「それでも中国と付き合いますか?」

2008.08.19 Tuesday 01:16
くっくり



 チベット蜂起が伝えられてまだ1カ月も経過しておらず、欧米はじめ世界中が中国への激しい非難で沸き立っていた4月10日、ダライ・ラマがアメリカに向かう途中、トランジット(乗り換え)で成田空港に立ち寄りました。

 ダライ・ラマにとって、チベット蜂起後、初めての外国訪問です。トランジットとはいえ、日本が初めての訪問国となったのです。
 おそらく世界中がダライ・ラマの発言とともに、日本の対応にも注目していたことでしょう。

 なのに、あの時の我が政府や政治家の態度はどうでしたか?腫れ物に触るような、非常につれない態度でしたよね。
 ある政府高官は「(ダライ・ラマが来日しても)トランジットなら問題ない」と述べたそうです。これは中国政府の指示をそのまま述べたものだったのかもしれません。

 もちろん、日本にもチベット問題に真剣に取り組み、精力的に活動している政治家もいます。
 たとえば民主党の松原仁衆院議員は、8月6日にダラムサラでダライ・ラマと会談したそうです(Web-Tab8/7)。
 ちなみに松原議員は、長野の聖火リレーで日本人が中国人にボコボコにされた際の警察の対応等について、国会で質問もしています(動画こちら)。

 が、肝心の政府の中に、チベット問題に積極的に取り組んでいる人がいるようには見えません。

 メディアもそうです。ダライ・ラマに冷たい仕打ちをした局や記者が大勢いましたね。
 特に、ダライ・ラマが日本に立ち寄った当日の夕方の、テレビ朝日のニュースはひどいものでした。YouTubeに動画がUPされたり、多くのブログさんが取り上げられたりしたので、覚えておられる方もいるでしょう。

 ダライ・ラマの会見に出たテレビ朝日の記者は、このように伝えたのです。

 『チベットでの暴動、聖火リレーの混乱という重大な政治問題を抱えた中での、自らのイメージをよくしようという狙いを感じさせる会見だった』
 『サンフランシスコ(で行われた聖火リレー)がどうなったかは飛行機にいて知らないと、答えをはぐらかすような一面を見せました』

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