黒田勝弘さんのコラムに見る韓国の現状
 10/9付産経朝刊掲載の黒田勝弘さん(ソウル支局長)のコラムに、興味深いことが書かれてありました。
 一部引用します。

(前略)

 韓国の小学校では今、「統一教育」と称して「北とは仲良く」「北が貧しいのはアメリカにいじめられているため」などといった教育がなされている。昔は「金日成」というと子供たちまで「ナップンノム(悪いヤツ!)」といっていたが、今や「金正日」をそういう子はいない。聞かれると「いい人」という子供さえ出てきた。

 マスコミもテレビを中心に「金正日批判」や体制批判は今やタブーに等しい。それをやると北朝鮮取材で入れてもらえないからでもあるが。「拉致問題」以前の大方の日本のマスコミと同じだ。

 最近の韓国における話題の“親北現象”を二件紹介する。いずれも大学教授がからんでいる。

 一人はタレント教授として有名な金容沃・元高麗大教授で、教育テレビ「ドキュメンタリー・韓国独立運動史」で金日成の抗日活動を語りながら、北朝鮮が後に作り上げた政治宣伝物である「白頭山の木々に刻まれた抗日革命スローガン」をそのまま信じて紹介している。テレビ哲学講座などで人気の教授だけに、影響は大きい。

 もう一人は反米・親北発言で以前から物議をかもしている姜禎求・東国大教授。最近、「朝鮮戦争は南北統一戦争であり米国の介入で妨害された」といった趣旨の公開発言が問題になっている。そして保守派サイドなどから国家保安法違反として法的処罰を求める声が出ている一方、「学問・思想の自由」を理由にマスコミや市民団体などの間で擁護論が起きている。

 ところが今年春、「韓国にとって日本の統治は(ロシアではなくて)幸いだった」と日本の雑誌に“親日擁護”の論文を寄稿した大学名誉教授については「学問・思想の自由」を求める声はまったくなかった。彼はマスコミや市民団体などの袋だたきで社会から“抹殺”されてしまった。

 つまり親北擁護で先頭に立つマスコミや市民団体が、日本がらみでは「学問・思想の自由」など知らん顔なのだ。「民主化勢力」といわれた親北・左派勢力の偽善あるいは偽装ぶりは、韓国における過去の独裁や人権問題では執拗に非難を続けながら、北朝鮮で現在進行中の独裁や人権問題には知らん顔ということにもうかがわれる

 ところがさらに興味深いことには、今回話題の姜教授や、反米・親北論調で知られた元ハンギョレ新聞論説主幹の鄭淵珠・現KBS(韓国放送公社)社長もそうだが、子供はちゃんと米国に住まわせているのだ。こんな反米・親北知識人はほかにも結構いるというが、反米・親北をあおりながらいざとなると子供のいる米国へ、というのだろうか。まさか。

(後略)

 黒田さんのコラムはほんまためになりますな。日本ではなかなか知ることができない韓国の現状がよくわかりますわ。

 「学問・思想の自由」は確かに認められるべきなんでしょうが、ただ、「教授」という権威ある立場の人が、明らかな嘘を真実のように発言するのはいかんでしょう。
 まあ日本もあまり人のことは言えないか。平気で新聞やテレビで嘘吐いてる教授がたくさんいますからね。
 北朝鮮で現在進行形の拉致を、過去の“強制連行”と相殺しようとする教授も未だに何人もいますし。

 嘘吐き教授も悪いけど、そいつらを起用するテレビ局も腐ってますな。
 最近よく思うのは、北朝鮮の人権問題や在日の問題ばかりをクローズアップして、拉致問題を覆い隠そうとしてる(としか思えない)局がある、ということです。
 特にテレ朝はきついですね。脱北者がどうの在日がどうのと、いつまでもやってる印象。

 中でも最近特に腹が立ったのは、先週の「ワイスク」です。水曜か木曜だっけか、北川和美のインタビュー(スタッフが平壌に行った)を放送してました。
 忘れちゃってる人も多いかもしれませんが、北川和美とは、2年前に中国から川を泳いで渡って北朝鮮に「亡命」した元オウム信者の女性ですわ。

 彼女は今も平壌の高級ホテルのスイート(1泊2万円)に住んでいて、滞在費や食費は全て「ツケ」になっており、後々日本政府が肩代わりしなければならなくなる方向に進んできてるそうです。
 彼女は北朝鮮にとって大事な「外交カード」なわけです。

  ふ ざ け る な テ レ 朝
  そ ん な バ カ 女 ほ っ と け

 と、思わず2ちゃんねらー風に書いてしまうぐらい、未だに私は腹が立ってます。
 何でこの女の滞在費を私らの税金で払わなあかんのよ。
 1泊2万円×2年間で、千四百六十万円。本人や家族が頑張って働けば払える額でしょう。
 と思いきや、テレ朝は「北川和美さんの親は生活保護を受けている」とちゃんと予防線を張ってるんですわ。
 
 ほんまにもう!こんな自業自得のバカ女を特集する時間があるんやったら、拉致問題を取り上げなさい!(-.-#)

 ……何か話ずれちゃってすみません。

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Posted by くっくり 03:06 | 北東アジア | comments (21) | trackback (0)