「アンカー」小沢氏『起訴相当』で民主党激震
■4/28放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
マスコミはほとんど論点にしていませんが、検察審議会が「起訴相当」を突き付けた相手、それはまず第一に検察。
コーナー前に、その「起訴相当」のニュース全般が取り上げられ、青山さんの解説がありました。
まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■民主・小沢幹事長に「起訴相当」 小沢幹事長「意外な結果で驚いている」(FNN4/28)
■鳩山首相、「起訴相当」議決受けた小沢幹事長の続投容認する意向明らかに(FNN4/28)
(11人の審査員全員一致の「起訴相当」の議決。そして今日、(番組が)街の声をいろいろ伺っても、20人中19人がそれを支持したということが出ています。市民感覚では小沢氏を起訴すべしと示したわけですが、この議決内容については?)
全くクジで選ばれただけの、立場、考え方、世代が違う11人の審査員全員が一致して起訴すべきというのは僕も驚いた。11分の8以上(の賛意で)そうなるが、8か9かなと思ってたのが、これすごい違い。あえて言うと、テレビ番組を通じていろんな評論家やいろんな人がいろいろ言ったが、国民の方は非常にまっとうな、真っ直ぐ1本の健全な常識を守っていたということだと思う。そのまま素直に受け止めるべき。
(秘書がやったという言い逃れはもうできないんだいうことを示したわけですが)
同じように秘書がやったと言ってる鳩山さんと小沢さんとでどうしてこんなに大きな違いが出るのか、国民の方がちょっと知りたいところでもあるんじゃないかと思うが、僕が取材した限りでは、永遠に公表されないことがおそらく1つあって、鳩山総理の事件について、説明役はあくまで検事がやる、つまり調べてきたのは検事だから。で、アドバイザーの弁護士が入る。たとえば東京検察審査会だったら、東京弁護士会が選んだ、これ基準はないが、東京弁護士会で選ぶ弁護士がアドバイザーに入る。でも事件の証拠やそういうのは検事が説明するが、鳩山さんの件については、僕が聞いてる限りでは、憲法75条に、要は総理大臣は訴追できないんだと。僕はこれ検察の憲法解釈間違ってると思う。具体的に言うと、75条には国務大臣を訴追する時には総理大臣の許可がいると書いてある。だから総理大臣はそんなことしないという前提に読める。でも後半に、これがために訴追の権利は、これは侵されないっていう意味のこと書いてあるから、僕は、検察は鳩山さんに、ご自分に逮捕する許可を我々に出してくれるか問うべきだったと思うが、検察は最高首脳陣の判断としてこれをしなかった。で、検察審査会の一般市民の方々に、憲法によれば総理大臣は実は裁判にかけられないんですということを言ったので、それで、じゃあ無理なんですねと。でもおかしいじゃないですかと。全部「秘書が秘書が」で通るのか。それからお母様から毎月1500万円もらってて、秘書だけ知ってて本人は知らないってありますか?と。だから異例の意見が書かれた。で、小沢さんについてはその縛りはないから、証拠をまともに見たら、これだけ証拠が揃っててどうして起訴しないんですかという、健全な結論になったというのが僕は真相だと考えてます。
(今後の流れについてはこのあと青山さんのコーナーで詳しく解説していただくが、昨日の起訴相当というものを受けて、小沢幹事長の会見、私には強弁としか映らなかったが、そして今日また鳩山総理がこのまま頑張ってと言ってる。これって、今までは国会議員あるいは政府首脳、こういった人たちの言動には敬意を払って私は見てましたし。ただ、ひとつにはですね、政治資金規正法っていうのは政治家にとって非常に重い罰則。にも関わらず、秘書が有罪になれば自動的に当選が無効になるという連座制というの、はっきりとしてこなかったというのが、こういう曖昧なやり方というか、それで貫き通すことにもなってしまうし、ここをもう、この際すぐにでも適用するために私たちが変えていかないといけない)
国会議員だけに立法を任せると、よく言われるのは、泥棒に刑法作らせるのと同じだと。だから泥棒が刑法作ってぐるぐる回ってるんじゃなくて、ほんとは根っこで国民が支えてるわけだから、私たちの意見を直接、国会でどんな法律作るかに反映させなきゃいけないと。昔だったらデモかけるしかなかったけど、今だったら電子メールもあれば、発言する機会は多いから、やっぱり皆さんの思ってる素朴な疑問や怒りをダイレクトにぶつけるのがいいと思う。各党、HPも開いてますしね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「で、今後の流れについてですけれども、これはもう“ニュースDEズバリ”のコーナーで詳しく解説していただきます。よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。まああの、今日は当然あの、この話以外の話したら、何か逃げてんのかということになるくらいなんで(笑)、あの、ま、実はあの、今日、僕も一睡もしないで来てるんですが、あの、夕べから今朝にかけて寝なかった政治家って案外多いと思うんですよね。で、その中で一番睡眠とれなかったのは、やっぱり小沢さんかなと思うんですよ。で、そして、その、今ね、この、ま、ゴールデンウィーク直前の今なんですが、その、ゴールデンウィークっていう期間に向けて、その、いろんな人が、今まで10年20年いわばこう何とか、あの、くぐり抜けてきたり、ごまかしてきたり、曖昧にしてきたり、何とかあの、やってこれた人たちがこれを迫られると思います(フリップ出す)」
山本浩之
「『究極の選択』」
青山繁晴
「はい。で、これズバリ、一番究極の選択を迫られるのは小沢一郎さん、その人であって、もう10年20年、日本の政治をいろんな意味で、あの、いわば、あの、一番あの、ま、かき回してきたって人もいるし、引っ張ってきたって人もいるし、その重い存在だった小沢さんにとって、究極の選択の時がついにやってきたなと。で、それもちろん小沢さん個人の問題じゃなくて、私たちの政治の問題、政治の課題として、一緒に今日も考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
小沢氏に“起訴相当”の波紋!▽小鳩体制に激震走る緊迫政局を青山ズバリ
マスコミはほとんど論点にしていませんが、検察審議会が「起訴相当」を突き付けた相手、それはまず第一に検察。
コーナー前に、その「起訴相当」のニュース全般が取り上げられ、青山さんの解説がありました。
まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■民主・小沢幹事長に「起訴相当」 小沢幹事長「意外な結果で驚いている」(FNN4/28)
■鳩山首相、「起訴相当」議決受けた小沢幹事長の続投容認する意向明らかに(FNN4/28)
(11人の審査員全員一致の「起訴相当」の議決。そして今日、(番組が)街の声をいろいろ伺っても、20人中19人がそれを支持したということが出ています。市民感覚では小沢氏を起訴すべしと示したわけですが、この議決内容については?)
