ドイツ移民政策の明暗に学ぼう!中国人大量割り込みが日常風景になる前に

2014.09.29 Monday 18:16
くっくり


<特別読物>
日本の未来を映す鏡 「ドイツ移民政策」の明暗
作家 川口マーン惠美

【少子化や人手不足を解消するために、移民を受け入れるべきなのか。だが、そのことを考える前にドイツの例を知っておくべきだろう。今や国民の5人に1人が外国系となった同国の光と影を作家・川口マーン惠美氏がレポートする。】

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 目下、日本では外国人労働者受け入れについての議論が盛んだ。

 戦後の経済成長期には日本人は自力で頑張った。だからといって、それをもう一度というのは願望にすぎないのではないか。今の日本人にはかつてのハングリー精神はもはやない。若者に炎天下での重労働はできそうにないし、中年は自分の親を自宅で看(み)ないだろう。しかも、少子化で、労働力は不足する一方だ。「俺は外国人に介護などされたくない」と息巻いている人は、誰にも介護してもらえなくなる可能性が限りなく高い。私たちに選択の余地はあまり残されていない。

 そこで、先んじて外国人を受け入れたドイツがどんな未知をたどったのかを紹介したい。この国の現状こそが、未来の日本を映す「鏡」に見えてならないからだ。

 私はドイツで6番目に大きい都市、シュトゥットガルトに住んでいる。ドイツ南部の先進工業地区で、メルセデスとポルシェの故郷でもある。住人の平均収入はドイツでもトップクラス。ゆえに外国人も集まる。

 現在、シュトゥットガルトの外国人の割合は2割強だ。すでにドイツ国籍を持っている人や、二世、三世を含めるとほぼ4割になる。それどころか、5歳以下の子供では何と6割。外国人の方が出生率が高いからだ。

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 2013年、ドイツの外国人の数は760万人で過去最高となった(連邦統計局発表)。帰化した人たちや、二世、三世を含めると1596万人が外国系。これは約8000万人のドイツ総人口の19.5%にあたり、5人に1人が外国人、および、外国系ということになる(以下、外国人には、外国系のドイツ人も含む)。

 外国人の中で一番多いのはトルコ系で295万人。それにポーランド系が約147万人、以下、ロシア系、カザフスタン系と続く。ちなみに、先日のサッカーW杯で優勝を飾ったドイツチームの23人の選手のうち、6人は外国系だった。

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