「アンカー」拉致事件に大きな転機!?オバマが金正恩排除の方針を明確に!中国も同意!?
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■7/3放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『その時が来た』。これまで青山繁晴さんは、北朝鮮が政府認定拉致被害者は無視して、それ以外の被害者を帰そうとしてくる恐れがあると何度も述べていましたが、それがついに現実となりつつあると警鐘を鳴らします。
一方で北朝鮮はアメリカに対しても新たな動きをしていますが、その裏には実はオバマ政権が「金正恩排除」の方針を明確にしていて、しかもそれを中国にも伝え、中国も何とそれを否定はしていないと。北朝鮮が拉致事件をどうにかしようとしてくるのも、追い詰められていることが背景にあると。
後半のキーワードは『あくまで突破口』。古屋拉致担当大臣と直接会った青山さんが、彼から聞いたギリギリの事実関係とは? 米中が考えている北朝鮮の新しい体制とは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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内容紹介ここから____________________________
※ASEAN地域フォーラムで北朝鮮「非核化あり得ない」「拉致問題は解決済み」と従来主張展開…など北朝鮮関連のニュース報道のあと
山本浩之
「今日の“ニュースDEズバリ”のコーナーは、ズバリ、この北朝鮮問題だと伺っております」
青山繁晴
「そうです。あの、今のニュースで、例えば、北朝鮮のパクさん(朴宜春=パク・ウィチュン)って外務大臣出てきましたけど、もう、80ぐらいのかなり高齢な外務大臣ですけど、あまり見たことないでしょ」
山本浩之
「名前見たことないですね……」
青山繁晴
「でも就任後けっこう、時間経ってるんですよ。ということはどういうことかというと、実は外務大臣と言っても、外交の責任者じゃないです、実質」
山本浩之
「んー、なるほど」
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■7/3放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
対北朝鮮、オバマ政権が重大決断、拉致事件に大きな転機、米中の思惑と金体制の行方を青山がズバリ!
前半のキーワードは『その時が来た』。これまで青山繁晴さんは、北朝鮮が政府認定拉致被害者は無視して、それ以外の被害者を帰そうとしてくる恐れがあると何度も述べていましたが、それがついに現実となりつつあると警鐘を鳴らします。
一方で北朝鮮はアメリカに対しても新たな動きをしていますが、その裏には実はオバマ政権が「金正恩排除」の方針を明確にしていて、しかもそれを中国にも伝え、中国も何とそれを否定はしていないと。北朝鮮が拉致事件をどうにかしようとしてくるのも、追い詰められていることが背景にあると。
後半のキーワードは『あくまで突破口』。古屋拉致担当大臣と直接会った青山さんが、彼から聞いたギリギリの事実関係とは? 米中が考えている北朝鮮の新しい体制とは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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※ASEAN地域フォーラムで北朝鮮「非核化あり得ない」「拉致問題は解決済み」と従来主張展開…など北朝鮮関連のニュース報道のあと
山本浩之
「今日の“ニュースDEズバリ”のコーナーは、ズバリ、この北朝鮮問題だと伺っております」
青山繁晴
「そうです。あの、今のニュースで、例えば、北朝鮮のパクさん(朴宜春=パク・ウィチュン)って外務大臣出てきましたけど、もう、80ぐらいのかなり高齢な外務大臣ですけど、あまり見たことないでしょ」
山本浩之
「名前見たことないですね……」
青山繁晴
「でも就任後けっこう、時間経ってるんですよ。ということはどういうことかというと、実は外務大臣と言っても、外交の責任者じゃないです、実質」
山本浩之
「んー、なるほど」
青山繁晴
「つまりこうやって表の舞台で、もう型にはまったことを言わされて、それ言うだけなんですよね。だから、こう、例えばパク外務大臣が、どう言ったこう言ったってあんまり大きく扱う必要もないんですが、ただ一点だけ重大なポイントあって、あの、こういう風に表で喋る役割だけの人が、すごく棒を飲んだように強硬なこと、例えば、もう、拉致事件はもう解決済みだとか、あの、核は本当はアメリカの方が悪いんだとか、いう話ばっかりする時ってのは必ず裏で、水面下の交渉が、かなり、こう、進んでるっていうよりは、あの、ごちゃごちゃやってると言うべき」
山本浩之
「ああー、じゃあ何が動きがあると考えればいいわけですね」
青山繁晴
「そうです。はい。実は今回も全くそうで、特に、日本と拉致事件、アメリカと核、えー、日本と世界にとって一番大事なこの2つ、あるいは日米にとって一番大事なことについて、水面下での交渉が進んでいる、交渉進んでる、つまり、いい結果が近づいているって意味ではありません。かなり、本音の、腹の探り合いが始まってるということを、実は拉致問題担当大臣の古屋さんにお会いしたのも含めて、関係者にたくさんお会いしてきまして、それを今日まとめて、皆さんにありのままにお伝えして一緒に考えたいと思います。えー、最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『その時が来た』」
青山繁晴
「あの、この番組、拉致被害者の家族の方も、有本恵子ちゃんのお父様お母様をはじめ、たくさんご覧になっていただいてるんですけど、残念ながら、恵子ちゃんが帰る時が来たという意味では、まだありません。しかし、重大な転機が来たことだけは間違いがないので、拉致被害者の家族、と、私たち主権者・国民が、本当に、決意をし、あるいは用意をする。参院選の、あとの、ことをむしろ、考えるべき時期が来たという意味です」
山本浩之
「分かりました」
青山繁晴
「一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「では、コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、拉致問題も重大な局面を迎えていると。今日は北朝鮮を取り巻く状況についてお話をいただきます」
青山繁晴
「はい。えっと、まず、ま、これ正直この画面は、この番組が作ってくれたんですけど、ここに衝撃的展開とあって、僕あんまり衝撃的って言葉使いたくないんですね。えー、物事を大げさに言ってはいけませんから。ただ、今回やっぱり、私たちのこう、主権者の胸の中に、しっかりと入れて、こう受け止めるべき動きにはなってると思います。それは具体的にどういうことかというと、これです」
村西利恵
「複数の政府当局者によると、『北朝鮮は、政府認定拉致被害者12人以外の方々を、帰すことをちらつかせている』」
青山繁晴
