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「アンカー」外国人地方参政権と朝鮮半島情勢と参院選

■7/7放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

緊迫する朝鮮半島情勢!参院選を前に日本が取るべき選択を青山がズバリ!

100707-04table2.jpg 外国人地方参政権、緊迫する朝鮮半島情勢、間近に迫った参議院選挙、これらは全てつながった話です。どう考えても外国人に参政権を付与するという選択肢はあり得ません。それがよく分かる青山さんの解説です。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
 ※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
  裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>


 内容紹介ここから____________________________
 
山本浩之
「さ、続いては青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思います。今日はどのようなお話を」

青山繁晴
「はい。今日は実は、もう今週の日曜日が参議院選挙の投票ですからね。ですから当然、あの、有権者に、えー、選択の材料を多角的にお与えするって意味でも、今日、必ず選挙の関連、やらなきゃいけないと思うんですよ。どうもやっぱりワールドカップサッカーと、この相撲界のゴタゴタで、ちょっとこう、あの、関心薄いわけじゃないけども、かすれてたところが、いや、かすんでたところが、もう目の前に投票日来てると」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「で、あの、この今回の参議院選挙、まるでその、消費増税の如何を問う選挙になってるかのようなメディアの報道ぶりなんですが、これ実は僕はメディアの勝手な決めつけじゃないかと思ってます。あるいはその、消費増税選挙のように見えるのも、いや、消費増税は重大な問題ですけれども、そこだけのように見えるのは、むしろメディアに責任があるんじゃないか。あの、まぁ、不肖僕のところに来てるメールとか、ブログへのコメントとか、たくさんのもの、あの、ハガキとか手紙も含めましてね、意外なぐらい、有権者の関心が多様だなと思うんですね。で、それはむしろ僕は健全なことだと思うんですけれども、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『有権者の長い耳』」

青山繁晴
「はい。これ長い耳って実はあの、えー、うさぎの耳のことなんですけどね。たとえば日本の防衛力のことを言うんですよ。あの、なかなか、あの、こうすごい力は持てないけれども、しっかり何でもこう早くから聞いてるよと、長い耳は持ってるよと、言い方するんですが、僕、今回たくさんの有権者のお声いただきましてね、いや、日本の有権者はちゃんと長い耳持ってるなと。遠くの方でかすかに聞こえてる音をちゃんと聞き分けていて、だから消費増税のことだけじゃなくて、違う話をちゃんと聞きたいんだと、『アンカー』頑張れというようなことをですね、おっしゃっていただいて、この有権者の長い耳に応えるために、今日はちょっと中期的な課題も含めて、参議院選挙に僕たちはどう取り組むのかというのを、今日は一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「では、コマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「確かに選挙期間中だからこそ、政策の中身について議論してほしいと、えー、候補者についてはその主張を、私たち有権者に伝えてほしいということがあるんですけども、その中身についてなかなか伝わってこない部分があります。今日の“ニュースDEズバリ”のコーナーでは、一体青山さんは何について訴えようとしているのか。さっそくお願いします」

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青山繁晴
「はい。今日、先ほど、私たちの国の有権者、ま、僕らも有権者ですけどね、長い耳を持ってるんじゃないかってことを申しましたけど、“あの危機”、すみません、ちょっと思わせぶりな書き方なんですけど、ま、この地図で何となく、この辺(朝鮮半島付近を示して)の話かなというのは分かっていただけるかもしれませんが、選挙の時だからこう内向きの話だけ、ま、消費税はあえて言うと内向きの話ですから、それだけじゃなくて、外を見なきゃいけないんじゃないか、それを僕たちが言う前に、あるいは政治家がそんなことを全然言えない中で、有権者が実は外を見てるんじゃないかというお話を今日したいんですね。で、まずあの、日曜日の参議院選挙の結果によってはですね、えー、この国の政治、実は大きく変わりますよね。というのは、当然この参議院選挙のその勝ち負けで言うと、政策じゃなくて勝ち負けで言うと、最大の焦点っていうのは、民主党が参議院でも単独で過半数を取るのか、あるいは連立を組んだら過半数を取るのか、つまり衆参のねじれが起きるのか起きないのか、それがもちろん重大な焦点ですね。で、どっちがいいかってことはもちろん公示中、申すわけにいきませんけれども、もしも民主党が衆参両方で過半数、あるいは連立政権が、民主党を中心とした連立政権が衆参両方とも過半数を握ったら、以下の法案については大きな影響が出るだろうと。はい、出して下さい」