全くクジで選ばれただけの、立場、考え方、世代が違う11人の審査員全員が一致して起訴すべきというのは僕も驚いた。11分の8以上(の賛意で)そうなるが、8か9かなと思ってたのが、これすごい違い。あえて言うと、テレビ番組を通じていろんな評論家やいろんな人がいろいろ言ったが、国民の方は非常にまっとうな、真っ直ぐ1本の健全な常識を守っていたということだと思う。そのまま素直に受け止めるべき。
(秘書がやったという言い逃れはもうできないんだいうことを示したわけですが)
同じように秘書がやったと言ってる鳩山さんと小沢さんとでどうしてこんなに大きな違いが出るのか、国民の方がちょっと知りたいところでもあるんじゃないかと思うが、僕が取材した限りでは、永遠に公表されないことがおそらく1つあって、鳩山総理の事件について、説明役はあくまで検事がやる、つまり調べてきたのは検事だから。で、アドバイザーの弁護士が入る。たとえば東京検察審査会だったら、東京弁護士会が選んだ、これ基準はないが、東京弁護士会で選ぶ弁護士がアドバイザーに入る。でも事件の証拠やそういうのは検事が説明するが、鳩山さんの件については、僕が聞いてる限りでは、憲法75条に、要は総理大臣は訴追できないんだと。僕はこれ検察の憲法解釈間違ってると思う。具体的に言うと、75条には国務大臣を訴追する時には総理大臣の許可がいると書いてある。だから総理大臣はそんなことしないという前提に読める。でも後半に、これがために訴追の権利は、これは侵されないっていう意味のこと書いてあるから、僕は、検察は鳩山さんに、ご自分に逮捕する許可を我々に出してくれるか問うべきだったと思うが、検察は最高首脳陣の判断としてこれをしなかった。で、検察審査会の一般市民の方々に、憲法によれば総理大臣は実は裁判にかけられないんですということを言ったので、それで、じゃあ無理なんですねと。でもおかしいじゃないですかと。全部「秘書が秘書が」で通るのか。それからお母様から毎月1500万円もらってて、秘書だけ知ってて本人は知らないってありますか?と。だから異例の意見が書かれた。で、小沢さんについてはその縛りはないから、証拠をまともに見たら、これだけ証拠が揃っててどうして起訴しないんですかという、健全な結論になったというのが僕は真相だと考えてます。
(今後の流れについてはこのあと青山さんのコーナーで詳しく解説していただくが、昨日の起訴相当というものを受けて、小沢幹事長の会見、私には強弁としか映らなかったが、そして今日また鳩山総理がこのまま頑張ってと言ってる。これって、今までは国会議員あるいは政府首脳、こういった人たちの言動には敬意を払って私は見てましたし。ただ、ひとつにはですね、政治資金規正法っていうのは政治家にとって非常に重い罰則。にも関わらず、秘書が有罪になれば自動的に当選が無効になるという連座制というの、はっきりとしてこなかったというのが、こういう曖昧なやり方というか、それで貫き通すことにもなってしまうし、ここをもう、この際すぐにでも適用するために私たちが変えていかないといけない)
国会議員だけに立法を任せると、よく言われるのは、泥棒に刑法作らせるのと同じだと。だから泥棒が刑法作ってぐるぐる回ってるんじゃなくて、ほんとは根っこで国民が支えてるわけだから、私たちの意見を直接、国会でどんな法律作るかに反映させなきゃいけないと。昔だったらデモかけるしかなかったけど、今だったら電子メールもあれば、発言する機会は多いから、やっぱり皆さんの思ってる素朴な疑問や怒りをダイレクトにぶつけるのがいいと思う。各党、HPも開いてますしね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「で、今後の流れについてですけれども、これはもう“ニュースDEズバリ”のコーナーで詳しく解説していただきます。よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。まああの、今日は当然あの、この話以外の話したら、何か逃げてんのかということになるくらいなんで(笑)、あの、ま、実はあの、今日、僕も一睡もしないで来てるんですが、あの、夕べから今朝にかけて寝なかった政治家って案外多いと思うんですよね。で、その中で一番睡眠とれなかったのは、やっぱり小沢さんかなと思うんですよ。で、そして、その、今ね、この、ま、ゴールデンウィーク直前の今なんですが、その、ゴールデンウィークっていう期間に向けて、その、いろんな人が、今まで10年20年いわばこう何とか、あの、くぐり抜けてきたり、ごまかしてきたり、曖昧にしてきたり、何とかあの、やってこれた人たちがこれを迫られると思います(フリップ出す)」
山本浩之
「『究極の選択』」
青山繁晴
「はい。で、これズバリ、一番究極の選択を迫られるのは小沢一郎さん、その人であって、もう10年20年、日本の政治をいろんな意味で、あの、いわば、あの、一番あの、ま、かき回してきたって人もいるし、引っ張ってきたって人もいるし、その重い存在だった小沢さんにとって、究極の選択の時がついにやってきたなと。で、それもちろん小沢さん個人の問題じゃなくて、私たちの政治の問題、政治の課題として、一緒に今日も考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、鳩山政権の支持率低下に歯止めがかからない中、えー、小沢幹事長の政治とカネをめぐる事件がまた再燃いたしました。えー、今後、鳩山・小沢体制はどうなっていくのか。検察当局の動きもあわせて、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えーっとですね、まずね、えー、ここに、ま、激震と書いてあって、その通りで、検察審査会が全員一致で起訴相当というのを出したと。でもこれが昨日出てからですね、もうとにかく報道はもう9割、この小沢さんどうすんだと。で、残り1割で鳩山さん、それでどうすんのと。まず小沢さんどうするかにワーッとこの報道が集中してんですが、これほんとは違いますよね。その、私たち市民の議決機関である、ほんとに私たち市民、同じ市民の議決機関、検察審議会が起訴相当と言って、問いかけたのは、誰に問いかけたのかというのは、ほんとは小沢さんに聞いたんじゃなくて、こうですよね。出して下さい」
村西利恵
「小沢幹事長ではなく、検察。最高検と東京地検特捜部だと」
青山繁晴
「はい。まず、その検察審査会、つまり検察の起訴・不起訴のやり方を審査する会ですから、小沢審査会じゃないんで。検察よ、あなたは国民から付託された、その、強制捜査権をもって、その、ちゃんとそれを捜査して、証拠をこれだけ集めたのに、なぜ起訴しなかったんだということを聞いてるわけですね。そしてそれも、この検察審査会の公表された議決書を読みますと、具体的に、ただただ漠然と検察じゃなくて、最高検と東京地検特捜部に、これ僕はあの、しっかり問いかけてる議決書だなと思ったんですよ。つまり東京地検特捜部の調べた証拠の中にはですよ、たとえば逮捕された元秘書の石川代議士や、あるいは他の秘書さんたちは、小沢先生は全く知らなかったって供述を残したんじゃなくて、これ鳩山さんと違ってですね、その、小沢さんに報告はしましたってこと言ってるわけですよ。で、そういう証拠を東京地検特捜部が、その、固めていったのに、なぜその上の最高検の意思決定として不起訴になったのかってことを聞いてるわけですね。だから実はまず問われてるのは検察であって、もちろんその、この小沢さんや鳩山さんの、政治家がどう行動するかももちろん問われてるけど、真っ先に私たちの議決機関の検察審査会があなたたちはどうするんだと聞いたのは、検察に聞いてるわけですよ。検察これからどうするんだと」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、これ、実は法律でも、検察はこういうふうにやらなきゃいけないってことがしっかり決まってます。はい、出して下さい」
村西利恵
「昨日、第1回の議決で起訴相当が出ました。4月27日ですね。今後のスケジュールはこうなっています」
青山繁晴
「はい。検察が不起訴って言ったのに、いや、起訴相当にしますよと、起訴しなさいなと出たら、何と3カ月もらえるんですね、再捜査に。で、これは当然、この、ま、僕たち素人が起訴相当って言ったからすぐ起訴するんじゃなくて、もう一回プロがゆっくり捜査しなさいっていう、これ、私たちの大事な民主主義、民主的な司法制度でそうなってるわけですね。で、本当はこの原則3カ月で終わらなくてもいいんですよ。もう3カ月、ほんとは延長することができる。だからほんとは半年間、ごゆるりと捜査することもできるわけですね。で、まあいちおうその、3カ月としてですよ、検察、再捜査した、する、これから。そしてその、たとえば人の調べもする。ひょっとしたら小沢さんも含めて調べる、と思ったら調べられるわけですね。で、そしてその、検察が、やっぱりこれは検察審査会のおっしゃる通りだと思ったら、もうそこで起訴するやり方もある。そうじゃなくて、やっぱり私たちとしてはこれ裁判で有罪にするのは無理だから、不起訴ですとなったら、もう一回検察審査会がこれを審議するんですが、これ実はメンバー替わるんです。全員替わります。全員替わったけれどももう1回、2回目の、メンバー替わったのに、やっぱり起訴すべきだとなったら、もうこれは有無を言わさず、その、強制起訴で、小沢さんの場合は小沢さんが裁判にかけられて、被告席に立たなきゃいけないってことになるわけですね。で、これが通常のことなんですけど、今回はここに1個、大きなものが挟まってんですね。はい」
