横田めぐみさんへの手紙
 めぐみさん、41才のお誕生日おめでとうございます。
 今日の日をどこでどのように迎えられたのでしょうか。

 あなたが北朝鮮に拉致されたのは13才の時でしたね。
 私はあなたと同い年です。私が両親をはじめ周りの人の愛情に支えられて過ごしたこの28年間、あなたはどんなふうに、どんな思いで過ごされてきたのでしょうか。それを考えるたび胸が締めつけられます。

 日本は平和な国だと言われています。国民の大多数もそう考えているようです。
 が、現実はどうでしょう。この数十年の間、北朝鮮の工作員がフリーパス状態で日本に侵入し、あなたをはじめ何百人もの国民をさらっていった。なのに日本政府は長年それを放置してきた。そして未だにあなた方を奪還できないでいる。
 これの一体どこが「平和な国」なんでしょうか。

 あなたのご両親はいまもあなたを助け出すための運動をされています。
 全国を回って国民に支援を訴えたり、アメリカ政府に協力を訴えに行ったり、本来なら日本政府がすべきことも先頭に立ってされています。いえ、せざるをえない状況なのです。おかしいですよね。

 一体「国」とは何なのでしょう。国民の生命を守り安全を図る義務があるはずの「国」が、北朝鮮の国家犯罪の被害者であるあなた方を未だ助け出せずにいる。
 ここ1年ほどは日本政府もあまり動きがなく、果たして本気で助け出す気があるんだろうか?と暗澹たる気持ちになります。

 北朝鮮があなたの遺骨だと言って出してきた遺骨が、全く別人の物だったということが判明したのが去年の12月です。
 その時は日本政府もとても怒っていて、細田官房長官は12月24日に「北朝鮮が迅速かつ誠意ある対応を取らなければ厳しい対応をとらざるを得ない」と発言しました。

 その後北朝鮮は誠意ある対応を見せるどころか、遺骨を偽物と鑑定した日本政府を非難、遺骨を返還しろと言ってくるだけでした。
 なのに日本政府はそんな北朝鮮に対して、現在まで「厳しい対応」は何もとっていません。

 あなたのご家族、他の被害者のご家族、皆さん口を揃えて「北朝鮮に対して経済制裁を発動してほしい」と日本政府に訴えています。世論調査によれば日本国民の大半もそれに賛成しています。
 なのに政府は動かない。「六カ国協議の兼ね合いがあるので、いまは制裁はできない」とか「日本単独の制裁では効果がない」というのがよく言われる理由です。
 でも、私はそういう次元の話ではないと思うのです。

 北朝鮮は、日本国民が怒っているのはよく知っていると思います。が、日本政府はさほど怒ってはいないようだとタカを括っているように見えるのです。
 「いくら日本国民が怒っていても、日本政府が怒ってなければこちらに実害は及ばない。恐るるに足らず」と考えているんじゃないでしょうか。

 この際、制裁の効果の有無はあまり関係がありません。
 ご家族の皆さんも仰っていますが、「日本は国民も政府もこんなに怒ってるんだぞ!被害者を早く返せ!」というメッセージを明確に示すための一番有効な手段、それが制裁発動だと私は思います。

 もっとも経済制裁に全く効果がないわけではありません。実際、北朝鮮の専門家の多くは、単独制裁でもそれなりに効果はある、特に万景峰号を止めたらかなりの効果がある、という意見です。

 それに六カ国協議は実質上もう破綻しています。この前の協議で初めて「合意」がされましたが、翌日には北朝鮮が「軽水炉を先に寄こさないと核放棄はしない」と言い出し、日本も他の国も「やっぱりな〜」てなもんです。

 近く日朝政府間協議が再開されるようで、私も期待はしたいのですが、果たして拉致問題の解決につながるかどうかは不透明です。
 本当に日本政府は何やってんでしょう。すぐそこにいるあなた方を奪還できない。国民の一人として歯がゆくてなりません。
 普通の国なら武力で脅すやり方もあるんでしょうが、日本は憲法9条の縛りがあって、それもできません(そもそも憲法9条なんてのが最初からなかったら、あなた方の拉致も起きていなかったはずなのです)。

 何だか後ろ向きな事ばかり書いてごめんなさい。でも明るい話題もあります。
 早ければこの10月中にも、あなた方に向けて短波ラジオ放送が始まります。
 あなたのお父様やお母様のメッセージも電波に乗ることと思います。聴取は難しい環境なのかもしれませんが、どうか、どうかあなたのお耳に届きますように。

 私たち国民はくじけません。あなた方を一人残らず奪還するまで決してあきらめません。
 ですからどうかその日まで希望を捨てず、元気でいて下さい。

 長文、失礼致しました。

・・・・・・・・・・・

 今夜はもう1本書く予定です。

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Posted by くっくり 23:49 | 拉致問題 | comments (7) | trackback (2)
「ワイスク」「ザ・ワイド」で拉致問題
日朝首席代表が会談 6カ国協議
 今回、北朝鮮が日朝協議に応じてきたことについて、日本側には「先の総選挙で小泉純一郎首相率いる自民党が大勝したことを受けて、関係改善に向けた前向きなシグナルではないか」と見る向きもある。

〜北朝鮮側の思惑(私の想像)〜

 自民党大勝→小泉首相続投→でも1年後に任期切れ→小泉はそれ以降はやる気ないらしい→小泉の次の首相が国交正常化に意欲を見せるかどうか不明→小泉政権のうちに国交正常化しないとヤバイ

 つーことは、↓これって北朝鮮の釣り?

首相訪朝の希望伝達と報道 ロ通信社、日本側は否定
【北京14日共同】ロシアのインタファクス通信は14日、北朝鮮外交筋の話として、北朝鮮が同日午前に行われた日本との2国間協議に応じたのは、日朝国交正常化を話し合うための小泉純一郎首相訪朝の希望を伝えたいと日本側が申し入れてきたためだと報じた。

 だって小泉くん、ついこの間「3度目の訪朝?私は全然聞いてない。可能性は極めて低い」と言ってましたし。
 ……まさか裏でまたヤマタクとかが暗躍してないでしょうね(-.-#)

 さて。
 ワイドショーから拉致問題関連を2本紹介。テレ朝「ワイスク」と日テレ「ザ・ワイド」。

 「ワイスク」では『かすんでしまった拉致問題』ってことで取り上げられました(今さら感は拭えませんな。選挙前に取り上げてよ)。

 荒木レポーターが横田滋さん・早紀江さん夫妻のインタビューとってました。
 今回の選挙について、滋さんは「拉致問題は郵政と同様ぐらい重大な問題なのに、郵政だけで候補者を選んでいる」と残念がっていました。
 早紀江さんも「国民全部の大事な問題なのに、情けないです」と。

 選挙の次の日の小泉首相会見VTR。
 「3度目の訪朝ですか?……いろんなところで話が出てるようだが、私は全然聞いてない。その可能性は極めて低い」

 この発言について、滋さんは「ひとごとみたいな話し方は不満に思いました。3年経ったんだから早く解決してほしい……」。
 早紀江さんは、「いつまでも家族が訴え続けねばならないというのが異常な状況で、そういう不思議なことが起きている現実が悲しいですね」。

 スタジオに戻って、救う会が行った議員アンケートの内容を紹介。

  賛成  242人 66.9%
  反対  5人  1.4%
  その他 115人 31.8%
 (詳細は救う会サイトを参照して下さい)

 小木アナが解説。「自民党に賛成が多い。好材料であると同時に、心配なのは、小泉首相が『任期中の再訪朝は極めて低い』と言っていること。また拉致議連会長の平沼赳夫さん、事務局長の古屋圭司さんが郵政法案に反対したため、無所属になった。影響力が低下するのでないか?」
 
 あと、「拉致問題を強く訴えたが小選挙区では破れた」という振りとともに松原仁さんのコメントも紹介。
 「自民党がこれだけの支持を受けたことで、拉致問題のことが今後は話されなくてもいいのでは、と勘違いされることが恐ろしい」

 この時間帯、日朝協議が始まったというニュースがすでに入ってたんですが、それについて小木アナは、「日朝協議は北朝鮮の方から持ちかけたのではという情報もあります。拉致の進展に何かあるんでしょうか?」と。

 それに対して、テレ朝論説委員の川村晃司はこんなふうに。
 「小泉さんに期待する。圧勝したから国交正常化に向けて進む。核問題が進展したら拉致問題も進展する。向こうは『国交正常化したら、きちんと拉致問題を解決しよう』と言ってくるかも。自民党で制裁発動に賛成が多いようだが、でも『郵政民営化には賛成だが法案の中身は不十分』と言うのと同じで、発動の中身に対しては皆さん違いがあると思うので、日朝協議の中でもまとまるのは難しい。北朝鮮が何を言ってくるのかを聞いて、小泉さんが決断していくのが大事だと思う」

 おいおい川村さん。国交正常化した後で拉致問題ですか?順番が逆でしょ。悪党に先にアメ与えちゃだめよ。国交正常化して大金せしめたが最後、北朝鮮はそれこそ拉致問題なんか相手にしなくなりますよ。