「ええ。これ実はですね、この『アンカー』の、そして水曜『アンカー』のこのコーナーで、ずっと前から、言ってきたことなんですね(一同同意)。というのは、最初はまず良い前進があったわけです。実は政府が認定できている、つまり、こう北朝鮮から付け込まれない、間違って認定したりすると、一発で北朝鮮はそこに付け込んで、拉致事件というのはでっち上げだと、いう話にすり替えられますから。だから非常に、ま、認定を慎重にやってきた。で、それが、たった、帰ってきた5人の方を合わせると、全部で17人に過ぎないわけですね。で、明らかに、もっといらっしゃる、それがずっと置き去りにされてきて、それを民間の方々が、ほんとに血のにじむようなボランティアの活動で、特定失踪者って名前まで作ってですね、失踪者、つまり家出をされたり行方が分からなくなった方の中で、特定の方、それは実は逆で、ま、一種の逆であって、特定の理由がない。つまり破産してるとか、あの、色んな悩みがあった、そういう形跡がないのに、例えば堀田さん(関テレ男性アナ)のように、普通にこうやって働いてる人が、このスタジオ出たら、一歩出たら行方が分からなくなると。そういう方を逆に、特定の理由がない人を特定失踪者とあえて呼んで、すなわち北朝鮮が拉致をしていった。例えばメディアの関係者だったら拉致して、使う、値打ちありますから。で、そういう問題提起をして長年政府に無視されてきたのを、ようやく政府が、政府もそれを取り組むようになってきたんです。で、そのことをこの『アンカー』でお話しした最初に、北朝鮮がそれを逆手にとって、その、政府認定の方々をほったらかしにしたまま、そうじゃない人を出そうとしてくるっていう恐れがあると言ってきたんですが、ついに現実のものと、今なってます。それは、こういうことです」
村西利恵
「政府認定以外の方々というのは、特定失踪者、または、全く名前がこれまで挙がっていない失踪者」
青山繁晴
「はい。これ実はですね、えー、北朝鮮側が、日本側、第2次安倍政権の当局者に、ちらつかせてるんです、水面下で。これ飯島さんじゃありません。えー、飯島勲さん、内閣参与の訪朝については、飯島さんご自身が、自分の役割は終わったと、事務的な折衝は終わったとおっしゃってますね。つまりもっとハイレベルで、ハイレベルなのに水面下で、その、今まで、10年半も動かないできた、拉致事件を動かそうっていう取り組みが、安倍さん、総理も本気ですし、あの、本気の動きが、始まっているんですね。そしたら北朝鮮側がちらつかせているのは、特定失踪者だけじゃなくてですね、かつての曽我ひとみさんのような方ですね。えー、10年半前に小泉訪朝によって、5人の方がやっと最初の帰国を果たしたんですけど、第1陣として、あくまで第1陣として。その中に曽我ひとみさんがいらっしゃって、それは警察関係者も、あるいはその、民間で取り組んでる人、例えば僕のようなほんとに端っこの人間にとっても、全く聞いたことがない。僕にも電話来ましたけど僕も全く知らなかったです。で、その曽我さんは、純然たる拉致被害者なんですが、ひょっとしたらこの中(全く名前がこれまで挙がっていない失踪者の中)に、何らかの理由で自ら北朝鮮に行ってみたいと、思って行った方がいるかもしれない。で、そういう方を北朝鮮があえて出してきて、その、やっぱり拉致事件っていうのはでっち上げの要素も随分あるんだってことを、主張するんじゃないかっていうのをですね、非常に今の第2次安倍政権の奥深いところで、心配しながら、でもこれ交渉としてやらざるを得ないから、そのギリギリの展開になってるってことなんですね。皆さんいつもこの『アンカー』、特にこのコーナーでは、ニュースというのはいわば、尻尾が出る、その、隠しても隠しても隠しきれない尻尾のように、ほんとの姿が見えることが、ニュースにはあるんですと申しました。実はこの件も、今までさらりとしか報道されなかった、ニュースの中に、その尻尾があるんです。それは、これです」
村西利恵
「先月28日に、警察庁が、拉致捜査の対象者169人を、各都道府県警ホームページに掲載しました」
青山繁晴
「ええ。これ実は最初の、いわば、皆さん、あれ?と思ったかもしれないのは、去年の年末だったんですよね。えー、警察庁が突如として、実は、拉致の疑い、捨てきれない方々が、全国で、あるいはその海外まで合わせて日本人の中に、800数十人いらっしゃると。当時は868人と言っててそのあとちょっと減ったんです。つまりそうじゃないっていう人が、何人か出てきましたからね。いきなりそれを言ってですね、つまり普通の国民は本当は、え?今まで17人と言ってたのが、868人いると。絶対おかしいと思った人いるんですよ。でもニュースがあんまりやらないから、そのまま、どうだろうなとみんなが思ってるうちに、その、半年経ってですね、6月の28日に、今度は、実はその868人の中で、特に169人は、その、実は、拉致事件の捜査の対象として、調べたり捜査したりしてるんですよってことをですね、これをしかも警察庁が自分で公表するんじゃなくて、各都道府県警に、お前らやれと、言ったわけですよ。これ自体変でしょう? だって例えば、僕、神戸生まれですけど、今、東京に住んでますよね。で、僕が東京で誘拐されたとしますね。ところがですよ、このやり方だと、たぶん兵庫県警のホームページにしか載らないんですよ。ね。18歳までしかいなかったんですよ、兵庫県に。だから、これ当然ですね、あの、全部が分かるように警察庁が責任持って、公開しなきゃいけないのに、都道府県警に、はっきり言うと、責任を押し付けたと言われても仕方がないと思いますね。さあその、押し付けられた警察の側がどうしてるかというと、じゃあ大阪府警のホームページちょっと今ね、実際に開いてみましょう。はい」
村西利恵
「こちらです」
青山繁晴
「はい。これ大阪府警の、皆さんもご覧になれる、ホームページなんですが、そのトピックの上から3番目、それを今、実際にクリックしてみますね。出てきました。ここに書いてありますね」
青山繁晴
「拉致の可能性を排除できない事案、ま、事件とか事案とか、に関わる方々。そして、写真付きで、これ初めて、大阪府警が責任を持って、いわば公開したわけですけど」
青山繁晴
「例えばその1人の、尾上民公乃(おのうえ・みこの)さん、を、クリックしてみると、こうやって、その、詳しい情報が出てくるんですが、これ下にスクロールしていくとですね」
青山繁晴
「こうやって、昭和62年、の当時に、20数年前ですね、当時わすか20歳で、大阪で誘拐されたと出てくるんですが、これ実はですね、ここの説明は、ま、はっきり言って木で鼻をくくったような、説明だと思うんですよ。足りないと思うんですね。ちょっと今、時間はないですけど、あえてちょっとこれを、別な検索かけてみますね」
村西利恵
「お名前のところを…」
青山繁晴
「はい。お名前のところを、ペーストしてそれで、えー、検索ページが出てきますね。で、出てきたら、これ今、生放送でぶっつけ本番でやってるんですけど、この一番上に出てきた、検索結果の一番上に出てきたやつをクリックしたらですね、特定失踪者問題調査会、これが、要するに血のにじむ努力で民間の方々がやってきた。で、そこに、こう詳しいこと書いてあるんです」
村西利恵
「失踪の状況…」
青山繁晴
「はい。で、僕から簡単に言いますとね、これ何とこの大阪の心斎橋ですよ。だからもうほんとにこの、関テレともすぐ近くのそういう心斎橋で、まあ、あの、友達と一緒にいて、そして、もう夜中になっちゃって、その、車運転してた友達が、ちょっとその、車に、あの、えー、民公乃さんを残したまま、ちょっと外へ出たんですよ。で、わずか30分、足らずで、戻ってみたら、車ごと、この民公乃さんがいなくなっててですね、かき消えてて、しかも翌朝、その、福岡の、博多湾に、その車が、こう自分から、飛び込んで行くところを、釣り人が目撃してるわけですよ。で、110番して、その車を、その福岡県警が調べたら、誰も乗ってないと。でも、助手席の窓は開いてたと。で、これわけ分かんないんですが実はこのどうして今、民公乃さんをまずクリックしたかというとですね、そっくりな人を、北朝鮮で見たっていうね、これ未確認情報なんですけど、いちおうそういう話があるわけです」
村西利恵
「目撃証言が」
青山繁晴
