「アンカー」米中首脳会談オバマと習近平それぞれの失言と取引&W選事実上消滅と安倍おろし
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■6/12放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『それぞれの正体』。米中首脳会談における両首脳の「失言」と「取引」。中国のサイバー攻撃に業を煮やしたオバマ大統領が、尖閣諸島を取引材料にした可能性が?!
後半のキーワードは『W選潰し、安倍降ろし』。実は安倍政権は党内基盤が弱く、国民の支持で持っている状態。W選が潰された原因は、自民党内のW選反対派の動きもさることながら、安倍総理自身が弱気になったから?!
野中広務、古賀誠にも言及あり。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「えー、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「今日あの、今までのニュースはわりと、内向きの話が多かったんですけど、でも外では、つまりアメリカのカリフォルニアっていう素晴らしい、気候、ま、ちょうど今いい時期ですけど、そこでは、アメリカと中国のトップが、8時間以上話するという、ま、僕も長いこと外交に関わってきましたけど、見たことない。おそらく世界にとっても、あの第二次世界大戦、どうやって終わらせようかという、ね、えー、話をポツダムとかでしてた時以来のような、ことが実は起きたんですよね。で、そのことについて、ま、当然日本に深い関係あるから、ほんとは何が起きたのかって知りたい方多いと思います。で、これが何と、内側のことで言うと、日本の安倍おろし、この言葉いやですけど、安倍おろしとも実は微妙に関係してるって話を今日したいんですが、あの、まず、最初に申しておきますと実はこの、アメリカ・中国の、両首脳、失言したり取引したりしてます。そのことを明らかにしていきますが、その上で、キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『それぞれの正体』」
青山繁晴
「はい。えー、オバマ大統領、習近平国家主席、それぞれが失言したり取引したりそういうことから、正体が見えてくるので、日本としては慌てることはないと、いう話をいたしたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
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■6/12放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
米中首脳会談の知られざる真相、W選挙が事実上消滅の舞台裏を青山ズバリ!
前半のキーワードは『それぞれの正体』。米中首脳会談における両首脳の「失言」と「取引」。中国のサイバー攻撃に業を煮やしたオバマ大統領が、尖閣諸島を取引材料にした可能性が?!
後半のキーワードは『W選潰し、安倍降ろし』。実は安倍政権は党内基盤が弱く、国民の支持で持っている状態。W選が潰された原因は、自民党内のW選反対派の動きもさることながら、安倍総理自身が弱気になったから?!
野中広務、古賀誠にも言及あり。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「えー、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「今日あの、今までのニュースはわりと、内向きの話が多かったんですけど、でも外では、つまりアメリカのカリフォルニアっていう素晴らしい、気候、ま、ちょうど今いい時期ですけど、そこでは、アメリカと中国のトップが、8時間以上話するという、ま、僕も長いこと外交に関わってきましたけど、見たことない。おそらく世界にとっても、あの第二次世界大戦、どうやって終わらせようかという、ね、えー、話をポツダムとかでしてた時以来のような、ことが実は起きたんですよね。で、そのことについて、ま、当然日本に深い関係あるから、ほんとは何が起きたのかって知りたい方多いと思います。で、これが何と、内側のことで言うと、日本の安倍おろし、この言葉いやですけど、安倍おろしとも実は微妙に関係してるって話を今日したいんですが、あの、まず、最初に申しておきますと実はこの、アメリカ・中国の、両首脳、失言したり取引したりしてます。そのことを明らかにしていきますが、その上で、キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『それぞれの正体』」
青山繁晴
「はい。えー、オバマ大統領、習近平国家主席、それぞれが失言したり取引したりそういうことから、正体が見えてくるので、日本としては慌てることはないと、いう話をいたしたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「注目された米中首脳会談、日本へも影響があると。安倍おろしにつながる話、も出てくるかもしれません。そして、この会談ではどんな失言、そして取引があったのか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。このアメリカと中国がまるで、日本を含めた世界に見せつけるように、8時間やったんですけど。これ実はあの、もう国務省、リタイア、引退した人にちょっと電話して、この8 hours、8時間っていう、どういう意味があるんですかっていうふうに聞いてみたんですが、そうすると彼はこう言ったのは、自分が現役のアメリカ外交官の時には、中国の政権交代があっても、まあしばらく遠くから様子見てればよかったと。しかし今の中国の経済力や軍事力を考えると、その新しいリーダー、しかも、選挙を経て出てくるんじゃなくて独裁体制の中で急に出てくるから、もう早く正体つかまなきゃいけないので、それで8時間なんだよと。8時間やってれば、ま、仮面はがれちゃうだろうという意味ですよと、おっしゃったんですが、それはその通りだと思うんですけど、実は、この習近平さんが、自らの正体を、自ら暴露してしまうような失言を、実はこの8時間の、最後じゃなくて、冒頭にやってしまったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「この米中首脳会談の冒頭で、習近平国家主席は、『広い太平洋は、米中両国を十分に受け入れる余裕があります』 と話しました」
青山繁晴
「はい。この発言は、日本の普通の報道でもけっこうされてます。それはどうしてかというと、広い太平洋っておっしゃるけど(笑)、そこに我が日本がいるわけですから。いわばアジアを代表した、代表国家としているわけですから、日本どこに行っちゃったのって、誰でも思いますよね。で、これはアメリカにとっても、実はぎょっとした発言だったんですけど、それはどうしてかというと、アメリカはこれを知ってるからです。出して下さい」
村西利恵
「この発言から明らかになった真実は、『人民解放軍の夢』を、習主席が自分の夢のように話してしまった」
青山繁晴
「うん。だから、中国、13億、14億の民の代表で来たはずが、いきなり冒頭に、人民解放軍の総参謀長みたいな話をしたと、いう受け止めなんですよね。それどうしてかというと、中国の軍部には夢があってですね、特に空軍と海軍に夢があって、つまり、中国人民解放軍っていうのはほんとは共産革命を起こすための、共産党の軍隊なんで、革命終わると役割いちおう終わっちゃうわけですよ。現在そういう状態で、陸軍はチベットとかウイグルの人を圧迫するために仕事があって、予算も来るけれども、空海軍は本当は仕事がないから、その、南に行ったりいろいろするけれども、一番の夢はやっぱり東に出て行く、東、太平洋に…、(ゼスチャー)中国がこのへんにあったら、東、太平洋に出て行って、憧れの国・アメリカがある。中国の言葉、漢字ではアメリカのことを美しい国って書きますが、中国の方によると偶然じゃない、やっぱり憧れですよ。そしてそこに邪魔してるのが日本だから、この日本をどけてしまって、空軍・海軍を中心にこうハワイがあるとしたら、ね、オバマさんの(画像の)あたりハワイだとすると、ここで真ん中で分けるってのを将来やりたいねっていうことを、軍部は実は今まで言ってきて、それをまさか、このロングランの会談の冒頭に習近平さんが言うとは思わなかったから何がばれたかというと、ああ、この人は全く軍部に近いっていうか、今までの、例えば胡錦濤国家主席は多少軍と距離があったけれども、まるで軍の夢を自分のように話す人だからこれは大変だなっていう正体がばれてしまったんですよね。ま、この裏付けのひとつとしてこれがあります。出して下さい」
村西利恵
「2007年7月24日、アメリカ太平洋軍総司令官、ティモシー・J・キーティング海軍大将は会見で、『我々が会った人民解放軍の幹部たちは、「太平洋の東をアメリカが、西を中国が面倒を見るという協力体制を持とう」と言った』と、話しました」
青山繁晴
