GHQ主導ラジオ番組「真相はこうだ」の闇
 産経新聞の特集“続・歴史の自縛”が今日からスタート。
 見出しと内容の一部を紹介しておきますね。

●一面見出し
  ・“続・歴史の自縛”「真相はこうだ」の闇
  ・「南京事件」放送分など録音現存
  ・「大虐殺。何千回となく…」
●三面見出し
  ・GHQ 外れた思惑
  ・日本国民 予想以上の反発
  ・「真相はこうだ」要旨(南京事件の回)


●一面より引用(本文)
 終戦直後に連合国軍総司令部(GHQ)が主導し、NHKが放送したラジオ番組「真相はこうだ」=当時は「真相はかうだ」と表記=の初回と第二回放送、それに南京事件を扱った回の録音が現存していたことが、19日までに産経新聞の調べでわかった。
 現存が確認されたのは、NHKが過去の放送番組を保存している「NHKアーカイブス」(埼玉県川口市)と「キングレコード」(東京都)。昭和二十一年二月に放送された最終回だけは、横浜市内の放送ライブラリーで保存・公開されているが、このほかの回は録音盤はむろん台本などの資料も散逸したとみられていた。
 このうち、南京事件の回についてNHKは産経新聞社の要請に応じ、放送から六十年ぶりに内容を公開した。保管されていたのは約十五分で、登場人物である「文筆家」の声で始まり、最後はベートーベンの「運命」を流し、「真実が進軍しているんだ」というナレーションとともに終わる。
(中略)
 「真相はこうだ」は、昭和二十年十二月八日からGHQがすべての新聞に掲載を指示した「太平洋戦争史」(全十回)と同じく、二十一年五月に始まる東京裁判に向けた国内世論対策の色彩が強かった。
 放送の反響は大きく、日本の行為を一方的に断罪する番組構成に反発する投書がNHKに多数寄せられ、出演者に脅迫状が送られたこともあった。だが、占領下ではそういった事実は報道されることはなかった。

●一面より引用(用語解説)
「真相はこうだ」
 真珠湾攻撃4周年にあたる昭和20年12月8日にあわせて9日に始まり、翌年2月10日まで毎週日曜午後8時のゴールデンタイムに全10回、NHKで放送された。日本が敗戦に至るまでの出来事を「太郎君」の質問に「文筆家」が東條英機元首相ら「戦争犯罪人」らの罪状を暴露、「真相」を明かすというドラマ形式の番組だった。連合国軍総司令部(GHQ)で教育やメディアの改革を担当していた民間情報教育局(CIE)のラジオ課が、東京・内幸町にあったNHKに陣取り、脚本、演出を手がけた。ただ、番組では米国を「敵」と呼び、日本製であるように装った。
 米国で人気があったラジオ番組「マーチ・オブ・タイム」を参考にしたとみられ、爆撃音や悲鳴などの効果音やクラシック音楽を使う演出は、それまでの日本のラジオ番組にはなかったという。

●三面より引用(本文)
 終戦直後の日本で「真相はこうだ」が、GHQの思惑通り受け入れられたとはいえない。
 「グロテスクでおどろおどろしく、子供だましという印象だった」
 北海道岩見沢市で敗戦を迎えた東工大名誉教授、芳賀綏(七七)の脳裏には、十七歳で聞いた「真相はこうだ」第一回の印象が焼きついている。
 ラジオ好きの芳賀は新聞の予告記事で新番組が始まるのを知った。しかし、何回も聞くうちに大げさな内容、演出にばかばかしさが募ったという。
 芳賀は「とにかく終戦時の日本は間違っていたというキャンペーンばかりで、GHQがやらせていることはすぐに分かった。戦場から帰った人も実感した戦争とあまりにも違う荒唐無稽な番組と思っただろう」と語る。
(中略)
 同番組は、「虐殺数二万人」と放送したが、亜細亜大教授、東中野修道は「南京在住の欧米人が南京陥落後に戻ってきた米大使館員に話したという根拠のない数字のことだろう」と言う。
 東中野は、文筆家が「これが真相だよ。南京から掘り出されたアメリカ宣教師の撮ったニュース映画を見ればよくわかるよ」と、「虐殺」の根拠をあげる場面も「全くのうそ」と否定する。
 「米国人のマギー牧師が十六ミリフィルムで当時の南京の様子を撮っており、米国立公文書館に所属されているが、虐殺シーンは写っていない」
(中略)
 「真相はこうだ」制作にかかわり、後にNHK専務理事になった春日由三は、「不成功に終わった占領軍時代の代表的なものだ。この番組に対する聴取者の抵抗が予想以上に激しく大きかったのを見て、私は日本人の愛国心というものに頼もしさを覚えた」(「体験的放送論」)と書き残した。
 だが、GHQは「真相はこうだ」の“失敗”に学び、さらに巧妙な「情報戦」を仕掛けることになる。

 てな具合で、明日以降に続く……。
 さすが産経!と拍手を送りたい特集であります。新聞を入手できる方はぜひ全文お読み下さい。
 入手不可能な方もご安心を。そのうち産経WEBの『教育を考える』カテゴリで紹介されると思いますので、お待ち下さい。

 ちなみに、『真相はこうだ』では「虐殺数二万人」となっていますが、東京裁判の判決では「捕虜などを含めて約20万人が殺された」となりました。
 一説によれば20万人という数字は広島・長崎の原爆投下による犠牲者数に近く、米国の戦時国際法違反から日本人の目をそらさせるために考え出されたといわれています。