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村西利恵
「それが消費税の関連法案、郵政改革法案、国会改革法案、地域主権法案、外国人地方参政権法案、そして夫婦別姓法案、人権擁護法案」

青山繁晴
「はい。あの、選挙終わりましたら、夏休みのシーズン、お盆シーズンを経て、9月に、普通で言うと臨時国会開かれてですね、あの、この中、もうこれいずれも国の今後の将来を決めるような、左右するような重要な法案が、全部がいきなり出てくるかどうかは別にして、しかし、さっき言いましたように、選挙の結果によってはどんどん出てくるということにおそらくなると思われます。で、これだけ実は数があるんですけれどね、ほんとはまだありますけど、エネルギーの関連法案とかまだあるんですけれども、この中で、ま、不肖僕に対して、これはどうなるんだっていう問い合わせが一番多かったのは、実はこの中でこれです」

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村西利恵
外国人地方参政権法案

青山繁晴
「はい。で、それは、この法案にその、反対の方だけじゃなくて、賛成の立場の人からもですね、あの、実はどうなるんだという、お前に聞きたいという、厳しいメールなんかもたくさん来たわけですね。で、これ実は、国民の関心事ってことは政党も分かってないわけじゃなくて、えー、今回、参院選のマニフェストや公約などにかなりはっきり出ています。えー、それを見てみましょう」

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村西利恵
「外国人地方参政権に関する各党のマニフェスト、あるいは公約などより抜粋しました」

青山繁晴
「はい。で、これ見ていただくとですね、えー、まず反対ですっていうのが、あの、ここのグループですね」

村西利恵
「青色のグループになります」

青山繁晴
「ま、あの、自民党が一番大きいわけですけど、数としては。それ以外の、こう連立組んでる国民新党も反対、みんなの党も、たちあがれ日本も反対。えー、そしてはっきり賛成だという立場、で、これもあの、中途半端じゃなく……あっ、あの、ごめんなさい、新党改革、忘れたわけじゃないですよ、舛添さんごめんなさいね(笑)。えー、あの、はっきり反対。で、はっきり賛成っていうのもこれ…」

村西利恵
「赤のほう」

青山繁晴
「非常に色分けが明確なんですよね。で、ここまで話してきて、やっぱり誰が見ても、あの、あれあれ?と思うのは、肝心の大与党の民主党が、これマニフェストに記載がないんですよ

村西利恵
「はい。で、党の本部に確認しますと、様々な論点があるので検討しているという返答でした

青山繁晴
「はい。実はその、様々な論点は自民党の中にも賛成派、反対派が…」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「ね、賛成派もいるんですけれどね。だからそれは本来はやっぱり記載すべきだと思いますけれども、しかしあの、日曜日に投票を控えて、私たち有権者としてはですね、できれば有権者の方が、あの、ご自分の選挙区、あるいは比例代表で自分の、ご自分の関心のある候補者に対して、直接お聞きになるということも僕は必要かなと思います

村西利恵
「どういう考えなのかと」

青山繁晴
「はい。あの、それぐらい大事な法案ですから、大事な法案を左右しますから、あの、その時にですね、大事なことは、民主党の本部としてマニフェストに記載してない以上は、候補者は逃げないで、はっきり有権者から聞かれたら答えていただきたいと思うんですね。で、今日、もう一度言いますが、最初に有権者は長い耳持ってるんじゃないかと申しましたのは、この外国人地方参政権、これを今回の選挙ではっきり、えー、いわば白黒をつける、その、やるのかやらないのか、むしろはっきりさせた方がいいんじゃないかと、その、賛成の方、反対の方、両方ともそう思ってるっていうのはですね、あの、僕としてはもう一回言いますが、あの、希望を感じるところで、有権者はこの音も聞いてるのかなあと、ね。この音っていうのは、実は重大な出来事があったんです。日本のメディアではほとんど報道されてないのに、重大な出来事がありました。それはこれです」

