「源氏物語」と「純情きらり」
2006-10-26 Thu
以前、山岸凉子さんの「日出処の天子」が読みたくてたまらなくなって、ネットで購入したって話を書きました(6/2付拙エントリー参照)。今度は、大和和紀さんの「あさきゆめみし」が読みたくてたまらなくなって、またまたネットで購入(^^ゞ
「あさきゆめみし」を初めて通して読んだのはおよそ10年前。予備校の事務員をしていた時のことです。
今でも大手予備校の書棚には「あさきゆめみし」が置かれてあるらしいですが(Wikipedia情報)、当時うちの予備校にも何セットか置いてあり、生徒に大人気でした。
常に貸し出し中に近い状態でしたが、私はそのすき間をぬって、1冊ずつ借りて帰って読みました(^_^;
高校生の時、古文の授業で「源氏物語」を読まされましたが(もちろんごく一部)、「プレイボーイの物語」という認識しか持てませんでした。
「あさきゆめみし」は、その認識を新たにしてしまっただけかも(^_^;
特に紫の上に対する仕打ちなんて、今だったら完璧に犯罪でしょ(T^T)
はっきり言って光源氏はじめ男性陣はどーでもいい。女性陣が素晴らしい。
男性陣は「スキあらばやったるで~」みたいなスケベな人ばかりだけど、女性陣は実に個性豊かでしょ。
特に六条の御息所とか良いですねぇ。ぞくぞくします。
生き霊となって夕顔を殺してしまったり、まぁ普通に考えたらあり得ないことなんですが、そういう男女間のドロドロしたところが、「源氏物語」の一つの醍醐味だったりしますしね。
でも私が一番好きなのは明石の上かな。控えめで謙虚で辛抱強くて教養もあって、とにかく私に欠けているものを全て持っている女性。だから憧れるんでしょうね(^_^;
「源氏物語」と言えば、、雑誌「正論」10月号の「NHKウォッチング」(中村粲・元獨協大学教授)に気になることが書かれてありました。
この前までやってたNHKの朝の連ドラ「純情きらり」の時代考証についてです。
旧軍誹謗のひどかった朝の連続テレビ小説も、最近は幾分まともになってきたかと油断していた処、「純情きらり」が偏向しているとの読者の意見を本誌九月号で読んだ。
主人公の姉が女学校で「源氏物語」の授業をしていた処、「不敬」な作品であると視学官に叱責されるシーンがあり、国定教科書の教材が「不敬」とされるのは時代考証がおかしいのではないかとの批判であった。
この批判は正しい。筆者が戦時中使った教科書『国民学校初等科国語』の中に「源氏物語」と題する教材があった。父藤原為時が聡明な娘・紫式部について「ああ、この子が男であったら」と嘆息した話を紹介し、もし式部が男であったら仮名文で当時の生活を細やかに描くことは出来なかっただろう、式部はやはり女でなくてはならなかったのだ、とまで述べ、現代語訳された作品の一部が紹介されていた。
「源氏物語」が不敬とされた話は嘘である。戦時中でさえ「源氏物語」の文学性は高く評価すべきものと教育されていたのだ。戦時下日本を男尊女卑の暗黒時代として印象づけるために斯様なフィクションを捏造して放送することは明白に放送法違反であり、斯かる虚偽放送が処罰を免れている現状は異常であり、且つ不可解と云う他ない。
(↑原文は歴史的仮名遣いで書かれてありますが、読みやすいよう現代的仮名遣いに変換させていただきました)
「純情きらり」の時代考証の間違いはこれだけにとどまらないようで、「ピアノ線供出」も眉唾物であると書かれてありました。
私はこのドラマはほとんど見てないので、何とも言いようがないんですが……。
(NHKで戦争のドラマって言えば、もうほとんど間違いなく左に偏ってるだろうというのは予想がつくわけで、だからあえて見なかったというのが正解かも(T^T))
ちなみに。
放送スタートして間もない頃だったと思いますが、脚本家の浅野妙子さんのコメントを偶然何かで読んだんですが、そこには「普通の日本人が戦争でどれほどひどい目にあったか。皆それを忘れているから知らせたい」みたいな趣旨のことが書かれてあったんです。
浅野妙子さんって戦中派の人なのかな?と思ってネットで年齢を調べてみたら、1961年生まれでした。私とそんなに変わりませんがな(^_^;
