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「アンカー」早くも問題山積 鳩山新政権は危機に対応できるか?

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■9/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

対北外交拉致・新型インフル…危機に“鳩山政権”は対応できる?青山解説

090902-13frip.jpg 鳩山新政権、早くもピンチ!?……テレビ欄にあった「対北外交拉致」は取り上げられませんでした。きっと時間がなかったんだろうと思います。

 コーナー前に「新政権発足へ」関連のニュース及び青山さんの解説がありました。そこの解説は要旨を箇条書き、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 なお、進行役の村西利恵さんは夏休みにつきピンチヒッターは杉本なつみさんです。
 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________
 
民主・岡田幹事長、政権移行に向け河村官房長官に協力を要請(FNN9/2)
16日に特別国会召集 首相指名選挙での麻生首相への投票について身内から反発の声も(FNN9/2)
新型インフルエンザ NY・ブルームバーグ市長、市内全小学生にワクチン無料接種の方針(FNN9/2)

 …………以上のニュース報道のあと青山さんの解説(要旨)…………

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自民党総裁選について
 16日の首班指名までに総裁選は十分できる。今さら地方の声を聞きたいから後にしたいって、それこそ地方から見たらわけがわからないのでは。いろんな意見はあるだろうが。
 やっぱり重大なのは憲法に首班指名選挙が明記されていて、16日に行われる。平沢勝栄さんは、どうせ総理になれないんだからと言ったが、そんな簡単な問題じゃなくて、憲法に定められて首班指名投票する国会議員が白紙投票したり、すでに辞める麻生さんの名前を書いたり、そんなことを卑しくも54年間政権を担ってきた政党が言うなんて、そんなこと言ってたらそれこそ自民党は終わり。
 当然16日までにやるべきで、総理になれなくても今度は自民党がネクスト首相を打ち立てる側。その人の名前を一致団結して書くことで自民党の再生はあるわけだから。地方の声を聞いても16日までに十分できる。

民主党と国民新党・社民党との連立協議に向けた動きについて
 協議がまだ始まって一両日しか経ってないが、思った以上に深刻。民主党にとって一番ショックが大きいのは社民党の姿勢が非常に強硬で、たとえば連立組む条件として憲法審査会を凍結してくれと。
 憲法審査会は勝手に作ったものじゃなくて、2007年に国民投票法が国会で成立して、それに基づいて国会法を根拠にして作られたものだから、勝手に凍結なんかできない。それを凍結するとなると、308もの議席を持ってる大与党が7議席しかない社民党に引きずられることになる。違法状態であっても引きずられることになる。しかも民主党の中は護憲派・改憲派が入り乱れてる。これは思った以上に難しい道のり。
 スタートしても上手く行かないか、それとも、社民党も国民新党も言ってるのが、必ず与党間の連絡協議会を作ってくれと。当たり前のように思うが、大事なことは鳩山次期総理がそれは作らないといったん明言した。1回じゃなくて2回も3回も。つまり自民党みたいに与党と政府が分かれると議員内閣制でも分かれるの困るから、一体でやりたいと次期総理が言ってるのに、全然誰も気にしてない。社民党・国民新党のようなものすごく議席の小さな政党が大与党の次期総理の言うことを気にしてないというのは、奇怪な連立政権になりかねない。
 鳩山さんがもう一度言うべき。社民党と国民新党の側は次期総理の考えと違って協議会作ってくれと言ってるんだから、さあどうしますかってことをもうこの段階で言わなきゃいけない。それ言わないでふにゃふにゃしてること自体が発信力、決断力、統率力について今、世界の目が集まってるところで、その時にどういう発信ができるか、統率力が見せられるかが勝負なので、これは日本という国家にとって、せっかく政権交代したのにこの連立協議の様子っていうのは奇怪な話。ひょっとして裏で誰かが、小沢さんなりが社民党の説得に動くかもしれないが、もしあってもそれ自体おかしいと思う。

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新型インフルエンザについて
 オバマ政権は非常に強いメッセージを出した。全国民にワクチン受けましょうということ。小学生に対して無料化したのもその意味。これができる大きな背景は、アメリカは法律で副作用が出ても免責されると定められているから。日本はワクチンの割り当てにとどまらず、副作用の問題をどうするのか。今、日本では法律で免責事項がない。入れろとは言わないが、少なくとも今回はワクチン投与する際に、国民にお医者さんの側から1つ1つ説明する必要があって、それをできれば法律あるいは政令で担保するか、事実上の義務づけした方がいい。有料・無料どうするかも含めて。
 アメリカと日本、インフルで似た状態。すごく衛生状態いいのに、大変な感染者数になりそうだと。決断の勢いが全然違う。追い付けっていうんじゃなくて、日本の風土に合わせたやり方を早く決めないといけない。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「さ、この後は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに参ります。今日はどういう…」

