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「アンカー」拉致問題で小沢密使&小林議員と北教組違法資金事件

「竹島の日」に祝電を!/2月22日(月)午後1時30分から/松江市殿町158 島根県民会館中ホール/竹島・北方領土返還要求運動島根県民会議/送り方=局番なしの「115」又はネットでも簡単。NTT西日本 D-MailNTT東日本 D-Mail
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■2/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

参院選前に拉致問題動くのか?青山ズバリ

100217-16map.jpg 政府方針3要件のうち政権交代後「実行犯の引き渡し」が削除されたのはなぜ?小沢氏が密使を送って交渉をしている場所とは?

 コーナー前に、政権交代後初めて行われた党首討論と普天間移設問題について青山さんの解説がありました。まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 それと、番組終盤のニュースを短く伝えるコーナーで、民主党の小林千代美衆院議員陣営が北教組から違法な選挙費用を受け取ったとされる事件について取り上げられ、青山さんのコメントがありましたので、それの要旨も最後に紹介しておきます。

 コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________
 
党首討論 鳩山首相、「政治とカネ」では防戦一方もマニフェスト違反の指摘には徹底抗戦(FNN2/17)

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

(党首討論で鳩山総理の答弁を聞いていて納得できない、理解できないという方が大勢いらっしゃるのでは?この政治とカネの問題についていかがでしょうか?)

 そもそも政権交代からもう5ヶ月経つのに、党首討論が今までどうして開けなかったかというと、まさしく新政権が、小沢さんも含めて政治とカネの問題がずっとあったから、そのことを追及されるのが嫌で延びてきた面がある。ところがとうとう党首討論を開いてみれば、何と確定申告の時期にぶつかった。今真っ最中だが3月15日まで続く。その時のこの党首討論で、総理が事実上脱税を認めてることに加えて、たとえばあなたは確定申告自分でやったことありますか?と公明党代表に聞かれて、いや、人にやってもらって自分で確認したんだという答弁をすると。

 そういうこと合わせると、鳩山さんはやっぱりもともとそんな権力にしがみつく人じゃなかったはずだから、総理を辞すべきだと思う。この1ヶ月の確定申告の時期っていうのは、国民がきちんと納税するというものすごく大事な時期。国民にもモラル必要であるから、当然、国民の代表である国会議員とそのトップの総理大臣は特に税金に関しては完璧なモラルがなきゃいけないのに、党首討論でこんな話を確定申告の時期にやってるって、こんなブラックジョークはない。鳩山さんの人生のためにも、何度も「アンカー」で言ったが、脱税した最高指導者がそのまま留まる民主国家っていうのはないので、身を処すべきだろうと改めて今日思った。

(基地問題でも連立政権の中で不協和音を見せているが?)

 実は隠されたことがあって、さっきVTRで正確にやっていたが、国民新党の側からいわば現実案が出たと。2つあって、1つは名護市のすでに海兵隊のキャンプシュワブっていう基地があるが、その沖合いに造るのが駄目なら中に造りましょうという案。もう1つは嘉手納に統合しましょうと。2つ出してきた。これ国民新党の案になっているが、ほんとは違う。もともとの原案は民主党の中の、しかも外務防衛政務三役の中の2人まで実はこの案を考えてきた。今も考えてる。そのうちの1人は僕に電話で何度もこれで行きたいってこと言われて、いや、僕はできるわけがないと言った。どうしてかというと、名護の陸上に造るって、名護の新市長が賛成するわけはない。ここは社民党の言ってる通りで、要するに基地の拡張、拡大だから受け入れるはずがない。こうなってしまってからの沖縄県民の方は。

(実際に市長も受け入れないと明言されていた)

 それから嘉手納の統合も、嘉手納の町長が受け入れるはずがない。どうしてこれテーブルに載せなかったかというと、社民党から反対されてこの案が潰れちゃ困ると民主党側も思ってるから。ということは、今、5月末に向けて実際にテーブルの下でこれが現実的かなと検討されてるのが、このまさしく名護の陸上案と嘉手納統合案。だから平野官房長官は最近の記者会見で、急に、沖縄の振興策を改めて考えるために、たとえば企業の経営者を入れたような新しい会議を作る、まで言ってるわけです。これ最終的には沖縄県民はじめとする民意の判断だが、ほんとは水面下の流れが県内での問題処理に傾いてると。で、そのことはもうこの段階で国民に、沖縄県民にもはっきり分かるべきだと思う。せっかく政権交代したんだから、かつての自民党政権のようにテーブルの下で何でも手を握り合うってことをやめて、やっぱり表に出して堂々とやるべき。

