「日本の、これから」第二部(1)
2007.08.20 Monday 00:28
くっくり
三宅民夫
「これね、実際にPKOにいらっしゃった方がいらっしゃるので。それ聞きたい、矢村さん」
矢村(男)62才 元自衛官【3】
「私たちは湾岸戦争以降、日本が日本の力において国際貢献がなってないということで、当時の宮沢内閣ですね、PKO法案、平和国連維持活動ですか、それを平成4年6月30日に通しました。その結果、私らは9月5日、3カ月で準備をしまして、カンボジアに先遣隊として入りました。私が今、一番印象に残ってるのは、当時物資輸送がコンテナで日本から送られてくる、それで駐屯地もできあがってない、コンテナだけレイアウトして警備についたわけです。当時はカンボジアは内戦状態は終わってるかもしれませんけど、まだあちこちでドンパチドンパチやってる状態でした。そんな時、武器使用の面ですが、警備隊長で私は12名の部下とともにいまして、実弾9発以上、拳銃ですね、持ちました。夜中には窃盗団が何を持ってやってくるのか、もうコンテナのチェーンを切ってですね、もう私は部下の安全を考えてとにかく出るなと、当時の大隊長もその意見で、取られるものみんな持ってけと、そういうことでまず人命の安全を考えてやりました。それで朝まあ明るくなって確認すれば、コンテナなんかはもぬけの殻だと。全部取られて。そういうことで、当時の武器使用ちゅうのはほんとに、国際貢献こそ叫ばれましたが、武器使用の面についてはまだまだでしたね。で、やっとイラクの状況になってちょっと武器使用の面で……(相澤かぶる)」
相澤(男)36才 NGO代表【1】
「そのイラクで言いたいんです。国際貢献が必要なのは私は賛成です。絶対必要だと思います。だけどなぜ国際貢献=武力の行使になるんですか?それ以外にできることはたくさんあるはずです(拍手)。さっきおっしゃったように日本は経済大国です。もっとできることたくさんあります。そして僕はね、イラクの現場でたくさん、先ほど小林よしのりさんもおっしゃったように、アラブの人たちが、中東の人たちが日本がアメリカにどんどん追随することによって、今までの日本のイメージどんどん悪くなったっていう話ありましたよね。僕ほんとにそれ現場で体験してるんですね。日本のNGOはじめ民間の支援が非常にやりづらくなってるんです。アラブの人たちにとってもアメリカの印象、ものすごく悪いですね。それが日本とも完全に一緒なんだと見られちゃってるんです。ですからPKOの議論に関してはまた後で話あるかもしれませんけども、今のイラクを中心とする、アフガンもそうですね、アメリカ中心となったこの世界のあり方についていくのは非常に僕は危険だと思ってます(拍手)」
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