「日本の、これから」日韓の未来 古屋君と崔監督&ドラマ「歸國」
2010.08.16 Monday 00:32
くっくり
もともとは舞台作品で、初演は昨年だったそうです。
「正論」9月号掲載の倉本聰さんのインタビューを私は予め読んでまして、それで観てみようと思いました。
TBSだしどうかなあ…と少し心配してましたが、かなり良かったです(もちろん細かい点では文句もいろいろありますが)。
私が特に良かったと思ったのは、靖国参拝問題におけるマスコミ批判の場面です。
8月15日、夜明け前の靖国神社。政府閣僚の参拝があるというので、マスコミが大勢集まってきます。それを見た英霊らの会話。
「国としての公式参拝が認められていないのか」
「指導者が合祀されているから駄目だという人もいます」
「国のために死んだ俺たちを、国の責任者が参拝するのは当然の義務なんじゃないのか!」
「報道はどっちの味方だ?参拝するべきと思っているのか、するなと思っているのか」
「どっちでもありません。奴らは要するにそんな国の要人の姿を世界に報道したいんでしょう。奴らに愛国心はないみたいですよ」
TBSでこんな台詞を聞く日が来ようとは!!(^_^;
あともう一つ、ドラマのラスト近く、東京駅にて、長渕剛さん演じる秋吉部隊長が、しみじみとこう話した場面も良かったです。ていうか、私、それまでこらえてた涙が、ここで一気にあふれ出してしまいました(T^T)
「30万の英霊が南の海のあちこちに少しずつ固まり、忘れられたまま日々を送っている。……(後の日本の平和のためにと)死んでいった俺達の世代を思い出して感謝して…、いや、感謝などしなくていい、思い出してくれればそれで十分だ。そう思うことを心の支えにして、冷たい海底へまた沈んでいく」
「正論」9月号インタビューで倉本聰さん曰く。
「脚本の元になった『サイパンから来た列車』を棟田博さんが書いたのは昭和30年です。その時はまだ敗戦の痛みから立ち直れていないところがあるし、英霊たちの知っている顔がいた時代です。だから日本が再建に向かって上り調子になっていくところを見て、英霊たちはサイパンに安心して帰っていくことになる。それが65年経った今ならどういう感想を持つだろうか、きっと英霊は激しい怒りと虚しさを感じるのではないか、と」
ドラマをご覧になった皆さんはどんな感想を持たれましたか?
※1コ前の拙エントリー国の行く末を案じ…【将兵万葉集】(5)戦争裁判の犠牲者-2のコメント欄にも「歸國」関連のコメントいくつかを頂いてます。
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