「目撃証言、とまで言い切れるかどうか分かんないんですけども、でも、似た人を見たって話があってですね。で、従って、えー、こういうことっていうのは、今まで明らかにされてなかったけど、当然情報が必要になるわけです。そしてですね。これ、あの、さっきの…(再びパソコン操作)」
村西利恵
「左のタグです」
青山繁晴
「はい。えー、大阪府警の、ここに戻って…、皆さん戻っていただくとですね、例えばね、この植村さんも、あの、賀上(かがみ)さんも、金田(かなた)さんも福山さんもね、これみんな平成なんですよ」
村西利恵
「拉致されたと…、失踪された時期がっていうことですね」
青山繁晴
「はい、それで例えばね、時間ないけどね、賀上さんをね、男性の賀上さんをクリックするとですよ、ちょっと見て下さい。これやっぱり大阪、なんですけども、平成13年ですよ」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「平成13年って2001年ですから、小泉訪朝の前年で、まあ、どなたにとってもついこないだですよ、これ」
村西利恵
「12年前」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「と、これが本当かどうかは確認できませんけれど、いずれにせよ、拉致事件が終わったことではないっていうのも、こういうことから分かるわけですね。で、えー、そしてですね、えー、拉致事件の話は、あとでもう一度実は、後半にお話ししますけれど、北朝鮮は日本と拉致事件をめぐって、こういう動きしてるから警察も、実はこういう新たな動きを国民に見せてるってことをまず頭に置いて下さいね。一方で北朝鮮は、アメリカに対しても新たな動きをしてて、それはこれです」
村西利恵
「複数の政府当局者によると『北朝鮮は、アメリカに対し、核施設への新たな査察受け入れをほのめかしている』」
青山繁晴
「ええ。これあの、今までも査察受け入れ云々の話があったから、いちおう、新たなって言っても当てにはならないけども、でもニューヨークを主な舞台にしてですね、北朝鮮とアメリカは実は非公式にこういう、水面下の折衝を始めてるわけですね。えー、そして、えー、この背景には実はアメリカの、これやっぱりちょっとショッキングな、態度表明があって、それはこれなんです」
村西利恵
「総理側近によると『オバマ政権は、金正恩第1書記を排除する方針を明確にし、中国にも伝えた。軍事力の部分的行使もあり得る』」
青山繁晴
「ええ。これあの、習近平さんとオバマさん、今、二人、写真を出してもらってますけど、こないだから話題にしてる8時間やった首脳会談の中でも、ある程度伝えられ、そして、外交ベース、外交当局のベースではもっと明確に、その、金正恩第1書記をこれ、あの、殺害したり、あるいはその、クーデター起こさせたり云々の、あるいは武力攻撃って話よりも、その、ソフトランディングで、本人たちを納得させて、亡命をさせるって話が中心なんですよね。で、ちなみに、軍事力の部分行使もあり得るっていうのは、実は、アメリカ側から日本側に、こういうことも表明してるんだと言ってきたんです。だから僕は首相側近に、お会いして、こんなの信用できますかと。オバマさんって戦わざる大統領だから、北アフリカでもどこでも、あるいはシリアでも、混乱のままになってると言ったら、その通り、今、第2次安倍政権はこれあんまり信用してないと。しかし、戦わざることがむしろ存在理由の、アメリカの青年も、死に至らしめない、戦地に送らないっていうのが、存在理由のオバマさんですらこれを言うっていうことの方が、やっぱり重要だよねって話なんですよね。で、これに対して、この、米中首脳会談も含めて中国側がどう反応したかというと、これなんです」
村西利恵
「『中国側に否定的な反応はなく、実質的に同意に近い』」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。えー、これは明らかに変化だと日米双方とも、これは、安倍さんの側近も、日本の外務省も、アメリカの国務省も、僕の友達のルートではありますけれども、みんな一致してるわけです」
村西利恵
「今までとは違うということ…」
青山繁晴
「はい。これ非常に重大な変化なんですが、この変化起きた理由は、非常にはっきりしてて、それはこれです」
村西利恵
「中国の態度が変わった理由。それは4月の『ミサイル撃つぞ撃つぞ』騒ぎ」
青山繁晴
「はい。皆さんまだ覚えてらっしゃると思いますが、この騒ぎ、結局空騒ぎと言えば空騒ぎだったんだけれども、中国が、最終的に確認したのはですね、この撃つぞ撃つぞが、この金正恩第1書記自身の指示だったっていうことなんです」
山本浩之
「うんうん…」
青山繁晴
「つまり、周りから盛り上げていって、そうした、この若すぎる独裁者を動かしたんじゃなくて、その、はっきりとこの人の、子供じみた判断でこうなったっていうのが、はっきりしましたから、だから中国としては実は北朝鮮側にこれを伝えました」
村西利恵
「中国が、食料や石油の裏援助を止める可能性」
青山繁晴
「はい。中国は北朝鮮を裏で援助してるっていうのはもうバレバレなんですが、例えば、もう何年も前ですけど、あるテレビ番組の生放送でですね、もうはっきり言うと『朝まで生テレビ』で、当時は僕は参加してましたから、中国から来た大学の先生が、いや、援助なんかしてないと、通関にそんな記録はないとおっしゃったから、僕は正直、生放送中に思わず笑ってしまった。それ通関統計に残さないのが大事で、パイプラインを直接引いて、例えば石油を送って、それでようやく北朝鮮の電気がついてるわけですよ、その火力発電所で燃やしてですね。それを止めるかもしれないってことを言われたら、北朝鮮は大変だから、だから慌てて、金正恩第1書記に一番近い、それも軍を握ってる人物を北京に送りました。これです」
村西利恵
「総理側近によると、『5月に、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長が訪中したとき、中国は食事も出さず、軍服を脱げと命じた』」
青山繁晴
「はい。この崔竜海っていう人は、ま、したたかとも言えるけれども、総政治局長って書いてあるのは、軍人じゃないのに、今、金正恩第1書記の権威を、ま、背負って、えー、軍を支配してる人なんですね。その人を慌てて5月に送ったわけですよ。で、送ったらですね、送ったとき軍服着てたんです。で、そしたら中国側が、この中国の要人に会う前に、脱げと。これ僕、何度もあちこち確認したんですが、実際に脱げと言われて、そして、ようやくこういう軍服じゃない服に着替えたら、ね、そのあと、食事も出さずに(笑)、この、握手と書類を渡すのだけは認めたけど、あとは、もう、もう、こう、パーンとあしらうように、してしまった」
村西利恵
「あからさまな冷遇ですよね」
青山繁晴
「はい。で、この翌月に、例えば北朝鮮は中国と戦略対話を開始したとかって発表したわけですけども」
山本浩之
「はい、ありましたね」
青山繁晴
「だからそういうことに日本の報道は乗っけられちゃダメなんですよ。これは、ま、何て言うかこれあの、歴史上の昔の話聞いてるみたいな、ね。例えば今の日米外交でこんな馬鹿なことは、おそらくないと思うけど、でもこれが、現実なんですよね。現実だから北朝鮮にとっては、非常に追い詰められた状況にあるからこそ、実は、話がぐるっと元に戻ってくるんですが、今、北朝鮮は何をしようとしてるかというと、これです」
村西利恵
「拉致問題を逆手にとって、生き延びようとする」
青山繁晴