村西利恵
「それが7月に行われると言われている参議院選挙」
青山繁晴
「はい。で、まあ昨日、あの、寝ないでみんなバタバタしてる中でですね、民主党のけっこう中堅の人も、あの、複数の人が僕に電話してきたんですが、これってその3カ月プラス3カ月、ひょっとしたら6カ月これ、この、再捜査をやることもできんだから」
村西利恵
「10月ということですか」
青山繁晴
「うん。だから参院選のあとにしてくれることもあり得るよなって、あの、言ったんで、あの、僕は、いや、そんなことはないでしょうと、国民がこれだけ関心持ってることをね、その、もちろん政治影響与えないってことも大事だけど、でも逆に、投票する時のその参考材料でもあるわけですから、有権者にとっては大事な。政治とカネっていうのは、自由民主党も真っ黒でしたけれどもね、それも含めて有権者にとって大事なことなんだから、そんなあの、10月に延ばしたりすることはないでしょうと(笑)」
山本浩之
「国会議員の中にはそんな感覚の人もいるんですね」
青山繁晴
「ええ。いや、もうけっこう必死なんですよ。つまりもっとはっきり言うと、もう夏に改選を迎えてる参議院議員なんかはもうほんとにあの、お尻に火がついてるわけですからね」
山本浩之
「いや、気持ちは分かりますけれど、常識で考えれば分かるじゃないですか」
青山繁晴
「そうです。いや、もう残念ながら、一番あの、常識がない世界が政界だってのは、それ国民皆さん知ってますけど(笑)、ま、こういうことは笑って言うことじゃないんですけどね。でも僕は、でしょうだけで済まないから、当然、えー、現在の検察官たちに話を聞きました。そして決定権を持ってる人はこういうふうに言いました」
村西利恵
「『判断を下すまで3カ月あるが、参議院選挙にぶつかる。法的にはさらに3カ月延長も可能だが、それもできないので、早く結論を出します』」
青山繁晴
「ええ。これあの、言い切られました。それであの、ま、もうちょっとね、詳しく言われたんですけど、4月の27日に議決が出ましたね、検察審査会の。だからたっぷり3カ月使ったらですよ、7月の26日まであるってことなんですよ。で、今、参議院選挙って7月11日か7月25日かどっちかなんで、ちょうど重なるから、これはその、もっと早くさっさとやるべきだと思うと。だから早く結論を出しますと言い切られて、これは具体的にどういうことかというと、もうこうです」
村西利恵
「大型連休、ゴールデンウィーク明けにも起訴・不起訴の結論が出ると(一同驚き)」
青山繁晴
「はい。で、えー、ですからあの、ちょっとくだらないこと言いますけど、あの、僕の後輩の記者たち可哀相だなと(笑)。これ、もうゴールデンウィークこれで全部吹っ飛んだわけですけれどもね。ま、ゴールデンウィーク中にその、再捜査もやるっていうことになったわけですね。で、こうやって、もう大型連休明けに結論を出さなきゃいけない。その、そうですね、分かりました、起訴するって言うのか。いや、やっぱり元通り不起訴なんですと言うのか。これあの、さっきも言いました通り、検察が今、判断を問われていくわけですけど、これについて検察は真っ二つに実は分かれてるんです。まずこちらから。はい」
村西利恵
「『現在の証拠でも起訴できるので、検察自らが起訴すべき。判断するのは首脳陣だ』。これ、東京地検特捜部の幹部」
青山繁晴
「はい。あの、現在の東京地検特捜部のある幹部です。えー、実はこれ、もうはっきり言いますと2人聞きました。で、2人ともほとんど同じこと言われた。えー、我々としては今までの証拠、実はその証拠の中には、あの、さすがにどの証拠かってこと一切言われませんでしたよ。でもそれはたとえば石川代議士の供述とか、あるいは他の人の供述、それも証拠として考えていて、それから検察審査会の議決書にあった小沢さんそのものが、その、要するに不正なカネをごまかすためのその融資の書類にサインしてるじゃないですかと。そういうのも含めて言ってるんだろうと、これは推測ですけども、そういうもの、現在の証拠でも起訴すべき、いや、起訴できるはずだったので、こうやって市民の、国民の判断が出た以上は起訴すべきだと思うけれども、しかしもう特捜の手を離れて、判断するのは、えー、最高検とは彼らもちろん言わないけど、最高検を含めた首脳陣です、とも言ってるわけですね。ま、それもある程度事実かなと思いますよ。じゃあその最高検幹部はどう考えてるのかというと、これです」
村西利恵
「『新しい証拠はそれほど見つかっていない。検察としてはもう一度、不起訴の判断をするだろう』」
山本浩之
「はぁー」
青山繁晴
「はい。えー、これもね、あの、ま、だろうとは確かに言われたんだけど、相当はっきりと、いや、もう本当は不起訴しかないと思いますよと。で、僕は、それってこれから再捜査して、その、どういう新しい証拠が出るかどうかにかかるじゃないですかと言ったら、ちょっと微妙な言い方されたんですね。それほど見つかっていない、ってことは、ゼロじゃないと。これたとえばですよ、これも、ここもすみません、これはっきり申しますが、推測ですけれども、たとえば小沢事務所に、確かに1億円以上のお金を渡したと言ってる建設会社の会長さんがいてですね、今まで牢屋にいたんですが、その人がまああの、服役終わる形で出てきたんですよ。で、その人がひょっとしたら隠し球になるのかもしれないって話もありますが、そこは分からないけれども、これでちょっと皆さんお分かりになるでしょう?つまり検察審査会の議決がなくても、ずーっと調べはほんとは続いてたわけですよ」
一同
「そうか……」
青山繁晴
「『アンカー』でも言ったその、脱税も含めて、ずっとあの、続いてきたっていうのが本当のところなんですね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「そして、あの、これを、ま、今まで話したことをですね、整理して言うとどうなるか。はい、出して下さい」
村西利恵
「今後の展開は?ということなんですが、検察はゴールデンウィーク明けにも判断する。その後、検察審査会が2回目の『起訴相当』を議決する可能性が高いと」
青山繁晴
「はい、これは1回目がね、11人中の11人、全員が起訴すべきだになった。メンバーは替わってもですね、仮に検察がやっぱり連休明けにやっぱり起訴ですと言ったら、2回目の議決やるんですけど、もう一回同じ、いやそうじゃなくて起訴すべきですという結論が出る可能性が高いと、あくまで可能性ですけど、そうするとこれをもっとギュッと整理して一言で言うと、これです」
村西利恵
「『参議院選挙前の起訴は避けられない』」
青山繁晴
「はい。えー、まぁこれ避けられない情勢と言うべきですね。ほんとはここにあの、情勢と書く予定だったんですが(笑)、あの、入ってないけれども。しかしあの、入ってないっていうのは実は夕べ、まあ未明、1時40何分だったと思いますけど、あの、この閣僚のほうから1人電話かけてきた人がいて、その方はもう避けられないねと言われて、そしてその閣僚はもう一段踏み込んで何を言われたかというと、青山さん、起訴された幹事長で選挙なんかやれるわけないよと」
山本浩之
「いや、そうですね」
青山繁晴
「ね。あの、さっき検察の動きについても、もう大型連休明けにも結論出すって僕、話をなぜ詳しくしたかというと、要するに参院選前に結論出ちゃうと、で、その結論は起訴に向かってんだから、それで選挙なんかできるわけがないというのが、もうこれ常識だと、現職閣僚が言ってるわけですね。で、それなのに小沢さんはこの話をしたわけですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「昨日の小沢幹事長の続投宣言、その内容は、『意外な結果で、驚いているところでございます。私自身、何もやましいこともありませんので、与えられた職務を淡々と、全力でこなしていくということに尽きると思います』」
青山繁晴
「はい。そしてね、ここに字はないけれども、ちょっと不思議なことを何度も小沢さんは言ったんですよ。検察がこのあと適切な判断をして下さると思いますって、何度も言ったんです。もう検察の話じゃない、そうじゃなくて検察審査会なんですよ。だから小沢さんとしては本当は困り切ってるわけですね。検察は僕は前に言いましたが、内通者もいて、はっきり言うとプレッシャーをかけることもできるけど、検察審議会には圧力かけられない。それは日本の民主主義、日本の司法が民主主義だからですね。だからこれはね、一見すると、ひょっとして検察に圧力かけんのかと、ね。で、検察が適切な判断してくれるって2回言ったんですよ。だからそう受け取る人もいたようですけれども、いや、そうじゃありません。これ誰に圧力かけたかというと、この方にかけたんですね」
村西利恵
「それは鳩山総理への圧力だったと」
青山繁晴
