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「アンカー」優先順位がおかしい鳩山政権&動き出してる外国人参政権

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■9/23放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

鳩山オバマが初会談基地再編は?青山解説

090923-12sanseiken.jpg テレビ欄の内容と実際の内容、また全然違ってます。
 最初のキーワードは「やり直すなら今のうち」。これは鳩山政権だけでなく私たち有権者にも投げかけられている言葉です。

 “ニュースDEズバリ”コーナーの前に八ッ場ダム建設中止問題、鳩山首相の国連演説について青山さんの解説がありました。その部分は要旨を箇条書き、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

八ッ場ダム建設中止問題 現場を視察した前原国交相が会見「伺ってよかった」(FNN9/23)
鳩山首相、中国・胡錦涛国家主席との会談で「東アジア共同体」の創設を提案(FNN9/23)

 …………以上のニュース報道のあと青山さんの解説(要旨)…………

●八ッ場ダム建設中止問題について

 はっきりしてるのは政治的にミスを犯した。住民の言うとおり順番が逆。背景には政治的油断が。マニフェストの中に八ッ場ダム中止も盛り込まれてて、308議席をもらったんだから選挙後にそれを明言して当然だという油断、きつく言えば驕りがあってそう言ってしまった。ところがマニフェストは政治家の側は守らなきゃいけないが、有権者側は投票したからといってマニフェストに全部従わなきゃならないってこと全くないので、そこのところをよくわかってなかった。民主党政権側のミスなんだから、端的に言うといったん白紙撤回するしかない。

 ダムの点検・見直し自体はやりますと。が、八ッ場に関しては、住民にとって正しい手続きひっくり返してるから、お詫びだけじゃすまない。いったん撤回して話し合いを重ねて、もうすでに四千数百億使って住民の移転まで終わってる工事を何でひっくり返すのかを、あらいざらいテーブルに出すしかない。そうしないと、これ当初思われたよりはるかに重大な政治問題になってて、政権の根幹に関わりかねない。

 根幹という意味は、八ッ場でこういう失敗やると、これから前原さんは143のダムを全部点検するはずで、中には無駄なダムも現実ある。ところが無駄なダムをやり直さないということの言い訳にされてしまうから、ここでは謙虚にいったん白紙撤回すべき。

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●鳩山首相が温室効果ガス25%削減を国連の場で表明したことについて

 本音を言うと、えらいことになったなと。もちろん野心的な目標で、達成できれば日本の国際的地位は明らかに上がるが、達成できないとなった時のショックを考えれば、鳩山さん個人の問題あるいは鳩山政権の今後という問題じゃなくて、日本や日本国民の国際社会の中での信用に関わってくる。

 25%削減、無理すればおそらくできる。たとえば国内15%、90年比の削減にして、あとの10%は海外でやっていただいたやつを買うと。排出権取引を使って買うと(真水の部分が15%で残り10%は買う)。逆に言うと国外の排出権取引も値段がどんどんつり上がっていってるから、日本の財政事情も考える。私たちの生活や日本の企業の努力で15%程度はやっぱりやらなきゃいけない。それが10数年前の元気があった日本経済ならともかく、今のようにデフレスパイラルの状況が起きてる中で、15%削減を国内でやるのは、普通でいうとデフレの背中を押してることになる。その激烈な痛みを国際社会で宣言したわりには、鳩山さんはちょっとのんきかなと。拍手があって嬉しかったねと言われると。やらなきゃいけないのは僕たちですから。

 (鳩山首相は他国の協力を前提としていると言っているが拘束力はあるのか?通用するのか?)拘束力は全くない。通用するかというのは正直、今の日本の立場からいうと通用しない。現に鳩山さんは演説の中で、注意深く、25%って日本だけではできませんよと、アメリカや中国など主な排出力が協力してくれないと、あるいは新しい枠組み、今年12月にデンマークで作ることになってるが、それに入ってくれないとできませんよと言ってる。鳩山さんが一種のんきなのは、それを前提に言ってるんだから、日本だけで頑張ると言ったわけじゃないということなんでしょう。
 
