「アンカー」日本のメタンハイドレート開発はアジアの希望!アメリカの学会レポート
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■12/12放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
今日は北朝鮮のミサイル発射など大きなニュースが多かったので、青山さんのコーナーは短縮版でした。
毎年この時期に行われるAGU(アメリカ地球物理学連合)に参加し、メタンハイドレートについて発表した青山さん。そのレポートです。
キーワードは「日本の希望はアジアの希望」。中国にも絡んでくる話です。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
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■12/12放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
緊急報告アメリカの学会で見た新資源をめぐる日本の光と影を青山ズバリ!
今日は北朝鮮のミサイル発射など大きなニュースが多かったので、青山さんのコーナーは短縮版でした。
毎年この時期に行われるAGU(アメリカ地球物理学連合)に参加し、メタンハイドレートについて発表した青山さん。そのレポートです。
キーワードは「日本の希望はアジアの希望」。中国にも絡んでくる話です。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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山本浩之
「さ、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、今日まず、北朝鮮のミサイルから始まって、今の(尼崎死体遺棄 角田美代子容疑者が自殺)、事件の解明ができなくなりそうだっていうね、ま、ニュースは例によって暗い話多いんですけど、あの、この『アンカー』ずっと通じて、ま、日本に自前の資源があるっていう希望のお話を、今までしてきました。もう、ご存知の方多いと思いますけど、日本、特に日本海の塊状であるメタンハイドレートですね。で、あの、先週、僕この番組お休みしましたが、いつもの通り、どうしたんだっていうメールもたくさんいただいたんですけれども、あの、毎年この時期、クリスマスが近づくと、アメリカ西海岸のサンフランシスコで、この資源とか、あるいは地震とか津波とか、それから地球環境とか、要するに地球をめぐる、地球科学の、世界最大の学会、が開かれていて、今回も、そこに、あの、僕は参加しまして、そして日本海のメタンハイドレートについて、発表してきました。そのお話を、今日はいたしたいんです。そして、キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『日本の希望は、アジアの希望』」
青山繁晴
「はい。えー、日本海の資源というのは、私たちの全く建国以来初めての自前資源を持つ、自立への道だっていう希望であると同時に、本当はアジア諸国にとっても、全く新しい希望になるんだってことを、えー、国際学会で初めて発表してきましたので、その話をいたしたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、今日は、メタンハイドレートをめぐる世界の動きについて、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えー、皆さん今回、僕はサンフランシスコで、参加してきた学会、AGUって言いますけど、このAGU、このコーナー、『アンカー』で、何回か紹介してるんで、もうご記憶の方もいらっしゃると思うんですが、American Geophysical Union、えー、地球物理学連合っていう学会なんですけれども、要するに地球物理学、地球をめぐるお話全部をやるんですけど、もうこれちょっと見ていただくと、これあの、会場のうちの1つで、会場3つあるんですけど、もうその1つだけでこれぐらい…」
村西利恵
「すごい人ですよね」
青山繁晴
「ええ。で、これ全部プロの学者なんです」
山本浩之
「あ、そうなんですか(一同驚き)。一般の人じゃないんですね。全部プロの人ですね…(一同ざわ)」
青山繁晴
「こういうね、(一同ざわ)あの、まあ、学生っぽい人とかいるんだけども、見かけはね。ま、学生もいますけど、でも学生も含めて博士号持ってたり」
山本浩之
「研究者ですね」
青山繁晴
「そういう、その、だいたい2万人をもう超えました。毎年毎年増えていって、あの、私たちの独立総合研究所の自然科学部長の青山千春博士、はもう9年連続。彼女最初行った時には、もう日本人ほかにほとんどいなかったそうです。で、僕は4年連続で参加してるんですが、年々参加者が増えていてってですね、そしてその発表する学者・研究者ってのは実は、2つ、その種類があってですね、1つはポスターセッションと言いまして、要するに自分の研究をこういう、ポスターって言ってるのはこう、あの、ま、でかいポスターみたいなものに掲示をして、こういう会場のこの下の所なんかにザーッと掲示をして、そこにやって来た人たちと議論をするっていうタイプと、それから、あの、皆さんよく想像される、口で、つまりオーラルセッションですね、あの、普通にこうやって口頭で喋るのと、あるんですが、僕はその、一昨年も今年も、喋る方、で、参加をしました。で、それが、ま、このスケジュールなんですけど、ちょっとこれを拡大していただくと…」
青山繁晴