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村西利恵
「先月の26日、サミット開催中に行われたアメリカと韓国の首脳会談で、2015年の末まで、アメリカ・韓国連合軍の、アメリカの持っている『指揮権』を延長するということが合意されました

青山繁晴
「はい。ちょっと漢字が多くて難しい話に見えますが、全然難しくないです。その前にちょっと申しておきますと、これ先月26日って、ま、ついこないだカナダでやったサミットの時にですね、それを、そのチャンスを活かして、オバマさんと韓国の李明博大統領がかなりじっくり首脳会談しました。で、その時に、けっこう世界がびっくりした方針転換があったんです。で、その方針転換、もともとの方針は何かというと、朝鮮半島の韓国の側にはですね、アメリカと韓国軍の連合軍がいる、これは皆さんよくご承知の通りですね。えー、1950年から53年まで朝鮮戦争がありまして、それでアメリカと韓国が、北朝鮮と中国の連合軍と戦って、今、中国軍はもう朝鮮半島にいませんけれども、アメリカ軍はそのまま、これあの、国連軍っていう成り立ちですから、今もいるわけですね。で、国連軍という成り立ちもあって、これ韓国がその、統一した指揮権を持つんじゃなくて、アメリカ軍がずっと持ってきたんです。ところがこの、皆さん、李明博大統領の前の盧武鉉大統領、ご記憶ですね。何と自殺されましたが、この盧武鉉大統領の時代はかなり反米だったので、これはやっぱり韓国の主権から言っておかしいという主張をされて、韓国にこの指揮権を移せと、そして、じゃあアメリカはそうですか、じゃあ移しますよと、けっこうこうぶつかってですね、2012年の4月に移すことになってたんです。2012年ですからけっこうもう迫ってるわけですが、それをひっくり返したわけですね。だから延長っていうと柔らかいけれども、これ実は前の政権のことをひっくり返して、2015年の年末までですから、5年間たっぷり、今のままの、アメリカがあの、いわばガチンコでいるその軍事体制を続けるというふうに変わったんですね。これはあの、アジアの安全保障にとってはあの、大問題、大問題っていうか、その、非常に大きな方針転換なんですね」

村西利恵
「そうですね」

青山繁晴
「で、これがどうしてこうなったのかということについて、実は直接話を聞きました。はい、出して下さい」

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村西利恵
「アメリカ、韓国の軍当局者によると、米韓連合軍の作戦指揮権をアメリカが延長して保持する理由は、今後5年以内に北朝鮮が崩壊する可能性に備えるためだと」

青山繁晴
「はい。あの、まず情報元ですけれども、僕はあの、本職が国家安全保障に関わることですから、アメリカ軍も韓国軍も、これ当局者、もうはっきり言うと将軍クラスです。えー、長いこと連絡取ってる人がいますから、将軍になる前からですね。えー、ダイレクトに聞きました。すると見事に話は一致しててですね、2015年年末まで、今の体制続けるってことは、まぁ5年半たっぷりあって、その間には、つまり5年も経つ、これ長期とは言えないですね。でも短期でもない。目の前でもなくて、中期の間に、中期的な間にやっぱり北朝鮮は今の体制は崩壊していくだろうと。だからこそ、その有事に備えなきゃいけないという意味であると。で、ここは一致しててですね。で、それにさらに、たとえば外務省の考え方などを加えて総合的に申しますとね、要するに北朝鮮は今、金正日さんの健康状態は万全とは言えません。あの、たとえば日本の公安当局によれば、時々正しい判断するけども、時々判断できなくなるってこともあって、ご本人が自覚されてるようですから、皆さんご存知のように、三男坊、三男の人に、キム・ジョンウンさんに、えー、権力移そうとしてるんですが、それ中国は納得してくれなかったりして、上手くいってないから、その後継者問題を中心としてやっぱり今の体制は崩壊していくんじゃないかと。で、その時に、崩壊するから必ず戦争になるとは限らないけれども、しかし北朝鮮はすでにもう核爆弾あるわけですから。そういう時にはアメリカ軍の専門家が出て、韓国も核持ってないからよく分かりませんから、核を持ってるアメリカが出ていって、その核爆弾の捜索や、確保もしなきゃいけないから、(米韓連合軍の)体制を変えないんだよってことになるんですね。で、そうするとですね、そうすると、5年以内に今の(北朝鮮の)体制が崩壊するとなると、私たちは日本について、このことを考えなきゃいけないですね。はい、出して下さい」

