過去ぼやきindexへ

過去ぼやき2001年5月分

白昼堂々凶悪事件・天変地異の夢・憲法記念日に思う・姫路観光・金正男不法入国・民主党鳩山党首・永ちゃんの見た日本・ケアマネージャーが殺人・整形虐待母・韓国が教科書修正要求・「日の丸・君が代を押しつけるな」を押しつけるな・SS社志望の学生諸君・ぬいぐるみ帽の男・規格外夫婦・田中真紀子外相・ダイオキシン報道訴訟判決・単価値下げ・火星・小型飛行機とヘリが空中衝突・冒険家還らず・ハンセン病訴訟で政府控訴せず・スポーツいろいろ・つくる会教科書・代理出産
01年4月分へ

5月31日(木)代理出産

 先日、姉の子供を妹が代理出産するという出来事があった。メディアは特集を組み、いろいろと問題点を指摘している。国民の間でも賛否両論まっぷたつのようだ。
 私自身は代理出産には反対だ。生きている生命を助けるための努力(たとえば移植とか)ならまだしも、生命を人間の力で生み出そうとする行為には抵抗感を覚えてしまう。現在、体外受精は認められているが、これがギリギリのところだと思う。
 また、そこから派生してくるであろう様々な問題も心配だ。アメリカの例を見ればよくわかる。アメリカでは代理出産が認められており(アメリカ以外でも認められている国はあるが)、これまでかなりの数の赤ちゃんが産まれてきたが、訴訟に発展したケースも多い。
 よくあるのは、引き渡し拒否だ。代理母が赤ちゃんに愛着が湧き、出産後、本当の両親に引き渡したくなくなってしまう。遺伝子的には全く赤の他人の子供であっても、10ヶ月も自分のお腹の中で育ててきたのだから、自分の子供と同等の愛情が湧いてしまうのはむしろ自然なことだろう。長い期間大事にお腹で育てて来た子供を、産んだら「ご苦労様でした。では、さようなら」では辛かろう。
 信じられないことだが、逆のケースも時々あるそうだ。代理母が出産した後、本当の両親が「やっぱりいらない」と言い出す。そういう場合、赤ちゃんは施設で育てられるようだが、その子が大きくなって自分の出生の経緯を知ったら、どう思うだろうか。
 が、一番心配されるのは、「子宮が道具になる」ということだろう。日本人はアメリカ人ほどビジネスライクに物事を割り切る気質ではないだろうけど、それでも、
「子宮を貸して報酬を得る」という「代理出産業」なるものが裏のビジネスとして確立してしまう恐れは十分にあると思う。
 手塚治虫の名作「ブラックジャック」で、主人公ブラックジャックの恩師が死に際に彼に言った言葉がある。「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」。代理出産、医療ミス、脳死移植、過度の延命処置、安楽死…。手塚治虫がまだ存命だったら、今のさまざまな医療問題についてどう提言するだろうか?と、ふと思ったりする。

5月30日(水)正義漢が生きにくい世の中

 夕べ、夫がカンカンになって帰宅した。「今日はめちゃむかつくことがあった!」と鼻息が荒い。わけを聞いてみると、こういうことだった。
 夫が帰宅時に某駅で電車に乗り、座って時間待ちしてたら(その駅は始発)、
少し後で乗ってきた中年男が、いきなり『邪魔や!どけ!』というふうに夫の太股を叩いた(はたいた)。夫はその時は言われるままに場所を空けた(横に詰めた)が、後になってだんだんと怒りが湧いてきた。「詰めてほしいのなら、一言そう言えばすむことやないか。それをいきなり無言で人の太股を叩くなんてどういうこっちゃ!」と。が、結局、本人には何も言い返せずに、悶々としたまま帰ってきたとのこと。
 「あ〜、俺ってなんでこう気が弱いんやろ!く〜、めちゃ腹立つ!悔しい!」と夫は後悔しきりだったが、私はこれでよかったと思う。だって、もし、その中年男が逆上して暴れ出すような奴だったら…ねぇ。「もう少し詰めてもらえませんか」と言っただけで、殺されてしまう人もいる昨今、気弱でおとなしい人間の方が長生きできる。正義漢は命を縮める。私は夫に妙なトラブルに巻き込まれてほしくない。
 …そう言うと、夫は半分怒って半分笑って、「もしお前があの場におったら、『ちょっとあんた。何すんねん!』って詰め寄ってたに違いない。お前の方こそ気ぃつけてな」。……返す言葉がないっす(^_^;。

5月29日(火)「つくる会」教科書、反対派の卑劣さ

 先日の「朝まで生テレビ」のビデオをようやく見た。テーマは「つくる会の教科書」。その感想文です。興味のない人は飛ばしちゃって下さい<(_ _)>。

 まず、反対派の言っていることは重箱の隅をつつくようなことばかりで、大局的な面ではまともな反論が何もできていなかった。また、当時の時代背景についてまるで考慮せず、現在の価値観だけで物を言っている人ばかりが目に付いた。
 しかも、これまでの調査ですでに崩れている「日本軍による慰安婦強制連行説」をまだ言っている。客観的証拠は何もないのに「証言」だけで「教科書に載せろ」と言う。そんなの冤罪じゃないか。
 百歩譲って「従軍慰安婦」でなく「慰安婦」として教科書に載せるとしても、いつの時代にもどこの国にも、戦争時には戦場にそういった女性がいたのだ。言ってみれば、「慰安婦がいました」というのは「戦争では人が死にます」というのと同じレベルのことで、実に当たり前のことなのだ。そんなことわざわざ教科書に載せる必要があるのだろうか。
 反対派の中でも特にめちゃくちゃなことを言ってたのは、日本の戦争犯罪を追及している団体の会長である上杉聰氏と、大学教授の姜尚中氏だ。 上杉はとにかく偏りすぎている。「日本を悪く印象づけるためなら何でもするオヤジ」というイメージがこれまでにもあったが、思ってたよりさらにひどかった。この人は、自分にとって都合の良い資料しか見ないようだ。
 上杉は「中国や韓国が日本の教科書の間違いを正せと言ってくるのは当然」と言うが、じゃあなぜ、中国や韓国の国定教科書の間違った記述は見て見ぬふりをするのか?例えば韓国の教科書では「挺身隊として連れて行って慰安婦にした」と書いてあるそうだが、こんな歴史的事実はない。つくる会の教科書を糾弾するのもけっこうだが、その前に韓国の教科書を糾弾すべきだろう。何しろ、向こうはこっちと違って「明らかな事実誤認」をしてるんだから。
 私が上杉に関して一番呆れたのは、司会の田原総一朗に「あなたは日米安保に賛成か?反対か?」と訊かれた時の回答だ。彼は「ん〜」と困惑した顔をして、「どっちでもない」と答えた。何じゃそりゃ(^◇^;)。田原が「そんなのダメだよ。どういうこと?関係ないってこと?」と突っ込むと、「はあ、まあ」。
 つまり、このオヤジは日本のことなどな〜んにも考えちゃいないのだ。日本がこの先どうなっても自分には関係ないと思ってるんだろう。自分がまだ生まれてなかったような遠い過去のことには執拗にこだわるくせに…。普通にニュースとか見てる大人なら、特に日本の外交とかに関心がない人でも、安保に賛成か反対かぐらいの意志は持ってるよ。それすら持たないこのオヤジに歴史を語る資格があるとは到底思えない。
 そして、姜尚中。この一見男前でソフトな声のオヤジが実はもっとひどい。上杉の「重箱の隅のつつき方」は子供だましなんだけど、姜の場合は「セコイ」というか「えげつない」というか「こすい」というか…。「あなた方(つくる会)は、本当はアメリカを叩きたいんだけど、怖くてできないから、代わりに中国や韓国を叩いている」とか、問題をすり替えるようなことを言ってくるのだ(つくる会の人たちは、相手がアメリカだろうとどこだろうと怖いもんなしの頑固オヤジばかりだと思うが…(^_^;)。
 しかし何より姜が「こすい」と思ったのは、「最後にテレビをご覧の皆さんに言いたい」と前置きした上で言った次の言葉だ。「つくる会の教科書を選ぶと(採択すると)、高校入試はままならないですよ(不利ですよ)」。…あまりの卑劣さに脱力してしまった。以前、朝日新聞が「朝日を読むと大学受験に有利」というCMをやっていたが、それと同じ論理で攻撃してくるとは低レベルすぎる。案の定、上杉もこれに同調し、「試験に出ないような教科書はダメです」とたたみかけた。なんちゅう奴らや。おそらく、持論を次々と「つくる会」側に論破され、最後にはもうそんな低レベルなことでしか反論できなかったのだろう。腹が立つのを通り越して、哀れみすら感じた。

 そもそも戦争には善悪はない。あるのは功罪だ。そして、それを決めるのは個々の価値観だから、他国にとやかく言われる問題ではない。
 戦争には光の部分と闇の部分、両方がある。にも関わらず、闇の部分ばかりを強調して載せてきたこれまでの日本の歴史教科書には、大いに問題がある。両方を包み隠さず載せることこそ、歴史教科書として正しい姿勢ではないか?
 もちろん、今の価値観で言えば、当時の日本政府が取った外交政策は功よりも罪の部分が多いだろう。が、だからって、
教科書に今の価値観による「感想」を載せていいのか?。いいわけない。教育は思想の押しつけであってはいけない。…当時の人がどう考えていたか、それに基づいてどう行動したか。「事実」を淡々と載せるだけでよい。
 ぶっちゃけた話をすれば、たとえば、現在、日本人はだいたい1日7時間から8時間ほど働いてる(残業は別として)。でも、22世紀には1日4時間労働が普通になってるかもしれない。22世紀の教科書に「21世紀初頭は日本人にとって1日8時間もの重労働を強いられる悲劇の時代であった」って載ったとしぃや。「おいおい、それは違うよ。私たちの時代では8時間で普通だったんだよ。そんな勝手に悲劇だなんて言わないでよ」って突っ込みたくならないか? 当時の人たちがどういう価値観を持っていたか。それを考えることなしに、歴史を語ってはいけない。