 ところがすでに鳩山さんが演説する前に、胡錦濤首席、オバマ大統領が演説してる。特にショックだったのは、オバマさんが今後地球温暖化を和らげていくためには、中国、ブラジル、インドなどの協力が必要ですと強調して、日本という言葉はなかった。日本がこういう野心的な提案をするとわかっていて。だからやぱりわざと外したとしか思えない。すごく楽観的に言えば、中国とかインドとかブラジルとか、どんどん大きくなってる国だから、日本は別という。いや、やっぱり違いますね。いろいろ取材してみると、オバマさんは意図的に日本を外した。日本が言ってるのは勝手な話なんだと。アメリカはそこに乗っかるわけじゃないと、すでに言ってる雰囲気。

 だから、それを鳩山さんがきっちり受け止める人だったら、この後の日米首脳会談で、ところであなたの演説で日本の提案に全然触れてくれなかったのはどういうことですか?というふうに切り返す、それができたら、鳩山さんが他国も協力して下さいよと言ったのが拘束力を生むことになる。だから日米首脳会談の最大の勝負はそこになった。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「そしてこの後の“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、引き続きその鳩山政権に関するお話を、今日はいただけるということです」

青山繁晴
「はい。あの、考えてみれば、まだたったの1週間しか経ってない」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「今日がちょうど1週間ねと。先週の水曜日に、いわば特別番組あったわけですよね。それで1週間でその、ああせえ、こうせえって言うのは明らかにその、早すぎるっていうか、政権の評価を下すっていうのは僭越だと思うんですよ。ただね、今日のキーワードはだからこそ、むしろこれなんです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『やり直すなら今のうち』(笑)」

村西利恵
「もうこんな…(笑)」

青山繁晴
「はい。あの、これはですね、あの、たとえば民主党の基本的な方針、マニフェストに盛り込んだところのね、たとえば政と官のあり方を見直すというようなことをやり直せと、そんな馬鹿なことを言ってるわけじゃないんですよ。民意がそれを308議席与えて選んだんですから。だけどその民主党のいわば志、理念を、民主党政権の志を実現するためには、今、逆さまになってることがずいぶん多くないですかと。たとえばさっきの八ッ場ダムもその象徴だし、この鳩山国連演説も実はそういうことが含まれている。で、今のうちだったらまだ軌道修正もできる。その、さっきの八ッ場ダムもそうなんですけど、それをですね、何をやり直すべきなのか、今のうちにやり直すべきなのか、一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「さ、政権、新政権誕生から一週間が経ちまして、あの、民主党連立政権に対する期待はものすごく大きくて、私ももう大いに期待してるんですけど、何か全部ちょっとずつ、ちょっと違うんじゃないの(笑)っていう部分が実際あるんですよね。で、先ほど青山さんのその最初のキーワードが『やり直すなら今のうち』ということで、この鳩山政権が取り組む政策っていうのは優先順位ちょっと逆になってる部分があるんじゃないかと。えー、そのへんのところを具体的に、それでは解説をお願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。あの、まずこの絵では、鳩山さん国会議事堂の前にいらっしゃるわけですけどね。えー、今日に限っては国連本部の鳩山わが総理という感じですよね。で、今日のその国連の気候変動サミットでの鳩山演説っていうのは、意味は、あるいは意義はね、やっぱりすごくあると思うんです。というのは、日本の総理大臣のあの国連の総会議場でのですね、演説があんな注目されたことないし、あんな拍手受けたことはたぶん全く初めてだと思うし」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「それから日本の総理は何喋っても、アメリカもイギリスもそういうメディアには全然出てこないのが、ものすごく出ましたからね。だからそういう意味では大変意味があった。その、単に目立ったから意味あったって言うんじゃなくて、こないだの総選挙ふり返ると、民主党の政策が必ずしも全部好きだからっていうふうに有権者は投票したんじゃなくて、今のこう全体に行き詰まってる状況の中の、何か突破口がほしいと、突き抜ける何かがほしいなと、そういう意味での民意でしたから、この鳩山演説がこう突き抜ける雰囲気があるっていうのはね、やっぱりこれ前向きに評価すべきだと思うんですよ。しかし同時にね、それだけに、それぐらいみんなの印象に残る演説だけに、その中身見ると実は重大な逆さまがあるってことはね、ネガティブな話をしたいんじゃなくて、むしろこれからよくするためには絶対指摘しなきゃいけないと思うんですよ。それは鳩山演説の言葉の中にすでに隠されてます。はい、出して下さい」