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村西利恵
北朝鮮崩壊で、日本が直面するのはズバリ『難民』の問題

青山繁晴
「はい。で、これは昔からよく言われてることで、但しあの、誇張して考えてはいけないと思います。つまりね、この地図で一目瞭然、やっぱり難民が出たらですよ、中国とか韓国に行くのが普通であってですね」

村西利恵
「歩いて行けますからね」

青山繁晴
「はい。その、船に乗って日本にどれだけ来るかっていうことはありますが、でも、今まで日本は実際に難民をほとんど受け入れたことはありません。ごく少数ですからね。それははるかに上回ることはほぼ確実なので、難民って言葉はみんな馴染んでるけれども、ほんとはよく考えると、実は日本にとってはこういうことなんです。はい、出して下さい」

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村西利恵
新しい外国人の流入

青山繁晴
「はい。すなわちですね、これ難民ってたとえば短期的な餓えが起きた、飢餓が起きたとか、あるいは大災害でその、難民が出て、一時的に受け入れましょうって話じゃなくて、今見てるこの国境線がおそらく引き直しになる。アジア全体が大きな変化を起こすってことですね。ということはその、難民を日本は受け入れなきゃいけません、日本もですね、必ず。それをすぐ戻せばいいって話じゃなくて、これはもう5年10年15年20年と続いていく話におそらくなるでしょう、これが起きたらですね。で、難民の中には定住権を望む人もおそらく出てくるでしょう。で、その時に日本はどうするのか。その新しい外国人の存在をどう扱うのか。で、おそらくこれより前に外国人地方参政権が成立するんだったら成立してるわけですから、つまり同じ外国人が来た時に、じゃあ、この、この人たちもどんどん参政権を与えましょうって国家になるのか、それとも今までの日本の伝統を守っていくのか、これはやっぱり大きな分かれ道になるわけですよ

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山本浩之
「確かにそうですね。あの、これまで日本に住んでいる、その、永住外国人にとっても、この地方参政権ってのは大変大切な問題だと思いますし、だからこそ議論をしなきゃいけないのに、避けてきたということがあります。今おっしゃるその難民が、あの、日本に来て、その方たちが定住するっていうことになると、なおさら議論を急がなきゃいけない。そうするとね、青山さんね、もともとその、入管法にしても、難民認定法にしても、これについても議論してないじゃないですか。それもしなきゃいけないし、そもそも今、話を伺ってて、朝鮮半島そのものに有事があった時に、日本としてどう対応するんだろうっていう、一番根本のところ、私たち話してませんよね

