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尖閣めぐり国連総会で日中が応酬

韓国を国際司法裁判所へ引きずり出す署名(10月2日締め切り)の拡散にご協力ください。
すでに必要署名数25,000は超えていますが、入力ミスや妨害工作などで無効票が多く出ることが想定されます(例えば「wh 1」「wh 2」の名前で100個以上の署名がされていることが9月19日時点で確認されています)。引き続き署名をお願いします。


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 画像をクリックすると新規画面で拡大されます。

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 赤ペン部分は夫の落書きです。
 左下の表がかなり見にくいので書き起こすと(私もヒマね(^_^;)…
 
【中国外相演説の骨子】
 (夫)→【世界の常識】

・釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土
 (夫)→魚釣島(尖閣諸島)は日本固有の領土
・日本による国有化は中国の主権に対する重大な侵害
 (夫)→中国による言いがかりは日本の主権に対する重大な侵害
・日本が中国から盗んだ歴史的事実は変えられない
 (夫)→中国が日本から盗もうとしている歴史的事実は変えられない
・国有化は戦後国際秩序への重大な挑戦
 (夫)→中国の言いがかりは戦後国際秩序への重大な挑戦
・日本が誤りを正し協議に戻るよう要求
 (夫)→中国が誤りを正し、中国に損害賠償を要求

 最後の「損害賠償」は何か韓国人かサヨクみたいやなぁと突っ込んだら、夫はちょっとすねてしまいましたが(^^ゞ


 ということで、国連総会の場で尖閣をめぐって日中が激しく応酬しました。
 各社報道をもとに、流れをまとめてみました。

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2012年9月26日、野田佳彦首相が国連総会で一般討論演説に臨んだ。
領土や領海については「国際法にのっとり責務を果たす」とした上で、竹島や尖閣諸島を念頭に、「各国が国際司法裁判所(ICJ)の強制管轄権を受託することを呼びかける」などと述べた。中国や韓国を名指しすることは避けた。
野田首相は続く記者会見では、中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島について譲歩しない意向を強調。「わが国固有の領土であることは明々白々だ。領有権問題は存在しないというのが基本で、後退する妥協はあり得ない」とけん制した。
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27日夜、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相が国連総会で一般討論演説し、尖閣諸島の領有権を主張した。
「中国の古来からの固有の領土だ」とし、「中国はこの点に関し、そもそも議論する余地のない歴史的、法的証拠も持っている」と強調した。
楊外相はまた、日本政府による尖閣諸島の国有化は、「中国の主権に対する重大な侵害」であり、戦後の国際秩序を大きく乱すだけでなく、「国連憲章の目的と精神に合致しない」と強く批判した。
楊外相はさらに、「日本の行為はまったく違法、無効であり、日本が中国から(尖閣諸島を)盗んだという歴史の事実を変えようとするのは言語道断」とも指摘。その上で、「日本は直ちに中国の主権侵害に対するすべての活動を停止せよ。自国の過ちを正す具体的な措置を講じるべきだ」などと迫った。
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日本の国連代表部の児玉和夫次席大使は、楊外相に反論する答弁権を議場で行使し「尖閣諸島は日本固有の領土。中国と台湾が尖閣諸島について主張を始めたのは1970年代になってからだ」「両国の意見の相違を過去の戦争に結び付ける姿勢は説得力がないばかりか、非生産的だ」と述べた。
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中国の李保東国連大使もこれへの答弁権を行使し、「日本は歴史をまたも歪めている。中国の領土への強硬姿勢を正当化している」などと非難した上で、さらに「(尖閣諸島を)盗んだ」との表現を使った。
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再び児玉大使が、「中国の主張は根拠がない」「歴史的事実と国際法に基づき、尖閣諸島は日本の固有の領土だ」と述べた。
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再び李大使が「日本は、植民地主義者として侵略した罪の意識がない」と述べ、「幻想を捨てなさい。いつまでも空想にふけってはいけません」と罵倒した。



 何か最後の方はもう時間も押してて(現地時間で夜中の11時過ぎ)、聴衆もほとんどいなかったらしいですね(^_^;

 それにしても、日本が尖閣諸島を中国から「盗んだ」とか、「日本の行動は反ファシスト戦争勝利の結果を否定するもので戦後国際秩序への重大な挑戦だ」とか、挙げ句の果てには「幻想を捨てなさい」って、もう目が点になってしまいました。

 北京政府は「昔から中国の領土だった」と主張しますが、もちろんそんな事実は全くありません。
 そもそも支那が尖閣諸島を実効支配したことは一度もありません。
 また「明の時代の地図に書かれてある」とも言っているようですが、地図に書いてあるというだけではその国の領土とはなりません。

 尖閣諸島の歴史的経緯を簡単にまとめると…
 (皆さんご存知とは思いますが)

 1895年、日本政府が、いずれの国にも属していないことを確認した上で、尖閣諸島を沖縄県に編入しました。

 それよりさかのぼること約10年、1884年に福岡出身の商人・古賀辰四郎が尖閣諸島の開拓に着手し、「古賀村」集落が形成されました。1909年時点で定住者は248人、99戸に達していました。彼らは1940年頃まで生活していました。

 1951年のサンフランシスコ講和条約により、沖縄県はアメリカの施政権下に置かれました。
 その時、尖閣諸島も沖縄県に含まれていました(台湾は1945年以降に中華民国台湾省となりましたが、尖閣諸島は含まれていませんでした)。