「うん。すなわち、拉致事件を起こした犯人の側が、それを逆手にとって、まるで拉致被害者の方々を人質に取ってるかのように、日本から何かを引き出そうとする動きが今、始まってて、それが拉致事件にとっても、重大な転機になるということなんですね。従ってそれを後半にお話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『あくまで突破口』。重大局面を迎えている拉致被害者の行方については、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さあ拉致問題は大きく動くかもしれません。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、今までお話ししましたような、水面下の動きがある程度分かりましたから、やっぱりこれはもう、一番責任者にお会いするしかないと思って、拉致問題担当大臣であり、国家公安委員長でもあるところの、古屋大臣にお会いしました。えー、そして古屋さんと会った時は、役人が同席せずに、ま、古屋さんがあえて外に出してくれて、えー、僕以外には、独立総合研究所の研究員がいただけです。いわばノートテーカーで。で、従って、事実上1対1の話ですから、その、全部をお話しすることはできません。でも、全てを総合して、ここは、やっぱり国民にお伝えすべきだという、一点はお話ししようと思うんです。それはこれです」
村西利恵
「古屋拉致問題担当大臣によると、『参議院選挙によって、安倍政権が少なくともあと3年続くとなったとき、北朝鮮は、体制が持たなくなって、カネと引き換えに、拉致被害者を帰してくる可能性がある』」
青山繁晴
「はい。これは担当大臣としてはギリギリのところで誠実に、事実関係を明らかにしてると思うんですね。まずこれ前半ほんとは何を、古屋さんおっしゃってるかというと、すなわちその、北朝鮮にも北朝鮮の理由があってですね、というのはこれだけ日本で、総理がころころ代わると、やっぱりどうやって交渉していいのか分からない、という面も実はありましたと。で、今、北朝鮮は果たして、その第2次安倍政権なるものが、本当に何年間も交渉して大丈夫な相手なのかを見ようとしてると。で、なおかつ、北朝鮮は日本にたくさんの工作員を現在も動かしてますから、日本の様子は、社会も政治もよく分かってるんで、その、参議院選挙でもし、安倍政権がねじれも解消して、物事を決められる政権になったとしたら、もし衆議院解散しなかったらですね、3年間は国政選挙なしで続くこともあり得るわけですね。で、だから少なくとも3年続くとなったら、なった時に、北朝鮮が本気で考え出して、で、しかも、今の情勢からすると、中国の援助がなくなる可能性も出てきたから、もう3年間も体制が持たないっていうことを、その、独裁者自身も、気がついていくだろうと。で、その時に、もう単純に、これカネって書いた通りで、現金なんですよ。ODAとかそんなんじゃなくて、要するにキャッシュですね。北朝鮮は何が一番ないかというと、外貨がないわけです。もう、外で物を買うお金がないんですよ。北朝鮮のお金なんてもちろんどこにも通用しませんから。だから偽ドルとか、作るわけですよね。だからキャッシュで、その、円かドルで、世界で通用する円かドルで、えー、お金をもらったら、何人かの拉致被害者を帰そうとしてくる可能性があって、で、それに対して古屋さんも安倍さんも、それを受け入れるってことをまさかもう決めてるわけじゃなくて、現実の認識としてこうだってことなんです。で、しかもこれはですね、えー、警察当局や情報当局にももちろんこの話を当てました。で、当てるってつまり確認を、裏を取っていったところですね、もう一度浮き彫りになってきたのは10年半前の、2002年9月17日の小泉訪朝の時に、初めて北朝鮮は拉致事件を認めた。そしてたった5人の方だけだけれども、とにかく帰国、を認めた。で、その時の条件が、全くこれだったんですよ。キャッシュ。で、僕の責任で申しますが、北からの要求は、現金で3兆円」
村西利恵
「3兆円」
青山繁晴
「3兆円。現金で。で、それに対して、これは、あの、日本側は全面否定してますけど、1兆円なら、応じるかもしれないっていうことをですね、えー、感じた、外交当局者は、日本と北朝鮮以外にもいるんですよ。これ情報がパーッと世界に出て行きますから。日本は1兆円を出してもいいって言ったらしいねって話は、僕のとこに逆流してきたりしたんですね。もう一回言いますが、日本政府はこれ認めたことありません、この事実を。ただ北朝鮮側がそのキャッシュ、で、えー、交渉しようとしてることは、これはもうほぼ間違いがないところで。で、この全体の見通しっていうのはおそらく、かなり、正確な見通しになっていく、可能性ですけど可能性がある。じゃあですね、私たちの重大関心事のひとつは、もしも、その、これやこれやが起きながら、金正恩第1書記、という独裁者が、亡命するかしていなくなった時に、じゃあ中国や、あるいはアメリカも含めて、何を考えてるか。つまり北朝鮮の新しい体制をどうしようかと考えてるかってそれ関心事ですね。それは拉致事件の解決に実は関わるからですが、それはこれなんです」
村西利恵
「そこで名前が挙がってくるのが、金正男氏と、張成沢(チャン・ソンテク)氏」
山本浩之
「はあーー」
青山繁晴
「はい。これは2人一緒って意味では必ずしもないんですが、実はですね、つい最近まで、あの、どこの当局者の話を聞いても、金一族の独裁が終わったら、朝鮮人民軍の集団指導体制になるんだよと。で、それは中国にとっても都合がいい。ね。あるいは韓国にとってもその方がむしろ都合がいいと。ところがですね、今、その金正恩第1書記の体制になって、軍の中が無茶苦茶になってることもあってですね、これ、中国の意思として、まず、金正男さんを使いたい。これ皆さんご存知の通り、亡くなった金正日総書記の長男です。で、金正恩さん、今、権力を持ってる金正恩さんとはお母さんが違って、金正恩さんから見たら、この人を暗殺しようとしてるって説まで、普通に、これあの、噂じゃなくて、もう外交当局の中では常識になってるわけです。北朝鮮、認めたわけじゃありませんよ、もちろん。でも、中国がフォローして、これは、日本の情報当局者に、僕はこの番組のために今朝ももう一度電話で確認しましたが、間違いなく生きてると。中国の保護下にあって、北朝鮮は手を出せないと。で、あの、中国にいるとは言ってませんよ。居場所を変えてるようです、あっちこっち。でも、ずっと保護してるのは、この金一族の、本来は長男であって、儒教から言ったら、三男坊じゃなくて長男が後を継ぐっていう合理性もあるから、この人を持ってきて、で、この人は、ディズニーランド来たり、いろいろ、奇行が目立つけど、実は語学堪能で、非常に冷静な人間だって評価があるわけですね。中国にとっては、非常に便利な人なんですね。で、この人と、もう一人は、その金正日総書記の実の妹、の旦那様。だから金正日総書記から言ったら、義弟になるわけですよね。これはちょっと若い頃の写真で、今、髪の毛もっと少ないですけれども。この人を持ってくるっていう考えもあるわけですね」
山本浩之
「意外ですねー」
青山繁晴