「これは、アメリカ太平洋軍総司令部ってまさしくハワイなんですよ。で、ハワイって観光地ですけど、本当はある意味恐ろしい軍事拠点で、そのトップが、このキーティングさんだったわけですけど、このキーティングさんが中国の軍部の将軍たちと会って、中身、暴露したんですよね。ふつう軍人同士の話は暴露しませんけど、これはあえて暴露して、これ当時はショッキングな発言とも言われたけど、みんな笑ったわけですよ。え?中国の軍部は、太平洋を2つに割る?日本の大きな経済力とか軍事力、本当はね、ありますから、そういうものを無視して、何と荒唐無稽な話をしてんだ、わっはっは、という話で言ってたのが、ところが今回習近平さんがそれを、まともに言ったから、この、中国の新しい体制は、これは大変だってことになったんですよ。で、本当はですね、それが分かって、その、8時間も、あの、予定通りやるかなって雰囲気もあったんですけど、ほんとはアメリカには、その習近平さんに、大きな大きな、お願い事があって、どうしても頼まなきゃいけないことがあったんでそのあとも延々と習近平さんの話も聞いて8時間になったんですが、そのお願い事は何に関連したかというと、このことなんです」
村西利恵
「異例の長時間会談が行われたその理由は、アメリカ国防総省の幹部によると、『中国発のサイバー攻撃に、今のアメリカに打つ手はない』」
青山繁晴
「はい。これはですね、あの、サイバー攻撃、えー、つまり、インターネットを使った、その電子制御、IT技術、そのシステムにハッキングしたりして、そのシステムを目茶苦茶にしてしまうことですよね。それをサイバーアタックと言ってますけれども、実はもう中国、の人民解放軍のサイバー部隊から攻撃が、アメリカ軍に対しても、アメリカの企業に対しても、アメリカの行政機関に対しても行われてて、それはニュースでよく出てきますけど(一同同意)、実はですね、これ現役の人です、えー、もうはっきり言っちゃうと海軍の人ですけど、この人が、打つ手ないんですよと。はっきり、これは電話じゃなくて、僕は会った時に言われて、僕はぞっとしたわけです。なぜぞっとしたかというとですね、アメリカ軍って一生懸命予算つぎ込んで、その、IT技術だけの軍隊にしてきたんですよ。その象徴が例えば宇宙のGPSで、そのおこぼれで僕らもカーナビを使ってるわけですよね。ということはそのシステムが壊されると、空母も、原子力潜水艦も、核ミサイルも、戦闘爆撃機も、あの、戦車も、歩兵に至るまで、何もかも動けなくなっちゃうわけですよ。ゲームがフリーズするみたいなもんです。これは大変だから、実はオバマさんも今回の米中首脳会談でこんなことを冒頭言ってしまったんです」
村西利恵
「会談の中でオバマ大統領は、米中は懸案のサイバーセキュリティー問題で、“海図のない海”にいると話しました」
青山繁晴
「はい、すみません、ちょっとこれ一瞬、あの、元の英語言いますとね。The United States and China are in “uncharted waters” as they tackle the contentious issue of cybersecurtity、これあの、この訳でもいいですけど、もうちょっとニュアンスを正確に訳すとですね、その、サイバーセキュリティっていう、その大問題について、その、アメリカと中国は、その、取り組んでるうちに、むしろはっきりしてきたのは、uncharted waters、あの、チャート、チャートって海の図です、海図。で、これは、この場合のwatersっていうのは、水じゃなくて、海なんですよ。だから、海図のない海に、こうふらふらと出てしまってるよねってこと言ってて、で、Chinaって入れてるけども、それはこれ、明らかに役人の作った英語です、これ。アメリカの国務省が作った。ね。だから、こう、一生懸命Chinaって言葉入れてるけど、本心は、The United States、つまりアメリカが、海図のない海に放り出されたみたいに、対処できないよってことを言っててですね、これ、アメリカはもう考えることは今ひとつで、時間が要るんですよ。つまり、中国軍のハッキング部隊には何とアメリカの若者がたくさんいるってことも分かってて、アメリカの有名なハッカーが中国にどっと雇われてて、ものすごい収入で」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「アメリカ軍に対して、アタックをしてるってことがあるから、どうしても時間が必要なんですよね。で、時間が必要ってことは、この習近平さんの、しかも軍に近い習近平さんから、ちょっといったん止めてくれないかっていうことを、お願いしなきゃいけない状況になってるわけですね。えー、それは、こういうアメリカの対応見ても分かります。出して下さい」
村西利恵
「実際アメリカはサイバー攻撃に苦しんでいます。去年5月『アメリカ政府機関などへのサイバー攻撃は多くが中国発』だと、国防総省が初めて断定しました。そして今月6日、アメリカの超党派議員が、サイバー攻撃を仕掛けた外国人や政府に、入国禁止や、資産凍結などの制裁を科す法案を提出しています」
青山繁晴
「だからこういう報道見ると、僕ら日本国民ふつうに考えると、アメリカ当然いろいろやってるよねって見えるんですが、これあの、もう国防総省が、これ、中国がやってると。そして、国務省じゃなくて、ホワイトハウスじゃなくて、どうしてペンタゴン、つまり軍部が発表したかというと、相手は中国軍だと言ってるわけです、これ本当はね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そして、まあその、なるべくやってもらわないように、そういうことを外国人がやったと分かれば、あるいはその政府がやったと分かれば、アメリカに入れませんよとか、あるいはその外国人や、その政府が、外国政府がアメリカに持ってる資産、それは凍結しますよ、こういうことしかできないっていうことでもあるわけですよね。そしてこれ実は、もっと恐ろしいのは、そのアメリカ軍が身動きとれないっていうのも恐ろしいですけど、これ実は全く日本の問題なんです。出して下さい」
村西利恵
「海上自衛隊は、アメリカ海軍第7艦隊のネットワークに直結している」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「はい、これ例えば海上自衛隊を出したんですけど、ここに我が海上自衛隊の、えー、すごいイージス艦がずらっと並んでる写真を防衛省から、海上自衛隊からいただいて出しましたけど、えー、これは僕はいずれも、実際乗ってますけれども、えー、この船内のですね、全部詳しいことは言えませんが、こういうあのブリッジってあの、外に出てるとこじゃなくて、この中の方にですね、つまり窓がない、攻撃に強い部屋に、例えば戦闘指揮所、CICってとこあってですね、そういうところが本当はこのイージス艦の、一番大事なとこなんですよ。それがですね、このアメリカ海軍第7艦隊の、これあの、ブルーリッジっていうんですけど、ブルーリッジってあの、山の名前ですね、山脈の名前。で、第7艦隊っていうとでっかい空母ってのがよくニュースに出てくるけど、本当の頭脳は、これなんですよ。この小ぶりなブルーリッジ。これと、その、電子的につながってて、宇宙を介してつながってるんで、そこにサイバーアタックあると、我が海上自衛隊も動けません。航空自衛隊もほとんど動けない。わずかに陸上自衛隊はいくらかの余裕を持ってるけれども、それでも、日本が実は世界で一番強い、あるいは尖閣を含めて一番守りに、いま最前線に出てるのは海上自衛隊ですから、この中国の、サイバーアタックってのは、大問題なんですよね」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、従って、今回の米中首脳会談で、表に出てない、それは僕もまだ分からない、そして日本のインテリジェンスもまだ分からない、米中の一番深いとこしか分からない部分で何らかの取引が必ず行われてて、習近平さんはおそらく、ま、口だけかもしれないけど、しばらくはサイバーアタック起きないようにしますってことを言った気配はある。アメリカが一体何を取引に出したのかっていうのが、これは、これから日本の情報機関、いくつもありますけど、えー、はっきり言うと外務省は情報収集能力は極めて弱いから、情報当局が頑張るしかない。それから外務省の良心的な人もやるしかない。でもまだ分かってない。でも間違いなく、取引は行われた。そして最悪のケースだと、これに関してってことになるんですね。それはこれです」
村西利恵
「会談での、尖閣諸島についての発言です。習主席が、『断固として国の主権と領土を守り、対話によって問題を処理・解決する』と話したのに対し、オバマ大統領は、『主権については、立場を取らない。事態をエスカレートさせないよう、外交交渉で解決すべき』と応じました」
青山繁晴