浅野さんがどういう思想の持ち主なのか私は知りませんが、とりあえず「源氏物語」のくだりが一部サヨクのいいように利用されてしまってるのは事実のようです。
「あさきゆめみし」について語るはずが、全然違う話になっちゃいましたね。ごめんなさい。しかもオチは「ぼやきくっくり」向けだし。
「純情きらり」ファンの方もすみません<(_ _)>
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丹波哲郎さん逝く
2006-09-26 Tue
■丹波哲郎さん大霊界へ旅立つご家族によれば、安らかに旅立たれたとのこと。
さっきワイドショーを見てたら、息子さんでしたか、「人間の死に方としてこれ以上のものはないんじゃないか」というふうなことを仰ってました。
丹波さんと言えば、やはり真っ先に思い浮かぶのは『Gメン75』ですね。
と言っても私は当時まだ子供だったので、ドラマ自体あまり真剣に見てなかったし、丹波さんの演技がどうだったとかなど細かいことは覚えてはないんですが、当時を振り返ったVTRなど見てますと、やっぱり個性的というか、他の俳優さんとは一味も二味も違うというか、とにかく独特のオーラがある人ですよね。
私も死後の世界には以前から興味があるんですが、ただ、『大霊界』は見てないんですよ。後にテレビ放映された時にちょこっと見た程度。
ブームになった当時は、タイアップみたいな感じで、不思議雑誌『ムー』でも『大霊界』の特集があったように記憶してます。
芸能界で長く活躍された方ですから、皆さん色々と思い出がおありだと思いますが、私の中で一番強く印象に残ってるのは、実はCMだったりします。
接着剤のアロンアルファのCMです。
海軍の作戦会議中みたいな設定で、司令官っぽい衣装の丹波さんがアロンアルファを手にして、「名づけて、アロンアルファ作戦!!」って言うの。そういうCM。
たぶん、映画『連合艦隊』をモチーフにしてたんじゃないかなーと。
かなり昔のCMなので、覚えてる方はあまりいないかもしれませんが(^_^;
大霊界へ旅立った丹波さん。
「霊界は俺の思った通りの世界だった」なのか、それとも「おいおい、俺の思ってたのと全然違うじゃないか」なのか。
霊界から発信していただけたら嬉しいんですけどね(^_^;
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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ゲド戦記のCM
2006-08-01 Tue
「命を大切にしない奴なんか大っ嫌いだ!」「命を大切にしない奴なんか大っ嫌いだ!」
アサヒ飲料提携CM。説教くさい!背中かゆい!やめて~(T^T)
(スタジオジブリ作品ファンの皆さん、ごめんなさい<(_ _)>)
菅原文太さんのCMも何だか。セリフの中身忘れたけど。
いきなり説教&「わかるか!?」ってすごまれても困る~(T^T)
(スタジオジブリ作品ファンの皆さん、ほんまごめんなさい<(_ _)>)
これら「やめて~」なセリフをわざわざCMに持ってくるってことは、映画の内容もおそらく「やめて~」なんでしょうなぁ……。
(スタジオジブリ作品ファンの皆さん、重ねてお詫びを……<(_ _)>)
これでも昔はけっこう好きだったんですけどね。『天空の城ラピュタ』とか『となりのトトロ』とか『魔女の宅急便』とか。
たぶん私はジブリ(宮崎アニメ)の、昔の「まんが映画」っぽい、素朴で夢がある雰囲気の作品が好きなんだと思う。
逆に、社会批判みたいなのが色濃く出た作品は苦手。
(ほんま、ひねくれててごめんなさいね<(_ _)>)
(ちなみに私、『ゲド戦記』の原作を全く知らないで書いてます)
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「サインはV」
2006-06-25 Sun
今、私がハマッてるドラマ。それは「サインはV」。テレビ大阪で月~金の午後2時55分から再放送をやってます。
「サインはV」と言っても若い方はご存知ないかもしれませんね。1969年~70年にかけてTBS系列で放送されたバレーボールのドラマです。スポ根物の元祖かも?
