露骨な動き、例えば、今にも上陸しそうな姿勢を見せたりってことは、すごく少なくなってるわけです」

村西利恵
「ああー」

青山繁晴
「で、同時に、こういう動きとぴったり合わせて、棚上げにしろっていうことを、実は水面下の、外交ルートでずっと交渉してますが、全く言わなくなったんです。この一月(ひとつき)半ぐらいですね」

山本浩之
「はあ、はあ…」

青山繁晴
「えー、ということはもう参院選の前後から、それ全然言わなくなってるわけですよ。で、それと合わせる形で、軍の方は動き激しいですね。これ海警って新たにできた中国の海警局ってものですけど、これ日本で言うと海上保安庁ですね。アメリカだとコーストガード、沿岸警備隊ですよね。軍ではない。武装してるけど軍ではない。軍ではないけど武装してるから、問題ですけれども、もう一回言いますが軍ではない。軍の方は突如として今までなかった大きな動きやって、初めて宗谷海峡、を通過したり、宗谷海峡を通過してから、太平洋上、日本側の太平洋上で、初めての艦隊訓練をやってみせたりしてますね。これは、実は、本当の意味は、第2次安倍政権の中枢が分析してるのは、こういう意味なんです」

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村西利恵
「総理側近によると、『尖閣で引いて、太平洋に出るという動きは、一体のもの』

青山繁晴
「そうです。だから、同じ一体といっても、尖閣も含めて全部前のように、もう野田政権に対してずっとやってたように、押して押して、もう日本を辱めるような行動に出てるんではなくて、尖閣で引いてるから、バランスを取って軍の方は、新たな活発な動きをしてるっていうことであって、つまり、注目すべきは、こっち(尖閣で引いている)の方だということなんです(一同同意)。従って立ち話程度の、日中首脳会談であれば、応じるっていう、実は、具体的なサインを、私たちの尖閣の海で、中国はすでに行ってるってことなんです。一般メディアがはっきり言うと取材できてない、ちょっと言い方、厳しいですかね、だけのことであって、これは本当は国民が知るべき情報だと思います。そして、これで、はっきり言うと、焦って慌てているのは、韓国であって、韓国では実は、朴槿恵大統領に対してもっと深刻な動きが、起きてます。それ何かというと、これです」

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村西利恵
「総理側近によると、『韓国経済界が朴槿恵大統領に対して、日韓関係を改善するよう突き上げている』

青山繁晴
「はい。これ韓国経済界の例えばどういう企業の、どういう人が、朴槿恵大統領に、苦情を言ったかってことも実は、聞いてますけれど、それは韓国側の企業に僕は確認取れなかったんで、それは、フェアネス、公平性のために申しませんけれど、まあ、そうそうたる韓国経済界の重鎮が、朴槿恵大統領に苦情を言ってる。それどうしてかというと韓国経済がいま非常に急速に悪くなったのはご存知だと思います。かつては、韓国通貨のウォンを安くして有利に動いてたけれど、アベノミクスで、あの、円安になったというよりは、為替水準がまともに、少しなったので、それで途端におかしくなって、そうすると、韓国経済界としては、日本の投資が減るっていうのは、大変困るわけです。日本の投資が減るっていうのはどういう意味かというと、日本の経済界が、この朴槿恵大統領の路線に嫌気が差すってことですね。もうそんな韓国にカネ出さないってことになるわけですね。それ、どうしてそういうことが起きたかというと、直接のきっかけがはっきりしてて、これです」

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村西利恵
変化のきっかけは先月、韓国高裁が、日本企業の責任を相次ぎ認定し、戦時の韓国人に対する損害賠償を命令したこと