「これまずですね、習近平さんは今まで通り、っていうか最近中国がついてるウソに乗っかって言ってるわけですよね。尖閣諸島は、全く日本の領土であって中国の領土ではありませんけれども、中国の領土なんだから、ここに主権があるから、その、断固としてやるんだと。そして対話ってことを出してんのは、中国が挑発してるんじゃなくて日本が挑発してるって言ってるわけですよ(笑)。その、この米中首脳会談やってる間だけ、中国の船は尖閣諸島に近づかなくて、その、その前後にはどんどん来るわけですから。明らかにウソを言ってるわけですが、それに対してのオバマさん、これまた官僚答弁なんですが、これ大きな問題があってですね、まずその、主権は、主権がどっちにあるのかってことについては、その、えー、アメリカは、日本にあるのか中国にあるのかってのは特別な立場はとらないって言ってるわけですよ。ね。で、いちおうこれ何を言ってるかというと、今、日本が実効支配してて、施政権持ってることは認めるけど、もともとの主権、つまりどっちの領土なのかってのはアメリカはどっちの味方もしませんって言ってるから、そりゃ中国はけっこうな話なんですよね。そしてさらに、外交でやってくれっていうことはですね、これアメリカ軍の言ってる話と違うんですよ。ね。あるいは大統領以外の言ってることと違って、その、大統領補佐官ですらですね、これは日米安全保障条約の第5条に、該当するので、って言ってるってことは、いざとなったら、アメリカ軍が出ますよってこと中国に言ってきたのに、これ、覆すまで行ってないようでいて、ほんとは覆して、覆しつつあるに近い話なんですよね(一同同意)。それは、何を物語ってるかというと、これです」
村西利恵
「ここから分かるオバマ大統領の正体は、内向きの人で、尖閣にも無関心 」
青山繁晴
「はい。これは、何も、悪口を言うんじゃなくて、客観的に、バラク・フセイン・オバマ大統領の、選ばれ方も見て下さい。黒人大統領として初めて大統領になったってのはアメリカの民主主義の底力で、すごいですけど、何を約束して大統領になれたかというと、戦争もしないと、戦わざるアメリカになりますと。それアフガンからもイラクからもとにかく人を引き揚げる、戦争しないのはとても良いことでアメリカの若者が無駄に死ぬ、僕はイラク行った時にアメリカ人の、その無駄な死に方にショック受けました。ね。しかし、同時に、例えば北アフリカで何があっても絶対に動かないから、弱いと分かってるフランス軍しか動けないんで、北アフリカはとんでもないことになってアルジェリア事件も、1月に起きたわけですよ。だから一言で言うと内向きの人であって、えー、前は健康保険の改革をやり、今はとにかくアメリカ人の雇用を増やす。雇用を増やすってことはアメリカは今までITばっかりやってきたけど、ものづくりに戻って、そうしないと失業者を救えないから。そしてアメリカのつくった物を、その製品の質で言うと、日本やドイツに明らかに劣るのに、どっかにその、それを買ってもらわなきゃいけない。それは中国しかないと。それが頭にいっぱいあって、従って尖閣諸島のような、外の問題っていうのは、実は、関心がないんですよ。薄いっていうよりほとんどないと思わなきゃいけない、日本ははっきりと。 そして日本の情報当局は、これを全部踏まえて今一番具体的に心配してるのはこれです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『中国は、尖閣の測量をするために、上陸する恐れがある』 」
青山繁晴
「はい。これ実は新しい事態ですよね(一同同意)。つまり今まで言われてたのは、あの、もう台風3号は来ましたけど、これから台風シーズンにだんだんなっていくと、予め中国の漁民と称する人たちを出しといて、その中に中国の公務員もたくさん入れといて、台風から逃れたってことでこの島々に上陸するってことは今までもずっと言われてきて、実際そういう計画もあると思われてきたけれども、それよりもっと巧妙な計画があって、それはこれなんですね。出して下さい」
村西利恵
「実際に中国国家測量地理情報局幹部は、3月8日に、『適当な時期に尖閣に測量隊を派遣し、標識を設置する』 という意志を、示しています」
青山繁晴
「はい。これ実は、3月のことで、いま6月にですね、米中首脳会談行われたんですが、米中首脳会談の準備ってのはもっと前からやってたんですよ。あの、つまり、習近平国家主席が就任する前から、ずーっと準備が始まってて、その時に、その、アメリカ政府の高官が中国側に対して、その下準備の時にですね、そもそも尖閣について、測量もしたことないじゃないかと、中国は。ね。それなのに領有とか主権とか言えるのかってことをですね、言ってしまったんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それは本当なんですよ。何と、自分の領土と言いながら一度も測量したことないから」
村西利恵
「地図がない」
青山繁晴
「いや、地図に勝手に書いてるんですが、それは、日本の地図を写してるだけです」
一同
「うん…、はあー」
青山繁晴
「自分で測ったことないから。もちろん中国にとっては致命傷の話であって、例えば国際司法裁判所に行ったら。でもそれは日本にとって大事なカードなんですよ。で、それを、アメリカの高官が中国に言ってしまうってことは、中国人はそれ当然考えますね。じゃあ測量すりゃいいんだと。ね。測量して、そこに標識立てたら、アメリカはそのあとじゃあ、そういうふうに扱ってくれるんだと。ヒントを与えちゃってるわけですよ。今回の米中首脳会談でオバマさんが言ったんじゃないかっていう、噂も飛び交って、僕も確認に追われたんですが、幸い、オバマさんは言ってない。でも下準備で言ったことは確認できた。ということはですね、尖閣も含めて、そのさっき、中国が太平洋を分割しようとしてる話も、もう馬鹿話じゃなくて、日本にとってどんな恐ろしいことが進みつつあるかということですから、慌てることはない日本であると同時に、同時に、内向きに、争ってる場合じゃないんですよね。ところが今、日本の政治で何が起きかけてるかというと、これが起きてるんです(フリップ出す)」
村西利恵
「後半に向けてのキーワードは、『W選潰し、安倍降ろし』。参院選を前にした日本政治の動きについて、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「まさに今は内向きの話をしている時ではないのに、国内に目をやると、安倍おろしの動きまで見られるということですね。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。その安倍おろしにも関連しているこのダブル選挙がどうもつぶされていってると、いうことなんですけれども。まず、ダブル選挙について、この水曜『アンカー』で一番初めにお話しした時には、ダブル選挙は必要ですと、いう考え方をあえてお示ししました(一同同意)。それはなぜかというと皆さんご承知の通り、えー、高裁レベルの判決で次から次へと、この安倍政権を今つくったところの去年12月の総選挙が、1票の格差がありすぎて、憲法違反だと。違憲状態じゃなくて、もう憲法違反と言わざるを得ないところになってしまってると。その安倍政権が、やがて憲法改正を国民に問おうとしてるのに、その政権が憲法違反と言われてて、こんなことで政治できるわけがないから、党利党略じゃなくて、夏に予定されてる、もともと決まってる参院選に合わせて、結果的に合うんですけど、とにかく急いで衆議院の最低限の1票の格差の是正、0増5減っていいますけれど、それをやって、たまたま参院選があるからその時にダブル選挙をやると、そのまさしく世界がこうやって一番大きな変動期になってる時に、政権がやるべきことをやれる、基盤を固めることもできる、から必要だっていう問題提起をいたしまして、そしてこれも『アンカー』で正直に申しましたがその後、安倍総理、石破幹事長、ご両人をはじめとして直接お話をいたしたところ、実は、石破幹事長におかれては具体的な準備も進め、そして安倍総理もはっきりと、意欲としてはやりたいってことを、僕なりですけども、ご本人から、複数回確認してるわけです。で、ところがそのあと何が起きたかというとですね、その、野党はもちろん嫌がりますよそれは、あの、今回、与党の方に有利になると思われますからね。選挙協力も野党できなくなるし。ところが、同じ自由民主党の中から、その、自分の選挙で、有利だと思っても、公明党が嫌がってるんであったらやっぱりそれは困るし、次の次の次ぐらい考えていくと、もう、とにかく今回しんどい、今回やめてくれと、いうことがあってですね。見かけ上は、その0増5減法案を衆議院で可決させて参議院に送ったのに、野党が邪魔をして、参議院本会議もやらずに、法案が上手く行かなくて、っていうか、審議もされなくてですね、つぶされていくって話に、報道されてますけど、本当は自由民主党の議員でそれに協力してる人もいっぱいいたわけですよ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「その結果何が起きたかというとこの『アンカー』で、6月9日までに、その0増5減法案を通せばダブルできるし、通さなかったらダブルはできなくなる、恐れが強いと。なぜかというと、これ0増5減って選挙区を触ることですから、ふつうに考えたらやっぱり1ヶ月の周知期間、国民に知っていただく期間が必要で、で、7月21日の参議院選挙に衆議院選挙を合わせるんだったら、衆議院選の公示は7月9日には、あの、9日に公示しないといけない。すると1ヶ月前の6月9日にはこの法案通ってなきゃいけないんですが、6月9日もう過ぎました。そして今、急に、この0増5減法案をやること、あの、進み始めて、要するにそれはずっと成立が後になったらダブル選挙は避けられるって、話になってるわけですよね。で、こういうことに対して、安倍さん自身はじゃあ今現在どう思ってるかというと、こうです」