 続いて「ザ・ワイド」。
 気まぐれに拉致問題を扱う「ワイスク」と違って、いつも拉致問題を忘れない「ザ・ワイド」。
 片山さつきさんがまた生出演。拉致問題の話題も彼女のいる前でやりました。

 VTRの間中、隅っこの四角い枠の中にスタジオにいる片山さんの表情が映ってたんですが、横田さんのインタビューを見ながら盛んに頷いたりするなど、ちょっとパフォーマンスっぽかったかも。
 
 VTRの中身紹介しますと、まず、横田早紀江さんは拉致問題が進展しないことに苛立ちつつも、「自民党議員で良い方たちがいるので、良い方向に行くことを願っています」と。

 次に救う会のアンケート結果を紹介。昨日の家族会・救う会の会見も。
 滋さんらが「政府は制裁を決断してほしい。議会からも制裁を働きかけていただきたい」「今度議員になられた方は、本当に国民を助けなければいけないという気持ちでお願いします」と、切実なコメント。

 ここで今日午前中に録画したての、小池百合子さんのインタビュー。
 ちなみに小池さんはアンケートに対しては「早期制裁に賛成」と回答してます。
 「私は6カ国協議のこれからの北朝鮮の出方によっては、国連の場に移すべきではないかと前から主張しています。国連制裁という形にする。その時こそ日本の経済制裁が有効になる。ただ、国内でも経済制裁をという声は常にあげておかなければいけない」
 
 救う会の西岡力さんは(北京に行ってるのかな?)、6カ国協議のちんたらムードには大いに不満の様子で、「北朝鮮に相当圧力かけないといけないと他の4カ国がわかれば……」と。

 識者代表・重村智計教授は、「6カ国協議では何らかの合意文書をまとめる。まとまらなくても次の会合を約束する。ただ日本側の代表は全体会議の時にも、拉致は日本にとって一番重要だと言うことが大切。拉致が解決しないと日本は何もできないと言っておくこと。『合意がまとまって日本はカネだせと言ってこられても、こっちは拉致問題解決しないとできないんだ』と言っておくこと」。

 早紀江さんは経済制裁の早期発動が「対話」につながるという考えを示しています。
 (これは安倍さんはじめ多くの保守系議員が言ってることでもありますね)

 その後のVTRは、これまでの振り返り。
 去年11月、めぐみさんの拉致直後の怯えた表情の写真についての横田ご夫妻の思い。
 今年6月、経済制裁を求める座り込みの場で訴える横田ご夫妻。
 8月、万景峰号入港に対する抗議運動での横田ご夫妻。
 8月、新潟の国民大集会、「ふるさと」を歌う一同。
 選挙戦では党派を超えて拉致議連の候補者を応援。街角で声をからした。
 「皆さん、自分の子供がこういう目にあっても黙っていられますか?どうか拉致問題を真剣に考えている候補者を通して下さい……」と、早紀江さん。

 女性議員に対する気持ちを尋ねられた早紀江さんは、「女性がたくさん立たれましたので、母親の立場として、子供を産んで一生懸命育てたのに、罪のないままで北朝鮮に監禁され続けていることをわかってほしい。自民党にも確かな良い方がいると思うので……」。

 VTRが終わって、片山さつきさん曰く、「私は中山参与とはつきあいが長いが、素晴らしい方。横田さんも芯の通ったしっかりした方で、実質活動を引っぱってこられた方。自民は拉致問題の解決がなければ正常化なしと言ってる。制裁のフレームもできてるから、あとは伝家の宝刀。有効にやらないとだめ。国連の場に持っていくのも一つの形だが、外交はいろいろある。彼ら(北朝鮮)もいろいろやってくるだろう。日本は毅然としなければいけない」。

 片山さんはアンケートで31.8%を占めた「その他」の考え方。ここで森富美アナが片山さんの回答を紹介。

制裁自体を否定するものではないが、その発動に際しては、被害者の安全性等について、十分配慮すべきであり、必ずしも「早期」にこだわるべきではないと考える。拉致被害者の方々の早期安全救出のため、私も微力を尽くさせていただきます。

 草野さんが私の思った通りのツッコミしてくれた。「ひとつポイントは、『被害者の安全性等について、十分配慮すべき』という箇所だと思います。ですが、家族会皆さんは考えに考え抜いた末で、でもやっぱり制裁しかないんだとアピールなさってるんですが?」。
 片山さんは「そこはいろいろ話を聞くとあるみたいだが、いつ伝家の宝刀を抜くかという問題」という答え。やはり早期の制裁は考えていない様子。

 草野さんが、「では早期救出のために具体的に何を?」と訊いたところ、片山さんは「今は核の問題をやってる。こちらとの関連性を抜きには語れない。この中で本来ならアンダー・ザ・テーブルでこういうのを強力にやる人がいないとうまくいかない。でも、今その人がいないのが致命的」。

 草野さんがしつこく食い下がる。「対話と圧力と言うが、圧力が見えたことがない。ご家族は苛立ちを感じている」。
 が、片山さんは「毅然として取り組むという姿勢を政府は見せないといけない。国民の安全を守るのは政府の一番の仕事」……話そらしてない?(^_^;

 さらに草野さん、「国会議員の一人一人が、もしこれが自分の家族だったとしたら、と置き換えてぜひ考えてほしい」。
 片山さんは、「それは考えなければいけない。特に国会議員であれば」と、当たり前の返し。

 草野さん、さらに畳みかける。「小泉さんは扉を開けました。一部の拉致被害者と家族は帰国した。それは素晴らしいことだと思いますが、そこから止まったまま。見えないままになってる焦り、苛立ちをご家族は感じてる」。
 片山さんは、「ただ、ある程度防衛問題に関与していた者としては、向こうは捨て鉢になると、何か(核やミサイルのこと?)持ってますから、彼らを交渉の場に引きずり出す条件を考えないと。が、それがまだはっきりしないので……」。

 ここで時間切れ。草野さんが「ぜひご自身のお力を生かして、解決の努力をなさって下さい」。片山さんは「何でもやらせていただきます」。
 で、終わり。

 何だかな〜でした。この前出た時よりはマシになってたけど、「ザ・ワイド」だからまた拉致について突っ込まれるってことで、予め答弁考えてきましたか?という印象。
 それに「防衛問題に関与」って言うと聞こえはいいけど、「防衛予算に関与」したってだけでは?(しかも防衛予算削っちゃって……)
 全体的に官僚的というか、他人事のようにしか聞こえませんでした。って、この前当選したばかりの人に具体的な返しを期待する方が無茶なのかも。どうか今後勉強して拉致問題の解決に協力して下さい、としか言えん。

 今日は有田芳生さんもいたけど、草野さんが一人で片山さんの相手してた感じでした。草野さん、拉致問題に関しては熱くなる人だから。

 しかしこの時間帯の2ちゃんねるの日テレ実況板、えげつないカキコがいっぱいされてた。特にえげつなかったのがこれ。同じIDの人が同じ内容のカキコを大量にしてた。

6 名前:名無しさんにズームイン! メェル:age 投稿日:2005/09/14(水) 14:53:44 ID:Oo7LyjjI

拉致された馬鹿は自己責任w
馬鹿に税金なんて使うなwww
馬鹿は一生北で暮らせやwwww

 ↓これは大量カキコじゃなかったけど、あまりにひどい。

845 名前:名無しさんにズームイン! 投稿日:2005/09/14(水) 14:58:18 ID:+83o/hJr
拉致支持勢力である平沼や松原は落選した
すなわち国民は拉致などどうでもいいのである
拉致家族はいい加減あきらめるべき
テポドンが飛んできて日本人を数百万人殺されたら君たちはなんと言うのか
日本が過去に北朝鮮にやったことについて謝罪や保証をせずに
自分の子供がさらわれたときに訴えるのはヤクザの言いがかりだ

 他にも「家族会ウザイ」「横田氏ね」的なカキコが大量に。これが噂に聞く「ホロン部」
 あ、平沼さんは当選したし松原さんも比例で復活当選してますので、念のため。

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Posted by くっくり 01:06 | 拉致問題 | comments (5) | trackback (2)
置き去りの拉致問題〜一刻も早い経済制裁を
 6カ国協議が5週間ぶりに再開。が、もはや拉致問題はおろか核問題も進展が望めない状況。一体何のために、誰のためにやってるんでしょうか。

 北朝鮮はアメリカとの攻防に必死で、拉致問題なんか全くスルー。北朝鮮に拉致問題を考えさせるには、当事国である日本がムチを振るって北朝鮮をびびらせるしかないと思います。
 家族会や救う会だけでなく多くの日本国民もそれにとっくに気づいていて、経済制裁発動をやるべきだと言っているのに、日本政府が動く気配は全くありません。

 小泉首相は「郵政民営化に賛成か反対か、国民に聞いてみたいと思って衆議院を解散した」と言いました。今回の選挙で自民党は大勝しました。つまり「国民は郵政民営化にYESと答えた」わけですな。
 その表現を借りるなら、選挙なんかやらずともずっと以前から「国民は経済制裁にYESと答えてる」んですけどね。何でそれはスルーなんですか?小泉くん!