「ちょっとあの、英文字ばっかりで申し訳ないですけど、ここに、まあ、僕が、S.Aoyama、としてありますけど、これあの、見ていただくと、たとえば韓国とかですね、それから、中国、台湾の人たち、つまりアジアからの関心強いんですが、ただ今年の大きな特徴の1つとしては、あの、オーディエンス、オーディエンスって要するに聴衆、聴衆って言ってもみんな学者・研究者ですが、あの、欧米から、こう聞きに来てる人、すごく多かったんです。というのはですね、これはむちゃくちゃにでかい学会で、あの、僕たちがこう、一生懸命口頭で発表してても、まあパラパラだったりするわけです。だって、セッション自体が、発表自体がものすごい数ですから、だから満員になったり滅多にしないんですけど、あの、今回はメタンハイドレートについて欧米人の方も、欧米人の研究者も含めて、もうあの、相当な人が来てたんで、やっぱり年々、その、特にやっぱり原子力災害の発生もあってですね福島の、いわゆる新エネルギーについて、その、新エネルギーの中でも風とか、太陽だけじゃなくてですね、埋蔵資源の中でも新エネルギー、シェールガスのようなものを含めてですね、ま、関心が非常に強くなってるなということを感じたんですね」
青山繁晴
「で、もう一つだけ申しておきますと、韓国の発表でね、ここに残念ながらEast Seaって書いちゃってますけど、これあの、日本海のことですね、本当は。Japan Seaです、正しくは。で、これ、あの、さっき言いましたポスター発表の時にはですね、この一覧表にはこうなってるけど、オーラルセッションの、口頭発表の。ポスターの発表ではね、あの、たとえば去年、イギリスであった学会ではですね、AGUじゃなくて別の学会の時には、もう韓国人の発表は、韓国の学者の発表は、全部が、竹島の南の発表なのに、その竹島がある海のことを、全部East Sea、東海、東の海って韓国の主張だけ書いてたわけです。で、そこで、ずいぶん抗議をしました。それが影響したのかどうか、分かりませんけれども、実は今回のポスター発表では、韓国の発表の中に、East Seaって書いてるけど必ず、こうスラッシュを入れて、横並びでJapan Seaってのを入れるっていうのが、すごく増えたんです。ちょっとマシになったなと。但し本当は日本海っていう呼び名だけですから、おかしいんですけれども、去年よりマシになった面も、実はあるんですね。そしてじゃあ、その具体的な発表、見ていきたいと思うんですが、皆さんあの、はい…(VTR出る)」
青山繁晴
「えー、これ、あの…」
青山繁晴
「あ、これ、あの、僕がちょうどいま演台に上がっていくところで、司会者は韓国の学者の方ですね」
青山繁晴
「で、いま発表してるのは、実は日本の自治体が、どういう能力を持っているのかということについて、えー、今まで、自治体自身も気がついてなかった能力がありますよってことを、いま話してるところで」
青山繁晴
「いまはこれ、質問に答えてるんです。えー、質問を受けるっていうのは実は大事なことなんですが、すみません、あの、これちょっと、ちょっとだけ嫌な話しますとね、日本の研究者・学者の発表の中には、もう時間ぎりぎりまでやってしまって、質問が絶対に出ないようにする人とか」
山本浩之
「あっ。あえて、っていうかわざと」
青山繁晴
「ああ、わざと。もうバレバレなんですけど。あるいは、その質問者全部に日本の、自分の友だちで固めておいて、絶対、他の世界の学者から質問出ないようにする人とかいて(一同笑&ざわ)、実はこのAGUでは時々笑い話にされてる。他の国の学者は、議論するために来てるんで、議論を封じるってどういうわけだと、いうことなんで、質問を受けるのは実はとても大事なことです。これ、みんながみんなそうだってわけじゃありませんよ?僕は今回質問を受けて、その質問っていうのが…、今日実はですね、このコーナー短縮版なんですよ。あの、ミサイルとか、たくさん大事件があったんで。だからあんまり詳しく言えないけれども、その僕の質問に含まれてた意味はですね、メタンハイドレートっていうのが、本当はそのままほっといた方が、メタンガスがむしろ、海から大気に出てるから、環境に悪いんじゃないかと。メタンハイドレートは、今までの常識と違って、取って使って、CO2にした方が、メタンガスの20分の1なんで、地球温暖化効果が、マシじゃないかっていうことに関しての、質問が出ました。で、その点が、あの、実は僕の発表だけじゃなくて、大きな議論になったんで、したがってメタンハイドレートを実用化する時に、その、環境との兼ね合いどうするか。その、いい話だけじゃなくてですね。いま言ったのは実はメタンハイドレート使った方がいいって話なんですよ?しかしそうじゃない意見の人もいらっしゃるから、その議論が大事になったということも印象的でありました。で、その僕の発表、ちょっと、すごく簡単ですけど」
村西利恵
「これがタイトルで、『エネルギー資源として日本海のメタンハイドレートを調査研究する地方自治体連合による新しいアプローチ』と」
青山繁晴
「はい。そのとおりで、ここに、The New Approachesって書いてますね、そして、by Alliance of Local Governments、で、文字はこうですけど、僕、発表しながらですね、その、実は日本の中央政府というのが、日本政府の責任は大きいけれど、それだけじゃなくて、社会そのものに、日本が独自の自前の資源など、あるはずはないっていう、assumption、思い込みです、思い込みがずっとあったから、政府の動きも鈍かったんで、そして、自治体による新しい連合を、動かすことになりましたっていうことを、言いました。そしたらですね、さっき映ってた、あの、韓国の出身の司会者の方が、あっ、と、こういう感じ(驚いて上を見る感じ)で見られたんです。それどうしてかと言うとですね、それは、AGUは全く自然科学の学会なのに、そういういわば、ちょっと政治的な、あるいは社会的な話が出るっていうのは滅多にないことだから」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「もうびっくりされたわけですよ」
山本浩之
「はいはい」
青山繁晴
「で、実はこの、それをあえてやったっていうのはもちろんこの発表には、僕なりの主眼、狙いがありまして、それはこうです」