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村西利恵
「その国連気候変動サミットの中での発言です。『日本は今以上の経済的、技術的支援を行う用意がある』と」

青山繁晴
「はい。これね、あの、あえて言うと、日本語で言うと、普通のこと言ってる普通の政治家の言葉でね」

村西利恵
「よくね、用意があるなんて言いますね」

青山繁晴
「何かすっとこう通るじゃないですか。しかしちょっとすいません、また英文見てほしいんですが、まあいちおう中学程度の英語なんで、あの、ちょっと読みますとね。Japan is prepared to provide more finacial and technical assistance…とあるんですが、これあの、be prepared toっていうのは、覚えましたよね、何々の準備がもうできてるよと。で、用意があるって言うとね、これ要するに官僚言葉だからさらっと行くけど、英語のbe prepared toっていうのは、完全にできてますよと、もう準備万端だぜっていうね、イメージがすごくここにあるじゃないですか。で、provideですから、もう供給してあげるよと。要するにあの、必ずしもね、無償とは言ってないけれども、高い銭をくれなくたってあげますよと見えるわけですね」

村西利恵
「確かに気前がいい言い方…」

青山繁晴
「はい。で、これ実はその後ろに、今までよりも、という英語がちゃんとありましてね。だからここmoreが付いてて、今までと違ってもっと大きいその、経済援助、あるいは財政的援助や技術支援をしますよと。さあそこで話が逆だろうっていうのは、これは、これを聞いた海外の首脳たち、あるいは海外の国民たちはbe prepared toって言ってるんだから、この、たとえば経済的支援というのは日本はもう財源があるんだろうと。ね。日本はいろいろ困ってるって言ってるけど、何だ、財源はちゃんと用意されてるじゃないかと思うでしょ?しかし財源って僕たちなんですよ。僕たちのどこに財源があるんですか。で、それを民主党はたとえばマニフェストの中でもですよ、その、地球温暖化対策税っていうものをマニフェストに書いてますが、その中でも検討するって書いてるだけですよ。そりゃそうですよ。このデフレにみんな苦しんでる中でですね、また新しい、名目は何でも新しい税金降りかかってきたら、普通やっぱりもっと財布のヒモを締めますね。個人消費がもっと衰える、そうすると企業業績がもっと下がる、またデフレスパイラルに入っていくってこと心配するから、本当はこの財政支援をやる用意があると言い切る前に、私たち国民の側にその財源の話をちゃんとしてくれなきゃいけない。少なくとも国会で揉んでからでないと、本来はこんなこと言えるはずがない

山本浩之
「確かに」

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青山繁晴
「そしてさらにですね、この技術的支援というのも、これ簡単に技術的支援を行うと、日本は技術力高いんだから当たり前みたいな話になってますが、いや、ちょっと待って下さいと。今の経済というのは前からお話ししているように、日本の経済、今までと姿が変わってしまって失業がものすごく増えてるわけですよね。今日9月23日ですが、あと10日ぐらい経った10月2日に8月分の完全失業率が出てきますけれども、おそらく初めて6%を超えてくるわけです。そうするとね、それ困った困ったじゃなくて、新しい仕事、それも必ず成長していく、これから伸びる分野の仕事を日本が開発して、そこに一家の大黒柱や若い人が仕事を見つけられる、絶対必要なんですね。で、環境技術高いんですから、その技術というのは日本のいわば最後の拠り所で、その、環境が大事になればなるほど、この技術をもうただただ分け与えるって発想じゃなくて、フェアな新しいビジネスとして、日本の成長分野として、成長産業にしなきゃいけないってことですよね