青山繁晴
「はい。あの、今日はこの新型インフルの話も含めて、やっぱり新政権これからどうするかということがニュースの中心なんですね。で、僕のコーナーもそれに関連したお話に当然致したいと思うんですけれど、あの、選挙後の世論調査を見てもですね、その、有権者は新政権に非常に期待をしてるわけですね。で、それはその、単に民主党や鳩山さんに期待するだけじゃなくて、逆に言うと日本がいかに追い込まれているかということを、有権者が自分たちの仕事や生活でよく知ってるっていうことだと思うんですよ。で、その強い危機感に対して、この2、3日の動きを見るとですね、残念ながら今日の最初のキーワードは僕はこう言わざるをえないと思うんです」

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山本浩之
「『日本に民主主義はあるか』」

青山繁晴
「はい。これね、非常に強い言葉で、あの、ついさっきまで僕は実は迷いがあったんですけど、やっぱり今日はこれを皆さんに問いかけて一緒に考えるしかないと思ってるんです。というのは、日本に民主主義があるからこそやっと政権交代が実現したわけです。しかし政権交代は交代のための交代じゃなくて、政権交代をした後に何をどうするかが問題であってですね。それがさっきのこのニュースで皆さんご覧になった通り、その前の段階でごちゃごちゃになってるわけですね。それを考えると私たちは本当は、政権交代はこれからもしていって、続けていって、そうやって政治を良くしていくっていう民主主義はほんとにこの国にあるのかということを、根っこから、これがチャンスですから一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「はい。確かに青山さんおっしゃるように、政権交代そのものは目的ではなかった、この先の日本社会がどうなっていくのかというところに、あの、私たち国民は期待しているわけですけれども、総選挙からまだ3日しか経っていないんですが、青山さんによるとすでにいろんなことが見えてきたということなんですよね。さっそくお願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。今あの、ヤマヒロさん言われた通り、いろんなことが見えてきてるんですが、やっぱり一番端的に表れてるのはこの方、次期総理の鳩山由紀夫さんの発言だと思いますね。さっそく出していただけますか」

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杉本なつみ
「はい。政権移行チームに関する鳩山さんの発言なんですが、主要ポストは他の官僚人事に先行して決めるのか?という記者の質問に対して、『首班指名後に一気に決めるのが閣僚人事ではないか』とおっしゃってます」
 
青山繁晴
「はい。これあの、先月30日未明って書いてますから、要するに投票の直後ですね。その夜、明けていく時ですよね。で、この質問の意味をまず皆さんにお話ししたいんですけど、えー、主要ポストっていうのはたとえば官房長官とか財務大臣とか、そういうのは他の大臣の人事よりも先に決めるんですかと。何でもない質問のように見えますけれど、これもちろん意味があってですね、先に決めて、その、次期官房長官とか次期財務大臣をこう決めますね。ただ決めるだけじゃなくて、それを政権移行チームっていうものにしますという話なんですね。で、これは実は岡田さんが民主党の代表だった時にマニフェストにも盛り込んだ話で、もともと決まってたはずの話なんです。だからこの質問はその予定通りやるんですよね?っていうお話なんですよね。質問なんですよ。ところがいきなり鳩山次期首相が、いや、閣僚人事というものはその、首班指名受けて自分が総理になったあと一気に全部決めるものじゃないんですかと言ったんで、みんな、あれっ?ということになったわけですよ(一同同意)。え?話がいきなり違うのかということになったので、実は次の質問が出ました」

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杉本なつみ
「はい。では、政権移行チームを作らないのであれば、連立協議はいったい誰がやるんですかと再度質問しますと、『三役を中心とした皆さんに政権移行のチームとして骨を折っていただこうと考えている』というお答えでした」

青山繁晴
「はい。で、この質問、あの、今の僕の話でこの質問の意味わかっていただけたんじゃないかと思うんですが、え?!…これ別の人が、別の記者がもちろん質問してたんですが…え?!それじゃ政権移行チーム作らないんですね?と。作らないんだったらいったい、たとえば連立協議はね、誰がやるんですかと。これ連立協議だけ聞いてますが、本当はその、政権移行全体のことでほんとは聞かなきゃいけないですね(一同同意)。要するに誰が政権移行を担っていくんですかと聞いたら、鳩山さんの答えが、いや、それは今の三役、たとえば代表代行とかですね、あの、幹事長とか、そういう三役を中心とした人たちをそのまま政権移行チームに考えればいいじゃないですかと。ね。その人たちに骨を折っていただければいいんですと言ったので、これはみんな、あっという話なんですよ。これ、あの、普通の日本語で言うと、すり替えってことになるわけですね。厳しいですけれどもね。どうしてすり替えかと言うと、政権移行のチームというのはネクスト・キャビネット、民主党が今まで作ってきたものも基礎にしてわかりやすく、次の政権はこうなりますっていうチームが動いていって、だからみんなに見える政権移行になるって話だったのが、今いる三役で、要するに密室な協議も含めてやるっていうんだったら、これチームと呼ばないし、今まで次の重要閣僚でチーム作るって言ってたのが、そうじゃなくて、今の三役でいいんですよっていう話にすり替わってるってことになるわけですね(一同同意)。本当はメディアの方もだらしなくて、このあと大紛糾しなきゃいけないんですよ。ちょっと待って下さいよと。あなたが今まで言ってきた政権移行チームと中身違うじゃないですかと。これあの、あんまり海外のこと言いたくないけど、欧米の記者会見だったら絶対このあとが見どころになるんですが、すーっとこのまま終わってるんですよ」