 8月、6カ国協議が休会になる前、非常に短い時間ですが日朝間で協議が行われました。日本は拉致問題を取り上げました。
 それに関して、救う会の西岡力さんの話。

・「正論」10月号<拉致と核−失望の三年間と情勢悪化で問われる日本外交の覚悟>より
 協議後、ご家族に対する政府の説明が行われた際、私は佐々江賢一郎・アジア大洋州局長に、「このままでは厳しい対応を取らざるを得ない」という政府の方針を北朝鮮に伝えたかどうか尋ねました。「厳しい対応」とは、北朝鮮がめぐみさんのものと称して出してきた遺骨が偽者だったことが判明した昨年十二月二十四日、細田長官が経済制裁を念頭に公式に発言したことです。しかし、佐々江局長の回答は、「日本政府は何回も言っているから北朝鮮は先刻承知しているし、はじめて二国間協議ができたのだから、この対話を継続させたかったから言わなかった」というものでした。
 小泉政権は明らかに、昨年十二月に表明した「このままでは厳しい対応をとらざるを得ない」という方針をトーンダウンさせています。北朝鮮の核問題を優先させ国連安保理事会に諮ったうえで国際制裁をする、それまでは拉致問題で日本は突出したことはしないという姿勢にこの半年間で転じたということです。これはしかし大変危険なことで、北朝鮮が、日本は拉致問題をそれほど重要視はしていないので単独制裁はしないと考えていると受け止められる可能性があります。

 経済制裁は単に北朝鮮を経済的に追いつめることだけが目的ではありません。
 国家の意思を示すこと、すなわち「日本は政府も国民も拉致問題を許さない。解決するまでとことんやる」と北朝鮮及び国際社会に対して示すこと、こちらの方が主たる目的と言っても過言ではないと思います。

 拉致問題は確かに日朝二国間の問題かもしれません。が、世界にある国は日朝だけではありません。多くの国がこの二国の言動を見ているのです。そう、「日本は拉致問題をそれほど重要視はしていないので単独制裁はしないんだな」と受け止めてしまう可能性があるのは北朝鮮だけではないのです。
 逆に言えば、日本が強い姿勢を示すことで「日本政府は拉致問題を解決しようと頑張っている」と多くの国が受け止めるでしょう。そのことがアメリカ以外の第三国の協力や連携を呼び、進展につながることは十分あると思います。

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.09.13)
■当選者の3分の2以上が早期経済制裁に賛成

 家族会・救う会では、総選挙全立候補者へのアンケート調査を行なったが、投票結果を受けて、当選者の集計を改めて行い、本9月13日記者会見で公表した。その結果、当選者の3分の2以上に当たる66.9%が経済制裁の早期発動に賛成していることが分かった。民意の反映である新当選者の意思を重く受け止め、政府が制裁を決断することが期待される。

 なお、各当選者のアンケート結果は、救う会ホームページに掲載されている。

 前に片山さつきさんが「ザ・ワイド」に生出演した時のこと。拉致問題について振られたものの、「6者協議の中でやっていく」「いろんな配慮をして全体の中で解決していく」などの抽象的な回答しかせず、私は非常に失望したものでした。
 救う会アンケートに対して、片山さんはこういう回答を寄せています。

制裁自体を否定するものではないが、その発動に際しては、被害者の安全性等について、十分配慮すべきであり、必ずしも「早期」にこだわるべきではないと考える。拉致被害者の方々の早期安全救出のため、私も微力を尽くさせていただきます。

 「被害者の安全性等配慮すべき」といった趣旨のことは片山さんだけでなくいろんな人が言ってますが、私はこれは制裁発動を避けるための逃げ口上にすぎないのではないかと思います。
 なぜなら、当事者であるご家族皆さんが「リスクがないとは言えないが、それでも早期に制裁発動をしてほしい」と覚悟をもって主張されているからです。

 ご家族皆さんは自分の息子・娘が北朝鮮に拉致されたらしいとわかってから、北朝鮮がどういう国なのかというのを否応なく「勉強」する羽目になりました。ですから「北朝鮮はこういう状況になったらどう出るか」といった行動パターンも、そのへんの議員やコメンテーターより何十倍もよく理解されていると思います。

 北朝鮮に限らずどこの国でもそうですが、もし日本に対して折れてくることがあるとしたら、それはその国が何らかの面で困っていて日本の助けが必要になった時です。
 北朝鮮が日本に対して助けを求めることがあるとしたら、それは経済的に困窮していてカネやモノがほしい時に他なりません(3年前に拉致を認めたのもそういう理由からでした)。
 だから、北朝鮮の目を拉致問題に向けさせるための手段は一つ。北朝鮮を経済的に困らせて、「拉致問題を交渉材料にせざるをえない」と思わせること。

 そこで出てくるのが「日本が単独で経済制裁やっても効果無し」論です。まだまだ根強くあるみたいですね。が、これを唱える人って、北朝鮮の経済規模を日本のそれと同じように考えてませんか?
 北朝鮮は小さな国です。重村智計教授によれば、北朝鮮の予算は2600億円で日本の自治体並みだそうです。
 私は経済のことは疎いですが、たとえば年収1000万円の人が10万円没収されてもさほど痛くはないけど、年収100万円の人が10万円没収されたらめちゃくちゃ痛いということぐらいは理解できます。

 まず万景峰号を止めることです。logさんも書かれているように、万景峰号を止めるだけでも十分効果があります。在日朝鮮人から得ている年間何十億ものカネが北朝鮮に入らなくなるからです。

 そこで出てくるのが「万景峰号が止まったら向こうに親族がいる在日朝鮮人が困るから可哀想」論です。これも違います。むしろ逆です。

救う会サイト掲載・李英和氏の提言より
2.万景峰号入港禁止は親族訪問の負担軽減と利便性向上を実現する

(前略)
 万景峰号が「唯一の親族訪問のルート」なっているのは、日本政府ではなく、北朝鮮政府と朝鮮総連による措置のせいである。親族訪問に使えるルートは他にもある。北京経由での飛行機便ルートである。朝鮮総連の幹部や商工人は主に航空機ルートで北朝鮮に入国している。実際、有力なコネを持つ一部の在日朝鮮人は、親族訪問の際、復路に飛行機を使う特権を認められている。これが「特権」となるのは、航空機ルートは費用が妥当で、なおかつ快適性と利便性が高いからである。したがって親族訪問の在日朝鮮人の大半が飛行機の利用を望んでいる。しかし北朝鮮政府と朝鮮総連はこれを認めない原則を今日まで固守している。
 その理由は二つに大別できる。ひとつは、密室状態の万景峰号以外では親族訪問の在日朝鮮人を完全統制できないこと。航空便では外国人や他団体の在日韓国・朝鮮人との接触を完全に禁止するのが不可能なせいである。同時に、往路と復路の両方で北京その他の諸外国でトランジットの必要性が生じ、この場合も緘口令や禁足措置などの統制が利かないせいである。もうひとつの理由は、航空便ルートを許可すれば、万景峰号の運航が経済的にも政治的にも困難になること。親族訪問業務を独占することではじめて、船便としては高額の料金設定が可能となる。また、高収益と人道事業の看板を利用して貨物輸送や船内指導などの政治工作活動を実施する定期運航が保障される。
 (後略)

 また、ほとんどが困った人たちのもとには届かず党や軍に横取りされているであろう日本のNGOの人道支援、この多くは万景峰号を使って行われています。万景峰号は支援物資の送料が無料だからです。万景峰号がストップすれば、これらも同時にストップすることができます。

・「正論」10月号<拉致と核−失望の三年間と情勢悪化で問われる日本外交の覚悟>より
櫻井よしこ
 あり得ないとは思いますが、六カ国協議が再開されて順調に話し合いが進み、北朝鮮がアメリカも納得する形で核を放棄するという合意に達したとします。そうなった場合、アメリカは援助をすると表明していますね。韓国はもともと援助をしたくてウズウズしている。ではその援助の資金はどこが出すのか。日本に相当な分担が求められることは明らかです。ですから今のうちに経済制裁の実施を表明して、北朝鮮の核放棄に対する見返り援助も日本は絶対に負担しないと主張しておく必要があります。そうしておいてはじめて、日本が経済制裁をやめ、援助も分担するためには拉致問題の解決が前提だから、北朝鮮も拉致問題に真剣に向き合いなさいということになるわけでしょう。国際社会にきちんとプレゼンテーションしておく必要があると思います。