(何のために検討委員会があるんだろうと。今日2月17日という日は、それを提示してさあ話し合いましょうという日。もともとそれはセッティングされてたと。5月末には結論出すというのはアメリカに対しても国内に対しても公約。時間的な作業も大丈夫なのかなと思ったら、そうじゃなくて、この検討委員会で話すっていうよりはむしろ水面下でそういう話ができてるんだってことなんですね?)

 だからはっきり言うと、外務防衛、官邸、国民新党が手を握りつつあって、社民党だけがそこから外されてるということ。これはでも政治としてはよくあることだが、外されて社民党がどうなるかという問題よりも、結局沖縄県内に戻るんだという方向が出てるってことはフェアに沖縄県民に示されるべきだと思う。あと3ヶ月しかないわけだから、県民の判断材料をお渡しするべきだと思う。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
 
山本浩之
「さ、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどのようなお話を?」

青山繁晴
「はい。あの、今日は2月17日なんですけど、昨日2月16日はあの、“ニュースDEズバリ”でやってますから皆さんご存知だと思うんですけど、お隣の北朝鮮で金正日総書記が68歳の誕生日を迎えました。で、あの、まあ毎年、あの、大変な祝賀行事が行われるんですけれども、まあ今年はたとえばデノミの失敗とかですね、食糧危機が言われてることがあって、まああの、苦しい誕生日になったんじゃないかなと思うんですね。で、ということはですよ、その、拉致問題で逆に言うと日本が動くチャンスとも言えるわけですね。ところがあの、さっきもずっとお話出ましたけども、政権交代して5ヶ月の間、その拉致問題でその、何か進展があったかというと、少なくとも皆さんの目に見える進展は何もなかったわけですよ。ところが、今日お話しするのは、水面下では実は動き、かなり重要な動きがあるんです。で、その動きを僕の知ってる限り今日は全部お話をして、その上であの、皆さんと一緒に今後の拉致問題の最終解決に向けてのあり方を考えたいと思うんですが、最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『主客転倒』」

青山繁晴
「はい。主客転倒っていうのはですね、つまりあの、誕生日迎えても今は健康問題で苦しんでるその金正日さんと、やっぱり色々あったけど政権交代実現した我が鳩山総理と、これ主客でいうと、鳩山総理が有利な立場に立っててもおかしくないんですよ。ところがこの水面下の交渉ではどうもそれが転倒してるということを、ありのままに考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

 …………………………VTR開始…………………………

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 きのう2月16日は金正日総書記の68歳の誕生日。
 北朝鮮では誕生日を記念するシンクロナイズドスイミングやフィギュアスケートの大会が開かれ、テレビは祝賀ムードで沸く様子を映した。

女性アナウンサー
「偉大なる指導者 金正日同志の末永いご健康をお祈りします」

 朝鮮中央テレビが金総書記の健康をお祈りしますと報じる中、今年も金総書記は姿を見せず、主役がいない誕生日となった。

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 一方で北朝鮮の経済に暗い影を落とすのは、去年11月に突然行われた通貨単位の切り下げ、デノミネーションの後遺症。
 これまでの100ウォンが新しい通貨では100分の1の1ウォンとされたのだが…。

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 脱北した人は…

 「新しい北朝鮮紙幣が流通しているが、期限内に換金できなかった人もいて、自殺する人が増えている」

 北朝鮮で進行するインフレへの対策や、闇市場での取引、不正蓄財に歯止めをかける狙いもあったとみられているが、デノミは北朝鮮に市場の大混乱と物価高騰を招き、経済担当の責任者はすでに更迭されたという。

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 北朝鮮の経済が疲弊する中、日本で秘かな動きがある。それは拉致問題。
 鳩山政権の思惑は?そして拉致被害者帰国の可能性は?
 青山がズバリ解説します。