杉本なつみ
「ああ、そうですかということで(笑)」

青山繁晴
「ああ、そうですかって話になっちゃうんですね(苦笑)。で、そのメディアも問題ですけれども、どうしてこの鳩山さんがこんなすり替えの話をしなきゃいけないかというと、実は鳩山さんはかなり苦しんでると思います。何に苦しんでるかというとこれですね」

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杉本なつみ
「小沢代表代行VS岡田幹事長」

青山繁晴
「はい。もういきなりでっかい、こう写真が…(一同笑&ざわざわ)」

杉本なつみ
「これ顔の大きさも関係があるんですか」

青山繁晴
「関係ありますね、はい。ほんとはだから小沢さん、もっと大きくしてもいいと思いますが(一同笑)。で、申し訳ないけど次期総理、私たち有権者が選んだところの、選ぶところの次期総理がもう小さくなってる…」

杉本なつみ
「寂しいですね(笑)」

青山繁晴
「これはもう前から言われてたことだけども、ほんとにこの3日でもう出てきちゃっててですね」

山本浩之
「もう出てるんですか」

青山繁晴
「要するに政権移行チームがなぜ潰れるかというとですよ、それは岡田さんが作ったものであって、小沢さんはこの岡田さんの作ったものは、はっきり言うとことごとく潰していくつもりです」

一同
「はあー」

青山繁晴
「小沢さんはいわば怨念の政治家ですから。選挙終わったので思った通り言わせていただきますけれど(笑)、あくまで、でも公平に言わせていただきますが、衆目の一致するところ、それが小沢さんの強い、強い、他の人には真似ができないエネルギーになってるわけで。岡田さんはずーっと最近小沢さんと対立してきたのは事実で、小沢さんはそんな政権移行チームなんてよけいなものは作ることはない、それを直接言うよりも、こないだ実は輿石さんていうね、日教組出身の方いらっしゃるんですが、参院議員会長、それを通じて鳩山さんに実は言ったんです。政権移行チームっていうのは何を言ってるのかわからないと、ね。という言い方をした、輿石さんは。それ小沢さんの言い方にとてもよく似てるから、鳩山次期総理はつまり小沢さんの意思だと思って、これははっきり言うと、むにゃむにゃにせざるをえないってことになってるわけですね。で、こういうことっていうのは、その、政権交代がどういうふうに進められていくのか、小沢さんを中心とした密室でまさか進むんじゃないでしょうねって、みんなの不安につながることなんですが、これは公平に言うと、鳩山由紀夫さんとかあるいは民主党だけが悪いとは僕とても言えないと思います。というのは、もう僕なんかの自省も込めて申すんですけれどもね、自戒自省を込めて申すんですが、私たちが気がついてないことがあったと思うんですよ。それ何かというと、これなんです」

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杉本なつみ
「政権交代の仕組みそのものが実は憲法にも、国会法・内閣法にもどこにもない、ということなんですね」

一同
「ああー」

青山繁晴
「はい。というのはね、あの、政権交代をもちろん想定して憲法はもあるんですよ。選挙がだいたいそのものですから。ところが憲法にあるのはですね、54条に要するに、えー、解散総選挙やったらそのあと30日以内に特別国会ってものを開いて、次期総理を指名しなさいという趣旨が書かれてるだけであってね、じゃあその次期首相が指名されるまでの30日間というのはどうするのか、誰が政治をやるのかっていうことがね、つまりその間政権交代ってものをどういうふうにやっていくのか。政治は1日も休むことができない。新型インフルの問題だけじゃなくて今、大地震だって起きることはありえるし、経済どんどん悪くなってるわけですから。30日の間、誰がどうするのかを全然定めがないんです。で、憲法は大枠決めるだけですが、それを受けての国会法や内閣法を僕も一生懸命もう一度見ましたけれども、どこにもないわけですね。というのは、さっき自省自戒を込めてっていうのは、たとえば僕にしても、その、憲法も国会法も内閣法も記者時代からずっと読んできたつもりが、政権交代が起きて初めて、ああ、ほんとは空白になってるんだっていうことが正直わかった面があるんですね。で、従ってこういう制度、あるいは法律の欠陥によって、憲法の欠陥によってどうなってるかというと、もう一度これを見て下さい。今ちょっとお話しましたけれども」

