拉致再調査最終期限は7月4日だが日本は苦しい状況 青山繁晴「インサイト・コラム」

2015.06.03 Wednesday 18:18
くっくり



【どうしても分からないのですが、
 これだけ大騒ぎしている安保法制の議論で、
 何で拉致問題がでてこないのでしょうか。

 今ああでもない、こうでもないとやっていることは、私には、
 さんざん泥棒に入られ続け、家族まで連れて行かれた家で、
 しかも誰が泥棒で、家族がどこに連れて行かれたかも分かっているのに、
 「これから押し込み強盗が来たらどうしよう」
 「お世話になっている隣の家に空き巣が入ったらどうしよう」
 という議論をしているように感じられてなりません。

 起きるかどうかも分からない仮定の議論をする前に、
 既に起きた被害について、
 それをどう取り返すか、
 これから起きないようにするか考えるのが当然でしょう。
 進める側も、反対する側も、
 現実に起きていることにどう対処するかで議論すれば
 もう少し話がからみ合うはずです。

 日本人を助けるのは日本政府の仕事、
 もっと言えば私たちのやるべきことであり、
 米国にも韓国にも任せられません。
「しおかぜ」(調査会の北朝鮮向け短波放送)は、
 時が来ればどんなに遅くても翌日夜の放送からは
 全面的に緊急放送に切り替えて避難場所の指示をしたりできるようになっています。
 そういう日が、一日も早く来ることを期待するばかりです。】

 荒木さんのおっしゃるように、安保法制の議論で、現実に起きた被害、それも現在進行形である拉致問題に全く目が向けられない状況を見るにつけ、日本というのはつくづくおかしな国だなと改めて思います。

 もし拉致問題を安倍政権で解決できなかったら永遠にこのままの状態じゃないか、金一族の独裁体制が崩れるとか北朝鮮によほどの変化がない限りはもう無理なんじゃないかと、絶望的な気持ちになってきます。

 横田めぐみさんは私と同い年です。
 めぐみさんも私も50歳を過ぎました。
 13歳で拉致されてずっと囚われているめぐみさん。
 そして大勢の日本国民の方々。
 異国でこのまま朽ち果てていくしかないのでしょうか。
 故郷の土を再び踏むこともなく。
 そんな理不尽を許してよいのでしょうか。

 国民は拉致被害者を決して忘れていない。

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