北朝鮮「柔軟姿勢」の狙いは?
 今日は夕方から夜にかけて「楽天がTBSに経営統合申し入れ」のニュース一色でしたね。おかげで全然目立ってないけど今日、北朝鮮側がこんなこと言ってました。

北、「遺骨」返還で柔軟姿勢 鑑定説明聞く用意
 北朝鮮の宋日昊(ソンイルホ)外務省アジア局副局長は13日、日朝政府間協議再開を前に平壌市内で共同通信と会見、別人のものと鑑定された拉致被害者、横田めぐみさんの「遺骨」について、日本政府が返還できないなら、鑑定調査の詳細などの説明を聞く用意があるとの柔軟姿勢を示した。小泉純一郎首相が3回目の訪朝を希望するなら歓迎する意向も表明。拉致問題で手詰まり状態の日朝関係の局面打開を探り、政府間協議を国交正常化交渉につなげたいとの判断があるとみられる。

 昨年11月の第3回日朝実務者協議以降、日朝関係の実務責任者である宋副局長が日本メディアと会見するのは初めて。政府間協議の時期、場所については、当初「10月中旬に平壌で」と日本側に伝えたが「まだ決まっていない」とした。

 北朝鮮は日本側に対し、これまで「遺骨」の返還を強く要求、鑑定結果を「でっち上げ」として、真相究明や責任者処罰を求め協議に応じてこなかったが、宋副局長は「もし遺骨を返還できないなら、現在の保管状態、鑑定調査の真相について明白にしなければならない」と述べた。

 協議に臨む北朝鮮の姿勢について「(日朝)平壌宣言の履行に役立ち関係改善のためならば、提起されるあらゆる問題を協議しようとの考えだ」とし、核やミサイル、拉致問題も議題として排除しない立場を表明。一方で、平壌宣言の基本精神は植民地支配に伴う日本の「過去清算」とし、最優先で解決を求める考えも強調した。

 また「小泉首相はもちろん、誰であれ関係改善のための歩みならば、(訪朝は)良いことだ」と語った。

 退任した鄭泰和(チョンテファ)氏の後任の日朝国交正常化交渉担当大使の任命に関しては回答を避けたが、宋副局長自身が大使に就任するとの見方もある。(共同)

(10/13 20:40)

 以下の記事(9/23付)と比べてみましょう。

拉致問題調査に応じず 北朝鮮の前担当大使
 【平壌23日共同】北朝鮮の鄭泰和(チョンテファ)・前日朝国交正常化交渉担当大使(朝日交流協会常任顧問)は23日、平壌市内で共同通信などと会見し、日本人拉致問題について2回にわたる日朝首脳会談で「完全に解決した」との認識を示し、横田めぐみさんの「遺骨」返還問題を除き、今後は調査や証拠提供に一切応じないと言明した。日朝政府間協議の時期は「10月でもよい」と述べ、日本側が求める10月開催を受け入れる意向を示した。
 日朝両国が合意した政府間協議再開を前に、拉致問題での北朝鮮側の原則的立場を強調し、日本側をけん制する狙いとみられる。
 鄭氏は、日朝間の懸案は拉致問題でなく、植民地支配に伴う日本の「過去清算だ」と主張。
(共同通信) - 9月23日20時57分更新

 この変わり様はいったい……?!(「過去清算」を強調してるところは一緒ですが)
 日本と違って北朝鮮は独裁国家。担当者が変わったからといって(宋日昊が後任に決定したわけじゃないけど)、金正日の許可なしに方針が転換するってことはまずないはず。
 ってことは……??

 「3回目の訪朝」に言及してることが引っかかりますね。
 もしかしてまた私たちの与り知らぬところで、小泉首相訪朝のお膳立てが出来つつあるのでしょうか。

 今の小泉くんが拉致問題に意欲があるとはとても思えない。
 去年の2回目の訪朝時と違って、「支持率上げたい」という状況でもない(2回目の訪朝は「参院選前で支持率を上げたい狙いがあった」とされている)。
 この状況でもし3回目の訪朝があったとしたら……。
 もう拉致問題は完全に置き去りで、来年9月の総裁任期切れを前に外交で名前を残すチャ〜ンスってことで、本気で日朝国交正常化を押し進めるためのものとなるのでは?