村西利恵
「日本海のメタンハイドレートによって、日本だけではなく、アジアに希望をもたらすためには、どんな科学的・社会的アプローチを実践するか」
青山繁晴
「ええ。つまりね、科学の話をするのは当たり前です、AGUですからね、地球物理学について。しかし本当は、その、いわゆる学者バカになるんじゃなくて、本当は社会的、政治も含めてですね、社会全体の取り組みが必要だっていうことを、訴えたかったんですね。で、これ、もう1つ僕は評価してんのは、学会っていうと皆さんその、特に視聴者の方々、閉鎖的なイメージ強いと思いますね。この番組、実は京都大学はじめ学会の方も見てらっしゃいます。しかし、学会は閉鎖的に見えるけど、このAGUをはじめとした国際学会のいいところはですね、僕、出身、文系ですけど、そして、いち民間の、ちっちゃなちっちゃな研究機関ですけど、そんなこと一切関係なく、その論文の中身を事前に審査に出して、それ通ったらですね、そんなこと一切関係なくAGUの事務局が、これは、みんなが聞くべきだと思ったら、どなたでも発表させてくれるんですよ。したがって司会者は驚いたけれども、事務局の審査はもちろん通っていて、その意味でも僕としては、New Approach、新しい取り組みという気持ちだったんですね。で、そして、これは、えー、たとえばここの橋下徹さんが、問題提起なさったようにですね、えー、総選挙とは関係なく、総選挙をやる前から、その、自治体の新しい役割って問題提起ありましたよね。これは橋下さんだけじゃなくて、ほんとは兵庫県の井戸知事や、あるいは、知事会長の京都府の山田知事や、そしてこの番組でも取り上げた新潟県の泉田知事なんかも一生懸命取り組んでることなんですね。で、それが日本海連合なんですが、はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。で、これは、この発表の中で使った資料の一部なんですけれども、ちょっと英語で申し訳ないですけど、その、Potential Ability of Researchと書きましたけど、これは、要するに、Local Governments、自治体っていうものは、ここにも書いてますね、潜在的能力あるんですよと。それは、海の中の、ね、特に日本海の資源を探索する能力は、実は潜在的に自治体にあるのに、実は京都府も兵庫県も、新潟県も、海に面していながら、自分の能力に、気づいていないって言ったら言い過ぎかもしれないけど、その、深くは気づいてなかった、でも、本当はあるんです。どうしてかと言うと、これ見ていただくとですね」
青山繁晴
「ここにEach prefecture maintains marine research vessels, and these research vessels have echo soundersうんぬんって書いてますが、 それはですね、この海に面している自治体、都道府県というのはですね、船を持ってるんですね。で、海洋調査船って書いてますが、普通は漁業調査船です。たとえばここに映ってる兵庫県の漁業調査船『たじま』、漁業調査船ですからカニとか海老とかもちろんお魚とか、そういうものは探索できるけれども、海底資源など探索できないっていうのが、今までの常識だったんです。ところが、それを覆す技術が現れました。その技術は何かというと、漁業調査船ですから、魚群探知機積んでますね。魚群探知機を使ったら、何が見つかるかというと、これ(メタンプルーム)が見つかるんですね」
青山繁晴
「この番組でもう、一度やりましたけど(一同同意)、これは実際に日本海の海の底で、その日本海の側のメタンハイドレートは、塊であります。難しい言葉で言うと、表層型と。表層型って表に出てるって意味ですね。表に出ちゃってるから、メタンハイドレートっていうのは、メタンガスが海の底で凍ってるだけですから、そのつぶつぶが、氷の柱となって、こうやって立ち上がって…」
山本浩之
「いま(VTR)出てますね」
青山繁晴
「で、いま、あの、これ現物なんです。あの、イメージの絵じゃなくて、実際にその、魚群探知機で、えー、取ったデータを、もとに、実物に戻してみたっていうものなんですね。で、すなわち魚群探知機を載せてる船だったら、日本海の方を中心に、この柱が見つかるんで、この柱のところを掘っていけば、ここに塊があるから柱が立ってるわけで、したがって、えー、魚群探知機ですからコストも極めて安く、そして、この柱があるところは、100%ほぼ確実に、メタンハイドレートってありますから、非常に有望だっていうことになるわけですね。したがって、実際の例として、これを挙げました。はい、出して下さい」
村西利恵
「総合評価として兵庫県沖に存在するメタンハイドレートは、有望と」
青山繁晴
「はい。えー、すみません、もう一度だけ英文読みますが、Overall Assessment - there is a high chance of Methane Hydrate existing within Hyogo prefectural waters。えー、総合的な、評価として、兵庫県の、海の、中には、メタンハイドレートがあるというチャンスが非常に有望だと、いうことを申しました。で、この発表するに当たっては、兵庫県の井戸知事にも事前にお話をし、えー、つまり、学会で発表するって了解も得て、さっき言いました山田知事や泉田知事にも、それぞれ電話で、井戸さんはお会いしましたけど、了解を得た、上のことです。で、こうやって、日本の兵庫県という、その自治体の海に、新しい希望があるっていうのは、あえて申しますが、国際学会で示されたのは、初めてのことです。で、だから会場には、あーっ、おーっていう雰囲気流れましたが、当然これ、実用化するにはどうしたらいいのか。だからさっき社会的アプローチと申したんですね。で、そこについて、僕たちはいくつかの、実は提案をしました。これは自治体にも言ってるし、資源エネルギー庁はじめとした日本の中央政府にもいま申していて、だんだん、中央政府も反応が変わってきました。よくなってきました。たとえば何かというと、これです」