 視聴者の電話アンケートによると、つくる会を支持・評価する意見が、否定的な意見を上回った。一方、中国・韓国からの修正要求については「内政干渉である」とする意見が、「要求されて当然」という意見を上回った。
 インターネットで寄せられた分については、結果がまだ表示されていないようだ。放送日から1日ほど経って見に行った時には、「集計データにアクセスが集中し、サーバに影響を及ぼす可能性があるため、集計サービスを停止しました。後日、集計をして、一部の意見とあわせ同ホームページにて公表します」とあった。よほどの反響があったのだろう。

5月28日(月)スポーツづくし

 私は貴乃花は好きじゃない。どちらかと言えば嫌いだ。そんな私でも昨日の優勝には感動した。そこにプロ意識の凄まじさを見たからだ。
 なぜあれだけの怪我を押してまで出場するのか。そして勝つことができるのか。横綱としてのプライド?相撲界のため?…そんなきれい事では表せない、執念のようなものを感じた。普段言葉少なで表情を表に出すことのない彼が、優勝が決まった瞬間見せたあの鬼のような形相。そこに全ての思いが凝縮されていたような気がする。
 小泉総理は表彰状を手渡す時、アドリブで「感動した!」と叫んだが、あの取り組みを見ていた人は誰しも同じ思いだったに違いない。
 しかし、対戦相手の武蔵丸はさぞ戦いづらかったことだろう。1984年のロス五輪で、柔道の山下選手が怪我を押しながら戦った決勝戦の相手、…名前は忘れてしまったが、彼は山下の怪我の箇所は決して攻めなかった。そして正々堂々と負けた。貴乃花と武蔵丸の優勝決定戦を見て、あの名勝負を思い起こしたのは私だけだろうか?

 東京六大学で、女性ピッチャー同士が先発で対決した。よろしいなぁ。時代も変わったもんですなぁ。
 今から25年ほど前になるだろうか。漫画「野球狂の詩」で水原勇気編を描くにあたって、作者の水島新司氏は、当時のプロ野球選手たちに「女性のピッチャーはプロで通用するか?」を訊いて回ったそうだ。
 皆が皆、口をそろえて「通用するわけないやろ!」と相手にしてくれなかった中で、たった1人「通用するかもしれん」と言った人がいた。現在阪神の監督をしている野村克也氏だ。彼は「自分独自の決め球を持っているなら、女性であっても1イニングかワンポイントぐらいなら通用すると思う」と答えたそうだ。
 今日登場した彼女たちが、独自の決め球を持っているかどうかは知らないけど、「ノムさん、次のドラフトで彼女たちを指名してくれんかなぁ」と淡い期待を抱いたりする。あ、でも彼女たちは来年はまだ卒業じゃないのか?…(^_^;

 3日続けてスポーツの話題(つーかほとんど野球)が続いたので、明日はできたら全然別の分野で(^^ゞ。

5月27日(日)新庄!

 新庄が打率を3割に戻した。「イチローはともかく、なんで新庄がメジャーで通用するの?」と言われて久しい。おそらく、な〜んにも考えずに、野球そのものを楽しんでやってるからだろうなぁ…。
 日本の野球は、コーチがいろいろ口を挟みすぎる。もちろん、細かく指導した方が伸びる選手もいるんだろうが、新庄のような選手はほっといてのびのびとやらせた方がいい。
 
イチローが頭脳でヒットを打つ選手だとしたら、新庄は魂でヒットを打つ選手だ。「みんなおまえのバッティングを見たくて球場に足を運んでるんだ。期待に応えろ!」とか感情を揺さぶる言葉をかけてあげる。それでいいんだと思う。
 先日、ニュースステーションに新庄が衛星中継で生出演した時のこと。久米宏に「当分結婚はしないって言ってたのに、その直後に結婚しましたよね。どういうことですか?」と突っ込まれた彼は、手で顔を覆う仕草をした後、苦笑しながらこう言った。「くめっち〜!(久米宏のこと)」。予期せぬ反応に久米宏はぶっ飛んだ。見ていた私もぶっ飛んだ。あだ名つけるのは勝手だけど、それをテレビで言うか?(^◇^;)。
 新庄はどこに行っても新庄なんだ。いや、むしろパワーアップしてるような。これからも楽しくのびのびとやって下さい。

5月26日(土)吉岡!

 GW以来の野球観戦。大阪近鉄バファローズVSオリックスブルーウェーブ。
 1対1で迎えた延長12回表、近鉄のピッチャー岡本が、オリックスの葛城にホームランを打たれて1点を勝ち越された。規定により、近鉄の攻撃は12回裏を残すのみ。
 相手ピッチャーの調子からして、今日はもう負けやなぁ…とあきらめ半分でいたのだが、
我らが吉岡(元・巨人)が同点のホームランを打ってくれた。
 普段は控えめな吉岡だけど、打った直後に右手を上げて小さくガッツポーズをした(後でVTRを見たら、人差し指を1本上に突き出してた)。うーん、やっぱりかっこええなぁ…。惚れ直しました!(*^。^*)。
 ちなみに試合は、その後のバッターが倒れて結局引き分けに終わったが、負けを逃れた吉岡の1発は大いに価値がある。明日も期待!

5月25日(金)正しい事が書かれてあるから市販を恐れるのだろうか?

 石原慎太郎都知事が、昨日の日中外相会談についてコメントした。「田中真紀子外相、しっかりしろ。中国に屈するな」。やっぱりなぁ…(^_^;。
 「日本は中国にODAで多額の援助をしており、いわば中国は日本国民の税金を使って水爆なんかを作ってる。教科書問題で日本に干渉する前に、自分の国の教科書の嘘を正すべきだろう」。ごもっとも。

 「つくる会」の教科書が市販されることについて、各方面から批判の声が挙がっている。やっぱりなぁ…(^_^;。
 文部科学省、教科書協会はともに「採択が決まってない段階での市販は望ましくない。採択の公正さを損なうようなことがあれば好ましくない」といったコメントを発表している。
 が、
採択に公正さを望むのであれば、逆に市販を良しとすべきだ。何しろ、左翼メディアによってさんざん悪いふうに情報操作されてきたせいで、「右翼が作った嘘だらけの教科書」みたいなイメージが国民の間に蔓延してしまっているんだから(田中外相までもが、「事実をねじまげている」って思い込んでいたぐらいだ)。
 「つくる会」のメンバーが書いた他の本を読んだことのある人ならともかく、そうでない人は新聞・TV・ラジオなどからの情報が全てだ。私は、たくさんの国民がこの教科書について誤解したままでいる今の状況がもどかしくて仕方がない。
 理想を言えば、全教科書を市販して保護者に比較検討してもらったうえで、どの教科書を使うか決めてもらうのがベストだろう。が、現実は、保護者や子供が教科書の採択に参加する権利はない。教職員組合などでは、組織的な不採択キャンペーンが公然と行われている。もし、私が子供を持つ親であれば、こんな現状は我慢ならない。世間の親は呑気すぎないか?
 偶然にも、今夜の「朝まで生テレビ」はこの歴史教科書がテーマ。見たいけど、明朝納品の仕事が……(T_T)。ビデオに録って後で見よう。

5月24日(木)小泉総理の英断

 一昨日ここで取り上げた冒険家の河野さんはやはり亡くなっていた。生死不明のまま彼を待つ家族や関係者の気持ちを思えば、遺体が見つかったのはせめてもの救いだろう。ご冥福をお祈りいたします。

 ハンセン病訴訟で政府は控訴を断念した。これは実に画期的だ。
 熊本地裁の判決では、「国会が法整備を怠った不作為」などが判決理由とされていた。もし控訴せずにこれが判例として残れば、今後、同様の理由で次々と訴訟が行われることも考えられる。政府はそれらを考慮して控訴すべきという方向で進んでいたはずだった。
 が、ここからが小泉総理の本領発揮。省庁の原則論よりも世論を重視し、「異例の判断」を行った。これでますます小泉株は上がるだろう。野党もこの判断にはぐうの音も出ず、一様に評価をしている。
 今後、患者に対して多額の補償がされることになろう。日本は今、財政面で大変苦しい状況だが、
国民の誰も、税金が彼らに支払われることに異論はないだろう。そもそも、「不作為の罪を犯した国会議員」を選挙で選んだのは私たち1人1人なのだ。
 ただ、先ほども書いたように、何でもかんでも立法上の不作為として裁判に持ち込もうとする輩が出てくる恐れがあることは否めない。それを防ぐために、政府は今度の判断が「異例中の異例」であることを国民にきちんと表明することが必要だろう。

 田中真紀子外相と中国の唐外相との会談は、思ったほどの波乱はなかった。ということは、日本にとっても中国にとっても中途半端な結果に終わったということだろう。とりあえず、田中外相がヘタな発言をしなくてよかった(「つくる会」の教科書に対しては、あいかわらず冷たい扱いをしたようだが)。

 「つくる会」の歴史教科書と公民教科書が、来月4日に市販されるとのこと。価格は各980円。
 「つくる会」会長と出版元である扶桑社は、「歴史を歪曲している教科書だと誹謗中傷されているが、中身を読んで判断してもらいたい」というふうに話している。
 きっと、「え?これがあんなに問題になった教科書なの?全然普通じゃん」てな内容だと思う。田中外相にもぜひ読んでもらいたい。

 今、「ニュース23」を見てたら、筑紫哲也が「小泉さんは靖国問題でムキになってる」と言っていた。何を言うか。ムキになって騒いでるのは、あんたら左翼メディアの方じゃないか。

5月23日(水)ワイドショーの扱い

 最近、ワイドショーがつまらん。小泉内閣と国会の話ばかりでいささか食傷気味。視聴者(主に主婦)に政治に関心を持ってもらうためには、これらをワイドショーで取り上げるのはいいことだとは思うが、アプローチの仕方がお気楽すぎて嫌なのだ。
 「小泉総理の50円のポスターが大売れ!」「塩川財務省が女子高生の間で大人気。ニックネームは『塩爺』!」「女性国会議員のファッションチェック!」「国会で真紀子さんをサポートしてるあの官僚はこんな人!」……。脳味噌溶けそう。