青山繁晴
「その通りです。今日はヤマヒロさんと打ち合わせしてないんですけど(笑)」

山本浩之
「いや、今、話聞いてて、2つがこう結びつくなあというふうに思いましたね」

青山繁晴
「全くその通りなんです。だから今まで外国人地方参政権の話は、かつての歴史の話とか、過去のことに目を向ける部分が多かったんですね。ま、この番組では新しく中国人のことも考えなきゃいけませんよと言ってきましたけど、それだけにとどまらず、ヤマヒロさんがおっしゃった通り、アジアが今後、その、冷戦終わって20年を経て、ついにアジアでも冷戦が終わって大きな変化が起きるんだから、全体として取り組まなきゃいけない。その象徴のひとつがその外国人地方参政権だということなんですよね。で、皆さんここまでお話してきてですね、じゃあその肝心の北朝鮮は、その、今の事態を、つまりアメリカ軍と韓国軍がもう一回タッグを組み直したと。それは自分たちの体制崩壊に備えるためだと。そういうのがありありと見える中で、その北朝鮮は、肝心の北朝鮮はどう反論してるんだってのは、当然お知りになりたいと思います。そのキーワードはこれです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『あの巨人が裏切る』。半島情勢、今後5年間でどうなっていくのか。CMのあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「さ、この先の半島情勢、えー、今後、北朝鮮にどんな変化が起きてくるのか。引き続きお願いします」

青山繁晴
「はい。あの、前半申しました通り、その、北朝鮮はどんな反応してるかっていうことから、後半お話ししたいんですが、これがすっごい反応なんですよ。はい、ちょっと出して下さい」

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村西利恵
「北朝鮮の祖国平和統一委員会は、今月1日に談話を発表しました。その内容は、『危険千万な現事態をより一層極端に追い込み、我々と全面戦争も辞さない極めて重大な挑発だ』」

青山繁晴
「はい。これご覧になると、まぁ北朝鮮はいつもこういう調子じゃないかと言われる方もいらっしゃるでしょうが、それからもうひとつ、その、祖国平和統一委員会って何だろうってことになるんですけど、まぁ金正日さん本人が言ってるんじゃなくて、これはまぁ普通で言うと、宣伝工作機関です。あの、西側の見方によればですね。で、あの、だから大したことないんじゃないかって見方をする方はいらっしゃると思いますが、いや、そうじゃなくて、これはほとんど悲鳴のような談話ですね。で、本来は戦略的な北朝鮮にとってはこういう談話は、こういうやり方しないんですよ、こういうケースは。どうしてかというと、これやるとですよ、ああ、やっぱり米韓連合軍の指揮権がアメリカにちゃんとあるってことは、北朝鮮にとって大打撃なんだなと」

一同
「うん(同意)」

青山繁晴
「アメリカ軍と韓国軍がタッグマッチを組んで、タッグを組んで迫っていけば、北朝鮮はもう悲鳴を上げるんだなということが分かっちゃいますから」

村西利恵
「確かにそうですね」

青山繁晴
「普通はここまで、あの、言わないはずなんですよ。このケースではですね。で、どうしてこのケースでこう言ったのかというと、これは実は日本のたとえば外事警察の関連の当局者などの見方も合わせると、ちょっと回りくどいですが、要するにインテリジェンスを全部含めると、こうであろうと。はい」

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村西利恵
金正日総書記の頭の中には、イラク戦争のフセイン大統領が浮かんでいると

一同
「ああー」

青山繁晴
「はい。これあの、金正日総書記の頭の中をどうして分かるんだっていう、あの、ことも思う人いるかもしれませんが、実はこれ有名な話で、イラク戦争の真っ最中に金正日総書記が、これは現実のアクションとして、行動として、地下の特別室に立てこもって、このアメリカ軍とその、フセイン大統領の間に起きたことを克明に追いながら、なおかつ自分を身を隠して、つまりアメリカがフセイン大統領と同時に自分とこに来るんじゃないかって警戒までして、深い関心を持ってフォローしてたってのはこれ、有名な話なんですね。で、これは金正日総書記は頭良さそうに見えて、案外違うことを結びつけるんだと、見方をした、実は専門家もいたんですが、違います。そうじゃなくて、金正日総書記はやっぱり非常に正確に事態を見てたと僕は思ってます。というのは、背景にこれがあるからです」

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村西利恵
「それが朝鮮半島有事に発動されるアメリカ・韓国の軍事作戦、5027。そのポイントは、金一族支配体制を排除。さらには、戦争準備の動きに対して先制攻撃をするというものです」