「はい。そして皆さん、夕べからね、その、すごい洪水のような報道あるでしょう?だけどほんとはもっと整理されて報道されるべきだと思うのは、夕べ思い出していただくとね、まず口をきいたのは鳩山さんですよ。鳩山さんが記者団のぶら下がりに対して何と言ったかというとね、これは当然、と言われたんです、当然、党の方で何らかの判断をされると思いますと鳩山さん言ったんですよ。みんな、えってびっくりしたわけですよ。つまりその、党の、民主党の方として幹事長の交代、幹事長の辞任ってことを言ってんだなあとみんな思ったわけです。そのあと、直後に小沢さんの会見があって、こう言ったんですよ。私は職務をこなしていくんだと。鳩山総理、あなた何言ってんだというのが、ほんとの圧力だった。そして皆さん、今朝を思い出して下さい。今朝鳩山さん、さっき(ストレートニュースの)VTRであったでしょ?突然、いや、私は何も言えない。え?何も言えないっていうから、何も言っちゃいけないって言ってんだから、何も言わないかと思ったら、いえ、あの、幹事長がんばって下さいって言ってるわけですよ」
山本浩之
「そうですね(笑)」
青山繁晴
「何も言えないのに、なぜ幹事長がんばって下さいになるのか。だいたいあなた夕べの話と違うじゃないかと。そのわけは、これなんですよ。だから本当はこれきちんと報道されなきゃいけない、事実を踏まえて。鳩山さんはこの件でもまたぶれているわけですね。で、しかしですよ、こうやってその、鳩山さんがこうやってグラグラしてても、本当は道はもう定まっていて、これもほんとはギュッと整理して言えることであって、民主党、あるいは現政権にとって、もう残されてる道は、もうこれしかないんです。はい、これです」
村西利恵
「残された道は2つ。小沢さん、鳩山さんの『小・鳩』体制を維持するのか。または体制を一新するのか」
青山繁晴
「はい。つまりね、あの、鳩山さんはお金の問題については結局不起訴のままになったわけですけれどもね、しかし、この人(鳩山)には普天間があり、このあとのニュースで(普天間問題は)また出てきますけど。この人(小沢)はまた政治とカネで追及され、もうこれはもうドッキングで、この体制を維持してそのまま参議院選挙突っ込むのか。両方とも替えるのか。この2つに1つしかないんです」
岡安譲
「どっちかだけが残るってことはないんですか」
青山繁晴
「えーっと、絶対ないとは言い切れないけども、もうこの起訴相当を受けて、このように二者択一になりつつあるっていうのが今の現状だと思います。なりつつあるから、今日のもうひとつのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『進む地獄か、退く地獄か』。鳩山・小沢体制は一体どちらを選択するのか。そしてその先には何が待っているんでしょうか。CMのあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、今後の民主党の体制どうなるのかっていうところですよね。2つめのキーワードは『進む地獄か、退く地獄か』と。どっちにしても青山さんは地獄だって言います。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。今、CM入る前の岡安さんの質問、ほんとにこの二者択一なんですか、他はないんですかっていうのは、僕あの、CM中に考えたんですけど、奥ゆかしい質問で、なかなか、あの、含みがあるいい質問だと思うんですね。僕はあの、社交辞令言わないのが信条なんで」
岡安譲
「ありがとうございます(笑)」
青山繁晴
「で、というのはね、見かけ上、二者択一に見えてもですよ、体制一新、つまり幹事長も総理も辞めてても、本当はその、小沢さんの操り人形、パペットの新しい総理だったりしたら、替わってるんだけども、体制一新に見えてんだけども、ほんとは全然一新じゃないってこともあり得るわけですよね」
村西利恵
「力が残ってるということ…」
青山繁晴
「だからいろんな選択肢は、もうあの、政治ですから、特にこの日本の今の政治だから、ぐちゃぐちゃな選択肢いろいろあるんですが、ところがですよ、あの、夕べからその、今日のこの夕方、いや、午後、夕方にかけて、その民主党の人たちと接触してるとね、もう、もうどっちかしかないっていうね、悲愴感はすごいんですよ。それで僕もこういう言い方をしてるんですが、あの、たとえばこの人、ちょっと出してくれますか」
村西利恵
「民主党の梁瀬進参議院議員」
青山繁晴
「はい。あの、梁瀬さん、今、参議院の予算委員長なんですね。えー、だからその、重要なポストにいますが、同時に、小沢さんに非常に近いんですね。で、この梁瀬さん、もともとは自民党の若手改革派で、えー、政治家になったの1990年ですが、僕はその初当選の時からずっとまあ友だちで来て、考え方は全然違うですけど、友情は変わりません。だから20年来の友だちなんです。だから梁瀬さんに話を聞いてみようと思ったのとね、この人の場合、その、非常に特殊な事情があるんですよ。これはあの、この関西の方々にとっても関心高いはずの事情があってですね。これあの、梁瀬さんはこの夏の参議院選挙で改選にぶつかるんですけど、改選されるんですが、相手、自民党じゃないんですよ。相手、自民党じゃない。すると視聴者の方、勘のいい人は、あっあれなのかと思われると思いますが、その通り、これです」
村西利恵
「相手は、みんなの党の渡辺喜美代表の顔が出てますが」
青山繁晴
「はい。というのは、梁瀬さんの地元って、いや、っていうか、選挙区はあの、栃木県なんですね。で、あの、渡辺喜美さんって、あの栃木弁で分かるように、まさしくここ地元なんですよ。で、もちろんその渡辺喜美さんが参議院に変わって打って出るんじゃなくて、ここに黒い影になってますけどね、これまだ候補者発表してないんですよ。でも出ることは間違いない。渡辺喜美さんの地元だから。そして、まだ決まってないけども、昨日その梁瀬さんに会うこともあって、いろいろ関係者にあたったら、実はこの出る人は、渡辺喜美さんの実際の、いや、ごめんなさい、実弟の、弟さんの産婦人科医じゃないかってことなんです」
一同
「えー」
青山繁晴
「あの、産婦人科のお医者さんじゃないかと、ね。すると強力な上にですよ、実はここに1人区って書いてある通り、前の選挙から、参議院の栃木って1人になっちゃったわけです。前、定数2だったのが。定数2のままだったら民主・自民の住み分けできるけど、これ生きるか死ぬかの衆議院の小選挙区と同じなんですよ。そうするとね、梁瀬さんいくら今、その参議院予算委員長で、そして小沢さんとすごい深い関係があっても、やっぱり体制一新してほしいのかなと思うじゃないですか。だから梁瀬さんに、あなたどうするんですかと。このまま行くとね、みんなの党にやられる可能性、十二分にあるわけですよ。それでこの人はほんとに選挙苦労してきた人だからこそ、どう思うんですかと聞いたら、答え、こうだったんですよ」
村西利恵
「『このままの小沢・鳩山体制で行くしかない』」
山本浩之
「えーー」
青山繁晴
「これね、あんまり利恵ちゃんに近づき過ぎちゃいけないけど、もうあの、梁瀬さんと長年の付き合いだから、お互いにこう言い合ってるうちにもうこういう感じになってきてですね(村西利恵アナに近づく)、で、僕は、結局あんたどうすんだよと言ったら、ものすごい、これ(パネルの梁瀬議員を示して)今すっごい可愛い顔で出てますけどね、あの、ま、実際こういうお顔なんですが、ほんとに悲痛な目、悲痛な声でね、もうこのままで行くしかないと。何かね、あの、前の戦争を思い出すようなあれなんですよ。いや、僕たちまだ生まれてないけど。いや、もう負けると分かっててもこのまま行くしかない、みたいなね、すっごい悲愴感なんですよ」
山本浩之
「よく昔、泣きの梁瀬って、梁瀬さん言われましたけど」
青山繁晴
「ああ、それありましたね。昔もっとテレビ出てましたからね。あの時よりもその、悲痛、悲愴な感じがしてね、ある意味、逆に言うとその、小沢、その、独裁体制っていうのは、簡単に独裁って言うけれども、この梁瀬さんも含めてですね、かつての改革派の梁瀬さんも含めて、ほんとにぎゅうぎゅうにこう固めてあるんだなあと。もうこのまま行くしかない、まあひとつの理由は小沢さんの支配っていうことよりも、梁瀬さんに言わせればね、ここで総理が替わって選挙やるんだったら、自民党と同じになっちゃうと。自分は自民党飛び出したんだから、自民党と同じことだけはしたくはないと。で、もし自民党と同じように総理替えるだったら、自民党のやれなかったことを、衆議院解散やらなきゃいけないと、その時に。芯通らなきゃいけない、それダブルになっちゃうと。よけいぐちゃぐちゃになるっていうのが梁瀬さんの昨日の話だったんですが、そういうグワーッと悲痛になってるのに対して、すんごいクールに、いや、もう小沢と、小沢さんと戦うんだって言ってる人が、この人ですよね」
村西利恵
「それは前原大臣」
青山繁晴
「はい(笑)。いかにも涼しい顔で、さっきも(ニュースのVTRで前原氏が小沢氏の「起訴相当」のコメントを求められたシーンがあった)車来ないなとか言って、あの、おっしゃってましたが、あの、まあこの前原さんて、もうあの、ま、京都人ってこともあってほんとにクールな感じなんですが、あの、けっこう行動派でですね。あの、特に実はメディアではあの、たとえば昨日も前原さんはああやって車がどうのと言っただけで、コメント言わなかったって言ってるけど、それはあまりにも表面的なことであって、ほんとは3月8日の月曜日にですね、鳩山総理と2人だけで会って、この政権から小沢的なるものを排除しない限り、政権交代した意味は失われるということを言って、小沢さんと、それからさっきの石川代議士と、それから北海道教組事件の小林代議士、この3人を切れと、切らなきゃだめですってことを、3月8日に直接言った人なんですよ。で、その、いわば伏線があるから、この高速道路の新しい料金問題で、小沢さんとこの、つい最近対決になった時にですね、あの、ほんとに前原さんはあの、こんなクールな顔してますけど、本当は辞表を書いて、ほんとに書いて、そしてほんとに胸ポケットに入れて、で、持ったまま官邸にこないだ行ったんですよ。普通に官邸…」