青山繁晴
「はい。これあの、ニュースで、もちろん出てますからご存知の方も少なくないと思いますけれど、例えば新日鉄住金とか、三菱重工とか、日本を代表する企業に対して、えー、先の大戦時、えー、だから、70年ぐらい前の時に、韓国から、つまり韓国の労働者を、無理矢理働かせたんじゃないかと。これ普通の新聞だと戦時徴用とか、普通のテレビだったら徴用徴用って言うんですよ。でもそれは実は確認されてないことだと僕は考えてますから、(プロジェクターに書くのは)省いてもらいました。つまりね、第2次世界大戦中の日本っていうのは、女学生も、ね、あるいは、あの、男子の学生なんかも、工場に動員されましたね。それと日韓併合時代の、韓国の方々が違う扱いを受けたっていう、実は証拠はありません。ね。僕の考えですよ。僕の見方ですけどもそうですから。で、少なくともしかし韓国の方は働いていた。そして、あの、その時に未払いの賃金があると主張する方もいるし、賠償が必要であると、いらっしゃる方もいる。しかし本当はですね、そういうことを全部含めて1965年の、日韓国交正常化の時に、そういう賠償問題に対する、協定が結ばれて、韓国政府が、朴槿恵政権になるまではずーっと、もうそれは、解決した問題だと言ってきたんですよ。それが突然ですね、先月に、韓国の高裁が、相次いで、いや、日本企業にはそのカネ払う責任があるんだってことを、そういう判決を出したわけです。そして韓国の司法は、日本と比べると独立性は、低いです」
※くっくりによる補足:韓国は盧武鉉政権時代に「韓日請求権協定で扱われなかった反人道的不法行為に対しては日本政府に持続的に責任を追及する」という政府としての立場をまとめましたが、「反人道的不法行為」に含まれたのは慰安婦、サハリン残留韓国人、韓国人被爆者のみで、徴用は「請求権枠組み内で解決された事案」とされ、含まれていません。

村西利恵
「ということは」

青山繁晴
「はい。だから、これは、青瓦台、韓国の官邸のご意向を踏まえた、こういう判決が出たんで、要するに政治的な路線変更だと、受け止められているから、実は日本の経済界には、嫌悪感、あるいは危機感が広まってて、もう投資しないって話が起きてるから、韓国はこれを回復するために少なくとも経済界から、これは何とかすべきだということを、言ってるわけです。そしてですね、この中韓の両方の動きに関して、例えばね、日本の政治家の中には剣道をたしなむ人がけっこういます。ね。意外かもしれませんが。で、その、剣道をたしなむ政治家の一人で、安倍総理に非常に近い人が、僕にこないだ言ったことのひとつはですね、剣道ですから、ま、普通に道場でこうやって、剣を出すよねと。ね。それは別にあの、無理に突くっていうわけじゃなくて普通に、切っ先を出すと。で、その時に、野田政権は、普通に切っ先出しながら、もう腰が引けて、向こうが出てきたら、後ろに行くって分かってたから、中国としては逆に前に出ざるを得なかった。ところが、第2次安倍政権になってから、こうやって、外交ですから普通に、ま、戦争するって意味じゃなくて、戦争しないために、外交の切っ先を出した時に、安倍政権の場合は、(相手が)踏み込んできたら、踏み込むと、いう姿勢がはっきりして、それが王道だから、だから、その、引くべきは引くと。落ち着かせるべきは落ち着かせるということになっているんだと

山本浩之
「なるほど」

青山繁晴
「で、落ち着かせるべきを落ち着かせるっていうのは、実は、靖国に関しても言えることであって、これ見て下さい」

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村西利恵
「総理側近によると、『安倍総理と麻生副総理が参拝しなければ、大きな問題は起きない』

青山繁晴
「はい。これあくまで日本側の見方だっていうことは、もちろん言っておきますが、しかしさっき申しました僕なりの中韓のルートでも、同じような反応なんです。えー、まず僕は聞かれてるのは、麻生さんについては正直、ほとんど聞かれたことありませんけれど、安倍総理は8月15日に参拝するんじゃないかと、いうことは聞かれるんですけど、えー、その中韓どころかですね、日本の要人にも何度か聞かれましたが、これもともと安倍さんにその考え、ないんですよ