 …………………………VTR終了…………………………

山本浩之
「えー、金正日総書記が68回目の誕生日を迎えたということなんですけれども、じゃあ拉致された方々は今いくつになっているんだろうと。えー、そんな中、具体的な進展を全く見せない拉致問題、えー、鳩山政権下で今後どう動いていくのか。現状も踏まえて解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。あの、今ね、ヤマヒロさんが、じゃあその拉致被害者の方々は今いくつなんだろうってことをね、あの、ヤマヒロさんの温かい人柄のまま、僕は言ってくれたと思うんですけどね。あの、実は毎年その、思うんですよ。金正日総書記の誕生日ってこうやって大変な祝賀されてるでしょ?で、いわば1年経って、また拉致被害者の方が、あるいは家族の方も1歳、歳を取っていくということをどうしても頭に浮かぶんです。で、たとえば皆さんよくご存知の横田めぐみちゃんはわずか13歳で誘拐されましたけど、今45歳です。それから、この関西テレビに近い神戸の有本恵子ちゃんは23歳の若さで誘拐されて、今年1月12日に50歳になっちゃいました。で、あの、神戸市長田区のご自宅でね、ご両親と妹さんたちが、ま、ひっそりとお誕生日、50歳のお祝いをしたんですよ。で、そういうことを考えると、もう毎年この金正日さんの誕生日って、僕は非常に悲痛な思いが実はするんですけれどね。今年はその、それに加えて北朝鮮の人々にとっても今、あの、VTRでもありましたけどね、自殺が増えてるっていうだけじゃなくて、餓死もまた増えてるんじゃないかという情報があってですね、あの、もう表向きは非常な祝賀ムードだけど、金正日総書記本人にとっても、今年はなかなか厳しい誕生日じゃないかと思うんですよ。それをちょっとまず最初に皆さんと一緒に見ましょう。実情を見ましょう」

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村西利恵
「祝賀ムードの中、北朝鮮の実情はというと、金総書記の健康問題。そしてそれに伴う三男への後継問題。そして食糧危機。さらには去年11月末のデノミ政策の失敗。これらの問題を抱えています」

青山繁晴
「はい。まああの、総書記の、金正日総書記の健康問題って、ま、非常に深刻と言われながら持ちこたえてますよね。しかし依然として深刻は深刻なんですよ。というのは、この誕生日のわずか2日前にね、その、長寿健康をお祈りしたいって放送が、わざわざ異例の放送が流された。ということは、依然として健康に不安があるということなんですね。だからこそ三男坊への、えー、三男の金ジョンウンさんへの後継を早くしたいんだけれども、早くしたいからこそ、その、デノミってこと、新しいことやって、北朝鮮の経済に刺激を与えようとしたら、それ失敗しちゃってですよ。あの、さっきVTRで失敗の中身ありましたね。その、たとえば物価高騰って言ってましたけど、その、特に農産物を農家がもう売りに出さないって状況になってるから、だからあの、餓死者が出そうになって、この食糧危機もここにつながってて、普段、あの、毎年5月ぐらいにやってくるんですけど、今年は来月3月からもう危機じゃないかと言われててですね」

村西利恵
「深刻ですよね」

青山繁晴
「だからこのデノミ政策をこの、テコにして、この金正日さんの後継を盛り上げるつもりが、逆に失敗したから、その、金ジョンウンさんとは関係ないんだっていう、はっきり言うとフィクション作らなきゃいけないから、党内で粛清もやらなきゃいけない。そういうように、まあ、あの、非常な困難な状況にあることはもうこれ間違いがありません。で、これもあえて申せば、そうやってその、日本国民誘拐してるところのこの国の体制が危機にあるってことは、当然、誘拐されてる側のこの日本にとっては、ちょっと言葉はあんまり良くないんですけど、まあチャンスというか、その何かのきっかけをつかむ時期であることは、それは現実としてあるわけですね。で、それなのに5ヶ月動いてないって話になるんですけど、実は鳩山政権が発足して、拉致問題について水面下で動きはあります。それも重大な動きがあります。そのうちのまず、最初に私たちがほんとは見なきゃいけない問題を見ましょう。はい、出して下さい」