青山繁晴
「はい。これアメリカが韓国で北朝鮮を最終的にどうするのかっていう軍事作戦。ずーっと更新してきてるんですね。で、今回の指揮権やっぱりアメリカが続けますという背景には、この作戦の中の5027と呼ばれるものをやっぱりやりましょうということがあるのは、これは間違いがないです。で、この5027の中身、今、村西さんが話してくれた通りなんですが、これ皆さん見ていただくとね、これ、朝鮮半島の話じゃなくて、まるで、ね、あの、中東のイラクで起きたような話じゃないですか」

岡安譲
「ほんとそうですね」

青山繁晴
「つまりイラクのサッダーム・フセイン大統領は、アメリカに戦争を仕掛けたわけじゃなくて、アメリカはイラク戦争始まってないのに、アメリカの方から、はっきり言うと、勝手に大量破壊兵器を持ってアメリカとやるつもりだろうということを勝手に言って、先制攻撃をかけちゃって、そしてその上で、はっきり言うと侵略してですよ、あの、問題は山のようにあったけれども、独裁者であったけれども、他国の大統領のサッダーム・フセイン大統領を逮捕して、で、そのあとアメリカのバックアップで作ったイラクの新体制によって死刑判決を受けて、そして死刑を執行されてしまったわけですね。ということは、金正日総書記から見たらですよ、この、改めてこの5027はどう見えるかというと、これ、中東で実験したように見えるわけですよね。で、もう一度アメリカと韓国を組み直したってことは、これはやっぱり朝鮮半島にやるつもりじゃないのかと」

村西利恵
「次は自分だと」

青山繁晴
「はい。だからこれ決してあの、金正日総書記のたとえば誇大妄想とかじゃなくて、よくアメリカのその本心、本質を僕は見た動きだと思うんですね。ところがこの話で大事なことはですね、サッダーム・フセイン大統領と金正日総書記の間にはほんとは大きな大きな違いがあって、それは何ですか、岡安ちゃん」

岡安譲
「それは、バックアップに誰がいるかいないかの違いだと思います」

青山繁晴
「はい。それがキーワードにあった巨人ですよね。するともう分かりますよね」

岡安譲
「これね、でも二者択一かなと思ってて。中国なのかロシアなのか、どっちだろうと僕は思ってたんですが」

青山繁晴
「なるほど。それはとても高級な悩みだけども、いざという時にロシアがアメリカと戦って金正日さんを守るってことは、はっきり言うとほとんど考えられなくて、やっぱりその、これ朝鮮半島から始まってることですから、朝鮮半島の時にはいろんな裏はあっても、とにかく中国は、中国の解放軍を出して、人民解放軍を出して、朝鮮半島まで下りてきて、中国人もたくさん死んだわけですから。だからずーっと中国さえ、この間に挟まってくれれば、これは実際には起きないと。つまりサッダーム・フセイン大統領には中国のような存在はなかったわけです。ということは皆さん、思い出していただくと、さっきの悲鳴のような北朝鮮の異例な談話というのは、実はアメリカや韓国や、ましてや日本に向けたもんじゃなくて、誰に向けたかというと、もちろん中国に向けたものだったと。中国よ、これに介入してくれと。で、その中国はどう、あの、どうだったかというとですね、えー、ちょっと出していただけますか」

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村西利恵
「まず今の内容をおさらいすると、日本政府の情報当局者によれば『北朝鮮の反応というのは、中国に訴えかける意思表示だった』と」

青山繁晴
「はい。ちょっと今ね、話をぼくスッとこう飛ばしましたけど、整理したらこういうことであって、そして中国は今どういう反応かというと、こうです」

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村西利恵
中国は一切反応せず

青山繁晴
「はい。これ皆さんね、今現在、目の前で起きてることと対照的だってのにお気づきでしょ?つまりこないだ、3月26日に韓国の、韓国海軍の哨戒艦撃沈されて、今、国連の安保理で話し合いをしてますね。で、その時、この今は、中国は、北朝鮮を刺激するなと、だから安保理でよけいな制裁決議出すなと言って、安保理はこう固まってしまってるわけですよね。今は、つまり上海万博もやってて、朝鮮半島がもめたら困る今は、中国が北朝鮮の味方をしてるけれども、今日お話ししてる通り、中期的な、5年先の話になると、中国は反応しないんですよ。ということは、これは上海万博が終わって、2011年になり、2012年になり、時代が進んでいったら何が起きるかというと、これが起きるんじゃないかってことです」