 時々見ているお昼の某局ワイドショーも、毎回ほとんどお気楽なアプローチしかせず、しかもかなり「真紀子寄り」。今日などは、日中外相会談を明日に控えていることもあるのだろうが、田中角栄時代の日中国交正常化のエピソードまで持ち出してきた。
 司会者は「娘の真紀子さんにも期待してます」と満面笑みでのたまった。就任からこれまでの彼女のアホな言動を見てれば、とてもそんなセリフは出てこないと思うんだが…。アシスタントのねーちゃんに至っては、「お父さんすごいですね。感動しました……」と言い出す始末で、首筋がかゆくなった。
 親父と比べてみても始まらないが、今まで何度か書いてきたように、田中真紀子外相の外交姿勢には大いに疑問だし、危ういものを感じてならない。機密費追及ももちろん重要課題だが、あくまでも外相の本分は外交であり、その本分が危ういとなると見過ごしてはおけない。

 今日の衆院外務委員会でも、彼女は野党から厳しく追及されていた。憲法第9条についての議論になった時は、自由党議員から「あなたはプロではない。勉強して下さい」とまで言われた。彼女はぶちキレて「本来の外交をやらせて下さい!」と声を荒立てていたが、そういうことはちゃんと勉強してから言ってほしいもんだ。

 北朝鮮の金正日の長男とみられる男性が成田で拘束された時は、検討することもなく、「とっとと国外に出して。私が言ってるんだから。早く出しなさい」と指示したそうだ(産経の報道による)。もちろん、彼女がそう言ったからあっさりと強制退去になった…という単純なものではないだろう。もともと外務省自体が、「余計なトラブルを起こしたくない。速やかに出ていってもらおう」という考え方だったし。
 ただ、
外務省の体質を憂えて追及する彼女自身が、外交面に関しては官僚と何も変わらぬ「迎合」「独善」「逃げの一手」を繰り広げていることについては、「人の振りみて我が振り直せ」と言いたくなる。

 おまけ。田中角栄と言えば、「ロッキード事件」があまりにも有名だが、夫の父親(故人)は彼のファン(?)で、「ロッキード事件は田中角栄が日本のためにやったことや。他の政治家みたいに私腹を肥やすためにやったんとちがう。そこが偉い!」と常々言っていたそうだ。

5月22日(火)冒険家のこと

 冒険家・河野兵市氏が北極海で消息を絶っている。捜索を行っていたカナダ軍は、「生存の見込みなし」として捜索を打ち切った。冒険家仲間の間でも徐々に絶望感が広がっているようだ。
 私は冒険家の心情というのがサッパリわからない。もし私がそういう人の妻なら、「そんな危ないことやめて」と懇願するだろう。いや、それ以前にそういう人とは結婚しないだろうと思う。
 河野さんのニュースを聞いて、植村直己を思い出した。植村直己と言っても、ご存知ない若い方も多いだろう。以前、西田敏行主演で映画化されたことがあるので、ひょっとしたら意外と知られているのかもしれないが…。
 植村直己は五大陸の各最高峰の単独登頂、アマゾン6000キロのいかだ下り、犬ぞりによる単独北極点到達などを成し遂げた大冒険家であった。が、やっていることとは裏腹に、普段はとても謙虚で、
「普通の社会人としてやっていく自信がないから、こんなことをしてるんです。本当は怖くて怖くて、寒くて寒くて…」と言っていたそうだ。
 1984年2月、南極大陸犬ぞり横断計画のためのトレーニングとして、極寒のアラスカにそびえ立つマッキンリーに向かったが、「史上初のマッキンリー冬季単独登頂に成功した」と無線で連絡したのち、消息を絶った。その日はちょうど彼の43才の誕生日であった。
 奇遇なことに、今、行方不明になっている河野兵市氏も同じ43才だという。彼にはどうか元気な姿で日本に戻ってきてもらいたい。一日千秋の思いで待つ家族のためにも。

5月21日(月)ひとごととは思えない事故

 三重県での小型飛行機とヘリコプターの空中衝突事故のニュースを見てゾッとした。あんな住宅街に墜落して、よくもまぁ地上で1人の死者も出なかったもんだ。
 実は私の住まいからそう遠くないところに、小さな空港がある。小型飛行機やらヘリコプターやらが、よく上空を飛び交っている。このあたりも訓練コースに入っているのかもしれない。だから、今回の事故はとてもひとごととは思えない。
 専門家によると、
こういったニアミスや接触事故の9割は昼間の快晴時に発生しているそうだ。そして事故の原因の9割は油断だと言われている。
 今回の事故は、訓練というよりはむしろ遊覧飛行といった意味合いが強かったのではないかという指摘がされている。フライトプランの虚偽申請は日常茶飯事らしく、確かに、飛行機の方は乗員2名と申請されていたのが実際には4名が乗っていた。しかもそのうちの1人は、訓練とは何の関係もないと思われる単なる飛行機好きの少年だった。
 これは全くの推測だが、機内は訓練というよりはむしろ和気あいあいとしたムードだったのではないか。操縦していた人はきっとそのコースを何回も飛んでいただろうから、いわば「庭」だと思って油断していたんではないだろうか?「ほらほら少年、君の家はあのへんだよ。見えるかい?」とか声をかけたりしながら…。
 たとえば私達がドライブに出かけた場合、初めての道は警戒して慎重になるが、いつも通る道はつい気を抜いてしまいがちだ。「動いている物体が止まって見える」コリジョンコースなるものが原因という話もあるが、最大の原因はやはり「油断」ではないだろうか。

 田中真紀子外相が、中国外相に「李登輝氏の訪日は今後認めない」と言ったとされる問題について、今日の参議院予算委員会でさっそく野党がこれを追及した。田中外相はのらりくらりと逃げるばかりで実のある答弁は得られなかった。が、実際のところ、報道内容については否定をしなかったことから(この人のことだ、事実じゃなかったら思いきり声を上げて否定するはず)、やはり事実なんだろうと思う。
 今日のところは何とか逃げの一手で済んだようだが、24日には北京で日中外相会談が控えている。当然、中国側はこの問題について確認を求めてくるだろう。いったいどう対応するつもりなのか。
 私は前から田中真紀子が嫌いだった。自分は安全な場所にいて、好き勝手な事ばっかり言ってるだけの人にしか見えなかったからだ。はっきり言って、もう私はこの人に外相を辞めてもらいたい。以前のような、外野から駄目な政治家の悪口言って政治にピリリと山椒を利かせるような役割が分相応ではないか? 少なくとも、国の代表を任せられる器量のある人ではないと思う。

5月20日(日)こんなん見つけました

 笑えます。
 http://www14.freeweb.ne.jp/novel/hutyuu/016.htm
 http://www14.freeweb.ne.jp/novel/hutyuu/015.htm

5月19日(土)迎合も困るが独断も困る

 田中真紀子外相が就任直後、中国外相との電話会談で、台湾前総統の李登輝氏から今後訪日申請があっても認めない…という考えを伝えていたことが明るみになった。
 この件で、麻生政調会長は「国が決めたことを1人でひっくり返すなんてできない」と批判したそうだが、全くその通り。李登輝氏の訪日を認めるか否かという以前の問題だ。内政・外政に限らず、こういった大事な事は予め政府内で協議をして、そのうえで「我が国はこういう方針で行きます」と国民に明らかにするものではないか。
 もちろん田中外相だって、それを自分からわざわざ言ったのではないとは思う。中国外相から「こないだはよくも李登輝を受け入れたな。どういうこっちゃ」とか圧力をかけられたんだろう。日中国交回復に努めた田中角栄の娘であり、「靖国参拝はしない」「教科書問題はよく知らない」と公言した彼女のことだから、
きっと「李登輝氏の訪日を認めない」と言ったのは本音なんだろう。でも、だからって独断でそんな事言っていいわけない。
 …真紀子さん。こんな時は、あなたの嫌いなお役所答弁でいいのよ。「前向きに検討いたします」でいいの!「国益第一」が信条のあなたが、そんな国益損ねること迂闊に言っちゃダメっすよ。…
 たとえば、ある事を発言したり実行したりすることで国益が守られるケースであれば、周囲の圧力に屈することなく、多少強権的でもいいから、ガンガンやるべきだと思う。但し、内政と違って外政というのは、「ガンガン」でもダメ、「おずおず」でもダメ、それら両方を巧妙に狡猾に使い分けていかないと。とは言うものの、大方の政治評論家が言ってるように、彼女が『お父さんと違って気配りにかける人』だったとしたら、そんなこと期待するのも無理な話か?
 小泉内閣は誕生以降、高支持率をマークし続けている。メディアはどこも視聴率アップ目当てで、小泉内閣(特に小泉首相&田中外相)を持ち上げる報道ばかりをしてきた。しかし、首相や他の閣僚はともかく、田中外相は就任以来あまりにも問題が多いせいか、ここのところ、ようやく彼女を批判する論調も増えてきた。が、そういったメディアは、後で視聴者・読者から「真紀子さんをいじめるな!」とクレームがたくさん来るそうだ。
 なんで世論は彼女をそこまでかばうのか?なんでそこまでこの人に期待をするのか?…昔から彼女をどうしても好きになれなかった私には、どうにも解せない。

5月18日(金)喜ぶべきことか?

