東シナ海ガス田開発で日本が中国に補償要求へ?
中国 東シナ海ガス田開発 政府内に「補償」要求案
権益確保で権利主張へ
 中国が東シナ海の日中中間線付近で開発を進めている石油ガス田をめぐり、中国側に対して金銭の支払いを求める案が政府部内で浮上していることが五日明らかになった。日本は中国に開発中止を求めているが、中国側は月内にも生産を開始する計画。このため、このままでは資源の「取られ損」になる恐れがあると判断し、同海域一帯の開発は両国の共同事業と位置づけ、中国の開発分にも日本側に一定の権利があると主張する。
(以下略)

 見出しを見て一瞬、「中国がまた日本に補償要求〜!?」と思ってしまったのは私だけ?(^_^;
 この件についてはあまりマメにウォッチしてないので、正直わからんことも多いんですが、素人なりに感じたことを書かせて下さい。

 試掘権を与えられたとはいえ、民間企業が実際に試掘することは現時点では難しい状況です。
 試掘権を得た帝国石油の椙岡雅俊社長が先日、産経のインタビューに答えているのですが、この記事にあるように、椙岡社長は「一刻も早く試掘したい」としながらも、実際の試掘については「外交問題ともつながっており、事業者の立場で強引に進められない。作業の安全確保が何よりも大事」とし、当面は日中の政府間協議の行方を見守る意向を示しています。
 (ただ椙岡社長はなかなか気骨のある人のようで、共同通信のインタビューに対しては、「中国が鉱区周辺に軍艦を派遣するなどの妨害を受ける事態が想定されても、試掘作業の実施に前向きな意向を明らかに」しています)

 もっともな話です。安全が保障されない限り、迂闊に試掘船を出すわけには行きませんもん。
 たとえ国が派遣した護衛艦などについてきてもらったとしても、日本は憲法9条の制約があって何もできないというのを、中国はよく知っています(相手が撃った弾がこちらの船に当たらない限り、こちらから攻撃はできない)。

 いや、中間線のこちら側で試掘するんだし、中国も手出しはできないはず……という考え方もあるかもしれませんが、それは甘いと思います。
 日本政府が「同海域一帯の開発は両国の共同事業と位置づけ」る以上、中国側も「日本側が掘ろうとしている場所は両国のもの。すなわち中国のものでもある。勝手な試掘は止めよ」と、言ってくる可能性が大だと思います(自分のことは棚に上げて)。

 あるいは、「日本側が掘ろうとしている資源は地下で中国側につながってる可能性が高い。日本は中国の資源を奪おうとしている」と、日本が主張してきたことをそのまま返してくるような気もします(自分のことは棚に上げて)。
 「日本が中国の資源を奪おうとしている」と中国が決め付けた場合、中間線なんか無視して堂々と妨害してくるんじゃないですか?(自分のことは棚に上げて)

 日本の現状を考えると、確かにこういうやり方(補償要求)しかないのかもしれません。
 もちろん何もやらないよりはやった方が100万倍マシだと思います。が、中国は当然無視するでしょうね。
 そもそも「中間線より中国側は自国で、日本側は両国で開発する」なんて勝手なことを平気で言う国です。日本式の「話し合い」では絶対解決しないと思います。強盗に向かって「強盗はやめましょう」と説得するようなもの。

 つーか、現時点で中国は「話し合い」する気なんか全然ないんですから。実際、もうここまで考えてるようです。7/26付の記事です。

 東海艦隊が緊急指揮センターを新設―中国
日本を「仮想敵」、海軍航空兵を主力に 軍事ウェブサイト指摘
東シナ海の天然資源問題に対処

 【香港26日深川耕治】26日付の香港紙「東方日報」によると、日中間で東シナ海の資源開発問題が激化する中、中国の軍事専門ウェブサイトは中国人民解放軍の東海艦隊が既に日本と一触即発の戦争状態になることを想定し、海軍航空兵部隊を主力とする連合緊急指揮センターを新設して日本を仮想敵とする臨戦態勢に即応できる準備を進めていることを明らかにした。
(以下略)

 もっともあのあたりの海域って実は、思ったほど資源はない、採算がとれない、という説もあるんですよね。実際、中国側と共同で開発に参加していた欧米企業2社は去年撤退してますから。
 ひょっとしたら中国自身がいずれ撤退する可能性もなくはない?いや、中国から見たら十分採算はとれるんかな?ようわからん(T^T)

 とにかく、これは単純に資源の奪い合いというレベルの問題ではありません。日本の主権や安全保障にも関わる大切な問題です。
 やはり日本政府は今後も中国政府に対して言うべきことはきっちり言い、やるべきことはきっちりやるべきだと思います。
 結果、この問題がたとえ日本に有利な展開に持ち込めなかったとしても、「これまでの日本とは違う。自国の国益に沿った主張をちゃんとしてくるようになった」と中国に思わせるだけでも、今後の日中外交にとっては有益だと思います。

 それにしても……はぁ。何か有効な対抗策はないんですかね?(T^T)

