「はだしのゲン」より、こうの史代さんの漫画をお薦めします
2013.08.12 Monday 17:28
くっくり
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「夕凪の街 桜の国」は、二部構成になっています。
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まず、「夕凪の街」は、昭和30年、原爆投下から10年後の広島市が舞台。
原爆で生き残った23歳の女性・皆実(みなみ)が主人公です。
皆実はあの日のトラウマを引きずりながら、10年間生きてきました。
「私は生き残ってよかったんだろうか」という罪悪感とともに。
ともに生き残った母にすらその思いを話せないまま……。
やがて皆実は好きな男性ができますが、やはりそこでも躊躇します。
「私は幸せになる資格があるのだろうか」と。
重苦しいテーマを、やわらかく、かつ淡々と描いています。
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第二部「桜の国」は、昭和の終わり(昭和62年)と平成(平成16年)の物語。
「夕凪の街」で主人公だった皆実の弟・旭(あさひ)と、その娘で被爆二世の七波(ななみ)が主人公です。
当時疎開していて被爆を免れた旭は、後に被爆者の女性(七波の母)と結婚し、七波と凪生(なぎお)が生まれました。
つまり七波と凪生は被爆二世です。
旭の一家は東京住まいですが、物語の開始時点で母はすでに故人です。
同居していた祖母(旭と皆実の母)も七波が小学生の頃、亡くなりました。
時は流れ平成16年のある日、旭がふらっと「散歩」に出ます。
そんな旭をこっそり尾行していた七波は、最寄り駅で偶然(?)幼なじみの東子(とうこ)と再会します。
旭が乗ろうとしていた夜行高速バスは、広島行きでした。
七波は東子に促されるまま、東子とともに広島まで旭を追います。
そして広島で七波が見たものは……。
物語は七波の目線で進んで行きます。
旭が何のために広島に来たのか、なぜ東子が広島までついて来たのか、七波も最初は分かりません。
当然、読者も分かりません。
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