石原都知事が「おフランス語学校」に反論
「仏政府に文句言ったら」 提訴された石原知事(共同通信)
 朝日新聞の記事の方がフランス語賠償訴訟、石原都知事が反論(朝日新聞)

 「NEWS23」は冒頭でこのニュースを伝えました。
 でも「フランス政府に文句言ったら」という発言の箇所しかVTRで流さないのよ。それだけを見て、筑紫とゲストのおすぎ以下出演者一同が、一列に並んで都知事の悪口を言い合ってました。
 筑紫は「日本語も複雑だ」と日本語批判も。確かに日本語はそれなりに難しいでしょうが、わざわざ引き合いに出す場面か?

 その点、「報ステ」はだいぶマシでした。会見をかなり長く放送してました。
 冒頭、フランス語を学んだという記者に数字を言わせた後(この記者、全然言えてなかった(^_^;)、都知事は「国際語としては非常に不便だから、フランス政府も改革を考えた方がいいのではないか」という意味のことを述べました。その後、提訴された感想を記者に訊かれて「フランス政府に文句言ったら」と突っ込んだ、と。
 「報ステ」のVTRを見る限りでは、そういう話の流れになってました。
 また「報ステ」は、「確かにフランス語は数えにくい!」的なVTRもあわせて放送、古舘は「石原さんはフランスが好きなんですよね」とちょこっとだけフォローしてた。でも最後は「多様な文化を認めないといけない」と結局叩いてましたけどね。

 「多様な文化を認めないといけない」、それはそうなんだけど、都知事が言ってるのは「国際語としてどうか」という点であって、さらに言えば、この発言はもともと都立大仏文教員たちに向けられたものだったはずなんですよね。
 それがなぜ言われた本人たちじゃなくて、無関係なはずのフランス語学校が訴訟起こすんでしょうか。それも原告になってくれる人を募集までして。

 昨日のエントリーにいただいたコメントで多くの方が言われてたように、やはり「石原慎太郎だから訴えた」んでしょうね。
 私も都知事に全く非がないとは言いません。立場上叩かれやすい人なんだから、その分、発言には細心の注意を払うべきなんです。ということで石原さん、今後はくれぐれも発言にはご注意下さい<(_ _)>

Posted by くっくり 01:24 | 国内 | comments (6) | trackback (1)
コメント
石原都知事の弁明は、前のくっくり様の書かれていた通りでしたね。
私も大昔第二外国語でフランス語を取りました。でも数の数え方全く忘れてしまっていました。
フランス語を取ったのは、現代数学で活躍していたフランスのブルバギというグループに憧れていたのです。シモーヌ・ヴェイユのお兄さんも所属していましたはずです。
石原氏の言い方は、パスカルやガロアを生んだフランスに対する非礼であるとは思います。が、確かに数の数え方は特殊ですね。本当に忘れていました。
最近あまり使われませんが、パラダイムという言葉がありますよね。その言葉、教えられたのは今から30年ほど前のフランス語の講義でした。その先生は嬉々として得意そうに話していましたけど。ポストモダン思想の紹介の先駆だったのでしょう。その先生の奥さんはフランス人でしたね。
関係ない話で失礼しました。
Posted by さぬきうどん | URL | 05/07/16 05:52 | gVw1dmCA

 フランス学校というよりは、実は「一番フランス語のアイデンティティに自信を持てない人達」が、石原知事を提訴するということで、「法廷」に自分達のアイデンティティを確認して貰おう!とする行為にも思えます。
 ところで、今回に至っては、(一部を除き)マスコミは結構冷淡にとらえてるようですから、それほど石原バッシングのネタになるとは思えません。
 それにしても、石原知事が言ったから・・といって、営業妨害だ!とするフランス語講師ってのも悲しいね。
 だって、その程度でフランス語を学ぶ連中が少なくなるくらいなら、やっぱりフランス語への評価は、その程度ってことになる。
 だから、一番フランス語を馬鹿にしている連中ってのは、提訴した方じゃないのかな?
(本当にフランス語に自信持ってる連中は、「はん、石原は何も解っちゃいねーな」と斜に構えてるはずですから(^^;) そんなフランス人には敬意を表しますけど)

 私、第2外国語は、ドイツ語を選択しました。
 あ、工学系の人間は、英語→ドイツ語→・・・という優先順位ですね。理由は、文献の多さに比例かも?
Posted by 東方不敗 | URL | 05/07/16 08:32 | QpXzMcXM

 私ベトナムにいたんですが、ベトナムってフランスに統治されていた「ミニ・チャイナ」なんですね。とにかく中身のない「メンツ」ばっかり。これがフランスと中国の最大の共通点で、お互いにとってもよく似てるんですよ。地理的に離れた双子みたいです。
 あ、それともうひとつ。英語を話せるフランス人の少ないこと少ないこと。彼らは「話さないだけだ」って言うんですが、どうやら勉強してないやつが多いのも確か。その点ドイツ人のほうが英語が通じやすい。
 石原さん、ホントのことを言われたらムキになって(拡大解釈して)怒るのは、何も中国と韓国だけじゃないんですよ、と教えてあげたい...
Posted by 未定 | URL | 05/07/16 13:03 | Im5K2l2s

実は拙ブログにおフランス在住者の方より情報頂きまして。フランス語学校の校長先生のお名前についてこういう情報を頂いてます。
http://123-baby-names.com/origin_meaning_Malik.html
あと、都立大のおフランス語関係の学科が縮小になることが発言に直接関連しているらしく、そしてその先生方のバックを調べたら日共系でした。さてー、賛同者の方々が公表されたら、ググってみましょう。
Posted by 枇杷 | URL | 05/07/17 13:13 | HouD8TEI

最近気になるのは、外国文化、異文化に対する
敬意や理解のない発言がどこの国でも多くなってきた
ことです。そして、ブロック経済化。テロリズムの
横行。これはちょうど一世紀前の世界情勢と酷似
していないでしょうか。そして二つの世界大戦。
物知り顔でコメントしても、真の国際理解や紛争の
解決には決して至らないのです。むしろそれは
無知と他者への軽蔑を煽るだけです。はっきりものを
言うのではなくて、ただ無知なだけでしょう。
Posted by mimi | URL | 05/07/22 01:33 | bi6Sz2x2

>最近気になるのは、外国文化、異文化に対する敬意や理解のない発言がどこの国でも多くなってきたことです。

ほんとそうですよね。中国も韓国も日本の文化や伝統に全く理解を示そうとしない。それとも彼らは単なる「無知」なんでしょうかね(^_^;
Posted by くっくり | URL | 05/07/22 02:10 | sVHBJI.Q

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日本語は数を勘定しやすい言葉だから、国際語として最適だ
フランス語では、初学者が1日で「1から100まで数える」ことはまず不可能\\だ。それに比べて日本語はすばらしい。30分以内に「1から100まで数える」ことができるようになる。ん? よほど賢くないと無理だろうって?
Posted by ヒロさん日記 | 05/07/16 15:46