 ここんとこ、1日中仕事しているような気がする。…というのはちょっと大げさか。1日9時間ぐらいの労働じゃ普通の勤め人と変わらないしね。だけど、純粋な休みは日曜だけであとはほぼ毎日仕事(たまに急に1日空白があいたりする)、そして会社への往復(原稿受け取り&納品)……。
 GW進行はとっくに終わったというのに、それと同じぐらい忙しいのは何故? 先日の「値引率改悪」のせいで、外注スタッフのうち何人か抜けたのかもしれない。
 なんせどんどん値引きされてしまうんだから、量をこなさないとやっていけない。だから仕事が増えたことは有り難いのだが、このペースがずっと続くのかと思うと、
派遣でフルタイムで働いていた頃の方がずっと楽だったような気がしてくる。

5月17日(木)火星のこと

 近頃、真夜中にベランダで一服していると、南の空に赤く光る星が見える。おそらく火星だろう。
 火星というのは、惑星の中でも、特に昔から人を惹きつけて止まない星だ。
 1970年代にアメリカの探査機が着陸を果たすまでは、世界中の人がロマンを持ってこの星を見ていた。すなわち、「火星人がいるのではないか」と…。その後「人面岩」騒動などもあったが、とりあえず火星には知的生命体はいないというのが現在の通説となっている。
 でも、そんなのはつまらないから、「どこかに隠れ住んでいるんじゃないか?」「これまでの着陸地点付近はたまたま火星人の住んでいない(地球で言えば砂漠地帯のような)地域だったのでは?」などと、私は勝手に想像をしていたりする。
 私にとって
、火星人と言われて思い浮かぶのは、お馴染みH・G・ウェルズのタコみたいに足の伸びた火星人…ではなくて、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」に出てくる悲しい火星人の姿だ。ブラッドベリの小説はどれもSFというよりは幻想文学みたいな感じがする。そしてけっこうブラックだったりする。他に、私が好きなのは、映画化もされた「華氏451度」、萩尾望都により漫画化もされた「ウは宇宙船のウ」「宇宙船乗組員」等々(実は望都さんの漫画でブラッドベリを知ったんです(^_^;)。
 さて、我が日本では、火星は昔から和歌などで、「夏日星」「ほのをぼし」「わざわい星」等々、いろんな呼び方をされてきたようだ。
 こんな話もある。明治の一時期に、火星が「西郷星」という異称で呼ばれたことがあった。西南戦争で力つきた西郷隆盛が自決したちょうどその頃、火星が地球に最接近しており、マイナス2.5等の明るさで夜空に不気味に輝いていた。このことから「西郷が死んで星になった」と当時の絵入り新聞などに記され、以来、西郷星といえば火星をさすようになったとのこと。
 …とまあ、このように、火星は人間のイマジネーションをかき立てる魅惑的な惑星である。普段あまり夜空を眺めることのない人も、今夜はぜひ南の空を見上げてみて下さい。夜中の0時頃ならば、やや東寄りに見えているはずです。

5月16日(水)やってられるかあぅっ!(魂の叫び)

 先週、取引先の印刷会社が大幅な単価値下げを打ち出してきた。
 単価値下げというと語弊があるかもしれない。要は、未稿分を割合に応じて報酬から値引きするということなのだ。ちなみに、ここで言う未稿分とは…クライアントが諸事情で完全原稿を会社に提出できずに、穴だらけの原稿が外注に回ってくることが多いのだが、その穴の部分を言う。
 もちろん、これまでもこれら未稿分の値引きはされていたが、まぁ許せる金額であった。それが今回、こちらに何の相談もなく、いきなり値引率がアップし、
何とこれまでの10倍以上の額が値引きされることとなったのだ。10本仕事をしたうち1本は無料奉仕になってしまうほどの値引率である。もう唖然呆然。
 これはワンマン社長(二代目アホぼん…と外注スタッフの間では呼ばれている)の独断らしい。社員の皆さんも驚いているようで、特に私たち外注の相手をする担当者は「僕らが社長にいくら忠告してもきいてくれへん…」とかなり困っている様子だった。
 私は、これを一旦受け入れてしまうと、今後もズルズルとますます外注の不利に持って行かれてしまうかも…と危惧した。担当者は「他の外注さんのうち何人かが来週社長と直談判する。くっくりさんも参加しませんか?たとえ状況は変わらなくても、言うのと言わないのではだいぶ違うと思うから」と言ってくれた。
 その話し合いが、今日あった。他の外注の皆さん4名は率直に、だが冷静に順序立てて「値下げされる正当な理由がない」ということを説明した。全くその通り。私も遅まきながらFAXを購入し、クライアントから追加原稿が来たらいつでも送ってもらえるようにして、未稿分を少しでも減らそうと努力してきた。校正ミスなどこちらの落ち度で引かれるならまだしも、こちらの努力ではどうにもならないことで引かれたらたまらん。
 しかも、値引額の算出の仕方があいまいなのだ。「面積に応じて値引きする」というのだが、たとえば1枚の1/4の面積が未稿となって空いている場合、そこに後々20点商品が入るような細かい原稿もあれば(入力するとしたら30分はかかる)、3点しか入らない原稿もあるし(2〜3分で終わる)、単に写真を入れるためのスペース取りだったりする場合もある(0分で終わり)。それらが面積だけを基準に一律に値引きされているんだから不公平極まりない。
 が、社長の強権振りは予想以上だった。「なんで君らにそんなこと言われないといけないんだ!」「関係ないだろう!」と怒声を浴びせてくる。こちらはちゃんと論理的に話を進めようとしているのに、感情的に押さえつけようとする。…とにかく仕事の内情について全く知らない社長とは話にならないから、現場の担当者と話をさせてほしいと言ったら、「うちの会社のことに口出しする権利があるのか!僕から担当に言うからいいだろう!」。そして、最後には「わかってますよ。善処しますよ。努力しますよ」と、まるでお役所のような言い方だった。
 どうせ、私たちが集団で辞めても他にいくらでも代わりはいると思っているんだろう。実際、少々悪条件であっても在宅で仕事をしたいという人は、世の中にゴマンといるのだから。
 結局、値引率は当初の率から3割程度緩められることになり、「14本に1本はただ働き」という計算になった。もちろんみんな全然納得していない。
 会社を出た後、みんなで会社から少し離れたお店でランチを食べた。他府県からわざわざ来てる人、シングルマザーの人、いろいろいらっしゃって、みんな今回のことを私以上に切実に受け止めていた。私なんか子供もいないし交通費もかかってないし、彼らに比べりゃ呑気なもんだ。
 互いに情報交換する中で、これまではわからなかった取引先のいろんな事を知ることができた。契約書を発行してもらってない人がいたり、以前の値引率のマニュアル表をもらってない人がいたり(これは私も)、外注がいかに適当な扱いをされているかってこともよくわかった。
 まあでも、これまでお互い横のつながりが全くなかったので、それがつながったことはとても良かったと思う。連絡先を交換したので、今後何か問題が発生したら、いつでも連絡を取り合って結束できるというのが心強い。

5月15日(火)大筋さえ合っていればいいの?

 ダイオキシン報道訴訟の判決が出た。農家側の請求は棄却された。
 ご存知ない方のために説明を。
 平成11年2月1日放送のテレビ朝日「ニュースステーション」で、「所沢産の野菜から高濃度のダイオキシンを検出した」との報道がなされた。その結果、大手スーパーなどで所沢産や埼玉県産のほうれん草などの取り扱いをやめる動きが広がり、価格が暴落する被害を地元農民は受けた。が、この時「Nステ」が言った「野菜」というのが、後になって実は「せん茶」だったことが判明したのだ。
 私は「久米宏(というかNステ、ひいてはテレ朝)がどんな謝り方をするのか」と期待して(?)見ていた。が、彼は「野菜ではなく農作物と言うべきで、適切ではなかった。その点では申し訳なかった」としながらも、「所沢市でダイオキシンが検出されたのは事実で、大筋では間違ったことは言ってない」と、反論もきっちりしていた。まるで、「大筋で良いことしたんだから、小さな間違いは見逃してよ。今回の俺達の報道があったおかげで、埼玉県もダイオキシン汚染について考えるようになったでしょ?」とでも言わんばかりだった。
 大筋だろうが枝葉だろうが、間違いは間違いだ。「野菜」と聞いて、誰が「お茶」だと思うだろうか? 自分たちの思い込みによる不正確な報道によって被害を受けた人たちがいるのは事実なのに、なぜもっと誠意を持った対応ができないんだろうか…と思ったものだ。
 所沢市の農民は訂正報道を申し入れたが、テレ朝は「誤報ではない」と頑として譲らなかった。そこで農民側がその年の9月にテレ朝と、その資料を出した環境総合研究所に損害賠償の支払を求めて提訴した。
 この番組は、普段「弱者の味方」という顔をしていながら、自分たちに異を唱える者は弱者だろうと何だろうと受け入れない…そんな体質を垣間見たような気がした。
 今頃テレ朝では「やった〜、勝った!」と喜びに沸いているんだろうか? だとしたら勘違いも甚だしい。請求は棄却されたとは言え、名誉毀損は認定されている。そのへんのことは、ちゃんと反省してほしい。
報道は時には暴力となる。罪もない人を苦しめ、生活までも変えてしまう。報道に携わる自分たちは、そういう、いわば「権力」を持っている側なんだということを心に留めておいてほしい。
 原告376人のうちの1人はこうコメントした。「損害賠償よりも、放送が間違っていたことを指摘したかっただけ」。そう、彼らはテレ朝に誠意を見せてほしかっただけなのだ。
 今夜、「Nステ」は、番組が始まってから30分ほどしてようやく今回の判決について伝えた。今日は雅子様ご懐妊の正式発表があったし、トップ扱いは無理だとしても、できるだけ早く伝えるべきではなかったか?
 久米宏は書類を見ながら、お詫びの言葉を読み上げた。その後のコメントも「少しでも皆さんの役に立てたら…と思ってやってきたが、所沢の農家の皆さんにご迷惑をおかけしたことは慚愧に耐えません」という通り一遍の言葉で終わり、全然心がこもっていないように私には見えた。

 東京で福岡県から来た女子高生2人が飛び降り自殺した。遺書(?)には「死ぬ理由はないが生きている理由もない」というふうに書かれてあったそうだ。
 確かにそれはある意味では真実だろう。私も中学〜高校にかけては、よく「生き死に」について考えた。だから気持ちはわからないでもない。だけど、死ぬのはいつでもできるのだ。もうちょっと生きてみれば彼女たちの考えも変わったろうに…。残念でならない。