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村西利恵
「鳩山政権で拉致問題の対応に変化がありました。そもそも従来の拉致問題解決への政府の方針はというと、被害者の安全確保と帰国、拉致事件の真相究明、そして実行犯の引き渡し、この3つの柱でした」

青山繁晴
「はい。あの、これいずれも当然のことを言ってるようで、やっぱりあの、大切なことなんですね。というのは、この政府方針っていうね、拉致問題について政府方針ってものがちゃんとあるんだってことも実はあんまり、意外に知られてないんですよ。しかしこれはあの、もうこれは旧政権時代、自民党中心の時代ですけれども、平成18年にですね、ちゃんと政府方針て閣議決定されて、実はこれ以外にもあります、たとえばその、マンギョンボン(万景峰)って大きな船の入港禁止とか、そういうこともあるんですが、あの、当時、町村官房長官がこの3つだけは絶対譲れないって言ったのは、この、このいわゆる3要件なんですね。で、これ当たり前のことですけど、被害者をまず安全を確保して下さい、そして直ちに帰国させろと。で、その時にただ帰ればいいんじゃなくて、必ず事件の真相を究明して、だから当然拉致を実行した犯人を日本に引き渡しなさいということが、これ閣議で決定されて、決まってるんです。で、ところがですよ、政権交代になって、あの、これをやってきたっていうのは拉致問題対策本部、拉致問題対策本部の方針が政府方針なんですけど、新政権になってですね、去年の9月16日に。その、拉致問題対策本部をいったん解散して、全く同じ名前の新しい拉致問題対策本部を作ったんです。それが去年の10月の閣議決定だったんですが、その時にそれだけじゃなくて、実は重大なことが行われていたのに、残念ながら、新聞は少し、新聞はある程度書きましたが、申し訳ないけどこのテレビとラジオではほとんど報道されなかった。だから国民の論議も及ばなかったんですが、その重大なことっていうのはこれなんです」

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村西利恵
「去年10月13日の閣議決定で、この『実行犯の引き渡し』の項目が削除されました

青山繁晴
「はい。もう一回言いますが、拉致問題対策本部というのは、その、名前も同じで、いわばそのままあの、新しくなったけど、受け継がれたようなところがあって、政府方針も受け継がれたはずが、実はこれだけ省かれたんですよ。で、これはその時に積極的に広報されずに、はっきり言うとあんまり気がつかずに終わったわけですね。ところが去年の11月にすでに国会で質問されたんですが、その時も国民の論議はほとんど盛り上がらず、そして、この2月に入ってまた改めて参議院の決算委員会って場所で、えー、つい最近、国会の論議がありました。で、その時に、今、拉致問題の担当大臣は中井洽(ひろし)さんっていう、これも僕、政治記者時代から長い付き合いの方ですが、その方がこういう答弁されてます。はい、出して下さい」

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村西利恵
「『実行犯の引き渡し』項目を削除した理由について、中井大臣は『日本人の拉致被害者を取り戻すことが第一だ。その後、いくらでもやり方はある』。さらに翌日の記者会見で『よど号事件の犯人を帰すことで、手打ちをしようとした動きがあったことは間違いのない事実だ。そのことで実行犯の引き渡しとされては困ると前々から主張してきた』」

