64年目の夏に読む青山さんの新刊&うじき氏親子の「戦争」

2009.08.16 Sunday 02:18
くっくり


 そんなにまでして、お父さんから「後悔」や「反省」の言葉を引き出したいのか。そんなにまでして、自分の中の「正義感」を満足させたいのかと。

 うじき氏はそもそも「戦犯」の何を知っているのでしょうか?

 「A級戦犯」も「B級戦犯」も、戦勝国による一方的な裁判で生み出されたものです。正当性に疑問を持っている人は世界中にゴマンといます。
 1952年(昭和27年)、講和条約発効の年、戦犯拘禁中の死者はすべて「公務死」として、戦犯逮捕者は「抑留又は逮捕された者」として取り扱われる事となりました。
 同年6月、日本弁護士連合会が「戦犯の赦免勧告に関する意見書」を政府に提出したほか、戦争受刑者釈放を求めた署名運動も始まり、国民運動として大きな広がりをみせ、4,000万人という署名を得ました。これは「戦犯」は被害者でもあるとする国民意識からの動きです。
 国会の動きも活発化し、改進党(現自民党)や社会党などが連携し、戦犯の釈放や赦免を求める決議案は何れも国会において圧倒的多数で可決されました。
 説明が長くなるので省きますが、とにかく日本では「戦犯」は赦されているし、国内法上でも「戦犯」はもはや存在していないのです。

 うじき氏にこういった知識がないのは仕方ないとしても、ちょっとは想像力を働かせてほしい。

 お父さんが軍人だったあの時代、日本は国際社会の中でどんな状況に置かれていたのか?日本人の価値観、世界の価値観はどうだったのか?(少なくとも現在とは全く異なっていることぐらいは分かるでしょう)
 また、戦後、お父さんがどんなに重たいものを背中に背負って生きてきたのか?ということも。
 そうすれば、安易に「戦争は悪」と繰り返したり、ましてやお父さんを「人殺し」呼ばわりなんてできないはずです。

 うじき氏は昔「子供バンド」というロックバンドをやってました。私も何曲か聴いたことがあります。その後は俳優や司会者など、芸能界で幅広く活躍されているようです。
 つまり想像力が大変必要とされる職種のはずなんです。が、彼にはそれが全く欠如しているように見えました。

 さらには、「自衛戦争やむなし」と語るディレクター、つまり自分と価値観が異なる人に対してあからさまに不愉快な表情を見せ、まるで「このディレクターは悪人だから全国に顔を晒せ」とでも言いたげに、カメラマンに「(ディレクターの)顔撮っといて」と指示したうじき氏を見て、ああ、これはもう処置なしだと。

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