山本浩之
「持ってたんですか?」
青山繁晴
「ええ。ほんとに辞表入ってました、背広の内ポケットに」
村西利恵
「それくらいの覚悟だったんですね」
青山繁晴
「はい。で、その迫力にびっくりして、その、鳩山さんは、あ〜、その高速道路の料金見直し、やりませんって言ったんですよ。で、しかしそれは当面っていうだけだって、またこう揺り戻しがあるんですが、前原さん、そんなのあんまり気にしてない。というのは、目的は1つだからです。はい、出して下さい」
村西利恵
「反小沢さん系議員によると、『2人とも交代にもっていきたい』」
青山繁晴
「はい。そしてその、さっき言いました、その岡安さんの質問にもあったその、体制一新と言いながら本当はその、何かパペット総理、傀儡幹事長とか出るんじゃなくてですね、その、自分たちでその、民主党結党の精神に戻ってやろうということなんですよね。で、もし総理が交代したらですよ、これあの、もし2人とも交代したら先にあの、先にどっちが決まるかというと幹事長まず決まりますね。で、新しい幹事長のもとで、その、9月の代表選挙、党の代表選挙、前倒しでこの代表を選ぶ。その代表が新しい総理になっていくわけですね。そういう段取りになる。で、前原さんは実はその、代表選あるんならばそこに打って出る可能性もあります。しかし前原さんは、でも沖縄担当大臣ってこともあるから、その、出にくいかもしれない。で、その時は実はこういう案もある」
村西利恵
「前原幹事長もあると」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、前原さん、誕生日迎えて、えーっと、今、迎えるんですね、48になるんですけど。48歳ですから、安倍晋三さんが自民党で49歳の幹事長で大人気になった、それよりまだ1個若いと。で、この若い幹事長でその、新しい代表選挙やって、で、そこであの、たとえば小沢系と反小沢系の代表選挙やったら、前原さんはしたたかですね、つまり参院選の前にぐーっと盛り上がると。その、今の状況を逆手に取って盛り上げて、もう自民党はもっとかすむし、新党もどこ行ったか分かんなくなって、もう民主党、民主党、民主党の話で参院選に突入できるというのが、この非常に冷静な判断をしてるわけですね。で、今日の話の最後はこうしたことを受けて、じゃあこの人はどうするかっていうのがやっぱり最後の最後のことですね。はい、それは当然この方ですね」
村西利恵
「それは小沢さん。『進むも地獄、退くも地獄』と先ほどキーワードでありましたが、強行突破か、退くのか、政治家人生、最後の選択と」
青山繁晴
「はい。で、この強行突破っていうのは、実は小沢さんもう2つやりたかったことができなかったんです。えー、できなかったっていうのは言い過ぎ。できない可能性が強い。1つはダブル選挙、ほんとはやりたかった。その、308を持って、やらうわけはないっていう時こそやるチャンスだって、さすが豪腕のその判断がありましたね。それからもう1つは、党の代表選挙ある時に自分が出ることも考えてた。でも、この起訴相当で難しくなった。でも、たとえば起訴相当って言われながら、強行突破で出ようと思ったら出られる。それをやるのか。じゃあ退いてですよ、たとえばその、パペットと言われながら、原口さんを立てて、後ろに退こうとするのか。もうそういうほんとに最後の選択、だから小沢さんを含めた究極の選択、そしてそれは小沢さん個人の問題じゃなくて、この政権交代、初めての政権交代で生まれたこの政権にとってもやっぱり究極の選択であると同時に、今日の話全体を通じて分かっていただけると思いますけれども、検察審査会も含めて、私たち国民の世論、国民の健全な常識がいかに大事かってこと、それが一番今回の検察審査会のニュースで私たちが受け取るべきものだと思うから、この最後の選択は、その、小沢さんに国民が迫るもんです。小沢さんが勝手に決めるんじゃなくて。それは小沢さんがどっかの会社の社長さんなら自分で決められるけど、政治家ですから、私たちが選んだ政治家なんで、最後は僕たちの最後の選択だと思います」
山本浩之
「強制、もし仮に強制起訴された人が、代表選に出るってこいうこともあるってことなんですか」
青山繁晴
「0.01%でしょうが、ゼロとは言えないです。だって小沢さん、真っ白だ、潔白だと言ってきたんでしょ?で、その時に、それを貫かないで辞めるってことは、それ罪認めることになるから、小沢さんとしては脱税捜査がまたぶり返す恐れもあるわけですよ、現実に」
山本浩之
「なるほど」
村西利恵
「それを避けたいということですね」
青山繁晴
「だからほんとの強行突破って言ったら、起訴されながら打って出る、それはたとえば諸外国でも例はありますからね、そういうことが。はい」
村西利恵
「はぁー」
山本浩之
「ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
コーナー終了後、普天間問題のニュース(鳩山総理が、徳之島を選挙区にしていた徳田虎雄元衆院議員と会談&5月4日に沖縄を訪問する方向で調整)も取り上げられたんですが、青山さん、めっちゃ怒ってました。
そのあたりは、freewillさんのブログ(下記リンク参照)でどうぞ……。
さて、今回の小沢氏の「起訴相当」を受けて、民主党は反省どころか、国民を逆撫でするような動きを見せてますね(情報下さった読者様、ありがとうございます)。
■検察審査会見直し議連、民主議員有志が設立(読売4/28)
正式名は「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」というらしいですが、中身がひどい。
「小沢民主党幹事長が検察審査会から『起訴相当』の議決を受けたことを念頭に、審査会のあり方の見直しを求めていくことで一致」って何?その公私混同……(T^T)
あと、もうひとつ私が「ハァ?」と思ったのはこれ。
■小沢氏に喚問受諾要請を 生方氏提案、賛同なし(共同4/28)
っていうか、会議が終わった後の高嶋筆頭副幹事長の態度がひどかった!
「報ステ」で報道されたのでご覧になった方も多いと思いますが、「生方副幹事長から小沢幹事長の証人喚問の提案が出たようだが?」と記者団に聞かれた高嶋氏、「無視無視」って生方氏を馬鹿にしたような言い方を。
確かに私も生方氏はどうかなと思う面はありますが、でも小沢氏に国会の場でしっかり説明をしてほしいというのは圧倒的多数の国民の思いであり、この生方氏の提案はまさにそれを代弁したものですよね。それを「無視無視」ってことは、民主党は国民を「無視無視」ってこととイコールですよ!?(-.-#)
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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「ま、鳩山政権の支持率低下に歯止めがかからない中、えー、小沢幹事長の政治とカネをめぐる事件がまた再燃いたしました。えー、今後、鳩山・小沢体制はどうなっていくのか。検察当局の動きもあわせて、さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えーっとですね、まずね、えー、ここに、ま、激震と書いてあって、その通りで、検察審査会が全員一致で起訴相当というのを出したと。でもこれが昨日出てからですね、もうとにかく報道はもう9割、この小沢さんどうすんだと。で、残り1割で鳩山さん、それでどうすんのと。まず小沢さんどうするかにワーッとこの報道が集中してんですが、これほんとは違いますよね。その、私たち市民の議決機関である、ほんとに私たち市民、同じ市民の議決機関、検察審議会が起訴相当と言って、問いかけたのは、誰に問いかけたのかというのは、ほんとは小沢さんに聞いたんじゃなくて、こうですよね。出して下さい」
村西利恵
「小沢幹事長ではなく、検察。最高検と東京地検特捜部だと」
青山繁晴
「はい。まず、その検察審査会、つまり検察の起訴・不起訴のやり方を審査する会ですから、小沢審査会じゃないんで。検察よ、あなたは国民から付託された、その、強制捜査権をもって、その、ちゃんとそれを捜査して、証拠をこれだけ集めたのに、なぜ起訴しなかったんだということを聞いてるわけですね。そしてそれも、この検察審査会の公表された議決書を読みますと、具体的に、ただただ漠然と検察じゃなくて、最高検と東京地検特捜部に、これ僕はあの、しっかり問いかけてる議決書だなと思ったんですよ。つまり東京地検特捜部の調べた証拠の中にはですよ、たとえば逮捕された元秘書の石川代議士や、あるいは他の秘書さんたちは、小沢先生は全く知らなかったって供述を残したんじゃなくて、これ鳩山さんと違ってですね、その、小沢さんに報告はしましたってこと言ってるわけですよ。で、そういう証拠を東京地検特捜部が、その、固めていったのに、なぜその上の最高検の意思決定として不起訴になったのかってことを聞いてるわけですね。だから実はまず問われてるのは検察であって、もちろんその、この小沢さんや鳩山さんの、政治家がどう行動するかももちろん問われてるけど、真っ先に私たちの議決機関の検察審査会があなたたちはどうするんだと聞いたのは、検察に聞いてるわけですよ。検察これからどうするんだと」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、これ、実は法律でも、検察はこういうふうにやらなきゃいけないってことがしっかり決まってます。はい、出して下さい」