西岡力
 アメリカはすでに北朝鮮に対して経済制裁を実施しています。アメリカの国内法では、テロ国家に指定した国に世界銀行やアジア開発銀行のようにアメリカが理事として出資している国際金融機関が融資をしようとしたら、アメリカは反対しなくてはならないと定められています。北朝鮮もテロ国家に指定されていますから、この対象になっているんです。(中略)だから、北朝鮮はテロ国家指定を解除してくれとアメリカと交渉しようとする。しかも、アメリカが北朝鮮をテロ国家として指定している理由は、自国に対するテロではなくて、日本人拉致です。だから日本も拉致問題を理由にして経済制裁をすれば、北朝鮮が解除してくれと頼んでくるという構図の交渉になるわけで、日本にとってはカードが増えるわけです。これまでのように特権階級を潤わすだけの米支援をしなくても、めぐみさんが帰って来たら万景峰号を一年に一回は新潟に寄港させてあげますが、どうしますか、と言えばいい。

 北朝鮮は困った時しか日本と交渉しようとしません。交渉の場に引っ張り出すには北朝鮮を困らせる必要がある。困らせるには経済制裁が一番有効。
 (これが他国なら武力行使をちらつかせるという作戦もありだが、日本は憲法の制約でそれができない)

 仮に経済制裁にさほどの効果が出なかったとしても、先ほども書いたように本質は他のところにあります。
 「日本政府も国民も拉致問題にここまで怒ってるんだよ」「核問題が片づいても拉致問題が片づかない限り日本はカネは出さないよ」という国家意思を北朝鮮と国際社会に示す。これが一番重要。

・「正論」10月号<拉致と核−失望の三年間と情勢悪化で問われる日本外交の覚悟>より
横田早紀江
 本当に難しい状況ですね。でも普通に考えれば拉致問題の解決策は単純なことなのに何でこんなややこしいことになるんでしょう。めぐみは、生きているのにどんな目にあっているのか分からない、声も聞けない、手紙も出せないままで、一方でいろんな噂が入って来るたびに私たちは悩まされます。被害者の親御さんたちはみなそういう毎日を暮らしています。皆さんお年を召して、もう立ち上がれなくなった方もいます。一刻も早く取り返して会わせてあげなければ、もうこの世では会えないような状況になっています。政府には改めて真剣に取り組んでいただきたいと思います。

 3年前、日朝首脳会談で金正日が拉致を認め謝罪しました。犯罪者が犯行を認めて謝罪したんです。なのに未だに解決しない。
 こんな状況があと何年続くんでしょうか。長引かせてはいけません。

 北朝鮮を動かすにはまず日本政府が真剣に動くことです。日本政府を動かすためには、私たち国民が政府に「動け」と訴えることが必要です。
 普段はこういうキャンペーンみたいなことはやらないんですが、私はいま本当に危機感を感じています。だからコピペしときます。

※小泉首相宛、はがき・メールを!
(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)

 おまけ。
 万景峰号関連でネットを色々調べてましたら、面白いHPに行き当たりました。サヨクなシスターのHPです。

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Posted by くっくり 02:19 | 拉致問題 | comments (16) | trackback (6)
続・置き去りの拉致問題
北朝鮮制裁で質問書=政府に提出−拉致家族
 拉致被害者の家族会と支援団体の救う会は24日、北朝鮮に対する経済制裁発動の要請と質問を文書にまとめ、政府に提出した。
 細田博之官房長官は昨年12月24日、「北朝鮮が迅速かつ誠意ある対応をしない場合、厳しい対応を取らざるを得ない」と表明。文書で家族会などは「なぜ8カ月たっても厳しい対応を取らないのか」など6項目を質問し、回答を求めている。 
(時事通信) - 8月24日21時3分更新

 このニュースは新聞やテレビでも伝えられましたね。
 が、同じ日に万景峰号が今年10回めの入港をしたことは、新聞やテレビはおろかYahooニュースにすら載ってません。
 かろうじて地元紙に載ってる程度です。

 以下、全て新潟日報の記事。

万景峰号が入港
 北朝鮮の貨客船「万景峰号」が24日午前8時半すぎ、乗客122人、貨物約40トンをのせて新潟市の新潟西港に入港した。今年10回目。
 岸壁では拉致被害者家族会や救う会のメンバーら約40人が抗議行動を行い、「拉致した日本人全員を返せ」と訴えた。
[新潟日報 08月24日(水)]
( 2005-08-24-12:08 )

運輸局、万景峰号に検査方針
 国土交通省北陸信越運輸局(新潟市)は24日、9月から3カ月間実施する船舶安全性検査「ポートステートコントロール」(PSC)の集中検査期間中に、北朝鮮の貨客船「万景峰号」に対しPSCを行う方針を明らかにした。
 人的ミスによる海難事故を防ぐため、乗組員が救命艇や消火ポンプなど機器・設備を適切に操作できているかを重点に調べる。検査時期は未定。
[新潟日報 08月24日(水)]
( 2005-08-24-19:37 )

万景峰号が出港
 新潟市の新潟西港に入港していた北朝鮮の貨客船「万景峰号」が25日午前10時、乗客170人、雑貨約65トンをのせて北朝鮮・元山に向けて出港した。
 次回入港は9月6日の予定。
[新潟日報 08月25日(木)]
( 2005-08-25-10:41 )

 今回の総選挙では拉致問題は全く争点になっていません。
 救う会のサイトをご覧にいただけばわかりますが、家族会・救う会は、それを少しでも何とかしたいという気持ちでおられます。
 そこで万景峰号の入港日に合わせる形で、政府に質問書を提出したんじゃないでしょうか。

 もう一つ私の勝手な推測ですが、家族会・救う会としては、小泉くんが選挙後に総理大臣を辞めてしまう可能性を睨んで、彼がその地位にあるうちに見解を……「拉致問題解決の扉を開いた総理大臣・小泉純一郎」の見解を聞いておきたいんじゃないでしょうか?

 ただ悲しいかな、マスコミは選挙一色。
 マスコミ・世論が動かないと前に進まない。家族会の皆さんは今、本当にジレンマを感じていらっしゃると思います。

 そんな今日、6カ国協議、再開時期は9月2日を想定=中国外務次官てなニュースが。

 また、現在訪日中で6カ国協議で中国代表を務める武大偉・外務次官が、社民党の福島瑞穂と会談。福島によれば、その席で同次官は「これまでよりも進展があると考えている」と述べたとのこと。

 が、それも束の間、北朝鮮外交筋は「9月2日に再開できない公算が大きい」「米国の方針に変更がなければ、休会は延長されるだろう」と(北京発インタファクス通信による)。

 またしても「6カ国協議再開」自体をカードにしてるよ、北朝鮮(-.-#)
 もっとも協議が再開されたところで、拉致問題が進展するわけないというのはもはや全日本国民が承知してます(拉致問題どころか核問題も進展するわけない。北朝鮮は6カ国協議を時間稼ぎの場に使ってるだけ)。
 「6カ国協議の枠組みの中で」という妄想はもういい加減捨てて、日本は独自に行動すべし。経済制裁すべし。

 7月28日、元北朝鮮工作員の安明進氏は国会でこのような証言をしました。
 第162回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号より
 悪魔との戦いは、今、日本が持っている最も強力な手段である経済制裁で金正日の首を絞めることだと私は確信しており、わずかな動揺もない経済制裁が加えられるとき、金正日はついに日本国民と国家を恐れ、日本に対して真摯な姿勢になると確信しております。
 日本の対北朝鮮経済制裁は、金正日政権の脅威になるのであって、金正日政権が一日でも早く終わり、殺人独裁がない人間らしい世の中で暮らすことを希望している北朝鮮の二千三百万住民の大きな望みでもあります。

 経済制裁というと、日本では「効果があるのかないのか」ばかりが論議されますが、本質は効果の有無ではありません。
 家族会・救う会の皆さんもさんざん言われてきたことですが、北朝鮮に日本の意思(=怒り)を示すためにするのです。
 北朝鮮、そして金正日に怒りを伝える最も効果的な手段、それが経済制裁なのです。

 「経済制裁なんかしたら6カ国協議に支障が出るのでは?」という意見も、今となっては意味なしです。
 この前の協議を思い出して下さい。6カ国協議のためを思って(?)制裁発動を自粛した日本がどんな扱いを受けましたか?また核問題で北朝鮮がアメリカに譲歩しましたか?