山本浩之
「もともとない」

青山繁晴
「もともとありません。だから、その、安倍さんも、つまり総理も、それからナンバー2の副総理も、参拝しない。で、例えば稲田朋美さん、のように参拝の意向表明してる方いらっしゃいますれど、中国・韓国はその参拝、現職閣僚の参拝があったら、もちろん、クレームは発する。それ間違いないですけど、しかし、それだからといって、例えば、秋のその立ち話ができなくなるような、大きな問題にはならないっていうのをですね、その、水面下のすりあわせでやってるわけです。で、これ、僕は実は靖国神社にも行きまして、その、靖国神社にとってはどうなのかっていうこと聞きましたら、もともと8月15日に安倍総理の参拝自体、期待してないと。それは安倍さんに期待ないって意味じゃなくて、もともと靖国神社に対して誤解があると。はい、出して下さい」

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村西利恵
靖国神社では8月15日に行事はあっても、祭典はない

青山繁晴
「はい。行事というのは、白い鳩を飛ばしたりして、英霊を慰めるってことはもちろんやりますけれど、しかし靖国神社っていうのは、言うまでもないことですけど、戊辰戦争以来、その、国のために亡くなった方を祀ってるんであって、第2次世界大戦だけが特別なんじゃないから。あくまで春の例大祭と秋の例大祭がお祭り、祭典であって、8月15日は、あの、行事はあっても、他の戦没者と、これ、その、区分けしてるわけじゃないんですよ。だから8月15日っていうのは本当は、中曽根総理が、その、参拝された以降、行かれたのは、2006年だったと思いますけど、小泉さん一人ですよね。で、従って、ことさらに、その8月15日に参拝してみせるってことは安倍さんそもそも考えてない

一同
「うーん」

青山繁晴
「その、自民党の議員の中からも、行くんじゃないか行くんじゃないか、行くぞ行くぞと、わざわざ煽る人がいて、それはしかし本当は、これ靖国神社の人たち、つまり、神官たちが、僕に言ったことなんですけど、自民党の政治家で、靖国神社の本当の、願い、あるいは本質を知ってる人はすごく少ない、いうことを言われてました。はい。それも私たちは、えー、研究する必要あると思います。その上でですね、こうやって、いわば王道を安倍政権が、外交に関しては、何とか頑張ろうとしてる中で、いやぁ、やっぱりびっくりした動きありましたよね。それはこれです」

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村西利恵
「先月25日からアントニオ猪木参議院議員が、北朝鮮を訪問しました」

青山繁晴
「はい。本人によると、26回目の訪問だということなんですけれども。今回は、帰国されてから、拉致事件について、わざわざ外国人特派員協会で、発言されましたね。その発言、例えばこれです」

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村西利恵
「猪木議員はおととい会見で、『拉致が解決したら、我々は幸せになれますかね?』と発言しました」

青山繁晴
「これあの、今、こう目にしただけで僕、頭ガーンとなるような、つまり、拉致が解決しないままで日本国民はみんな幸せだと。それってじゃあ拉致被害者の家族は、国民じゃないんですか? この人に大量得票を集めて、当選させてしまった参議院選挙っていうのは、投票なさった方、だけではなくて、僕たち全体が考えるべきだと、ことだと思いますけれども。実は、今日の話の後半は、その、僕に怒りのメールとか悲しみのメールたくさんいただいてるんですけど、その上でですね、あえて違う視点もひとつ提供したいと思います。えー、それの、後半に向けてのキーワードは、これです」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『ほんものの闘魂』とは。アントニオ猪木議員の訪朝と、発言の裏側について、このあと詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「ま、アントニオ猪木議員の訪朝についてはびっくりしましたけれども、そこから拉致の問題について、引き続き解説をお願いしたいと思います」

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青山繁晴
「あの、猪木さんの発言は、もちろんこれだけじゃなくてですね、あの、怒りと悲しみのメールがたくさん来たと僕申しましたけど、あの、けっこうしっかり皆さん、あの、フルテキストっていうか発言の全部を見てらして、26回も北朝鮮に行かれたと、自分で言われながら、今まで拉致には触らないようにしてたと。なぜかというと、拉致に触ると、日朝友好がおかしくなるからと。国民が誘拐された場所に26回も行ってですよ、それ当たらず触らず、それ友好だと言う。もう一回言いますがこれ参議院議員として、あるいは日本維新の会として、この人を参議院議員に送り込んだ橋下徹さんや石原慎太郎さん、これ黙ってるの、絶対おかしいでしょ、責任を明らかにすべきだと思いますね。で、その上でですね、その怒りと悲しみ、僕も、あの、共有するっていうか、本当はこのへん(頭)から、あの、噴火しそうなんですが、違う視点を、提供してる人が、実は拉致被害者の家族の方や、それから、ボランティアでずっと解決のために戦ってきた民間の人が、違う冷静な分析を、僕にも提供してくれてるんです。例えばひとつ紹介しますと、これです」