青山繁晴
「はい。まずね、この取り戻すが第一ってその、その通りですが、その後いくらでもやり方はあるって、これ、その、もう拉致被害者が帰ってきたらそれでよし、真相追及もその犯人の引き渡しもないっていったんなったあと、どういうやり方があるのかって当然誰でも疑問を持つから、これについてそのあと、記者会見での説明が当然メディアからこれは求められたわけですね。で、その時に中井さんが強調されてたのは、いや、あの、旧政権時代に、実はその、このさっきのですね、さっきの、皆さん思い出して下さいね、拉致の実行犯ていうのを、その、当然北朝鮮の工作員がたくさんいるわけですけども、そうじゃなくて、日本人、その、よど号事件、もう若い人は知らない人多いけども、それこそ日航機、ね、今話題の日航機をハイジャックして北朝鮮に飛んでいった、で、その、自分たちが北朝鮮に行った、その立場をよくするために、何と日本人が日本人を誘拐して、拉致事件のその、片棒担いだ、その犯人たちだけを帰してくれって意味であったからと。それだったら、そんなもので引き渡しとされちゃ困るから、あの、それを削除しろと言ったんだと。で、さらにこの中井さんはですね、それだけじゃなくて、実はその自民党政権時代に、そのマンギョンボンの入港を認めるかわりに、よど号の犯人を渡してくれってそういう取引までやろうとしたんだ、そういう発言があったんですね。担当大臣の発言ですからもちろん重要なんですけども、これに対して、たとえばあの、自民党政権時代の総理大臣がみんな拉致問題に熱心だったわけじゃありません、はっきり申しますが。で、いろんな批判ありますけれども、しかしたとえば熱心だった一人の安倍さん、えー、無残な辞め方をしました、それは安倍さんの責任ですけれども、その安倍さんがこれについて正面から反論してて、その、えー、拉致実行犯の引き渡しっていうのが、その、犯人の引き渡しっていうのが、そのよど号の犯人だけのはずがないと。そんな事実はないと。ましてマンギョンボンと取引したことなんかないというふうに、ま、ブログなどでいわば公式に反論してるんですね。これ真っ向からぶつかってるんで、これどっちが正しいのかということを確認するには、これは、この、もう政治家よりも、その、はっきり言うと政府の中には外務省だけじゃなくてですよ、その、内閣府にもたくさんのところにこの拉致の交渉にそれぞれ関わってきた人たちがいます。その中で、僕は良心的だと思われる方にこの件を聞いてみました。中井さんと安倍さんの言ってることのどっちが正しいんですかと聞いてみましたら、答えはこうでした」

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村西利恵
「『よど号犯だけの引き渡しで交渉した事実はない』」

青山繁晴
「はい。これだから、まあ、あの、中井さんの言ってることを実質的に否定されてるわけですね。で、但しですよ、あの、いや、但しっていうか、あの、すみません、今の、但しじゃなくて、その上で、この当局者が、今現在も当局者ですが、その、言った、おっしゃったのはですね、たとえば日本の警察はシンガンス(辛光洙)って容疑者を国際指名手配してますと。で、シンガンスさんは、皆さんご存知の方多いと思いますが、いったん韓国で逮捕されたのに、その、日本の政治家たちも、その、釈放してくれっていうその、嘆願書に署名したりして、結局釈放されて今、北朝鮮で健在で、人民の英雄ってことになってるわけですよ。そういう人をほっといてですよ、今、日本は国際指名手配してるんですから、あの、よど号だけの引き渡しでいいなんてことあり得るはずがない。さっきの実はその、2月の決算委員会でもこの件が問題になって、その署名した菅さんはその、こないだ2月のその参議院の審議で謝罪もされてるんですよ。で、それも含めてよど号だけってことはありませんと。で、しかし、その中井さんの言ってることと全部、全部否定してるんじゃなくて、実はもう一つ言われました。はい、出して下さい」

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村西利恵
「『但し、外務省は実行犯引き渡しの項目削除を内々(うちうち)に、内々(ないない)に望んでいたと

青山繁晴
「はい。これもあえてはっきり申しますが、この当局者は、その、外務省の今のトップ、藪中次官、拉致問題に取り組んできた人ですが、藪中さんたちも含めて、その、外務省としては、この実行犯引き渡しっていうのは、項目はできれば削除してくれないと交渉ができないと、内々では言ってましたと。もちろん彼の解釈ですよ。で、あの、これどういう意味かというとですよ、そもそも実行犯の引き渡しっていうのは外交交渉じゃないと。これは警察の仕事なんで。だから中井さんのさっき言った、その、あとでどうでもやり方はあるっていうのは、まあこの部分を指してるんでしょうと。で、交渉役の外務省としてはとりあえずこれを省いてもらって、あとは、それはその、警察の問題だから、交渉の一番窓口はやっぱり外務省になるわけだから、その、一番、一番の最前線は。あの、外してくれっていうのは内々に、つまり表に出たことはないけども、そういう事実はありましたと。で、今回のその、今回っていうのは去年の10月の項目削除っていうのは、その、民主党政権だから勝手にやったわけじゃなくて、この外務省のこの内々のことを踏まえてやったんでしょうということを言ってまして、これもちろん僕は外務省の側に確認試みましたけれども、その、藪中さんの考えも含めて、その、みんながほんとに貝になって、これは確認はできませんでしたが、しかし本当はこの交渉してる他の役所のところで、違う人から間違いないっていう話を聞きましたから、皆さんに今、お示しをしました。で、その上でですね、あの、今何が分かるかというと、単に項目が削除されただけじゃなくて、これ当然北朝鮮にとってはありがたい話で、そして外務省もこれがもし本当に望んでいたんなら、交渉進めなきゃいけないわけですね。ということは、表には出てないけども、水面下で交渉が続いてるってことですね。で、その水面下で続いてる交渉の中身、確認ができましたから、このあと後半にお話ししたいんですが、その後半に向けてのキーワードはこれです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは『小沢密使』。いったい水面下でどんな交渉が行われているのか、CMのあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)・
山本浩之
「さ、拉致問題、水面下でどのような交渉が行われていたのか、何が見えてきたんでしょうか。2つめのキーワードに小沢さんの名前がありました」