5月14日(月)田中外相VS外務省官僚

 衆議院予算委員会を見た。このところの外務省官僚とのゴタゴタについて田中真紀子外相が集中砲火を浴びていたが、彼女は負けじと「事実はこうだ」と説明していた。
 機密費事件の例に代表されるように、外務省官僚は(外務省だけではないだろうが)かなり腐敗している。一刻も早く改革すべきだ。それは国民の総意でもある。田中外相は世論の後押しもあって、これらにさっそく着手した。それが例の「人事凍結」につながっている。
 私は最初、「そんなに急に変えようとしても無理。外務省の官僚たちにもプライドがあるし、これまでのやり方全てをいきなり否定されたらヘソを曲げる。少しずつ説得しながらやっていけば…」と思っていた。が、事の経緯を順序立てて見ていくうちに、考えが変わってきた。
 そもそも、今回の「人事凍結」の発端は、機密費事件と大きな関係がある。事件当時の会計課長が過労で入院し、その後退院したと思ったらすぐにフランス公使に就任。田中外相が友達の弟に聞いた話では(もちろんこれはどこまで信用できるかは謎)、会計課長は自分の意志で入院したのではなく、上から「病院に入れ」と急に言われたとのこと。フランス赴任の話も同様で急に行けと言われたそうだ。彼のフランス行きを知った田中外相は「私の承認なしの人事は許さない。呼び戻せ」と指示した。
 田中外相も指摘している通り、この課長が「機密費問題隠し」のために、入院させられたり渡仏させられたりしたという疑いはかなり濃厚だ。そういうわけで、彼女は機密費事件をうやむやにさせず責任追及をするために、つまりは国益のために「人事凍結」を宣言するに至ったのだろう。
(もう1つの人事問題であるロシア課長交代人事の差し戻しについては、「二島先行返還」論者である鈴木宗男自民党前総務会長の意向が反映していたので元に戻したということになっているようだが、私は勉強不足でよくわからない。すんません。)
 外務省は日本国の代表として他国と交渉をしていく重要な役割を持つ。官僚たちの対応ひとつで世界の中の日本の立場は大きく左右されるのだ。そのことが彼らを天狗にさせている面があるのは間違いない。これまでのやり方で民意にそぐわない面があれば、彼らが何を言おうとそれは自分たちの利権を守るために言ってるだけなんだから、とっとと切り捨ててしまえばいい。不正や横領の温床となる人事のやり方、その他の制度は一掃すべきだ。政治は結果が全てだ。
多少強権的に見えても構わないから、国民第一、国益第一でスピーディーにガンガンやるべきだと私は思う。
 また、先日の会談キャンセル問題についても、よくよく聞いてみると、相手はアメリカの国務副大臣だということで、じゃあ、こっちも外務副大臣が相手をすればいいだけの話だろう。ブッシュ大統領の親書を持ってきてるんだから会うべきだったという考えもあるようだが、その親書は外相宛ではなく小泉総理宛だったとのことだし、小泉総理はこの国務副大臣と会っている。だったら何も問題はないのではないか?アメリカがこの件で怒っているならともかく、そういう報道は全く聞かない。
 ただ、田中外相はキャンセルした理由について「心身共に疲れてパニック状態になっていた」と説明したが、これはちょっといただけない。民主党の菅幹事長が言っていたとおり、「パニックを起こしたからなんて理由にならない」。そんな柔な人には見えないし、本当の理由はまた別にあるのかもしれないが、もし、本当に官僚に「恫喝」されたぐらいでいちいちパニックに陥るような弱い人だとしたら、今後が心配になってくる。
 そうそう、気になっていたことがもう1つあった。田中外相が教科書問題にからんで検定制度を批判するような発言をした件だ。彼女は「就任後よく勉強してみたら、近隣諸国条項を含む検定に基づいて厳正に精査、実施した結果、合格したことがわかった」と、素直に過ちを認めていた。
 「知らなかった」というのは驚きだが、まだ許せる。きっと朝日新聞など左翼メディアの書いた物しか読んだことがなかったんだろう。が、「よく知りもせずに発言した」というのは許し難い。森前首相の度重なる失言よりよっぽど罪だと私は思う。こういった迂闊な発言ひとつで後々大きな外交問題に発展することもあるんだから、気をつけてもらいたいもんだ。

5月13日(日)規格外夫婦

 今日は、ちと情けない話を。
 夫とともに某有名スポーツ店に行った。目的は夫のスポーツシューズの購入。が、メンズではなかなか合うサイズがない。夫の足のサイズは24〜24.5cmと小さいので、仕方ないのかもしれないが…。
 「あ、このシューズならサイズ合うかも」と夫が示したもの、それはレディースだった。レディースとはいえ、夫は私と靴を兼用できる人なので(私も24〜24.5cmと同サイズ。さらに夫は男性の割には足の幅も狭い。そのため私は自分の新品の靴を夫によく奪われてしまう)、二人で店員に「レディースでも構わないので24.5cmの在庫を見せてほしい」と言ったら、なんとその店員は無言でバカにしたような笑みを浮かべた。夫は怒ってしまって、「もういい」と店を出た。
 確かに店員の態度は悪いが、そこまで怒らなくても…と思いながらも、私には夫の気持ちがよくわかった。私も同じ苦労をしているからだ。私の場合、恥ずかしながらバストが規格外に小さすぎて合うブラジャーがなく、どうしたもんかと悩んでいる(オーダーメイドするしかないんだろうか?)。
 よその国はどうかは知らないのだが、
日本では規格外の体型をしている人はとかく不便な思いをする。最近は「LLサイズの店」とかが増えているようだが、アンバランスな体型の人のための店はほとんどないような気がする。
 夫のために、「足が小さい男性のための靴屋」とか、「背が低い男性のためのジーンズショップ」とか、あればいいなぁと思う。あ、あと私のために「胸が小さい女性のためのランジェリーショップ」もね(^_^;。

5月11日(金)ぬいぐるみ好きの私もさすがにあれは被れない

 東京都台東区の路上で女子短大生を刺殺したぬいぐるみ帽子男が、昨日逮捕された。
 比較的早い時期に捕まって良かった。この手の犯罪者は犯行を繰り返す恐れがあるからだ。亡くなった女性には大変気の毒だが、たった1人の犠牲ですんだことは幸いだったのかもしれない。
 この男は「自分が捕まるかもしれない」という恐怖も特に抱かず、また、「刺した相手はどうなっただろう」と結果を確かめるでもなく、都内の工事現場で平然と(内心どうだったかは不明だが)働いていたそうだ。普通ならテレビや新聞で捜査状況をチェックしたり、遠くに逃亡を試みたりするものだが…。逮捕時の所持金はわずか48円だったとのことなので、したくてもできなかったんだろうけど。
 あんな目立つ格好で犯行に及ぶような人間だから、どんな異常な奴かと思っていたが、捕まってすぐに反省したり謝罪しているのを見ると、変質者だとか人格破綻者だとかの類ではないんだろう。これら異常者であれば、環境の良し悪しには無関係に(たとえ経済的にゆとりのある生活を送っていたとしても)、遅かれ早かれいずれは犯罪を犯す。が、彼はそういうタイプとはちょっと違うような感じがする。
 聞けば、職を転々とし家出を繰り返していたとのこと。また、過去に女性に対していたずらしようとして逮捕された経歴があり、今年1月に刑務所を出たばかりという話も出てきた。私は心理学者でも何でもないからよくはわからないが、
今回のような理不尽で凶悪な事件を起こすタイプにはどうも見えない。単なる「考え足らずの甘えん坊」ってな気もする。
 29才の彼はひょっとしたら、こんなことを考えていたのかもしれない。「もうじき俺は30才になる。なのにいつまでもこんなにぶらぶらしてていいんだろうか。彼女もいない。金もない。仕事もない。前歴があるからまともな職にはつけないだろう。何とか職にありつけたとしても、長く続ける自信もない。俺の人生これからどうなるんだろう?」。孤独感、コンプレックス、将来への不安、…いろんなマイナス感情が積もり積もっていたんじゃなかろうか。
 こういった感情を抱いて、自分自身を腹立たしく思ったり情けなく思ったりすることは誰でもある。でも、自分が悪いとは認めたくないから「あいつが悪い」とか「会社が悪い」とか責任転嫁したりする。自分を正当化することによって精神のバランスを保つのだ。が、彼はそういった自己解決ができず、他者への攻撃という形で(しかも刺殺するという最悪の形で)表してしまったのかもしれない。
 しかし、あのぬいぐるみの帽子(レッサーパンダなのだが、本人は犬だと思っていたそうだ)はポイント高かった。もしあれがなければ、捜査はもっと長引いていたのではないか。今年2月に容疑者が上野署に「札幌に帰りたいので金を貸してほしい」と現れた際、帽子だけに目を奪われることなく顔をしっかり覚えていた警察官は、大変優秀だと私は思う。

5月10日(木)SS社に室井監察官はいないのか?

