国の行く末を案じ…【将兵万葉集】(5)戦争裁判の犠牲者-2
2010.08.14 Saturday 02:11
くっくり
image[1008-1shouheifuji.jpg]
「太平洋戦争 将兵万葉集」山口志郎 編・東京堂出版(1995年初版)という本があります。
昭和に生きて、戦い、多くは亡くなって行った兵士・軍人の和歌がまとめられた本です。
鎮魂と平和への願いを込めつつ、拙ブログではこの本から少しずつ和歌を紹介しています。
今回は【戦争裁判の犠牲者】の項からの引用、その2回目です。
※過去記事
・2/6付:北方領土の日によせて【将兵万葉集】(1)シベリア抑留者
・3/8付:中共が靖国を否定する理由【将兵万葉集】(2)特別攻撃隊・神風-1
・5/7付:民族の誇りに…【将兵万葉集】(3)特別攻撃隊・神風-2
・7/20付:勝者に裁かれ【将兵万葉集】(4)戦争裁判の犠牲者-1
和歌を紹介する前に、最近心に残った言葉を引用します。
「WiLL」9月号に掲載された作家の浅田次郎さんのインタビューより。
(浅田次郎さんの最新作で、昭和20年8月15日以降に始まった北千島・占守島の戦いが舞台である「終わらざる夏」にまつわるインタビュー)
【僕らは戦争を画一的、概念的に理解してしまっている。百人の戦死者には百人の人生があったことを、戦争を語るにおいて忘れてはならない。
しかし、時が経てば経つほど、一つの現象として伝えられてしまいがちです。真の風化とはこういうものでしょう。
たしかに日本人は六十五年間、夏になれば本を出し、テレビでは特別番組が流れ、戦争を忘れないように努力してきた。一所懸命やってきた結果、むしろある画一的なイメージが出来上がって、逆に戦争を風化させてしまっていたのです。これは盲点でしょう。】
[9] more...
comments (12)
trackbacks (0)
<< 「アンカー」はずれ者日本&菅談話と在サハリン韓国人支援のおかしさ
「日本の、これから」日韓の未来 古屋君と崔監督&ドラマ「歸國」 >>
[0] [top]