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杉本なつみ
「政権を引き継ぐまでの政治は誰がやるのでしょうかと」

青山繁晴
「はい。ということになるんですね。で、これは当然ですね、この矢印(パネルの「↓」)のところ、いわば補うためには、さっきちらっと申しましたけど、民主党がネクスト・キャビネット、あの、こういう英語の使い方、僕は嫌なんですけど、要するに次の内閣ですね。で、これかつてたとえば社会党がシャドウ・キャビネット、影の内閣とか作って誰も注目されなかった。で、民主党はそれを次の内閣って言ったのは、次は必ず自分たちがやるからというその、メンバーを全部決めて、さっきの官房長官も財務大臣も誰がやりますかっていうのを全部決めて、ここに入れたはずなんですよね。ここ、矢印のとこ入れたはずなんですけど、しかしフタを開けてみるとこうなんです」

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杉本なつみ
「ネクスト・キャビネットは誰でもいい」

青山繁晴
「はい。つまりこのネクスト・キャビネットっていうのは、民主党が欧米の例も参考にして自分で決めただけであって、これ決めた以上はこの通りやりなさいっていう、憲法も国会法も内閣法も何も担保するものがないから」

岡安譲
「そうかー」

青山繁晴
「誰でもいい状態になってる」

山本浩之
「え、ちなみに欧米ではこういう場合はどうなるんですか?」

青山繁晴
「あの、あとでもう一度お話ししますけれども、その、イギリスでもアメリカでもどこ、全部の国じゃありませんけど、日本のような進んだ民主主義の国では、必ず政権交代の手順が法律によって決められてるから」

山本浩之
「たとえば日本はイギリスを、まあ真似て作ったというふうに言われてるじゃないですか。だけど、それ誰でもいいって言うんだったら、じゃあ日本の場合はダミーだったということになるんですか?

青山繁晴
「ええ。あのー、実際皆さんそれ感じてらっしゃるでしょ?あの、総選挙中から感じたと思いますけど、ネクスト・キャビネットって言ってるけれども、そのネクスト・キャビネットがそのまま次の内閣になるって話は、民主党から全然出なかったですよね」

山本浩之
「まぁ専門に調査っていうか、勉強、その、政策をね、あの、立ち上げたりなんかする、そういうチームはやっぱりその、ネクスト・キャビネットの、たとえば次の外務大臣とか、次の国交大臣とか、そういう人、あの、中心にしてやってたんだろうなとは思うんですけれど」

青山繁晴
「やってたんだろうなという、かなり好意的な(笑)見方の発言をされましたが、僕はそれもあまり感じなかったですね。一部の部分はありましたよ。うん、たとえば防衛の部分とか一部の部分は感じましたけど、たとえばその、今の失業率が高い経済危機にどうやって対応するかっていうのをネクスト・キャビネットの中川正春財務大臣とか、大畠金融担当大臣が中心になって勉強会やったって、僕は聞いたことないですね。あったらもし苦情言ってきて下さい、はい」

山本浩之
「ふーん、そんなもんなんですね」

青山繁晴
「そんなもんていうのか、今、現実に起きてるのはこういうことですよね、はい」

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杉本なつみ
小沢代表代行主導でネクスト・キャビネットの総入れ替えが行われていると」

一同
「おかしい……(笑&ざわざわ)」

青山繁晴
「これね、あの、総入れ…、ほんとにそうかどうかはわかりませんよ、しかし、あの、今名前の出た、たとえば中川正春財務大臣や、それから大畠金融担当大臣がそのまま大臣になると思ってる民主党の人は、僕ずいぶん電話しましたけど一人もいないです」

一同
「へえー」

青山繁晴
「で、たとえば藤井裕久さんが突然、引退するはずだったのがもう入ってくる。小沢さんの盟友で元大蔵官僚。で、元大蔵大臣ですね。その人がなるかどうかは別ですよ。しかしいずれにしても、そのネクスト・キャビネットが作られた時と小沢さんの権力のあり方もどうも違うようだから、小沢さんが主導して入れ替えをやってるんじゃないかと。で、適当な推測だけじゃなくてですね、これは適当な推測をもちろん申してるんじゃなくて、これ実例が1つあるんですよ。それはこれです」

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杉本なつみ
「比例南関東ブロック、みんなの党で復活当選を果たしました浅尾慶一郎、前ネクスト防衛大臣」