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村西利恵
「この猪木議員の会見の中で、特定失踪者調査会の荒木代表が注目したのはこの部分です。読み上げます。『日本の拉致被害者名簿の中にある、何百人か分かりませんが、数字がどんどん変わっていった中で、日本の中で死んでいる人もいる。そういうような拉致名簿を北朝鮮側に提出して解決しようとしても、これは、向こう側からしたときに、「そんないい加減なこと言ってくるなよ」となる』と」

青山繁晴
「うん。これ何かアバウトな話をずっとしてるように一般的には受け止められるでしょうが、受け止められる人もいらっしゃると思いますが、この荒木さんっていうのはまさしく民間として、その、特定失踪者、政府認定すら受けられてない、拉致被害者のことを一生懸命、あの、ボランティアとして考えて取り組んできた人ですね。で、その長年の経験から言って、この猪木さんの、あの、発言っていうのは、ま、興味深いと、いう趣旨のことを、こう、メールでもずっと流されていてですね、僕だけじゃなくてたくさんの人に流していて。で、それどういうことかというとですね、猪木さんの発言の中にある、その、日本が出してきてる拉致被害者の名簿の中に何百人、ね、という話があって、数字がしかもどんどん変わっていってると。まず、ここまでね。これは何を指してるのかというと、これだと。はい」

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村西利恵
「これは特定失踪者リストと、警察庁が去年12月に発表した、868人のこと」

青山繁晴
「はい。これ今までの『アンカー』でもやりましたが、今まで、その、特定失踪者ってあまり警察は、関わってくれなかったけれど、この、第2次安倍政権が、拉致事件必ず解決するという姿勢に変わったことと、まあ、歩調を合わせて、実に800人をはるかに超える数字を、可能性がある人として発表したんですね。それを言ってるんだと。で、しかも、その、どんどん数字が、こう、変えられてるじゃないかと。ね。つまり北朝鮮の主張を言ってるわけですね。で、さらに、日本の中で死んでる人、つまり北朝鮮に行かずに日本国内で死んだ人もこのリストの中にあるじゃないかと言ってて、それ具体的にはこれだと。出して下さい」

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村西利恵
殺人事件の被害者だったことが判った、石川千佳子さん

青山繁晴
「はい。これ石川千佳子さんは、特定失踪者のリストに、確かに入っていました。それが今から何と9年も前にですね、実は自分が日本国内で殺しましたっていう人が、自首したんですよ。で、その時に殺人事件としても時効だったので、刑事事件にならなかったんですが、北朝鮮は、ほら見ろと、こういう嘘があるじゃないかと。だから拉致事件ってのは日本のでっち上げなんだってことを、実はずっと言ってたんですよ。しかしさすがに日本のメディアでも、それを取り上げるところはほとんどなかったから、今まであんまり話題にならなかった。そして、これは例えば荒木さんの判断としても、あるいは他の、拉致被害者の家族の判断としてもですね、家族全員じゃありませんよ? 何人かの判断としては、猪木さんが、9年前のこのことを、んなのご存知のわけはない。猪木さん本人もおっしゃってる通り、拉致事件に全然今まで無関心で関わってこられませんでしたから。ということは、何を物語ってるかというと、この猪木さんの発言っていうのは、こうだと」