一同
「(同意)」

青山繁晴
「ところがそれをもう与えますよって話になってる。しかもですよ、これ誰に対して与えるかというとですね、その、実はこれ欧米の報道は2つに分かれてるんですよ。1つはね、あの、欧米の報道の中の少数派と、たとえば日本の朝日新聞が同じようなこと書いてて、途上国の中でも今困ってる途上国とか、あるいはその、島々の国、つまりあの、島嶼国(とうしょこく)って難しい言葉で言いますね、温暖化のおかげでもう沈みそうな国、そういう国々に支援するという意味だと、あの、日本の朝日新聞や欧米のメディアの少数派、書いてるんですが、欧米のメディアの多数派は、いや、そんな限られたもんじゃなくて、とにかく途上国全体にこういう支援をやるって意味なんだと、その受け止め方が多いんです。そうするとね、皆さんここで考えていただきたいのは、実はこういう環境問題についてはですよ、あのでっかい、でっかい、今、世界経済を事実的にリードしかかってるあのでっかい大国、岡安さん、どこですか」

岡安譲
「中国」

青山繁晴
「その通りですね。その中国はこの問題では自分たちを途上国って言ってるんですよ、ずっとね。今現在もそう言ってますから。だからこれ中国から見たらですね、その、ひょっとしたらね、経済的な支援もありかと、この分野でね」

村西利恵
「えー」

青山繁晴
「日本はまだ中国に援助してんですよ、実は。で、それから技術的支援、これは中国にとって一番ほしいとこですね。日本がせっかく、特に民間が苦労して蓄えてきた技術が中国にそのままズルズル移転していいのかって話になるわけです。そうするとこれは話が逆さまでしょと。私たちの財源をどうするのかということと、それから技術を単に与えるんじゃなくて、その技術をたとえば中国に持っていくにしても、日本のフェアな、日本がちゃんと国益を確保できるビジネスとして確立しながら、あるいは、してからでないと、この話はできないのに、逆さまになってんじゃないですかと。その意味で、この国連演説の前に行われた日中首脳会談をふり返るのは、とても大事だと思います。はい、ちょっと出していただけますか」

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青山繁晴
「で、ここでどういう話になったかというとですね、まずその25%削減のことについて、この時にね、さっきのあの、これから始まる日米首脳会談と同じなんですが、鳩山さんがね、私はこの、あなたと会談した後に国連の総会議場でね、総会場で25%削減を私は言うんだと、これから。それには中国の協力が絶対必要だから具体的に協力するとここで言ってくれ、と迫ったなら、鳩山演説は僕はもっと評価したいんですが、そうじゃなくて、いや、これから25%の話をしますと言っただけ。少なくとも僕が聞いてる限りでは、あるいはその、政治家も、役人の側も、裏でブリーフィングした中身を全部寄せ集めると、間違いないと思われるのは、迫ったんじゃなくて、胸張っただけ。胸張っただけだから、胡錦濤国家首席は、ああそうですね、それは素晴らしいと、積極的に評価しますよと、That's allになってるわけですよ」

村西利恵
「求められなかったらそうなりますね」

青山繁晴
「ひあ。で、その上でですね、この日中首脳会談について、実はもう1つの側面をやっぱり見なきゃいけないと思います。はい、出して下さい」

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村西利恵
「はい。それが会談の中での発言です。チベットは内政問題であるという認識を示し、『村山談話』を踏襲しました

青山繁晴
「はい。このね、まずチベットのことについてはね、それあの、その方のお考えによってはね、それ当たり前だろうと言う方もいらっしゃると思いますよ。しかしね、実は国際社会で重要なのはね、この鳩山さんはその、チベットのダライ・ラマ14世と会談したことがあるわけです。だからチベットに対して、チベットの人権問題について非常に深い関心がある人だと、国際社会で認識されてるわけですよ。で、それがあるから実は日中首脳会談、この日中首脳会談で胡錦濤さんの方からですね、チベットは中国自身が解決する問題なんですよってことをね、こっちから言ったんです。それに対して鳩山さんがすっきり、いや、すっきりじゃない、すんなりね、ああ、内政問題なんですねと言ってしまったから、これ当然、中国にとってはすごいやりやすい話になるわけですよ」