村西利恵
「まずはこちらをご覧いただきましょう。『1票の格差』を是正する『0増5減』の区割り法案が、今のお話にもあったように6月9日のリミットを過ぎても成立しませんでした」
青山繁晴
「そうですね、これおさらいですね。はい、ここ(下)も出して下さい」
村西利恵
「7月21日衆参ダブル選挙は『つぶされた』」
青山繁晴
「うん。つぶされたって言わざるを得ないですね、その、あの、よっぽどのことをやるならまだあるんですよ(笑)、例えば周知期間を短くするとか、ありますけど、それはしかし別の問題が生じるから(一同同意)、ま、つぶされたに近いと言わざるを得ないっていうふうにほんとは言うべきなんでしょうね。で、もう一回申しますが、これおさらいでしたけども安倍さんはどう考えてるかはこうです」
村西利恵
「安倍総理の頭の中は、衆参ダブル選挙を強行すれば、『安倍おろし』が加速する」
青山繁晴
「はい。えー、今回、その、安倍さんと、まず麻生さんが話して、これ『アンカー』でやりましたね、総理と副総理が考え固めて、そして石破幹事長に降ろして、石破幹事長と安倍さん、それまで必ずしもしっくり行ってなかったけど、ダブル選挙やるべしでは一致して、動き始めて具体化していった時に、自民党の中の、その、反対があんまりにも強くて、つまりもともと実はこの政権、基盤弱いんですよ。国民の支持だけが頼りですから、ダブル選挙を強行したら、安倍おろしが加速してしまうってことを、これ僕の、あくまで感触として申しますが、安倍総理自身が、やや弱気になったから、だから自民党の側も、その、衆議院から参議院にやってきた急ぎの法案を審議しないってことに、水面下では協力したりできた。つまり安倍さんにも僕は大きな責任があると思ってます。その上で安倍さんは、ご自身は安倍おろしが始まっていると感じているからなんですね。なぜ感じてるのか。例えばこれです」
村西利恵
「野中広務・元自民党幹事長は今月3日、中国共産党幹部との会談の中で、『(当時の田中角栄首相から尖閣の)問題を棚上げすることを、両国が確認したと聞いた』と話しました。また、古賀誠・元自民党幹事長は今月2日、こちらは共産党機関紙の『赤旗』にて、憲法96条改定の動きについて、『絶対にやるべきではない』と話しました」
青山繁晴
「はい。この件すでに報道されてて、特に野中さんの件は、たくさん報道出ましたよね。でもこの『アンカー』であんまり取り上げなかった。なぜかというと、お二人の意図がはっきりしてるからです。安倍さんに辞めていただくと。つまり憲法改正やめればいいとか、その、中国と仲良くしたらいいと、尖閣諸島で妥協したらいいって言ってんじゃなくて、安倍さんそのものが、第1次安倍政権と同じように、このままやらしといたら何するか分かんないと。右翼にして葬り去ろうって意図が感じられるから、発言を取り上げれば取り上げるほど、そのお二人の、つまり、超ベテランの、超したたかな政治家のお二人ですから、その戦略に乗ってしまうことになるんで、報道番組が乗せられるのは良くないと思いますから、あまり取り上げなかったんです。なかったんですが、実はこれは、その安倍総理と、第2次安倍政権の閣僚たちにとっては、安倍おろしなんですよね。なぜかというとですね、まずお二人とも無理があるんですよ、発言そのものに。これ野中さんのおっしゃってることで言うとですね、これ、その、尖閣諸島については、棚上げなんだということを、日中が合意してたとおっしゃって、その合意を、田中角栄総理から直接自分は時代の証言者として聞いたんだとおっしゃってるんです。それ当時のっていつのことかというと、昭和47年の、自由民主党、田中、当時の田中派が箱根で行った研修会でって野中さんおっしゃってるんですよ。47年、野中広務さんは、その時何をなさってたかというと京都府議ですよ」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「(国会議員としての)初当選が11年後ですよ。昭和58年です。僕は、京都府庁担当の記者でもありましたから、そのへんの事情は、もう克明によく覚えてますけど、当時の田中角栄総理、今太閤と言われた総理が、野中さんはその後すごく大物になって官房長官も務められたけど、京都府議の人に、その、日中両国の秘密交渉の話を、するんですか? 誰がどう考えても、ええっ?ていう話なんですよ。だから無理がある発言をなさってて。古賀さんの場合は、なぜ自民党の保守本流って言ってきた人が、共産党の新聞にわざわざ出て、要するに、安倍さんは右翼だという話をしなきゃいけないんですか。両方ともあまりにも無理があるから、これは、それの、そこに底意があって、安倍おろしだってことを、誰も、実は安倍さんだけじゃなくて、みんなが感じてしまうわけですよ。従っていま安倍さんは総選挙についてどう考えてるかというと、こうなってるわけです」
村西利恵
「次の自民党総裁選は危ない」
青山繁晴
「これあの、視聴者の方から見たら、えっ、今そんなこと考えてんの?と思われるでしょうが、これは僕、何重も確認したんですよ。実は安倍さんは次の自民党総裁選挙に、危機感を持ってて、じゃあ自民党の総裁選挙って次いつあんのかって、これ決まってるんですよ。はい、出して下さい」
村西利恵
「2015年9月に総裁選があるんですが、それをにらんで衆議院選挙へ」
青山繁晴
「はい。これまだ2013年の半ばなんですけど、その、今、総選挙をあえてやらずにダブル選挙を見送って、そして、この総裁選、つまり、いま表に出てないような意外な、もっと若い人も含めて、安倍おろしで、その候補が出てきて、もっと複雑怪奇なことをやられて、総裁、再選されないっていう危機感をすでに持ってるから、2015年になってから、総選挙をやって、実績を上げて、総裁選を乗り切りたいっていうふうになってるわけですね。で、これは、僕は、もう一度申しますが、安倍さんにも責任がある、弱気の始まりだと思ってて、何が大事かというと、安倍総理にしかできない、それ安倍晋三のことを言ってるんじゃなくて、日本国民は、わずか5年前に、無残な辞め方をした人を、意識、ね、意識を高めて、自分たちがこう寛大になって許しを出して、再登場していただいたんですから、今までの日本の敗戦後の総理にできなかったことをやれる総理じゃなきゃいけないのに、だんだんだんだん守りに入っていて」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「安倍さんにしかできないことをだんだん忘れつつある っていうのは懸念事項なんですが、皆さん最後にこの写真見てもらえますか」
青山繁晴
「はい。これ安倍さんと、皆さんご存知の橋下徹さんと、そしてみんなの党代表の渡辺喜美さんですね。実は昨日、東京の衛星放送で、渡辺喜美さんと久しぶりに会う機会があったんで、その前後に、放送時間は短かったんですけど、前後は非常に長い時間お話ししまして、僕は渡辺喜美さんに、もう一度喜美さんも原点に戻って、安倍さんたちと、やるべきことやるべきじゃないかと。ね。それは、いま喜美さんといったら、橋下徹さんの発言でね、慰安婦の問題で、その、仲違いしただけが目立ってるでしょ。でもね、本当は渡辺喜美さん、その、大きな、ほんとは深い哲学があってですね、この人は行政改革だけって話になってるじゃないですか。その行政改革、本当は、これ渡辺さんの哲学ですよ、その哲学はね、実は今の日本の農協は、その、戦争に負ける時の、国家総動員法、あんなものをやってしまったからむしろ負けたんだと。渡辺さんも思い、僕も一部ですけど共感するとこがあって、コメをみんな出させ、無理矢理出させるのが農協になってて、そして企業が、国の代わりに国民から戦費を調達するのが、それが今の源泉徴収になってる。だから何のことはない、戦争に負けた原因がずーっと残ってしまってるのが今の官僚機構や、民間も含めたシステムだから、それを変えなきゃいけないって考え方なんです。喜美さんに言ったんですが、あなたその考え方、全然国民に知られてない。橋下さんが問題発言したら、ああ、これいいやって、ピッて感情的に動いて、党利党略だけで動いてるように見えてますよと。哲学をもう一回大事にして下さい。安倍晋三の哲学を、もう一回、橋下さんも含めてですね、政治家の哲学でもう一度、連携すべきは連携すべきじゃないですかっていうことを、例えば問題提起いたしました。えー、私たち、僕も含めて有権者が今後、選挙に臨む時にも、単に、その選挙目当ての選挙協力だけ見るんじゃなくて、その政治家に哲学を語らせるような選挙戦を、僕らから求めていきませんか」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
哲学を語れるような政治家って、今の日本にはあまりいませんよね。
むしろ何考えてんのかよく分からない人が大多数で……。
安倍さんに関しては、前回一度失敗を経験してるだけに、慎重になりすぎてるのかなという印象です。
参院選前だから余計にそうならざるを得ないんじゃないでしょうか。
てか、もうあと1ヶ月ちょいで参院選なんですよね。
何かいまいち盛り上がってないように見えるのは私の気のせい?