 北朝鮮政府、そして金正日は今の日本を見てどう感じているでしょうか。
 「日本国民は怒ってる。日本のメディアも北朝鮮には厳しい姿勢だ(朝日新聞などサヨクメディアを除く)。が、肝心の日本政府は何のアクションも起こさないし、さほど怒ってはないみたいだ」と映っているはずです。

 「日本は政府も国民ももう全員マジで怒ってるんやで!」というのをまず彼らにわからせないといかん。「日本は政府も国民も絶対拉致被害者をあきらめへんのやで!」という現実を突きつけないといかん。
 そのための経済制裁。

 「日本が強硬に出たらミサイルが飛んでくるかも」なんて、ホリエモンみたいな考え方の人は今時いないとは思いますが、心配な人は救う会の西岡力さんの話を読んでみて下さい。

 再度、第162回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号より
○西岡参考人
 安倍晋三自民党拉致対策本部長が、四月二十四日の拉致議連、家族会、救う会共催の国民大集会にいらっしゃって、経済制裁をすぐ発動すべきだ、その場合に、日本国内の一部の専門家はミサイルが飛んでくるなどと言う人がいる、しかし考えてほしい、経済制裁というのは北朝鮮からのカニの輸入をとめることだ、カニの輸入が、貿易がとまったということで金正日がミサイルを発射すれば、日本とアメリカは日米同盟があり、アメリカは集団的自衛権を発動する、その発動の中には金正日本人に対する攻撃も含まれるのは当然の軍事的常識だ、金正日は、自分も会ったけれども、理性的な判断ができる人物である、カニの輸出のために自分の命を危険にさらすようなことを行うはずがない、したがって何も恐れることはないというふうにおっしゃっていました。

 もし金正日が真性のアホだったら、確かにミサイル発射しちゃうかもしれません。
 そうしたら、いずれ世界中の教科書に「北朝鮮、カニが原因で滅亡」って載ることになるでしょうね。……おっと、しょーもない冗談を書いてしまいました。すみません<(_ _)>
 残念ながら金正日はそこまでアホではありません。狡猾です。だから日本もアメリカもこんなに苦労してるわけで。

 西岡さんの発言をもう少し(つーかかなり長いけど)引用させて下さい。

○西岡参考人
 今私たちは、残念ながら、めぐみさんたちやるみ子さんや八重子さんや修一さんたちが今この瞬間、北朝鮮のどこにいるか、確実な情報を持っていないんです。しかし、生きていると信じて今救出を図っておりますけれども、彼らの、彼女らの身辺の安全をどう守るのか、このことも、今先生がおっしゃった、日本の国家意思を厳しくしっかりと示すということと関係があると思っております。

 北朝鮮では、日本が拉致問題にこだわっている、日本国民は怒っているということを、対日謀略機関の三号庁舎それから外交部はわかってきていると思います。それ以外の人たちはどれくらいわかっているのか。北朝鮮では、先ほど安参考人も少し話をしましたけれども、経済的にも大変苦しいところにあり、国民の不満も高まっていて、いつ政変が起きるかどうか、だれも予測ができません。

 あるいは、彼らは、日本と国交正常化してお金が欲しいわけです。その場合に、日本国民がこれらの人たちが帰ってこなければ絶対怒りを解かないんだということを、メッセージを発すれば、めぐみさんが例えば病気になったらば、最高の治療をします、そうでなければ日本国民は怒ってしまうと。

 あるいは、我々がまだ名前のわかっていない人たちも全部助けるんだ、それが明らかにならない限り援助はしない、国交正常化はしない、国民が全然意識が冷めない、世論が冷たくならないということを北朝鮮が骨身にしみてわかれば、すべての被害者はどこにいるんだ、大切に扱っておけよ、いつか人質としてお金と交換するときが来るかもしれないと思うわけです。

 実は、ここに傍聴にも来ていらっしゃる家族の人たちが、九七年に家族会をつくったときに悩まれたわけです。名前を出して訴えたらば、北にいる人たちの身の上に何か危険が来るのではないか。そのときに私などが申し上げたのは、いや、逆だと思う、名前を出して世論が覚えて、横田めぐみという名前は日本国民が全部覚えているわけです。その人に手をかけたとすれば日本国民は永久に北朝鮮の現政権を許さない、支えること、支援することはないんだ、それくらい日本国民はこの問題に関心があり、怒りが解けないんだということを示し続ける、国家意思を示し続けること以外に、今我々が、直接助けに行けない、どこにいるかわからない人たちの安全を図る方法はない。

 蓮池薫さんは、北朝鮮にいたときに実は日本の新聞を時々読むことができたと言っています。しかし、日本の新聞の拉致問題に関係するようなところは切り抜かれていた。ただし、時々その切り抜きのミスがあって、北朝鮮当局が読ませてはならない部分も入っていることがあった。そこで、家族会、救う会が結成された、お父さんの写真を見たと言っています。ああ、私を助けるために日本で家族が立ち上がってくれたということがわかったと言っていました。

 地村さんは、北朝鮮の労働新聞で、福井県の小浜市で日本の反動がけしからぬ集会をやった、ありもしない拉致問題で集会をやったという記事が出た、小浜市といったら自分のこと以外にないだろうと思った、こういう形で、実は向こうにいる人たちと、我々が立ち上がったことによってコミュニケーションもできたんです。それも国家意思を示すということです。

 彼らが意識すればするほど安全は図られる。そして、政変が起きたときに、最初に放送局を占拠したりするでしょうけれども、その後、拉致被害者はどこにいるんだ、捜せ、流れ弾に当たるようなことをするなよ、後で日本と交渉するんだと軍の幹部や政治警察の幹部が思わなければいけないぐらい日本国民の怒りを伝えておく。これ以外に、今北朝鮮にとらわれている人たちの安全を図る方法はない。

 そのためにも、制裁の予告を十二月二十四日に日本政府はしたんですから、それを守るべきだ。それをしなければ、日本政府はオオカミ少年になって、日本はこの問題を重視していない、世論もそのうち忘れるだろうという誤解をさせることになってしまうと思っています。

 つまり私たち国民が横田めぐみさんを、拉致被害者皆さんのことを覚えている限り、「日本に返せ!」と言い続ける限り、彼らはかの地で苦労しながらも希望を捨てずに頑張ることができるのです。
 同時に、北朝鮮も彼らをぞんざいに扱うことはできなくなる。私たちが声を上げ続けることで、彼らの身の安全が図られるのです。
 場合によっては、彼らに「私たちが助けてあげる!だから頑張って!」とメッセージを間接的に伝えることもできるのです。
 そのことを私たちは決して忘れてはいけないと思います。

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Posted by くっくり 01:12 | 拉致問題 | comments (10) | trackback (1)
置き去りの拉致問題〜各党マニフェスト
 ホリエモンは結局、無所属で出馬。広島6区で亀井と対決……だそうです。

 午後0時半頃。ホリエモン、自民党本部入り。小泉首相、武部幹事長と会談。無所属での出馬を伝える。
 午後1時頃。ホリエモン、党本部で武部幹事長とともに会見に臨む。……

 無所属で出馬するのに、自民党本部で自民党幹事長とともに会見って変ですね。六本木に戻って自社で会見すりゃいいのに。
 つまり、事実上の公認候補ってことなんでしょうな。

 ニッポン放送買収問題の頃、森前首相はじめ自民党の議員の何人かが「お金さえあれば何をやってもいいのか」とホリエモン批判を繰り広げたものですが、こうなってくると、「亀井さえ倒せれば何をやってもいいのか」って返したくなるな〜(^_^;

 ま、やるからには中途半端じゃなく徹底的にやった方がいいとは思うけどね。
 ただ、広島6区の有権者もアホやないし、ホリエモンが亀井に勝つとは私には思えないんですが。

 さて。
 今日(8/19)の「ザ・ワイド」。
 注目される選挙区の一つということで、静岡7区から出馬するこの3人の生討論。

 片山さつき氏(46)自民・新
 城内実氏(40)無・前(郵政法案に反対したため自民非公認)
 阿部卓也氏(38)民主・新

 片山さんのみ東京のスタジオ。あとの二人は地元からの中継。

 郵政改革を中心に話が進んだんですが、片山さんと城内さんの二人が激しくやり合って、民主の阿部さんは置いてけぼり状態でした(^_^;

 片山さんは時々、手元のメモを見ながら喋ってて、しかも難しいカタカナ用語をたくさん使うもんだから、見てるこっちは「はあ?意味わからんわ。日本語で言え、日本語で!」とイライラ。
 そしたら狙いすましたように城内さんが、「片山さん、すみません。何言ってるかわかりません」とツッコミ。笑った(≧▽≦)

 あと、片山さんと言えば「防衛費削減」
 城内さんが「片山さんは『災害派遣に自衛隊は必要ない』と発言されたそうですが、それは本当ですか?」と尋ねたんです。
 そしたら片山さん、慌てて「そんなことは言ってません。災害派遣は自衛隊の主たる任務ではない、と言ったんです」と回答。

 改革はしてほしいと思う。税金の無駄遣いを減らすためにも。
 でも何か片山さんの話はハートにグッと来ないというか、机上の計算というか、不安を感じてしまいます。
 心情的にはやっぱ城内さんに気持ちが行きますね。

 最後に、司会の草野さんが各人に、「拉致問題についてはどういう取り組みをされますか?」と質問。
 さすが拉致問題に力入れてる「ザ・ワイド」、GJ!