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青山繁晴
「はい。あの、ここに小沢密使と、ここにも書いてもらいましたけれども、実はこの小沢さんがその、鳩山総理よりもその、小沢さんが積極的に拉致問題の水面下で動いてるってことは、この『アンカー』で一度やりましたね。3ルートあるっていう話を最近しましたね(1/7放送分参照)。で、1つのルートは小沢さんの側近の衆院議員が、その、朝鮮総連を窓口にしてやっているようだと。それから2つめは小沢さん側近の参議院議員が、これは朝鮮労働党の国際部と直接交渉してるようだと。そして3つめが自由民主党の山崎拓さんが作ってきた、山崎拓さんや平沢さんが作ってきたルートを、たとえば小沢さんが利用するのかしないのかと。その3ルートがあったというお話をしてきました。で、あの、今回それに付け加えて新たにここは大事だと分かってきたのはですね、この密使という人は当然、北朝鮮側と会いに行くわけですけど、北朝鮮に今入ることはできないので、どっか他の第三国で会うわけですね。で、それが実はここが中心だってことが分かってきたんです。出して下さい」

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村西利恵
『小沢幹事長が中国の大連に密使を送って交渉を行っている』

青山繁晴
「はい。これ、その、大連っていう地名が新しく出てきたから、これわざわざやってるんじゃなくて、そんなことじゃなくて、この大連って所は非常にこれ実は意味があるんです。深い意味があります。で、まずですね、あの、ご存知の方は多いとは思うけれども、どの辺にある町かっていうのをちょっと地図を出していただけますか」

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青山繁晴
「はい。で、あの、これ私たちの日本で、朝鮮半島があって、そして大連があって、北京なんですけど。この北京にですね、その小沢さんの密使、使いが行ってるってのは、まあいわば公然の秘密で、これ新聞にも出たことあります。名前は出てませんけどね。あの、報道されたことはあります。で、それはどういうことかというと、北京には北朝鮮の大使館がありますから。その大使館に出入りする姿を見られたりしてるんですよ。で、これはいわば表のルートで、その、本当の水面下の場所は他にあるんじゃないかと言われてきたんですが、それがこの大連。で、この大連っていう町は実は日本と非常に縁の深い所で、日露戦争、明治時代に日露戦争があって、日本が勝って、ポーツマス条約でこの大連の権益を日本が当時は手に入れました。で、従って日本はこの大連の港の所にですね、あの、たくさんの、いわば今から見たらエキゾチックな建物を建てていって、それがまあ大連のとてもこうあの、ちょっと普通の中国の他の町と違うような、それこそエキゾチックなムードを作ってですね、そういう意味から、この、日本に特にあの、いわば古い世代にとってはこう懐かしい場所なんですよね。で、この大連、現在はどういう場所になってるかというと、これは実はですね、あの、最近に、この地元の、この関西の地元の兵庫県警の外事課、皆さんあまり外事課って馴染みないかもしれないですけど、外事警察って最近NHKのドラマであったりしましたけどね、あの、少し馴染み出てきたかもしれませんが、この兵庫県警の外事課っていうところが、この神戸税関、神戸は港町ですから税関と協力して、その、事件を摘発したんですね。これはあの、フェアに見て、垣根を超えた僕は良い捜査だと思いますが、どんな捜査かというとですよ、今、拉致問題とそれから核開発をめぐって、日本は国家として北朝鮮との輸出をこれ禁止してるんですね。制裁としてそれをやってるんです。それをかいくぐって、密貿易で、たとえばミサイルを運べるタンクローリーを日本の京都の会社が売ろうとしたり、あるいはその、金一族や軍の将軍たちだけのための贅沢品、ピアノとかベンツとか、そういうものを密貿易しようとしたり、あるいはさらには食料品や日用品まで出そうとしたり、そういう事件を摘発したんですね。で、その時にこの大連が実はその、中国の一都市なんですが、単なる一都市じゃなくて、北朝鮮のそれも非常に重要な秘密警察の幹部が拠点にしてる町だってことが、その捜査もきっかけにして分かってきたんですね