野党の共闘が上手く行かず、与党圧勝が見込まれてるから?
でも、うちの近所では、共産党と公明党がとっくに盛り上がってます。
特に共産党は駅前、交差点、そこかしこでご年配の部隊が旗と拡声器持って演説やってます。
何十年経っても同じ事しか言わないんですよね。それはそれで、ある意味貴重かも…(^_^;
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・伊勢原元妻刺傷事件 事件前の元妻への対応で警察官がうその報告
・プロ野球の統一球仕様変更判明 12球団の選手にも伝えられず
・全柔連・上村春樹会長の続投決定 評議員からは怒りの声
・イラン大統領選 市民ら、政権交代を前に現体制への怒りを爆発
・「長寿世界一」木村 次郎右衛門さん、老衰で亡くなる 116歳
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
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「注目された米中首脳会談、日本へも影響があると。安倍おろしにつながる話、も出てくるかもしれません。そして、この会談ではどんな失言、そして取引があったのか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。このアメリカと中国がまるで、日本を含めた世界に見せつけるように、8時間やったんですけど。これ実はあの、もう国務省、リタイア、引退した人にちょっと電話して、この8 hours、8時間っていう、どういう意味があるんですかっていうふうに聞いてみたんですが、そうすると彼はこう言ったのは、自分が現役のアメリカ外交官の時には、中国の政権交代があっても、まあしばらく遠くから様子見てればよかったと。しかし今の中国の経済力や軍事力を考えると、その新しいリーダー、しかも、選挙を経て出てくるんじゃなくて独裁体制の中で急に出てくるから、もう早く正体つかまなきゃいけないので、それで8時間なんだよと。8時間やってれば、ま、仮面はがれちゃうだろうという意味ですよと、おっしゃったんですが、それはその通りだと思うんですけど、実は、この習近平さんが、自らの正体を、自ら暴露してしまうような失言を、実はこの8時間の、最後じゃなくて、冒頭にやってしまったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「この米中首脳会談の冒頭で、習近平国家主席は、『広い太平洋は、米中両国を十分に受け入れる余裕があります』 と話しました」
青山繁晴
「はい。この発言は、日本の普通の報道でもけっこうされてます。それはどうしてかというと、広い太平洋っておっしゃるけど(笑)、そこに我が日本がいるわけですから。いわばアジアを代表した、代表国家としているわけですから、日本どこに行っちゃったのって、誰でも思いますよね。で、これはアメリカにとっても、実はぎょっとした発言だったんですけど、それはどうしてかというと、アメリカはこれを知ってるからです。出して下さい」
村西利恵
「この発言から明らかになった真実は、『人民解放軍の夢』を、習主席が自分の夢のように話してしまった」
青山繁晴
「うん。だから、中国、13億、14億の民の代表で来たはずが、いきなり冒頭に、人民解放軍の総参謀長みたいな話をしたと、いう受け止めなんですよね。それどうしてかというと、中国の軍部には夢があってですね、特に空軍と海軍に夢があって、つまり、中国人民解放軍っていうのはほんとは共産革命を起こすための、共産党の軍隊なんで、革命終わると役割いちおう終わっちゃうわけですよ。現在そういう状態で、陸軍はチベットとかウイグルの人を圧迫するために仕事があって、予算も来るけれども、空海軍は本当は仕事がないから、その、南に行ったりいろいろするけれども、一番の夢はやっぱり東に出て行く、東、太平洋に…、(ゼスチャー)中国がこのへんにあったら、東、太平洋に出て行って、憧れの国・アメリカがある。中国の言葉、漢字ではアメリカのことを美しい国って書きますが、中国の方によると偶然じゃない、やっぱり憧れですよ。そしてそこに邪魔してるのが日本だから、この日本をどけてしまって、空軍・海軍を中心にこうハワイがあるとしたら、ね、オバマさんの(画像の)あたりハワイだとすると、ここで真ん中で分けるってのを将来やりたいねっていうことを、軍部は実は今まで言ってきて、それをまさか、このロングランの会談の冒頭に習近平さんが言うとは思わなかったから何がばれたかというと、ああ、この人は全く軍部に近いっていうか、今までの、例えば胡錦濤国家主席は多少軍と距離があったけれども、まるで軍の夢を自分のように話す人だからこれは大変だなっていう正体がばれてしまったんですよね。ま、この裏付けのひとつとしてこれがあります。出して下さい」
村西利恵
「2007年7月24日、アメリカ太平洋軍総司令官、ティモシー・J・キーティング海軍大将は会見で、『我々が会った人民解放軍の幹部たちは、「太平洋の東をアメリカが、西を中国が面倒を見るという協力体制を持とう」と言った』と、話しました」
青山繁晴
「これは、アメリカ太平洋軍総司令部ってまさしくハワイなんですよ。で、ハワイって観光地ですけど、本当はある意味恐ろしい軍事拠点で、そのトップが、このキーティングさんだったわけですけど、このキーティングさんが中国の軍部の将軍たちと会って、中身、暴露したんですよね。ふつう軍人同士の話は暴露しませんけど、これはあえて暴露して、これ当時はショッキングな発言とも言われたけど、みんな笑ったわけですよ。え?中国の軍部は、太平洋を2つに割る?日本の大きな経済力とか軍事力、本当はね、ありますから、そういうものを無視して、何と荒唐無稽な話をしてんだ、わっはっは、という話で言ってたのが、ところが今回習近平さんがそれを、まともに言ったから、この、中国の新しい体制は、これは大変だってことになったんですよ。で、本当はですね、それが分かって、その、8時間も、あの、予定通りやるかなって雰囲気もあったんですけど、ほんとはアメリカには、その習近平さんに、大きな大きな、お願い事があって、どうしても頼まなきゃいけないことがあったんでそのあとも延々と習近平さんの話も聞いて8時間になったんですが、そのお願い事は何に関連したかというと、このことなんです」
村西利恵
「異例の長時間会談が行われたその理由は、アメリカ国防総省の幹部によると、『中国発のサイバー攻撃に、今のアメリカに打つ手はない』」
青山繁晴
「はい。これはですね、あの、サイバー攻撃、えー、つまり、インターネットを使った、その電子制御、IT技術、そのシステムにハッキングしたりして、そのシステムを目茶苦茶にしてしまうことですよね。それをサイバーアタックと言ってますけれども、実はもう中国、の人民解放軍のサイバー部隊から攻撃が、アメリカ軍に対しても、アメリカの企業に対しても、アメリカの行政機関に対しても行われてて、それはニュースでよく出てきますけど(一同同意)、実はですね、これ現役の人です、えー、もうはっきり言っちゃうと海軍の人ですけど、この人が、打つ手ないんですよと。はっきり、これは電話じゃなくて、僕は会った時に言われて、僕はぞっとしたわけです。なぜぞっとしたかというとですね、アメリカ軍って一生懸命予算つぎ込んで、その、IT技術だけの軍隊にしてきたんですよ。その象徴が例えば宇宙のGPSで、そのおこぼれで僕らもカーナビを使ってるわけですよね。ということはそのシステムが壊されると、空母も、原子力潜水艦も、核ミサイルも、戦闘爆撃機も、あの、戦車も、歩兵に至るまで、何もかも動けなくなっちゃうわけですよ。ゲームがフリーズするみたいなもんです。これは大変だから、実はオバマさんも今回の米中首脳会談でこんなことを冒頭言ってしまったんです」
村西利恵
「会談の中でオバマ大統領は、米中は懸案のサイバーセキュリティー問題で、“海図のない海”にいると話しました」
青山繁晴