 話は変わりますが、中国関連の記事をもう一つ。

中国、確実に民主化を推進中=温家宝首相
[北京 5日 ロイター] 中国の温家宝・首相は、欧州連合(EU)との首脳会議に先立つ記者会見で、中国は確実に民主化へ向かっているとの認識を示した。
 首相は、「中国は、断固として民主政治の発展を推進する。これは、直接選挙を含めた再建策を意味する」と述べ、「中国人民が村を管理できれば、数年後には町を管理できるだろう。そういう進化するシステムになる」と語った。
 中国は66万カ所以上の村で、村長選挙に直接選挙を導入しており、当選者の多くは共産党員ではない。しかし当局は、より高い地位の選挙への選挙権拡大については、二の足を踏んできた。
 温家宝・首相はかつて、中国は広大で人口の多い発展途上国であり、教育水準が十分ではないとして、選挙拡大の遅れを擁護していた。)

 村長選挙が何だって?……チベットは?ウイグルは?法輪功は?言論統制は?
 「民主化」の意味、わかってますか?

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Posted by くっくり 01:44 | 北東アジア | comments (9) | trackback (2)
細切れぼやき〈9/7〉
 今回から「細切れぼやき」のタイトルに日付を入れました。
 理由は、皆さんからコメントやトラックバックを頂いた時に、左のメニュー見ただけでは、いつの「細切れぼやき」なのか判別つかないから。
 ……もっと早くこうしとけば良かった(^_^;

台風14号、日本海に抜ける 暴風域伴い北上

 被害に遭われた方には心よりお見舞いを申し上げます。今後の進路に当たっている地方の方は、十分お気をつけ下さい。
 大阪は幸い難を逃れました。当初の予想コースではヤバイ状況だったんですけどね。ここ数年、こういうの多いですわ。「台風来るぞ〜!」と前もって覚悟してたのに、結局来ずに拍子抜けというのが。

 何やかんや文句言いながらも、こういう時に頼りになるのはやはりNHKですなぁ。深夜でも必ず定期的に情報伝えてくれますから。
 でもそのNHKでちょこっと残念なことが。楽しみにしてる23時枠のドラマ「ダイヤモンドの恋」が台風関連報道で丸々1週間放送延期になってしまったんです。
 まあ中止でなくて延期なので1週間待てばいい話ですが……ふと思ったのは、もしこれが韓国ドラマだったらどうだったろう?NHKに延期する勇気があるだろうか?と(^_^;


万景峰が新潟入港 4カ月ぶりにPSC実施

 性懲りもなくまた来てます。でもマスコミはもうすっかりスルーですね(T^T)
 抗議メンバーの数もどんどん減ってるような気がします。
 衆院選の候補者で抗議に参加した人は……いないでしょうなぁ。何せ拉致問題は「選挙の争点にならない」って某候補者が言えちゃうぐらい選挙とは無縁になっちゃってますから(その後この候補者は自分のHPで言い訳してますが)。
 明日(7日)に出港予定だそうですが、途中で沈めばいいのに……などと、一瞬でも考えてしまった私は非道い人間?


堀江貴文社長:『天皇は日本の象徴』に違和感、大統領制に
 衆院選広島6区に無所属で立候補しているライブドアの堀江貴文社長は6日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、天皇制について「憲法が『天皇は日本の象徴である』というところから始まるのには違和感がある。歴代の首相や内閣が(象徴天皇制を)何も変えようとしないのは多分、右翼の人たちが怖いから」などと指摘した。
 そのうえで日本の国家体制について「大統領制にした方がいい。特にインターネットが普及して世の中の変化のスピードが速くなっている。リーダーが強力な権力を持っていないと対応していけない」と語った。

 共産党ならわかるが、自民党がこれまでに天皇制をどうこうしようと思ったことってあるんですか?
 「北朝鮮には太陽政策で。経済制裁したらイラクみたいになる」なんてこと平然と言っちゃう人ですから(拙ブログ8/23付「ホリエモン拉致問題を語る」参照)、もはや何も期待はしてなかったけど、とにかく激しく違和感を感じます。ほんま自民党、この人を公認しなかったのは大正解やと思う。
 まあホリエモンの「改革魂」に惹かれて投票しようって考えてる人は、ホリエモンがどんな国家観を持ってようがさほど気にしないでしょうけどね。


研修の執行停止認めず 君が代不起立者への処分
 卒業式や入学式で君が代斉唱の際に起立せず、懲戒処分を受けた都立高校などの教職員11人が「専門研修」を命じた都教育委員会の処分の執行停止を求めた申し立てについて、東京地裁の三代川三千代裁判長は5日、却下する決定をした。
 決定理由で三代川裁判長は「研修が内心の自由に踏み込み、精神的苦痛を与えるようなものである時は停止すべき処分に当たる」としたが、昨年度の専門研修内容から「そうしたものになるとは思われない」と述べた。
 都教委の研修をめぐっては、昨年7月にも東京地裁が「公務員個人の内心の自由に踏み込めば許容範囲を超える」とした上で、教職員137人の同内容の仮処分申請を却下している。

 この手の報道を見るにつけ思いますわ。
 「あんたら教師の適性がないねん。生徒にとっても自分にとっても不幸なことやから、とっとと退職しなさい」!

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Posted by くっくり 00:50 | 細切れぼやき | comments (9) | trackback (0)