「ええ。意外であると同時に、これは、日本にとっては、あの、ゆゆしき事態なんです。というのはですね、金一族そのものですね、正男さんの方は(一同同意)。で、張成沢さんは名前は違うけど、結局は金一族の独裁体制の、ひとつですよね。そうなるとですね、その、特定失踪者とかそういう人、についてはまだしも、政府認定の17人のうちの、残りの12人の方々、あるいは金正日総書記が、もう死んでるとか、あるいは、もともと入国してないとか、嘘を言った人たちですね、それを金一族につながる新しい独裁者が、それを返せますか? これは、このまま認めるわけにいかないんですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「例えば政府認定の拉致被害者の方々、の中で、皆さんご存知の、この地元神戸の有本恵子ちゃん。えー、例えば、嘉代子さん、は、もうあの、僕の母親に近い、ほとんど同じ年代で、ま、非常に今、身体の調子が悪くなってるのと戦ってらっしゃいます、懸命にですね。それから、横田めぐみちゃんのお父さんお母さんも皆さんご存知ですが、やっぱり身体の不調と、もう最近はずっと戦ってこられてるわけですよ。それを考えますとね、悠長なことは言ってられない。日本は、もうこうやって首を突っ込んでですよ、その米中で、あるいはロシアも本当はそこに加わって、北朝鮮の次の体制を決めようとしてる時に、日本は首を突っ込んで、その、拉致被害者が帰ってこないような体制を認めちゃいけないし、それから、今の金一族の独裁の継続を、延命させるかのような、解決を絶対に探ってはいけない。それは、何よりも主権者の、固い意志によりますから、その、むしろ参院選のあとに起きることとして、今から考えを、僕らはしっかり持っていきたいんです。その問題提起でした」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
3兆円とか1兆円とかの額が出てきましたけれども、誘拐犯に一銭たりとも払うなんて許さへんでー!と思う反面、どんどん高齢化されていっている拉致被害者家族の方々のご様子を見るにつれ、私の心は揺れてしまうのです……。
そういう日本国民の「揺れ」を分かっているからこそ、北朝鮮も付け込んでくるんでしょうけどね。
ほんと許せない国です!(-.-#)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・大飯原発3・4号機「安全上重大な問題ない」原子力規制委了承
・東電、柏崎刈羽原発安全審査申請へ 新潟県知事は強い不快感
・「拉致問題は解決済み」北朝鮮が強硬主張
・エジプト軍要求の大統領退陣期限迫る 各地で死傷者
・中国新ガス田開発 菅官房長官、中国政府に「重大な懸念伝えた」
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
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「つまりこうやって表の舞台で、もう型にはまったことを言わされて、それ言うだけなんですよね。だから、こう、例えばパク外務大臣が、どう言ったこう言ったってあんまり大きく扱う必要もないんですが、ただ一点だけ重大なポイントあって、あの、こういう風に表で喋る役割だけの人が、すごく棒を飲んだように強硬なこと、例えば、もう、拉致事件はもう解決済みだとか、あの、核は本当はアメリカの方が悪いんだとか、いう話ばっかりする時ってのは必ず裏で、水面下の交渉が、かなり、こう、進んでるっていうよりは、あの、ごちゃごちゃやってると言うべき」
山本浩之
「ああー、じゃあ何が動きがあると考えればいいわけですね」
青山繁晴
「そうです。はい。実は今回も全くそうで、特に、日本と拉致事件、アメリカと核、えー、日本と世界にとって一番大事なこの2つ、あるいは日米にとって一番大事なことについて、水面下での交渉が進んでいる、交渉進んでる、つまり、いい結果が近づいているって意味ではありません。かなり、本音の、腹の探り合いが始まってるということを、実は拉致問題担当大臣の古屋さんにお会いしたのも含めて、関係者にたくさんお会いしてきまして、それを今日まとめて、皆さんにありのままにお伝えして一緒に考えたいと思います。えー、最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『その時が来た』」
青山繁晴
「あの、この番組、拉致被害者の家族の方も、有本恵子ちゃんのお父様お母様をはじめ、たくさんご覧になっていただいてるんですけど、残念ながら、恵子ちゃんが帰る時が来たという意味では、まだありません。しかし、重大な転機が来たことだけは間違いがないので、拉致被害者の家族、と、私たち主権者・国民が、本当に、決意をし、あるいは用意をする。参院選の、あとの、ことをむしろ、考えるべき時期が来たという意味です」
山本浩之
「分かりました」
青山繁晴
「一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「では、コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、拉致問題も重大な局面を迎えていると。今日は北朝鮮を取り巻く状況についてお話をいただきます」
青山繁晴
「はい。えっと、まず、ま、これ正直この画面は、この番組が作ってくれたんですけど、ここに衝撃的展開とあって、僕あんまり衝撃的って言葉使いたくないんですね。えー、物事を大げさに言ってはいけませんから。ただ、今回やっぱり、私たちのこう、主権者の胸の中に、しっかりと入れて、こう受け止めるべき動きにはなってると思います。それは具体的にどういうことかというと、これです」
村西利恵
「複数の政府当局者によると、『北朝鮮は、政府認定拉致被害者12人以外の方々を、帰すことをちらつかせている』」
青山繁晴
「ええ。これ実はですね、この『アンカー』の、そして水曜『アンカー』のこのコーナーで、ずっと前から、言ってきたことなんですね(一同同意)。というのは、最初はまず良い前進があったわけです。実は政府が認定できている、つまり、こう北朝鮮から付け込まれない、間違って認定したりすると、一発で北朝鮮はそこに付け込んで、拉致事件というのはでっち上げだと、いう話にすり替えられますから。だから非常に、ま、認定を慎重にやってきた。で、それが、たった、帰ってきた5人の方を合わせると、全部で17人に過ぎないわけですね。で、明らかに、もっといらっしゃる、それがずっと置き去りにされてきて、それを民間の方々が、ほんとに血のにじむようなボランティアの活動で、特定失踪者って名前まで作ってですね、失踪者、つまり家出をされたり行方が分からなくなった方の中で、特定の方、それは実は逆で、ま、一種の逆であって、特定の理由がない。つまり破産してるとか、あの、色んな悩みがあった、そういう形跡がないのに、例えば堀田さん(関テレ男性アナ)のように、普通にこうやって働いてる人が、このスタジオ出たら、一歩出たら行方が分からなくなると。そういう方を逆に、特定の理由がない人を特定失踪者とあえて呼んで、すなわち北朝鮮が拉致をしていった。例えばメディアの関係者だったら拉致して、使う、値打ちありますから。で、そういう問題提起をして長年政府に無視されてきたのを、ようやく政府が、政府もそれを取り組むようになってきたんです。で、そのことをこの『アンカー』でお話しした最初に、北朝鮮がそれを逆手にとって、その、政府認定の方々をほったらかしにしたまま、そうじゃない人を出そうとしてくるっていう恐れがあると言ってきたんですが、ついに現実のものと、今なってます。それは、こういうことです」
村西利恵
「政府認定以外の方々というのは、特定失踪者、または、全く名前がこれまで挙がっていない失踪者」
青山繁晴