「はい、すみません、ちょっとこれ一瞬、あの、元の英語言いますとね。The United States and China are in “uncharted waters” as they tackle the contentious issue of cybersecurtity、これあの、この訳でもいいですけど、もうちょっとニュアンスを正確に訳すとですね、その、サイバーセキュリティっていう、その大問題について、その、アメリカと中国は、その、取り組んでるうちに、むしろはっきりしてきたのは、uncharted waters、あの、チャート、チャートって海の図です、海図。で、これは、この場合のwatersっていうのは、水じゃなくて、海なんですよ。だから、海図のない海に、こうふらふらと出てしまってるよねってこと言ってて、で、Chinaって入れてるけども、それはこれ、明らかに役人の作った英語です、これ。アメリカの国務省が作った。ね。だから、こう、一生懸命Chinaって言葉入れてるけど、本心は、The United States、つまりアメリカが、海図のない海に放り出されたみたいに、対処できないよってことを言っててですね、これ、アメリカはもう考えることは今ひとつで、時間が要るんですよ。つまり、中国軍のハッキング部隊には何とアメリカの若者がたくさんいるってことも分かってて、アメリカの有名なハッカーが中国にどっと雇われてて、ものすごい収入で」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「アメリカ軍に対して、アタックをしてるってことがあるから、どうしても時間が必要なんですよね。で、時間が必要ってことは、この習近平さんの、しかも軍に近い習近平さんから、ちょっといったん止めてくれないかっていうことを、お願いしなきゃいけない状況になってるわけですね。えー、それは、こういうアメリカの対応見ても分かります。出して下さい」
村西利恵
「実際アメリカはサイバー攻撃に苦しんでいます。去年5月『アメリカ政府機関などへのサイバー攻撃は多くが中国発』だと、国防総省が初めて断定しました。そして今月6日、アメリカの超党派議員が、サイバー攻撃を仕掛けた外国人や政府に、入国禁止や、資産凍結などの制裁を科す法案を提出しています」
青山繁晴
「だからこういう報道見ると、僕ら日本国民ふつうに考えると、アメリカ当然いろいろやってるよねって見えるんですが、これあの、もう国防総省が、これ、中国がやってると。そして、国務省じゃなくて、ホワイトハウスじゃなくて、どうしてペンタゴン、つまり軍部が発表したかというと、相手は中国軍だと言ってるわけです、これ本当はね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そして、まあその、なるべくやってもらわないように、そういうことを外国人がやったと分かれば、あるいはその政府がやったと分かれば、アメリカに入れませんよとか、あるいはその外国人や、その政府が、外国政府がアメリカに持ってる資産、それは凍結しますよ、こういうことしかできないっていうことでもあるわけですよね。そしてこれ実は、もっと恐ろしいのは、そのアメリカ軍が身動きとれないっていうのも恐ろしいですけど、これ実は全く日本の問題なんです。出して下さい」
村西利恵
「海上自衛隊は、アメリカ海軍第7艦隊のネットワークに直結している」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「はい、これ例えば海上自衛隊を出したんですけど、ここに我が海上自衛隊の、えー、すごいイージス艦がずらっと並んでる写真を防衛省から、海上自衛隊からいただいて出しましたけど、えー、これは僕はいずれも、実際乗ってますけれども、えー、この船内のですね、全部詳しいことは言えませんが、こういうあのブリッジってあの、外に出てるとこじゃなくて、この中の方にですね、つまり窓がない、攻撃に強い部屋に、例えば戦闘指揮所、CICってとこあってですね、そういうところが本当はこのイージス艦の、一番大事なとこなんですよ。それがですね、このアメリカ海軍第7艦隊の、これあの、ブルーリッジっていうんですけど、ブルーリッジってあの、山の名前ですね、山脈の名前。で、第7艦隊っていうとでっかい空母ってのがよくニュースに出てくるけど、本当の頭脳は、これなんですよ。この小ぶりなブルーリッジ。これと、その、電子的につながってて、宇宙を介してつながってるんで、そこにサイバーアタックあると、我が海上自衛隊も動けません。航空自衛隊もほとんど動けない。わずかに陸上自衛隊はいくらかの余裕を持ってるけれども、それでも、日本が実は世界で一番強い、あるいは尖閣を含めて一番守りに、いま最前線に出てるのは海上自衛隊ですから、この中国の、サイバーアタックってのは、大問題なんですよね」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、従って、今回の米中首脳会談で、表に出てない、それは僕もまだ分からない、そして日本のインテリジェンスもまだ分からない、米中の一番深いとこしか分からない部分で何らかの取引が必ず行われてて、習近平さんはおそらく、ま、口だけかもしれないけど、しばらくはサイバーアタック起きないようにしますってことを言った気配はある。アメリカが一体何を取引に出したのかっていうのが、これは、これから日本の情報機関、いくつもありますけど、えー、はっきり言うと外務省は情報収集能力は極めて弱いから、情報当局が頑張るしかない。それから外務省の良心的な人もやるしかない。でもまだ分かってない。でも間違いなく、取引は行われた。そして最悪のケースだと、これに関してってことになるんですね。それはこれです」
村西利恵
「会談での、尖閣諸島についての発言です。習主席が、『断固として国の主権と領土を守り、対話によって問題を処理・解決する』と話したのに対し、オバマ大統領は、『主権については、立場を取らない。事態をエスカレートさせないよう、外交交渉で解決すべき』と応じました」
青山繁晴
「これまずですね、習近平さんは今まで通り、っていうか最近中国がついてるウソに乗っかって言ってるわけですよね。尖閣諸島は、全く日本の領土であって中国の領土ではありませんけれども、中国の領土なんだから、ここに主権があるから、その、断固としてやるんだと。そして対話ってことを出してんのは、中国が挑発してるんじゃなくて日本が挑発してるって言ってるわけですよ(笑)。その、この米中首脳会談やってる間だけ、中国の船は尖閣諸島に近づかなくて、その、その前後にはどんどん来るわけですから。明らかにウソを言ってるわけですが、それに対してのオバマさん、これまた官僚答弁なんですが、これ大きな問題があってですね、まずその、主権は、主権がどっちにあるのかってことについては、その、えー、アメリカは、日本にあるのか中国にあるのかってのは特別な立場はとらないって言ってるわけですよ。ね。で、いちおうこれ何を言ってるかというと、今、日本が実効支配してて、施政権持ってることは認めるけど、もともとの主権、つまりどっちの領土なのかってのはアメリカはどっちの味方もしませんって言ってるから、そりゃ中国はけっこうな話なんですよね。そしてさらに、外交でやってくれっていうことはですね、これアメリカ軍の言ってる話と違うんですよ。ね。あるいは大統領以外の言ってることと違って、その、大統領補佐官ですらですね、これは日米安全保障条約の第5条に、該当するので、って言ってるってことは、いざとなったら、アメリカ軍が出ますよってこと中国に言ってきたのに、これ、覆すまで行ってないようでいて、ほんとは覆して、覆しつつあるに近い話なんですよね(一同同意)。それは、何を物語ってるかというと、これです」
村西利恵
「ここから分かるオバマ大統領の正体は、内向きの人で、尖閣にも無関心 」
青山繁晴
「はい。これは、何も、悪口を言うんじゃなくて、客観的に、バラク・フセイン・オバマ大統領の、選ばれ方も見て下さい。黒人大統領として初めて大統領になったってのはアメリカの民主主義の底力で、すごいですけど、何を約束して大統領になれたかというと、戦争もしないと、戦わざるアメリカになりますと。それアフガンからもイラクからもとにかく人を引き揚げる、戦争しないのはとても良いことでアメリカの若者が無駄に死ぬ、僕はイラク行った時にアメリカ人の、その無駄な死に方にショック受けました。ね。しかし、同時に、例えば北アフリカで何があっても絶対に動かないから、弱いと分かってるフランス軍しか動けないんで、北アフリカはとんでもないことになってアルジェリア事件も、1月に起きたわけですよ。だから一言で言うと内向きの人であって、えー、前は健康保険の改革をやり、今はとにかくアメリカ人の雇用を増やす。雇用を増やすってことはアメリカは今までITばっかりやってきたけど、ものづくりに戻って、そうしないと失業者を救えないから。そしてアメリカのつくった物を、その製品の質で言うと、日本やドイツに明らかに劣るのに、どっかにその、それを買ってもらわなきゃいけない。それは中国しかないと。それが頭にいっぱいあって、従って尖閣諸島のような、外の問題っていうのは、実は、関心がないんですよ。薄いっていうよりほとんどないと思わなきゃいけない、日本ははっきりと。 そして日本の情報当局は、これを全部踏まえて今一番具体的に心配してるのはこれです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『中国は、尖閣の測量をするために、上陸する恐れがある』 」