青山繁晴
「はい。この浅尾さんてまぁあの僕、友だちの1人なんですけれども、テレビでしっかりした発言でけっこう皆さんご存知だと思うんですよね。この冷静なはずの浅尾慶一郎さんね、元銀行マンが突然奇怪な行動をしたんですよ。つまりこの人、参議院だったわけですね。今回、総選挙関係ない。そして民主党必ず勝ちそうだったから、そのまま行ったら防衛大臣になれるはずじゃないですか。ところが突然もう参議院嫌だと言って衆議院で出ると。それも民主党の公認候補がいる所から出ると言って大騒ぎになってですね。それで結局みんなの党に行って」

杉本なつみ
「選挙前に離党されたということですね」

青山繁晴
「ええ。それでまあ復活当選果たしたんですけれども、いろんなことを報道されました。ま、舞台が神奈川だからこちら(関西)ではあまりやってなかったけれども、特に首都圏ではほんとにいろんな話出ましたけど、浅尾さんのほんとの本心はですね、これあの、あくまでも一友人として申しますけど、やっぱり小沢さん問題なんですよ」

一同
「ふーん」

青山繁晴
「小沢さんに、浅尾は自分に反抗的だとレッテルをされてですね、僕は必ずしもそう思わないけども、少なくとも小沢さんの側がそれを考えた形跡があってですね、それ以来その、小沢さんが自分認めてくれないと。すなわちネクスト・キャビネットで防衛大臣になってるけども、実際に民主党政権ができたら自分はそこからはじき飛ばされてしまって、今まで何のために防衛勉強したのかわからなくなるから、もう先手を打って戦うしかないというのがこの決断だったということなんですね。いわばその、小沢さんという強いパワーに対してはっきり声を挙げた珍しい例ですけれど、これ、でもネクスト・キャビネットの重要ポジションですからね、防衛大臣って」

山本浩之
「そうですねー」

青山繁晴
「民主党の内閣にとっては特に大事なとこじゃないですか。そこでこういう造反が起きた意味っていうのは、この、選挙明けたからこそはっきり申しますと、こういうことではないかと考えられます。そしてあの、今の日本のこの現状についてですね、あの、ずっと最近日本は世界から関心持たれてなかったけども、今、世界から関心持たれてます。そしてあの、僕のところにも普段つき合ってる関係、当局者からずいぶんいろんなメールが来るんですが、メールだけじゃなくて電話もよこした人がですね、たとえばこういうことを言ってるんですね、はい」

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杉本なつみ
「政権交代に関して『ネクスト・キャビネットはまさか形式的なものなの?』と。イギリスの方ですね」

青山繁晴
「はい。これだいぶシルエットは違います。まず髪の毛がないけれども(一同笑)」

山本浩之
「だからそれはいいって……!(笑)」

青山繁晴
「久しぶりに出ましたが、それからもっとこう二重顎ですけど(一同ざわざわ)、ま、いいんですが、但しあの、英国から来たのは1人ではないです。但し電話までかけてきたのはあの、1人なんですけれどね。というのは、さっきのヤマヒロさんのあの、質問にここで答えたかったんですけど、あの、イギリスはシャドウ・キャビネット、影の内閣と言っててですね、それはちゃんと法律で担保されてて、その、影の首相っていうのは要するに国民の税金から給与もちゃんと出てるわけです。だから国会議事堂の中でも、こんな扇形じゃなくて向かい合ってるじゃないですか」

一同
「ああー」

青山繁晴
「その、現内閣とシャドウ・キャビネットがですね、必ず向かい合う形になってるわけですね。で、それから見ると、そのシャドウ・キャビネットとネクスト・キャビネットって言葉は違うけれど、要するに大事なものだと思ってると。それがまさか、それ形式的なものなの?と。ね。そしてその彼が言ったね、あの、僕の耳に残った電話で言った、その彼のまあ面白いっていうか例え話があってですね。青山さん、レストランに行ってですよ、この、メニューを見て、一生懸命選んで注文しますねと。これ皆さん海外旅行行った方ご存知の通りね、欧米人って一生懸命選ぶじゃないですか」

一同
「はい」

青山繁晴
「僕ら簡単に注文しますけど。こうやって一生懸命選んでね、やっと注文して、出てきた料理が注文したものと違うと。つまりキャビネットが変わるってそういうことでしょと。それを彼はね、日本の政治家のことはほとんど何も聞かなかったです。ミスター小沢何考えてるの、全然聞かない。そうじゃなくて日本の有権者、国民はそれになぜ怒らないのかと

一同
「ああー」

青山繁晴
「おかしいじゃないですかということ言われまして、あの、僕はこれでも曲がりなりにも愛国者ですから腹が立って、そんなものはあの、It's none of your business.、お前の知ったこっちゃないというふうに言ったんですけど、確かにやっぱり僕たちは、ネクスト・キャビネットの話は一体どうなったんですかっていうことをね、別に怒らなくてもいいかもしれないけど、やっぱり聞くべきだと思いますね、民主党にですね。そしてその上でね、今回もう1つこの、後半に考えなきゃいけないのはですね、こういう政権交代のシステムがない、システムがない上にみんながもう自分のことに一生懸命になってる気配もある。権力闘争っていうのは結局そういうことですから。それがどういう時期に起きてるかっていうことはやっぱり考えなきゃいけないと思うんですね。それはキーワードとしてはこれです」

