「それでも中国と付き合いますか?」

2008.08.19 Tuesday 01:16
くっくり



 はぁ?この説明、おかしくないですか?だって日本側の捜査はもう終結してるんですよ。
 事情聴取や実況見分も終了し、商品の鑑定も完了し、中国側に伝えるべき情報も全部伝え済です。日本の警察がやれることは全部終えて、あとは中国次第なんですよ。
 なのに、なぜ「今発表されてしまうと(中国側の)捜査に支障を来す」のでしょうか?理屈が通らんと思うのですが。

 それとも中国の捜査というのは、日本の動き(世論の動向とか)に影響を受けたりする、そういう非科学的なものなんですか?(笑)
 つーか、中共は、今発表されてしまうと「捜査」じゃなく「操作」に支障を来す――と、考えたんじゃないんですか?

 高村外相の発言はごまかしでしかありません。
 今度のことで国民のほとんどはこう受け取りました。「福田政権は日本の消費者よりも中国政府に配慮するんだな」と。

 私たちもそりゃ、毒の混入先については、当初から中国が怪しいとは思ってましたよ。
 思ってましたけど、この新情報が公表されれば、「ああ、これでもう間違いない。毒はやっぱり中国で混入されたんだ」ってことで、さらに安心感を得られるんですから。
 消費者の気持ちを考えれば、やはり即刻公表すべきではなかったでしょうか。

 とにかく日本の政府である以上は、中共の事情に配慮するよりも、まずは日本の消費者を優先してほしいものです(当たり前のことを言わせないでほしい)。
 

 が、この件では、政府だけでなくメディアもひどかったですよね。
 何せセンセーショナルなことですから、初日はさすがに新聞もテレビも「新事実発覚!」「やっぱり中国で混入したんじゃないか!」「福田政権は情報隠蔽なんかして、日本の消費者を何だと思ってるんだ!」と怒りとともに、それなりの報道はしました。
 が、やはりもう次の日には、「それはそれ。これはこれ。いよいよ北京五輪!頑張れニッポン!」――。

 次の日というのは、先ほど書いた、高村外相が「非公表は中国側の要請」だと明らかにした8月7日のことです。
 いわば日本が中国の情報統制下に入っていることを露呈したわけで、どえらい問題だと思います。もっと大々的に報道すべき事じゃないんですか?

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