「日本の、これから」第二部(1)
2007.08.20 Monday 00:28
くっくり
小迫(女)21才 大学生【2】
「やっぱりアメリカは大国ですし、日本のことを考えると、アメリカの関係は友好な方がいいに越したことはないと思うんですけども、やっぱり日本は世界で唯一の被爆国で、そのことを主張していかなきゃいけないというのがあると思うんで、今の現状維持をしつつ自分の独自の立場をもうちょっと構築していくべきだと思ったので【2】にしました」
姫田(女)40才 編集者【3】
「……持ってないとしょうがないじゃないですか。もっと弱めて、要はその、例えば中国がASEANと安全保障をお互い保障し合ってるとか、上海経済機構とかいろいろな所で重層的に盟友関係を築いてるわけですよね。日本の場合はどうしてアメリカ一辺倒なのか、それ以外の選択肢があるのかないのかっていうことをもう一回考えてもいいと思うんですね。その結果やっぱりアメリカしかないって言うんだったら、それはそれで一つのステップだと思うんですけれども」
砥板(男)37才 会社員【3】
「ま、沖縄には全国の米軍基地の75%が集中しているわけなんですけど、そういった中で私は憲法9条を改正して自衛隊をきちんとした力を持たせてですね、軍隊として位置付けることで、日本が主体的に国際貢献なり安全保障なりにものを言える立場にしていくべきだと。ひいては憲法9条があるから沖縄問題があるんじゃないかなと僕はそう思います(同意の声、小林よしのり「すごいよそれは」)」
渡辺治 一橋大学大学院教授【3】
「アメリカとの関係で言えばですね、やはり私は基本的に、先ほど意見がありましたけど、国際貢献というのは基本的にアメリカの戦争に対して、これを軍事的に支援しなければならないと。国際的な大国としてですね、アメリカのグローバルな活動に対して、日本がそれに追随して支援をしなければならない。だから憲法改正しなきゃいけないという議論だと思うんですね。しかし今テロの問題がある。さまざまな、イラクの問題がある、アフガンの問題がある、紛争の問題があると言いますけど、それは台風のようなもんじゃないんですよね。必ず原因がある。冷戦の時にはね、冷戦の対立だったかもしれない。しかし冷戦が終わった。そしてイラクが起こり、アフガンが起こり、さまざまな形でテロが起こり、スーダンの問題が起こる。そういう時に、その紛争の原因は何なんだと言えば、それは私はアメリカのグローバル経済というのは、そういう国々に対して一気に新自由主義と、さまざまな形でね、儲け放題の企業を入れていって、その地域の伝統的な文化とか経済とか、それから貧富の格差を拡大する、それに対して結局のところイスラム原理主義とか、さまざまな形で住民たちが不満を暴発させる。それはまずいとっていうことでアメリカが軍事力を出す。つまりそういう形でのアメリカの軍事力に、何で日本が貢献することが国際貢献なんだ(拍手)。それではない違ったやり方、そういうアメリカを抑えるってことが私は重要だっていうふうに思う。それが日本国憲法9条を持っている我々がアメリカに対してやらなきゃならないことだし、それはたとえばイラクに兵を派兵しなかったら、日本は言いたいことが言えないって言ったんですよ。ところがイラクに行ったら、今度は、今、イラクでアメリカが困っている時に、何て言うのかと言うんですね。必ずこうなります。独自性を持って日本が言うためには、軍事的な貢献をしなきゃいけないんだと。アメリカに全部任せといてね、その自分たちだけが安心したイスに座っておいて、アメリカの政策を非難するのおかしいって言う。しかし実際にイラクに行った時に、何を言ったかというと、今、アメリカでも大きな議論になっているこの問題について、困ってるのに後ろからナイフで刺すのかと。だったらいつになったら一言言えるのか。そのアメリカの行動をむしろ憲法9条の見地から言って、それが本当のグローバルな大国としての役割ではないんだってことを、我々が言うことが重要なんだ(拍手)」
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