「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(1)

2009.08.09 Sunday 00:52
くっくり



 「ロシア公使の誠意ある支援と協力のおかげでなしえた改革もある。とはいえ、依然手をつけられていない問題も多い。発展をめざした前進——公正を期すためにいま一度繰り返すが、始動させたのは日本である」

 このようにヒリアーは朝鮮が他国の保護状態におかれることが絶対的に必要であると述べ、日本が果たした役割もそれなりに評価しています。

 こうした評価はバード自身も行っています。彼女は「朝鮮紀行」の最終章で以下のように記しています。

 「朝鮮にはその内部からみずからを改革する能力がないので、外部から改革されねばならない」

 「日本がたいへんなエネルギーをもって改革事業に取りかかったこと、そして新体制を導入すべく日本が主張した提案は特権と大権の核心に切りこんで身分社会に大変革を起こした」

 「一年有余、失敗はままあったにもかかわらず日本は前進をつづけ、有益かつ重要な改正を何件かなしとげ、またその他の改革を始動させた」

 「朝鮮がひとり立ちをするのはむりで、共同保護というようなきわめてむずかしい解決策でもとられないかぎり、日本とロシアのいずれかの保護下に置かれなければならない」

 19世紀末の朝鮮は官僚システムが腐敗しきっており、さりとて自浄能力もなく、また王室も意志の弱い高宗(国王)のもと、大院君(国王の父)と閔妃(国王の妃)一族との間で権力闘争が絶えず、さらに先ほど述べたように宗主国である清の衰えも明らかでした。
 まさに崩壊寸前の状況だったのです。

 ですから、バードやヒリアーのような見解は当時の外国人にとっては共通の認識だったと言えるでしょう。
 朝鮮民族にとっては今でも絶対に認めたくないことでしょうが。


 ……というわけで、第2弾につづく!?……


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「お気楽くっくり」更新済
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