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青山繁晴
「で、これあの、大連って聞くと、この今見てる方の中で、拉致問題に詳しい視聴者は必ずいらっしゃいますが、さっきちらっと触れた、ヤマタクさんと平沢さんがこの大連に行って、北朝鮮の高官と勝手な交渉をしてですよ、(当時のVTR出る)これまさしくそうです。で、大問題になって、たとえば平沢さんはそのあと拉致議連を除名されたりした。で、それも大連なんですね。で、これどういうことかというとですよ、つまりこれ中国公認の、明らかに中国公認の北朝鮮の拠点なんですよ。ということはここ(大連)に密使を送ってですよ、北京はうわべで、ここ(大連)で交渉してる限りは、実は北朝鮮ペースになっていくということなんですよ

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「これはたとえばニューヨークとかね、その方がまだマシなわけですよ。たとえばパリであったりね。大連でやってるってことは、その、小沢さんの密使と言われる方が大連にも行ってる、北京だけじゃなくて大連にも行ってるっていうのはそういう意味があるわけです。その結果、今、水面下でどういうことになってるかというと、それがこれです」

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村西利恵
「政府認定の拉致被害者17人以外の人を北朝鮮が提示している。『具体的な名前はいまだ出さないが、体調が悪くなってる人もいると言ってきている』

青山繁晴
「はい。で、これあの、拉致解決担当の当局者って書きましたが、さっきの人とは別な人です。しかしあの、この人は非常にリアルに物事を話してたから、僕その意味で信用してるんですけど。で、その人が言ったのはこれだけなんですよ。これだけなんですが、皆さんこの意味を見てほしいんですけどね。というのは、まずその、政府認定の拉致被害者17人ってこれ何のことかというと、その、いわゆる特定失踪者と呼ばれる100人以上の方がいらっしゃるんですが、いちおう全部証拠固めて間違いないって政府が認めたのは17人。そのうちの5人だけが帰ってきて、12人はまだ帰ってきてないんですよね。ところが、その、皆さん思い出して下さい。2002年9月17日に小泉さんが平壌に行って金正日総書記と会った時に、初めて金正日さんは北朝鮮が確かに拉致をやりましたということを認めたけれども、この17人を認めたんじゃなくて、北朝鮮が拉致したのは13人だけだと、そのうち8人は亡くなってるんだと。5人だけ生き残ってるから5人だけ帰しますと。その話で終わってるんですね。ということはですよ、この17人以外の人を出してきたってことは、水面下で出したってことは、あの時に将軍様が言ったことは変えられないと。将軍様が嘘を言ったってことにできないから、変えられない。ということは逆に言うと、この17人マイナス5人ですね、帰ってきた5人を引いた12人は帰れないよと、返せないよってことなんですよ、これは。要するに。そしてさらにですよ、それ以外の人で体調悪くなってる人もいるんだよと言ってるっていうのは、ほっといていいのかと。ね。体調悪くなったのは誰の責任かとほんとは言いたいけれども」