村西利恵
「荒木代表の見方は、アントニオ猪木議員は北朝鮮に、言わされたんだと」

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青山繁晴
「はい。つまりメッセンジャー役を引き受けて、その、ちょっとうろ覚えの部分もあるけれども、何とか外国人特派員協会で、その、北朝鮮にこう言ってくれってことを、そのまま言ったんだと。ね。ということは、北朝鮮の本音が隠れてるってことです。その瞬間から、はっきり言うとアントニオ猪木さん、どうでもいいとは言わないけれど、問題が変わるんですよ。北朝鮮が本音を、ね、この寄り添ってくるプロレスラーを通じて、言ってるんだってことを、実はこの分析は、僕は、日本のインテリジェンス、情報当局にぶつけましたら、その点は、その通りだと。これは間違いなく北朝鮮の本音が出てる、我々もそう分析してると、いうことを、あえて申しますが複数の情報機関で確認をしました」

村西利恵
「で、その本音というのが、日本が拉致被害者を数人に絞ってくれれば、北朝鮮は日朝交渉に入りたい

青山繁晴
「はい。というのはですね、例えば特定失踪者全体で868人って日本の警察が言ってると。ところが北朝鮮ももう代替わりしてて、直接、拉致を指揮した金正日総書記はもういない。亡くなってる。息子さんの金正恩、いま独裁者は、拉致事件に直接関わってない。そしてたくさんの工作機関が先争ってやったから、どれがどうやったのか、当事者、犯人の北朝鮮も、全体の数字が分からないと」

村西利恵
「分かってないんですね」

青山繁晴
「だから、それやると、もう、その、深い森の中に入ってしまうことになるから、日本側が数人、を選んで絞ってくれたら、我々は交渉したいってことを、本当は伝えてるんじゃないかと。で、これは、重大な北朝鮮の本音であって、つまり北は、追い込まれてるってことですね。そんなところまで日本側に、例えばアントニオ猪木って人を使って、提示しないと、まさしく経済が立ちゆかなくなってる、日本の援助なしではやっていけないってことになってる。じゃあその上で、第2次安倍政権がこの北朝鮮の隠されたメッセージ、これ実は受け取ってるわけですね。複数の情報機関が一致して、分析したってことは、それは、安倍総理に必ず、上げてます。実は上げてることも確認しました。だから、安倍さんの判断がどうなるかが、問題なんですが、答えはこれです」

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村西利恵
「情報当局者によると、『拉致被害者を数人に絞ることなど、決してやらない』

青山繁晴
「はい。従って、安倍政権の方針はこうです」

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村西利恵
安倍政権は、全員帰国の方針を変えない

青山繁晴
「はい。北朝鮮がそのように、実は、さっき言いました、中韓の、水面下での、いわばちょっと腰砕けになってるよりも、もっと深刻な事態こうなってる時に、その、例えば、美談を作るとか、数人をとりあえず帰していただいてそれで盛り上げるとかいうことじゃなくて、この時だからこそ、全員帰国、最後の一人まで必ず取り返すという、民主主義国家、民主主義国家は国民全員が主人公ですから、その最後の一人まで取り返すってことを、決して降ろさないっていう王道を、拉致事件について今やろうとしてます。あとは、国民の方の理解があるかどうかですから、今申したこと、アントニオ猪木さんの発言についても、皆さんでよく、一緒に考えていただきたいと思います」

山本浩之
「ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした。コマーシャルです」

 ____________________________内容紹介ここまで


 「自民党の政治家で、靖国神社の本当の、願い、あるいは本質を知ってる人はすごく少ない」って話は、ちょっと力抜けちゃいました。
 自民党の政治家ですらそういう状態ってことは、じゃあ野党の政治家はもっと分かってないってことですよね(T_T)

 さて、私事ですが、今年の8月15日は、私は夫と二人で大阪護国神社に参拝する予定です。おそらく夕方頃になると思います。
 当日参拝される方、小柄なおっさん(45歳)を連れた猫背のおばさん(49歳・166cm52kg)を見かけたら、どうぞお声をかけてやって下さい。

 この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・米軍ヘリ墜落事故関連
・福島第1原発汚染水漏えい問題 国が対策費を一部負担で検討へ
・米英が自国民に出国呼び掛け イエメン テロの恐れ

 ちなみに来週8月14日の「アンカー」、青山繁晴さんはアメリカ出張につきお休みだそうです。

 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。


※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
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