 そして、1972年に沖縄県が日本に復帰した時、沖縄県に所属していた尖閣諸島も一緒に日本に返還されたのです。

 支那(と台湾)が尖閣諸島を自国領土だと主張し始めたのは、尖閣周辺海域に資源が埋蔵されている可能性を国連が指摘した後の1971年です。

 では、尖閣諸島が沖縄県に編入された1895年から1971年までの間に、支那が尖閣諸島を自国領だと国際社会に向けて主張していたかといえば、そんな事実は全くありません。

 逆に、支那が尖閣諸島を日本領だと認識していた証拠はいくつもあります。

 1919年、中華民国の漁船が暴風雨に遭遇して魚釣島に漂着座礁し、魚釣島の島民に救助されるという事件が発生、後に中華民国の在長崎領事が贈った感謝状の中には、海難発生場所としてはっきりと「日本帝国沖縄縣八重山郡尖閣列島」と記されています。

 中華人民共和国成立後も、1953年1月8日付の「人民日報」が尖閣諸島を日本領であることを認める記述をしているし、1950年代・60年代に作成された北京政府の公的な地図を見ても、尖閣諸島を日本領として扱い、「尖閣群島」と日本名で表記をしています。
 (拙エントリー10/10/4付:中国が尖閣諸島を日本の領土だと認識していたことを裏付ける史料を参照)

 事実関係をよく知っている私たちから見れば、支那の主張は噴飯物でしかないのですが、国際社会では声の大きい者が勝ってしまいがちです。

 日本政府はこれまで、尖閣諸島に関しては「領土問題は存在しない」ので、領有権の正当性についてことさら国際社会にアピールすることはありませんでした。

 が、事態がここに至り、政府もついに今後は、「領土問題は存在しない」という立場は維持しつつも、国際広報をしっかりやり、積極的に発信するということに方向転換しました。
 この方向転換を私は支持します。

 この期に及んでも「棚上げ」を主張する人たちが日本にも少なからずいるようですが、そうすることが日本にとって利益になるとは思えません。

 棚上げ、つまり先送りするということは、支那に力をつける猶予を与えるということです。
 その間に支那はますます軍事力を高め、国際社会に対しても「尖閣は支那の物」というウソをさらにばらまくでしょう。

 そもそも中国共産党のアイデンティティが「抗日」である限り、また彼らが覇権主義を続ける限り、尖閣問題で(他の多くの問題でも)日本に譲歩してくることは決してありません。

 日本はこれからも、国連の場であろうとどこであろうと、国際社会でちゃんと主張をし、日本の正当性を伝えていかなければなりません。

 同時に、国民に対しても、教育の場を中心に、領土に対する知識とともに領土や主権を守ることの大切さを教えていかなければならないと思います。

 それにしても、支那も韓国も、領土問題と歴史問題をごっちゃにするのはやめてもらえないですかね(T_T)
 向こうにしたら「領土と歴史認識という2つのことで同時に日本を攻めることができて一石二鳥」と思ってるのかもしれませんが、全く論理的ではありません。


 今夜はもう1本エントリーをUPする予定です。安倍さんに関してです。
 仕事の進み具合によったら明日以降になるかも。その時はすみません(^^ゞ


※拙ブログ関連エントリー
10/10/4付:中国が尖閣諸島を日本の領土だと認識していたことを裏付ける史料
12/9/1付:知っておきたい尖閣・竹島・北方領土「ビーバップ!ハイヒール」より


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Comments

外務省の役人。

メモなど見ないで素敵な反論をして欲しかったね。

反日外務省では急に言われても無理でしょうが。
ぴんかん | 2012/09/29 12:52 AM
韓国の演説は日本同様、名指しなしの演説でしたね。
中国の威を借りて強硬に出てくるかと思っていたので、やや拍子抜けしました。
後でニュースを見ていたら、演説の前に日米韓外相会談があったそうです。
韓国は日本にではなく米国に配慮を示したのではないでしょうか。
| 2012/09/29 10:12 PM
そもそもシナが歴史上、海洋国家であったことはない。
明、清にいたっては「海禁」という海上利用の制限政策まで敷いていた。
Yu | 2012/09/30 11:44 AM
こんにちは・゜゜・。。☆
主語と目的語を逆転させて、ねつ造するのはシナ人の常套手段です。

2年前、尖閣で海保の船にぶつけてきたときも、『日本軍がシナの漁船にぶつけた』とyoutubeを作て英語で解説を付けていました。

基本的にSとVを逆転させて、さらにそれぞれを日本は海保から軍へ シナは工作船から民間漁船へと偽造する。

南京陥落も残忍な手口を行ったのはシナ人だし、安倍総裁誕生の翌日の楊潔チシナ外相の国連演説でもJAPAN STOLE ISALNDS とやらかしました。
事実は CHINA is trying to INVADE JAPAN! なのに・・・

「侵略する」という動詞も「盗む」という動詞と置き換えてねつ造宣伝をしています。
 
道端で一方的にぶつかってきて、「痛てぇじゃねぇか、落とし前付けてもらおうじゃねけか」っとやっているわけですね。
http://snowdrop.iza.ne.jp/blog/entry/2881109/

http://snowdrop.iza.ne.jp/blog/entry/1887276/

Yuさま・゜゜・。。☆
台湾は「化外の地」とされていましたね。
iza snowdrop | 2012/10/07 01:59 PM

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