 読者皆さんからいただく「派遣会社ランキング」への投票メールを集計していて、気づいたことがある。それは、「悪い」にSS社を挙げている人たちの多くが、SS社以外には他に「悪い」とする会社を挙げていないということだ。
 また、SS社を「悪い」と思う人たちのコメントには痛烈なものが多い。「噂以上にひどかった」「こんな会社が存在することが許せない」「思い出したくもない」「時間給が高いだけでそれ以外は空っぽ」「こんな会社は世の中に不要」「早く潰れろ」…。他社でもこういうきついコメントが出てくることはたまにあるが、これだけの大人数が固まって出てくるのはSS社だけだ。SS社に対してここまで書かずにはいられなかった人たちにとって、他の派遣会社の少々のまずい対応は、許せる範囲内なんだろう。
 これは私の経験から言うのだが、SS社にはとても「会社」とは思えない非常識な面がある。友達でもかけてこないような夜の遅い時間に電話してきて、しかも社名しか言わない。こちらから尋ねてやっと氏名を名乗る。約束の日時に指定場所に行ったのに誰も来ず、苦情の電話をしたら「そんなこと言ってません。何かの間違いでは?」と、逆にこちらをたしなめるような言い方をする。
 こういったマナーの欠如は他社と比べても群を抜いている。「こりゃあかん、クラブ活動以下や」と思って、私はSS社から仕事するのはやめた。1993年の話である。
 その後8年も経っているのに、SS社は相変わらずこの路線で突っ走っているようで、当サイトでのSS社の評価はダントツでワースト1位である。もっとも、SS社を「良い」と評価する人も少数ながらいる。スタッフの立場に立って対応してくれる社員がいるのもまた事実なのだ。そういった社員が今後少しずつでも増えれば…と淡い期待も抱くのだが、個々の社員が会社の体質にどこまで抵抗できるか疑問ではある。
 
時々、就職活動中の学生諸君からSS社についてのメールをいただく。男性が多く、内容は決まってこんなふうだ。「僕はSS社に内定した者です(or内定しそう、or面接を受ける予定)。が、このサイトを見てびっくりしました。SS社はそんなに評判が悪いんですか?SS社に入社するのはやめた方がいいですか?」。
 『自分で考えて決めろよ!(__;)』と心の中でツッコミ入れつつ、私はいつも同じ返事を書く。
「織田裕二主演のドラマ『踊る大捜査線』をご存知ですか?あの中に柳葉敏郎演じる室井監察官が登場しますよね。彼は、いろいろ問題の多い警察組織を内部から自分の力で変えていこうと努力しています。ですが、上からの圧力、下からの突き上げ等いろいろあって苦労しています。
 組織を変えていくには権限を持たなければなりません。出世しなければなりません。長い道のりです。いかりや長介演じる定年間際の老刑事も、若い刑事である織田裕二にこう言っています。『正しい事をやりたかったら偉くなれ』。
 あなたが、室井監察官になる覚悟をお持ちであれば、どうぞSS社に入社なさって下さい。そして、派遣社員にとって働きやすい派遣会社に変えて行っていただけたら嬉しいです」。
 こういったメールをこれまで5人ほどに送ったのだが、誰一人として返事をくれていない。ちょっとビビらしすぎただろうか(^_^;。

5月9日(水)「日の丸・君が代を押しつけるな」と他人に押しつけるな!

 あなたのお子さんの学校にこんな教師がいたらどう思いますか?…髪を金髪に染めている。日の丸・君が代反対のゼッケンをつけている。教育委員会から50回もの処分を受けているが全く反省しない。…
 千葉県の小学校に勤務しているこの教師は、県教委や市町村教委の処分を繰り返し受けてきたが、態度が一向に改善されなかった。このため、今年2月に教育現場からはずされ、千葉市の県総合教育センターで研修を受けるよう命じられていた。
 この教師が、現場からはずされたことへの抗議文や「日の丸君が代反対ホットライン開設」などの資料を手に児童宅を家庭訪問したりしていたとの情報があり、昨日朝、事実関係を問いただそうとした校長と口論となった。教師は追いすがる校長を振り切り、車を急発進させた。校長ははねられてケガをした。午後になって教師は警察に出頭したが、調べに対しては「向こうが悪い」と全く反省の色なし。
 「わいせつ教師」が報道されることは多いが、こんなふうに偏った思想を生徒に押しつける教師はあまり目立った報道はされない。もちろん「わいせつ教師」は問題大ありで厳しく取り締まるべきだが、こういう「思想押しつけ教師」も厳しく取り締まるべきではないか?
 私は日の丸・君が代問題はあいさつレベルのものだと思っている。「あいさつをしましょう」と言われたからって、誰が「思想を押しつけるな」なんて文句を言う?あいさつレベルのことを法制化しないといけなかったというのも情けない話だが。
 反対派の主張はだいたいこういうものだ。「日の丸・君が代は戦争中に戦意高揚のため利用された。日の丸を掲揚したり君が代を歌うことは軍国主義や天皇至上主義、ひいては差別助長につながる」。…だから何?日の丸を見たり君が代を歌ったりした人は好戦的になるの?なんで日本がまた戦争するなんて思うの?それに天皇制があろうとなかろうと差別はなくならないよ。人間に「他の人より上でいたい」という競争心やコンプレックスがある限り。
 あなた方のその単純な思考はどっから来るの?それとも私がお気楽なの?
「日の丸・君が代を押しつけるな」と言うけど、自分らがその思想を他人に押しつけている現状はどう思うの?それはオッケーなの?その都合の良さや身勝手さはどっから来るの?
 大部分の日本人にとって、日の丸は「国の旗」であり、君が代は「国の歌」であるに過ぎない。それ以上でもそれ以下でもない。校旗や校歌と同じようなものだ。反対派だって校歌は歌うし、校旗を引きずり降ろしたりはしないだろう。それを何の目的があってここまで大騒ぎするんだろう?日本という国を愛していないのか?あるいは愛しているからこその愚行?
 とりあえず、今回の教師に限って言えば、思想がどうこう以前にヒューマンスキルがなってない。自分の意見が通らないからって、人を車ではねちゃいかんわな。

 衆院本会議で小泉首相の所信表明演説に対する各党の代表質問があった。
 本来、国会中継なんてのはおもしろくも何ともないもので、議員ですら居眠りしてしまうほどの退屈さが常であったのだが、今日は見ている側も全然退屈しないような攻防が繰り広げられた。
 小泉首相はおもしろい。見ていて分かりやすい。答弁内容の是非はともかくとして、実にエキサイティングだった。そのへんの居酒屋で熱弁を振るっているおじさんがいたりするが、まさにそんな雰囲気だった。これまでの自民党の悪しき部分を堂々と否定した場面では、野党から「ガンバレ」と応援ともヤジともつかない声が飛んだ。
 今後もこの調子で盛り上げてほしい。小泉内閣が政策を実現していくためには、国民が政治に関心を持てるようにするのが先決であろうから。

5月8日(火)その2:ついに韓国が…

 検定に合格した8社の中学歴史教科書の記述に「歪曲、隠蔽、事実誤認などがある」として、ついに韓国政府が日本政府に対して修正要求文書を突きつけてきた。対象が扶桑社の「つくる会」の教科書だけでなく計8社にも渡っていることには驚いた。
 小泉首相は「再修正はできないが言い分は誠実に受け止める」とし、そのうえで「結果を見て批判されることは結構だ。お互いに見解が違うのだから」と、韓国による内政干渉との見方を否定した。ちょっと待ってよ。非公式に文句を言ってるだけならともかく、韓国の外交通商省が日本の駐韓大使を呼びつけ、「お前の国の教科書を書き換えろ」という文書を正式に手渡してるんやで。これのどこが内政干渉でないと言うの?
 田中真紀子外相は「デリケートな問題であり、まずは文部科学省の検討結果を伺ってから」とお茶を濁した。外相になってから毒気をすっかり抜かれてしまったようだ。こんな時こそバシッと決めてほしいのに。それでも夕方のニュースで「真紀子外相、秘書官に喝!」とあったので「お、ついに吠えたか?」と期待して見てみたら、自分のいない間に省内で人事異動が行われていたこと、大臣室に外国の新聞を置いていないこと等に対する怒りの会見であった。…アホか!もっと他に怒ることあるやろ!(--#)
 ところで、私はてっきり日韓併合など近現代史についてのみクレームをつけてきたのかと思ったのだが、実際はそれだけではなく、
「任那日本府」や「日本書紀」の解釈の違いや、秀吉の朝鮮出兵など、古代史・中世史に至るまで修正するように求めてきている。修正要求の詳細を見たが、ほとんど因縁をつけてるとしか思えない内容だ。
 歴史観というのは国によって違う。明らかな誤認でない限り、他国がどうのこうの言う権利はないはずだ。「加害者国は被害者国の見方に合わせろ」なんてことが通るのであれば、日本もアメリカに言いたいことは山ほどある。いったい何様のつもりか?私らはあんたらの家来?奴隷?歴史的事実がどうという以前に感情論でものを言っているふうにしか見えない。
 先日、訪韓してとんでもない発言をした民主党の鳩山代表も認めていた通り、今回の教科書問題は、韓国のマスコミとそれに乗っかった野党による、与党及び金大中大統領に対しての攻撃材料として使われた側面が大きい。韓国内の政治的なゴタゴタに巻き込まれてはいけない。また日本国内の左翼メディアに惑わされてもいけない。日本政府は冷静に対応すべきだ。
 昭和61年に高校の歴史教科書「新編日本史」がいったん検定に合格しながら、当時の首相官邸・外務省が中韓の圧力に負けて文部省に修正要求を押しつけ、合格後4回もの書き換えを強いたという異例の出来事があったが、こういったばかげた事が2度と起きないよう願う。

5月8日(火)その1:顔以前に態度が怪しい

 埼玉県の夫婦が、4年前の長男の衰弱死について保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。この夫婦の子供達は次々と不幸な目に遭っていてため、以前から不審な目で見られていた。
 これまでにもうけた4人の子供のうち、現在5才の長女は無事に育っているようだが、今回の逮捕容疑となった長男は平成9年に3ヶ月で栄養失調のため衰弱死、二男は平成11年にこちらも3ヶ月でミルクをつまらせ窒息死、三男は当時4ヶ月だった今年1月に顔面に大火傷を負うケガをしている。
 長男は死亡する2ヶ月ほど前に入院をしているのだが、骨折が自然治癒した痕やアザがあったため、病院側は「これは虐待では」と児童相談所に通報していた。が、数週間後には「体調が快復したから」と両親が退院させてしまい、その後、児童相談所が「お宅を訪問する」とハガキを送ったが、父親が「来なくていい」と電話してきたという。その11日後に長男は亡くなっている。が、警察はこの時点では「事件性なし」として1度手を引いてしまった。
 なぜこの時に警察は踏み込んだ捜査をしなかったのか?あるいはできなかったのか?…後に二男が亡くなくなり、三男も大ケガを負ったことを考えると、大変悔やまれる。
 今年の1月、母親は三男に「熱湯をわざとかけて火傷を負わせた」として、傷害容疑でいったんは逮捕された。母親の説明がどうもおかしいと感じた病院が、三男のレントゲンを撮ったところ、肋骨が折れて自然治癒した痕を発見したため、これは虐待ではないか?火傷も事故ではなく故意ではないか?ということで警察に通報したのだ。が、この時は証拠不十分で釈放されてしまった。
 母親は釈放された直後、警察捜査に対する反論ともとれる釈明記者会見をした。わざわざこんな会見するか、普通?…その時彼女は、「三男の骨折は『形成不全』という病気だ」とか、「ミルクを受け付けない病気だった」と理路整然と話し、涙を見せたり怒りをあらわにしたりということはなかった。
 その会見の1ヶ月後にあたる今年の2月には、2度目の会見を開いているのだが、これがまたビックリ。母親は真顔でこんなことを言ったのだ。「先日の会見で私の顔を見た普通の方が、『すごく目がきつくて、いかにもやってるって顔をしてる』と言われたので、美容整形をしました」。確かに彼女の目は二重瞼になっていたが何でそこまで……。かえって怪しいっちゅーねん。
 