村西利恵
「脅してきてるわけですね」

青山繁晴
「(頷いて)そんな人をほっといていいのかということを言ってるわけですよ。で、名前は出してないけども、日本側がちょっとでもそれに擦り寄ったらですよ、何とか今はね、鳩山さんも小沢さんも、あの、中井さんも踏みとどまってるって僕は信じたいですけれども、ちょっとでも擦り寄ったら名前も出してきてですよ、あっという間に向こうのペースになっていくという状況にあるってことが大事なんですよ。そうしますとね、さっきのその、拉致実行犯の引き渡しを削除したっていうのが実はその北朝鮮のペースに乗るということであり、もう一つ根本的に大事なのは、そうやっていくとですよ、拉致被害者を北朝鮮にお願いして、帰して、帰して下さいとお願いするということになるんですよ。そうじゃなくてこれは国家の犯罪ですから、私たちが能動的に取り返さなきゃいけないんですよ。拉致被害者のためにも、この日本国のためにもですね

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青山繁晴
「そこのところが一番大事なことなんで、さっきその、一番最初に主客転倒という、これを出しましたのも、本来は民意で政権交代を実現した鳩山さんや小沢さんが、今この助けがほしい金正日さんに優位に立つべきであって、それがね、最後にもう一つ言いますとね、その、なかなか優位に立てないで北朝鮮のペースになってるもう一つの原因はですよ、それは実は、これは治安当局者の方に昨日聞いたんですけれども、ああ、青山さんが分かってる通り、それは中国ですよと。つまり中国はこの5月から上海万博を始めますね。それ10月末までやります。少なくともそれが終わるまでの間、北朝鮮がおかしなことになってほしくないから、デノミで失敗した北朝鮮だから、よけいに今どんどん援助をしてるわけですよ。そうすると北朝鮮はむしろ焦ってないんですよ。ね。日本は7月に参院選が来るから焦ってる。その違いが主客転倒の原因になってるんで」

山本浩之
「はぁ〜、なるほど」

青山繁晴
「いわば僕たちの気持ちとして、その、選挙は選挙、これはこれということも大事だと思います。もちろん選挙のためにこういうことを判断材料に入れるのも大事なんですけれども、日本の政治は選挙のためだけに動くように、そういう民主主義のいわば弱い足元を独裁国家に見られないってことも、とても大事な部分だと僕は思います」

山本浩之
「ありがとうございました。以上“ニュースDEズバリ”でした」

(いったんCM)

民主・小林 千代美議員違法資金提供事件 事実上の会計責任者、北教組からの提供認める(北海道文化放送2/17)

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

(この小林議員の事件についてはどう見ますか?)

 2つのことを考えてるんですが、1つは民主党はなぜこう自浄作用がないのかなと。これ小林千代美議員はおそらく職にとどまれない可能性が高い。それなのに今、知らない知らないと突っ張っていって、これ民主党に対する国民の不信感を強めるだけ。あるいは労働運動に対しても疑念が強まるだけなんで、さっさと身を処すべきなのに、やっぱり総理が身を処せないとこういうふうになってしまうのかなと。幹事長も含めて。正直、今の民主党のそういう体質が現れてるんじゃないかとも思う。

 もう1つは労働組合と選挙の関係って昔から噂はもう山のようにあった。僕は労働省を記者として担当した時にもその噂はよく知ってたし、それから自分自身サラリーマン2回やってるが、どっちとは言わないけれど、労組出身の議員というのは労組丸抱えの議員のことを言うが、僕ら会社に入ったら普通そのまま労組員になるじゃないですか。労組出身ではないけれども。でも組合員の中から、選挙に使われてるんじゃないかと前からあったわけですよ。こうやって権力とったらこういうことが表に出てくるのが民主国家。だからその意味では、ある意味、国としては自浄作用が働いてるんで、民主党もそれに合わせて民主国家らしい身の処し方をすべきだと思う。

(そのへんの今後の進め方については谷垣総裁が今日の党首討論で触れられたが、小林議員個人の問題についてはやはり追及もなかった。これはやっぱり自浄作用も必要だし、自民党としてもこのあたりはもっときちっと追及して、もちろんいい問題だと思う)

 ____________________________内容紹介ここまで


 今日(2/17)党首討論あったんですね。「アンカー」で初めて知りました。
 気づかなかった私の責任は棚に上げて(/^^)/あえて言わせてもらいますが、まさか鳩山さん、マスコミや国民がオリンピックで盛り上がってる中、目立たないうちに済ませちゃおうって魂胆だったんじゃ?(-.-#)


 小沢幹事長の逃げ得を許すな!皆さん、今週も東京地方検察庁に応援メールを!
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