山本浩之
「確かに」

青山繁晴
「で、そういう流れの中で村山談話の踏襲、これは自民党政権だってずっとね、言ってきましたが、しかしこういう流れの中であるっていうことと、それからもう1つ、この政権が誕生する前から、靖国神社には行かないってことをたとえば言ってきたわけですから。今までよりも中国にとってやりやすいってことになるわけですよ。で、そうだと、この中国はもっと鳩山さんに寄り添ってくれて、その、なかなかいい政権ですねと言ってくれるかと思ったら、非常に冷めた反応なんですよね。要するにね、鳩山さんが掲げる友愛っていうのは、まあ早い話が仲良くやりたいわけでしょ。国際社会で仲良くやりたいなら、順番は、最初はぶつからないとだめなんですよ。お互い本音のことを言って、いつも(僕は)言ってますけど、その上でね、あの、お互い言いたいことを言った上でできるのが、ほんとの友愛でありね、それからお互いの理解なわけです。最初からこんなふうに下手に出ちゃって、25%の問題でも中国に要求すべきを要求しない、その逆さの順番で行くと、はっきり言うと舐められるだけなんです

一同
「(同意)」

青山繁晴
「要するに、舐められるっていうのきつい言い方かもしれませんが、要するにやりやすい、もうあの、そんなに気にしなくてもいい政権なんだなと思われてしまう。その流れで進んでいくと、たとえば25%について中国の本当の協力が得られなくなって、結局25%も達成できないってことが起きてくるから、これは逆さまですよということなんですよね。で、さらに、これはいわば主として外交問題ですが、内政でも八ッ場ダム以外にもこういうことが起きてますね。はい、出して下さい」

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村西利恵
「それがJALの再建問題」

青山繁晴
「はい。これね、あの、国内でね、その、一番急ぐのはもちろん失業や経済の問題なんですが、その経済の中で日本航空、JALがこれ年内にこのまま行くと行き詰まる。年内ですよ。もう目の前でもう債務超過になって、JALはその、何か新旧2つに分けるとかいうね、マジックみたいな案が出てますが、それは要するにいったん潰れるっていうこととほとんど同じなわけですよ。だからとりあえずその1000億どうにかしたいから、JALは困っててですよ。日本航空ですから、今まで日本を背負ってきた側面が強い航空会社なのに、あろうことかアメリカの航空会社、たとえばデルタに金下さいと、ところがその金はまだ500億円しかないわけです。まだ半分しかないっていうことで、まずこれをやんなきゃいけないんですよ。ところが残念ながら、前原国交大臣はあの、八ッ場ダムの失敗のために、もうとりあえずダム以外のことを今できないような状況になってるじゃないですか

山本浩之
「ええ、ええ」

青山繁晴
「もちろん前原さんはこれからJALの経営陣に話を聞こうとしてますが、主として今ダムにかかりっきりですよね。それから皆さんご存知の副大臣の馬淵さんは、高速道路の無料化の話ですよね。しかし本当はダムはですね、これから時間かけて143ヶ所を点検していって、その中でほんとにおかしいってやつをあぶり出してみんなに見せる、だから慌ててやることはなくて、時間をかけてじっくりやることでしょう?」

山本浩之
「そうですね、ええ」

青山繁晴
「それから高速道路の無料化もですね、実は反対意見、国民の中にとても多いんですから」

山本浩之
「多いですね」

青山繁晴
「その実験的なやり方も含めて、これからじっくりやらなきゃいけない。まずはJALなんですよ。まずJALを誰がやるかっていうと、3人の中で、申し訳ないけど辻元さんしか残ってないじゃないですか。そうするとね、その、社民党がJALの再建問題をできるのかなって不安を感じる人も多いでしょうが、しかしそういうことよりも民意として、308はこの2人(前原・馬淵)なんですよ。辻元さんは7議席なんですよ、社民党は。7議席の民意しかない政党が、JALの再建問題を仮にその、一生懸命やらなきゃいけないとなると、これは話が逆さまじゃないですかと。だからもちろんこの大臣が中心になってまずJALの問題をちゃんとやって、その後じっくりダムや高速道路をやると。で、時々、前原さんが選んだ人なんですから、辻元さんの意見を聞くべき時には聞くと。だからこれも順番が逆さまになってませんか。そしてみんなが期待されるね、この方についてもこうじゃないかと。はい」

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村西利恵
「もう一つ内政ですが、大失業の時代がやってくると」