 片山さんは、「6者協議の枠組みでやっていく。大きな安全保障の問題ですから、6者協議の中でやっていく」。
 それを聞いた草野さん、「6者協議で解決していくには現実的には厳しいが、光明はありますか?」とツッコミ。これまたGJ!
 が、片山さんは「いろんな方が配慮して、全体の中で解決していく」といった曖昧な回答しかしませんでした。
 ……やっぱ駄目だ、この人(T^T)

 同じ質問、阿部さんの回答は、「日本政府はもっと強硬な態度で。主権国家ですから。あまりにもアジア外交に対する人脈が薄い。日本が国家の国益、国民を守っていくという姿勢。それが信頼される国であると思う」。
 言ってることは立派だが、最初にこの人、「私は地元密着型です」って言ってたしね。外交や安全保障までちゃんと考えてるかどうかは謎。

 城内さんは多忙を理由に途中退席したので、この時点ではもう中継から外れてました。残念。
 元外務省キャリアでもあるし、「日本の領土(竹島、尖閣諸島等)を守るため行動する議員連盟」の一員でもあるし、ぜひ回答を聞いてみたかったです。

 草野さん、もしホリエモンが出演することあったら、拉致問題についてどう考えているか尋ねて下さいね(^_^;

 拉致問題と言えば……。
 有本恵子さんのお母様・嘉代子さんが「週刊現代」の記事に関して、このような談話を寄せています。

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.08.19)より
有本 嘉代子談話

「週刊現代(9月3日号)に引用された私の発言の大部分は事実無根です。」

平成17年8月 19日

 週刊現代(9月3日号)をみて驚きました。安倍晋三先生を誹謗する記事のなかで、私のコメントが長々と引用されています。しかし、その大部分が事実無根の内容です。

(中略)

 明確に覚えていますが、39ページ最下段13行目から25行目にあるような「もし記事が事実だとすれば云々」などという話は絶対にしていません。

 記事を信じていなかったので、「記事は信じられません、安倍先生を全面的に信頼しています」とだけ話しました。「もし」という仮定の話をすることはありませんでした。

 週刊現代は、なぜ、言ってもいないことを私の発言として報じるのでしょうか。大変迷惑しています。

 週刊現代に安倍さんを攻撃する記事が載ってるらしいことは、私も知ってました。でも広告を見ただけで、雑誌は読んでません。どうせええ加減なこと書いてるんだろう、と思ったから。
 今回、有本嘉代子さんが談話を寄せられたってことで、それが証明された形ですね。
 
 しかし、今回の選挙に関する報道、本当に「拉致問題」の「ら」の字も聞かれませんね。
 救う会がまとめた、各党マニフェストにおける拉致問題に関する記述を見てみます。
 (★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.08.17)及び、★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.08.19-2)を元に構成)

※自民党マニフェスト

「拉致問題の解決」に向けて粘り強い努力を続けます。

   109.拉致問題の解決に向けさらに努力

 「拉致問題の解決なくして国交正常化はない」との基本を確認する。経済制裁の発動を含め拉致問題の解決に全力を傾注する。
※ 公明党マニフェスト

6、北朝鮮問題について

▼拉致・核開発問題の解決に全力

○ 拉致問題に関しては、拉致被害者全員の即時帰国、安否不明の方々及び特定失踪者の事実解明とその全面解決を図ることが最重要です。政府間協議及び6カ国協議など、あらゆる機会を通じて、その解決に全力をあげます。

○ 北朝鮮の対応次第では、経済的な制裁措置の発動など、一定の圧力をかけることも辞さない構えです。

○ 北朝鮮による核開発問題は、わが国及び北東アジア地域の安全保障にとって重大な脅威であり、断じて容認できません。「全ての核兵器及び核計画の検証可能な廃棄」の実現へ向け、6カ国協議を軸に粘り強くその解決をめざします。
※ 民主党マニフェスト

2.外交・安全保障
(7)拉致事件の解決など北朝鮮問題に積極的に取り組みます。

 拉致事件の解決は、日本の主権、国際的人権侵害の見地から喫緊の課題であり、被害者・家族全 員のすみやかな帰国、特定失踪者問題の真相解明など、拉致事件の全面解決を北朝鮮に強く迫ります。
 核・ミサイル問題は、東アジア地域の安全・安定にとって重大な影響を与えるものであり、六者 協議などを通じ、その解決と信頼醸成機構の創設をめざします。
 「北朝鮮人権侵害救済法案」の成立をめざすとともに、成立した「改正外為法」「特定船舶入港 禁止特別措置法」に基づく措置の発動も視野に入れ、拉致事件、核・ミサイル問題の解決に全力 をあげます。早期に実質的・具体的な進展がみられない場合、六者協議の場に加え、国連安保理 での問題解決を求めていきます。
 脱北者問題に積極的に取り組むとともに、不審船などによる密入国、密輸・覚醒剤事件の取り締 まりなど、海上警備体制の強化を図ります。
※共産党マニフェスト

北朝鮮問題の解決に力をつくす

 朝鮮半島の核問題の解決とともに、日朝双方が拉致問題の解決に必要な努力を尽くし、日本と北朝鮮の国交正常化への道筋をひらかなければなりません。「日朝平壌宣言」にもとづき、この道をすすんでいくべきです。
 拉致問題では、安否不明者の再調査など諸問題で、日本側の納得できる解決がはかられなければなりません。日本政府は、北朝鮮にこういう問題を解決してこそ国際社会に仲間入りできることを強くうながし、途絶えている日朝交渉再開へ強力に働きかけるべきです。
 その際、日本政府は、植民地支配という日本の“過去の遺産”が清算されないまま残っている唯一の地域が北朝鮮であることを自覚し、歴史的責任を果たす立場で取り組むことが必要です。6カ国協議では、拉致問題を取り上げることに消極的な国が少なくありませんでしたが、日本が過去の問題に真剣に取り組んでこそ、拉致問題解決への国際的共感も広がります。
 日本共産党は、日朝間の諸問題を、平和的な交渉によって道理ある形で解決することを一貫してめざし、そのために努力してきた政党として、ひきつづき力をつくします。
※社民党マニフェスト

6.拉致問題の一刻も早い解決を目指します

 北朝鮮が拉致問題に誠実に対応することを強く求めつつ、日朝平壌宣言に沿って両国間の懸案事項が解決され、早期に国交正常化が図られるよう努力します。北朝鮮の核問題に関する6カ国協議を、地域の信頼醸成を図る恒常的な枠組みに発展させます。

 自民党・公明党・民主党は経済制裁発動の可能性に言及してはいますが、緊急の課題という認識はまるでなさそうです。
 共産党は制裁どころか、日本の謝罪と賠償が先だと言わんばかり。
 社民党も具体的には書いてないけど、共産党と同じく「まずは過去の清算を」でしょう。
 辻元清美も言ってましたしね。「北朝鮮には戦後補償を何もしていないのだから、そのこととセットにせずに、『9人、10人返せ!』ばかり言ってもフェアじゃない」って。

 ★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.08.19-2)の下の方を読んでいただければわかりますが、どこの党も制裁発動を争点にしていないことについて、家族会・救う会は大きな失望を感じています。
 私も残念でなりません。
 昨年12月24日、「北朝鮮側が迅速かつ誠意ある対応をしない場合、日本政府として、厳しい対応を取らざるを得ない」と、細田官房長官は確かに言いました。
 あの時の小泉政権の強気な姿勢は、一体どこに行ってしまったんでしょう。

 「もはや、既成政党は頼りにならない」
 「拉致問題は主権侵害であり被害者の命がかかっている緊急課題だ」
 「国民各位におかれては、ぜひ拉致問題を重要争点として議員を選んでいただきたいと、強く訴えるものだ」
 という家族会の悲痛な叫びを、どうか皆さん、受け止めて下さい。

 産経新聞とFNNが合同で行った世論調査。その中で北朝鮮に関する設問がありました。

 北朝鮮への経済制裁に関しては性別・年代別を問わず、制裁発動を求める声が強い。自民党支持層(64.3%)より民主党支持層(70.8%)の方が、制裁の発動を強く求めているのも特徴だ。

 これは意外な結果でした。
 民主党支持層の中にはかなりの割合で元社会党支持者が入ってるから、「制裁発動賛成派」も当然、自民党支持層より少なめだと思ってたんですが。

【問】北朝鮮に経済制裁を発動すべきか
 ・発動すべきだ          64.0%
 ・発動すべきではない       22.4%
 ・わからない、どちらとも言えない 13.7%

 「制裁発動すべき」の声、一時はどこの調査でも7割を超えてたんですけどね。
 6カ国協議では拉致問題は議題にされず、その上、休会になってしまった。
 せっかく選挙があっても、どの党も拉致問題には関心なし。
 その上、マスコミの取り上げ度も減ったとなれば、当然、世論の盛り上がりも低下してしまいます。

 もっともマスコミも、北朝鮮の話題自体は今も頻繁に取り上げてはいるんですよね。
 ただ、「金正日が久々に姿を見せた」とか、「北朝鮮人民の餓えがさらにひどくなってる」とか、脱北者の悲惨な体験談とか、そんなんばっかり。
 拉致問題はこのまま忘れられていくんでしょうか?