青山繁晴
「はい。これ実は新しい事態ですよね(一同同意)。つまり今まで言われてたのは、あの、もう台風3号は来ましたけど、これから台風シーズンにだんだんなっていくと、予め中国の漁民と称する人たちを出しといて、その中に中国の公務員もたくさん入れといて、台風から逃れたってことでこの島々に上陸するってことは今までもずっと言われてきて、実際そういう計画もあると思われてきたけれども、それよりもっと巧妙な計画があって、それはこれなんですね。出して下さい」
村西利恵
「実際に中国国家測量地理情報局幹部は、3月8日に、『適当な時期に尖閣に測量隊を派遣し、標識を設置する』 という意志を、示しています」
青山繁晴
「はい。これ実は、3月のことで、いま6月にですね、米中首脳会談行われたんですが、米中首脳会談の準備ってのはもっと前からやってたんですよ。あの、つまり、習近平国家主席が就任する前から、ずーっと準備が始まってて、その時に、その、アメリカ政府の高官が中国側に対して、その下準備の時にですね、そもそも尖閣について、測量もしたことないじゃないかと、中国は。ね。それなのに領有とか主権とか言えるのかってことをですね、言ってしまったんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それは本当なんですよ。何と、自分の領土と言いながら一度も測量したことないから」
村西利恵
「地図がない」
青山繁晴
「いや、地図に勝手に書いてるんですが、それは、日本の地図を写してるだけです」
一同
「うん…、はあー」
青山繁晴
「自分で測ったことないから。もちろん中国にとっては致命傷の話であって、例えば国際司法裁判所に行ったら。でもそれは日本にとって大事なカードなんですよ。で、それを、アメリカの高官が中国に言ってしまうってことは、中国人はそれ当然考えますね。じゃあ測量すりゃいいんだと。ね。測量して、そこに標識立てたら、アメリカはそのあとじゃあ、そういうふうに扱ってくれるんだと。ヒントを与えちゃってるわけですよ。今回の米中首脳会談でオバマさんが言ったんじゃないかっていう、噂も飛び交って、僕も確認に追われたんですが、幸い、オバマさんは言ってない。でも下準備で言ったことは確認できた。ということはですね、尖閣も含めて、そのさっき、中国が太平洋を分割しようとしてる話も、もう馬鹿話じゃなくて、日本にとってどんな恐ろしいことが進みつつあるかということですから、慌てることはない日本であると同時に、同時に、内向きに、争ってる場合じゃないんですよね。ところが今、日本の政治で何が起きかけてるかというと、これが起きてるんです(フリップ出す)」
村西利恵
「後半に向けてのキーワードは、『W選潰し、安倍降ろし』。参院選を前にした日本政治の動きについて、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「まさに今は内向きの話をしている時ではないのに、国内に目をやると、安倍おろしの動きまで見られるということですね。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。その安倍おろしにも関連しているこのダブル選挙がどうもつぶされていってると、いうことなんですけれども。まず、ダブル選挙について、この水曜『アンカー』で一番初めにお話しした時には、ダブル選挙は必要ですと、いう考え方をあえてお示ししました(一同同意)。それはなぜかというと皆さんご承知の通り、えー、高裁レベルの判決で次から次へと、この安倍政権を今つくったところの去年12月の総選挙が、1票の格差がありすぎて、憲法違反だと。違憲状態じゃなくて、もう憲法違反と言わざるを得ないところになってしまってると。その安倍政権が、やがて憲法改正を国民に問おうとしてるのに、その政権が憲法違反と言われてて、こんなことで政治できるわけがないから、党利党略じゃなくて、夏に予定されてる、もともと決まってる参院選に合わせて、結果的に合うんですけど、とにかく急いで衆議院の最低限の1票の格差の是正、0増5減っていいますけれど、それをやって、たまたま参院選があるからその時にダブル選挙をやると、そのまさしく世界がこうやって一番大きな変動期になってる時に、政権がやるべきことをやれる、基盤を固めることもできる、から必要だっていう問題提起をいたしまして、そしてこれも『アンカー』で正直に申しましたがその後、安倍総理、石破幹事長、ご両人をはじめとして直接お話をいたしたところ、実は、石破幹事長におかれては具体的な準備も進め、そして安倍総理もはっきりと、意欲としてはやりたいってことを、僕なりですけども、ご本人から、複数回確認してるわけです。で、ところがそのあと何が起きたかというとですね、その、野党はもちろん嫌がりますよそれは、あの、今回、与党の方に有利になると思われますからね。選挙協力も野党できなくなるし。ところが、同じ自由民主党の中から、その、自分の選挙で、有利だと思っても、公明党が嫌がってるんであったらやっぱりそれは困るし、次の次の次ぐらい考えていくと、もう、とにかく今回しんどい、今回やめてくれと、いうことがあってですね。見かけ上は、その0増5減法案を衆議院で可決させて参議院に送ったのに、野党が邪魔をして、参議院本会議もやらずに、法案が上手く行かなくて、っていうか、審議もされなくてですね、つぶされていくって話に、報道されてますけど、本当は自由民主党の議員でそれに協力してる人もいっぱいいたわけですよ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「その結果何が起きたかというとこの『アンカー』で、6月9日までに、その0増5減法案を通せばダブルできるし、通さなかったらダブルはできなくなる、恐れが強いと。なぜかというと、これ0増5減って選挙区を触ることですから、ふつうに考えたらやっぱり1ヶ月の周知期間、国民に知っていただく期間が必要で、で、7月21日の参議院選挙に衆議院選挙を合わせるんだったら、衆議院選の公示は7月9日には、あの、9日に公示しないといけない。すると1ヶ月前の6月9日にはこの法案通ってなきゃいけないんですが、6月9日もう過ぎました。そして今、急に、この0増5減法案をやること、あの、進み始めて、要するにそれはずっと成立が後になったらダブル選挙は避けられるって、話になってるわけですよね。で、こういうことに対して、安倍さん自身はじゃあ今現在どう思ってるかというと、こうです」
村西利恵
「まずはこちらをご覧いただきましょう。『1票の格差』を是正する『0増5減』の区割り法案が、今のお話にもあったように6月9日のリミットを過ぎても成立しませんでした」
青山繁晴
「そうですね、これおさらいですね。はい、ここ(下)も出して下さい」
村西利恵
「7月21日衆参ダブル選挙は『つぶされた』」
青山繁晴
「うん。つぶされたって言わざるを得ないですね、その、あの、よっぽどのことをやるならまだあるんですよ(笑)、例えば周知期間を短くするとか、ありますけど、それはしかし別の問題が生じるから(一同同意)、ま、つぶされたに近いと言わざるを得ないっていうふうにほんとは言うべきなんでしょうね。で、もう一回申しますが、これおさらいでしたけども安倍さんはどう考えてるかはこうです」
村西利恵
「安倍総理の頭の中は、衆参ダブル選挙を強行すれば、『安倍おろし』が加速する」
青山繁晴
「はい。えー、今回、その、安倍さんと、まず麻生さんが話して、これ『アンカー』でやりましたね、総理と副総理が考え固めて、そして石破幹事長に降ろして、石破幹事長と安倍さん、それまで必ずしもしっくり行ってなかったけど、ダブル選挙やるべしでは一致して、動き始めて具体化していった時に、自民党の中の、その、反対があんまりにも強くて、つまりもともと実はこの政権、基盤弱いんですよ。国民の支持だけが頼りですから、ダブル選挙を強行したら、安倍おろしが加速してしまうってことを、これ僕の、あくまで感触として申しますが、安倍総理自身が、やや弱気になったから、だから自民党の側も、その、衆議院から参議院にやってきた急ぎの法案を審議しないってことに、水面下では協力したりできた。つまり安倍さんにも僕は大きな責任があると思ってます。その上で安倍さんは、ご自身は安倍おろしが始まっていると感じているからなんですね。なぜ感じてるのか。例えばこれです」