青山繁晴
「はい。これね、長妻さんはここに書いてあるように厚生労働大臣なんですね。これ、そもそもは橋本内閣が僕おかしいと思うんですよ。厚生省と労働省と、ほんとは全然関係ないんですから、それを1つにしてしまったツケが今回ってるんですが、とりあえず長妻さんの今までのこの、たった1週間だけどご発言とか仕事ぶり見てると、やっぱり年金、そっちの方向にガーッと行ってますよね。あるいは官僚との対決に行ってますね。しかしこの労の方はですね、その、大失業の時代がすでに始まっているんですから、来ますよじゃなくて、たった今、大失業の時代にもうなってるんだから、この失業対策をどうするかってことをもっとバーンと先に出してくれて、で、年金も当然時間かかるじゃないですか。で、時間をかけてたとえばその、記録もフェアに見直していくことによって、みんなの安心感が生まれて、だから消費も伸びて、だから企業の業績良くなって、失業問題も片づいていくってことになるんで、年金についてじっくりやりますということを見せて、その前にまず今の緊急雇用対策をやらなきゃいけないんですが、これもやや逆さまじゃないかなと思うんですよ。で、こういうこと全部合わせるとですね、本当はこの人の存在感は、存在価値は非常に高いはずですけど、出して下さい」

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青山繁晴
「そうですね。菅さん、菅さん有名人ていうだけじゃなくて、これこそ国家戦略そのものじゃないですか。今までの話に出てきたことは、今までの省庁縦割りではできない、たとえば厚生労働省でいうと、その、2つにしたのはいいけれども、役所の中で2つに分かれちゃってて、大臣1人しかいないから、副大臣を誰に就けようともなかなか上手くいかない。そういうのを全部、国家戦略として練り直すのが菅さんの仕事。それなのに今のところはその、菅さんはその、予算の組み直しについて、自分の意見も言いたいってことで藤井財務大臣らとその、いわば暗闘が始まってるわけですね。これも本当はとりあえずの今の予算の組み替えは藤井さん、それからたとえば副大臣の野田さんに任せて、事の順番としては菅さんは今、出てきたような全体の国家戦略、25%も含めてですよ、25%は特に垣根を超えないとできないことだから、ほんとは菅さんがバチッと先にその、いわばサポートして、鳩山さんが25%言うのは分かるんですが、これも順番が違うんじゃないでしょうかっていうことなんですね。そして今まで話してきたのはずーっと、いわばその政府側の話ですが、実はもう1つ、この後半にこれを話さないといけないです」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは『進行する重大事』。何がすでに動き出しているんでしょうか。CMのあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「ま、これまでは鳩山政権のまあ、具体的に政策面でのいくつかの問題点と言いますか、えー、現状について青山さんの解説をしていただいたわけですけれども、2つめのそのキーワードが『その間に進行する重大事』っていうふうにありました。続きをお願いしたいと思います」

青山繁晴
「はい。あの、もう1つ進行していく重大な事がありますよっていうことをお話しするんですが、それでも今日のメインテーマである、順番が違うんじゃないですかっていうのは、実は同じなんですね。で、この鳩山政権を考えていただくと、もう皆さんお気づきだと思いますけど、今まで大事な人の名前いろいろ出てきましたが、もう1人いらっしゃいますよね。それは当然小沢さんですよね。で、その小沢さんが今現在何を最優先にやってるか。それがこれです」

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村西利恵
「それが、永住外国人への地方参政権について『何とかしなければいけない。次期通常国会にも目鼻を付けたい』と」

青山繁晴
「はい。で、ま、永住外国人、別の言い方をすると在日外国人の方々に、地方に限っては投票権を認めましょうという案が、実は自民党の中にも民主党の中にもあり、同時に自民党の中にも民主党の中にも根強い強固な反対論があるわけですね。で、そのことについて小沢さんはもうどんどん先へ話を進めてて、要するに次期通常国会、来年1月に招集される国会ですね。えー、この秋に臨時国会ありますけれども、その、本当の国会はある意味、通常国会なんで」

村西利恵
「年明けに」

青山繁晴
「ええ。民主党政権、民主中心とした連立政権にとっては最初の本格的な国会、そこにこの在日外国人の地方参政権の法案を要するに出したいっていう意味ですね、これね。で、これをどなたに約束したかというとですよ、これあの、私たち日本国民にこう言ったんじゃなくて、韓国の李明博大統領の実のお兄さん、韓国の国会議員ですが、その方に会って、それを約束されてるわけですね

