集団自決で審議会「軍命令の資料ない」けど「軍強制」は容認?

2007.12.08 Saturday 01:26
くっくり


“集団自決 命令の資料ない”(NHK12/7 4:33)(魚拓)
 高校の日本史の教科書検定で沖縄戦の集団自決に日本軍が直接関与したとする記述が削除された問題で、文部科学省の審議会が「集団自決に関して日本軍の命令を示す資料は見つかっていない」とする指針をあらためてまとめていたことが明らかになりました。

 この問題は、来年4月から高校で使われる日本史の教科書の検定で、沖縄戦で起きた集団自決に関する記述から日本軍の直接的な関与が削除されたものです。

 これに対して、沖縄県で反発が強まり、文部科学省が教科書の記述の修正を認める方針を示したことから、これに促される形で集団自決について記述した6つの教科書会社すべてが記述の修正を求める訂正申請という手続きをとりました。

 申請された記述は多くが日本軍の関与をこれまでより強める形になっていて、文部科学省は教科書検定審査会を開き、沖縄戦の専門家などから意見を聞くなどして申請された記述を認めるかどうか審議を進めています。

 その結果、審議会が「集団自決は日本軍など軍・官・民が一体となった複合的な要因で起きた」とする一方で、これまでどおり「今のところ日本軍の命令を示す資料は見つかっていない」などとする指針をまとめ、文部科学省を通じて教科書会社に伝えていたことが明らかになりました。

 これを受けて、教科書会社は、集団自決に至る背景などを詳細に書き込んだうえで日本軍の関与についての表現を考慮した記述に修正してあらためて申請を行う方針です。

 文部科学省の教科用図書検定調査審議会の委員が各々どういう思想の持ち主なのか、私は知りません(お時間ある方はググッてみて下さい(^_^;)。

 が、審議会がこの問題で複数の研究者の意見を聴取した、そのこと自体は良いとしても、人選が「軍強制肯定派」のみで占められており(「アジアの真実」さん参照)、中でも関東学院大の林博史教授は、特に「軍命令を教科書に明記せよ」方向にリードしている人物で、自身のHPで審議会に提出した意見書まで公開しているという(これはルール上、かまわないんですかね?)、熱の入りようなんですよね。

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