チベット問題に関心を持ち続けよう

2008.03.22 Saturday 03:24
くっくり


 で、海江田氏は最後は予想通り、「やっぱりオリンピックというのは平和の祭典だから、粛々と北京でオリンピックを開会できるようにすべき」って意見で締めてました。

 それにしても経済発展のくだりとか、胡錦濤のくだりとか、もう完全に中共の代弁者でしょ。岩田さんがいなかったらどうなってたことか。

 日本人があまり知らないのを良いことに、パンチェン・ラマについてもいい加減なこと言ってるし。
 今のパンチェン・ラマが「中国とうまくやっていこうという考え方」なのは当然じゃないですか。中国政府が「認定」した人なんですから。

 ダライ・ラマ14世が1995年に布告した本物のパンチェン・ラマ11世は、当時両親とともにチベットに住んでいましたが、中国政府当局によって有罪宣告され、さらに中国政府当局によって誘拐され、世界最年少の政治犯として収監され、現在も拘束されたままです(こちらのページの一番下「現在のパンチェン・ラマ」の項を参照)。

 ちなみにラサ発の新華社電が伝えたところでは、中国政府が「認定」した方のパンチェン・ラマは、今回の暴動を非難したそうです(時事通信3/16)。


 まあ日本人にパンチェン・ラマのことまで知っておけというのは無理だと思いますが、あまりに無知ですと、海江田万里のようなソフトな口調でとんでもないことを言う人にあっさり騙されてしまう可能性大なので、やはり最低限のことは知っておくべきではないかと。

 私事ですが、最近、こんなことがありました。
 最初の暴動があった翌日(15日)のことです。仕事関係の人(30代女性)と世間話をしていた時、「ニュース見ました?チベットが大変なことになってるみたいですよ」と私が言ったところ、彼女が返してきた言葉は、「チベット?ああ、確か中国の近くにそんな国がありましたっけ」……(T^T)

 でも、私は彼女を責める気にはなれませんでした。日本国民の多くは、おそらく彼女ぐらいの認知度しかないんだろうと思えたから。
 だけどあれ以降、日本でも連日詳しく報道されてきましたから、今では彼女も含めて皆さん、チベット問題について少しは知るようになったんじゃないんでしょうか。

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