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青山繁晴
「で、今ちょうど絵が出てます。まさしくこの場でその、約束されたんですが、まずこれを外国の人に事実上約束するっていうことが与党の幹事長として適切かどうかっていう問題も、僕は本当はかなり深刻だと思います。で、それと同時にですね、今この大失業時代にすでに入りつつある、デフレスパイラルに入ってく、この日本という状況の中で、どれだけの普通の日本国民、日本の有権者がこれを真っ先にやってくれと思ってるか。で、もちろんその、在日の外国人の方の中に、もう是非この地方参政権を得たいっていう方も当然いらっしゃると思いますが、少なくとも総選挙で示された民意というのは、当然ながら選挙権を持ってる、これは外国生まれの方でも関係ないですよ、日本国民の国籍を取ってらっしゃって、あの、投票権あれば当たり前のこととして、その民意としてその308議席を民主党に与えたのは、これを優先してくれってこととはとても思えないわけですね。で、これが一番急ぎとはとても思えない、それを来年の通常国会に、たとえば景気について、あるいは金融についてどんな法案が出るかって話は全然ないのに、これだけ先行する、これだけ進行していくのはどうしてかというと、実はそういう政策よりも政局、あるいは権力に関連しての話が優先されてると言わざるをえない。それ何かというと、これですね」

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村西利恵
参議院選挙までに『民・公』連携

青山繁晴
「はい。公明党がその、自由民主党から離れていって、民主党につながっていくんじゃないかって話はずーっと『アンカー』でくり返し僕は言ってますが、それが、これも今まで言ってきた通りなんですが、外国人、在日外国人の方々の地方参政権の問題が接着剤になりますよってことを、ずっと言ってきました。これがもうとうとう具体化してきたということだと思います。とういのは、公明党の幹部や首脳陣がその、たとえば記者会見でズバッとはまだ言ってないようですけども、メディアに対して、たとえば僕の後輩の共同通信政治部の記者に対してもですね、あるいは知り合いの朝日とか読売の政治部の記者に対して、もう実はそういう記者に対して、あれ素晴らしいと、あの外国人地方参政権を来年の1月の通常国会でと言い切ったのは素晴らしいといういふうに、もう絶賛してるわけです。それは公明党もずっとそれ公に掲げてきたんですからね」

山本浩之
「ええ、ええ」

青山繁晴
「だからこれはもうあの、連立まで行かなくても、連携が本当はいわばこうカチッと音を立てて始まりつつあるようなもので。で、これ連立、いきなり連立すると来年の参議院選挙まで考えるとですね、あるいは10月の補選考えても、公明党に対して国民のイメージが下がるから、最初は閣外協力とかね、連立じゃなくて連携という可能性の方が強いと思いますが、しかしこれで見えてくるのは、社民党は実は使い捨てにされるんじゃないかということですよね

一同
「ああー」

村西利恵
「使い捨て」

青山繁晴
「というのは、社民党は政権に加わって1週間ですけど、まあいろんなこと起きました。その、さっきの辻元さんが国交省の副大臣になるにあたっても、ご本人が、私は国対委員長を続けたいと言ってその、抵抗したり、何かよく分かんないこといっぱいあったわけですね。で、政権の中でもやっぱり不安が広がってるから、その、公明党はもともと民主党と政策が近いですから、どっちかというと、そっちに動かす為に外国人地方参政権を小沢さんが道具に使ってるというふうに、僕は見るのが実は一番フェアだと思います。で、それが実際にそうなるとどうなるかってことを、私たち今から考えるべきで。賛成、反対ありますよ。しかしあえて1つの証言をね、前も話したかもしれませんがもう一度言っとくと、たとえば対馬の市長さんは、対馬は韓国領だという国会議員が韓国にいらっしゃるわけですね、もしも在日外国人に地方参政権を認めたら、たとえば対馬の市長は、そうですね、対馬は日本というよりは韓国の方に入るべきですね、と言うような市長でないと、もう市長になれないと思います、ということを僕に証言されたりしてるわけですよ」