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村西利恵
上海万博を済ませて、アメリカ・中国による金一族排除が今後、数年の間に行われる

青山繁晴
「はい。2008年の北京オリンピックと上海万博を無事に済ませるってのは中国の悲願でした。日本を超えるためにも。東京五輪、大阪万博を超えたい。それが終わって、来年になり再来年になり進んでいくと、その間に実はアメリカと中国で裏取引をして、金一族だけの排除を図る可能性が十分ある。その裏取引は何かというと、たとえば中国のために朝鮮民主主義人民共和国っていう存在はそのまま維持して、その、金一族は、中国に逆らって核爆弾も造ったわけですから、それを一緒に排除してですね、そして、中国に都合のいい新しい指導部を作る。それはアメリカが手を結んで、これ実現する。これ十分可能性があるだけじゃなくてですね、実は韓国にとってもこれは本音で言うとありがたいんです、はっきり申しますが」

村西利恵
「ありがたい」

青山繁晴
「祖国統一をもちろん掲げてますけれど、この今のひどい経済状態の混乱した北朝鮮を呑み込むとですよ、韓国経済もあっという間にダメになってしまう。あの強かった東ドイツを吸収した西ドイツが一時こんなに傾いて、まだ傷跡終わってないんですよ。ドイツ行くと失業者いっぱいいますからね。だからそれを知ってるから、韓国にとっても都合がいい。そして日本にとっては、さらに重大なのは、実は拉致事件というのは、金一族の支配下にある工作機関がやったものであって、中国が期待してるような朝鮮人民軍、軍部からの新しい指導層は、拉致事件に関わってない人物がほとんどだと思われますから、拉致事件の解決、最後の一人まで取り返すっていう私たちの目的が実行できるかもしれない。ということは、北朝鮮以外はみんなにとって都合がいい。そして岡安さんが言ったロシアにとってもですよ、これは呑めない話じゃないんですよ。ということは、周りの人間が全部都合よければ、これは起きる可能性が高いということであって、えー、今日の話のもとに戻りますと、外国人地方参政権は、日本だけの問題じゃなくて、この朝鮮半島が変わっていき、あるいは、ロシアも含めてそのアジアの在り方が全部変わっていく時に、日本の国内の受け入れ態勢をどうしますかと、いうことにつながってる、それをよーく有権者が長い耳で感じ取ってるんじゃないかと思うんですよね。で、皆さん、日本の国政選挙がこの、アジア全体の組み替えのような大きな世界の動きに直接つながることって、今までほとんどなかったんじゃないかと思いますから、今回の参議院選挙は地味に見えて、とても重大な選択だと思いますから、みんなで投票に行きたいと思います」

山本浩之
「ありがとうございます。ま、ほんとに国政選挙を間近に控えた今だから、こうした日本が課せられた問題について、本当は政治家の口からですね、その考えを聞きたいところですよね。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 外国人地方参政権を取り上げて下さって良かったです(≧∇≦)。私はこの問題で難民のことまでは考えてませんでしたから、大変勉強になりました。

 今日の「アンカー」では他に「ウイグル暴動から1年」のニュース報道及び青山さんの解説がありました。
 freewillさんのブログで近々起こして下さると思いますので、ぜひご覧になって下さい。

 ウイグルのことでついでに言うと、関西テレビも含めてたぶんほとんどの日本のメディアが「ウイグル人」でなく「ウイグル族」と表現してるんですよね(チベット人を「チベット族」と呼ぶのと同じで)。遺憾なことです。

 もしも将来、万一、台湾や日本が中国に侵略されて自治区になってしまったら、台湾人を「台湾族」、日本人を「日本族」と呼ぶのか?……と考えたらすぐに分かりそうなもんですけどね(T^T)
 もちろん青山さんは「ウイグル人」と呼ばれています。

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※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。


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