「はい。これ実はですね、えー、北朝鮮側が、日本側、第2次安倍政権の当局者に、ちらつかせてるんです、水面下で。これ飯島さんじゃありません。えー、飯島勲さん、内閣参与の訪朝については、飯島さんご自身が、自分の役割は終わったと、事務的な折衝は終わったとおっしゃってますね。つまりもっとハイレベルで、ハイレベルなのに水面下で、その、今まで、10年半も動かないできた、拉致事件を動かそうっていう取り組みが、安倍さん、総理も本気ですし、あの、本気の動きが、始まっているんですね。そしたら北朝鮮側がちらつかせているのは、特定失踪者だけじゃなくてですね、かつての曽我ひとみさんのような方ですね。えー、10年半前に小泉訪朝によって、5人の方がやっと最初の帰国を果たしたんですけど、第1陣として、あくまで第1陣として。その中に曽我ひとみさんがいらっしゃって、それは警察関係者も、あるいはその、民間で取り組んでる人、例えば僕のようなほんとに端っこの人間にとっても、全く聞いたことがない。僕にも電話来ましたけど僕も全く知らなかったです。で、その曽我さんは、純然たる拉致被害者なんですが、ひょっとしたらこの中(全く名前がこれまで挙がっていない失踪者の中)に、何らかの理由で自ら北朝鮮に行ってみたいと、思って行った方がいるかもしれない。で、そういう方を北朝鮮があえて出してきて、その、やっぱり拉致事件っていうのはでっち上げの要素も随分あるんだってことを、主張するんじゃないかっていうのをですね、非常に今の第2次安倍政権の奥深いところで、心配しながら、でもこれ交渉としてやらざるを得ないから、そのギリギリの展開になってるってことなんですね。皆さんいつもこの『アンカー』、特にこのコーナーでは、ニュースというのはいわば、尻尾が出る、その、隠しても隠しても隠しきれない尻尾のように、ほんとの姿が見えることが、ニュースにはあるんですと申しました。実はこの件も、今までさらりとしか報道されなかった、ニュースの中に、その尻尾があるんです。それは、これです」
村西利恵
「先月28日に、警察庁が、拉致捜査の対象者169人を、各都道府県警ホームページに掲載しました」
青山繁晴
「ええ。これ実は最初の、いわば、皆さん、あれ?と思ったかもしれないのは、去年の年末だったんですよね。えー、警察庁が突如として、実は、拉致の疑い、捨てきれない方々が、全国で、あるいはその海外まで合わせて日本人の中に、800数十人いらっしゃると。当時は868人と言っててそのあとちょっと減ったんです。つまりそうじゃないっていう人が、何人か出てきましたからね。いきなりそれを言ってですね、つまり普通の国民は本当は、え?今まで17人と言ってたのが、868人いると。絶対おかしいと思った人いるんですよ。でもニュースがあんまりやらないから、そのまま、どうだろうなとみんなが思ってるうちに、その、半年経ってですね、6月の28日に、今度は、実はその868人の中で、特に169人は、その、実は、拉致事件の捜査の対象として、調べたり捜査したりしてるんですよってことをですね、これをしかも警察庁が自分で公表するんじゃなくて、各都道府県警に、お前らやれと、言ったわけですよ。これ自体変でしょう? だって例えば、僕、神戸生まれですけど、今、東京に住んでますよね。で、僕が東京で誘拐されたとしますね。ところがですよ、このやり方だと、たぶん兵庫県警のホームページにしか載らないんですよ。ね。18歳までしかいなかったんですよ、兵庫県に。だから、これ当然ですね、あの、全部が分かるように警察庁が責任持って、公開しなきゃいけないのに、都道府県警に、はっきり言うと、責任を押し付けたと言われても仕方がないと思いますね。さあその、押し付けられた警察の側がどうしてるかというと、じゃあ大阪府警のホームページちょっと今ね、実際に開いてみましょう。はい」
村西利恵
「こちらです」
青山繁晴
「はい。これ大阪府警の、皆さんもご覧になれる、ホームページなんですが、そのトピックの上から3番目、それを今、実際にクリックしてみますね。出てきました。ここに書いてありますね」
青山繁晴
「拉致の可能性を排除できない事案、ま、事件とか事案とか、に関わる方々。そして、写真付きで、これ初めて、大阪府警が責任を持って、いわば公開したわけですけど」
青山繁晴
「例えばその1人の、尾上民公乃(おのうえ・みこの)さん、を、クリックしてみると、こうやって、その、詳しい情報が出てくるんですが、これ下にスクロールしていくとですね」
青山繁晴
「こうやって、昭和62年、の当時に、20数年前ですね、当時わすか20歳で、大阪で誘拐されたと出てくるんですが、これ実はですね、ここの説明は、ま、はっきり言って木で鼻をくくったような、説明だと思うんですよ。足りないと思うんですね。ちょっと今、時間はないですけど、あえてちょっとこれを、別な検索かけてみますね」
村西利恵
「お名前のところを…」
青山繁晴
「はい。お名前のところを、ペーストしてそれで、えー、検索ページが出てきますね。で、出てきたら、これ今、生放送でぶっつけ本番でやってるんですけど、この一番上に出てきた、検索結果の一番上に出てきたやつをクリックしたらですね、特定失踪者問題調査会、これが、要するに血のにじむ努力で民間の方々がやってきた。で、そこに、こう詳しいこと書いてあるんです」
村西利恵
「失踪の状況…」
青山繁晴
「はい。で、僕から簡単に言いますとね、これ何とこの大阪の心斎橋ですよ。だからもうほんとにこの、関テレともすぐ近くのそういう心斎橋で、まあ、あの、友達と一緒にいて、そして、もう夜中になっちゃって、その、車運転してた友達が、ちょっとその、車に、あの、えー、民公乃さんを残したまま、ちょっと外へ出たんですよ。で、わずか30分、足らずで、戻ってみたら、車ごと、この民公乃さんがいなくなっててですね、かき消えてて、しかも翌朝、その、福岡の、博多湾に、その車が、こう自分から、飛び込んで行くところを、釣り人が目撃してるわけですよ。で、110番して、その車を、その福岡県警が調べたら、誰も乗ってないと。でも、助手席の窓は開いてたと。で、これわけ分かんないんですが実はこのどうして今、民公乃さんをまずクリックしたかというとですね、そっくりな人を、北朝鮮で見たっていうね、これ未確認情報なんですけど、いちおうそういう話があるわけです」
村西利恵
「目撃証言が」
青山繁晴
「目撃証言、とまで言い切れるかどうか分かんないんですけども、でも、似た人を見たって話があってですね。で、従って、えー、こういうことっていうのは、今まで明らかにされてなかったけど、当然情報が必要になるわけです。そしてですね。これ、あの、さっきの…(再びパソコン操作)」
村西利恵
「左のタグです」
青山繁晴
「はい。えー、大阪府警の、ここに戻って…、皆さん戻っていただくとですね、例えばね、この植村さんも、あの、賀上(かがみ)さんも、金田(かなた)さんも福山さんもね、これみんな平成なんですよ」
村西利恵
「拉致されたと…、失踪された時期がっていうことですね」
青山繁晴
「はい、それで例えばね、時間ないけどね、賀上さんをね、男性の賀上さんをクリックするとですよ、ちょっと見て下さい。これやっぱり大阪、なんですけども、平成13年ですよ」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「平成13年って2001年ですから、小泉訪朝の前年で、まあ、どなたにとってもついこないだですよ、これ」
村西利恵
「12年前」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「と、これが本当かどうかは確認できませんけれど、いずれにせよ、拉致事件が終わったことではないっていうのも、こういうことから分かるわけですね。で、えー、そしてですね、えー、拉致事件の話は、あとでもう一度実は、後半にお話ししますけれど、北朝鮮は日本と拉致事件をめぐって、こういう動きしてるから警察も、実はこういう新たな動きを国民に見せてるってことをまず頭に置いて下さいね。一方で北朝鮮は、アメリカに対しても新たな動きをしてて、それはこれです」
村西利恵
「複数の政府当局者によると『北朝鮮は、アメリカに対し、核施設への新たな査察受け入れをほのめかしている』」
青山繁晴
「ええ。これあの、今までも査察受け入れ云々の話があったから、いちおう、新たなって言っても当てにはならないけども、でもニューヨークを主な舞台にしてですね、北朝鮮とアメリカは実は非公式にこういう、水面下の折衝を始めてるわけですね。えー、そして、えー、この背景には実はアメリカの、これやっぱりちょっとショッキングな、態度表明があって、それはこれなんです」