村西利恵
「昨日、第1回の議決で起訴相当が出ました。4月27日ですね。今後のスケジュールはこうなっています」
青山繁晴
「はい。検察が不起訴って言ったのに、いや、起訴相当にしますよと、起訴しなさいなと出たら、何と3カ月もらえるんですね、再捜査に。で、これは当然、この、ま、僕たち素人が起訴相当って言ったからすぐ起訴するんじゃなくて、もう一回プロがゆっくり捜査しなさいっていう、これ、私たちの大事な民主主義、民主的な司法制度でそうなってるわけですね。で、本当はこの原則3カ月で終わらなくてもいいんですよ。もう3カ月、ほんとは延長することができる。だからほんとは半年間、ごゆるりと捜査することもできるわけですね。で、まあいちおうその、3カ月としてですよ、検察、再捜査した、する、これから。そしてその、たとえば人の調べもする。ひょっとしたら小沢さんも含めて調べる、と思ったら調べられるわけですね。で、そしてその、検察が、やっぱりこれは検察審査会のおっしゃる通りだと思ったら、もうそこで起訴するやり方もある。そうじゃなくて、やっぱり私たちとしてはこれ裁判で有罪にするのは無理だから、不起訴ですとなったら、もう一回検察審査会がこれを審議するんですが、これ実はメンバー替わるんです。全員替わります。全員替わったけれどももう1回、2回目の、メンバー替わったのに、やっぱり起訴すべきだとなったら、もうこれは有無を言わさず、その、強制起訴で、小沢さんの場合は小沢さんが裁判にかけられて、被告席に立たなきゃいけないってことになるわけですね。で、これが通常のことなんですけど、今回はここに1個、大きなものが挟まってんですね。はい」
村西利恵
「それが7月に行われると言われている参議院選挙」
青山繁晴
「はい。で、まあ昨日、あの、寝ないでみんなバタバタしてる中でですね、民主党のけっこう中堅の人も、あの、複数の人が僕に電話してきたんですが、これってその3カ月プラス3カ月、ひょっとしたら6カ月これ、この、再捜査をやることもできんだから」
村西利恵
「10月ということですか」
青山繁晴
「うん。だから参院選のあとにしてくれることもあり得るよなって、あの、言ったんで、あの、僕は、いや、そんなことはないでしょうと、国民がこれだけ関心持ってることをね、その、もちろん政治影響与えないってことも大事だけど、でも逆に、投票する時のその参考材料でもあるわけですから、有権者にとっては大事な。政治とカネっていうのは、自由民主党も真っ黒でしたけれどもね、それも含めて有権者にとって大事なことなんだから、そんなあの、10月に延ばしたりすることはないでしょうと(笑)」
山本浩之
「国会議員の中にはそんな感覚の人もいるんですね」
青山繁晴
「ええ。いや、もうけっこう必死なんですよ。つまりもっとはっきり言うと、もう夏に改選を迎えてる参議院議員なんかはもうほんとにあの、お尻に火がついてるわけですからね」
山本浩之
「いや、気持ちは分かりますけれど、常識で考えれば分かるじゃないですか」
青山繁晴
「そうです。いや、もう残念ながら、一番あの、常識がない世界が政界だってのは、それ国民皆さん知ってますけど(笑)、ま、こういうことは笑って言うことじゃないんですけどね。でも僕は、でしょうだけで済まないから、当然、えー、現在の検察官たちに話を聞きました。そして決定権を持ってる人はこういうふうに言いました」
村西利恵
「『判断を下すまで3カ月あるが、参議院選挙にぶつかる。法的にはさらに3カ月延長も可能だが、それもできないので、早く結論を出します』」
青山繁晴
「ええ。これあの、言い切られました。それであの、ま、もうちょっとね、詳しく言われたんですけど、4月の27日に議決が出ましたね、検察審査会の。だからたっぷり3カ月使ったらですよ、7月の26日まであるってことなんですよ。で、今、参議院選挙って7月11日か7月25日かどっちかなんで、ちょうど重なるから、これはその、もっと早くさっさとやるべきだと思うと。だから早く結論を出しますと言い切られて、これは具体的にどういうことかというと、もうこうです」
村西利恵
「大型連休、ゴールデンウィーク明けにも起訴・不起訴の結論が出ると(一同驚き)」
青山繁晴
「はい。で、えー、ですからあの、ちょっとくだらないこと言いますけど、あの、僕の後輩の記者たち可哀相だなと(笑)。これ、もうゴールデンウィークこれで全部吹っ飛んだわけですけれどもね。ま、ゴールデンウィーク中にその、再捜査もやるっていうことになったわけですね。で、こうやって、もう大型連休明けに結論を出さなきゃいけない。その、そうですね、分かりました、起訴するって言うのか。いや、やっぱり元通り不起訴なんですと言うのか。これあの、さっきも言いました通り、検察が今、判断を問われていくわけですけど、これについて検察は真っ二つに実は分かれてるんです。まずこちらから。はい」
村西利恵
「『現在の証拠でも起訴できるので、検察自らが起訴すべき。判断するのは首脳陣だ』。これ、東京地検特捜部の幹部」
青山繁晴
「はい。あの、現在の東京地検特捜部のある幹部です。えー、実はこれ、もうはっきり言いますと2人聞きました。で、2人ともほとんど同じこと言われた。えー、我々としては今までの証拠、実はその証拠の中には、あの、さすがにどの証拠かってこと一切言われませんでしたよ。でもそれはたとえば石川代議士の供述とか、あるいは他の人の供述、それも証拠として考えていて、それから検察審査会の議決書にあった小沢さんそのものが、その、要するに不正なカネをごまかすためのその融資の書類にサインしてるじゃないですかと。そういうのも含めて言ってるんだろうと、これは推測ですけども、そういうもの、現在の証拠でも起訴すべき、いや、起訴できるはずだったので、こうやって市民の、国民の判断が出た以上は起訴すべきだと思うけれども、しかしもう特捜の手を離れて、判断するのは、えー、最高検とは彼らもちろん言わないけど、最高検を含めた首脳陣です、とも言ってるわけですね。ま、それもある程度事実かなと思いますよ。じゃあその最高検幹部はどう考えてるのかというと、これです」
村西利恵
「『新しい証拠はそれほど見つかっていない。検察としてはもう一度、不起訴の判断をするだろう』」
山本浩之
「はぁー」
青山繁晴
「はい。えー、これもね、あの、ま、だろうとは確かに言われたんだけど、相当はっきりと、いや、もう本当は不起訴しかないと思いますよと。で、僕は、それってこれから再捜査して、その、どういう新しい証拠が出るかどうかにかかるじゃないですかと言ったら、ちょっと微妙な言い方されたんですね。それほど見つかっていない、ってことは、ゼロじゃないと。これたとえばですよ、これも、ここもすみません、これはっきり申しますが、推測ですけれども、たとえば小沢事務所に、確かに1億円以上のお金を渡したと言ってる建設会社の会長さんがいてですね、今まで牢屋にいたんですが、その人がまああの、服役終わる形で出てきたんですよ。で、その人がひょっとしたら隠し球になるのかもしれないって話もありますが、そこは分からないけれども、これでちょっと皆さんお分かりになるでしょう?つまり検察審査会の議決がなくても、ずーっと調べはほんとは続いてたわけですよ」
一同
「そうか……」
青山繁晴
「『アンカー』でも言ったその、脱税も含めて、ずっとあの、続いてきたっていうのが本当のところなんですね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「そして、あの、これを、ま、今まで話したことをですね、整理して言うとどうなるか。はい、出して下さい」
村西利恵
「今後の展開は?ということなんですが、検察はゴールデンウィーク明けにも判断する。その後、検察審査会が2回目の『起訴相当』を議決する可能性が高いと」
青山繁晴
「はい、これは1回目がね、11人中の11人、全員が起訴すべきだになった。メンバーは替わってもですね、仮に検察がやっぱり連休明けにやっぱり起訴ですと言ったら、2回目の議決やるんですけど、もう一回同じ、いやそうじゃなくて起訴すべきですという結論が出る可能性が高いと、あくまで可能性ですけど、そうするとこれをもっとギュッと整理して一言で言うと、これです」
村西利恵
「『参議院選挙前の起訴は避けられない』」
青山繁晴
「はい。えー、まぁこれ避けられない情勢と言うべきですね。ほんとはここにあの、情勢と書く予定だったんですが(笑)、あの、入ってないけれども。しかしあの、入ってないっていうのは実は夕べ、まあ未明、1時40何分だったと思いますけど、あの、この閣僚のほうから1人電話かけてきた人がいて、その方はもう避けられないねと言われて、そしてその閣僚はもう一段踏み込んで何を言われたかというと、青山さん、起訴された幹事長で選挙なんかやれるわけないよと」