一同
「うーん」

青山繁晴
「それが正しいかどうかも含めてですね、ちゃんと国民が点検できる時間が必要なんですよ。来年の通常国会にいきなり出てきて押し切られるとなると、この政権自体の性格が僕は危ういと思ってます。従ってですね、その、ちょっとあの、これ(パネル)変えていただけますか」

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青山繁晴
「今、鳩山さんと小沢さんの顔をあえて出しましたけれども、やっぱり僕たちは今のうちにその、鳩山政権に対してですね、実質小沢さんが力を持ってる政権ですけど、この特にお2人に対して、何が最優先なのかっていうことを、もう国民がはっきりその、声を挙げる時期だと思います。というのは、今でないと間に合わないですよ。もうあの、たとえば小沢さんの仕掛け早いでしょ。来年の通常国会にもう目鼻付けたいと言ってるわけですから。こっちの、有権者の側も声挙げたら、後から挙げるんじゃなくて、やっぱり政権交代した直後だからね、1週間だから早すぎるんじゃなくて、声挙げるんだったら今のうち。ほんとはだからその、やり直すなら今のうちと僕は言ったのは、政権に対して言っただけじゃなくて、有権者が声を挙げるのも今のうちじゃないかということなんですよ。それからもう1つだけ付け加えて言うとですね、ひとつの政権で何でもかんでもできるわけがない。やっぱり民主党はね、良い意味でね、肩に力入ってると思うんですよ」

山本浩之
「ああ、おっしゃる通りですね」

青山繁晴
「政権交代したし、マニフェストみんなやらなきゃいけないと、それ全部やろうとしたら必ず破綻して、その隙間にバシッとこういう政局優先の動きが入ってくるから、国民にとって、あるいは国益にとって何が一番大事かって、その優先順位をはっきりさせて下さい。それをまず求めるべきだと思います」

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山本浩之
「それで言うと、ひとつ伺いたいんですけど、景気に対して何の手も打ってないんですよね

青山繁晴
「ま、あの、1週間ではありますけれども、全然声が聞こえない」

山本浩之
「全然聞こえない…」

村西利恵
「聞こえてませんね」

青山繁晴
「あの、今の内閣の人事でね、景気・経済のことがある程度分かるのは、藤井さんと野田さんぐらいなんですよ。その2人がね、とにかく子ども手当出さなきゃいけないから、予算組み替えでもういっぱいいっぱいじゃないですか。それが大きな問題なんですよ

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「だからその、そのことよりもまず景気を良くして、みんなが結婚できるようにしないと、子ども手当も意味がないわけだから。マニフェストにとらわれすぎるよりも、国益と国民のための順番を、もう一度私たち国民と相談しながら決め直してほしいと。それが真意なんです」

山本浩之
「分かりました。以上“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 青山さんは外国人地方参政権付与について、それはもうシャレにならないぐらい心配されています。
 拙エントリー9/21付:青山繁晴さんの講演に行ってきましたから青山さんの言葉を再度引用しますと——

危険度で言えば、人権擁護法よりもまずは外国人地方参政権。それは日本の安全保障上の問題から。
総選挙前に民団は「民主党と公明党を支持する」と公表していた。メディアはこういうことちゃんと伝えないといけない。

 その上で、これは他の全ての問題にも当てはまることですが、

●まず国民が声を挙げること。送られてくるメールは政治家、政党、役所も実は非常に気にしてる。
小選挙区の代議士にも言うこと。『外国人地方参政権を通したら次は投票しない』と言ったらビビって、それ、やれなくなる。

 というわけで、皆さん、関係各所に抗議・要請のメールを。
 議員さんに関しては、賛成派を説得しようとするよりも、むしろ反対派に一致団結していただくようお願いした方が効果的ではないかと思います。


※参考リンク
外国人参政権に反対する会・全国協議会 公式サイト

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。

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鳩山売国政権が国連で演説した真意は、【日本人が汗水流して、血の滲むような努力をして、稼いだ大切なお金を、あろうことか、ナント!シナにそっくりそのまま貢ぎます!!】ってことだ。 【地球温暖化詐欺に嵌った日本、、】 シナ属国化宣言をけっして許してはならない! の巻。 | エルモとマシューのアメリカンルアー ばんざい! | 2009/09/24 06:48 PM
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