 世間の人はみんな平気なのかなぁ。私なんて「いま私がこうしてる時にも、まだ北朝鮮で助けを求めてる日本人がいるんだよなぁ……」と、もう胸が締めつけられる思いなのだが……(大げさでなくマジで)。

 今夜のFNN「ニュースJAPAN」では、選挙の話題の最後に、箕輪さんが拉致問題に少しだけですが言及してくれました。
 こんな時期でも拉致問題に触れてくれるのは、テレビでは「ニュースJAPAN」と「ザ・ワイド」ぐらいじゃないでしょうか(T^T)

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Posted by くっくり 01:37 | 拉致問題 | comments (13) | trackback (7)
安明進氏が国会で初陳述
「目撃、生存情報は15人」 元工作員、衆院で初陳述

 「ザ・ワイド」では安明進氏の意見陳述をかなり長い時間を割いて放送しました。さすが!
 放送されたのは以下の部分です。
 (★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.07.28)より引用)
 金正日が貫き通しているうその中の一つは、1991年まで私が直接話しもしタバコまで分け合って吸ったことがある市川修一さんが1979年に死亡したという内容とやはり私が1990年頃まで目撃した増元るみ子さんが1981年に死んだということです。
 また田中実さん、加藤久美子さんなど拉致された日本人と金正日政治軍事大学に出入りしていた寺越武志さん、そして工作員の専門病院である朝鮮労働党915病院で目撃した古川了子さんと放送局爆破訓練場で目撃したもう一人の日本人女性など10人の日本人をしていません。

 田口八重子さんはやはり私たちの学校の先輩である金賢姫が韓国で1991年当時、赦免を受け手記を出版するという時期まで確実に生きていたという事実は、金賢姫に射撃を教えた金正日政治軍事大学射撃講座の咸教官から私だけでなく私の25期同期全部がいっしょに聞いた内容です。

 私はもちろん北朝鮮にいたときこれらの日本人たちの名前は一つも知りませんでしたが、彼らの顔と特徴などはいまこの瞬間もはっきりと記憶しています。
 私が目撃した日本人たちが拉致された日本人の全部ではないことは、学校の教官たちと先輩たちを通じてもよく知ることができ、その数は30余名にもなると聞きました。
 いまこの瞬間にも彼ら拉致された日本人たちは自分の父母と日本政府と国民を信じて自分たちが救い出されるその日だけを待ちわびているのです。
 彼ら拉致された日本人を救い出さなければならない日本がいまむしろ、北朝鮮工作機関が決心さえすればもっと多くの日本人を拉致し日本に敵対行為をすることができるように、工作資金と数多くの工作装備まで供給してやっている現実です。
 ここにいらっしゃる国会議員の方々とこれを見守っている全ての日本人たちが北朝鮮によって拉致された日本人被害者たちを自分の息子、娘、弟として、本当の肉親と考え、彼らを悪魔の巣窟から助け出すという強い意志を持ち、その悪魔金正日と戦う固い覚悟で臨まなければ、けっしてこの戦いは簡単ではないのです。
 その戦いがまだ弱いために、北朝鮮政府は対日工作機関である清津連絡所を完全に解体させず、いまでも存在しており、続けて日本工作をするために以前のような工作船ではない新しい工作船を運営しようとしており、いま新しい工作船基地を構築しています。

 西岡力さんの発言もわりと長い時間放送されました。
 メモ取ってないのであやふやですが、だいたい次のような内容でした。

 「蓮池薫さんは北朝鮮にいた頃、日本の新聞を見る機会があったそうです。拉致関係の報道は切り取られて渡されるのだが、たまに切り取るのを失敗しているのがあって、その記事で家族会が結成されたことを知ったそうです」
 「地村保志さんも、小浜で拉致被害者救出活動がされているということを知ったそうです。『小浜と言ったら僕しかいない、僕のことだ』と思ったと。つまり我々と拉致被害者とはコミュニケーションが取れていたんです」
 「日本人の10%が拉致されたら経済制裁発動するんですか。防衛庁のえらい人が拉致されでもしないと発動しないんですか」

 正確な発言を知りたいと思って、衆議院TVに行ってみたんですが、長すぎて探せませんでした。
 西岡さん、文書見ないで話されていたので、議員のうちの誰かの質問に対して答えてるシーンなのは間違いないんですが……。
 お時間のある方はぜひ動画をご覧下さい。


 さて、6カ国協議ですが、アメリカは「24時間以内に共同文書の草案をまとめる作業が始められることを望む」と。
 何か焦ってません?そうじゃなくて北朝鮮にプレッシャーかけてるの?

 日本のマスコミも何だかなぁ。
 6カ国協議が始まるずっと前から「拉致問題を取り上げないといけない」とさんざん煽っておきながら、いざ日本が協議で拉致に言及したら、途端に「孤立してしまったじゃないか」と批判モードになったところが多いみたい。

 昨日(7/27)の「報ステ」も例外ではありませんでした。
 解説の加藤千洋が「(孤立の)半分は日本が自ら招いてしまったことだ。なぜ日本は事前に周りの国を味方につけておかなかったのか」という趣旨の発言をしてました。
 慎重に言葉を選んではいたけど、「靖国参拝など歴史問題で中国・韓国になぜ譲歩しておかなかったんだ」という本音が見え隠れしてました(-.-#)

 歴史認識や宗教観は国によって異なります。それらに対して他国が口出しすることは、その国の主権を侵すことになります。他国の干渉を許さず基本姿勢を貫く、それは国家が守るべき最低限の主権。
 靖国参拝は「平時」の問題。一方、拉致は「有事」の問題。平時においてすら主権を守れない、そんな国が有事において主権を守れるわけはありません。
 靖国問題ごときで他国に屈してしまうような国が、拉致被害者を救出できるわけはないのです。

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Posted by くっくり 02:18 | 拉致問題 | comments (11) | trackback (2)
ひとみさん・めぐみさんの教育係は辛光洙
曽我さん・めぐみさんの教育係は辛容疑者

 辛光洙(シン・ガンス)にも腹が立つけど、釈放した金大中にも腹が立つ(ノーベル平和賞を剥奪して下さい)。
 さらに言えば、辛光洙を含む政治犯釈放の要望書に署名した日本の政治家たちにも腹が立つ。この中には現在も平然と議員活動をしてる人たちがいます。
 普通なら発覚した時点で辞職するか、最低でも「すみませんでした」と謝罪するべきでしょう。

 辛光洙は「捕まってなお転向しなかった」ことで、北朝鮮では英雄扱いされています。
 「拉致事件の当事者は全て処分した」と金正日は言いましたが、そんなの大嘘だというのがよくわかりますね。

 ※参考リンク:
 辛光洙「在日韓国人政治犯の釈放に関する要望」(電脳補完録さん)

 横田めぐみさんと言えば……。
 「Blue Jewel」さんによれば、「漫画アクション」に連載されていた「めぐみ」が最終回を迎えたのだとか。
 めぐみ最終回(漫画アクション)←ネタばれ注意
 「Blue Jewel」さんのストーリー紹介を読んでるだけで、涙がこぼれました。
 
 私は横田めぐみさんと同い年です。彼女は13歳の時に拉致されたから、約28年間も北朝鮮に囚われていることになります。
 私が両親の愛に育まれ、自由にのびのびと生きてきたこの28年の間、同い年のめぐみさんは日本に帰ることも許されず、今もあの牢獄のような国での暮らしを強制されているのです。

 拉致事件は人権問題です。拉致事件に腰が引けてる政治家たちは、そのことを忘れているのではないでしょうか。
 人権擁護法案推進派の議員の皆さん。先に拉致事件という切迫した人権問題を解決して下さい。

Posted by くっくり 01:01 | 拉致問題 | comments (9) | trackback (1)
日米韓、拉致問題での連携強化は無理っぽい(T^T)
北朝鮮核廃棄へ連携強化 6カ国協議で日米外相

 ライスさん、「拉致問題が解決されることを強く支持している」と言ってはいても、内心は「できたらあまり北朝鮮を刺激しないでね」と思ってるでしょうなぁ。
 ただ、アメリカの下院ではこんなことが。

拉致解決求め、決議採択 米下院
【ワシントン=樫山幸夫】米下院本会議は十一日、北朝鮮による日本人、韓国人の拉致問題の早期解決を求める決議を、三百六十二対一(棄権一)という圧倒的多数の賛成で採択した。
 決議は、日本人と韓国人の拉致、拉致被害者の未釈放について、北朝鮮による「テロと人権侵害の行動」と非難。北朝鮮国内にいるとみられる「数千人」の韓国人、「多い場合は百人にも上る」日本人被害者の即時解放を迫っている。
 米政府に六カ国協議の過程で、この問題を取り上げるよう呼びかけ、この問題が解決されない限り、北朝鮮をテロ支援国家リストから削除すべきではないと求めている。
 被害者の横田めぐみさん、増元るみ子さんの名前にも言及している。
(産経新聞) - 7月12日14時59分更新

 日本もなぜこういう決議採択をしないのか。なぜ北朝鮮に対し国家として強い意志を示さないのか。当事国なのに。

 もっと情けない国はこちら↓

韓国がコメ50万トン支援 南北、新たな経済協力合意

 しかも、韓国は日本が6カ国協議で拉致問題を取り上げることにも消極的なんですよね。日本よりも多くの拉致被害者を抱えてる国がやることとはとても思えません。
 それにしても北朝鮮はほんま上手いというか、こすいですな。ゴネてゴネて「6カ国協議に出てもいいよ」と言うだけで、見事コメ50万トンをゲット?!