 ただ、北朝鮮は正常化と同時に日米分断を企図しているのも明らかですから、親米の小泉くんがほいほいとそれに乗っかるとも思えないんですが……。
 でもな〜何せサプライズな人ですから。自民党圧勝の勢いに乗って行っちゃうのかも?

 10/6の衆院拉致問題特別委員会で、町村外相が↓こんな発言してるのも気になる。

首相訪朝「可能性排除しない」=条件整備が必要−町村外相
 松木氏は「北朝鮮はトップダウンの国だ。拉致問題は日本の首相が北朝鮮や第三国などで金正日総書記と会わないと次の動きは出てこない」と述べ、首相訪朝に関する外相の見解をただした。
 これに対して、外相は「それまで全く存在すら否定していた拉致問題を(2002年9月の)小泉訪朝の時、(北朝鮮は)初めて認めた。トップ会談は大変大きな成果を上げる可能性がある」と指摘。その上で「将来、可能性がないと言う積極的な理由はない。むしろ(条件が整えば)当然あると言った方がいい。必要な条件整備はやらなければいけない」と語った。

 あと、昨日は↓こういうニュースもあったんです。

国連総会に人権非難決議案 EU、初めて北朝鮮名指し
 【ニューヨーク11日共同】北朝鮮の人権状況改善を促すため、欧州連合(EU)が国連総会第3委員会(人権)に北朝鮮非難決議案を提出することを決め、最終案文などをめぐり、日米韓など関係国と近く本格調整に入ることが11日、分かった。北朝鮮を名指しした人権非難決議案が総会に提出されるのは初めてで、日本人拉致問題の早期解決要求も盛り込まれる見通し。欧州の国連外交筋が明らかにした。
 北朝鮮非難決議は、ジュネーブの国連人権委員会(53カ国)で2003年から3年連続で採択されているが、国連加盟191カ国から成る総会決議は法的拘束力はないものの国際社会の意思表示として政治的にはるかに重みがあるため、採択されれば北朝鮮への大きな圧力となる。
(共同通信) - 10月12日10時13分更新

 これに北朝鮮がプレッシャーを感じ、「早く拉致問題にケリつけて(=日本に拉致問題を棚上げさせて)、日朝国交正常化を急がねば」と焦って、それが今日の北朝鮮側の『柔軟姿勢』につながったとか、そういうこともあったりするんでしょうか?

 北朝鮮が折れてくるのは良いことですが、日本側が焦ってそれに飛びつかないか不安で不安で(T^T)

・今月号の「諸君!」:西村眞悟さんの「救国の一灯」より引用。
 しかし、過去二回の訪朝時とその後の総理の次の言動と経緯を総合すれば、明らかになることがある。即ち、総理は、一貫して日朝国交正常化への意欲を表明し、本年七月十九日には、任期中の国交正常化実現をさらに強調している。第一回訪朝から帰国した総理側は、北朝鮮に言われた通りに、八名は死亡したと被害者家族におごそかに「死亡宣告」をして死亡を信じさせようとした。死亡を信じさせれば、拉致問題はこの時終わったのだ。総理は今に至るまで自ら拉致被害者の総数を精査しようとはせず、北朝鮮の言う拉致被害者数を超えようとはしていない。第二回訪朝時に、総理は何故か北朝鮮に対し経済制裁不行使を約束した。第二回訪朝後、総理は二回にわたり何故か朝鮮総連の大会に祝賀メッセージを届けた。本年に入り、総理は拉致被害者の家族と会おうとせず、無関心を装っている。
 よって、以上を総合すれば、総理は、拉致問題を脇に置いたまま、任期中の日朝国交樹立を目指しているとの判断に至るのである。そして、これは、日ソ共同宣言を発して国交を樹立し、北方領土返還は別の機会の解決に委ねるという日ソ方式をなぞったものである。即ち、日朝共同宣言を発して国交を樹立し、拉致問題解決は別の機会に委ねるかたちを総理側は目指しているのだ。島は百年経っても島であり今もロシアの不法占拠を糾弾することができる。しかし、人は百年経てば全て死ぬのだ。十三歳で拉致された横田めぐみさんは、本年既に四十一歳ではないか。この日朝国交樹立方式は、実は拉致被害者を北朝鮮で見殺しにする方式である。