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杉本なつみ
「はい。ズバリキーワード『最悪のタイミング』。なぜ政権交代のタイミングが最悪なのか。お知らせのあと詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「青山さんが出した2つめのキーワードは『最悪のタイミング』でした。なぜ政権交代が最悪のタイミングなのか。続きをお願いします」

青山繁晴
「はい。えー、まず出していただけますか。3つあるんです、はい」

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杉本なつみ
「はい。理由、大きく3つ。仕事を失う若者・大黒柱。爆発する新型インフルエンザ。そして遅れる予算ということです」

青山繁晴
「はい。一番めは経済のことですね。で、これあの、タイミングという意味ではですね、投票日の2日前の8月28日に3つの経済に関する大事な数字が政府から発表されました。で、その3つというのを僕、選挙特番(関西テレビ。1コ前の拙エントリー参照)でね、トリプルショックと表現したんですけど、くり返しになりますけど、あまりにも大事ですからもう1回申したいと思うんですけどね。トリプルショックの1つめはやっぱり失業率が全体で5.7%になったってことなんですね。で、これ日本経済、一番悪い時でもやっぱり失業率だけは4%台でしたから、5.7ってこと自体がショックなんですが、ほんとは選挙特番の時に言わなかった話を付け加えて言うとですね、その、政府の調べによればさらに企業の余剰人員、僕この言葉大嫌いですけど、要するに余ってる人たちが600万人程度いると。従ってあの、失業率っていうのは前の数字なんです。今現在、この9月最初の数字で言うともう6%超えてるだろうと。もう未曾有の事態ですね。で、それが1つめとね。それから有効求人倍率、これちょっと言葉は難しいけど、要するにハローワークに行った時にどれだけ仕事が見つかるかってことなんです。今、お1人ハローワークに行ったらですね、1個も出てこない。3人行ってやっと1つ出てくる。その奪い合いになるという状況。その数字も発表されました。それからもう1つ大事なのが、全国の消費者物価指数、これがマイナス2.2という数字だったんですね。この物価指数、CPIってやつがですね、2%を超えて下げたことないんですよ。で、これ何を物語ってるかというとですね、デフレスパイラル、スパイラルってこれ螺旋階段のこと言っててですね、要するに企業は物が売れないから人を減らして、給料も下げる。そして労働者は仕事を失ったり給料が減ったから物を買わない。また、物売れませんから企業、また人を減らすってこういうデフレスパイラル、これ一番怖いんですけれども、これは本当に重大な病気になっていくわけですけど、今までそれだけはなってなかったのに、それがどうも始まってるらしい。ということと、加えてここに若者・大黒柱と書いたのはですね、その、全体で5.7%の失業率のうち15才から24才までの一番若い人たち、中学を出てすぐ働く人からの若い世代は9.9%、失業率が10%に近い。その1つ上の世代、25から34までは7.1%。これもすごい高いわけですね。で、さらに大黒柱というのはね、5.7%、全体ですけど、男性の方の失業率はもう6%を超えてんですよ、7月の段階でね。ということは、一家の大黒柱が仕事を失いつつあるっていうことなんですね。これに対して民主党がその、今まで提示してきたものはたとえば子供手当、ところが若者は結婚もできないんですよ、子供産む前にですね

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「それから高速道路の無料化。高速道路の無料化をされて、大黒柱の仕事を失った家庭がその、ドライブにこれからも行くのかと。それからその、今の状態で排気ガスだけ増えていくような渋滞を招いていいのかということ考えるとですね、その、残念ながら今の段階としてはちょうど経済が問いかけてるものに、問いかけてない(答えてない?)っていう最悪のタイミングで政権交代が起きてるんじゃないか。ということはこの、権力闘争やってる場合じゃなくてその、たとえばさっきの財務大臣のポストにしてもあの、さっきの記者のその意味ではまともな質問にあった通り、さっさと財務大臣とかを決めて、これにどう対処するかやって下さいよというのが、僕は大事なことだと思うんですね。で、この経済についてもう1つ大事なことが実はあるんです。はい、出して下さい」

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杉本なつみ
「WTO多角的貿易交渉の非公式会合、今月3日、4日、ニューデリーで行われます。石破農水大臣と二階経済産業大臣が欠席。そして今月4日、ロンドンで行われるG20 財務省・中央銀行総裁会議にも与謝野財務・金融担当大臣が欠席することになっています」