山本浩之
「いや、そうですね」
青山繁晴
「ね。あの、さっき検察の動きについても、もう大型連休明けにも結論出すって僕、話をなぜ詳しくしたかというと、要するに参院選前に結論出ちゃうと、で、その結論は起訴に向かってんだから、それで選挙なんかできるわけがないというのが、もうこれ常識だと、現職閣僚が言ってるわけですね。で、それなのに小沢さんはこの話をしたわけですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「昨日の小沢幹事長の続投宣言、その内容は、『意外な結果で、驚いているところでございます。私自身、何もやましいこともありませんので、与えられた職務を淡々と、全力でこなしていくということに尽きると思います』」
青山繁晴
「はい。そしてね、ここに字はないけれども、ちょっと不思議なことを何度も小沢さんは言ったんですよ。検察がこのあと適切な判断をして下さると思いますって、何度も言ったんです。もう検察の話じゃない、そうじゃなくて検察審査会なんですよ。だから小沢さんとしては本当は困り切ってるわけですね。検察は僕は前に言いましたが、内通者もいて、はっきり言うとプレッシャーをかけることもできるけど、検察審議会には圧力かけられない。それは日本の民主主義、日本の司法が民主主義だからですね。だからこれはね、一見すると、ひょっとして検察に圧力かけんのかと、ね。で、検察が適切な判断してくれるって2回言ったんですよ。だからそう受け取る人もいたようですけれども、いや、そうじゃありません。これ誰に圧力かけたかというと、この方にかけたんですね」
村西利恵
「それは鳩山総理への圧力だったと」
青山繁晴
「はい。そして皆さん、夕べからね、その、すごい洪水のような報道あるでしょう?だけどほんとはもっと整理されて報道されるべきだと思うのは、夕べ思い出していただくとね、まず口をきいたのは鳩山さんですよ。鳩山さんが記者団のぶら下がりに対して何と言ったかというとね、これは当然、と言われたんです、当然、党の方で何らかの判断をされると思いますと鳩山さん言ったんですよ。みんな、えってびっくりしたわけですよ。つまりその、党の、民主党の方として幹事長の交代、幹事長の辞任ってことを言ってんだなあとみんな思ったわけです。そのあと、直後に小沢さんの会見があって、こう言ったんですよ。私は職務をこなしていくんだと。鳩山総理、あなた何言ってんだというのが、ほんとの圧力だった。そして皆さん、今朝を思い出して下さい。今朝鳩山さん、さっき(ストレートニュースの)VTRであったでしょ?突然、いや、私は何も言えない。え?何も言えないっていうから、何も言っちゃいけないって言ってんだから、何も言わないかと思ったら、いえ、あの、幹事長がんばって下さいって言ってるわけですよ」
山本浩之
「そうですね(笑)」
青山繁晴
「何も言えないのに、なぜ幹事長がんばって下さいになるのか。だいたいあなた夕べの話と違うじゃないかと。そのわけは、これなんですよ。だから本当はこれきちんと報道されなきゃいけない、事実を踏まえて。鳩山さんはこの件でもまたぶれているわけですね。で、しかしですよ、こうやってその、鳩山さんがこうやってグラグラしてても、本当は道はもう定まっていて、これもほんとはギュッと整理して言えることであって、民主党、あるいは現政権にとって、もう残されてる道は、もうこれしかないんです。はい、これです」
村西利恵
「残された道は2つ。小沢さん、鳩山さんの『小・鳩』体制を維持するのか。または体制を一新するのか」
青山繁晴
「はい。つまりね、あの、鳩山さんはお金の問題については結局不起訴のままになったわけですけれどもね、しかし、この人(鳩山)には普天間があり、このあとのニュースで(普天間問題は)また出てきますけど。この人(小沢)はまた政治とカネで追及され、もうこれはもうドッキングで、この体制を維持してそのまま参議院選挙突っ込むのか。両方とも替えるのか。この2つに1つしかないんです」
岡安譲
「どっちかだけが残るってことはないんですか」
青山繁晴
「えーっと、絶対ないとは言い切れないけども、もうこの起訴相当を受けて、このように二者択一になりつつあるっていうのが今の現状だと思います。なりつつあるから、今日のもうひとつのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『進む地獄か、退く地獄か』。鳩山・小沢体制は一体どちらを選択するのか。そしてその先には何が待っているんでしょうか。CMのあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、今後の民主党の体制どうなるのかっていうところですよね。2つめのキーワードは『進む地獄か、退く地獄か』と。どっちにしても青山さんは地獄だって言います。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。今、CM入る前の岡安さんの質問、ほんとにこの二者択一なんですか、他はないんですかっていうのは、僕あの、CM中に考えたんですけど、奥ゆかしい質問で、なかなか、あの、含みがあるいい質問だと思うんですね。僕はあの、社交辞令言わないのが信条なんで」
岡安譲
「ありがとうございます(笑)」
青山繁晴
「で、というのはね、見かけ上、二者択一に見えてもですよ、体制一新、つまり幹事長も総理も辞めてても、本当はその、小沢さんの操り人形、パペットの新しい総理だったりしたら、替わってるんだけども、体制一新に見えてんだけども、ほんとは全然一新じゃないってこともあり得るわけですよね」
村西利恵
「力が残ってるということ…」
青山繁晴
「だからいろんな選択肢は、もうあの、政治ですから、特にこの日本の今の政治だから、ぐちゃぐちゃな選択肢いろいろあるんですが、ところがですよ、あの、夕べからその、今日のこの夕方、いや、午後、夕方にかけて、その民主党の人たちと接触してるとね、もう、もうどっちかしかないっていうね、悲愴感はすごいんですよ。それで僕もこういう言い方をしてるんですが、あの、たとえばこの人、ちょっと出してくれますか」
村西利恵
「民主党の梁瀬進参議院議員」
青山繁晴
「はい。あの、梁瀬さん、今、参議院の予算委員長なんですね。えー、だからその、重要なポストにいますが、同時に、小沢さんに非常に近いんですね。で、この梁瀬さん、もともとは自民党の若手改革派で、えー、政治家になったの1990年ですが、僕はその初当選の時からずっとまあ友だちで来て、考え方は全然違うですけど、友情は変わりません。だから20年来の友だちなんです。だから梁瀬さんに話を聞いてみようと思ったのとね、この人の場合、その、非常に特殊な事情があるんですよ。これはあの、この関西の方々にとっても関心高いはずの事情があってですね。これあの、梁瀬さんはこの夏の参議院選挙で改選にぶつかるんですけど、改選されるんですが、相手、自民党じゃないんですよ。相手、自民党じゃない。すると視聴者の方、勘のいい人は、あっあれなのかと思われると思いますが、その通り、これです」
村西利恵
「相手は、みんなの党の渡辺喜美代表の顔が出てますが」
青山繁晴
「はい。というのは、梁瀬さんの地元って、いや、っていうか、選挙区はあの、栃木県なんですね。で、あの、渡辺喜美さんって、あの栃木弁で分かるように、まさしくここ地元なんですよ。で、もちろんその渡辺喜美さんが参議院に変わって打って出るんじゃなくて、ここに黒い影になってますけどね、これまだ候補者発表してないんですよ。でも出ることは間違いない。渡辺喜美さんの地元だから。そして、まだ決まってないけども、昨日その梁瀬さんに会うこともあって、いろいろ関係者にあたったら、実はこの出る人は、渡辺喜美さんの実際の、いや、ごめんなさい、実弟の、弟さんの産婦人科医じゃないかってことなんです」
一同
「えー」
青山繁晴
「あの、産婦人科のお医者さんじゃないかと、ね。すると強力な上にですよ、実はここに1人区って書いてある通り、前の選挙から、参議院の栃木って1人になっちゃったわけです。前、定数2だったのが。定数2のままだったら民主・自民の住み分けできるけど、これ生きるか死ぬかの衆議院の小選挙区と同じなんですよ。そうするとね、梁瀬さんいくら今、その参議院予算委員長で、そして小沢さんとすごい深い関係があっても、やっぱり体制一新してほしいのかなと思うじゃないですか。だから梁瀬さんに、あなたどうするんですかと。このまま行くとね、みんなの党にやられる可能性、十二分にあるわけですよ。それでこの人はほんとに選挙苦労してきた人だからこそ、どう思うんですかと聞いたら、答え、こうだったんですよ」
村西利恵
「『このままの小沢・鳩山体制で行くしかない』」
山本浩之
「えーー」
青山繁晴
「これね、あんまり利恵ちゃんに近づき過ぎちゃいけないけど、もうあの、梁瀬さんと長年の付き合いだから、お互いにこう言い合ってるうちにもうこういう感じになってきてですね(村西利恵アナに近づく)、で、僕は、結局あんたどうすんだよと言ったら、ものすごい、これ(パネルの梁瀬議員を示して)今すっごい可愛い顔で出てますけどね、あの、ま、実際こういうお顔なんですが、ほんとに悲痛な目、悲痛な声でね、もうこのままで行くしかないと。何かね、あの、前の戦争を思い出すようなあれなんですよ。いや、僕たちまだ生まれてないけど。いや、もう負けると分かっててもこのまま行くしかない、みたいなね、すっごい悲愴感なんですよ」