 素人の私でも断言できます。
 小泉くん、本気で拉致問題を進展させたいなら「訪朝」よりも「経済制裁」ですよ。

 最後に人事のお知らせ。

拉致議連会長代行に安倍氏 郵政政局の余波で登板
 超党派による拉致救出議員連盟(会長・平沼赳夫前経産相)は13日午後、国会内で総会を開き、これまで顧問を務めていた自民党の安倍晋三幹事長代理(党拉致問題対策本部長)の会長代行就任を了承した。
 自民党から参加していた平沼会長と古屋圭司事務局長が通常国会で郵政民営化関連法案に反対し、無所属となったのを踏まえた人事で、今後の日朝政府間協議に向け、自民党幹部をナンバー2に据えることで政府に対する発言力を維持するのが狙いだ。
 ただ安倍氏は、小泉純一郎首相が「ポスト小泉」候補を登用するとしている来月初めの内閣改造・党役員人事で要職に処遇される可能性が大きいとみられ、その場合は再び顧問に戻る見通し。
 安倍氏は就任あいさつで「党を代表して(役員に)入った。拉致被害者全員の奪還を目指していきたい」と強調した。

 よろしくお願いします、安倍さん!……でもどうやらピンチヒッターみたい。
 町村さんも悪くはないけど、この際『安倍外相』熱望!(T^T)


・・・・・・以下、細切れぼやき・・・・・・


■岡崎トミ子は何が言いたかったの?

 今日、国会中継(参議院郵政民営化特別委員会質疑)にチャンネルを合わせたら、たまたまあの売国議員岡崎トミ子が質問に立ってまして、何か妙な雰囲気になってましたわ。

 トミ子が「官房長官に質問したいんですが、自民党には東アジア共同体構想もあるのに、今の日韓・日中関係でうまく行くんでしょうか?」とか何とか。
 細田さんは予めトミ子から渡されてあったらしき資料を見ながら、「これは風が吹けば……」と言った途端に失笑。「桶屋がもうかる」と続けたかったのか?
 細田さんはその後も笑いがこみ上げてきて仕方ないという様子で、「ソリューションのそれぞれの関係が私にはわからない(笑)」とか何とか。
 周囲の議員たちもトミ子に対して失笑、失笑……という状態。
 トミ子は「でもこれを見せられて、何もかも実現するのだなと思って1票を投じた人がいたのではないかと思う」と返してましたが、ほとんど誰も聞いてなかった(^_^;

 何のこっちゃ?!特定アジアとか東アジア共同体とか、いったい「郵政民営化」と何の関係があるねん?
 テレビつける前にどういう流れになってたのかわからんから、何とも言えませんが……。後日、ここで議事録が見られると思うので、その時にまた確かめてみますわ。


扶桑社教科書、中学へ配布 「異なる見方」指導資料に ≪福井県と浜松市≫

 こういう試み、ぜひ全国的に広まってほしいですな。
 ただ、例えば福井県では↓こういう構想らしいけど

 七十九校ある市町村立中に十冊余りずつ行き渡る計算で、教員が授業に臨む前の教材研究として使うほか、授業で(1)教員が読み上げる(2)生徒に回覧させる(3)スライドなどで映写する(4)プリントにして配る−などの方法で使用される。

 果たしてサヨク教師がこれらを実行してくれるんでしょうか?
 それどころか、船橋焚書事件よろしく、扶桑社版教科書を廃棄しちゃったりするんでないかと一抹の不安が……(T^T)


楽天が経営統合申し入れ、TBSは「慎重に対応」

 村上ファンドvs阪神といい、最近こんなニュースばっかりですなあ。
 日本はいちおう資本主義・自由主義だから、当たり前と言えば当たり前?
 ただ、昔はこういう「カネにものを言わせて」というやり方をする日本人はあまりいなかったと思うんですけどね。良い・悪いの問題じゃなく、ああ、日本も変わってしまったのね〜と……。

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Posted by くっくり 01:45 | 拉致問題 | comments (10) | trackback (0)