村西利恵
「発表の中での重要な提案は、メタンハイドレートを取り出すために、海洋土木の技術開発が必要、ということ」
青山繁晴
「はい。これあの、実際に発表してる時に、どういう一言を付け加えたかというとですね、instead of petroleum engineering。petroleum engineeringっていうのは、石油工学です。instead ofって、何々の代わりに。つまり、今までは、メタンハイドレートっていう新しい資源を、しかも今までの常識と違って、塊である日本海のものについて、石油工学で、東大を中心にして、資源エネルギー庁も関わってやろうとしたから、実用化できなかったんですよ。塊は、石油工学では取り出せない。何でやるかというと、海洋土木って技術。これ日本は世界最先端です。たとえば青函トンネルなどを考えていただくと、世界のトップランナーですから。その海洋土木の、まず業者の前に、その技術を持ってる、学会にちゃんとアプローチをして、自治体からの提案によって最終的には中央政府がちゃんとアプローチをして、たとえば何をやるかっていうと、コンテストをオープンでやるんです。こういう海洋土木の技術で、塊の、日本海のメタンハイドレートを取り出しますよ、あるいはこうやって柱になってるやつに、こうやって被せていって、そのまま粒を回収することも含めてですね、オープンなコンテストをやっていくと、実は実際に実用化できるようになります。えー、そしてたとえば韓国の目標は、何ともう2年後の2014年度の実用化だし、日本の政府も、その、なかなか腰は重いけれど、太平洋側のちょっと取り出し方が難しい方を中心にしちゃってるけれども、いちおう2018年度を目標にしてるわけです。だから実用化が、実はもうだんだん視野に入ってきてるわけですね。そして、もう1つ大事な事は、最後に申しますと、これです」
村西利恵
「AGUで訴えた『アジアの希望』。それは、日本がメタンハイドレートを実用化すれば、モンゴル、ベトナム、フィリピンなどに、フェアに安く提供できる」
青山繁晴
「はい。これあの、具体的に国名を挙げて、Mongolia、Vietnam、the Philippinesっていうふうに、国名を挙げたんです。するとやっぱり、会場におおっという反応があったんですが、これ、本当はどういう国々か、考えていただくと、利恵ちゃんどうですか、どういう国々ですか、これ。モンゴル、ベトナム、フィリピン。たとえば」
村西利恵
「まぁ、中国にいじめられてる国ってことですか(一同笑&ざわ)」
青山繁晴
「えー、いじめかどうかは別にして(笑)、まあはっきり言うと、地政学的に間違いなく中国の圧迫受けてますね。北のモンゴル、南のベトナム、ベトナムは中国と戦争までやって、この番組でもやりましたが、今度は海の争いで、やっぱり資源の争いで、もう一度戦争になるかもしれないっていう状況にありますね。それとフィリピンも、中国の南下に苦しんでるわけですね。で、あの、ま、モンゴル別にして、モンゴルも本当は内陸部ではメタンハイドレートに関心あるようですが、メタンハイドレートそのものにすでに関心があるんですね。で、どうしてかというと、そもそも資源が乏しい国だからですね。そして日本は先に、日本海のメタンハイドレート、ああやって、柱が立ち上がってるってことは、皆さんもう一度あの絵に戻していただくと、上で消えてたでしょ?(一同同意)」
青山繁晴
「上で消えてたってことは、上っていうのはつまり水圧が小さくなって、あの、もう一度、上の方見ていただくと、細くなって消えてるんですね、本当は。それどうしてかというと、上が海面なんです。太陽の光が届くようになりますね。で、水が少なくなるから水圧も減りますね。つまり、メタンハイドレートの氷の粒が、溶けてるわけですね。ということは、あれ柱は、生まれて生まれて消えて消えてるんですね。今日も新しく生まれてるんですね。ということは今までの、旧来型の天然ガスですと、あるものを使ったらおしまいでしたが、日本海のメタンハイドレートは、すでにそういう論文も発表されてますが、地球の活動が続く限り、ずーっと新たに作られている可能性がある。そこも大きなポイントで、そうするとそれを実用化すると、私たちが自前資源を持つだけじゃなくて、こういう、中国の圧迫に苦しみつつ、資源のない国に対して、とってもフェアに安く提供できる。アメリカは今まで資源を通じて世界を支配してきましたが、日本はそうじゃなくてアジアの国々の、より自立を促す、中国がどんなに大きくなっても、対等でフェアな関係を築けるようにする。だからアジアの希望だってことを申したんです。AGUでは、中国について触れてません。それは、いわばやり過ぎです。自然学会、自然科学の学会ですから。でも、この国名出したんで、あとで聞くと、研究者の方々は、あ、それを示唆してたんだよねってことを、向こうから言って下さいました。えー、これも、実はエネルギーのことも、できたら総選挙で、有権者の判断にしていただきたいなと思ってます」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。ではいったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
忘れないうちにお知らせ。
16日の夜、青山さんが関西テレビの選挙特番に出演されます。
他の出演者は、宮崎哲弥さん、森田実さん。
関西在住の皆さん、どうぞお見逃しなく!!(^▽^)
さて、メタンハイドレートと言えば、自民党が政権公約の【国際展開戦略】として、「メタンハイドレート・レアアース泥などを含む海洋資源開発への集中投資などにより、資源大国への転換を図ります」と記述してありますね。
他の党は資源開発について公約にどのように書いてあるのか、そもそも書いてあるのか書いてないのか、私は特に調べてはいないんですが…。
