五百旗頭イズムが防大生を苦しめる

2008.12.20 Saturday 01:26
くっくり


 五百旗頭さんは、将来部隊を率いることになる学生たちには「広い視野」を持たせることが重要だと考えています。

 学生たちと語り合う機会を、五百旗頭校長は積極的に設けています。

 この日は、タイの士官学校などに留学した学生から、現地の学生と話して感じたことを直接聞きました。

(学生たちとの懇談にて)

学生A
「国防の意識について聞きますと、国を守るためっていうものが前提なのではなく、国王を守るために国を守る、そういう意見を語ってくれました。そして、そのことを語るタイ王国の士官候補生からは軍人としての明確な目的意識、また誇りというものを強く感じることができました」

学生B
「われわれ防大生も、国を守るということにもっと誇りを持って、生活なり勉強なりをすることが必要であると強く感じました」

五百旗頭
「国王を仰いで、国防のために誇りを持ち、凛としているというふうなのは、戦前の日本の士官学校生もそうなんですね。頼もしいといえば頼もしいんですが、問題は視野狭小になってね、暴走したりしないかという問題なんですよね」

(NHKのインタビューに対して)

五百旗頭
「彼ら(学生ら)はあまりにも全力投球しているためにね、時としてそのことに夢中になってね、広い視野というのを見失うことはね、あり得ることですね。それで突進してはいけないんだよと、もっと広い場において、広い認識の土台を持ってね、成長していく必要があるよということも、言ってあげないといけないでしょうね」

 防衛大にある初代校長、故・槇智雄の記念室。
 今年10月、五百旗頭校長が設けました。

 槇校長は戦中、軍部が暴走した結果を重く受け止めていました。
 その槇校長が将来の幹部自衛官の教育目標として、一番に掲げたのが「広い視野」でした。
 その理念を引き継ぎたいと五百旗頭校長は考えています。

 歴史学者でもある五百旗頭校長は月1回、自らゼミを開いています。

(ゼミにて)

五百旗頭
「イラク戦争について……」

 専門の歴史や時事問題について学生たちと語り合い、視野を広げることが狙いです。
 五百旗頭校長はこの日、日米関係の歴史をテーマに選びました。

 しかし学生たちが切り出したのは、今年議論になったアフガニスタンへの自衛隊の派遣についてでした。

[7] beginning... [9] >>
comments (41)
trackbacks (0)


<< 「アンカー」中国発?新型インフルエンザとチベット(付:08憲章)
外国人から見た日本と日本人(8) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]