村西利恵
「総理側近によると『オバマ政権は、金正恩第1書記を排除する方針を明確にし、中国にも伝えた。軍事力の部分的行使もあり得る』」
青山繁晴
「ええ。これあの、習近平さんとオバマさん、今、二人、写真を出してもらってますけど、こないだから話題にしてる8時間やった首脳会談の中でも、ある程度伝えられ、そして、外交ベース、外交当局のベースではもっと明確に、その、金正恩第1書記をこれ、あの、殺害したり、あるいはその、クーデター起こさせたり云々の、あるいは武力攻撃って話よりも、その、ソフトランディングで、本人たちを納得させて、亡命をさせるって話が中心なんですよね。で、ちなみに、軍事力の部分行使もあり得るっていうのは、実は、アメリカ側から日本側に、こういうことも表明してるんだと言ってきたんです。だから僕は首相側近に、お会いして、こんなの信用できますかと。オバマさんって戦わざる大統領だから、北アフリカでもどこでも、あるいはシリアでも、混乱のままになってると言ったら、その通り、今、第2次安倍政権はこれあんまり信用してないと。しかし、戦わざることがむしろ存在理由の、アメリカの青年も、死に至らしめない、戦地に送らないっていうのが、存在理由のオバマさんですらこれを言うっていうことの方が、やっぱり重要だよねって話なんですよね。で、これに対して、この、米中首脳会談も含めて中国側がどう反応したかというと、これなんです」
村西利恵
「『中国側に否定的な反応はなく、実質的に同意に近い』」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。えー、これは明らかに変化だと日米双方とも、これは、安倍さんの側近も、日本の外務省も、アメリカの国務省も、僕の友達のルートではありますけれども、みんな一致してるわけです」
村西利恵
「今までとは違うということ…」
青山繁晴
「はい。これ非常に重大な変化なんですが、この変化起きた理由は、非常にはっきりしてて、それはこれです」
村西利恵
「中国の態度が変わった理由。それは4月の『ミサイル撃つぞ撃つぞ』騒ぎ」
青山繁晴
「はい。皆さんまだ覚えてらっしゃると思いますが、この騒ぎ、結局空騒ぎと言えば空騒ぎだったんだけれども、中国が、最終的に確認したのはですね、この撃つぞ撃つぞが、この金正恩第1書記自身の指示だったっていうことなんです」
山本浩之
「うんうん…」
青山繁晴
「つまり、周りから盛り上げていって、そうした、この若すぎる独裁者を動かしたんじゃなくて、その、はっきりとこの人の、子供じみた判断でこうなったっていうのが、はっきりしましたから、だから中国としては実は北朝鮮側にこれを伝えました」
村西利恵
「中国が、食料や石油の裏援助を止める可能性」
青山繁晴
「はい。中国は北朝鮮を裏で援助してるっていうのはもうバレバレなんですが、例えば、もう何年も前ですけど、あるテレビ番組の生放送でですね、もうはっきり言うと『朝まで生テレビ』で、当時は僕は参加してましたから、中国から来た大学の先生が、いや、援助なんかしてないと、通関にそんな記録はないとおっしゃったから、僕は正直、生放送中に思わず笑ってしまった。それ通関統計に残さないのが大事で、パイプラインを直接引いて、例えば石油を送って、それでようやく北朝鮮の電気がついてるわけですよ、その火力発電所で燃やしてですね。それを止めるかもしれないってことを言われたら、北朝鮮は大変だから、だから慌てて、金正恩第1書記に一番近い、それも軍を握ってる人物を北京に送りました。これです」
村西利恵
「総理側近によると、『5月に、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長が訪中したとき、中国は食事も出さず、軍服を脱げと命じた』」
青山繁晴
「はい。この崔竜海っていう人は、ま、したたかとも言えるけれども、総政治局長って書いてあるのは、軍人じゃないのに、今、金正恩第1書記の権威を、ま、背負って、えー、軍を支配してる人なんですね。その人を慌てて5月に送ったわけですよ。で、送ったらですね、送ったとき軍服着てたんです。で、そしたら中国側が、この中国の要人に会う前に、脱げと。これ僕、何度もあちこち確認したんですが、実際に脱げと言われて、そして、ようやくこういう軍服じゃない服に着替えたら、ね、そのあと、食事も出さずに(笑)、この、握手と書類を渡すのだけは認めたけど、あとは、もう、もう、こう、パーンとあしらうように、してしまった」
村西利恵
「あからさまな冷遇ですよね」
青山繁晴
「はい。で、この翌月に、例えば北朝鮮は中国と戦略対話を開始したとかって発表したわけですけども」
山本浩之
「はい、ありましたね」
青山繁晴
「だからそういうことに日本の報道は乗っけられちゃダメなんですよ。これは、ま、何て言うかこれあの、歴史上の昔の話聞いてるみたいな、ね。例えば今の日米外交でこんな馬鹿なことは、おそらくないと思うけど、でもこれが、現実なんですよね。現実だから北朝鮮にとっては、非常に追い詰められた状況にあるからこそ、実は、話がぐるっと元に戻ってくるんですが、今、北朝鮮は何をしようとしてるかというと、これです」
村西利恵
「拉致問題を逆手にとって、生き延びようとする」
青山繁晴
「うん。すなわち、拉致事件を起こした犯人の側が、それを逆手にとって、まるで拉致被害者の方々を人質に取ってるかのように、日本から何かを引き出そうとする動きが今、始まってて、それが拉致事件にとっても、重大な転機になるということなんですね。従ってそれを後半にお話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『あくまで突破口』。重大局面を迎えている拉致被害者の行方については、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さあ拉致問題は大きく動くかもしれません。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、今までお話ししましたような、水面下の動きがある程度分かりましたから、やっぱりこれはもう、一番責任者にお会いするしかないと思って、拉致問題担当大臣であり、国家公安委員長でもあるところの、古屋大臣にお会いしました。えー、そして古屋さんと会った時は、役人が同席せずに、ま、古屋さんがあえて外に出してくれて、えー、僕以外には、独立総合研究所の研究員がいただけです。いわばノートテーカーで。で、従って、事実上1対1の話ですから、その、全部をお話しすることはできません。でも、全てを総合して、ここは、やっぱり国民にお伝えすべきだという、一点はお話ししようと思うんです。それはこれです」
村西利恵
「古屋拉致問題担当大臣によると、『参議院選挙によって、安倍政権が少なくともあと3年続くとなったとき、北朝鮮は、体制が持たなくなって、カネと引き換えに、拉致被害者を帰してくる可能性がある』」
青山繁晴