投票日まであとわずかですが、このようなメディアが争点化していない点についても、自分なりの争点として見ていくことが大切だと思います。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・北朝鮮ミサイル発射
・尼崎死体遺棄 角田美代子容疑者が自殺
・舞鶴女子高生殺害 被告が逆転無罪
・今年の漢字は「金」、山中伸弥教授は「驚」
「今年の漢字」の話題で、青山さんもフリップに漢字一文字を書かれました。
「転」でした。
今日はコーナーが短縮版だったし、北朝鮮ミサイル発射についての青山さんの解説だけでも起こそうかなとも思ったんですが、仕事がいま年末進行で忙しい時期なので断念しました。すみません。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「さ、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、今日まず、北朝鮮のミサイルから始まって、今の(尼崎死体遺棄 角田美代子容疑者が自殺)、事件の解明ができなくなりそうだっていうね、ま、ニュースは例によって暗い話多いんですけど、あの、この『アンカー』ずっと通じて、ま、日本に自前の資源があるっていう希望のお話を、今までしてきました。もう、ご存知の方多いと思いますけど、日本、特に日本海の塊状であるメタンハイドレートですね。で、あの、先週、僕この番組お休みしましたが、いつもの通り、どうしたんだっていうメールもたくさんいただいたんですけれども、あの、毎年この時期、クリスマスが近づくと、アメリカ西海岸のサンフランシスコで、この資源とか、あるいは地震とか津波とか、それから地球環境とか、要するに地球をめぐる、地球科学の、世界最大の学会、が開かれていて、今回も、そこに、あの、僕は参加しまして、そして日本海のメタンハイドレートについて、発表してきました。そのお話を、今日はいたしたいんです。そして、キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『日本の希望は、アジアの希望』」
青山繁晴
「はい。えー、日本海の資源というのは、私たちの全く建国以来初めての自前資源を持つ、自立への道だっていう希望であると同時に、本当はアジア諸国にとっても、全く新しい希望になるんだってことを、えー、国際学会で初めて発表してきましたので、その話をいたしたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、今日は、メタンハイドレートをめぐる世界の動きについて、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えー、皆さん今回、僕はサンフランシスコで、参加してきた学会、AGUって言いますけど、このAGU、このコーナー、『アンカー』で、何回か紹介してるんで、もうご記憶の方もいらっしゃると思うんですが、American Geophysical Union、えー、地球物理学連合っていう学会なんですけれども、要するに地球物理学、地球をめぐるお話全部をやるんですけど、もうこれちょっと見ていただくと、これあの、会場のうちの1つで、会場3つあるんですけど、もうその1つだけでこれぐらい…」
村西利恵
「すごい人ですよね」
青山繁晴
「ええ。で、これ全部プロの学者なんです」
山本浩之
「あ、そうなんですか(一同驚き)。一般の人じゃないんですね。全部プロの人ですね…(一同ざわ)」
青山繁晴
「こういうね、(一同ざわ)あの、まあ、学生っぽい人とかいるんだけども、見かけはね。ま、学生もいますけど、でも学生も含めて博士号持ってたり」
山本浩之
「研究者ですね」
青山繁晴
「そういう、その、だいたい2万人をもう超えました。毎年毎年増えていって、あの、私たちの独立総合研究所の自然科学部長の青山千春博士、はもう9年連続。彼女最初行った時には、もう日本人ほかにほとんどいなかったそうです。で、僕は4年連続で参加してるんですが、年々参加者が増えていてってですね、そしてその発表する学者・研究者ってのは実は、2つ、その種類があってですね、1つはポスターセッションと言いまして、要するに自分の研究をこういう、ポスターって言ってるのはこう、あの、ま、でかいポスターみたいなものに掲示をして、こういう会場のこの下の所なんかにザーッと掲示をして、そこにやって来た人たちと議論をするっていうタイプと、それから、あの、皆さんよく想像される、口で、つまりオーラルセッションですね、あの、普通にこうやって口頭で喋るのと、あるんですが、僕はその、一昨年も今年も、喋る方、で、参加をしました。で、それが、ま、このスケジュールなんですけど、ちょっとこれを拡大していただくと…」
青山繁晴
「ちょっとあの、英文字ばっかりで申し訳ないですけど、ここに、まあ、僕が、S.Aoyama、としてありますけど、これあの、見ていただくと、たとえば韓国とかですね、それから、中国、台湾の人たち、つまりアジアからの関心強いんですが、ただ今年の大きな特徴の1つとしては、あの、オーディエンス、オーディエンスって要するに聴衆、聴衆って言ってもみんな学者・研究者ですが、あの、欧米から、こう聞きに来てる人、すごく多かったんです。というのはですね、これはむちゃくちゃにでかい学会で、あの、僕たちがこう、一生懸命口頭で発表してても、まあパラパラだったりするわけです。だって、セッション自体が、発表自体がものすごい数ですから、だから満員になったり滅多にしないんですけど、あの、今回はメタンハイドレートについて欧米人の方も、欧米人の研究者も含めて、もうあの、相当な人が来てたんで、やっぱり年々、その、特にやっぱり原子力災害の発生もあってですね福島の、いわゆる新エネルギーについて、その、新エネルギーの中でも風とか、太陽だけじゃなくてですね、埋蔵資源の中でも新エネルギー、シェールガスのようなものを含めてですね、ま、関心が非常に強くなってるなということを感じたんですね」
青山繁晴