 しかしつくづく思うのは、サヨク皆さんの主張の矛盾です。
 サヨク皆さんの多くは反米で、アメリカのやることなすことほとんど信用しませんよね。特にイラク戦争とその後の占領政策については、情報戦も含めてアメリカに対して大変批判的です。
 実際のところアメリカは今も昔も情報操作に長けた国ですし、批判したくなるのはわからんでもないですよ。でもそれと同じようなことを、かつてアメリカは日本に対してもやったわけですよね。
 が、サヨク皆さんは、日本占領時のアメリカ(GHQ)に対しての批判は全くしていないように見受けられます。アメリカがわずか数日間で作って日本に押し付けた憲法を、未だに崇め奉ってたりもしてますしね。

 つまりサヨク皆さんは、「イラクを占領したアメリカ」は信じないのに、「日本を占領したアメリカ」は信じるんですよ。アメリカが“認定”した「日本の罪状」(捏造された“南京大虐殺”も含めて)はもう無条件に受け入れてしまってるんですよ。
 矛盾を感じへんのやろか?そのへんの心理が私にはどうにも理解できません。

※参考リンク
 真中行造さんのHPより「GHQ」の項


・・・・・・細切れぼやき・・・・・・


鳩山幹事長「中国 脅威でない」 前原代表へ反論、対立鮮明
 民主党の前原誠司代表による「中国脅威」論について、鳩山由紀夫幹事長は十九日、都内での講演で「私は脅威だと思っていない」との反論を展開した。同党ナンバー2がトップの外交姿勢に批判的な党内勢力の意見を代弁した格好だ。前原氏は近く安保政策をまとめた「前原ビジョン」を発表する予定だが、制約された集団的自衛権の行使など持論を貫く考え。東アジア外交や安保をめぐる党内の路線対立は、ますます鮮明になってきた。
 鳩山氏は講演で、中国の現在の軍事力についても「(中国の)基本的な軍事力の行使は防衛。そのことを信頼すれば必ずしも脅威と呼ぶべき状態ではない」と述べ、「民主党としては中国が現実的な脅威だと断定しない方がいいのではないか」と前原氏の「中国脅威」論を打ち消した。
 また「敵対関係を強めていくような発想を持ち、結果として中国の意図(軍事的脅威)が深まっていくようなことになれば、外交の失敗だ」とも強調した。
 鳩山氏は「党として(対中政策に関する)見解を早く出したい。ズレがあると思われないように努力したい」と党内融和を図る姿勢も示したが、民主党トップ二人の対中認識の違いを浮き彫りにしただけだった。
(以下略)

 「中国は現実的な脅威ではない」なんてことは全然ないですよ〜というのは先日、拙ブログで説明済。

 「中国は脅威ではない」……鳩山さんは己の信念から言ってるのか?それとも党利党略で言ってるのか?
 中国を脅威と感じるも感じないも、その人の勝手と言えば勝手なんですけど、民主党ナンバー2の発言ですからねぇ。民主党が対中国外交で岐路に立っているとなれば、国民も注視せざるをえませんよね。

 「鳩山由紀夫公式HP」にこういうのが載ってました。一部引用。
「アジアの安全保障について」
第53回リベラル・インターナショナルでの講演
2005年5月14日(土)

12.中国脅威論が存在していますが、実際の軍事力の向上はさほどではありません。中台関係も台湾が一方的に独立を強行しない限り、現状維持が続くでしょう。この度中国で反国家分裂法が成立しましたが、現状維持法とも呼ぶべき法律で驚くに値しません。そして、今の状態が続くことが中国、台湾のみならず、米国、日本を含むすべての国々にとって望ましいことなのです。このバランスを維持するためにも、EU諸国による中国への武器輸出の解禁は延期されるべきです。

13.ただし、13億人の人口を抱える中国が経済発展を遂げていくと、必ず食料、エネルギーさらには環境問題が深刻化してきます。食料、エネルギー問題の解決のために、中国が勢力を伸ばそうと考えて行動することが予想されます。日本との間には尖閣諸島問題が存在しています。実は、日本としてはこれは領土問題とは考えていません。なぜならば、この付近の海底に石油、天然ガスが存在することが明らかになってきた1970年代になって、突然に中国が領有権を主張し始めたのであって、それまでは日本の領土であることが明白であるからです。ところが、最近、この付近の海域において、中国は海底油田を発掘し始めています。私は、この問題でいたずらに日中間を刺激するのではなく、むしろ日中間の信頼醸成のための共同作業として位置付けることが望ましいと考えています。

 やっぱり信念から言ってるっぽいですね。
 でも主張見てると、すっげー能天気に思えるんですけど(T^T)


姉歯事務所など一斉捜索 耐震強度偽装

 遅いんちゃいますのん?疑惑が発覚してもう1カ月以上ですよね。証拠隠滅も口裏合わせもすっかり終わっちゃってるタイミングでは?

 この問題に絡んでネットで一躍有名になったきっこさんの日記(ブログ版もあるけど重たいから“さるさる日記”の方にリンク貼ってます)。
 イーホームズの藤田東吾社長から直々にメールが来たそうで、ひょえ〜。証人喚問で一躍スターになった(?)馬淵議員からのメールも掲載。
 個人ブログも馬鹿にできませんね。こういう大きな波を起こすことがあるんですから。


清原がオリックス入り表明−中村も入団が決定的

 清原、あんた男だねぇ(T^T)
 西武にいた頃は小生意気なガキでしかなかったけど、巨人で地獄見て以降はめちゃ「男前」になったな〜と思う。
 まあ欲を言えば、去年決心してほしかったですけどね。仰木さんの下で活躍してる姿を見たかった。
 中村ノリちゃんはオマケ的な扱いですが(^_^;、どうかくさらず頑張って下さい。


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Posted by くっくり 00:26 | 歴史認識 | comments (14) | trackback (1)