「はい。これは担当大臣としてはギリギリのところで誠実に、事実関係を明らかにしてると思うんですね。まずこれ前半ほんとは何を、古屋さんおっしゃってるかというと、すなわちその、北朝鮮にも北朝鮮の理由があってですね、というのはこれだけ日本で、総理がころころ代わると、やっぱりどうやって交渉していいのか分からない、という面も実はありましたと。で、今、北朝鮮は果たして、その第2次安倍政権なるものが、本当に何年間も交渉して大丈夫な相手なのかを見ようとしてると。で、なおかつ、北朝鮮は日本にたくさんの工作員を現在も動かしてますから、日本の様子は、社会も政治もよく分かってるんで、その、参議院選挙でもし、安倍政権がねじれも解消して、物事を決められる政権になったとしたら、もし衆議院解散しなかったらですね、3年間は国政選挙なしで続くこともあり得るわけですね。で、だから少なくとも3年続くとなったら、なった時に、北朝鮮が本気で考え出して、で、しかも、今の情勢からすると、中国の援助がなくなる可能性も出てきたから、もう3年間も体制が持たないっていうことを、その、独裁者自身も、気がついていくだろうと。で、その時に、もう単純に、これカネって書いた通りで、現金なんですよ。ODAとかそんなんじゃなくて、要するにキャッシュですね。北朝鮮は何が一番ないかというと、外貨がないわけです。もう、外で物を買うお金がないんですよ。北朝鮮のお金なんてもちろんどこにも通用しませんから。だから偽ドルとか、作るわけですよね。だからキャッシュで、その、円かドルで、世界で通用する円かドルで、えー、お金をもらったら、何人かの拉致被害者を帰そうとしてくる可能性があって、で、それに対して古屋さんも安倍さんも、それを受け入れるってことをまさかもう決めてるわけじゃなくて、現実の認識としてこうだってことなんです。で、しかもこれはですね、えー、警察当局や情報当局にももちろんこの話を当てました。で、当てるってつまり確認を、裏を取っていったところですね、もう一度浮き彫りになってきたのは10年半前の、2002年9月17日の小泉訪朝の時に、初めて北朝鮮は拉致事件を認めた。そしてたった5人の方だけだけれども、とにかく帰国、を認めた。で、その時の条件が、全くこれだったんですよ。キャッシュ。で、僕の責任で申しますが、北からの要求は、現金で3兆円」
村西利恵
「3兆円」
青山繁晴
「3兆円。現金で。で、それに対して、これは、あの、日本側は全面否定してますけど、1兆円なら、応じるかもしれないっていうことをですね、えー、感じた、外交当局者は、日本と北朝鮮以外にもいるんですよ。これ情報がパーッと世界に出て行きますから。日本は1兆円を出してもいいって言ったらしいねって話は、僕のとこに逆流してきたりしたんですね。もう一回言いますが、日本政府はこれ認めたことありません、この事実を。ただ北朝鮮側がそのキャッシュ、で、えー、交渉しようとしてることは、これはもうほぼ間違いがないところで。で、この全体の見通しっていうのはおそらく、かなり、正確な見通しになっていく、可能性ですけど可能性がある。じゃあですね、私たちの重大関心事のひとつは、もしも、その、これやこれやが起きながら、金正恩第1書記、という独裁者が、亡命するかしていなくなった時に、じゃあ中国や、あるいはアメリカも含めて、何を考えてるか。つまり北朝鮮の新しい体制をどうしようかと考えてるかってそれ関心事ですね。それは拉致事件の解決に実は関わるからですが、それはこれなんです」
村西利恵
「そこで名前が挙がってくるのが、金正男氏と、張成沢(チャン・ソンテク)氏」
山本浩之
「はあーー」
青山繁晴
「はい。これは2人一緒って意味では必ずしもないんですが、実はですね、つい最近まで、あの、どこの当局者の話を聞いても、金一族の独裁が終わったら、朝鮮人民軍の集団指導体制になるんだよと。で、それは中国にとっても都合がいい。ね。あるいは韓国にとってもその方がむしろ都合がいいと。ところがですね、今、その金正恩第1書記の体制になって、軍の中が無茶苦茶になってることもあってですね、これ、中国の意思として、まず、金正男さんを使いたい。これ皆さんご存知の通り、亡くなった金正日総書記の長男です。で、金正恩さん、今、権力を持ってる金正恩さんとはお母さんが違って、金正恩さんから見たら、この人を暗殺しようとしてるって説まで、普通に、これあの、噂じゃなくて、もう外交当局の中では常識になってるわけです。北朝鮮、認めたわけじゃありませんよ、もちろん。でも、中国がフォローして、これは、日本の情報当局者に、僕はこの番組のために今朝ももう一度電話で確認しましたが、間違いなく生きてると。中国の保護下にあって、北朝鮮は手を出せないと。で、あの、中国にいるとは言ってませんよ。居場所を変えてるようです、あっちこっち。でも、ずっと保護してるのは、この金一族の、本来は長男であって、儒教から言ったら、三男坊じゃなくて長男が後を継ぐっていう合理性もあるから、この人を持ってきて、で、この人は、ディズニーランド来たり、いろいろ、奇行が目立つけど、実は語学堪能で、非常に冷静な人間だって評価があるわけですね。中国にとっては、非常に便利な人なんですね。で、この人と、もう一人は、その金正日総書記の実の妹、の旦那様。だから金正日総書記から言ったら、義弟になるわけですよね。これはちょっと若い頃の写真で、今、髪の毛もっと少ないですけれども。この人を持ってくるっていう考えもあるわけですね」
山本浩之
「意外ですねー」
青山繁晴
「ええ。意外であると同時に、これは、日本にとっては、あの、ゆゆしき事態なんです。というのはですね、金一族そのものですね、正男さんの方は(一同同意)。で、張成沢さんは名前は違うけど、結局は金一族の独裁体制の、ひとつですよね。そうなるとですね、その、特定失踪者とかそういう人、についてはまだしも、政府認定の17人のうちの、残りの12人の方々、あるいは金正日総書記が、もう死んでるとか、あるいは、もともと入国してないとか、嘘を言った人たちですね、それを金一族につながる新しい独裁者が、それを返せますか? これは、このまま認めるわけにいかないんですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「例えば政府認定の拉致被害者の方々、の中で、皆さんご存知の、この地元神戸の有本恵子ちゃん。えー、例えば、嘉代子さん、は、もうあの、僕の母親に近い、ほとんど同じ年代で、ま、非常に今、身体の調子が悪くなってるのと戦ってらっしゃいます、懸命にですね。それから、横田めぐみちゃんのお父さんお母さんも皆さんご存知ですが、やっぱり身体の不調と、もう最近はずっと戦ってこられてるわけですよ。それを考えますとね、悠長なことは言ってられない。日本は、もうこうやって首を突っ込んでですよ、その米中で、あるいはロシアも本当はそこに加わって、北朝鮮の次の体制を決めようとしてる時に、日本は首を突っ込んで、その、拉致被害者が帰ってこないような体制を認めちゃいけないし、それから、今の金一族の独裁の継続を、延命させるかのような、解決を絶対に探ってはいけない。それは、何よりも主権者の、固い意志によりますから、その、むしろ参院選のあとに起きることとして、今から考えを、僕らはしっかり持っていきたいんです。その問題提起でした」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
3兆円とか1兆円とかの額が出てきましたけれども、誘拐犯に一銭たりとも払うなんて許さへんでー!と思う反面、どんどん高齢化されていっている拉致被害者家族の方々のご様子を見るにつれ、私の心は揺れてしまうのです……。
そういう日本国民の「揺れ」を分かっているからこそ、北朝鮮も付け込んでくるんでしょうけどね。
ほんと許せない国です!(-.-#)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・大飯原発3・4号機「安全上重大な問題ない」原子力規制委了承
・東電、柏崎刈羽原発安全審査申請へ 新潟県知事は強い不快感
・「拉致問題は解決済み」北朝鮮が強硬主張
・エジプト軍要求の大統領退陣期限迫る 各地で死傷者
・中国新ガス田開発 菅官房長官、中国政府に「重大な懸念伝えた」
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