「で、もう一つだけ申しておきますと、韓国の発表でね、ここに残念ながらEast Seaって書いちゃってますけど、これあの、日本海のことですね、本当は。Japan Seaです、正しくは。で、これ、あの、さっき言いましたポスター発表の時にはですね、この一覧表にはこうなってるけど、オーラルセッションの、口頭発表の。ポスターの発表ではね、あの、たとえば去年、イギリスであった学会ではですね、AGUじゃなくて別の学会の時には、もう韓国人の発表は、韓国の学者の発表は、全部が、竹島の南の発表なのに、その竹島がある海のことを、全部East Sea、東海、東の海って韓国の主張だけ書いてたわけです。で、そこで、ずいぶん抗議をしました。それが影響したのかどうか、分かりませんけれども、実は今回のポスター発表では、韓国の発表の中に、East Seaって書いてるけど必ず、こうスラッシュを入れて、横並びでJapan Seaってのを入れるっていうのが、すごく増えたんです。ちょっとマシになったなと。但し本当は日本海っていう呼び名だけですから、おかしいんですけれども、去年よりマシになった面も、実はあるんですね。そしてじゃあ、その具体的な発表、見ていきたいと思うんですが、皆さんあの、はい…(VTR出る)」
青山繁晴
「えー、これ、あの…」
青山繁晴
「あ、これ、あの、僕がちょうどいま演台に上がっていくところで、司会者は韓国の学者の方ですね」
青山繁晴
「で、いま発表してるのは、実は日本の自治体が、どういう能力を持っているのかということについて、えー、今まで、自治体自身も気がついてなかった能力がありますよってことを、いま話してるところで」
青山繁晴
「いまはこれ、質問に答えてるんです。えー、質問を受けるっていうのは実は大事なことなんですが、すみません、あの、これちょっと、ちょっとだけ嫌な話しますとね、日本の研究者・学者の発表の中には、もう時間ぎりぎりまでやってしまって、質問が絶対に出ないようにする人とか」
山本浩之
「あっ。あえて、っていうかわざと」
青山繁晴
「ああ、わざと。もうバレバレなんですけど。あるいは、その質問者全部に日本の、自分の友だちで固めておいて、絶対、他の世界の学者から質問出ないようにする人とかいて(一同笑&ざわ)、実はこのAGUでは時々笑い話にされてる。他の国の学者は、議論するために来てるんで、議論を封じるってどういうわけだと、いうことなんで、質問を受けるのは実はとても大事なことです。これ、みんながみんなそうだってわけじゃありませんよ?僕は今回質問を受けて、その質問っていうのが…、今日実はですね、このコーナー短縮版なんですよ。あの、ミサイルとか、たくさん大事件があったんで。だからあんまり詳しく言えないけれども、その僕の質問に含まれてた意味はですね、メタンハイドレートっていうのが、本当はそのままほっといた方が、メタンガスがむしろ、海から大気に出てるから、環境に悪いんじゃないかと。メタンハイドレートは、今までの常識と違って、取って使って、CO2にした方が、メタンガスの20分の1なんで、地球温暖化効果が、マシじゃないかっていうことに関しての、質問が出ました。で、その点が、あの、実は僕の発表だけじゃなくて、大きな議論になったんで、したがってメタンハイドレートを実用化する時に、その、環境との兼ね合いどうするか。その、いい話だけじゃなくてですね。いま言ったのは実はメタンハイドレート使った方がいいって話なんですよ?しかしそうじゃない意見の人もいらっしゃるから、その議論が大事になったということも印象的でありました。で、その僕の発表、ちょっと、すごく簡単ですけど」
村西利恵
「これがタイトルで、『エネルギー資源として日本海のメタンハイドレートを調査研究する地方自治体連合による新しいアプローチ』と」
青山繁晴
「はい。そのとおりで、ここに、The New Approachesって書いてますね、そして、by Alliance of Local Governments、で、文字はこうですけど、僕、発表しながらですね、その、実は日本の中央政府というのが、日本政府の責任は大きいけれど、それだけじゃなくて、社会そのものに、日本が独自の自前の資源など、あるはずはないっていう、assumption、思い込みです、思い込みがずっとあったから、政府の動きも鈍かったんで、そして、自治体による新しい連合を、動かすことになりましたっていうことを、言いました。そしたらですね、さっき映ってた、あの、韓国の出身の司会者の方が、あっ、と、こういう感じ(驚いて上を見る感じ)で見られたんです。それどうしてかと言うとですね、それは、AGUは全く自然科学の学会なのに、そういういわば、ちょっと政治的な、あるいは社会的な話が出るっていうのは滅多にないことだから」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「もうびっくりされたわけですよ」
山本浩之
「はいはい」
青山繁晴
「で、実はこの、それをあえてやったっていうのはもちろんこの発表には、僕なりの主眼、狙いがありまして、それはこうです」
村西利恵
「日本海のメタンハイドレートによって、日本だけではなく、アジアに希望をもたらすためには、どんな科学的・社会的アプローチを実践するか」
青山繁晴