だいたい、こういうふうにマスコミに向けて「私はやってない、潔白だ」(ああ、オウムのあのメロディが浮かぶ(^_^;)と大々的に会見する人に限って、「実はやってた」ってケースが多かったりするものだ。そして母親は今度は最初の長男の事件で逮捕された。もう釈放はないだろう。
 1度目の会見か2度目のそれかは忘れたが、三男への虐待について問われて母親はこんな発言をしている。「病院、警察が過敏になっている。自分のケースも本当にやっている人といっしょにされてしまっている」。これは確信犯的な嘘なのか。あるいは彼女にとっては真実なのか。つまり、「虐待している」という意識がなかったんだろうか?もしそうだとしたら、裁判は一筋縄では済まなさそうだ。

5月7日(月)資格より大事なもの

 介護支援会社のケアマネージャーが、利用者であるお年寄りを殺害して埋めて預金を奪った和歌山の事件。
 私は介護業界に疎くて、初め、事の重大さに気づかなかった。顔見知りのお年寄りに借金をせがんだが断られ、カッとなって殺したという類の事件は、そう珍しいことではない…と思っていたからだ。
 が、ニュースなどを見ていくうちに、これはそういったものとは全く異質で、実にとんでもない事件だと思うようになった。
 今回初めて知ったのだが、ケアマネージャーというのは、お年寄りの収入や資産状況に応じて介護計画を立てるのだそうだ。つまり、本人がどのぐらい財産を持っているか、健康状態はどうか等、家族でしか知り得ないようなプライベートな情報を知る立場にあるのだ。信頼関係がないと成り立たない仕事だし、当然、今回被害に遭ったお年寄りも、容疑者を深く信頼していたものだと思われる。
 和歌山県長寿社会推進課の課長はこう言っている。「介護支援専門員の資格は人格試験ではない。しかし、資格があれば一般の人は人格的にも信用してしまう可能性もある」。
 他の仕事でも当てはまることだが、資格を持っていたりスキルが高い人だからと言って、必ずしもヒューマンスキルも高いとは限らない。
介護の現場ではより一層のヒューマンスキルが求められよう。だが、それをどうやって判断するのか。1度や2度の面接では見極めることは不可能だろう。今回の容疑者だって、人当たりがよく仕事もできるという評判だったらしい。
 だが、よくよく聞いてみると、この容疑者には事件につながりそうな陰の部分が存在していた。ギャンブルにのめりこみ借金を繰り返す。職場を半年前後で転々と変わっており、しかも辞めた理由は職場でのトラブルが原因。もちろん、借金や転職を繰り返すからと言って即ヒューマンスキルが低いと断定することはできないだろうが…。
 いずれにしても、この事件のせいで、まじめに働いている介護従事者までもが疑いの目で見られるようになるとしたら、大変残念なことだ。介護保険制度のあり方にも一石を投じることとなるかもしれない。

5月6日(日)永ちゃんの見た日本

 「スクープ21」で矢沢永吉のインタビューをやっていた。私は永ちゃんには全く興味がなかったのだが、「この人、なかなかええこと言うやん!」と感心して見入ってしまった。
 一番感心したのは、次の箇所。
 「今の日本は自由だと言うけど、あれは
『ジャパニーズ自由』だね。アメリカの自由とは違う。アメリカは『自由、責任、義務』だけども、日本は『ジャパニーズ自由』のみ」。
 外から見た日本はそんなふうに見えるのか(永ちゃんはロス在住)。彼の目は確かだ。日本人は自由や権利ばかりを求め、責任や義務を負うことは極端に嫌がる傾向がある。
 私が中学生の頃、ケネディ大統領の就任式での言葉を読む機会があった。彼はアメリカ国民に呼びかけてこう言った。「あなたの国が自分たちに何をしてくれるかを問うのではなく、自分たちが国のために何ができるかを問うてほしい」。
 私はこれを読んで、ぞっとした。「自分たちが国のために何かせなあかんの?国のために死ねってこと?軍国主義?」…というふうなイメージしか持つことができなかったのだ。おそらくそれは、「戦争ではたくさんの日本人がお国のためにと死んでいった。あれは間違ったことだった。皆さんは国のために何かをするなんてことは考えず、自分のために生きてください」という教育を受けてきていたことが原因だろう。
 だが、今は違う。私は国民の一人であり、国を構成している一人なのだという自覚がおぼろげながらもある。納税や選挙に行くこと以外、特に国のために何かしているわけではないが、いざという時は何らかの形で役立ちたいと思うし、またそうする義務があると考えている。
 世界の中ではイメージ的に下に見られがちな国であり民族だけれど、それでも私は胸を張って「私は日本人です」と言いたいと思う。そして、自分が日本人であるということを、国民の誰もが胸を張って世界に誇れる日が来ることを望む。

5月5日(土)民主党の今後は?

 「金正男ショック」ですっかり目立たなくなっているが、民主党の鳩山代表、あの人はいったい何を考えてるんだか。
 鳩山氏は金大中大統領との会談において、党として「つくる会」の歴史教科書の不採択を呼びかけていくと明言した。
政治家(権力者)という立場の人間が、正当な手続きを踏んで検定に合格した教科書を、「使うな」と国民に呼びかけると言うのだ。こんな言論弾圧が許されるんだろうか。しかも、それを他国の大統領にわざわざ宣言するとは。本気で弾圧する気なのか?それとも単なる迎合外交?どっちにしても問題だ。
 確かに今のところ「つくる会」の教科書は世論に受け入れられているとは言えない。精神や概要を知りもせず、知ろうともせず、左翼寄りのマスメディアの言い分どおりに「歴史をねじ曲げている」と受け取ってしまっている人の数はかなりのものだと思う。特に戦後民主主義教育の洗脳をバッチリ受けて凝り固まってしまった人たちを中心にして。
 民主党はいったい何を目指しているんだろうか? 小泉政権誕生により自民党叩きのシナリオを使えなくなったことが、殊の外影響を与えたような気がする。高支持率を誇る小泉氏率いる自民党に勝つ手段として、あえて教科書問題に着目したのだろうか? その一環が今回の鳩山代表の独善的な外交なのだろうか?
 が、鳩山氏の行動は全く逆効果だったようで、当の民主党内からも批判が出てきている。菅幹事長はもともと訪韓には慎重論を唱えていたし、「小泉内閣が公約通りに構造改革を実行するなら、党の垣根を超えて応援すべきだ」という超党派の若手議員もいて、党内はもうバラバラで迷走しているかのような印象さえ受ける。このまま行けば、民主党は参院選で勝つどころか、それ以前に分裂に追い込まれるのではないだろうか?

5月4日(金)姫路観光

 私の両親と夫と私の計4人で、姫路に観光に行った。
 書写山の円教寺→姫路城と2カ所巡っただけだが、前の夜よく眠れなかったせいか大変疲れた。だいたい朝の9時に大阪駅集合というのがすでに、在宅ワーカー生活にどっぷりはまっている私にとっては荷が重かった。
 円教寺の食堂(じきどう)には、豊臣秀吉の弟・秀長の家臣が落書きした柱が丸ごと展示されていた。いつの時代にもそういうイタズラをする人間がいるんだなぁ。
 姫路城はものすごい人だかりだった。天守閣の中は人間でごった返しており、入場制限される有様。
追いつめられた城下の領民が押し寄せ、天守閣に乱入して大騒ぎ…てなイメージ映像が、ふっと脳裏をよぎった(^_^;。
 円教寺でも姫路城でも私はみんなから取り残された。父も母もせっかちだし、夫は史跡とかに特に興味がないので、さっさと先に行ってしまうのだ。私はこういった昔の遺物をじっくり見てイマジネーションに浸るのが好きなので、ついつい時間がかかってしまう。
 「たとえば、1000年も前の仏像なんかが、今、私らの目の前にあるのって、ものすごいことやと思わへん? 一種のタイムマシンやで、これって。私らが今この目で見てるこの仏像を、1000年前の人も見てたんやな〜、どんな気持ちで見てたんやろ?って思たら、何かドキドキしてけーへん?」と、私は目をきらきらさせながら夫に言ったが、夫は「ふーん」と気のない返事。寂しい……(T_T)。
 帰りに梅田で父の行きつけの焼肉屋さんに寄った。しんどいし、あまり食欲ないけどなぁ…と思っていたわりには、いざ肉が目の前に出てくるとパクパク食べてしまった。
 さすがに今日は疲れたので、早く寝ようと思う。

 偽造旅券を使って不法入国を図った金正日総書記の長男・金正男(?)と2人の妻(?)と息子(?)は、今朝、国外退去となった。警察・公安当局は「過去にも偽造旅券で不法入国しようとした可能性が高く、悪質だ。逮捕して徹底的に取り調べるべきだ」とし、告発するよう強く求めたが、入官当局はそれを見送ってしまった。
 政府が裏で北朝鮮と取引したんだろうか? いや、それはないだろう。外交下手の日本のこと、狡猾に立ち回れるわけない。第一、北朝鮮があの男を金正男本人だと認めるはずもない。
 せめてあと数日間勾留して、北朝鮮をじらせばよかったのに。これじゃ「日本は甘い」と世界に再認識させただけではないか?
 小泉総理は「法的手続きに落ち度のないようにやるべきだという方針に基づき、適切な措置が取られた」と語った。こういう日本ならではの玉虫色の決着のつけ方は、小泉政権になっても変わらないのか…と、少しがっかりした。