 ついでに韓国はこんなこともやってます↓

竹島の韓国名「独島」を艦名に、大型輸送艦が進水

 いちいちやることが子どもっぽすぎ!(≧▽≦)

Posted by くっくり 00:25 | 拉致問題 | comments (3) | trackback (1)
「ザ・ワイド」だけですか?
 座り込みの件、やはりテレビではあまり大きく伝えられていないようです。

 「朝ズバ!」では、たぶん10分間ほど伝えられたと思うのですが(朝でバタバタしてたのであいまい)、「ご家族の辛い気持ちはわかるが、日本単独で経済制裁をやっても意味がない」といったコメントが目立ちました。
 8時からのワイドショー、正午台のワイドショーもちょこちょこ見てたんですが、座り込みのニュースは見かけませんでした。本当に伝えてなかったのか、単に私の間が悪かったのか……。

 「ザ・ワイド」では有田芳生さんのコーナーで、20分以上かけて大きく特集が組まれました。さすが「ザ・ワイド」。
 当日の座り込みのレポ&横田ご夫妻へのインタビューを中心にした特集でした。

 ……座り込みは本意ではないが、日朝間の交渉が途絶えており、このままではうやむやになってしまうと思ったこと。
 拉致直後のめぐみさんの写真を初めて見た時、息子さん二人も声をあげて泣いたこと。「こんな所にいたのね。助けてあげられなくてごめんなさいね」という母の慟哭。
 自分たちも他のご家族も皆、命懸けであること、時間がないから早くしないと会えないという気持ちでいること。
 とにかくこの先、皆さんが一人でも多く子供と会って、手を取り合って会わせてあげたい……etc.

 座り込みに参加した一般の方々のインタビューも。

 幼い子供二人を連れて参加した夫婦は「子供が連れて行かれたらと思うと、気持ちが大変よくわかる」。
 中年女性は「何かできることがないだろうかと。腹立たしい気持ちがあったから参加した」。
 めぐみさんのバトミントン部時代の同級生の方は、「まだやり直しができるし、両親もお歳だし、めぐみさんも元気な両親に会いたいでしょうし。1日でも早く返してほしい。強化選手に選ばれた時のめぐみさんのパッとした顔が忘れられない。(拉致直後の写真について)あんな顔、見たことないです」

 横田さんらはそういった参加者一人一人に頭を下げ、お礼を述べて回った。
 
 有田さんの話で印象的だったのは……

 「取材の中で横田早紀江さんが繰り返し言っていたのは、『私たちには時間がない』という言葉。高齢の被害者家族。まさしく時間がない。国民一人一人が実感として感じて、なすべきことをしていかねばならない」

 「真夏日の東京に高齢者を含め全国から多くの人が集まった。鳥取から来られた84才の支援者もいた。政府は経済制裁に踏み切る根拠がないわけではない。めぐみさん遺骨が偽物だとわかった時点で、官房長官も北朝鮮が誠意ある対応をしなければ厳しい対応をすると言っていたのに、何もしていない。経済制裁しないのなら、こういう方法で頑張ると説明するのが、政治家の誠意ある態度だし責任だと思う。それがこうなってるのは、日本の政治が貧困だということです」

 「(アメリカ大使館の車が水を届けてくれたというエピソードを紹介して)新聞の首相動静を見ると、首相官邸に小泉首相は一日中いた。家族の声は届いてる。が、この3日間、日本政府からのメッセージは何もなかった。拉致を人権問題として考えてるか否か、日本政府とアメリカ政府の違いが明らかになった」
 
 有田さんの日記「酔醒漫録」もぜひ。6/26(日)のあたりを。

 月曜「ムーブ!」は勝谷誠彦さん&宮崎哲弥さんがコメンテーター。
 ってことで期待してたのですが、特集どころか一切触れずでした。がっくり。
 (最初の数分間見逃したので、もしかしたらオープニング〜ニュースを短く伝えるコーナーで伝えたかもしれませんが)

 ※参考リンク:
 Blue jewelさん「マスコミは何故伝えないのか?」
 Blue jewelさん「平野フミ子さんの訴え(2005/6/26)」
 Blue jewelさん「有本嘉代子さんの訴え(2005/6/26)」


Posted by くっくり 01:06 | 拉致問題 | comments (6) | trackback (2)
座り込み最終日〜拉致議連は何やってんでしょ?
 2000年3月6日、北朝鮮に対する10万トンの食糧支援が決まろうとする頃、家族会は外務省の前で座り込みをしました(当時の外相はあの河野洋平)。今回の座り込みとは逆に非常に寒い日でした。

 蓮池透さん著「奪還」より引用
 三月とはいってもまだ寒く、座っていると凍えそうになったのを今でも覚えています。本来ならば座り込みをするとすれば、北朝鮮の関係組織に向かって行うべきなのです。なぜ自国の外務省の前でこんなことをしなければならないのか、と震えながら何度も疑問に思いました。

 5年前と今とでは状況が全然違っているはずなのに、家族会は5年前と同じことをやっています。いや、やらされています。
 金正日はすでに拉致を認めて謝罪しましたし、被害者のうちすでに何人かは帰国しています。明らかに状況は変化しています。5年前に比べたら劇的に進展したという言い方もできるでしょう。
 なのに、まだ自国政府を相手に座り込みをしなければならないとは。いったい何でこんなことになるんでしょう。不思議に思うと同時に悔しくてなりません。

 日本政府は冷たいですね。議員も冷たい。拉致議連ですらも。
 家族会とともに積極的に座り込みに参加された西村眞悟さん。日頃からテレビや講演会などを通じて積極的に拉致問題をアピールされている安倍晋三さん。
 この二人を除いた拉致議連の議員らは正直、何やってんでしょ?やる気があるんでしょうか?

 今日の昼間、読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」を見ていたら、民主党の原口一博議員が出ていました。いつものようにブルーリボンを胸に着けて。
 この番組の収録は金曜日の午後です。金曜日と言えば座り込み初日です。でも、彼は拉致問題の話は一切しませんでした。

 議論テーマが日韓関係ということで、拉致問題の話は出しづらかったのかもしれません。
 でも、そこは機転を利かせて、「韓国にも多くの拉致被害者がいる」とか切り出して、そこから「実は金曜から日曜まで家族会と支援者が座り込みをしている」ぐらい言ってほしかったです。
 (もちろん「拉致問題に言及したけれども編集でカットされた」可能性もありますので、一概に原口さんを責めるわけにはいきませんが)

 安倍さんに話を戻しますが、今日こんなニュースがありました。
 「申し訳ない」と陳謝 座り込みに安倍氏(共同通信)
 自民党の安倍晋三幹事長代理は26日午後、金沢市内で講演し、北朝鮮による拉致被害者家族会や支援団体が首相官邸近くで経済制裁発動を求めて座り込みを行ったことに対し「炎天下でそうしなければいけない状況に(家族らが)追い込まれていることは政治家として申し訳ない」と述べ、拉致問題の解決が遅れていることを陳謝した。
 同時に「こうすれば(拉致問題解決の)結果を出せるという正しい判断を政府とともにしていきたい」と述べ、政府側に制裁発動の働き掛けを強めていく考えを示した。

 こういうのを見ると、「あの時、安倍さんが政府に残ってればなぁ……」と痛切に思いますね。
 2003年9月、安倍さんが自民党幹事長に就任し、政府を離れることになった時、家族会からも「拉致問題が置き去りにされてしまうのでは……」と、不安の声が上がったものでした。

 ★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.06.26)■座込み延べ2500人に
 この3日間の座り込みを歴史的な転換点とすることができるかどうかは今後の全国での運動にかかっています。皆様の一層のご協力をお願いしつつ、まずはご報告と御礼を申し上げます。

 座り込み初日、テレビのインタビューで、横田滋さんはこうおっしゃっていました。「座り込みは目的ではない」。
 座り込みをすることには反対される方々も多くいました。「座り込みまでして、それでも状況が変わらなかったらどうしたらいいの?」ということで。
 私も今それを一番心配しています。後になって「あの座り込みは何だったの?」となってしまわないことを祈るばかりです。
 「この3日間の座り込みを歴史的な転換点とする」ためにも、私たち国民はこれからも家族会に精一杯の声援を送らなければいけないと思います。

 最後になりましたが、家族会の皆様、支援者の皆様、参加された一般の皆様。この3日間、本当にお疲れ様でした。

 ※参考リンク
 ・座り込み2日目レポ
 「酔夢ing Voice」(西村幸祐さん)「フォラツェン医師との再会------家族会座り込み2日目」
 logさん「支援者の強い絆、同時に沸くある種の違和感。 」
 tarochan.netさん「あの国の大きさと日本の小ささ」
 ・座り込み3日目レポ
 Blue jewelさん「座り込み最終日」

Posted by くっくり 00:46 | 拉致問題 | comments (4) | trackback (3)