「ええ。つまりね、科学の話をするのは当たり前です、AGUですからね、地球物理学について。しかし本当は、その、いわゆる学者バカになるんじゃなくて、本当は社会的、政治も含めてですね、社会全体の取り組みが必要だっていうことを、訴えたかったんですね。で、これ、もう1つ僕は評価してんのは、学会っていうと皆さんその、特に視聴者の方々、閉鎖的なイメージ強いと思いますね。この番組、実は京都大学はじめ学会の方も見てらっしゃいます。しかし、学会は閉鎖的に見えるけど、このAGUをはじめとした国際学会のいいところはですね、僕、出身、文系ですけど、そして、いち民間の、ちっちゃなちっちゃな研究機関ですけど、そんなこと一切関係なく、その論文の中身を事前に審査に出して、それ通ったらですね、そんなこと一切関係なくAGUの事務局が、これは、みんなが聞くべきだと思ったら、どなたでも発表させてくれるんですよ。したがって司会者は驚いたけれども、事務局の審査はもちろん通っていて、その意味でも僕としては、New Approach、新しい取り組みという気持ちだったんですね。で、そして、これは、えー、たとえばここの橋下徹さんが、問題提起なさったようにですね、えー、総選挙とは関係なく、総選挙をやる前から、その、自治体の新しい役割って問題提起ありましたよね。これは橋下さんだけじゃなくて、ほんとは兵庫県の井戸知事や、あるいは、知事会長の京都府の山田知事や、そしてこの番組でも取り上げた新潟県の泉田知事なんかも一生懸命取り組んでることなんですね。で、それが日本海連合なんですが、はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。で、これは、この発表の中で使った資料の一部なんですけれども、ちょっと英語で申し訳ないですけど、その、Potential Ability of Researchと書きましたけど、これは、要するに、Local Governments、自治体っていうものは、ここにも書いてますね、潜在的能力あるんですよと。それは、海の中の、ね、特に日本海の資源を探索する能力は、実は潜在的に自治体にあるのに、実は京都府も兵庫県も、新潟県も、海に面していながら、自分の能力に、気づいていないって言ったら言い過ぎかもしれないけど、その、深くは気づいてなかった、でも、本当はあるんです。どうしてかと言うと、これ見ていただくとですね」
青山繁晴
「ここにEach prefecture maintains marine research vessels, and these research vessels have echo soundersうんぬんって書いてますが、 それはですね、この海に面している自治体、都道府県というのはですね、船を持ってるんですね。で、海洋調査船って書いてますが、普通は漁業調査船です。たとえばここに映ってる兵庫県の漁業調査船『たじま』、漁業調査船ですからカニとか海老とかもちろんお魚とか、そういうものは探索できるけれども、海底資源など探索できないっていうのが、今までの常識だったんです。ところが、それを覆す技術が現れました。その技術は何かというと、漁業調査船ですから、魚群探知機積んでますね。魚群探知機を使ったら、何が見つかるかというと、これ(メタンプルーム)が見つかるんですね」
青山繁晴
「この番組でもう、一度やりましたけど(一同同意)、これは実際に日本海の海の底で、その日本海の側のメタンハイドレートは、塊であります。難しい言葉で言うと、表層型と。表層型って表に出てるって意味ですね。表に出ちゃってるから、メタンハイドレートっていうのは、メタンガスが海の底で凍ってるだけですから、そのつぶつぶが、氷の柱となって、こうやって立ち上がって…」
山本浩之
「いま(VTR)出てますね」
青山繁晴
「で、いま、あの、これ現物なんです。あの、イメージの絵じゃなくて、実際にその、魚群探知機で、えー、取ったデータを、もとに、実物に戻してみたっていうものなんですね。で、すなわち魚群探知機を載せてる船だったら、日本海の方を中心に、この柱が見つかるんで、この柱のところを掘っていけば、ここに塊があるから柱が立ってるわけで、したがって、えー、魚群探知機ですからコストも極めて安く、そして、この柱があるところは、100%ほぼ確実に、メタンハイドレートってありますから、非常に有望だっていうことになるわけですね。したがって、実際の例として、これを挙げました。はい、出して下さい」
村西利恵
「総合評価として兵庫県沖に存在するメタンハイドレートは、有望と」
青山繁晴
「はい。えー、すみません、もう一度だけ英文読みますが、Overall Assessment - there is a high chance of Methane Hydrate existing within Hyogo prefectural waters。えー、総合的な、評価として、兵庫県の、海の、中には、メタンハイドレートがあるというチャンスが非常に有望だと、いうことを申しました。で、この発表するに当たっては、兵庫県の井戸知事にも事前にお話をし、えー、つまり、学会で発表するって了解も得て、さっき言いました山田知事や泉田知事にも、それぞれ電話で、井戸さんはお会いしましたけど、了解を得た、上のことです。で、こうやって、日本の兵庫県という、その自治体の海に、新しい希望があるっていうのは、あえて申しますが、国際学会で示されたのは、初めてのことです。で、だから会場には、あーっ、おーっていう雰囲気流れましたが、当然これ、実用化するにはどうしたらいいのか。だからさっき社会的アプローチと申したんですね。で、そこについて、僕たちはいくつかの、実は提案をしました。これは自治体にも言ってるし、資源エネルギー庁はじめとした日本の中央政府にもいま申していて、だんだん、中央政府も反応が変わってきました。よくなってきました。たとえば何かというと、これです」
村西利恵
「発表の中での重要な提案は、メタンハイドレートを取り出すために、海洋土木の技術開発が必要、ということ」
青山繁晴