山本浩之
「よく昔、泣きの梁瀬って、梁瀬さん言われましたけど」
青山繁晴
「ああ、それありましたね。昔もっとテレビ出てましたからね。あの時よりもその、悲痛、悲愴な感じがしてね、ある意味、逆に言うとその、小沢、その、独裁体制っていうのは、簡単に独裁って言うけれども、この梁瀬さんも含めてですね、かつての改革派の梁瀬さんも含めて、ほんとにぎゅうぎゅうにこう固めてあるんだなあと。もうこのまま行くしかない、まあひとつの理由は小沢さんの支配っていうことよりも、梁瀬さんに言わせればね、ここで総理が替わって選挙やるんだったら、自民党と同じになっちゃうと。自分は自民党飛び出したんだから、自民党と同じことだけはしたくはないと。で、もし自民党と同じように総理替えるだったら、自民党のやれなかったことを、衆議院解散やらなきゃいけないと、その時に。芯通らなきゃいけない、それダブルになっちゃうと。よけいぐちゃぐちゃになるっていうのが梁瀬さんの昨日の話だったんですが、そういうグワーッと悲痛になってるのに対して、すんごいクールに、いや、もう小沢と、小沢さんと戦うんだって言ってる人が、この人ですよね」
村西利恵
「それは前原大臣」
青山繁晴
「はい(笑)。いかにも涼しい顔で、さっきも(ニュースのVTRで前原氏が小沢氏の「起訴相当」のコメントを求められたシーンがあった)車来ないなとか言って、あの、おっしゃってましたが、あの、まあこの前原さんて、もうあの、ま、京都人ってこともあってほんとにクールな感じなんですが、あの、けっこう行動派でですね。あの、特に実はメディアではあの、たとえば昨日も前原さんはああやって車がどうのと言っただけで、コメント言わなかったって言ってるけど、それはあまりにも表面的なことであって、ほんとは3月8日の月曜日にですね、鳩山総理と2人だけで会って、この政権から小沢的なるものを排除しない限り、政権交代した意味は失われるということを言って、小沢さんと、それからさっきの石川代議士と、それから北海道教組事件の小林代議士、この3人を切れと、切らなきゃだめですってことを、3月8日に直接言った人なんですよ。で、その、いわば伏線があるから、この高速道路の新しい料金問題で、小沢さんとこの、つい最近対決になった時にですね、あの、ほんとに前原さんはあの、こんなクールな顔してますけど、本当は辞表を書いて、ほんとに書いて、そしてほんとに胸ポケットに入れて、で、持ったまま官邸にこないだ行ったんですよ。普通に官邸…」
山本浩之
「持ってたんですか?」
青山繁晴
「ええ。ほんとに辞表入ってました、背広の内ポケットに」
村西利恵
「それくらいの覚悟だったんですね」
青山繁晴
「はい。で、その迫力にびっくりして、その、鳩山さんは、あ〜、その高速道路の料金見直し、やりませんって言ったんですよ。で、しかしそれは当面っていうだけだって、またこう揺り戻しがあるんですが、前原さん、そんなのあんまり気にしてない。というのは、目的は1つだからです。はい、出して下さい」
村西利恵
「反小沢さん系議員によると、『2人とも交代にもっていきたい』」
青山繁晴
「はい。そしてその、さっき言いました、その岡安さんの質問にもあったその、体制一新と言いながら本当はその、何かパペット総理、傀儡幹事長とか出るんじゃなくてですね、その、自分たちでその、民主党結党の精神に戻ってやろうということなんですよね。で、もし総理が交代したらですよ、これあの、もし2人とも交代したら先にあの、先にどっちが決まるかというと幹事長まず決まりますね。で、新しい幹事長のもとで、その、9月の代表選挙、党の代表選挙、前倒しでこの代表を選ぶ。その代表が新しい総理になっていくわけですね。そういう段取りになる。で、前原さんは実はその、代表選あるんならばそこに打って出る可能性もあります。しかし前原さんは、でも沖縄担当大臣ってこともあるから、その、出にくいかもしれない。で、その時は実はこういう案もある」
村西利恵
「前原幹事長もあると」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、前原さん、誕生日迎えて、えーっと、今、迎えるんですね、48になるんですけど。48歳ですから、安倍晋三さんが自民党で49歳の幹事長で大人気になった、それよりまだ1個若いと。で、この若い幹事長でその、新しい代表選挙やって、で、そこであの、たとえば小沢系と反小沢系の代表選挙やったら、前原さんはしたたかですね、つまり参院選の前にぐーっと盛り上がると。その、今の状況を逆手に取って盛り上げて、もう自民党はもっとかすむし、新党もどこ行ったか分かんなくなって、もう民主党、民主党、民主党の話で参院選に突入できるというのが、この非常に冷静な判断をしてるわけですね。で、今日の話の最後はこうしたことを受けて、じゃあこの人はどうするかっていうのがやっぱり最後の最後のことですね。はい、それは当然この方ですね」
村西利恵
「それは小沢さん。『進むも地獄、退くも地獄』と先ほどキーワードでありましたが、強行突破か、退くのか、政治家人生、最後の選択と」
青山繁晴
「はい。で、この強行突破っていうのは、実は小沢さんもう2つやりたかったことができなかったんです。えー、できなかったっていうのは言い過ぎ。できない可能性が強い。1つはダブル選挙、ほんとはやりたかった。その、308を持って、やらうわけはないっていう時こそやるチャンスだって、さすが豪腕のその判断がありましたね。それからもう1つは、党の代表選挙ある時に自分が出ることも考えてた。でも、この起訴相当で難しくなった。でも、たとえば起訴相当って言われながら、強行突破で出ようと思ったら出られる。それをやるのか。じゃあ退いてですよ、たとえばその、パペットと言われながら、原口さんを立てて、後ろに退こうとするのか。もうそういうほんとに最後の選択、だから小沢さんを含めた究極の選択、そしてそれは小沢さん個人の問題じゃなくて、この政権交代、初めての政権交代で生まれたこの政権にとってもやっぱり究極の選択であると同時に、今日の話全体を通じて分かっていただけると思いますけれども、検察審査会も含めて、私たち国民の世論、国民の健全な常識がいかに大事かってこと、それが一番今回の検察審査会のニュースで私たちが受け取るべきものだと思うから、この最後の選択は、その、小沢さんに国民が迫るもんです。小沢さんが勝手に決めるんじゃなくて。それは小沢さんがどっかの会社の社長さんなら自分で決められるけど、政治家ですから、私たちが選んだ政治家なんで、最後は僕たちの最後の選択だと思います」
山本浩之
「強制、もし仮に強制起訴された人が、代表選に出るってこいうこともあるってことなんですか」
青山繁晴
「0.01%でしょうが、ゼロとは言えないです。だって小沢さん、真っ白だ、潔白だと言ってきたんでしょ?で、その時に、それを貫かないで辞めるってことは、それ罪認めることになるから、小沢さんとしては脱税捜査がまたぶり返す恐れもあるわけですよ、現実に」
山本浩之
「なるほど」
村西利恵
「それを避けたいということですね」
青山繁晴
「だからほんとの強行突破って言ったら、起訴されながら打って出る、それはたとえば諸外国でも例はありますからね、そういうことが。はい」
村西利恵
「はぁー」
山本浩之
「ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
コーナー終了後、普天間問題のニュース(鳩山総理が、徳之島を選挙区にしていた徳田虎雄元衆院議員と会談&5月4日に沖縄を訪問する方向で調整)も取り上げられたんですが、青山さん、めっちゃ怒ってました。
そのあたりは、freewillさんのブログ(下記リンク参照)でどうぞ……。
さて、今回の小沢氏の「起訴相当」を受けて、民主党は反省どころか、国民を逆撫でするような動きを見せてますね(情報下さった読者様、ありがとうございます)。
■検察審査会見直し議連、民主議員有志が設立(読売4/28)
正式名は「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」というらしいですが、中身がひどい。
「小沢民主党幹事長が検察審査会から『起訴相当』の議決を受けたことを念頭に、審査会のあり方の見直しを求めていくことで一致」って何?その公私混同……(T^T)
あと、もうひとつ私が「ハァ?」と思ったのはこれ。
■小沢氏に喚問受諾要請を 生方氏提案、賛同なし(共同4/28)
っていうか、会議が終わった後の高嶋筆頭副幹事長の態度がひどかった!
「報ステ」で報道されたのでご覧になった方も多いと思いますが、「生方副幹事長から小沢幹事長の証人喚問の提案が出たようだが?」と記者団に聞かれた高嶋氏、「無視無視」って生方氏を馬鹿にしたような言い方を。
確かに私も生方氏はどうかなと思う面はありますが、でも小沢氏に国会の場でしっかり説明をしてほしいというのは圧倒的多数の国民の思いであり、この生方氏の提案はまさにそれを代弁したものですよね。それを「無視無視」ってことは、民主党は国民を「無視無視」ってこととイコールですよ!?(-.-#)
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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