青山繁晴
「はい。これね、何となく難しい話に見えるかもしれませんが、難しくないです。ね。ちょっと見て下さい。これあの、世界貿易機関のこの交渉って何をやってるかというと、要するに自由に貿易できるようにしましょうと。それはいいんだけど、日本はお米をはじめとした農産物を全部自由にしてしまったら、日本の農業は潰れてしまうっていう問題があってですね、それがだんだん煮詰まっていってるわけですよ、世界の交渉が。そして皆さんね、ここでできれば僕(パネルの文字の)色を変えてほしかったんですけどね、ちょっと変わってますか」

杉本なつみ
「ちょっとだけ、はい、『非公式』」

青山繁晴
「これね、非公式が大事なんですよ。非公式な会議でほんとは物を決めるんです。このあと公式な会合がありますが、その時にはもう決まっちゃってるんですよ。非公式な会議が大事だから、絶対に日本は大臣が行かなきゃいけない。これ、あのね、石破さんも、僕もよくまあ理解してる人ですが、行かないのはもうどうしても行かないんですけど、これやっぱりおかしいと思うわけですよ。で、自民党の方も僕はこれ決してほめたもんじゃない、これわかりましたってわけにいかないけれども、やっぱり政権交代の側が本来はもう、この」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
こういう閣僚だけは決めて、農水大臣や経産大臣ももう決めればいいわけですから。政権移行チームの中に入れて、その人たちが行ってくれないと、これ何が起きるかというと、農水省と経産省の審議官って役人が行くんですよ。民主党政権は役人に頼らないと言ったんじゃないんですか。役人が行ったら非公式会合で何が起こるか、僕、記者時代に何度も取材しました。目の前にいましたけど、役人は排除されるんです。直ちに排除。政治家でなければ…」

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山本浩之
「参加できないんですか?じゃあ」

青山繁晴
表の会合は参加できるけど、コーヒー飲みながらほんとの話する時には役人は出ていくんですよ」

山本浩之
「一番大事な話…」

青山繁晴
「部屋を出され、部屋出されちゃうんですよ。情報も入らない。これが今起きようとしてて、しかも役人が今何を言ってるかというと、非公式だから大丈夫ですと言ってるんですよ、鳩山さんに対しても。そんなことは、ふんふん、で聞いちゃだめですよ。これほんとに僕はね、悲痛な思いなんです。これ日本の農業はやられちゃいますよ、このまま行くと

杉本なつみ
「蚊帳の外で決まっていくことですね、日本は」

青山繁晴
「そうです。公式会合になった時にはもう遅いんです(一同ざわざわ)。だからこれはね、これ実はね、明日から始まっちゃう、明日から始まっちゃうんだけど、これほんともう今夜にでも態度を変えて行って下さいと思います。その、特にネクストの人が行ってほしいと。それからさらにね、そのあと、これも明後日と明々後日…」

杉本なつみ
「金曜、土曜、はい」

青山繁晴
「これはロンドンで開かれる、このG20って何が大事かというと、皆さん今月の24、25にニューヨークでこれは首脳会合、だから日本は鳩山総理、それからオバマ大統領が出てきて、金融危機どうするかってことを決めていくんですが、これ、その前にその、中央銀行のトップや財務大臣でその前に実質的に決めようって話なんですよ。その時に与謝野さんが行かない。そしてこれは、さすがにここは竹下亘さんっていってね、竹下登首相の弟さんが行くんですが、びっくりしたのはこの竹下亘さんがですよ、この亘さんも良い人で、僕昔から知ってますが、僕がびっくりしてんのはですね、いや、今まで全然聞いてなかったから、今、一生懸命役人に話聞いて勉強してるんだって言うわけですよ

一同
「えー」

青山繁晴
これはほんとはね、自由民主党はこれじゃ選挙に負けますよ、それは。竹下さんは勝ってもね。そうでしょ、副大臣っていうのは大臣が出られない時に代わりに行くために、副大臣やってるんでしょう。肩書きじゃないんですよ。だから自民党もこれ馬脚を現したわけですけど、これを考えるとね、政権交代が遅れてる、ネクスト・キャビネットがそのまま大臣になれないっていうのはどれだけ重いことかわかっていただけると思うんですよ。そして皆さん時間なくなってきましたが、もう1つやっぱりこのことはお話ししたいんです。はい、出して下さい」

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杉本なつみ
「新型インフルエンザに関して、症状が出ない人も含めると感染者は2人に1人、厚生労働省の見解です。さらに重篤になる原因が未だにわかっていないということですね」