5月3日(木)憲法記念日に思う(長文ですみません)

 今日は憲法記念日。でも、だからと言って取り立てて憲法について考えたりする人は少ないんじゃなかろうか。私もそうだ。
 朝刊を読んでいたら、「21世紀日本の国家像を考える」と題して有識者数名による座談会の模様が掲載されていた。その中で「過去の歴史の清算」について、学習院大学法学部教授の坂本多加雄氏がこんな事を言っている。
 憲法に直接関係のある話ではないが、ちょこっと引用を。

「日本の過去の戦争の謝罪をしなくてはいけないと確信している人たちを説得するのは難しいし、言わせておくしかない。問題は、これらに左右される善良な市民。結局、世界史をよく勉強しようと言うしかない。
 広い視野に立つと、日本が『侵略戦争』をしたからといって過度な罪悪感を抱くこともないし、一方で『解放戦争』だったと言いつのることもない。多くの国が侵略・解放、多くの戦争をしてきて、現在もしている。
 侵略戦争をしたからって何か特殊な、世界で非常に異様なことのように考える必要はない。他国を見ても、1つの戦争が終わって半世紀たって国会で謝罪したりする国はどこにもない。たいていは講和条約を結んで終わったことにして、そのうえで共存する道を冷静に探る」

 戦後の民主主義教育にどっぷりはまった人は、「また自分たちに都合の良いことを言って」と顔をしかめるかもしれない。が、氏の考えは正論だ。戦後処理はどこかで線を区切る必要がある。日本政府はこれまで公式に何度も被占領国に対して謝罪しているし、賠償問題だってもうとっくの昔に解決済なのだ。これ以上何をどうしろと言うのか。感情的になっている限り、話はどこまで行っても平行線だ。どこかで折り合いをつけて妥協して、共に未来に顔を向けないと事は進まない。
 一部のアジア諸国は、日本がいつまでもヘコヘコしているのを良いことに、多大な援助金(当然私たちの税金から捻出されている)をせしめて、さらには「もっと搾り取れるで」とばかりに、内政干渉して脅して来ている。たとえば韓国政府は、2年ほど前に金大中大統領が「もう今後は過去のことでとやかく言わない」と公式に宣言したにも関わらず、教科書問題でまたネチネチと言ってきた。
 今の日本の状態は、簡単に言えば、いじめられっ子がいじめっ子に恐喝されて、何度お金を渡しても、「もっと金持ってこんかい!」と脅されて底なし沼に陥っている構図に似ている。そして、いじめっ子がいじめられっ子を恐喝する表向きの理由は、「昔、俺の父ちゃんがお前の父ちゃんにいじめられたから」。
 信じられないのは、当のいじめられっ子が底なし沼から這い出ようとするどころか、「機嫌を取るためにもっとお金を払わないといけない」と、自らさらに足を踏み入れようとしている現状だ。本気で問題を解決する気概がないのか、自分たちで解決するのが面倒だから次世代に持ち越したいのか、「そのうち向こうもあきらめるだろう」と日和見的な考えでいるのか、そうでなければマゾとしか思えない。
 世界の常識から見れば、今の日本政府の対応はかなり異常だということを、まず認識する必要がある。

 …さて、坂本氏の上記の発言に対して、同座談会出席者で、柘植大学国際開発学部教授の森本敏氏はこう言っている。

「戦前を多少でも経験した日本人は、自分たちがやってきたことについて心の整理がきちんとできてない。世論もフラストレーションを持っている。日本人は現代史を勉強するべきだが、していない。現代史を学校の必須科目にしないとだめだ」

 全く同感だ。今の日本史の授業は、古代史から始まってだいたいサンフランシスコ講和条約及び日米安全保障条約あたりで終わってしまう。しかも、時間が足りないのか昭和に入ってからはかなり駆け足で進んでいく。少なくとも私の時代はそうだった。
 
私は、歴史の授業ではまず現代史から教えるべきではないかと思う。戦後の日本の現状をまず見据え、その上で、「(良し悪しは別として)なぜ今の日本はこういう状態なのか。どういうわけでこうなったのか。その原因を歴史を遡って探してみよう」というスタンスで学んで行った方がよい。
 世界の多くの国では過去に幾度も民族の移動や侵略があったし、今もあちこちで行われている。負けた方は勝った方の文化や習慣を押しつけられ、自分たちが培ってきた文化や習慣は根絶やしにされたりもした。「ある日ガラリと変わる」ということを経験しているわけだ。
 が、日本は島国なせいか、明治以前を見ると歴史の中で侵略したり侵略されたり…という経験をほとんど持っていない。ちょうど今NHKの大河ドラマでやっている北条時宗時代の「元寇」も、神風が吹いたおかげもあって日本は難を逃れている。
 そう考えると、今の日本人の気質や文化は、他民族からの影響をあまり受けずに独自に徐々に形成されてきたと言える。他国の文化を取り入れる際も、日本式に上手くアレンジしてきた。中国から入ってきた漢字だって、そのまま使わずに自分たちの使いやすいようアレンジすることに成功した。有史以降、途切れることなく脈々と受け継がれてきた先人の努力を明確にするためにも、やはりまずは現代史から学ぶべきだと思うのだ。

 私は今の憲法を日本人の手でアレンジすることに賛成する。今の憲法はご存知の通り、連合軍(というよりアメリカ)が、占領下に置いた日本人を操作しやすいように考えて作った押しつけの憲法だ。もちろん全体的には素晴らしい憲法だと思うし、変える必要のない条文がほとんどだろう。が、世界の状況等を鑑みれば、時流に合わない条文もいくつかある。それらをまずは徹底的に議論するべきだろう。
 なのに、たとえば9条改正を唱えるだけで、「軍国主義に逆戻りする」と言い張る単純なおバカが、他国だけでなく日本の中にも数多くいる。改憲派だって戦争は嫌に決まってる。国民の生命や財産を守るためには現憲法では不十分だとして改憲が必要だと言っているのだ。護憲派は凝り固まったイメージや感情論だけで物を言っているように見える。もっと柔軟な頭を持てないものだろうか?

 同座談会出席者で、作家の三浦朱門氏はこう言っている。

「日本国民が認識しなければいけないのは、韓半島と中国が日本人に対して友好的な感情を持つことは絶対あり得ないということ。彼らは、日本が悪いということによって結束しているわけだから。そして、世界のどこへ行っても白人は絶対我々を差別する。我々は被差別民族だ」

 「世界は一家、人類皆兄弟。誠意を持って謝れば許してくれる。善意を持って接すれば理解し合える」という幻想を、私たちは捨てなければならない。

(おまけ)
 イチロー・野茂の初対決は見応えたっぷりだった。第一・第二打席は凡退のイチロー、第三打席では何とデッドボールを受けた。試合後のイチローの「まさかメジャーでの初死球を日本人から受けるとは思わなかった」という談話が微笑ましかった。

(おまけ2)
 金正日総書記の息子と見られる男性とその連れ数人が、偽造パスポートで日本に不法入国しようとしたとして拘束されている。「ディズニーランドに行きたかった」と言っているらしい。北朝鮮はこの件について完全無視の様子。理解し合えない国というのは確かに存在するのだ。
 日本政府は「無理に本人確認はしない」方針を取るようだ。法を守らない法治国家、日本。情けない。

5月2日(水)天変地異の前触れ!?

 私は天変地異っぽい夢をよく見る。大地震とか隕石が落ちてくるとかいうのを特によく見る。今朝方見た夢は、またしても隕石が落ちてくるもので、しかもそれがものすごい数だった。
 ……夕方、日が暮れ始めた頃、急に辺りが暗くなった。太陽を見ると日食が起こっていた。私はどこかのビルの屋上にいて、周りには大勢の人間がいた。やがて、太陽の方から無数の隕石がこっちに向かって放射状に降ってきた。誰かが「危ない!みんな伏せろ!!」と叫ぶ。私も周りの人たちもいっせいにその場に突っ伏した。10cm四方という大きい隕石がいっぱい落ちてきた。私のすぐそばに、猛スピードで落ちてくる隕石の数々。「どひゃー!こんなん当たったら死ぬ〜!」と思いながらも、なぜか1つも当たらない………。
 後で夢占いを見たら、
日食=妊娠の兆し、隕石(星が降る)=地震や戦争など天変地異の前触れとあった。
 私の場合、妊娠はまず考えられないし(^_^;、地震や戦争などは世界のどこかで常に発生しているんだから、今日明日にでもどこかで起これば、それで「正夢だった」ってことになってしまう。自分の身近で発生する…とでも書いてあればビビるけど、占いの本なんてどれもこれも、そこまで限定して書いちゃいない。ずるいよね。

5月1日(火)他人を見たら殺人鬼と思え!?

 ここのところ、駅や町中でぶっそうな事件が連続して起こっている。
 東京の電車内で若者4人ともめていた会社員が、ホームで彼らに殴り殺された。
 浅草の繁華街の路地では、女子短大生が犬のぬいぐるみのような帽子を被った男に刺し殺された。
 八王子市の駅では駅員が、笑いながら近づいていた男2人組に刺されて重傷を負った。
 大阪府茨木市でも今朝方、駅前のスーパー近くで店員が男に刺し殺されている。
 何なんだろう、この一連の不気味な事件は。どれもこれも、顔見知りによる犯行と言うよりは「通り魔」的な匂いがする。春になると変なヤツが出てくるとよく言われるが、どれもこれも凶悪かつ悪質だ。
 それにしても恐ろしいのは、
白昼堂々、人通りの多い場所でもお構いなしに人が殺されているということだ。
 浅草の短大生刺殺事件では、事件当時周囲にいた人たちも、まさか人が襲われているとは夢にも思わなかったようで、「ふざけているのかと思った」という証言もあった。
 人が多い場所だから大丈夫というのは、もう通用しないのか。おちおち外も歩けない世の中になった。


過去ぼやきindexへ 01年4月分へ