「はい。これあの、実際に発表してる時に、どういう一言を付け加えたかというとですね、instead of petroleum engineering。petroleum engineeringっていうのは、石油工学です。instead ofって、何々の代わりに。つまり、今までは、メタンハイドレートっていう新しい資源を、しかも今までの常識と違って、塊である日本海のものについて、石油工学で、東大を中心にして、資源エネルギー庁も関わってやろうとしたから、実用化できなかったんですよ。塊は、石油工学では取り出せない。何でやるかというと、海洋土木って技術。これ日本は世界最先端です。たとえば青函トンネルなどを考えていただくと、世界のトップランナーですから。その海洋土木の、まず業者の前に、その技術を持ってる、学会にちゃんとアプローチをして、自治体からの提案によって最終的には中央政府がちゃんとアプローチをして、たとえば何をやるかっていうと、コンテストをオープンでやるんです。こういう海洋土木の技術で、塊の、日本海のメタンハイドレートを取り出しますよ、あるいはこうやって柱になってるやつに、こうやって被せていって、そのまま粒を回収することも含めてですね、オープンなコンテストをやっていくと、実は実際に実用化できるようになります。えー、そしてたとえば韓国の目標は、何ともう2年後の2014年度の実用化だし、日本の政府も、その、なかなか腰は重いけれど、太平洋側のちょっと取り出し方が難しい方を中心にしちゃってるけれども、いちおう2018年度を目標にしてるわけです。だから実用化が、実はもうだんだん視野に入ってきてるわけですね。そして、もう1つ大事な事は、最後に申しますと、これです」
村西利恵
「AGUで訴えた『アジアの希望』。それは、日本がメタンハイドレートを実用化すれば、モンゴル、ベトナム、フィリピンなどに、フェアに安く提供できる」
青山繁晴
「はい。これあの、具体的に国名を挙げて、Mongolia、Vietnam、the Philippinesっていうふうに、国名を挙げたんです。するとやっぱり、会場におおっという反応があったんですが、これ、本当はどういう国々か、考えていただくと、利恵ちゃんどうですか、どういう国々ですか、これ。モンゴル、ベトナム、フィリピン。たとえば」
村西利恵
「まぁ、中国にいじめられてる国ってことですか(一同笑&ざわ)」
青山繁晴
「えー、いじめかどうかは別にして(笑)、まあはっきり言うと、地政学的に間違いなく中国の圧迫受けてますね。北のモンゴル、南のベトナム、ベトナムは中国と戦争までやって、この番組でもやりましたが、今度は海の争いで、やっぱり資源の争いで、もう一度戦争になるかもしれないっていう状況にありますね。それとフィリピンも、中国の南下に苦しんでるわけですね。で、あの、ま、モンゴル別にして、モンゴルも本当は内陸部ではメタンハイドレートに関心あるようですが、メタンハイドレートそのものにすでに関心があるんですね。で、どうしてかというと、そもそも資源が乏しい国だからですね。そして日本は先に、日本海のメタンハイドレート、ああやって、柱が立ち上がってるってことは、皆さんもう一度あの絵に戻していただくと、上で消えてたでしょ?(一同同意)」
青山繁晴
「上で消えてたってことは、上っていうのはつまり水圧が小さくなって、あの、もう一度、上の方見ていただくと、細くなって消えてるんですね、本当は。それどうしてかというと、上が海面なんです。太陽の光が届くようになりますね。で、水が少なくなるから水圧も減りますね。つまり、メタンハイドレートの氷の粒が、溶けてるわけですね。ということは、あれ柱は、生まれて生まれて消えて消えてるんですね。今日も新しく生まれてるんですね。ということは今までの、旧来型の天然ガスですと、あるものを使ったらおしまいでしたが、日本海のメタンハイドレートは、すでにそういう論文も発表されてますが、地球の活動が続く限り、ずーっと新たに作られている可能性がある。そこも大きなポイントで、そうするとそれを実用化すると、私たちが自前資源を持つだけじゃなくて、こういう、中国の圧迫に苦しみつつ、資源のない国に対して、とってもフェアに安く提供できる。アメリカは今まで資源を通じて世界を支配してきましたが、日本はそうじゃなくてアジアの国々の、より自立を促す、中国がどんなに大きくなっても、対等でフェアな関係を築けるようにする。だからアジアの希望だってことを申したんです。AGUでは、中国について触れてません。それは、いわばやり過ぎです。自然学会、自然科学の学会ですから。でも、この国名出したんで、あとで聞くと、研究者の方々は、あ、それを示唆してたんだよねってことを、向こうから言って下さいました。えー、これも、実はエネルギーのことも、できたら総選挙で、有権者の判断にしていただきたいなと思ってます」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。ではいったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
忘れないうちにお知らせ。
16日の夜、青山さんが関西テレビの選挙特番に出演されます。
他の出演者は、宮崎哲弥さん、森田実さん。
関西在住の皆さん、どうぞお見逃しなく!!(^▽^)
さて、メタンハイドレートと言えば、自民党が政権公約の【国際展開戦略】として、「メタンハイドレート・レアアース泥などを含む海洋資源開発への集中投資などにより、資源大国への転換を図ります」と記述してありますね。
他の党は資源開発について公約にどのように書いてあるのか、そもそも書いてあるのか書いてないのか、私は特に調べてはいないんですが…。
投票日まであとわずかですが、このようなメディアが争点化していない点についても、自分なりの争点として見ていくことが大切だと思います。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・北朝鮮ミサイル発射
・尼崎死体遺棄 角田美代子容疑者が自殺
・舞鶴女子高生殺害 被告が逆転無罪
・今年の漢字は「金」、山中伸弥教授は「驚」
「今年の漢字」の話題で、青山さんもフリップに漢字一文字を書かれました。
「転」でした。
今日はコーナーが短縮版だったし、北朝鮮ミサイル発射についての青山さんの解説だけでも起こそうかなとも思ったんですが、仕事がいま年末進行で忙しい時期なので断念しました。すみません。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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