青山繁晴
「はい、皆さんこの『アンカー』でね、8月19日の放送であの、厚労省の非公式な見解としてね、最悪の場合6000万人になるという話をしました。驚かれた視聴者は多かったと思いますが、その9日後の8月28日に厚労省が発表したんです。その発表は発症者、症状が出る人が2500万人と発表したんですよ。それを、それだけをメディアは報じたんです。ところが共同通信ね、僕の古巣だから言うんじゃない、共同通信だけがたまたま正確な報道をして、厚労省が言ったのはそれだけじゃなくて、実は今回の新型インフルの大きな特徴として症状が出ない、かかっても症状が出ない人もたくさんいて、それを含めたら6300万人にもなるってこともほんとは厚労省は示したんですよ。厚生労働省はですね。つまり感染者は2人に1人。あの、ずっと前に『アンカー』で言った通りなんです。で、これは出ないんだからいいって話じゃないんです。これをね、出ないんだからいいんじゃないのって言った、残念ながら民主党議員が、僕、いるんですけどね、言った人が。これ違うんですよ。たとえば僕がかかってるのに症状が出ないから、自分がかかってると気がつかずに杉本さんとこうやって話してね、杉本さんにうつっていって、そうやって」

杉本なつみ
「感染ルートがどんどん広がっていくってことですね」

青山繁晴
「そうです。感染がそうやって広がっていくんですよ。だから日本みたいな衛生のいい所でも広がっていくのが現状であって、そして大事なことは、今回のインフルエンザの大きな特徴は30代、40代のすごくまだ若い人たちが重篤になってですよ、重傷になってね、それも原因がわからないまま重篤になって、なったら1日や2日で亡くなる例も出てるわけですよ。今までの季節型インフルエンザで普通の30代、40代の人がかかって死ぬことを心配する人いないでしょ?だからこの症状が出ない人によってどんどん広がっていくとこういう重篤になって突然死ぬ方が現れる。このことをどうするのか、これは新政権、大事なんですよ。はっきり言うと今までの自公政権は情報公開をしてこなかったんです。この原因究明もちゃんとできないとか、そういう情報公開してこなかった。それをちゃんとやらなきゃいけないから、これも全く待てない問題なんですね。そして最後に」

山本浩之
「3つめ、ありましたね」

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青山繁晴
「もう時間ないですけど、3つめ見ていただくと、遅れる予算。これは最悪のタイミングっていうのは、ちょうど今、予算の概算要求基準を決めて、年末に向けて予算を作っていく時にですね、これを全部組み替えますと言ってんですよ。しかしそれはね、それは新政権の志だから僕はいいと思うんですよ。ね。有権者が選んだんだから。しかしそれを言うならですよ、8月30日選挙終わったら、この9月1日や2日にもうほんとは政権スタートしてなきゃいけないですよ、実質的には。少なくとも、もう一回言いますが、財務省とか財務大臣とかそういうところでは。こうやって政権交代が9月16日のその、首班指名までやりませんってことになったらですよ、予算編成もその分遅れていって、予算編成が遅れたら、どれだけ景気に悪い影響があるか、それを考えると恐ろしい話で。皆さん、最後に申したいのはですね、総選挙の間、40日政治空白があったんです。そして首班指名が9月の16日でしょ?ということは、合わせたら何と55日間政治空白があるっていうのが、この国の民主主義の実態なんです。で、大事なことは実は9月16日の首班指名まで半月あるってことは、有権者の声がまだまだ届けられる時間があるってことですから、これを逆手に取って有権者の声をこの新政権に向けて発信していきましょう。それだけが僕らの救いになるかもしれないと思ってます」

山本浩之
「この3つの課題はほんと全部喫緊な課題だから、青山さん、まあ熱く語っていただきましたけれどね」

青山繁晴
「はい、すみません。力が入ってしまいました」

山本浩之
「以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 選挙前はあれほど民主党を持ち上げていたメディアが、選挙後は掌を返したように厳しくなった……という声も時々聞きますが、そのあたり、どうも各メディアによって温度差があるような印象が。

 たとえば今日(9/2)私が観てて驚いたのは、TBS「ひるおび!」。

 「民主党議員の人数が増えすぎて、赤坂議員宿舎に入りきらないんですって。大変ですねー」とすごく明るく盛り上がってたんです。自公政権の頃、民主党をはじめ野党議員、それからメディアも「民間と比べて家賃が安すぎ!不公平!」ってあれほど叩いてたのに。

 あっけに取られていたところ、かろうじて麻木久仁子さんがそのへん突っ込んでくれたんですよ。「民主党の人が家賃が安すぎるってギャアギャア騒いでませんでしたか?」って。

 ところが、司会者の恵さんはじめ出演者全員「あぁ…」と言っただけでほとんど無反応。政治評論家の有馬晴海さんに至っては「政権が代わったらそれはまぁ…ねぇ…」とお茶を濁すような感じでフェードアウト。
 何じゃそりゃ!?(T^T)

 まぁそういうこともあって、私は青山さんのような、自公政権の悪かった点も指摘しつつ、しっかり民主党も批判してくれる人って、なかなか貴重な存在だと思いますわ。

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※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。

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