実は私、「サインはV」の本放送は一度も見たことがありません。同じバレー物でも同時期にやっていたアニメの「アタックNo.1」は見てたのに。
まだ子供だったので、たぶん実写ドラマには興味がなかったんだろうと思われます。
が、本放送を見てないのは仕方ないとしても、不思議と再放送も見た記憶がないんですよ。何でだろ。再放送自体があまりされてこなかったのかな?とにかく今回初めて見ています。
「サインはV」と言えば、X攻撃とか稲妻落としとかの必殺技を思い起こしがちですが、意外と人間ドラマに主眼が置かれています。
ジュン・サンダースが骨肉腫に冒されたエピソードとか、有名ですよね。
正直、試合や練習のシーンとかではけっこうアラが目立ちます。役者さんが吹き替えなしでやっていて、しかもまだCGとかがない時代ですから、中学生のクラブ活動並みに見える。でもそれがまた微笑ましかったりして(^_^;
ドラマの中で最近私が注目しているのが泉洋子さん。芸名が泉洋子、役名も泉洋子。
アイドル売り出しのために、ドラマに本人が本人役で登場というのは昔けっこうあったパターンだと思うのですが、泉さんの場合はそうでなく、ちゃんと立木大和(主人公らが所属する実業団)のチームの一員という役柄になっています。
だったら役名も全然別の物にすればいいのに、そうしていないところを見ると、やはり目的は「女優・泉洋子」の売り出しだったんでしょうね。
ただ泉さん、「サインはV」後の出演作はさほど多くはないようです。
ネット検索で細切れに挙がってきたデータをまとめると、映画「男はつらいよ」や、ドラマ「美しきチャレンジャー」「なんたって18歳!」などに出演されていたようですが、1970年代後半以降はお名前を見かけません。もしかしたら結婚&引退されたのかもしれません。
ちなみに泉洋子のお父さん役は田崎潤さん。この役者さんを知ってる方はもうけっこうなお歳かも(^_^;。今調べたら、もう20年以上前に亡くなっておられます。
私は役者としての田崎さんは全く知らないんですが、NHKの「連想ゲーム」にレギュラーとして出演されていたのをよく覚えています。壇ふみさんの正面に座っておられて、何だか豪快なおじ様だなあという印象でした。
こちらも今調べて気付いたこと。ジュン・サンダース役の范文雀さんもすでに鬼籍に入っておられたんですね。2002年に54才の若さで亡くなっています。
あと、アニメファン向けの情報。
納谷悟朗さんがナレーションを務められていて、羽佐間道夫さんが実況アナウンサー役で出演されています(めちゃ若い!つーか、羽佐間さんの顔を初めて見た(^_^;)。
何かどんどんマニアックになってきたので、このへんにしときます(^^ゞ
放送は全45話中すでに35話まで進んでしまってるんですが、クライマックスに向け試合のシーンも増えてきて、非常に見応えのある展開になってきてます。
関西方面の皆さん、今からでもまだ間に合います。ぜひご覧になって下さい(≧∇≦)
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「ちびまる子ちゃん」よかった。
2006-04-19 Wed
実写版「ちびまる子ちゃん」、すごくよかったです。最初の15分ぐらいまで、「これは失敗作かも」という思いがちらりとよぎったんですが、杞憂でしたね(^_^;
笑いポイント、泣きポイントがたくさんあって、すごくツボにはまってしまいました。
まるちゃん役の子は上手いですね~。家族もクラスメートもまさにハマリ役、違和感が全くなくて感心しちゃいました(特に花輪くんと野口さん最高!(≧∇≦))
私は妹が一人いるんですが、まるちゃん姉妹と同じ年齢差なんですよ。3才違い。ドラマ見てたら妹のことを思い出しちゃいました。
しょうもないことでよく喧嘩したこととか、洋服のお下がりのこととか……、自分と妹に重ね合わせて見てしまって、ほろっとしちゃいました。
アニメ版も毎週見てますが、こういう気持ちになったことはなかったです。不思議ですね。
あくまで主人公はまるちゃんなので、お姉ちゃん(さきこちゃん)がすごく恵まれてるように見えたかもしれませんが、いや~、姉もなかなか辛いもんですよ。
私なんか「あんたお姉ちゃんなんやから、譲ってあげなさい」という母の一言に何度泣かされてきたことか……(T^T)
一人っ子に生まれたかった!と思ったのは妹だけじゃない、姉もです(--)(__)
ドラマの話に戻りますが、スペシャルでこれ1回こっきりというのは寂しいですね。
毎週でも見たい!と思いました(≧∇≦)
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