2008.03.22 Saturday 03:24
くっくり
野口 中国に対する闘争心は消えたのでしょうか。
大高 チベット再建を志す精神的武装トレーニングを、実は日本を参考に進めているのです。ダライ・ラマの居住地内に柔道場があり、警護隊が武道のけいこをしています。ダライ・ラマの広報官のルントク氏は、柔道を奨励している理由をこう説明しました。「13億人の中国に対し、チベットは600万人。軍事・経済力で圧倒的に不利な闘いに勝利するためわれわれは日本の武士道精神に目をつけました。日本はさきの大戦で敗れたにもかかわらず、短期間で経済大国になった。復興への精神力があったからです。われわれもダライ・ラマの唱える非暴力の抵抗を支える精神力を柔道で養おうとしているのです」
野口 過酷な弾圧に耐えるには、並大抵の精神力では太刀打ちできない。
大高 亡命政府で「チベット女戦士」として有名なアマ・アデ女史に会いました。彼女は中国人民解放軍侵攻後、抵抗運動に参加し、58年、26歳の時に逮捕され27年間も監獄内で過ごしました。その監獄だけで1万2319人の死者が確認されている。新聞には書けないほどの拷問や性的虐待、強制労働に耐えたそうです。そういった証言は、インドやネパールの難民施設で、いくらでも聞けます。
野口 難民施設で何を見ました?
大高 ネパールの収容施設は、一般亡命者は2段ベッドの大部屋生活ですが、その一角に精神的障害を持つ患者を収容する個室がありました。おカネがないから、4000メートル級の雪のヒマラヤを軽装備で越えないといけない。見つかれば、撃たれるか収容所に送られてしまうから、極限まで無理をする。ネパールにたどり着いても、精神的に異常をきたす人が後を絶たないんです。
野口 昨年、中国・国境警備隊が亡命者70人に向け発砲、少年僧ら2人を射殺した様子を、ルーマニア人登山家が撮影した映像がインターネットにアップされ世界に衝撃を与えました。
大高 世界の人々がチベット問題を見て見ぬふりをし続ければ、大きな禍根を残すことになります。ダライ・ラマの実姉で、難民となった子供たちの学校の校長であるツエン・ドルマ女史が「戦争でどんなに建物が破壊され、人が殺されても国は滅びない。だが、その国の人々の魂が破壊されたとき、その民族は滅びます」と語っていたのが印象に残っています。
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