村西利恵
「野中広務・元自民党幹事長は今月3日、中国共産党幹部との会談の中で、『(当時の田中角栄首相から尖閣の)問題を棚上げすることを、両国が確認したと聞いた』と話しました。また、古賀誠・元自民党幹事長は今月2日、こちらは共産党機関紙の『赤旗』にて、憲法96条改定の動きについて、『絶対にやるべきではない』と話しました」
青山繁晴
「はい。この件すでに報道されてて、特に野中さんの件は、たくさん報道出ましたよね。でもこの『アンカー』であんまり取り上げなかった。なぜかというと、お二人の意図がはっきりしてるからです。安倍さんに辞めていただくと。つまり憲法改正やめればいいとか、その、中国と仲良くしたらいいと、尖閣諸島で妥協したらいいって言ってんじゃなくて、安倍さんそのものが、第1次安倍政権と同じように、このままやらしといたら何するか分かんないと。右翼にして葬り去ろうって意図が感じられるから、発言を取り上げれば取り上げるほど、そのお二人の、つまり、超ベテランの、超したたかな政治家のお二人ですから、その戦略に乗ってしまうことになるんで、報道番組が乗せられるのは良くないと思いますから、あまり取り上げなかったんです。なかったんですが、実はこれは、その安倍総理と、第2次安倍政権の閣僚たちにとっては、安倍おろしなんですよね。なぜかというとですね、まずお二人とも無理があるんですよ、発言そのものに。これ野中さんのおっしゃってることで言うとですね、これ、その、尖閣諸島については、棚上げなんだということを、日中が合意してたとおっしゃって、その合意を、田中角栄総理から直接自分は時代の証言者として聞いたんだとおっしゃってるんです。それ当時のっていつのことかというと、昭和47年の、自由民主党、田中、当時の田中派が箱根で行った研修会でって野中さんおっしゃってるんですよ。47年、野中広務さんは、その時何をなさってたかというと京都府議ですよ」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「(国会議員としての)初当選が11年後ですよ。昭和58年です。僕は、京都府庁担当の記者でもありましたから、そのへんの事情は、もう克明によく覚えてますけど、当時の田中角栄総理、今太閤と言われた総理が、野中さんはその後すごく大物になって官房長官も務められたけど、京都府議の人に、その、日中両国の秘密交渉の話を、するんですか? 誰がどう考えても、ええっ?ていう話なんですよ。だから無理がある発言をなさってて。古賀さんの場合は、なぜ自民党の保守本流って言ってきた人が、共産党の新聞にわざわざ出て、要するに、安倍さんは右翼だという話をしなきゃいけないんですか。両方ともあまりにも無理があるから、これは、それの、そこに底意があって、安倍おろしだってことを、誰も、実は安倍さんだけじゃなくて、みんなが感じてしまうわけですよ。従っていま安倍さんは総選挙についてどう考えてるかというと、こうなってるわけです」
村西利恵
「次の自民党総裁選は危ない」
青山繁晴
「これあの、視聴者の方から見たら、えっ、今そんなこと考えてんの?と思われるでしょうが、これは僕、何重も確認したんですよ。実は安倍さんは次の自民党総裁選挙に、危機感を持ってて、じゃあ自民党の総裁選挙って次いつあんのかって、これ決まってるんですよ。はい、出して下さい」
村西利恵
「2015年9月に総裁選があるんですが、それをにらんで衆議院選挙へ」
青山繁晴
「はい。これまだ2013年の半ばなんですけど、その、今、総選挙をあえてやらずにダブル選挙を見送って、そして、この総裁選、つまり、いま表に出てないような意外な、もっと若い人も含めて、安倍おろしで、その候補が出てきて、もっと複雑怪奇なことをやられて、総裁、再選されないっていう危機感をすでに持ってるから、2015年になってから、総選挙をやって、実績を上げて、総裁選を乗り切りたいっていうふうになってるわけですね。で、これは、僕は、もう一度申しますが、安倍さんにも責任がある、弱気の始まりだと思ってて、何が大事かというと、安倍総理にしかできない、それ安倍晋三のことを言ってるんじゃなくて、日本国民は、わずか5年前に、無残な辞め方をした人を、意識、ね、意識を高めて、自分たちがこう寛大になって許しを出して、再登場していただいたんですから、今までの日本の敗戦後の総理にできなかったことをやれる総理じゃなきゃいけないのに、だんだんだんだん守りに入っていて」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「安倍さんにしかできないことをだんだん忘れつつある っていうのは懸念事項なんですが、皆さん最後にこの写真見てもらえますか」
青山繁晴
「はい。これ安倍さんと、皆さんご存知の橋下徹さんと、そしてみんなの党代表の渡辺喜美さんですね。実は昨日、東京の衛星放送で、渡辺喜美さんと久しぶりに会う機会があったんで、その前後に、放送時間は短かったんですけど、前後は非常に長い時間お話ししまして、僕は渡辺喜美さんに、もう一度喜美さんも原点に戻って、安倍さんたちと、やるべきことやるべきじゃないかと。ね。それは、いま喜美さんといったら、橋下徹さんの発言でね、慰安婦の問題で、その、仲違いしただけが目立ってるでしょ。でもね、本当は渡辺喜美さん、その、大きな、ほんとは深い哲学があってですね、この人は行政改革だけって話になってるじゃないですか。その行政改革、本当は、これ渡辺さんの哲学ですよ、その哲学はね、実は今の日本の農協は、その、戦争に負ける時の、国家総動員法、あんなものをやってしまったからむしろ負けたんだと。渡辺さんも思い、僕も一部ですけど共感するとこがあって、コメをみんな出させ、無理矢理出させるのが農協になってて、そして企業が、国の代わりに国民から戦費を調達するのが、それが今の源泉徴収になってる。だから何のことはない、戦争に負けた原因がずーっと残ってしまってるのが今の官僚機構や、民間も含めたシステムだから、それを変えなきゃいけないって考え方なんです。喜美さんに言ったんですが、あなたその考え方、全然国民に知られてない。橋下さんが問題発言したら、ああ、これいいやって、ピッて感情的に動いて、党利党略だけで動いてるように見えてますよと。哲学をもう一回大事にして下さい。安倍晋三の哲学を、もう一回、橋下さんも含めてですね、政治家の哲学でもう一度、連携すべきは連携すべきじゃないですかっていうことを、例えば問題提起いたしました。えー、私たち、僕も含めて有権者が今後、選挙に臨む時にも、単に、その選挙目当ての選挙協力だけ見るんじゃなくて、その政治家に哲学を語らせるような選挙戦を、僕らから求めていきませんか」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
哲学を語れるような政治家って、今の日本にはあまりいませんよね。
むしろ何考えてんのかよく分からない人が大多数で……。
安倍さんに関しては、前回一度失敗を経験してるだけに、慎重になりすぎてるのかなという印象です。
参院選前だから余計にそうならざるを得ないんじゃないでしょうか。
てか、もうあと1ヶ月ちょいで参院選なんですよね。
何かいまいち盛り上がってないように見えるのは私の気のせい?
野党の共闘が上手く行かず、与党圧勝が見込まれてるから?
でも、うちの近所では、共産党と公明党がとっくに盛り上がってます。
特に共産党は駅前、交差点、そこかしこでご年配の部隊が旗と拡声器持って演説やってます。
何十年経っても同じ事しか言わないんですよね。それはそれで、ある意味貴重かも…(^_^;
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・伊勢原元妻刺傷事件 事件前の元妻への対応で警察官がうその報告
・プロ野球の統一球仕様変更判明 12球団の選手にも伝えられず
・全柔連・上村春樹会長の続投決定 評議員からは怒りの声
・イラン大統領選 市民ら、政権交代を前に現体制への怒りを爆発
・「長寿世界一」木村 次郎右衛門さん、老衰で亡くなる 116歳
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
※ニュージャージ州議会 慰安婦決議に反対のメッセージを送ろう!(下院採択済・上院はまだ)
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
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